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「やっちゃあいけないよ」に心惹かれ、しかも懲りない性格 明後日9/30の朗読会で私は宮沢賢治さんの『毒もみの好きな署長さん』を読みます。 このお話しについては、賢治さんの弟の宮沢清六さんが、「実はこの人達のようなのが賢治の好きでたまらなかった人間型であったようだ」というコメントをうろ覚えながらずいぶん昔ラジオかなにかの番組の中で聴いたことがありました。 プハラという名前の国の法律に「火薬を使って鳥をとってはなりません、毒もみをして魚をとってはなりません。」とありました。毒もみというのは、木の皮と木炭を混ぜたものを水中にもみだすことで、これをやると魚はみな毒を飲んで死んでしまうという漁法です。そこで、この漁法を取り締まることが、この土地の警察の重要な職務になっていたのですが、ある時この町に新任の警察署長がやってきて間もなく、この町の河で毒もみを使って漁をするものがあらわれます。此の禁を破ったものを取り締まるべき警察のしかも警察署長さんが、あろうことかやっちゃあいけないよと国の法律で定められているにもかかわらず、『毒もみ』が大好きで毒もみの事となると全く夢中になってしまう人だったのです。 はじめ署長は熱心に犯人を捜しているみたいでしたが、『毒もみ漁の犯人は署長ではないか』という噂が子どもたちの間からはじまって、その噂があまりに広がるので、とうとう困った町長が署長のところに訪ねていって話をすと、署長はあっさりと自分が犯人であることを認めます。 このお話しの結末はこう書かれています。 『・・・さて署長さんは縛られて、裁判にかかり死刑ということに決まりました。いよいよおおきな曲がった刀で、首を落とされるとき、署長さんは笑って云いました。「ああ、面白かった。おれはもう、毒もみのことときたら、まったく夢中なんだ。いよいよこんどは、地獄で毒もみをやるかな。」 みんなはすっかり感服しました。 宮沢賢治さんの童話のなかでも、この作品は滅多に語られることがないちょっと変わったお話です。ばぶさん風にどう読み込めるかお楽しみに。
2017.09.28
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朗読会 ばぶの会を開催します。 来週土曜日(9/30土 13:30開場 14:00開演) 会場 和光大学ポプリホール リハーサル室 定員20名小田急線鶴川駅下車徒歩3分入場無料 要予約連絡先08050525354(ひきだ/曵田) 目指せ100回開催と17年計画をたて、3年前の1月『ワンコイン朗読会』と銘打って稲城市の押立のケーキ屋さんの2階をお借りして、年6回(1月3月5月7月9月11月)ペースで開催してきました。今回の第17回目の朗読会を境に会場を町田市の鶴川にあるポプリホールに移しました。 ~ 今回9/30の演目 ~・ナラの木 原作 Johnny Ray Ryder Jr. (訳・高槻成紀)・ハチドリの一滴 南米アンデスの民話 (翻訳・辻信一)・蜘蛛の糸 作・芥川龍之介・いっきょくいきまぁす 作・長谷川義史・夏の葬列 作・山川方夫・毒もみの好きな署長さん 作・宮沢賢治・輪読/ブンナよ木から降りてこい 作・水上勉 「どんな朗読会にしたいか…」主催者の想い①朗読をしている人の発表の場の提供、②朗読に興味・関心のある人が生の朗読を体験できる場③毎回別の朗読者によって同じ作者の同じ作品を堪能する(例・蜘蛛の糸を年6回聴ける)④11月の会は2部構成(入れ替え制)として前半第1部は子どものためのお話し会、後半第2部は大人の為の朗読会という朗読会を開催する
2017.09.23
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自分再生への助走 誕生日を迎える9月です。ひと月かけて自分再生への点検を始めています。ここからバイト先までの距離と時間、そこからあそこまでの距離etc。改めて計測してみるとかなりいい加減な把握だったことも解りました。 ラジオ体操の復元…今朝3年ぶりにラジオ体操を再開をしてみたら、途中の動作の何でもないところでよろけるよろける。みごとによろけるのです。思わず失笑を禁じ得ません。「よろける」これが現状なのだから、ここから再スタートをして少しずつすこしずつ修正を図ります。ラジオ体操は自分自身の身体の現状そのものとの再会であり、定点観測であり、加齢とともに変化していく身体の健康度の点検になるのです。姿勢(背骨や立っているときの足の裏と地面とのつながり方)や呼吸の速度や深さの状態もこまめにチェックします。 「たられば思考」は心持ちの外側にそっと置きます。チラチラと横目で見てもその程度に留めます。ともかく『今という等身大の自分から歩き出す』よりないのですからエレガントにジタバタしてみます。60代なりのジタバタは40代50代のジタバタとはここらあたりが一味違うのです。
2017.09.03
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落葉松という楽曲と出会えました。 知人のクラシックコンサートに行ってきました。実の姉妹によるピアノとソプラノによる音楽会でした。 コンサートの最後に聞かせてくれた楽曲が「落葉松(からまつ)」でした。こんなに素敵な楽曲をたまたま今日まで全く知りませんでした。聴いていて、そして聴き終えて、心に保湿成分を届けてもらった心境です。「湿潤の気候と文化の国に生まれた幸せ」を感じました。 落葉松/作詞:野上彰 作曲:小林秀雄 落葉松の 秋の雨にわたしの 手が濡れる落葉松の 夜の雨にわたしの 心が濡れる落葉松の 陽のある雨にわたしの 思い出が濡れる落葉松の 小鳥の雨にわたしの 乾いた眼が濡れるというがっきょく
2017.09.02
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今日から9月です。 今日から新たな日々が始まりました。昨日で一つの区切りをしました。昨年4月から1年5か月間仕事をしてきた一時保育室のアルバイト先を世田谷から町田に替えました。機が熟することで一つの締めくくりが訪れ同時に新たな始まりを迎えます。絶えず『機が熟する』ものが身の回りに何かしらあるものです。肝心なのはその機の熟成を感じ取りそれをどう扱うかを見極めるセンスです。この間に改めて出合った素材(段ボールや空の牛乳パックなど)をベースにして作るパーテーションや箱積み木などの大型制作物、手作りおもちゃとその周辺づくりなどの創作経験を継承してさらによりよい環境を子どもたちに提供していきます。
2017.09.01
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