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では、月曜日のビール・シャンパン・白ワインのリストです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フルーリー ブラン ド ノワール NV ¥2400(¥1200)仏・シャンパーニュ地方で、ビオディナミを実践しています。ピノノワール100%で、葡萄の一粒一粒のパワーを感じるような触感で、ガシっ!とした堅さと、豊かなコクがモザイクのように融合しています。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。さて、先週から2010年ものを開けて います!。これが、とても素晴らしく、本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。おそらく2008年ものよりも、もっと豊かで、質が高いのではないで しょうか。そのロワールらしい、流れるような余韻をぜひ・・・。◎サン ヴェラン テール ノワール 2008(ドメーヌ デュー ロッシュ) ¥1800(¥900)仏・ブルゴーニュ地方です。この「ドゥー ロッシュ家」のワインは、昔からずっと仕入れたかったワインでした。果実味の凝縮感が素晴らしく、そのポテンシャルを綺麗に発揮している、優れた生産者だからです。この2008年ものは、「テール ノワール」(黒い土壌)の名の如く、土の養分をしっかり感じ、厚みのあるコクがあって「黒い味わい」がするほど濃密なのです。サン・ヴェランという地域から、ここまでやるか!、とびっくるするほどの完成度の高さです。これは、エレヴァージュのハウスワインに決定!です。◎サヴィニエール "クロ ド ラ クーレ ド セラン"2009 (ニコラ ジョリーさん) ¥3300(¥1700) 仏・ロワール地方のカリスマ的な生産者です。超有機的農法(ビオディナミ) の先駆者で、ルロワさんも、そのやりかたを習うために、彼のもとを訪れまし た。葡萄の一粒一粒の生命力を、鮮やかに感じるようにキラキラしていて、 口の中で、葡萄の粒が弾けるような感覚に陥ります。偉大な、ロワールのワイン の頂点の一つではないでしょうか。 (このワイン、開けて1週間以上経っても美味しいと、よく輸入業者の方々が、 アピールしています。しかし、ただ保存するだけでは美味しくなりません。むしろ、 きちんと温度管理をしていないために、味わいが歪んでしまうのです。もし1週間以 上保存するなら、10度以下の状態で、きちんと保管する必要があります。そうす れば、より一層その個性を、パノラマのように広がる多彩な味わいを、堪能できる のではないでしょうか)◎ピュリニー モンラッシェ クロ ド ラ ムーシェール 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。さて、今回の2009年もの、前回の「ピュリニー モンラッシェ レ ペリエール 2009年」があまりにも良かったので、この「ムーシェール」も買って、味見してみました。これが、本当にいいんです!。やっぱり偉大な年と言われるだけあって、葡萄の凝縮度が素晴らしく、正直言って、感動しています。なんだかんだ言っても、偉大な年は偉大な年なのです。この2009年ものには、ワインのすべてが詰まっています。これだけ完成度の高い年は、近年あんまり経験していないような気がします。熟成初期のこの段階で、これだけ味わいがそろっているのは、奇跡的だと思います。★ルイ ラトゥール社の自社畑○コルトン シャルルマーニュ 2006 ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。最も「古典的な」コルトン・シャルルマーニュで、 葡萄の豊かさを、最大限に引き出したような、奥行きと複雑さがあります。 この「たっぷり感」を味わうと、やっぱりこの畑のワインが「王様」と言われる 理由がわかるような気がします。 (グラスの底に、奥行きが見えないほどの重たい、ドロっとした存在感があり ます。その隙間を縫って、ツーン!とした、綺麗なミネラルの上品な香りが上がってきて、この バランスの悪い中から、上がってこようとする強靭な香りは、やはり「熟成の若い、コルトン・シャルルマーニュならでは」」です。こういう若いものを飲むと、 奥底に秘められた、底知れない迫力を感じて、やっぱりこのワインは凄いワイ ンなんだと、改めて感じます)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。
2011.10.31
では、月曜日の日本酒のリストです。◎満寿泉 純米大吟醸 "寿" PLATINA 無濾過 生酒 を、リストに載せました!。 (開けて、美味しくなるまで1か月かかりました)また、保管している4~5種類の日本酒、ドドドっと、美味しくなり始めていますので、そろそろリストに載ります~。初亀も、開けて5度の状態で、5か月ほど保存していたら、美味しくなってきたので、メニューに載せました!。(義侠の純米吟醸 50%精米歩合も入れています)エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくりふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲して、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "阿波山田錦"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。これも、岐阜に近い蓬莱泉とは違います。これは生原酒で、アルコール度数が19度近く!という、凄まじい強さです。開けて、1か月は売らないで、3度の冷蔵庫に入れて、ずっと保管しておきました。開けたては、もう強烈過ぎて、舌がしびれるほどでしたが、今は、少し円やかになって、かなり美味しくなっています。口に含んで、飲みこんだ後の余韻の広がり方が、尋常ではなく鮮やかで、ミネラルの色彩が、四方八方に広がります。もうこの余韻だけでも、出会う価値のある日本酒だと思います。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "雄町"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵が生み出す日本酒は、ブルゴーニュの偉大なワイン、モンラッシェ、 シュヴァリエ・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュに匹敵、いや、それ以上の存在かもしれません。凝縮した米のパワーが、口の中で、パーッ!と一気に弾ける、そのパノラマの ような色彩は、見事としか言いようがありません。一度でも、こういうお酒を飲んだ方が、 人生が豊かになるのではないでしょうか(羽交い絞めをして、無理矢理)。◎十四代 吟撰(吟醸) 生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 山形県産です。おそらく、日本酒の中でも、最も人気のある蔵のひとつではないでしょうか。 この日本酒の良さは、コント・ラフォンさんのワインによく似ていると思います。ふっくらして、重層的な、優しい旨みが、自然に口の中へ押し寄せる・・・。その「柔らかさ」こそ、日本人の口に適しているのではないでしょうか。他の蔵が真似しようと思ってもできない、ふわふわの 触感は、まさに芸術的だと思います。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎綿屋 純米吟醸 中取り "赤壁雄町" 生原酒 ¥1500(¥800) 精米50%(2008 BY) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この秋にふさわしい一品ではないでしょうか。 そして、このお酒のポテンシャルは凄まじい ものがあって、何カ月もかけて、グングン旨みを増していきます。そのプロセスも非常に楽しみ。◎黒龍 大吟醸(2010 BY) ¥1600(¥800) 福井県産です。黒龍が、日本でものすごく人気があるのは、やっぱり水が清らかで、「柔らかい」からではないでしょうか。いろんな日本酒がありますが、これほど、しっとり「水のように綺麗な」味わいのものは、なかなかありません(静岡系も多少柔らかいですが)。この大吟醸は、ズドーン!と豊かなのに、とても、優しい触感で、まさに黒龍の真骨頂だと思います。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎磯自慢 大吟醸 一滴入魂 生詰(2010 BY) ¥2400(¥1200) 静岡県産です。この地域と、この蔵の特徴は、やっぱり「清らかさ」にあるのではないでしょうか。初亀も、そうなのですが、やっぱり「水がいい」のだと思います。いつまでも清々しく、流れるように余韻まで綺麗さが押し寄せる・・・。こってりしているというよりは瑞々しい、とてつもない上品さを感じます。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして4か月が経ち、昨日久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2009BY) ¥3200(¥1600)石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2010年 BY) ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎満寿泉 純米大吟醸 寿 "PLATINA"(2009BY) ¥3600(¥1800)富山県産です。この蔵は、日本酒という範疇を超えて、醸造酒としてとても完成度の高い領域に達していると思います。この満寿泉を飲むと、蔵の人が、どれだけいいワインを飲んできたかを感じるのです。この"PLATINA"は、ラモネのシュヴァリエ・モンラッシェや、ルフレーヴのバタールモンラッシェに似ているような、大きさと、鋭さと、豊かさを兼ね備えているのです。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。
2011.10.31
では、月曜日の赤ワインのリストです。●シャトー ローザン セグラ 1985年 70ミリ¥2800仏・マルゴー地方です。マルゴー村の特徴は、やはり凝縮度が薄く、柔らかいことにあると思います。しなやかで、角が少なく、とても飲みやすいのです。そして、その痩せた土壌の中から、凝縮度の高い葡萄を頑張って作った場合、言いようのない輝きを放つのです(特に、シャトー マルゴーやパルメ)。1985年ものは、甘さが前面に出ていて、ずっと美味しく飲める安定した味わいです。特に、このローザンセグラは、マルゴー村の中でも、少しがっしりした骨格を持っていて、その中から自然に湧き上がる甘さと、その堅さとのバランスの美しさこそが、本当に素晴らしいのです。 120ミリ(70ミリ)★レオン バラル家 ●フォージェール キュベ ジャディス 2008 ¥2000(¥1000) 仏・ラングドック・ルーション地方です。レオン・バラルと言えばこの地域の「鬼才」と いうべき存在で、これほどまで複雑で、葡萄の凝縮感のあるワインは、フランス全土 を探しても、なかなか見当たりません。強烈な「土っぽい香り」の中に、ガリッグの ようなハーブが混じったような個性的な要素、そして、花崗岩や、深い石灰質のキメ の細かい香りが、重層的に上がってきます。この迫力と、複雑な奥行きは、もうさすが としか言いようがありません。ラングドックではゴービー社の「ムンタダ」と双壁をなす のではないでしょうか。◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2007(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。◎ペスケラ リゼルヴァ リベラ デル デュエロ 2007 ¥2600(¥1300)◎デコイ 2008(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味 のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ニュイ サン ジョルジュ V.V.2004 (ロベール シュヴィヨン家) ¥3300(¥1700)仏・ブルゴーニュ地方です。2004年もので、しかもロベール・シュヴィヨン家のワインということで、仕入リストを見た瞬間に買うことを決めました。透明感のある優しい果実味、そして、引き締まった質の高い酸とミネラルの輝き。それらが、まるで印象派の絵画のように、綺麗に融合しています。◎クロ ヴージョ プルミエクリュ プティ ヴージョ 2004 (クリスチャン クレルジェ) ¥3300(¥1700) 仏・ブルゴーニュ地方です。クロ ヴージョ村のワインは、タンニンがすべすべで、 まるで浮かんだ風船のように、柔らかい果実味が特徴です。私が一番最初に好き になったワインも、このクロ ヴージョ村のもので、角がなく、球体のような触感なの で、いい意味でとても飲みやすいのです。さて、この家の2004年ものは、やっぱり いい葡萄を使っているのだな~と、感じます。葡萄の質が本当に素晴らしく、キュッ! と葡萄の房が、口の中で自然に弾ける感覚があるのです。そして、2004年らしい、 キラキラした、上質のミネラルの輝きが、余韻まで綺麗に抜けていく・・・。こういうワイン を飲んだら、ブルゴーニュワインの虜になってしまうに、違いありません。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ヴィーニュ ロンド 2004(ジョルジュ ミュニュレ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。2004年は、本当に素晴らしい年で、酸味の質が高く、 ミネラルが輝くように綺麗で、本当に美しい味わいなのです。アメリカ系評論家などは、 2004年ものを酷評していますが、私は全く反対の意見です。フランス人が求める ブルゴーニュがここにあって、今飲んでも、とてもジューシーで、十分美味しく、しかも この質の高い酸味があるおかげで、綺麗に何十年も熟成していくでしょう。ヴィンテージ チャートを参考にしながら、ワインは飲むものではありません。問題は、それぞれの年 がどういう形をしていて、どういう味わいなのかを、把握するのが最も大切なのです。 エレヴァージュでは、2004年ものを見かければ、すぐに買うようにしています。なぜ なら、これほどブルゴーニュの良さを最大限に表現しているヴィンテージは、なかなか ないからです。甘さと酸味のバランスが素晴らしく、口に含んだ時に、その綺麗な甘さ に、感動しないことはないからです。 (このワイン、開けるまでの1カ月ほど「立てて」保存しています。そのため、細かい 澱や、苦い成分が底に沈んで、中味の「フレッシュな果実味」を思う存分味わうこと ができます。もしこのワインを、寝かせたり、揺らしたりしてしまったら、その苦みなど がワインに混じって、「汚れた」味わいになってしまい、全てが台無しになってしまい ます。お客さんに見せるときにボトルを置きますが、少しでも揺らしたら、全て台無し ですので、どうかご容赦下さい)◎ボーヌ クロ ド ラ ファギーヌ 1988(ジャク プリュール家) ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。このジャック・プリュール家は、複雑な土壌の味わいを、しっかりワインに反映させ、なんとも言えない奥行きがある生産者で、いつも信頼できる味わいです。実は、彼のワインを、きちんとしたコンディションで飲んだのは初めてだったのですが、ボーヌ村らしい土のニュアンスがありながら、極めて端正な、葡萄の自然な果実味を十分に感じることができたのです。(その理由は、おそらく、このワインを「1か月」保存したことにあると思います。立てて保存することによって、細かい、苦い成分が、ゆっくりと底に沈んで、上澄みの「ジューシー」な部分を堪能できたのです。私が彼らのワインに対するイメージは、土っぽくて、苦みがあって、土のニュアンスが強すぎるというものでした。しかし、それらは、澱などの苦い成分が、ワイン本体に混ざってしまったために、起こったのではないでしょうか)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.31
では、月曜日のグラスワインを記します。さて、ようやく、1983年のアイスワインが入荷しました!(パチパチ)。発注してから、苦節3週間、待ち焦がれ、本当に長かったです・・・。これから、競売会(オークション)用の特別なアイテムが、どんどんリストに載りますので、ぜひ楽しみにして下さい~。また、DRC(ロマネコンティ社)のマール ド ブルゴーニュ 1947年、売り切れました・・・すいません。 120ミリ(70ミリ)★ほのかな甘口◎グラーヒャー ヒンメルライヒ シュペトレーゼ 2004年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ シュペトレーゼ 2007(ロバート ヴァイルさん) 120ミリ(¥3600)70ミリ¥1800 独・ラインガウ地方です。ロバート・ヴァイルさんのワインは、まさにドイツワインの生産者 が憧れる、キラキラした輝きのある酸味があります。そして、ラインガウらしいトロっとした、花粉の蜜のような豊かさ。余韻にかけての、圧倒的な清涼感は、もうこのワインがドイツワインの中でも、特別な存在ということがわかるでしょう。★貴腐ワイン○シャトー ド レイヌ ヴィニョー 1964年 60ミリ¥4000(¥2000) 仏・ボルドー地方、ソーテルヌ地区の中でも、もっとも「丸く、柔らかい」味わいとされます。通常のソーテルヌ地区のワインは、ディケムのように少し「角」があって、四角形の尖った味わいなのですが、これは本当に飲みやすく、トロっとした甘さを素直に感じます。1964年は、正直言ってあんまりいいヴィンテージがありません。とはいえ、これくらい熟成すると、状態次第で、味わいが変わります。まだ飲んでいませんが、どんな味わいになるか、本当に楽しみです。(10月23日に開けて、味見しました!。柔らかく「丸い触感」は、ここまで熟成しないと、なかなか味わうことができません)★アイスワイン○ベルンカステラー ドクトール アイスワイン 1983 (ドクター ターニッシュ) 50ミリ¥8800(¥4400)独・モーゼル地方です。最も古典的な生産者で、伝説的と言えるほど、知名度が高いです。彼が作るワインは、モーゼルらしい、ピシっと、鮮やかな酸味がメリハリを与えるものではありません。むしろ、トロっとまろやかで、酸味が綺麗で、「清らかな」味わいなのです。口に含んだ瞬間に、球体のように丸く、自然に余韻まで溶けていきます。プリュムさんや、エゴン・ミューラーさんのように立体感があるスケールの大きいワインではありません。しかし、ふくよかさが奥から出てくるようなこの滑らかさは、やはりさすがだなと思わせるものがあります(やわらか戦車みたいな・・・)。ちなみに、彼の貴腐ワインや、アイスワインは、以前まではドイツで最高峰の値段をつけられていました。★ポートワイン●テイラー トーニー 40年 60ミリ¥3500(¥1800) ポルトガル産です。数多くあるポートワインのシッパーの中でも、テイラー社は、非常に"第一級"に格付けされる存在だと言われます。奥深いコクと、気骨のあるがっしりした構造、そして、鮮やかな、かぐわしい芳香のどれもがスケールが大きいのです。特にこのトーニーポートは、大樽で熟成しているため、酸素と長い間接触し、なんともいえない複雑さを備えています。フレッシュさが特徴のヴィンテージポートに比べて、この「溶けた複雑さ」は、やはり多くの人が虜になる理由がわかります。●ダウズ ヴィンテージポート 1960 60ミリ・・・¥4600(¥2300) ポルトガル産です。有名なポートワインの蔵の中で、比較的「ドライ」な味わいで、ビシっとしたタンニンの強さの中から、ジワジワと、熟した甘さが湧いてきます。1960年という年は、少し熟成したニュアンスがありながら、ドライなタンニンの強さとのバランスの置き所が、まさに見ものです。ブルゴーニュワインに例えれば、リッシュブールの1987年ものに、似ているかもしれません。強いタンニンの隙間から、土のニュアンスを含んだ豊かさが湧き出てくる・・・。そんな感じに似ています。★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。★マディラワイン◎ブランディーズ社 ブアル 1960 50ミリ・・・¥6600(¥3300) ポルトガル、マディラ島産です(クリスティアーノ ロナウドの出身地)。とても熱い地域のようで、アルコール度数の高い原酒が、熱にさらされ、強靭な深みと、複雑さを身に着けていきます。特にこのブランディーズ社のものは、立体的な味の構造が素晴らしく大きく、口に含むたびにいろんな味わいが、どんどん湧いてくるように、出てきます。この重層的な魅力は、もう止められません・・・。個人的な感想を言えば、このマディラワインを飲んだ時に、頭の中に火花が散るような衝撃があって、本当に感動しました。★おすすめモルトウイスキー ~ABC順で、在庫にあるオススメのものを、載せていきます。 値段30ミリ(18ミリ)◎グレン モレイ 27年(1990年ごろに瓶詰め) ケイデンヘッド社 緑ラベル スリム瓶(透明) 43%VOL 750ML (ヴィンテージは、1959年と言われていると書いているサイトもありますが、 定かではありません。バーボン樽で、色が薄めです) 30ミリ¥5400(¥2700) スコットランド、ハイランド地区です。グレン・モレイ蒸留所は、熟成が若い段階では、少しハーブっぽい青さ、ヒースの草のような「青い」ニュアンスがあります。これは、日本酒に例えれば「雄町」の酒米に似ています。しかし、熟成を重ねると砂土のような滑らかな触感になって、その奥から、自然な甘さが湧いてくるのです。特に1950~1960年代のものは、この蒸留所の個性がしっかり出ていると思います。このケイデンヘッズ社の1990年ごろに瓶詰めされたものは本当に貴重で、今の市場では、見つけることはほとんど不可能と言ってもよいでしょう。★おすすめ食後酒◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.31
では、木曜日のグラスワインを記します。さて、ようやく、1983年のアイスワインが入荷しました!(パチパチ)。発注してから、苦節3週間、待ち焦がれ、本当に長かったです・・・。これから、競売会(オークション)用の特別なアイテムが、どんどんリストに載りますので、ぜひ楽しみにして下さい~。 120ミリ(70ミリ)★ほのかな甘口◎グラーヒャー ヒンメルライヒ シュペトレーゼ 2004年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ シュペトレーゼ 2007(ロバート ヴァイルさん) 120ミリ(¥3600)70ミリ¥1800 独・ラインガウ地方です。ロバート・ヴァイルさんのワインは、まさにドイツワインの生産者 が憧れる、キラキラした輝きのある酸味があります。そして、ラインガウらしいトロっとした、花粉の蜜のような豊かさ。余韻にかけての、圧倒的な清涼感は、もうこのワインがドイツワインの中でも、特別な存在ということがわかるでしょう。★貴腐ワイン○シャトー ド レイヌ ヴィニョー 1964年 60ミリ¥4000(¥2000) 仏・ボルドー地方、ソーテルヌ地区の中でも、もっとも「丸く、柔らかい」味わいとされます。通常のソーテルヌ地区のワインは、ディケムのように少し「角」があって、四角形の尖った味わいなのですが、これは本当に飲みやすく、トロっとした甘さを素直に感じます。1964年は、正直言ってあんまりいいヴィンテージがありません。とはいえ、これくらい熟成すると、状態次第で、味わいが変わります。まだ飲んでいませんが、どんな味わいになるか、本当に楽しみです。(10月23日に開けて、味見しました!。柔らかく「丸い触感」は、ここまで熟成しないと、なかなか味わうことができません)★アイスワイン○ベルンカステラー ドクトール アイスワイン 1983 (ドクター ターニッシュ) 50ミリ¥8800(¥4400)独・モーゼル地方です。最も古典的な生産者で、伝説的と言えるほど、知名度が高いです。彼が作るワインは、モーゼルらしい、ピシっと、鮮やかな酸味がメリハリを与えるものではありません。むしろ、トロっとまろやかで、酸味が綺麗で、「清らかな」味わいなのです。口に含んだ瞬間に、球体のように丸く、自然に余韻まで溶けていきます。プリュムさんや、エゴン・ミューラーさんのように立体感があるスケールの大きいワインではありません。しかし、ふくよかさが奥から出てくるようなこの滑らかさは、やはりさすがだなと思わせるものがあります(やわらか戦車みたいな・・・)。ちなみに、彼の貴腐ワインや、アイスワインは、以前まではドイツで最高峰の値段をつけられていました。★ポートワイン●テイラー トーニー 40年 60ミリ¥3500(¥1800) ポルトガル産です。数多くあるポートワインのシッパーの中でも、テイラー社は、非常に"第一級"に格付けされる存在だと言われます。奥深いコクと、気骨のあるがっしりした構造、そして、鮮やかな、かぐわしい芳香のどれもがスケールが大きいのです。特にこのトーニーポートは、大樽で熟成しているため、酸素と長い間接触し、なんともいえない複雑さを備えています。フレッシュさが特徴のヴィンテージポートに比べて、この「溶けた複雑さ」は、やはり多くの人が虜になる理由がわかります。●ダウズ ヴィンテージポート 1960 60ミリ・・・¥4600(¥2300) ポルトガル産です。有名なポートワインの蔵の中で、比較的「ドライ」な味わいで、ビシっとしたタンニンの強さの中から、ジワジワと、熟した甘さが湧いてきます。1960年という年は、少し熟成したニュアンスがありながら、ドライなタンニンの強さとのバランスの置き所が、まさに見ものです。ブルゴーニュワインに例えれば、リッシュブールの1987年ものに、似ているかもしれません。強いタンニンの隙間から、土のニュアンスを含んだ豊かさが湧き出てくる・・・。そんな感じに似ています。★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。★マディラワイン◎ブランディーズ社 ブアル 1960 50ミリ・・・¥6600(¥3300) ポルトガル、マディラ島産です(クリスティアーノ ロナウドの出身地)。とても熱い地域のようで、アルコール度数の高い原酒が、熱にさらされ、強靭な深みと、複雑さを身に着けていきます。特にこのブランディーズ社のものは、立体的な味の構造が素晴らしく大きく、口に含むたびにいろんな味わいが、どんどん湧いてくるように、出てきます。この重層的な魅力は、もう止められません・・・。個人的な感想を言えば、このマディラワインを飲んだ時に、頭の中に火花が散るような衝撃があって、本当に感動しました。★おすすめモルトウイスキー ~ABC順で、在庫にあるオススメのものを、載せていきます。 値段30ミリ(18ミリ)◎グレン モレイ 27年(1990年ごろに瓶詰め) ケイデンヘッド社 緑ラベル スリム瓶(透明) 43%VOL 750ML (ヴィンテージは、1959年と言われていると書いているサイトもありますが、 定かではありません。バーボン樽で、色が薄めです) 30ミリ¥5400(¥2700) スコットランド、ハイランド地区です。グレン・モレイ蒸留所は、熟成が若い段階では、少しハーブっぽい青さ、ヒースの草のような「青い」ニュアンスがあります。これは、日本酒に例えれば「雄町」の酒米に似ています。しかし、熟成を重ねると砂土のような滑らかな触感になって、その奥から、自然な甘さが湧いてくるのです。特に1950~1960年代のものは、この蒸留所の個性がしっかり出ていると思います。このケイデンヘッズ社の1990年ごろに瓶詰めされたものは本当に貴重で、今の市場では、見つけることはほとんど不可能と言ってもよいでしょう。★おすすめ食後酒◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.27
季節外れの暑い空気に包まれて、秋を実感するのは、ようやく明け方になりそうです・・・。そんな10月の終わりに、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、今日は買い物などバタバタしていまして、ブログの更新はできませんでした・・・すいません。ちなみに、目玉の1970年プティ ヴィラージュ、もう最高の状態で、その旨みが、滑らかで、体液にそのまま染み込んでくるようです。葡萄からできたワインというよりは、樹液のように甘く、そして、自然な触感で、体が自然に欲しています。こういうワインは、普通に生きていればなかなか経験できないと思います。しかも、こんなに素晴らしい状態で味わうのは、ほとんど不可能と言えるでしょう。まだまだ伝えたいことはたくさんありますが、今日は、時間の空いた時を見計らって、更新します。本当に申し訳ありません。エレヴァージュ 吉田
2011.10.25
では、月曜日のビール・シャンパン・白ワインのリストです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フルーリー ブラン ド ノワール NV ¥2400(¥1200)仏・シャンパーニュ地方で、ビオディナミを実践しています。ピノノワール100%で、葡萄の一粒一粒のパワーを感じるような触感で、ガシっ!とした堅さと、豊かなコクがモザイクのように融合しています。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。さて、先週から2010年ものを開けて います!。これが、とても素晴らしく、本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。おそらく2008年ものよりも、もっと豊かで、質が高いのではないで しょうか。そのロワールらしい、流れるような余韻をぜひ・・・。◎サン ヴェラン テール ノワール 2008(ドメーヌ デュー ロッシュ) ¥1800(¥900)仏・ブルゴーニュ地方です。この「ドゥー ロッシュ家」のワインは、昔からずっと仕入れたかったワインでした。果実味の凝縮感が素晴らしく、そのポテンシャルを綺麗に発揮している、優れた生産者だからです。この2008年ものは、「テール ノワール」(黒い土壌)の名の如く、土の養分をしっかり感じ、厚みのあるコクがあって「黒い味わい」がするほど濃密なのです。サン・ヴェランという地域から、ここまでやるか!、とびっくるするほどの完成度の高さです。これは、エレヴァージュのハウスワインに決定!です。◎サヴィニエール "クロ ド ラ クーレ ド セラン"2009 (ニコラ ジョリーさん) ¥3300(¥1700) 仏・ロワール地方のカリスマ的な生産者です。超有機的農法(ビオディナミ) の先駆者で、ルロワさんも、そのやりかたを習うために、彼のもとを訪れまし た。葡萄の一粒一粒の生命力を、鮮やかに感じるようにキラキラしていて、 口の中で、葡萄の粒が弾けるような感覚に陥ります。偉大な、ロワールのワイン の頂点の一つではないでしょうか。 (このワイン、開けて1週間以上経っても美味しいと、よく輸入業者の方々が、 アピールしています。しかし、ただ保存するだけでは美味しくなりません。むしろ、 きちんと温度管理をしていないために、味わいが歪んでしまうのです。もし1週間以 上保存するなら、10度以下の状態で、きちんと保管する必要があります。そうす れば、より一層その個性を、パノラマのように広がる多彩な味わいを、堪能できる のではないでしょうか)◎ピュリニー モンラッシェ クロ ド ラ ムーシェール 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。さて、今回の2009年もの、前回の「ピュリニー モンラッシェ レ ペリエール 2009年」があまりにも良かったので、この「ムーシェール」も買って、味見してみました。これが、本当にいいんです!。やっぱり偉大な年と言われるだけあって、葡萄の凝縮度が素晴らしく、正直言って、感動しています。なんだかんだ言っても、偉大な年は偉大な年なのです。この2009年ものには、ワインのすべてが詰まっています。これだけ完成度の高い年は、近年あんまり経験していないような気がします。熟成初期のこの段階で、これだけ味わいがそろっているのは、奇跡的だと思います。◎コルトン シャルルマーニュ 2001(ボノー デュ マルトレ家) ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。この蔵が作るコルトン・シャルルマーニュは、スリムで細く、ミネラルが緊密で「ストイック」な味わいです。このミネラルの輝きは、硬質で、まさにフランス人が高く評価する、色彩の輝きがあります。アメリカ市場にはあんまり受けないかもしれませんが、この途方もなく長い余韻の美しさは、やはり特別な畑だなと、感じさせます。(昨日2本目を開けました!)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)
2011.10.24
では、月曜日の日本酒のリストです。◎熟成した(少し甘口の)日本酒、 木戸泉を、ここのリストに載せました!。 今までデザートワインのページに載せていましたが、 ここのページにも併せて入れておきます。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母、 ようやくリストに載せました!。 (抜栓後5度で保管し、一か月半保管し、やっと美味しくなりました)また、保管している4~5種類の日本酒、ドドドっと、美味しくなり始めていますので、そろそろリストに載ります~。初亀も、開けて5度の状態で、5か月ほど保存していたら、美味しくなってきたので、メニューに載せました!。(義侠の純米吟醸 50%精米歩合も入れています)エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくりふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲して、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "阿波山田錦"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。これも、岐阜に近い蓬莱泉とは違います。これは生原酒で、アルコール度数が19度近く!という、凄まじい強さです。開けて、1か月は売らないで、3度の冷蔵庫に入れて、ずっと保管しておきました。開けたては、もう強烈過ぎて、舌がしびれるほどでしたが、今は、少し円やかになって、かなり美味しくなっています。口に含んで、飲みこんだ後の余韻の広がり方が、尋常ではなく鮮やかで、ミネラルの色彩が、四方八方に広がります。もうこの余韻だけでも、出会う価値のある日本酒だと思います。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "雄町"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵が生み出す日本酒は、ブルゴーニュの偉大なワイン、モンラッシェ、 シュヴァリエ・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュに匹敵、いや、それ以上の存在かもしれません。凝縮した米のパワーが、口の中で、パーッ!と一気に弾ける、そのパノラマの ような色彩は、見事としか言いようがありません。一度でも、こういうお酒を飲んだ方が、 人生が豊かになるのではないでしょうか(羽交い絞めをして、無理矢理)。◎十四代 吟撰(吟醸) 生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 山形県産です。おそらく、日本酒の中でも、最も人気のある蔵のひとつではないでしょうか。 この日本酒の良さは、コント・ラフォンさんのワインによく似ていると思います。ふっくらして、重層的な、優しい旨みが、自然に口の中へ押し寄せる・・・。その「柔らかさ」こそ、日本人の口に適しているのではないでしょうか。他の蔵が真似しようと思ってもできない、ふわふわの 触感は、まさに芸術的だと思います。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎綿屋 純米吟醸 中取り "赤壁雄町" 生原酒 ¥1500(¥800) 精米50%(2008 BY) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この秋にふさわしい一品ではないでしょうか。 そして、このお酒のポテンシャルは凄まじい ものがあって、何カ月もかけて、グングン旨みを増していきます。そのプロセスも非常に楽しみ。◎黒龍 大吟醸(2010 BY) ¥1600(¥800) 福井県産です。黒龍が、日本でものすごく人気があるのは、やっぱり水が清らかで、「柔らかい」からではないでしょうか。いろんな日本酒がありますが、これほど、しっとり「水のように綺麗な」味わいのものは、なかなかありません(静岡系も多少柔らかいですが)。この大吟醸は、ズドーン!と豊かなのに、とても、優しい触感で、まさに黒龍の真骨頂だと思います。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎磯自慢 大吟醸 一滴入魂 生詰(2010 BY) ¥2400(¥1200) 静岡県産です。この地域と、この蔵の特徴は、やっぱり「清らかさ」にあるのではないでしょうか。初亀も、そうなのですが、やっぱり「水がいい」のだと思います。いつまでも清々しく、流れるように余韻まで綺麗さが押し寄せる・・・。こってりしているというよりは瑞々しい、とてつもない上品さを感じます。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして4か月が経ち、昨日久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2009BY) ¥3200(¥1600)石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2010年 BY) ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 ★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。
2011.10.24
では、月曜日の赤ワインのリストです。●シャトー レオヴィル ポワフェレ 1978 70ミリ¥2600 仏・ボルドー地方です。1978年という年は、本当に素晴らしい出来で、酸味の 質が素晴らしいのです。通常のボルドーは、酸味が少ないために、熟成して20年 ほど経つと、初期の果実味の甘さが収まり、相対的にタンニンが目立ってしまい、 いわゆる「閉じた」状態になってしまいます。こうなったら、香りがおとなしく、味わい も地味な、華やかさがなくなります。しかし、1978年という年は、もともと凝縮した 酸味が豊富にあるために、「閉じる」ことがなく、今味わっても、フレッシュなジューシー な果実味を味わうことができるのです。信じられないほど若々しく、生命力に溢れて いて、「甘いジュース」のような優しさがあります。 そして、このワインは、1か月半ほど「立てて」安置したせいで、細かく苦い成分 が底に沈み、上澄みのジューシーな部分だけを味わうことができるのです。 通常のポワフェレから想像される、堅さや、苦みはほとんど感じません。むしろ、 熟成した、シャンボール ミュジニー レクラ(1990年 ルーミエ)や、クロ ヴージョ の特級畑のような、フワーっと、舞い上がるような芳香と、フワフワした触感、そして、 白トリュフのような柔らかいニュアンスに満ちているのです。 このワインは、本当に素晴らしくて、「ボルドーは苦くて・・・」などと、偏見を持たれて いる方へ、何が何でも、無理矢理飲ませたいです。こういうボルドーを飲めば、きっと 認識が変わるに違いありません。特に、熟成したブルゴーニュが好きな方へ、おすす めします。 (さて、月曜日の段階で、5杯ほど残っています。ただし、少し味わいが弱くなりはじめ ているので、もう売らないかもしれません。もう一度、味見して確かめます)●シャトー プティ ヴィラージュ 1970 仏・ボルドー地方、ポムロール地区です。1970年のポムロールは、本当に素晴らしい出来で、タンニンが柔らかく、葡萄のジューシーな部分が抽出されて、「こんなに素直に甘さを感じるのか」と驚くほどに新鮮で、かつ果実味が詰まって、凝縮されています。特にこのプティ ヴィラージュは、滑らかで、キメの細かい触感で、とても上品です。(1970年もののポムロールは、忘れられないものが多く、ペトリュス、ラフルール・ペトリュス、トロタノワなど、何度でも経験したいくらい素晴らしい出来のものばかりで、1970年のポムロールを見れば、すぐに買ってしまうくらいです) 120ミリ(70ミリ)★レオン バラル家 ●フォージェール キュベ ジャディス 2008 ¥2000(¥1000) 仏・ラングドック・ルーション地方です。レオン・バラルと言えばこの地域の「鬼才」と いうべき存在で、これほどまで複雑で、葡萄の凝縮感のあるワインは、フランス全土 を探しても、なかなか見当たりません。強烈な「土っぽい香り」の中に、ガリッグの ようなハーブが混じったような個性的な要素、そして、花崗岩や、深い石灰質のキメ の細かい香りが、重層的に上がってきます。この迫力と、複雑な奥行きは、もうさすが としか言いようがありません。ラングドックではゴービー社の「ムンタダ」と双壁をなす のではないでしょうか。◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2007(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。◎デコイ 2008(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味 のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎コルナス キュベ ルネッサンス 2006(オーギュスト クラープ家) ¥3300(¥1700) 仏・ローヌ地方のカリスマ的な存在です。シラーという品種から、ここまで上品な柔らかさを生み出せるのだと、驚くほどの、完成度の高さです。熟成の若い段階のシラー種のワインは、あまりにも強烈すぎて、辛く、酸っぱく、とても飲みづらい場合が多いのです。しかし、これはまだ2006年ものなのに、すでに滑らかで、甘さ、と柔らかいタンニンが溶け込んで、シラー種らしい広がりと豊かさを、見事に表現しています。彼のワインは、本当に素晴らしく、数が少ないために、見かければすぐに買うようにしています。ラヤス、ルイ・シャーヴと並んで、偉大なローヌの生産者だと思います。◎クロ ヴージョ プルミエクリュ プティ ヴージョ 2004 (クリスチャン クレルジェ) ¥3300(¥1700) 仏・ブルゴーニュ地方です。クロ ヴージョ村のワインは、タンニンがすべすべで、 まるで浮かんだ風船のように、柔らかい果実味が特徴です。私が一番最初に好き になったワインも、このクロ ヴージョ村のもので、角がなく、球体のような触感なの で、いい意味でとても飲みやすいのです。さて、この家の2004年ものは、やっぱり いい葡萄を使っているのだな~と、感じます。葡萄の質が本当に素晴らしく、キュッ! と葡萄の房が、口の中で自然に弾ける感覚があるのです。そして、2004年らしい、 キラキラした、上質のミネラルの輝きが、余韻まで綺麗に抜けていく・・・。こういうワイン を飲んだら、ブルゴーニュワインの虜になってしまうに、違いありません。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ヴィーニュ ロンド 2004(ジョルジュ ミュニュレ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。2004年は、本当に素晴らしい年で、酸味の質が高く、 ミネラルが輝くように綺麗で、本当に美しい味わいなのです。アメリカ系評論家などは、 2004年ものを酷評していますが、私は全く反対の意見です。フランス人が求める ブルゴーニュがここにあって、今飲んでも、とてもジューシーで、十分美味しく、しかも この質の高い酸味があるおかげで、綺麗に何十年も熟成していくでしょう。ヴィンテージ チャートを参考にしながら、ワインは飲むものではありません。問題は、それぞれの年 がどういう形をしていて、どういう味わいなのかを、把握するのが最も大切なのです。 エレヴァージュでは、2004年ものを見かければ、すぐに買うようにしています。なぜ なら、これほどブルゴーニュの良さを最大限に表現しているヴィンテージは、なかなか ないからです。甘さと酸味のバランスが素晴らしく、口に含んだ時に、その綺麗な甘さ に、感動しないことはないからです。◎プランプジャック社 メルロー 2008年 ¥4800(¥2400) カリフォルニア地方です。最近、どんどん新しい生産者が出てきて、もうついていけませ ん・・・。でも、このワインは、昔から「いいな」と思っていました。ナパらしい重厚な甘さ コクがありながら、酸味が綺麗なので、厚ぼったくならず、とても上品なのです。豊か で、トロっとした自然な甘さが、余韻まで自然に残る・・・。やはり、ナパらしい強さと、 フレンチワインに憧れた上品さが融合した、まさに典型的なカリフォルニアワインだと 私は思います。 (原価が安いことがわかり、値下げしました!)●ニュイ サン ジョルジュ レ サン ジョルジュ 1988(ドメーヌ ド ラ プーレット) ¥5500(¥2800) 仏・ブルゴーニュ地方です。有名ではない生産者ですが、堅実な作り方で知られているようです。このワインは、ニュイ サン ジョルジらしい、凝縮した土の柔らかいニュアンスがムンムンして、その迫力がジワジワと上がってきます。1988年ものは、4~5年前は少しタンニンが堅かったのですが、すっかりタンニンが溶け始めて、美味しくなりはじめています。★ルイ レミー家●シャンボール ミュジニー V.V. フルミエール 1978年 ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方です。ルイ・レミー家のワインに、実はそんなに深い感銘 を受けたことは、今までありませんでした。しかし、このワインを飲んで、あまり の状態の良さ、果実の生命力の鮮やかさに、驚きました。もう30年以上経っているのに、葡萄の一粒一粒が、口の中で飛び跳ねるようで、本当に素晴らしいのです。そういえば、ドメーヌ ルロワが、彼らのワインを買い取ったのがここだ ったな~と思えば、その品質に納得です。 (このワイン、開けるまでの1カ月ほど「立てて」保存しています。そのため、細かい 澱や、苦い成分が底に沈んで、中味の「フレッシュな果実味」を思う存分味わうことができます。もしこのワインを、寝かせたり、揺らしたりしてしまったら、その苦みなど がワインに混じって、「汚れた」味わいになってしまい、全てが台無しになってしまい ます。お客さんに見せるときにボトルを置きますが、少しでも揺らしたら、全て台無し ですので、どうかご容赦下さい)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.24
では、月曜日のグラスワインを記します。1977年のシャトー ディケム、1997年のキンタ ド ノヴァルが売り切れました。代わりに・・・、1964年のレイヌ ヴィニョーがリストに載りました!。また、ドイツのアイスワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼ、そして、競売会用の特殊なワインなど、3年前からずっと仕入れたかった業者さんから、ようやく、取引が始まります!。と書きましたが、まだ届きません・・・涙。でも、もうすぐリストに載りますので、ぜひ楽しみにして下さい~。(1983年の、ドクター・ターニッシュのアイスワインが入荷予定です)いよいよ明後日ぐらいから、リストに載る予定です・・・(でもまだ未定です) 120ミリ(70ミリ)★ほのかな甘口◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ シュペトレーゼ 2007(ロバート ヴァイルさん) 120ミリ(¥3600)70ミリ¥1800 独・ラインガウ地方です。ロバート・ヴァイルさんのワインは、まさにドイツワインの生産者 が憧れる、キラキラした輝きのある酸味があります。そして、ラインガウらしいトロっとした、花粉の蜜のような豊かさ。余韻にかけての、圧倒的な清涼感は、もうこのワインがドイツワインの中でも、特別な存在ということがわかるでしょう。★貴腐ワイン○シャトー ド レイヌ ヴィニョー 1964年 60ミリ¥4000(¥2000) 仏・ボルドー地方、ソーテルヌ地区の中でも、もっとも「丸く、柔らかい」味わいとされます。通常のソーテルヌ地区のワインは、ディケムのように少し「角」があって、四角形の尖った味わいなのですが、これは本当に飲みやすく、トロっとした甘さを素直に感じます。1964年は、正直言ってあんまりいいヴィンテージがありません。とはいえ、これくらい熟成すると、状態次第で、味わいが変わります。まだ飲んでいませんが、どんな味わいになるか、本当に楽しみです。(10月23日に開けて、味見しました!。柔らかく「丸い触感」は、ここまで熟成しないと、なかなか味わうことができません)★ポートワイン●テイラー トーニー 40年 60ミリ¥3500(¥1800) ポルトガル産です。数多くあるポートワインのシッパーの中でも、テイラー社は、非常に"第一級"に格付けされる存在だと言われます。奥深いコクと、気骨のあるがっしりした構造、そして、鮮やかな、かぐわしい芳香のどれもがスケールが大きいのです。特にこのトーニーポートは、大樽で熟成しているため、酸素と長い間接触し、なんともいえない複雑さを備えています。フレッシュさが特徴のヴィンテージポートに比べて、この「溶けた複雑さ」は、やはり多くの人が虜になる理由がわかります。●ダウズ ヴィンテージポート 1960 60ミリ・・・¥4600(¥2300) ポルトガル産です。有名なポートワインの蔵の中で、比較的「ドライ」な味わいで、ビシっとしたタンニンの強さの中から、ジワジワと、熟した甘さが湧いてきます。1960年という年は、少し熟成したニュアンスがありながら、ドライなタンニンの強さとのバランスの置き所が、まさに見ものです。ブルゴーニュワインに例えれば、リッシュブールの1987年ものに、似ているかもしれません。強いタンニンの隙間から、土のニュアンスを含んだ豊かさが湧き出てくる・・・。そんな感じに似ています。★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。★マディラワイン◎ブランディーズ社 ブアル 1960 50ミリ・・・¥6600(¥3300) ポルトガル、マディラ島産です(クリスティアーノ ロナウドの出身地)。とても熱い地域のようで、アルコール度数の高い原酒が、熱にさらされ、強靭な深みと、複雑さを身に着けていきます。特にこのブランディーズ社のものは、立体的な味の構造が素晴らしく大きく、口に含むたびにいろんな味わいが、どんどん湧いてくるように、出てきます。この重層的な魅力は、もう止められません・・・。個人的な感想を言えば、このマディラワインを飲んだ時に、頭の中に火花が散るような衝撃があって、本当に感動しました。★おすすめモルトウイスキー ~ABC順で、在庫にあるオススメのものを、載せていきます。 値段30ミリ(18ミリ)◎グレン モレイ 27年(1990年ごろに瓶詰め) ケイデンヘッド社 緑ラベル スリム瓶(透明) 43%VOL 750ML (ヴィンテージは、1959年と言われていると書いているサイトもありますが、 定かではありません。バーボン樽で、色が薄めです) 30ミリ¥5400(¥2700) スコットランド、ハイランド地区です。グレン・モレイ蒸留所は、熟成が若い段階では、少しハーブっぽい青さ、ヒースの草のような「青い」ニュアンスがあります。これは、日本酒に例えれば「雄町」の酒米に似ています。しかし、熟成を重ねると砂土のような滑らかな触感になって、その奥から、自然な甘さが湧いてくるのです。特に1950~1960年代のものは、この蒸留所の個性がしっかり出ていると思います。このケイデンヘッズ社の1990年ごろに瓶詰めされたものは本当に貴重で、今の市場では、見つけることはほとんど不可能と言ってもよいでしょう。★おすすめ食後酒◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.24
では、土曜日のビール・シャンパン・白ワインのリストです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フルーリー ブラン ド ノワール NV ¥2400(¥1200)仏・シャンパーニュ地方で、ビオディナミを実践しています。ピノノワール100%で、葡萄の一粒一粒のパワーを感じるような触感で、ガシっ!とした堅さと、豊かなコクがモザイクのように融合しています。★白ワイン◎サン ヴェラン テール ノワール 2008(ドメーヌ デュー ロッシュ) ¥1800(¥900)仏・ブルゴーニュ地方です。この「ドゥー ロッシュ家」のワインは、昔からずっと仕入れたかったワインでした。果実味の凝縮感が素晴らしく、そのポテンシャルを綺麗に発揮している、優れた生産者だからです。この2008年ものは、「テール ノワール」(黒い土壌)の名の如く、土の養分をしっかり感じ、厚みのあるコクがあって「黒い味わい」がするほど濃密なのです。サン・ヴェランという地域から、ここまでやるか!、とびっくるするほどの完成度の高さです。これは、エレヴァージュのハウスワインに決定!です。◎サヴィニエール "クロ ド ラ クーレ ド セラン"2009 (ニコラ ジョリーさん) ¥3300(¥1700) 仏・ロワール地方のカリスマ的な生産者です。超有機的農法(ビオディナミ) の先駆者で、ルロワさんも、そのやりかたを習うために、彼のもとを訪れまし た。葡萄の一粒一粒の生命力を、鮮やかに感じるようにキラキラしていて、 口の中で、葡萄の粒が弾けるような感覚に陥ります。偉大な、ロワールのワイン の頂点の一つではないでしょうか。 (このワイン、開けて1週間以上経っても美味しいと、よく輸入業者の方々が、 アピールしています。しかし、ただ保存するだけでは美味しくなりません。むしろ、 きちんと温度管理をしていないために、味わいが歪んでしまうのです。もし1週間以 上保存するなら、10度以下の状態で、きちんと保管する必要があります。そうす れば、より一層その個性を、パノラマのように広がる多彩な味わいを、堪能できる のではないでしょうか)◎ピュリニー モンラッシェ クロ ド ラ ムーシェール 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。さて、今回の2009年もの、前回の「ピュリニー モンラッシェ レ ペリエール 2009年」があまりにも良かったので、この「ムーシェール」も買って、味見してみました。これが、本当にいいんです!。やっぱり偉大な年と言われるだけあって、葡萄の凝縮度が素晴らしく、正直言って、感動しています。なんだかんだ言っても、偉大な年は偉大な年なのです。この2009年ものには、ワインのすべてが詰まっています。これだけ完成度の高い年は、近年あんまり経験していないような気がします。熟成初期のこの段階で、これだけ味わいがそろっているのは、奇跡的だと思います。◎コルトン シャルルマーニュ 2001(ボノー デュ マルトレ家) ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。この蔵が作るコルトン・シャルルマーニュは、スリムで細く、ミネラルが緊密で「ストイック」な味わいです。このミネラルの輝きは、硬質で、まさにフランス人が高く評価する、色彩の輝きがあります。アメリカ市場にはあんまり受けないかもしれませんが、この途方もなく長い余韻の美しさは、やはり特別な畑だなと、感じさせます。(昨日2本目を開けました!)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2011.10.22
では、土曜日の日本酒のリストです。◎熟成した(少し甘口の)日本酒、 木戸泉を、ここのリストに載せました!。 今までデザートワインのページに載せていましたが、 ここのページにも併せて入れておきます。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母、 ようやくリストに載せました!。 (抜栓後5度で保管し、一か月半保管し、やっと美味しくなりました)また、保管している4~5種類の日本酒、ドドドっと、美味しくなり始めていますので、そろそろリストに載ります~。初亀も、開けて5度の状態で、5か月ほど保存していたら、美味しくなってきたので、メニューに載せました!。(義侠の純米吟醸 50%精米歩合も入れています)エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくりふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲して、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "阿波山田錦"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。これも、岐阜に近い蓬莱泉とは違います。これは生原酒で、アルコール度数が19度近く!という、凄まじい強さです。開けて、1か月は売らないで、3度の冷蔵庫に入れて、ずっと保管しておきました。開けたては、もう強烈過ぎて、舌がしびれるほどでしたが、今は、少し円やかになって、かなり美味しくなっています。口に含んで、飲みこんだ後の余韻の広がり方が、尋常ではなく鮮やかで、ミネラルの色彩が、四方八方に広がります。もうこの余韻だけでも、出会う価値のある日本酒だと思います。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "雄町"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵が生み出す日本酒は、ブルゴーニュの偉大なワイン、モンラッシェ、 シュヴァリエ・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュに匹敵、いや、それ以上の存在かもしれません。凝縮した米のパワーが、口の中で、パーッ!と一気に弾ける、そのパノラマの ような色彩は、見事としか言いようがありません。一度でも、こういうお酒を飲んだ方が、 人生が豊かになるのではないでしょうか(羽交い絞めをして、無理矢理)。◎十四代 吟撰(吟醸) 生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 山形県産です。おそらく、日本酒の中でも、最も人気のある蔵のひとつではないでしょうか。 この日本酒の良さは、コント・ラフォンさんのワインによく似ていると思います。ふっくらして、重層的な、優しい旨みが、自然に口の中へ押し寄せる・・・。その「柔らかさ」こそ、日本人の口に適しているのではないでしょうか。他の蔵が真似しようと思ってもできない、ふわふわの 触感は、まさに芸術的だと思います。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎綿屋 純米吟醸 中取り "赤壁雄町" 生原酒 ¥1500(¥800) 精米50%(2008 BY) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この秋にふさわしい一品ではないでしょうか。 そして、このお酒のポテンシャルは凄まじい ものがあって、何カ月もかけて、グングン旨みを増していきます。そのプロセスも非常に楽しみ。◎黒龍 大吟醸(2010 BY) ¥1600(¥800) 福井県産です。黒龍が、日本でものすごく人気があるのは、やっぱり水が清らかで、「柔らかい」からではないでしょうか。いろんな日本酒がありますが、これほど、しっとり「水のように綺麗な」味わいのものは、なかなかありません(静岡系も多少柔らかいですが)。この大吟醸は、ズドーン!と豊かなのに、とても、優しい触感で、まさに黒龍の真骨頂だと思います。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎磯自慢 大吟醸 一滴入魂 生詰(2010 BY) ¥2400(¥1200) 静岡県産です。この地域と、この蔵の特徴は、やっぱり「清らかさ」にあるのではないでしょうか。初亀も、そうなのですが、やっぱり「水がいい」のだと思います。いつまでも清々しく、流れるように余韻まで綺麗さが押し寄せる・・・。こってりしているというよりは瑞々しい、とてつもない上品さを感じます。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして4か月が経ち、昨日久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2009BY) ¥3200(¥1600)石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2010年 BY) ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 ★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。
2011.10.22
では、土曜日の赤ワインのリストです。●シャトー レオヴィル ポワフェレ 1978 70ミリ¥2600 仏・ボルドー地方です。1978年という年は、本当に素晴らしい出来で、酸味の 質が素晴らしいのです。通常のボルドーは、酸味が少ないために、熟成して20年 ほど経つと、初期の果実味の甘さが収まり、相対的にタンニンが目立ってしまい、 いわゆる「閉じた」状態になってしまいます。こうなったら、香りがおとなしく、味わい も地味な、華やかさがなくなります。しかし、1978年という年は、もともと凝縮した 酸味が豊富にあるために、「閉じる」ことがなく、今味わっても、フレッシュなジューシー な果実味を味わうことができるのです。信じられないほど若々しく、生命力に溢れて いて、「甘いジュース」のような優しさがあります。 そして、このワインは、1か月半ほど「立てて」安置したせいで、細かく苦い成分 が底に沈み、上澄みのジューシーな部分だけを味わうことができるのです。 通常のポワフェレから想像される、堅さや、苦みはほとんど感じません。むしろ、 熟成した、シャンボール ミュジニー レクラ(1990年 ルーミエ)や、クロ ヴージョ の特級畑のような、フワーっと、舞い上がるような芳香と、フワフワした触感、そして、 白トリュフのような柔らかいニュアンスに満ちているのです。 このワインは、本当に素晴らしくて、「ボルドーは苦くて・・・」などと、偏見を持たれて いる方へ、何が何でも、無理矢理飲ませたいです。こういうボルドーを飲めば、きっと 認識が変わるに違いありません。特に、熟成したブルゴーニュが好きな方へ、おすす めします。 120ミリ(70ミリ)★レオン バラル家 ●フォージェール キュベ ジャディス 2008 ¥2000(¥1000) 仏・ラングドック・ルーション地方です。レオン・バラルと言えばこの地域の「鬼才」と いうべき存在で、これほどまで複雑で、葡萄の凝縮感のあるワインは、フランス全土 を探しても、なかなか見当たりません。強烈な「土っぽい香り」の中に、ガリッグの ようなハーブが混じったような個性的な要素、そして、花崗岩や、深い石灰質のキメ の細かい香りが、重層的に上がってきます。この迫力と、複雑な奥行きは、もうさすが としか言いようがありません。ラングドックではゴービー社の「ムンタダ」と双壁をなす のではないでしょうか。◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2007(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。◎デコイ 2008(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎クロ ド ラ ロッシュ 2004(ジョルジュ リニエ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方の古典的な生産者です。2004年のブルゴーニュは、良質の酸味とミネラルがあって、通常ならば、綺麗に熟成できるワインになっています。しかし、この生産者のワインは、熟成が若干早く、色が少し淡くて、アミノ酸が出始めています。ただし、このアミノ酸は、決して悪いものではありません。アメリカ市場には全く受け入れられないかもしれませんが、日本市場は、喜んでこの「旨みたっぷりの味わい」を好むでしょう。個人的には、このアミノ酸は良質で、後からどんどんうまみが広がってくるので、その食欲を刺激するような柔らかい酸味は、とても好ましいと思います。(水曜日に開けたのですが、すでに売り切れ、金曜日は2本目を開けます!) ◎ニュイ サン ジョルジュ レ ヴィーニュ ロンド 2004(ジョルジュ ミュニュレ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。2004年は、本当に素晴らしい年で、酸味の質が高く、 ミネラルが輝くように綺麗で、本当に美しい味わいなのです。アメリカ系評論家などは、 2004年ものを酷評していますが、私は全く反対の意見です。フランス人が求める ブルゴーニュがここにあって、今飲んでも、とてもジューシーで、十分美味しく、しかも この質の高い酸味があるおかげで、綺麗に何十年も熟成していくでしょう。ヴィンテージ チャートを参考にしながら、ワインは飲むものではありません。問題は、それぞれの年 がどういう形をしていて、どういう味わいなのかを、把握するのが最も大切なのです。 エレヴァージュでは、2004年ものを見かければ、すぐに買うようにしています。なぜ なら、これほどブルゴーニュの良さを最大限に表現しているヴィンテージは、なかなか ないからです。甘さと酸味のバランスが素晴らしく、口に含んだ時に、その綺麗な甘さ に、感動しないことはないからです。◎プランプジャック社 メルロー 2008年 ¥4800(¥2400) カリフォルニア地方です。最近、どんどん新しい生産者が出てきて、もうついていけませ ん・・・。でも、このワインは、昔から「いいな」と思っていました。ナパらしい重厚な甘さ コクがありながら、酸味が綺麗なので、厚ぼったくならず、とても上品なのです。豊か で、トロっとした自然な甘さが、余韻まで自然に残る・・・。やはり、ナパらしい強さと、 フレンチワインに憧れた上品さが融合した、まさに典型的なカリフォルニアワインだと 私は思います。 (原価が安いことがわかり、値下げしました!)●ニュイ サン ジョルジュ レ サン ジョルジュ 1988(ドメーヌ ド ラ プーレット) ¥5500(¥2800) 仏・ブルゴーニュ地方です。有名ではない生産者ですが、堅実な作り方で知られているようです。このワインは、ニュイ サン ジョルジらしい、凝縮した土の柔らかいニュアンスがムンムンして、その迫力がジワジワと上がってきます。1988年ものは、4~5年前は少しタンニンが堅かったのですが、すっかりタンニンが溶け始めて、美味しくなりはじめています。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.22
では、土曜日のグラスワインを記します。1977年のシャトー ディケム、1997年のキンタ ド ノヴァルが売り切れました。代わりに・・・、1964年のレイヌ ヴィニョーがリストに載りました!。また、ドイツのアイスワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼ、そして、競売会用の特殊なワインなど、3年前からずっと仕入れたかった業者さんから、ようやく、取引が始まります!。と書きましたが、まだ届きません・・・涙。でも、もうすぐリストに載りますので、ぜひ楽しみにして下さい~。(1983年の、ドクター・ターニッシュのアイスワインが入荷予定です) 120ミリ(70ミリ)★ほのかな甘口◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ シュペトレーゼ 2007(ロバート ヴァイルさん) 120ミリ(¥3600)70ミリ¥1800 独・ラインガウ地方です。ロバート・ヴァイルさんのワインは、まさにドイツワインの生産者 が憧れる、キラキラした輝きのある酸味があります。そして、ラインガウらしいトロっとした、花粉の蜜のような豊かさ。余韻にかけての、圧倒的な清涼感は、もうこのワインがドイツワインの中でも、特別な存在ということがわかるでしょう。★貴腐ワイン○シャトー ド レイヌ ヴィニョー 1964年 60ミリ¥4000(¥2000) 仏・ボルドー地方、ソーテルヌ地区の中でも、もっとも「丸く、柔らかい」味わいとされます。通常のソーテルヌ地区のワインは、ディケムのように少し「角」があって、四角形の尖った味わいなのですが、これは本当に飲みやすく、トロっとした甘さを素直に感じます。1964年は、正直言ってあんまりいいヴィンテージがありません。とはいえ、これくらい熟成すると、状態次第で、味わいが変わります。まだ飲んでいませんが、どんな味わいになるか、本当に楽しみです。★ポートワイン●テイラー トーニー 40年 60ミリ¥3500(¥1800) ポルトガル産です。数多くあるポートワインのシッパーの中でも、テイラー社は、非常に"第一級"に格付けされる存在だと言われます。奥深いコクと、気骨のあるがっしりした構造、そして、鮮やかな、かぐわしい芳香のどれもがスケールが大きいのです。特にこのトーニーポートは、大樽で熟成しているため、酸素と長い間接触し、なんともいえない複雑さを備えています。フレッシュさが特徴のヴィンテージポートに比べて、この「溶けた複雑さ」は、やはり多くの人が虜になる理由がわかります。●ダウズ ヴィンテージポート 1960 60ミリ・・・¥4600(¥2300) ポルトガル産です。有名なポートワインの蔵の中で、比較的「ドライ」な味わいで、ビシっとしたタンニンの強さの中から、ジワジワと、熟した甘さが湧いてきます。1960年という年は、少し熟成したニュアンスがありながら、ドライなタンニンの強さとのバランスの置き所が、まさに見ものです。ブルゴーニュワインに例えれば、リッシュブールの1987年ものに、似ているかもしれません。強いタンニンの隙間から、土のニュアンスを含んだ豊かさが湧き出てくる・・・。そんな感じに似ています。★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。★マディラワイン◎ブランディーズ社 ブアル 1960 50ミリ・・・¥6600(¥3300) ポルトガル、マディラ島産です(クリスティアーノ ロナウドの出身地)。とても熱い地域のようで、アルコール度数の高い原酒が、熱にさらされ、強靭な深みと、複雑さを身に着けていきます。特にこのブランディーズ社のものは、立体的な味の構造が素晴らしく大きく、口に含むたびにいろんな味わいが、どんどん湧いてくるように、出てきます。この重層的な魅力は、もう止められません・・・。個人的な感想を言えば、このマディラワインを飲んだ時に、頭の中に火花が散るような衝撃があって、本当に感動しました。★おすすめモルトウイスキー ~ABC順で、在庫にあるオススメのものを、載せていきます。 値段30ミリ(18ミリ)◎グレンリヴェット 1972 (イタリアのムーンインポート社が1988年に瓶詰め、384本限定、 "THE SEA"(海の生物シリーズ) 46%VOL ¥5500(¥2800) スコットランド地方で、最も由緒正しい蒸留所です。グレンリヴェットの良さは、 マッカランなどの「わかりやすい」味わいに比べて、あんまり知られていません。 しかし、これこそが、スペイサイド地区の、「クラシック」な味わいで、その良さが すべて詰まっていると言ってもいいでしょう。麦芽のほんのりした自然な甘さ、 そして、余韻まで薫る豊かなピート香り、花崗岩からくる湿ったミネラルのニュ アンス、それらが渾然一体となって、極めて上品なバランスの上に成り立って いるのです。 このムーンインポート社が1980年代後半に瓶詰めしたものは、極めて珍しく、 数が非常に少ないため、値段が毎年グングン上がってしまうほどのものです。 特に、麦芽の自然な甘さを、これだけ見事に表現した「グレンリヴェットらしい」 味わいはなかなかないため、本当に貴重な逸品だと思います。 (抜栓して、ワインのコルクに換えて、さらにパラフィルムで2重に巻いて5年ほ ど経っています。 開けたてとは異なり、柔らかい甘さ、余韻までしっとり薫るピート香とのバランス が本当に素晴らしいです。こういうのを飲むと、グレンリヴェットを好きになってし まうに違いありません。穏やかで、シンプルな味わいながら、柔らかくその中に、 上品さが詰まっている「マッカランを「ラトゥール」に例えるならば、グレンリヴェット は、「ラフィット」でしょう)★おすすめ食後酒◎マール ド ブルゴーニュ 1947(DRC・ロマネコンティ社) 15ミリ¥4400 仏・ブルゴーニュ地方です。いわゆる「ロマネコンティ」などを作っている、この地域で、最も有名な生産者です。いつも彼らのブランデーを飲み度に、「いい葡萄を使っているな~」と感じます。つまり、「皮の隅々まで熟している」のが、伝わってきます。ワインを絞った後の、葡萄の搾りかすから作り、エグミがしっかりある強烈な味わいです。その強さが、長い年月の熟成の結果、どのような複雑さを身に着けたか、これは歴史的に飲む価値があると思います。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.22
最近は、朝方窓を開けていると、 冷たい空気が入ってくるので、閉めながら残業しています・・・。そんな10月の半ばに、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、今日は、なんとラトゥールと、ムートンを、一緒に飲める日です・・・。今月は、ずっとグランヴァン特集なので、ぜひ楽しみにして下さい~。また、昨日のメルマガで、定価¥48000のスピーカーを買いました!と書いたのですが、これは、RCAケーブルの間違いでした・・・すいません。では早速、今週以降の目玉のワインのお知らせです。(28日(金)のアイテム、間違えました・ムートンではなく、 マルゴーでした・・・すいません)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19日(水)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥4200 仏・ボルドー地方、ポイヤック地区です。ズドーン!という果実の迫力と、ほのかに薫る、シガーボックスのような多彩な香りが本当にあざやかです。本来ならば、30年後に開けて飲みたかったのですが、熟成の若いこの2006年でも、酸味が綺麗で、ジューシーさがあるので、今開けても、十二分に美味しく感じます。(水曜日に開けて、味見しました!。すでトロリとしたコクがあって、甘さが前面に出ているので、美味しさが出ています!。これぞ、ムートンの迫力ががっちり出ているのではないでしょうか)(木曜日の段階で、あと10杯ほど残っています!。味見しましたが、タンニンが少しで始めています。しかし、このタンニンの質が、苦みが強くないために、ほどよいアクセントとなっているので、バランスの良さは失っていません)(金曜日の段階で、凝縮した果実味なので、まだまだフレッシュな甘さがあり、ムートンの迫力が残っています。もし状態が落ち始めたと感じたら、少し値段を下げて売りますが、このポテンシャルだと、落ちないような気はします)21日(金)から、●シャトー ラトゥール 2006 40ミリ¥4200 仏・ボルドー地方、ポイヤック地区です。これは、最も肥えて、豊かなワインと言えば、ラトゥールの右に出るものはいないのではないでしょうか。旨みがたっぷりで、口の奥に、重層的で、柔らかい甘さが広がる・・・。その抱擁力のある広がりは、熟成の若い段階から美味しく飲めます。特に、2006年のような、「グラーヴ的なポイヤック」(つまり酸味が綺麗で、とてもジューシーな果実味)の年は、すでにタンニンが少なく、果実味の素直な甘さを、思う存分楽しめます。24日(月)から、◎未定です・・・ボルドーを開けるつもりです。26日(水)から、●シャトー ラ ミッション オーブリオン 2006 40ミリ¥420028日(金)から、●シャトー マルゴー 2006 40ミリ¥4200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また。リアルタイムな情報は、 ツイッターでご確認下さい~。 (「ElevageAzabu」で検索できます) ◎実は、定価48000円のRCAケーブルを買いました!。(ハッハッハッハ・・・BY デスラー総統)これで、パソコンの音源から、CHORD社のトランスミッターへ飛ばして、そして、このケーブルで、5台のスピーカーへ繋げています。実際に、すでに設置していますが、音が「丸く」て、刺さないために、どんなに音を大きくしても、うるさくなく、自然な空気のような音色です!。正直言って、感動しています。(武井咲のマキアージュのCMを見たときのような感動が?)◎メールマガジンを毎週2200人の方へ送っています。 (もちろん無料で) ただし、最近迷惑メールに引っかかっているようで、 ヤフー、Gメールなどでも届いていない場合があります。 「最近全然来ないな~」という方は、 迷惑フォルダを覗いてみて下さい~。◎また、エレヴァージュでは、 過去のメールマガジンを新たに書き直して、 電子書籍という形で、販売しています。 http://plaza.rakuten.co.jp/elevage1/diary/201110150011/ 9月分の記事を、今週の初めに更新しました!。 8ページにわたって載せています。 これは、みなさんにいつも流している無料のものとは違いますので、 興味のある方だけ・・・(コッソリと)◎ブショネのワインが出ました!。 「ブショネって、どんなワインかわからない・・・」という方へ、 タダで味見できますので、遠慮なくおっしゃって下さい~。◎ワインの木箱が余っています・・・。 6本入りの、平たい箱です。 もし欲しい方は差し上げますので、連絡を下さい~。◎エスプレッソマシンの調子が、 いまひとつ良くないので、 代替機を試しています。 豆のひき具合と、 マシンの相性を研究が終わり、 カプチーノ、エスプレッを今日から出せます!。 いつもよりも、すこしパワーがある、 「イタリア的な」カプチーノになっています。 ただし、いつものマシンの方が完成度が高いので、 今回のカプチーノ、エスプレッソは少し値引きをします。 どうかご容赦下さい。 ◎実は最近、「鳥萬み」さんの2号店が八千代に出来て、 ちょっと今バタバタしていまして、温かいお料理を出せるのが、21時以降になりそうです。申し訳ありません。◎お店の予約に関して、ややこしいですが説明します。 ○21時までは、あらかじめ予約できます。~ゆっくり、お食事とともに、時間を過ごしてほしいですから・・・。 ○21時以降は、直前の予約のみ承ります。 ~いらっしゃる、20~30分前にお電話を下さい。席が空いていれば、 席を確保することができます。せっかく来て下さったのに、満席だと申し訳ないので・・・。 ○あらかじめ、「このワインがどうしても飲みたい!」、と、 ボトルのワイン を指定して下さった場合は、時間帯に関わりなく、 予約を承ります。 (前日または、何時間前に抜栓し、状態を整えてから出します) 以上です・・・。 今日も、連絡が遅くなってすいません。 では、よい金曜日の夜をお過ごし下さい。 最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。 (終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.21
では、金曜日のお料理のメニューです!。エレヴァージュで出す予定の「豚の料理」、まだ実験と、研究をすすめていまして、どうかもう少し待ってください~。(コリアンダー、フェンネルなどで下味をつけ、最後は、トリュフ塩を使う予定です) ◎オリーヴ ¥700 (ハーフサイズ・お1人様用)¥400 ~シチリア産の添加物を全く使わない自然な味わい。ソルビン酸など保存料 が入っていないため、「豆を食している」とても素朴な触感です。こういうものこそ、 素材の良さが出ます。★珍しい生ハム、いろいろあります。◎サラミ~ミラノ風・ピシっとスパイスが利いていて、都会的な味わい ¥700 ~ナポリ風・トロっと肉の素朴なコクが融合した田舎風な味わい ¥700◎ハモン イベリコ ベジョータのチョリソー ¥900 ~なんと、ベジョータからのチョリソーです!。旨みの広がり方が尋常ではありま せん。チョリソーというと、辛いものを想像されるかもしれませんが、これは全く 辛くありません。肉の複雑な旨みがしっかり凝縮して、おつまみとして最高です。◎プロシュート ディ パルマ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~肉厚の、トロっとしたコクのある旨みは、もうたまりません・・・。ハーフサイズ ではなく、フルサイズで召し上がることをお勧めします。その大きさと、肉厚の 迫力に、きっとびっくりされることでしょう。◎プロシュート ディ サン・ダニエーレ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~15か月熟成です。「パルマ産」よりも上質とされ、ふわふわの、綿のような柔らかい触感は、もう一度味わうと病み付きになります。◎ハモン セラーノ アルティザン ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。旨みの厚みと、柔らかい脂身の組み合わせ が見事に溶け合っていて、寄り添うように美しいのです。14か月熟成。◎ハモン セラーノ トレヴェレズ ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~スペイン・グラナダ近郊のトレヴェレス地区産です。標高1500メートルで、 かなり乾燥している村のようです。そのため、ハムの名産地として有名で、 綺麗に筋が入った脂身は、まるで松坂牛のように滑らかで、上品・・・。 23ヵ月熟成。◎ハモン イベリコ レセボ ¥2500 (ハーフサイズ)¥1300 ~サラマンカ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリを食べて、大きくなりきれ なかったものは、飼料を食べて体重が増えたものになり、「レセボ」と分類され ます。ベジョータのものとは異なり、ドングリのナッツ系のコクと、脂身のしっかり した豊かさが混じり合って、非常に食べ応えのある、完成度の高い味わいに 仕上がっています。24か月熟成。 ◎ハモン イベリコ ベジョータ ¥2800 (ハーフサイズ)¥1400~サラマンサ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリだけを食べて、丸丸太った イベリコハムの最高峰です。38か月熟成という、極めて長い時間をかけて、 この上ない複雑さを身に着けます。上記の生ハムは、真空パックではなく、発注してから切り分けられるために、塩気がきつくなく、とても自然な肉の旨みが感じられます。マグロと一緒で、購入してから、少し時間が経った方が、どんどん複雑になってきて、味わいの立体感と奥行きが出るようです。★パテ・サラミなど・・・。◎パテ ド カンパーニュ(豚のパテ)パンがついています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500 ◎パテ ド フォア(レバー ペースト) ~これも、パンがついています。塩加減と、レバーの柔らかさが 絶妙に絡み合っています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500◎コッパ ディ パルマ ¥900~肩ロースの生ハム、大理石のような霜降り模様で、脂身が口の中でしっかり 溶けて、肉の旨みと融合します。◎生ハム・サラミ等盛り合わせ ¥2400 (お一人様用) ¥1200 ~その日の熟成状態のいいものを、優先的に揃えて、組み合わせています。 量が多く、いろいろ楽しめるので、かなりお得です。◎シャルキュトリ盛り合わせ ¥2200 パテ・レバーペースト、サラミ、生ハムにパンが付きます。以前よりもグレードが あがって、かなり食べごたえのある内容となっています。★チーズなど・・・。◎チーズ盛り合わせ ¥1600・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下のメニューは、一階の「鳥萬み」さんから、提供して下さっています)◎実は最近、「鳥萬み」さんの2号店が八千代に出来て、 ちょっと今バタバタしていまして、温かいお料理を出せるのが、21時以降になりそうです。申し訳ありません。★温かい前菜 ◎地鶏のスープ(1人用) ¥400~疲れた胃に優しく沁み込んできます。8時間かけて煮込んだとても自然な 味わいです。◎銀杏を炙ったもの ¥900◎地鶏の手羽と、野菜のポトフ ¥900~透明感のある自然な出汁が、とても綺麗で、上質な白ワインと完璧に合います。 エレヴァージュでは、アンリ・ボワイヨさんのワインをお勧めしています。◎出汁巻き卵(利尻昆布を使った、ふんわりした味わい) ¥900 (ハーフサイズ)¥700★くじら料理◎くじらのカルパッショ ¥1600 ~鹿肉と非常に良く似ています。脂身が少なく、しっとりと喉の奥まで滑り込んで いく質感はもう素晴らしいです。エレヴァージュでは、シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006年(アンドレ ブリュネルさん)をお勧めしています。◎クジラのベーコン ¥1400 ~ねっとりとした旨みがたまりません。★焼き鳥など肉料理◎焼き鶏の盛り合わせ ¥1600 ~いろんな部位が乗っていて、ちょこちょこつまめます。腿、砂肝、副腎、ハツ、 レバーに分かれています。特に肥内系の鶏は、身が非常に締まっていて、コリコリした感触が・・・。◎地鶏のつくね (塩のみ) ¥1200 (卵黄、タレ付き) ¥1300◎地鶏の唐揚げ ¥1200 ~鶏屋さんの唐揚げは、やはりモノが違います。 ★ご飯系の〆のお料理◎親子丼 ¥1100 ~人気のメニューです。リゾットのようなお皿で出しますので、取り分けられます。 黒七味をかけて、鶏の柔らかな甘さと、スパイスの辛さが相乗します。◎地鶏の雑炊 ¥900◎鶏のお茶漬け(梅茶漬け、海苔茶漬けもできます) ¥1100ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.21
では、金曜日のデザート的なもののメニューです。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんから、ガトー・フォマージュ(木・金・土限定)、など入荷しました!。「ビシっ!」という、強烈な芳香と、口に含んだときの柔らかさの、モザイクのような美しさは、まさに「フランス的」です。これほど存在感のあるお菓子を作れる人は、東京の中でも、なかなかいないのではないでしょうか。(多くの方は、ぼやけた、日本人らしい「調和の取れた味わい」を、 無意識に表現してしまいます・・・)もし東京にお店を出されていたら、あっという間に人気になってしまって、私では買えなくなってしまうでしょう。◎ピエール マルコリーニの限定版、「CHUAO」、「OCCUMARE」、「PEROU」が売り切れました・・・すいません。「チュアオ」は、しばらく入手できないのですが、「オクマーレ」、「ペルー」は手に入る可能性が高いです。また入荷したら、このブログで伝えます。◎カプチーノのマシンが壊れてしまい、現在マシンを修理中です・・・。その代わり、代替機を使っています。30万円近くするマシンで、なかなかこれが、パワーがあって、強烈な個性が・・・。やっと、豆のひき具合などを調節したので、昨日から、カプチーノ、エスプレッソを出しています!。ただ、私が考える、理想の味わいとは少しだけ異なるので、少しだけ値引きして出しています。マシンが直るまで、どうかご容赦下さい。★デザート的なもの◎ガトー フォマージュ(木・金・土限定) ¥800◎アマレットとオレンジの焼き菓子 ¥400◎ガレット ブルトンヌ ¥400(上記の3つは、京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんから、 わざわざ送ってもらっています。ガトー・フォマージュは木・金・土限定です)◎ファブリス・ジロットの"クルール ド ブルゴーニュ"◎ファブリス・ジロットのパート ド フリュイ ¥600 ~フルーツのエキスを凝縮したパテです。ドライフルーツを上品に強烈にした よう。そして、なんて瑞々しいのでしょう!。果汁がこぼれそうなほど、新鮮 さを感じます。はっきり言って、感動しました。◎ピエール エルメのパート ド フリュイ ¥500 ~パイナップル、ライム、ユズのピール(皮)を練り込んでいます。◎ファブリス・ジロットのタブレット(チョコレート) ~PERU(ペルー産の、土の柔らかいニュアンスと、コクの効いた味わい) ¥500◎ピエール エルメのチョコレート ~CHUAO(幻の谷、チュアオからのとても希少な逸品です)¥700 ~ORIGINE PORCELANA(クリオロ種だけを使った極めて上品な味わい。 酸味と、ミネラルの輝きが特別) ¥600◎ピエール マルコリーニのチョコレート ~メキシコ、グランクリュ リミティッド エディション ¥800 (メキシコの偉大な畑からの限定版です。鮮やかで、輝くような酸味が、 この上なく上品で、本当に素晴らしいです) ★ALTA Piura, Perou;Plantacion Las Pampas, ¥900 (ペルーのピウラ高地から、パンパス農園のもの。ペルーらしい赤砂のような、 土の香りをふんだんに感じ、霧のようなきめ細かい余韻が。クリオロブランコ というとても貴重な品種より) ★Oriente Cuba,Grand Cru Propriete;Terruno de Baracoa, ¥900 (キューバ東部の偉大な畑より。バラコア地区。小気味良い軽さの中の、 上品なバランスが最高です。トリニタリオ種) ★Equateur Ros Rios Grand Cru de Propriete ¥800Hacienda Puerto Romero(ナショナル種) ~最も精妙で、細やかな味わいは、絶滅品種から作られる貴重な味わい。 ★Java Kemdem Lembu Grand Cru de ProprietePlantation d'Etat(クリオロ種) ¥800 ~ジャワらしい小気味良いスパイスのニュアンスと、ピシッ!とした求心的 な強い香りが。 ★Madagascar Sambiano Grand Cru de ProproiteDomaine d'Ambanja(トリニタリオ種) ¥800 ~乾いたマンゴーや、エキゾチックなフルーツのニュアンスと、カカオの凝縮 した、強烈な芳香が。 ★Bresil Bahia Grand Cru de ProprieteFazenda Sao Pedro(フォラステロ種) ¥800 ~ブラジルの畑は、同じブラジルコーヒーの味わいに似ていて、渋みの質が 高く、バランスの良さが見事。 ★Mexique Tabasco Grand Cru de Propriete Finca de Joya(クリオロ ポルセラーナ種) ¥800 ~このカカオは本当に特別で、メキシコらしい乾いた白い土のニュアンスと、アロマ に富んだ豊かな香りが際立っています。 ☆食後の飲み物★エスプレッソ ¥500★カプチーノ ¥800 ~コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。普通のコーヒー屋 さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、苦味の奥に、立体感のある構造と、 奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、隠されていたコーヒーの複雑さが、一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 ★大紅袍(ダイコウホウ) ¥1600★ダージリン ファーストフラッシュ 2011、 (ジュンパナ アッパー農園、タルボ農園) 以上です。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.21
では、金曜日のビール・シャンパン・白ワインのリストです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎ロベール モンキュイ グランクリュ メニル シュール オジェ、ブラン ド ブラン NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方です。「サロン」と同じ、メニル・シュール・オジェ村で、「ピシパシッ!」と、冷たい刃物を頬に押し付けられたような?、金属的なミネラル感が、ここの村の個性ではないでしょうか。研ぎ澄まされた鋭さが、桁外れに深く、やはりこの村はポテンシャルが偉大だなと思います。鋭さと、深みを両立させるのは非常に難しいのですが、この蔵はキメの細やかさによって、見事に両立させています。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。さて、先週から2010年ものを開けて います!。これが、とても素晴らしく、本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。おそらく2008年ものよりも、もっと豊かで、質が高いのではないで しょうか。そのロワールらしい、流れるような余韻をぜひ・・・。◎サン ヴェラン テール ノワール 2008(ドメーヌ デュー ロッシュ) ¥1800(¥900)仏・ブルゴーニュ地方です。この「ドゥー ロッシュ家」のワインは、昔からずっと仕入れたかったワインでした。果実味の凝縮感が素晴らしく、そのポテンシャルを綺麗に発揮している、優れた生産者だからです。この2008年ものは、「テール ノワール」(黒い土壌)の名の如く、土の養分をしっかり感じ、厚みのあるコクがあって「黒い味わい」がするほど濃密なのです。サン・ヴェランという地域から、ここまでやるか!、とびっくるするほどの完成度の高さです。これは、エレヴァージュのハウスワインに決定!です。◎サヴィニエール "クロ ド ラ クーレ ド セラン"2009 (ニコラ ジョリーさん) ¥3300(¥1700) 仏・ロワール地方のカリスマ的な生産者です。超有機的農法(ビオディナミ) の先駆者で、ルロワさんも、そのやりかたを習うために、彼のもとを訪れまし た。葡萄の一粒一粒の生命力を、鮮やかに感じるようにキラキラしていて、 口の中で、葡萄の粒が弾けるような感覚に陥ります。偉大な、ロワールのワイン の頂点の一つではないでしょうか。 (このワイン、開けて1週間以上経っても美味しいと、よく輸入業者の方々が、 アピールしています。しかし、ただ保存するだけでは美味しくなりません。むしろ、 きちんと温度管理をしていないために、味わいが歪んでしまうのです。もし1週間以 上保存するなら、10度以下の状態で、きちんと保管する必要があります。そうす れば、より一層その個性を、パノラマのように広がる多彩な味わいを、堪能できる のではないでしょうか)◎ピュリニー モンラッシェ クロ ド ラ ムーシェール 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。さて、今回の2009年もの、前回の「ピュリニー モンラッシェ レ ペリエール 2009年」があまりにも良かったので、この「ムーシェール」も買って、味見してみました。これが、本当にいいんです!。やっぱり偉大な年と言われるだけあって、葡萄の凝縮度が素晴らしく、正直言って、感動しています。なんだかんだ言っても、偉大な年は偉大な年なのです。この2009年ものには、ワインのすべてが詰まっています。これだけ完成度の高い年は、近年あんまり経験していないような気がします。熟成初期のこの段階で、これだけ味わいがそろっているのは、奇跡的だと思います。◎コルトン シャルルマーニュ 2001(ボノー デュ マルトレ家) ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。この蔵が作るコルトン・シャルルマーニュは、スリムで細く、ミネラルが緊密で「ストイック」な味わいです。このミネラルの輝きは、硬質で、まさにフランス人が高く評価する、色彩の輝きがあります。アメリカ市場にはあんまり受けないかもしれませんが、この途方もなく長い余韻の美しさは、やはり特別な畑だなと、感じさせます。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2011.10.21
では、金曜日の日本酒のリストです。◎熟成した(少し甘口の)日本酒、 木戸泉を、ここのリストに載せました!。 今までデザートワインのページに載せていましたが、 ここのページにも併せて入れておきます。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母、 ようやくリストに載せました!。 (抜栓後5度で保管し、一か月半保管し、やっと美味しくなりました)また、保管している4~5種類の日本酒、ドドドっと、美味しくなり始めていますので、そろそろリストに載ります~。初亀も、開けて5度の状態で、5か月ほど保存していたら、美味しくなってきたので、メニューに載せました!。(義侠の純米吟醸 50%精米歩合も入れています)エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくりふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲して、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "阿波山田錦"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。これも、岐阜に近い蓬莱泉とは違います。これは生原酒で、アルコール度数が19度近く!という、凄まじい強さです。開けて、1か月は売らないで、3度の冷蔵庫に入れて、ずっと保管しておきました。開けたては、もう強烈過ぎて、舌がしびれるほどでしたが、今は、少し円やかになって、かなり美味しくなっています。口に含んで、飲みこんだ後の余韻の広がり方が、尋常ではなく鮮やかで、ミネラルの色彩が、四方八方に広がります。もうこの余韻だけでも、出会う価値のある日本酒だと思います。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "雄町"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵が生み出す日本酒は、ブルゴーニュの偉大なワイン、モンラッシェ、 シュヴァリエ・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュに匹敵、いや、それ以上の存在かもしれません。凝縮した米のパワーが、口の中で、パーッ!と一気に弾ける、そのパノラマの ような色彩は、見事としか言いようがありません。一度でも、こういうお酒を飲んだ方が、 人生が豊かになるのではないでしょうか(羽交い絞めをして、無理矢理)。◎十四代 吟撰(吟醸) 生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 山形県産です。おそらく、日本酒の中でも、最も人気のある蔵のひとつではないでしょうか。 この日本酒の良さは、コント・ラフォンさんのワインによく似ていると思います。ふっくらして、重層的な、優しい旨みが、自然に口の中へ押し寄せる・・・。その「柔らかさ」こそ、日本人の口に適しているのではないでしょうか。他の蔵が真似しようと思ってもできない、ふわふわの 触感は、まさに芸術的だと思います。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎綿屋 純米吟醸 中取り "赤壁雄町" 生原酒 ¥1500(¥800) 精米50%(2008 BY) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この秋にふさわしい一品ではないでしょうか。 そして、このお酒のポテンシャルは凄まじい ものがあって、何カ月もかけて、グングン旨みを増していきます。そのプロセスも非常に楽しみ。◎黒龍 大吟醸(2010 BY) ¥1600(¥800) 福井県産です。黒龍が、日本でものすごく人気があるのは、やっぱり水が清らかで、「柔らかい」からではないでしょうか。いろんな日本酒がありますが、これほど、しっとり「水のように綺麗な」味わいのものは、なかなかありません(静岡系も多少柔らかいですが)。この大吟醸は、ズドーン!と豊かなのに、とても、優しい触感で、まさに黒龍の真骨頂だと思います。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎磯自慢 大吟醸 一滴入魂 生詰(2010 BY) ¥2400(¥1200) 静岡県産です。この地域と、この蔵の特徴は、やっぱり「清らかさ」にあるのではないでしょうか。初亀も、そうなのですが、やっぱり「水がいい」のだと思います。いつまでも清々しく、流れるように余韻まで綺麗さが押し寄せる・・・。こってりしているというよりは瑞々しい、とてつもない上品さを感じます。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして4か月が経ち、昨日久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2009BY) ¥3200(¥1600)石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2010年 BY) ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 ★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。
2011.10.21
では、金曜日の赤ワインのリストです。●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥4200 仏・ボルドー地方、ポイヤック地区です。ズドーン!という果実の迫力と、ほのかに薫る、シガーボックスのような多彩な香りが本当にあざやかです。本来ならば、30年後に開けて飲みたかったのですが、熟成の若いこの2006年でも、酸味が綺麗で、ジューシーさがあるので、今開けても、十二分に美味しく感じます。(水曜日に開けて、味見しました!。すでトロリとしたコクがあって、甘さが前面に出ているので、美味しさが出ています!。これぞ、ムートンの迫力ががっちり出ているのではないでしょうか)(木曜日の段階で、あと10杯ほど残っています!。味見しましたが、タンニンが少しで始めています。しかし、このタンニンの質が、苦みが強くないために、ほどよいアクセントとなっているので、バランスの良さは失っていません)(金曜日の段階で、凝縮した果実味なので、まだまだフレッシュな甘さがあり、ムートンの迫力が残っています。もし状態が落ち始めたと感じたら、少し値段を下げて売りますが、このポテンシャルだと、落ちないような気はします)●シャトー ラトゥール 2006 40ミリ¥4200 仏・ボルドー地方、ポイヤック地区です。これは、最も肥えて、豊かなワインと言えば、ラトゥールの右に出るものはいないのではないでしょうか。旨みがたっぷりで、口の奥に、重層的で、柔らかい甘さが広がる・・・。その抱擁力のある広がりは、熟成の若い段階から美味しく飲めます。特に、2006年のような、「グラーヴ的なポイヤック」(つまり酸味が綺麗で、とてもジューシーな果実味)の年は、すでにタンニンが少なく、果実味の素直な甘さを、思う存分楽しめます。 120ミリ(70ミリ)★レオン バラル家 ●フォージェール キュベ ジャディス 2008 ¥2000(¥1000) 仏・ラングドック・ルーション地方です。レオン・バラルと言えばこの地域の「鬼才」と いうべき存在で、これほどまで複雑で、葡萄の凝縮感のあるワインは、フランス全土 を探しても、なかなか見当たりません。強烈な「土っぽい香り」の中に、ガリッグの ようなハーブが混じったような個性的な要素、そして、花崗岩や、深い石灰質のキメ の細かい香りが、重層的に上がってきます。この迫力と、複雑な奥行きは、もうさすが としか言いようがありません。ラングドックではゴービー社の「ムンタダ」と双壁をなす のではないでしょうか。◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2007(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。◎デコイ 2008(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎クロ ド ラ ロッシュ 2004(ジョルジュ リニエ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方の古典的な生産者です。2004年のブルゴーニュは、良質の酸味とミネラルがあって、通常ならば、綺麗に熟成できるワインになっています。しかし、この生産者のワインは、熟成が若干早く、色が少し淡くて、アミノ酸が出始めています。ただし、このアミノ酸は、決して悪いものではありません。アメリカ市場には全く受け入れられないかもしれませんが、日本市場は、喜んでこの「旨みたっぷりの味わい」を好むでしょう。個人的には、このアミノ酸は良質で、後からどんどんうまみが広がってくるので、その食欲を刺激するような柔らかい酸味は、とても好ましいと思います。(水曜日に開けたのですが、すでに売り切れ、金曜日は2本目を開けます!) ◎ニュイ サン ジョルジュ レ ヴィーニュ ロンド 2004(ジョルジュ ミュニュレ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。2004年は、本当に素晴らしい年で、酸味の質が高く、 ミネラルが輝くように綺麗で、本当に美しい味わいなのです。アメリカ系評論家などは、 2004年ものを酷評していますが、私は全く反対の意見です。フランス人が求める ブルゴーニュがここにあって、今飲んでも、とてもジューシーで、十分美味しく、しかも この質の高い酸味があるおかげで、綺麗に何十年も熟成していくでしょう。ヴィンテージ チャートを参考にしながら、ワインは飲むものではありません。問題は、それぞれの年 がどういう形をしていて、どういう味わいなのかを、把握するのが最も大切なのです。 エレヴァージュでは、2004年ものを見かければ、すぐに買うようにしています。なぜ なら、これほどブルゴーニュの良さを最大限に表現しているヴィンテージは、なかなか ないからです。甘さと酸味のバランスが素晴らしく、口に含んだ時に、その綺麗な甘さ に、感動しないことはないからです。◎ヴィアダー メルロ プロプライエティ レッド 2007 ¥4400(¥2200) カリフォルニア・ナパ地区です。ハウエル・マウンテンの畑を多く使っているようで、たっぷりした、コクがありながら奥行きを併せ持つという、まさにナパらしい豊かさを体現したようなワインです。これほど、たっぷりしながらも、深く水っぽくならない滑らかな密度が、ハウエルマウンテンが持つ「充足感」をもたらしてくれているように思います。◎ペルナン ヴェルジュレス レ ヴェルジュレス 1990 (ラルー・ピオ家) ¥5800(¥2900) 仏・ブルゴーニュ地方です。昔から、この生産者の作るワインは、安定感があって、好んで買っています。熟成しながらも、ワインの内実に果実の「張り」があって、本当の複雑さが、奥からジワジワ出てくるからです。特に1990年ものの充実ぶりは目の覚めるほどで、やはりいいヴィンテージのパワフルさ、重層的な味わいを感じます。(あと3杯で売り切れそうです。これが無くなったら、ドメーヌ ド ラ プーレット、 ニュイ サン ジョルジュ レ サン ジョルジュ 1988年を開けます!)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.21
では、金曜日のグラスワインを記します。ロバート ヴァイルさんの、ワインが加わりました!。また、ドイツのアイスワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼ、そして、競売会用の特殊なワインなど、3年前からずっと仕入れたかった業者さんから、ようやく、取引が始まります!。と書きましたが、まだ届きません・・・涙。でも、もうすぐリストに載りますので、ぜひ楽しみにして下さい~。(1983年の、ドクター・ターニッシュのアイスワインが入荷予定です) 120ミリ(70ミリ)★ほのかな甘口◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ シュペトレーゼ 2007(ロバート ヴァイルさん) 120ミリ(¥3600)70ミリ¥1800 独・ラインガウ地方です。ロバート・ヴァイルさんのワインは、まさにドイツワインの生産者 が憧れる、キラキラした輝きのある酸味があります。そして、ラインガウらしいトロっとした、花粉の蜜のような豊かさ。余韻にかけての、圧倒的な清涼感は、もうこのワインがドイツワインの中でも、特別な存在ということがわかるでしょう。★貴腐ワイン◎シャトー ディケム 1977年 50ミリ・・・¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、ソーテルヌ地区です。「世界最高峰の貴腐ワイン」と言われます。 今まで、1977年ものをエレヴァージュで出したことはありません。実は「弱い」年な のですが、実際に飲んでみると、全くそんなことは感じさせません。キューン!という オレンジの皮のような鮮やかな清涼感と、蜂蜜のような、トロっとした自然な甘さが 綺麗に寄り添っています。 (エレヴァージュでこの1977年ものを開けるのは、おそらく4回目だと思います。今まで 10度で保存していたのですが、1977年らしいツーン!とした酸味の輝きを引き出すに は、8度で保存した方がいいことがわかりました。ディケムも年によっていろんな味わいが ありますが、1977年らしさを引き出すには、この温度がいいというのが、現在の私の 結論です・・・)★ポートワイン●テイラー トーニー 40年 60ミリ¥3500(¥1800) ポルトガル産です。数多くあるポートワインのシッパーの中でも、テイラー社は、非常に"第一級"に格付けされる存在だと言われます。奥深いコクと、気骨のあるがっしりした構造、そして、鮮やかな、かぐわしい芳香のどれもがスケールが大きいのです。特にこのトーニーポートは、大樽で熟成しているため、酸素と長い間接触し、なんともいえない複雑さを備えています。フレッシュさが特徴のヴィンテージポートに比べて、この「溶けた複雑さ」は、やはり多くの人が虜になる理由がわかります。●キンタ ド ノヴァル 1997 ヴィンテージ 60ミリ・・・¥5500(¥2800) ポルトガル産です。これは、アメリカ人の評論家・パーカーさん100点満点ワインです。いつも彼の満点ワインを飲んで思うのは、「濃縮ブドウジュース」の味がする、ということ。つまり、彼の価値基準はそこにしかないように思えます。しかし、これを飲んで、満足感を得られないことはないような気がします。究極のブドウの甘さ、そして、凝縮した酸味の鮮やかさ、それらが混ざり合って、球体のようなバランスの良さがあります。キンタ・ド・ノヴァルは、数多くあるポートワインの中でも、最も 酸味が強く、「上品」を言われます。その真髄をぜひ・・・。「濃縮ブドウジュース」のような味わいができるのは、自然条件を考えると奇跡に近い現象です。そういう奇跡を体感できるという意味では、価値が高いと思います。●ダウズ ヴィンテージポート 1960 60ミリ・・・¥4600(¥2300) ポルトガル産です。有名なポートワインの蔵の中で、比較的「ドライ」な味わいで、ビシっとしたタンニンの強さの中から、ジワジワと、熟した甘さが湧いてきます。1960年という年は、少し熟成したニュアンスがありながら、ドライなタンニンの強さとのバランスの置き所が、まさに見ものです。ブルゴーニュワインに例えれば、リッシュブールの1987年ものに、似ているかもしれません。強いタンニンの隙間から、土のニュアンスを含んだ豊かさが湧き出てくる・・・。そんな感じに似ています。★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。★マディラワイン◎ブランディーズ社 ブアル 1960 50ミリ・・・¥6600(¥3300) ポルトガル、マディラ島産です(クリスティアーノ ロナウドの出身地)。とても熱い地域のようで、アルコール度数の高い原酒が、熱にさらされ、強靭な深みと、複雑さを身に着けていきます。特にこのブランディーズ社のものは、立体的な味の構造が素晴らしく大きく、口に含むたびにいろんな味わいが、どんどん湧いてくるように、出てきます。この重層的な魅力は、もう止められません・・・。個人的な感想を言えば、このマディラワインを飲んだ時に、頭の中に火花が散るような衝撃があって、本当に感動しました。★おすすめモルトウイスキー ~ABC順で、在庫にあるオススメのものを、載せていきます。 値段30ミリ(18ミリ)◎グレンリヴェット 1972 (イタリアのムーンインポート社が1988年に瓶詰め、384本限定、 "THE SEA"(海の生物シリーズ) 46%VOL ¥5500(¥2800) スコットランド地方で、最も由緒正しい蒸留所です。グレンリヴェットの良さは、 マッカランなどの「わかりやすい」味わいに比べて、あんまり知られていません。 しかし、これこそが、スペイサイド地区の、「クラシック」な味わいで、その良さが すべて詰まっていると言ってもいいでしょう。麦芽のほんのりした自然な甘さ、 そして、余韻まで薫る豊かなピート香り、花崗岩からくる湿ったミネラルのニュ アンス、それらが渾然一体となって、極めて上品なバランスの上に成り立って いるのです。 このムーンインポート社が1980年代後半に瓶詰めしたものは、極めて珍しく、 数が非常に少ないため、値段が毎年グングン上がってしまうほどのものです。 特に、麦芽の自然な甘さを、これだけ見事に表現した「グレンリヴェットらしい」 味わいはなかなかないため、本当に貴重な逸品だと思います。 (抜栓して、ワインのコルクに換えて、さらにパラフィルムで2重に巻いて5年ほ ど経っています。 開けたてとは異なり、柔らかい甘さ、余韻までしっとり薫るピート香とのバランス が本当に素晴らしいです。こういうのを飲むと、グレンリヴェットを好きになってし まうに違いありません。穏やかで、シンプルな味わいながら、柔らかくその中に、 上品さが詰まっている「マッカランを「ラトゥール」に例えるならば、グレンリヴェット は、「ラフィット」でしょう)★おすすめ食後酒◎マール ド ブルゴーニュ 1947(DRC・ロマネコンティ社) 15ミリ¥4400 仏・ブルゴーニュ地方です。いわゆる「ロマネコンティ」などを作っている、この地域で、最も有名な生産者です。いつも彼らのブランデーを飲み度に、「いい葡萄を使っているな~」と感じます。つまり、「皮の隅々まで熟している」のが、伝わってきます。ワインを絞った後の、葡萄の搾りかすから作り、エグミがしっかりある強烈な味わいです。その強さが、長い年月の熟成の結果、どのような複雑さを身に着けたか、これは歴史的に飲む価値があると思います。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.21
いつの間にか、金木犀の香りがなくなり、ナナカマドの実が、真っ赤な色をつけています・・・。 そんな10月の半ばに、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、ようやく、今日メールマガジンを流しました!。 (2週間ぶり?)来週以降は、黒澤明さん、三島由紀夫さん、吉村昭さんの話など、地味に更新していきますので、ぜひ期待して下さい~。(深キョンのコスプレ情報も・・・?)では早速、今週以降の目玉のワインのお知らせです。 (28日(金)のアイテム、間違えました・ムートンではなく、 マルゴーでした・・・すいません)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19日(水)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥420021日(金)から、●シャトー ラトゥール 2006 40ミリ¥420024日(月)から、◎未定です・・・ボルドーを開けるつもりです。26日(水)から、●シャトー ラ ミッション オーブリオン 2006 40ミリ¥420028日(金)から、●シャトー マルゴー 2006 40ミリ¥4200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また。リアルタイムな情報は、 ツイッターでご確認下さい~。 (「ElevageAzabu」で検索できます) ◎実は、定価48000円のRCAケーブルを買いました!。(ハッハッハッハ・・・BY デスラー総統)これで、パソコンの音源から、CHORD社のトランスミッターへ飛ばして、そして、このケーブルで、5台のスピーカーへ繋げています。実際に、すでに設置していますが、音が「丸く」て、刺さないために、どんなに音を大きくしても、うるさくなく、自然な空気のような音色です!。正直言って、感動しています。(武井咲のマキアージュのCMを見たときのような感動が?)◎メールマガジンを毎週2200人の方へ送っています。 (もちろん無料で) ただし、最近迷惑メールに引っかかっているようで、 ヤフー、Gメールなどでも届いていない場合があります。 「最近全然来ないな~」という方は、 迷惑フォルダを覗いてみて下さい~。◎また、エレヴァージュでは、 過去のメールマガジンを新たに書き直して、 電子書籍という形で、販売しています。 http://plaza.rakuten.co.jp/elevage1/diary/201110150011/ 9月分の記事を、一昨日更新しました!。 8ページにわたって載せています。 これは、みなさんにいつも流している無料のものとは違いますので、 興味のある方だけ・・・(コッソリと)◎ブショネのワインが出ました!。 「ブショネって、どんなワインかわからない・・・」という方へ、 タダで味見できますので、遠慮なくおっしゃって下さい~。◎ワインの木箱が余っています・・・。 6本入りの、平たい箱です。 もし欲しい方は差し上げますので、連絡を下さい~。◎エスプレッソマシンの調子が、 いまひとつ良くないので、 代替機を試しています。 豆のひき具合と、 マシンの相性を研究が終わり、 カプチーノ、エスプレッを今日から出せます!。 いつもよりも、すこしパワーがある、 「イタリア的な」カプチーノになっています。 ただし、いつものマシンの方が完成度が高いので、 今回のカプチーノ、エスプレッソは少し値引きをします。 どうかご容赦下さい。 ◎実は最近、「鳥萬み」さんの2号店が八千代に出来て、 ちょっと今バタバタしていまして、温かいお料理を出せるのが、21時以降になりそうです。申し訳ありません。◎お店の予約に関して、ややこしいですが説明します。 ○21時までは、あらかじめ予約できます。~ゆっくり、お食事とともに、時間を過ごしてほしいですから・・・。 ○21時以降は、直前の予約のみ承ります。 ~いらっしゃる、20~30分前にお電話を下さい。席が空いていれば、 席を確保することができます。せっかく来て下さったのに、満席だと申し訳ないので・・・。 ○あらかじめ、「このワインがどうしても飲みたい!」、と、 ボトルのワイン を指定して下さった場合は、時間帯に関わりなく、 予約を承ります。 (前日または、何時間前に抜栓し、状態を整えてから出します) 以上です・・・。 今日も、連絡が遅くなってすいません。 では、よい木曜日の夜をお過ごし下さい。 最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。 (終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.20
では、木曜日のお料理のメニューです!。エレヴァージュで出す予定の「豚の料理」、まだ実験と、研究をすすめていまして、どうかもう少し待ってください~。(コリアンダー、フェンネルなどで下味をつけ、最後は、トリュフ塩を使う予定です) ◎オリーヴ ¥700 (ハーフサイズ・お1人様用)¥400 ~シチリア産の添加物を全く使わない自然な味わい。ソルビン酸など保存料 が入っていないため、「豆を食している」とても素朴な触感です。こういうものこそ、 素材の良さが出ます。★珍しい生ハム、いろいろあります。◎サラミ~ミラノ風・ピシっとスパイスが利いていて、都会的な味わい ¥700 ~ナポリ風・トロっと肉の素朴なコクが融合した田舎風な味わい ¥700◎ハモン イベリコ ベジョータのチョリソー ¥900 ~なんと、ベジョータからのチョリソーです!。旨みの広がり方が尋常ではありま せん。チョリソーというと、辛いものを想像されるかもしれませんが、これは全く 辛くありません。肉の複雑な旨みがしっかり凝縮して、おつまみとして最高です。◎プロシュート ディ パルマ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~肉厚の、トロっとしたコクのある旨みは、もうたまりません・・・。ハーフサイズ ではなく、フルサイズで召し上がることをお勧めします。その大きさと、肉厚の 迫力に、きっとびっくりされることでしょう。◎プロシュート ディ サン・ダニエーレ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~15か月熟成です。「パルマ産」よりも上質とされ、ふわふわの、綿のような柔らかい触感は、もう一度味わうと病み付きになります。◎ハモン セラーノ アルティザン ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。旨みの厚みと、柔らかい脂身の組み合わせ が見事に溶け合っていて、寄り添うように美しいのです。14か月熟成。◎ハモン セラーノ トレヴェレズ ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~スペイン・グラナダ近郊のトレヴェレス地区産です。標高1500メートルで、 かなり乾燥している村のようです。そのため、ハムの名産地として有名で、 綺麗に筋が入った脂身は、まるで松坂牛のように滑らかで、上品・・・。 23ヵ月熟成。◎ハモン イベリコ レセボ ¥2500 (ハーフサイズ)¥1300 ~サラマンカ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリを食べて、大きくなりきれ なかったものは、飼料を食べて体重が増えたものになり、「レセボ」と分類され ます。ベジョータのものとは異なり、ドングリのナッツ系のコクと、脂身のしっかり した豊かさが混じり合って、非常に食べ応えのある、完成度の高い味わいに 仕上がっています。24か月熟成。 ◎ハモン イベリコ ベジョータ ¥2800 (ハーフサイズ)¥1400~サラマンサ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリだけを食べて、丸丸太った イベリコハムの最高峰です。38か月熟成という、極めて長い時間をかけて、 この上ない複雑さを身に着けます。上記の生ハムは、真空パックではなく、発注してから切り分けられるために、塩気がきつくなく、とても自然な肉の旨みが感じられます。マグロと一緒で、購入してから、少し時間が経った方が、どんどん複雑になってきて、味わいの立体感と奥行きが出るようです。★パテ・サラミなど・・・。◎パテ ド カンパーニュ(豚のパテ)パンがついています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500 ◎パテ ド フォア(レバー ペースト) ~これも、パンがついています。塩加減と、レバーの柔らかさが 絶妙に絡み合っています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500◎コッパ ディ パルマ ¥900~肩ロースの生ハム、大理石のような霜降り模様で、脂身が口の中でしっかり 溶けて、肉の旨みと融合します。◎生ハム・サラミ等盛り合わせ ¥2400 (お一人様用) ¥1200 ~その日の熟成状態のいいものを、優先的に揃えて、組み合わせています。 量が多く、いろいろ楽しめるので、かなりお得です。◎シャルキュトリ盛り合わせ ¥2200 パテ・レバーペースト、サラミ、生ハムにパンが付きます。以前よりもグレードが あがって、かなり食べごたえのある内容となっています。★チーズなど・・・。◎チーズ盛り合わせ ¥1600・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下のメニューは、一階の「鳥萬み」さんから、提供して下さっています)◎実は最近、「鳥萬み」さんの2号店が八千代に出来て、 ちょっと今バタバタしていまして、温かいお料理を出せるのが、21時以降になりそうです。申し訳ありません。★温かい前菜 ◎地鶏のスープ(1人用) ¥400~疲れた胃に優しく沁み込んできます。8時間かけて煮込んだとても自然な 味わいです。◎銀杏を炙ったもの ¥900◎地鶏の手羽と、野菜のポトフ ¥900~透明感のある自然な出汁が、とても綺麗で、上質な白ワインと完璧に合います。 エレヴァージュでは、アンリ・ボワイヨさんのワインをお勧めしています。◎出汁巻き卵(利尻昆布を使った、ふんわりした味わい) ¥900 (ハーフサイズ)¥700★くじら料理◎くじらのカルパッショ ¥1600 ~鹿肉と非常に良く似ています。脂身が少なく、しっとりと喉の奥まで滑り込んで いく質感はもう素晴らしいです。エレヴァージュでは、シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006年(アンドレ ブリュネルさん)をお勧めしています。◎クジラのベーコン ¥1400 ~ねっとりとした旨みがたまりません。★焼き鳥など肉料理◎焼き鶏の盛り合わせ ¥1600 ~いろんな部位が乗っていて、ちょこちょこつまめます。腿、砂肝、副腎、ハツ、 レバーに分かれています。特に肥内系の鶏は、身が非常に締まっていて、コリコリした感触が・・・。◎地鶏のつくね (塩のみ) ¥1200 (卵黄、タレ付き) ¥1300◎地鶏の唐揚げ ¥1200 ~鶏屋さんの唐揚げは、やはりモノが違います。 ★ご飯系の〆のお料理◎親子丼 ¥1100 ~人気のメニューです。リゾットのようなお皿で出しますので、取り分けられます。 黒七味をかけて、鶏の柔らかな甘さと、スパイスの辛さが相乗します。◎地鶏の雑炊 ¥900◎鶏のお茶漬け(梅茶漬け、海苔茶漬けもできます) ¥1100ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.20
では、木曜日のデザート的なもののメニューです。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんから、ガトー・フォマージュ(木・金・土限定)、など入荷しました!。「ビシっ!」という、強烈な芳香と、口に含んだときの柔らかさの、モザイクのような美しさは、まさに「フランス的」です。これほど存在感のあるお菓子を作れる人は、東京の中でも、なかなかいないのではないでしょうか。(多くの方は、ぼやけた、日本人らしい「調和の取れた味わい」を、 無意識に表現してしまいます・・・)もし東京にお店を出されていたら、あっという間に人気になってしまって、私では買えなくなってしまうでしょう。◎ピエール マルコリーニの限定版、「CHUAO」、「OCCUMARE」、「PEROU」が売り切れました・・・すいません。「チュアオ」は、しばらく入手できないのですが、「オクマーレ」、「ペルー」は手に入る可能性が高いです。また入荷したら、このブログで伝えます。◎カプチーノのマシンが壊れてしまい、現在マシンを修理中です・・・。その代わり、代替機を使っています。30万円近くするマシンで、なかなかこれが、パワーがあって、強烈な個性が・・・。やっと、豆のひき具合などを調節したので、昨日から、カプチーノ、エスプレッソを出しています!。ただ、私が考える、理想の味わいとは少しだけ異なるので、少しだけ値引きして出しています。マシンが直るまで、どうかご容赦下さい。★デザート的なもの◎ガトー フォマージュ(木・金・土限定) ¥800◎アマレットとオレンジの焼き菓子 ¥400◎ガレット ブルトンヌ ¥400(上記の3つは、京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんから、 わざわざ送ってもらっています。ガトー・フォマージュは木・金・土限定です)◎ファブリス・ジロットの"クルール ド ブルゴーニュ"◎ファブリス・ジロットのパート ド フリュイ ¥600 ~フルーツのエキスを凝縮したパテです。ドライフルーツを上品に強烈にした よう。そして、なんて瑞々しいのでしょう!。果汁がこぼれそうなほど、新鮮 さを感じます。はっきり言って、感動しました。◎ピエール エルメのパート ド フリュイ ¥500 ~パイナップル、ライム、ユズのピール(皮)を練り込んでいます。◎ファブリス・ジロットのタブレット(チョコレート) ~PERU(ペルー産の、土の柔らかいニュアンスと、コクの効いた味わい) ¥500◎ピエール エルメのチョコレート ~CHUAO(幻の谷、チュアオからのとても希少な逸品です)¥700 ~ORIGINE PORCELANA(クリオロ種だけを使った極めて上品な味わい。 酸味と、ミネラルの輝きが特別) ¥600◎ピエール マルコリーニのチョコレート ~メキシコ、グランクリュ リミティッド エディション ¥800 (メキシコの偉大な畑からの限定版です。鮮やかで、輝くような酸味が、 この上なく上品で、本当に素晴らしいです) ★ALTA Piura, Perou;Plantacion Las Pampas, ¥900 (ペルーのピウラ高地から、パンパス農園のもの。ペルーらしい赤砂のような、 土の香りをふんだんに感じ、霧のようなきめ細かい余韻が。クリオロブランコ というとても貴重な品種より) ★Oriente Cuba,Grand Cru Propriete;Terruno de Baracoa, ¥900 (キューバ東部の偉大な畑より。バラコア地区。小気味良い軽さの中の、 上品なバランスが最高です。トリニタリオ種) ★Equateur Ros Rios Grand Cru de Propriete ¥800Hacienda Puerto Romero(ナショナル種) ~最も精妙で、細やかな味わいは、絶滅品種から作られる貴重な味わい。 ★Java Kemdem Lembu Grand Cru de ProprietePlantation d'Etat(クリオロ種) ¥800 ~ジャワらしい小気味良いスパイスのニュアンスと、ピシッ!とした求心的 な強い香りが。 ★Madagascar Sambiano Grand Cru de ProproiteDomaine d'Ambanja(トリニタリオ種) ¥800 ~乾いたマンゴーや、エキゾチックなフルーツのニュアンスと、カカオの凝縮 した、強烈な芳香が。 ★Bresil Bahia Grand Cru de ProprieteFazenda Sao Pedro(フォラステロ種) ¥800 ~ブラジルの畑は、同じブラジルコーヒーの味わいに似ていて、渋みの質が 高く、バランスの良さが見事。 ★Mexique Tabasco Grand Cru de Propriete Finca de Joya(クリオロ ポルセラーナ種) ¥800 ~このカカオは本当に特別で、メキシコらしい乾いた白い土のニュアンスと、アロマ に富んだ豊かな香りが際立っています。 ☆食後の飲み物★エスプレッソ ¥500★カプチーノ ¥800 ~コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。普通のコーヒー屋 さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、苦味の奥に、立体感のある構造と、 奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、隠されていたコーヒーの複雑さが、一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 ★大紅袍(ダイコウホウ) ¥1600★ダージリン ファーストフラッシュ 2011、 (ジュンパナ アッパー農園、タルボ農園) 以上です。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.20
では、月曜日のビール・シャンパン・白ワインのリストです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎ロベール モンキュイ グランクリュ メニル シュール オジェ、ブラン ド ブラン NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方です。「サロン」と同じ、メニル・シュール・オジェ村で、「ピシパシッ!」と、冷たい刃物を頬に押し付けられたような?、金属的なミネラル感が、ここの村の個性ではないでしょうか。研ぎ澄まされた鋭さが、桁外れに深く、やはりこの村はポテンシャルが偉大だなと思います。鋭さと、深みを両立させるのは非常に難しいのですが、この蔵はキメの細やかさによって、見事に両立させています。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。さて、先週から2010年ものを開けて います!。これが、とても素晴らしく、本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。おそらく2008年ものよりも、もっと豊かで、質が高いのではないで しょうか。そのロワールらしい、流れるような余韻をぜひ・・・。◎サン ヴェラン テール ノワール 2008(ドメーヌ デュー ロッシュ) ¥1800(¥900)仏・ブルゴーニュ地方です。この「ドゥー ロッシュ家」のワインは、昔からずっと仕入れたかったワインでした。果実味の凝縮感が素晴らしく、そのポテンシャルを綺麗に発揮している、優れた生産者だからです。この2008年ものは、「テール ノワール」(黒い土壌)の名の如く、土の養分をしっかり感じ、厚みのあるコクがあって「黒い味わい」がするほど濃密なのです。サン・ヴェランという地域から、ここまでやるか!、とびっくるするほどの完成度の高さです。これは、エレヴァージュのハウスワインに決定!です。◎サヴィニエール "クロ ド ラ クーレ ド セラン"2009 (ニコラ ジョリーさん) ¥3300(¥1700) 仏・ロワール地方のカリスマ的な生産者です。超有機的農法(ビオディナミ) の先駆者で、ルロワさんも、そのやりかたを習うために、彼のもとを訪れまし た。葡萄の一粒一粒の生命力を、鮮やかに感じるようにキラキラしていて、 口の中で、葡萄の粒が弾けるような感覚に陥ります。偉大な、ロワールのワイン の頂点の一つではないでしょうか。 (このワイン、開けて1週間以上経っても美味しいと、よく輸入業者の方々が、 アピールしています。しかし、ただ保存するだけでは美味しくなりません。むしろ、 きちんと温度管理をしていないために、味わいが歪んでしまうのです。もし1週間以 上保存するなら、10度以下の状態で、きちんと保管する必要があります。そうす れば、より一層その個性を、パノラマのように広がる多彩な味わいを、堪能できる のではないでしょうか)◎ピュリニー モンラッシェ クロ ド ラ ムーシェール 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。さて、今回の2009年もの、前回の「ピュリニー モンラッシェ レ ペリエール 2009年」があまりにも良かったので、この「ムーシェール」も買って、味見してみました。これが、本当にいいんです!。やっぱり偉大な年と言われるだけあって、葡萄の凝縮度が素晴らしく、正直言って、感動しています。なんだかんだ言っても、偉大な年は偉大な年なのです。この2009年ものには、ワインのすべてが詰まっています。これだけ完成度の高い年は、近年あんまり経験していないような気がします。熟成初期のこの段階で、これだけ味わいがそろっているのは、奇跡的だと思います。◎コルトン シャルルマーニュ 2001(ボノー デュ マルトレ家) ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。この蔵が作るコルトン・シャルルマーニュは、スリムで細く、ミネラルが緊密で「ストイック」な味わいです。このミネラルの輝きは、硬質で、まさにフランス人が高く評価する、色彩の輝きがあります。アメリカ市場にはあんまり受けないかもしれませんが、この途方もなく長い余韻の美しさは、やはり特別な畑だなと、感じさせます。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2011.10.20
では、木曜日の日本酒のリストです。◎熟成した(少し甘口の)日本酒、 木戸泉を、ここのリストに載せました!。 今までデザートワインのページに載せていましたが、 ここのページにも併せて入れておきます。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母、 ようやくリストに載せました!。 (抜栓後5度で保管し、一か月半保管し、やっと美味しくなりました)また、保管している4~5種類の日本酒、ドドドっと、美味しくなり始めていますので、そろそろリストに載ります~。初亀も、開けて5度の状態で、5か月ほど保存していたら、美味しくなってきたので、メニューに載せました!。(義侠の純米吟醸 50%精米歩合も入れています)エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくりふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲して、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "阿波山田錦"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。これも、岐阜に近い蓬莱泉とは違います。これは生原酒で、アルコール度数が19度近く!という、凄まじい強さです。開けて、1か月は売らないで、3度の冷蔵庫に入れて、ずっと保管しておきました。開けたては、もう強烈過ぎて、舌がしびれるほどでしたが、今は、少し円やかになって、かなり美味しくなっています。口に含んで、飲みこんだ後の余韻の広がり方が、尋常ではなく鮮やかで、ミネラルの色彩が、四方八方に広がります。もうこの余韻だけでも、出会う価値のある日本酒だと思います。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "雄町"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵が生み出す日本酒は、ブルゴーニュの偉大なワイン、モンラッシェ、 シュヴァリエ・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュに匹敵、いや、それ以上の存在かもしれません。凝縮した米のパワーが、口の中で、パーッ!と一気に弾ける、そのパノラマの ような色彩は、見事としか言いようがありません。一度でも、こういうお酒を飲んだ方が、 人生が豊かになるのではないでしょうか(羽交い絞めをして、無理矢理)。◎十四代 吟撰(吟醸) 生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 山形県産です。おそらく、日本酒の中でも、最も人気のある蔵のひとつではないでしょうか。 この日本酒の良さは、コント・ラフォンさんのワインによく似ていると思います。ふっくらして、重層的な、優しい旨みが、自然に口の中へ押し寄せる・・・。その「柔らかさ」こそ、日本人の口に適しているのではないでしょうか。他の蔵が真似しようと思ってもできない、ふわふわの 触感は、まさに芸術的だと思います。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎綿屋 純米吟醸 中取り "赤壁雄町" 生原酒 ¥1500(¥800) 精米50%(2008 BY) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この秋にふさわしい一品ではないでしょうか。 そして、このお酒のポテンシャルは凄まじい ものがあって、何カ月もかけて、グングン旨みを増していきます。そのプロセスも非常に楽しみ。◎黒龍 大吟醸(2010 BY) ¥1600(¥800) 福井県産です。黒龍が、日本でものすごく人気があるのは、やっぱり水が清らかで、「柔らかい」からではないでしょうか。いろんな日本酒がありますが、これほど、しっとり「水のように綺麗な」味わいのものは、なかなかありません(静岡系も多少柔らかいですが)。この大吟醸は、ズドーン!と豊かなのに、とても、優しい触感で、まさに黒龍の真骨頂だと思います。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎磯自慢 大吟醸 一滴入魂 生詰(2010 BY) ¥2400(¥1200) 静岡県産です。この地域と、この蔵の特徴は、やっぱり「清らかさ」にあるのではないでしょうか。初亀も、そうなのですが、やっぱり「水がいい」のだと思います。いつまでも清々しく、流れるように余韻まで綺麗さが押し寄せる・・・。こってりしているというよりは瑞々しい、とてつもない上品さを感じます。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして4か月が経ち、昨日久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2009BY) ¥3200(¥1600)石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2010年 BY) ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 ★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。
2011.10.20
では、木曜日の赤ワインのリストです。●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥4200 仏・ボルドー地方、ポイヤック地区です。ズドーン!という果実の迫力と、ほのかに薫る、シガーボックスのような多彩な香りが本当にあざやかです。本来ならば、30年後に開けて飲みたかったのですが、熟成の若いこの2006年でも、酸味が綺麗で、ジューシーさがあるので、今開けても、十二分に美味しく感じます。(水曜日に開けて、味見しました!。すでトロリとしたコクがあって、甘さが前面に出ているので、美味しさが出ています!。これぞ、ムートンの迫力ががっちり出ているのではないでしょうか)(木曜日の段階で、あと10杯ほど残っています!。味見しましたが、タンニンが少しで始めています。しかし、このタンニンの質が、苦みが強くないために、ほどよいアクセントとなっているので、バランスの良さは失っていません) 120ミリ(70ミリ)★レオン バラル家 ●フォージェール キュベ ジャディス 2008 ¥2000(¥1000) 仏・ラングドック・ルーション地方です。レオン・バラルと言えばこの地域の「鬼才」と いうべき存在で、これほどまで複雑で、葡萄の凝縮感のあるワインは、フランス全土 を探しても、なかなか見当たりません。強烈な「土っぽい香り」の中に、ガリッグの ようなハーブが混じったような個性的な要素、そして、花崗岩や、深い石灰質のキメ の細かい香りが、重層的に上がってきます。この迫力と、複雑な奥行きは、もうさすが としか言いようがありません。ラングドックではゴービー社の「ムンタダ」と双壁をなす のではないでしょうか。◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2007(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。◎デコイ 2008(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎クロ ド ラ ロッシュ 2004(ジョルジュ リニエ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方の古典的な生産者です。2004年のブルゴーニュは、良質の酸味とミネラルがあって、通常ならば、綺麗に熟成できるワインになっています。しかし、この生産者のワインは、熟成が若干早く、色が少し淡くて、アミノ酸が出始めています。ただし、このアミノ酸は、決して悪いものではありません。アメリカ市場には全く受け入れられないかもしれませんが、日本市場は、喜んでこの「旨みたっぷりの味わい」を好むでしょう。個人的には、このアミノ酸は良質で、後からどんどんうまみが広がってくるので、その食欲を刺激するような柔らかい酸味は、とても好ましいと思います。 ◎ニュイ サン ジョルジュ レ ヴィーニュ ロンド 2004(ジョルジュ ミュニュレ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。2004年は、本当に素晴らしい年で、酸味の質が高く、 ミネラルが輝くように綺麗で、本当に美しい味わいなのです。アメリカ系評論家などは、 2004年ものを酷評していますが、私は全く反対の意見です。フランス人が求める ブルゴーニュがここにあって、今飲んでも、とてもジューシーで、十分美味しく、しかも この質の高い酸味があるおかげで、綺麗に何十年も熟成していくでしょう。ヴィンテージ チャートを参考にしながら、ワインは飲むものではありません。問題は、それぞれの年 がどういう形をしていて、どういう味わいなのかを、把握するのが最も大切なのです。 エレヴァージュでは、2004年ものを見かければ、すぐに買うようにしています。なぜ なら、これほどブルゴーニュの良さを最大限に表現しているヴィンテージは、なかなか ないからです。甘さと酸味のバランスが素晴らしく、口に含んだ時に、その綺麗な甘さ に、感動しないことはないからです。◎ヴィアダー メルロ プロプライエティ レッド 2007 ¥4400(¥2200) カリフォルニア・ナパ地区です。ハウエル・マウンテンの畑を多く使っているようで、たっぷりした、コクがありながら奥行きを併せ持つという、まさにナパらしい豊かさを体現したようなワインです。これほど、たっぷりしながらも、深く水っぽくならない滑らかな密度が、ハウエルマウンテンが持つ「充足感」をもたらしてくれているように思います。◎ペルナン ヴェルジュレス レ ヴェルジュレス 1990 (ラルー・ピオ家) ¥5800(¥2900) 仏・ブルゴーニュ地方です。昔から、この生産者の作るワインは、安定感があって、好んで買っています。熟成しながらも、ワインの内実に果実の「張り」があって、本当の複雑さが、奥からジワジワ出てくるからです。特に1990年ものの充実ぶりは目の覚めるほどで、やはりいいヴィンテージのパワフルさ、重層的な味わいを感じます。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.20
では、木曜日のグラスワインを記します。また、ドイツのアイスワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼ、そして、競売会用の特殊なワインなど、3年前からずっと仕入れたかった業者さんから、ようやく、取引が始まります!。と書きましたが、まだ届きません・・・涙。でも、もうすぐリストに載りますので、ぜひ楽しみにして下さい~。(1983年の、ドクター・ターニッシュのアイスワインが入荷予定です) 120ミリ(70ミリ)★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。★貴腐ワイン◎シャトー ディケム 1977年 50ミリ・・・¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、ソーテルヌ地区です。「世界最高峰の貴腐ワイン」と言われます。 今まで、1977年ものをエレヴァージュで出したことはありません。実は「弱い」年な のですが、実際に飲んでみると、全くそんなことは感じさせません。キューン!という オレンジの皮のような鮮やかな清涼感と、蜂蜜のような、トロっとした自然な甘さが 綺麗に寄り添っています。 (エレヴァージュでこの1977年ものを開けるのは、おそらく4回目だと思います。今まで 10度で保存していたのですが、1977年らしいツーン!とした酸味の輝きを引き出すに は、8度で保存した方がいいことがわかりました。ディケムも年によっていろんな味わいが ありますが、1977年らしさを引き出すには、この温度がいいというのが、現在の私の 結論です・・・)★ポートワイン●テイラー トーニー 40年 60ミリ¥3500(¥1800) ポルトガル産です。数多くあるポートワインのシッパーの中でも、テイラー社は、非常に"第一級"に格付けされる存在だと言われます。奥深いコクと、気骨のあるがっしりした構造、そして、鮮やかな、かぐわしい芳香のどれもがスケールが大きいのです。特にこのトーニーポートは、大樽で熟成しているため、酸素と長い間接触し、なんともいえない複雑さを備えています。フレッシュさが特徴のヴィンテージポートに比べて、この「溶けた複雑さ」は、やはり多くの人が虜になる理由がわかります。●キンタ ド ノヴァル 1997 ヴィンテージ 60ミリ・・・¥5500(¥2800) ポルトガル産です。これは、アメリカ人の評論家・パーカーさん100点満点ワインです。いつも彼の満点ワインを飲んで思うのは、「濃縮ブドウジュース」の味がする、ということ。つまり、彼の価値基準はそこにしかないように思えます。しかし、これを飲んで、満足感を得られないことはないような気がします。究極のブドウの甘さ、そして、凝縮した酸味の鮮やかさ、それらが混ざり合って、球体のようなバランスの良さがあります。キンタ・ド・ノヴァルは、数多くあるポートワインの中でも、最も 酸味が強く、「上品」を言われます。その真髄をぜひ・・・。「濃縮ブドウジュース」のような味わいができるのは、自然条件を考えると奇跡に近い現象です。そういう奇跡を体感できるという意味では、価値が高いと思います。●ダウズ ヴィンテージポート 1960 60ミリ・・・¥4600(¥2300) ポルトガル産です。有名なポートワインの蔵の中で、比較的「ドライ」な味わいで、ビシっとしたタンニンの強さの中から、ジワジワと、熟した甘さが湧いてきます。1960年という年は、少し熟成したニュアンスがありながら、ドライなタンニンの強さとのバランスの置き所が、まさに見ものです。ブルゴーニュワインに例えれば、リッシュブールの1987年ものに、似ているかもしれません。強いタンニンの隙間から、土のニュアンスを含んだ豊かさが湧き出てくる・・・。そんな感じに似ています。★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。★マディラワイン◎ブランディーズ社 ブアル 1960 50ミリ・・・¥6600(¥3300) ポルトガル、マディラ島産です(クリスティアーノ ロナウドの出身地)。とても熱い地域のようで、アルコール度数の高い原酒が、熱にさらされ、強靭な深みと、複雑さを身に着けていきます。特にこのブランディーズ社のものは、立体的な味の構造が素晴らしく大きく、口に含むたびにいろんな味わいが、どんどん湧いてくるように、出てきます。この重層的な魅力は、もう止められません・・・。個人的な感想を言えば、このマディラワインを飲んだ時に、頭の中に火花が散るような衝撃があって、本当に感動しました。★おすすめモルトウイスキー ~ABC順で、在庫にあるオススメのものを、載せていきます。 値段30ミリ(18ミリ)◎グレンリヴェット 1972 (イタリアのムーンインポート社が1988年に瓶詰め、384本限定、 "THE SEA"(海の生物シリーズ) 46%VOL ¥5500(¥2800) スコットランド地方で、最も由緒正しい蒸留所です。グレンリヴェットの良さは、 マッカランなどの「わかりやすい」味わいに比べて、あんまり知られていません。 しかし、これこそが、スペイサイド地区の、「クラシック」な味わいで、その良さが すべて詰まっていると言ってもいいでしょう。麦芽のほんのりした自然な甘さ、 そして、余韻まで薫る豊かなピート香り、花崗岩からくる湿ったミネラルのニュ アンス、それらが渾然一体となって、極めて上品なバランスの上に成り立って いるのです。 このムーンインポート社が1980年代後半に瓶詰めしたものは、極めて珍しく、 数が非常に少ないため、値段が毎年グングン上がってしまうほどのものです。 特に、麦芽の自然な甘さを、これだけ見事に表現した「グレンリヴェットらしい」 味わいはなかなかないため、本当に貴重な逸品だと思います。 (抜栓して、ワインのコルクに換えて、さらにパラフィルムで2重に巻いて5年ほ ど経っています。 開けたてとは異なり、柔らかい甘さ、余韻までしっとり薫るピート香とのバランス が本当に素晴らしいです。こういうのを飲むと、グレンリヴェットを好きになってし まうに違いありません。穏やかで、シンプルな味わいながら、柔らかくその中に、 上品さが詰まっている「マッカランを「ラトゥール」に例えるならば、グレンリヴェット は、「ラフィット」でしょう)★おすすめ食後酒◎マール ド ブルゴーニュ 1947(DRC・ロマネコンティ社) 15ミリ¥4400 仏・ブルゴーニュ地方です。いわゆる「ロマネコンティ」などを作っている、この地域で、最も有名な生産者です。いつも彼らのブランデーを飲み度に、「いい葡萄を使っているな~」と感じます。つまり、「皮の隅々まで熟している」のが、伝わってきます。ワインを絞った後の、葡萄の搾りかすから作り、エグミがしっかりある強烈な味わいです。その強さが、長い年月の熟成の結果、どのような複雑さを身に着けたか、これは歴史的に飲む価値があると思います。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.20
街を歩いて、ナナカマドの赤い実を見ると、あぁ、秋が深まってゆくのだなと、感じます・・・。そんな10月の半ばに、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、今日も、ブログの更新が遅くなってすいません。昨日、そんなに忙しくなかったので、今日のグラスワインのメニューは、昨日と同じです。 (ただし、今日で賞味期限切れのものがけっこうあるので、明日からは、ガラっと変わります) では、今週以降の目玉のワインのお知らせです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17日(月)から、●シャトー レオヴィル ポワフェレ 1978 70ミリ¥2600 仏・ボルドー地方です。1978年という年は、本当に素晴らしい出来で、酸味の 質が素晴らしいのです。通常のボルドーは、酸味が少ないために、熟成して20年 ほど経つと、初期の果実味の甘さが収まり、相対的にタンニンが目立ってしまい、 いわゆる「閉じた」状態になってしまいます。こうなったら、香りがおとなしく、味わい も地味な、華やかさがなくなります。しかし、1978年という年は、もともと凝縮した 酸味が豊富にあるために、「閉じる」ことがなく、今味わっても、フレッシュなジューシー な果実味を味わうことができるのです。信じられないほど若々しく、生命力に溢れて いて、「甘いジュース」のような優しさがあります。 そして、このワインは、1か月半ほど「立てて」安置したせいで、細かく苦い成分 が底に沈み、上澄みのジューシーな部分だけを味わうことができるのです。 通常のポワフェレから想像される、堅さや、苦みはほとんど感じません。むしろ、 熟成した、シャンボール ミュジニー レクラ(1990年 ルーミエ)や、クロ ヴージョ の特級畑のような、フワーっと、舞い上がるような芳香と、フワフワした触感、そして、 白トリュフのような柔らかいニュアンスに満ちているのです。 このワインは、本当に素晴らしくて、「ボルドーは苦くて・・・」などと、偏見を持たれて いる方へ、何が何でも、無理矢理飲ませたいです。こういうボルドーを飲めば、きっと 認識が変わるに違いありません。特に、熟成したブルゴーニュが好きな方へ、おすす めします。 19日(水)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥420021日(金)から、●シャトー ラトゥール 2006 40ミリ¥420024日(月)から、◎未定です・・・ボルドーを開けるつもりです。26日(水)から、●シャトー ラ ミッション オーブリオン 2006 40ミリ¥420028日(金)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥4200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また。リアルタイムな情報は、 ツイッターでご確認下さい~。 (「ElevageAzabu」で検索できます) ◎実は、定価48000円のRCAケーブルを買いました!。(ハッハッハッハ・・・BY デスラー総統)これで、パソコンの音源から、CHORD社のトランスミッターへ飛ばして、そして、このケーブルで、5台のスピーカーへ繋げています。実際に、すでに設置していますが、音が「丸く」て、刺さないために、どんなに音を大きくしても、うるさくなく、自然な空気のような音色です!。正直言って、感動しています。(武井咲のマキアージュのCMを見たときのような感動が?)◎メールマガジンを毎週2200人の方へ送っています。 (もちろん無料で) ただし、最近迷惑メールに引っかかっているようで、 ヤフー、Gメールなどでも届いていない場合があります。 「最近全然来ないな~」という方は、 迷惑フォルダを覗いてみて下さい~。◎また、エレヴァージュでは、 過去のメールマガジンを新たに書き直して、 電子書籍という形で、販売しています。 http://plaza.rakuten.co.jp/elevage1/diary/201110150011/ 9月分の記事を、一昨日更新しました!。 8ページにわたって載せています。 これは、みなさんにいつも流している無料のものとは違いますので、 興味のある方だけ・・・(コッソリと)◎ブショネのワインが出ました!。 「ブショネって、どんなワインかわからない・・・」という方へ、 タダで味見できますので、遠慮なくおっしゃって下さい~。◎ワインの木箱が余っています・・・。 6本入りの、平たい箱です。 もし欲しい方は差し上げますので、連絡を下さい~。◎エスプレッソマシンの調子が、 いまひとつ良くないので、 代替機を試しています。 豆のひき具合と、 マシンの相性を研究が終わり、 カプチーノ、エスプレッを今日から出せます!。 いつもよりも、すこしパワーがある、 「イタリア的な」カプチーノになっています。 ただし、いつものマシンの方が完成度が高いので、 今回のカプチーノ、エスプレッソは少し値引きをします。 どうかご容赦下さい。 ◎実は最近、「鳥萬み」さんの2号店が八千代に出来て、 ちょっと今バタバタしていまして、温かいお料理を出せるのが、21時以降になりそうです。申し訳ありません。◎お店の予約に関して、ややこしいですが説明します。 ○21時までは、あらかじめ予約できます。~ゆっくり、お食事とともに、時間を過ごしてほしいですから・・・。 ○21時以降は、直前の予約のみ承ります。 ~いらっしゃる、20~30分前にお電話を下さい。席が空いていれば、 席を確保することができます。せっかく来て下さったのに、満席だと申し訳ないので・・・。 ○あらかじめ、「このワインがどうしても飲みたい!」、と、 ボトルのワイン を指定して下さった場合は、時間帯に関わりなく、 予約を承ります。 (前日または、何時間前に抜栓し、状態を整えてから出します) 以上です・・・。 今日も、連絡が遅くなってすいません。 では、よい火曜日の夜をお過ごし下さい。 最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。 (終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.18
まるで、夏が戻ってきたかのような暑さで、なんとなく、秋の虫の音色も、おとなしく感じます・・・。そんな10月の半ばに、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、今日も、更新が遅くなってすいません・・・。では早速、目玉のワインのお知らせです!。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17日(月)から、●シャトー レオヴィル ポワフェレ 1978 70ミリ¥2600 仏・ボルドー地方です。1978年という年は、本当に素晴らしい出来で、酸味の 質が素晴らしいのです。通常のボルドーは、酸味が少ないために、熟成して20年 ほど経つと、初期の果実味の甘さが収まり、相対的にタンニンが目立ってしまい、 いわゆる「閉じた」状態になってしまいます。こうなったら、香りがおとなしく、味わい も地味な、華やかさがなくなります。しかし、1978年という年は、もともと凝縮した 酸味が豊富にあるために、「閉じる」ことがなく、今味わっても、フレッシュなジューシー な果実味を味わうことができるのです。信じられないほど若々しく、生命力に溢れて いて、「甘いジュース」のような優しさがあります。 そして、このワインは、1か月半ほど「立てて」安置したせいで、細かく苦い成分 が底に沈み、上澄みのジューシーな部分だけを味わうことができるのです。 通常のポワフェレから想像される、堅さや、苦みはほとんど感じません。むしろ、 熟成した、シャンボール ミュジニー レクラ(1990年 ルーミエ)や、クロ ヴージョ の特級畑のような、フワーっと、舞い上がるような芳香と、フワフワした触感、そして、 白トリュフのような柔らかいニュアンスに満ちているのです。 このワインは、本当に素晴らしくて、「ボルドーは苦くて・・・」などと、偏見を持たれて いる方へ、何が何でも、無理矢理飲ませたいです。こういうボルドーを飲めば、きっと 認識が変わるに違いありません。特に、熟成したブルゴーニュが好きな方へ、おすす めします。 19日(水)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥420021日(金)から、●シャトー ラトゥール 2006 40ミリ¥420024日(月)から、◎未定です・・・ボルドーを開けるつもりです。26日(水)から、●シャトー ラ ミッション オーブリオン 2006 40ミリ¥420028日(金)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥4200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また。リアルタイムな情報は、 ツイッターでご確認下さい~。 (「ElevageAzabu」で検索できます) ◎実は、定価48000円のRCAケーブルを買いました!。(ハッハッハッハ・・・BY デスラー総統)これで、パソコンの音源から、CHORD社のトランスミッターへ飛ばして、そして、このケーブルで、5台のスピーカーへ繋げています。実際に、すでに設置していますが、音が「丸く」て、刺さないために、どんなに音を大きくしても、うるさくなく、自然な空気のような音色です!。正直言って、感動しています。(武井咲のマキアージュのCMを見たときのような感動が?)◎メールマガジンを毎週2200人の方へ送っています。 (もちろん無料で) ただし、最近迷惑メールに引っかかっているようで、 ヤフー、Gメールなどでも届いていない場合があります。 「最近全然来ないな~」という方は、 迷惑フォルダを覗いてみて下さい~。◎また、エレヴァージュでは、 過去のメールマガジンを新たに書き直して、 電子書籍という形で、販売しています。 http://plaza.rakuten.co.jp/elevage1/diary/201110150011/ 9月分の記事を、今日更新しました!。 8ページにわたって載せています。 これは、みなさんにいつも流している無料のものとは違いますので、 興味のある方だけ・・・(コッソリと)◎ブショネのワインが出ました!。 「ブショネって、どんなワインかわからない・・・」という方へ、 タダで味見できますので、遠慮なくおっしゃって下さい~。◎ワインの木箱が余っています・・・。 6本入りの、平たい箱です。 もし欲しい方は差し上げますので、連絡を下さい~。◎エスプレッソマシンの調子が、 いまひとつ良くないので、 代替機を試しています。 豆のひき具合と、 マシンの相性を研究が終わり、 カプチーノ、エスプレッを今日から出せます!。 いつもよりも、すこしパワーがある、 「イタリア的な」カプチーノになっています。 ただし、いつものマシンの方が完成度が高いので、 今回のカプチーノ、エスプレッソは少し値引きをします。 どうかご容赦下さい。 ◎実は最近、「鳥萬み」さんの2号店が八千代に出来て、 ちょっと今バタバタしていまして、温かいお料理を出せるのが、21時以降になりそうです。申し訳ありません。◎お店の予約に関して、ややこしいですが説明します。 ○21時までは、あらかじめ予約できます。~ゆっくり、お食事とともに、時間を過ごしてほしいですから・・・。 ○21時以降は、直前の予約のみ承ります。 ~いらっしゃる、20~30分前にお電話を下さい。席が空いていれば、 席を確保することができます。せっかく来て下さったのに、満席だと申し訳ないので・・・。 ○あらかじめ、「このワインがどうしても飲みたい!」、と、 ボトルのワイン を指定して下さった場合は、時間帯に関わりなく、 予約を承ります。 (前日または、何時間前に抜栓し、状態を整えてから出します) 以上です・・・。 今日も、連絡が遅くなってすいません。 では、よい月曜日の夜をお過ごし下さい。 最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。 (終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.17
では、月曜日のお料理のメニューです!。エレヴァージュで出す予定の「豚の料理」、まだ実験と、研究をすすめていまして、どうかもう少し待ってください~。(コリアンダー、フェンネルなどで下味をつけ、最後は、トリュフ塩を使う予定です) ◎オリーヴ ¥700 (ハーフサイズ・お1人様用)¥400 ~シチリア産の添加物を全く使わない自然な味わい。ソルビン酸など保存料 が入っていないため、「豆を食している」とても素朴な触感です。こういうものこそ、 素材の良さが出ます。★珍しい生ハム、いろいろあります。◎サラミ~ミラノ風・ピシっとスパイスが利いていて、都会的な味わい ¥700 ~ナポリ風・トロっと肉の素朴なコクが融合した田舎風な味わい ¥700◎ハモン イベリコ ベジョータのチョリソー ¥900 ~なんと、ベジョータからのチョリソーです!。旨みの広がり方が尋常ではありま せん。チョリソーというと、辛いものを想像されるかもしれませんが、これは全く 辛くありません。肉の複雑な旨みがしっかり凝縮して、おつまみとして最高です。◎プロシュート ディ パルマ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~肉厚の、トロっとしたコクのある旨みは、もうたまりません・・・。ハーフサイズ ではなく、フルサイズで召し上がることをお勧めします。その大きさと、肉厚の 迫力に、きっとびっくりされることでしょう。◎プロシュート ディ サン・ダニエーレ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~15か月熟成です。「パルマ産」よりも上質とされ、ふわふわの、綿のような柔らかい触感は、もう一度味わうと病み付きになります。◎ハモン セラーノ アルティザン ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。旨みの厚みと、柔らかい脂身の組み合わせ が見事に溶け合っていて、寄り添うように美しいのです。14か月熟成。◎ハモン セラーノ トレヴェレズ ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~スペイン・グラナダ近郊のトレヴェレス地区産です。標高1500メートルで、 かなり乾燥している村のようです。そのため、ハムの名産地として有名で、 綺麗に筋が入った脂身は、まるで松坂牛のように滑らかで、上品・・・。 23ヵ月熟成。◎ハモン イベリコ レセボ ¥2500 (ハーフサイズ)¥1300 ~サラマンカ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリを食べて、大きくなりきれ なかったものは、飼料を食べて体重が増えたものになり、「レセボ」と分類され ます。ベジョータのものとは異なり、ドングリのナッツ系のコクと、脂身のしっかり した豊かさが混じり合って、非常に食べ応えのある、完成度の高い味わいに 仕上がっています。24か月熟成。 ◎ハモン イベリコ ベジョータ ¥2800 (ハーフサイズ)¥1400~サラマンサ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリだけを食べて、丸丸太った イベリコハムの最高峰です。38か月熟成という、極めて長い時間をかけて、 この上ない複雑さを身に着けます。上記の生ハムは、真空パックではなく、発注してから切り分けられるために、塩気がきつくなく、とても自然な肉の旨みが感じられます。マグロと一緒で、購入してから、少し時間が経った方が、どんどん複雑になってきて、味わいの立体感と奥行きが出るようです。★パテ・サラミなど・・・。◎パテ ド カンパーニュ(豚のパテ)パンがついています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500 ◎パテ ド フォア(レバー ペースト) ~これも、パンがついています。塩加減と、レバーの柔らかさが 絶妙に絡み合っています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500◎コッパ ディ パルマ ¥900~肩ロースの生ハム、大理石のような霜降り模様で、脂身が口の中でしっかり 溶けて、肉の旨みと融合します。◎生ハム・サラミ等盛り合わせ ¥2400 (お一人様用) ¥1200 ~その日の熟成状態のいいものを、優先的に揃えて、組み合わせています。 量が多く、いろいろ楽しめるので、かなりお得です。◎シャルキュトリ盛り合わせ ¥2200 パテ・レバーペースト、サラミ、生ハムにパンが付きます。以前よりもグレードが あがって、かなり食べごたえのある内容となっています。★チーズなど・・・。◎チーズ盛り合わせ ¥1600・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下のメニューは、一階の「鳥萬み」さんから、提供して下さっています)◎実は最近、「鳥萬み」さんの2号店が八千代に出来て、 ちょっと今バタバタしていまして、温かいお料理を出せるのが、21時以降になりそうです。申し訳ありません。★温かい前菜 ◎地鶏のスープ(1人用) ¥400~疲れた胃に優しく沁み込んできます。8時間かけて煮込んだとても自然な 味わいです。◎銀杏を炙ったもの ¥900◎地鶏の手羽と、野菜のポトフ ¥900~透明感のある自然な出汁が、とても綺麗で、上質な白ワインと完璧に合います。 エレヴァージュでは、アンリ・ボワイヨさんのワインをお勧めしています。◎出汁巻き卵(利尻昆布を使った、ふんわりした味わい) ¥900 (ハーフサイズ)¥700★くじら料理◎くじらのカルパッショ ¥1600 ~鹿肉と非常に良く似ています。脂身が少なく、しっとりと喉の奥まで滑り込んで いく質感はもう素晴らしいです。エレヴァージュでは、シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006年(アンドレ ブリュネルさん)をお勧めしています。◎クジラのベーコン ¥1400 ~ねっとりとした旨みがたまりません。★焼き鳥など肉料理◎焼き鶏の盛り合わせ ¥1600 ~いろんな部位が乗っていて、ちょこちょこつまめます。腿、砂肝、副腎、ハツ、 レバーに分かれています。特に肥内系の鶏は、身が非常に締まっていて、コリコリした感触が・・・。◎地鶏のつくね (塩のみ) ¥1200 (卵黄、タレ付き) ¥1300◎地鶏の唐揚げ ¥1200 ~鶏屋さんの唐揚げは、やはりモノが違います。 ★ご飯系の〆のお料理◎親子丼 ¥1100 ~人気のメニューです。リゾットのようなお皿で出しますので、取り分けられます。 黒七味をかけて、鶏の柔らかな甘さと、スパイスの辛さが相乗します。◎地鶏の雑炊 ¥900◎鶏のお茶漬け(梅茶漬け、海苔茶漬けもできます) ¥1100ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.17
さて、月曜日のデザート的なメニューです。◎ピエール マルコリーニの限定版、「CHUAO」、「OCCUMARE」、「PEROU」が売り切れました・・・すいません。「チュアオ」は、しばらく入手できないのですが、「オクマーレ」、「ペルー」は手に入る可能性が高いです。また入荷したら、このブログで伝えます。◎カプチーノのマシンが壊れてしまい、現在マシンを修理中です・・・。その代わり、代替機を使っています。30万円近くするマシンで、なかなかこれが、パワーがあって、強烈な個性が・・・。やっと、豆のひき具合などを調節したので、昨日から、カプチーノ、エスプレッソを出しています!。ただ、私が考える、理想の味わいとは少しだけ異なるので、少しだけ値引きして出しています。マシンが直るまで、どうかご容赦下さい。★デザート的なもの◎ガトー フォマージュ(木・金・土限定) ¥800◎アマレットとオレンジの焼き菓子 ¥400◎ガレット ブルトンヌ ¥400(上記の3つは、京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんから、 わざわざ送ってもらっています。ガトー・フォマージュは木・金・土限定です)◎ファブリス・ジロットの"クルール ド ブルゴーニュ"◎ファブリス・ジロットのパート ド フリュイ ¥600 ~フルーツのエキスを凝縮したパテです。ドライフルーツを上品に強烈にした よう。そして、なんて瑞々しいのでしょう!。果汁がこぼれそうなほど、新鮮 さを感じます。はっきり言って、感動しました。◎ピエール エルメのパート ド フリュイ ¥500 ~パイナップル、ライム、ユズのピール(皮)を練り込んでいます。◎ファブリス・ジロットのタブレット(チョコレート) ~PERU(ペルー産の、土の柔らかいニュアンスと、コクの効いた味わい) ¥500◎ピエール エルメのチョコレート ~CHUAO(幻の谷、チュアオからのとても希少な逸品です)¥700 ~ORIGINE PORCELANA(クリオロ種だけを使った極めて上品な味わい。 酸味と、ミネラルの輝きが特別) ¥600◎ピエール マルコリーニのチョコレート ~メキシコ、グランクリュ リミティッド エディション ¥800 (メキシコの偉大な畑からの限定版です。鮮やかで、輝くような酸味が、 この上なく上品で、本当に素晴らしいです) ★ALTA Piura, Perou;Plantacion Las Pampas, ¥900 (ペルーのピウラ高地から、パンパス農園のもの。ペルーらしい赤砂のような、 土の香りをふんだんに感じ、霧のようなきめ細かい余韻が。クリオロブランコ というとても貴重な品種より) ★Oriente Cuba,Grand Cru Propriete;Terruno de Baracoa, ¥900 (キューバ東部の偉大な畑より。バラコア地区。小気味良い軽さの中の、 上品なバランスが最高です。トリニタリオ種) ★Aragua, Venezuela;Grand Cru de Propriete;Hacienda Chuao, ¥900 (ヴェネズエラの「チュアオ谷」からの究極の逸品。おそらく最高峰の輝き を持つチョコレートではないでしょうか。「チョコレートのロマネコンティ」と 言われます。全ての要素が、さりげなく、自然なバランスで寄り添う。クリオロ プリミティヴという、原始クリオロ種を使っています。とてつもなく貴重) ★Equateur Ros Rios Grand Cru de Propriete ¥800Hacienda Puerto Romero(ナショナル種) ~最も精妙で、細やかな味わいは、絶滅品種から作られる貴重な味わい。 ★Java Kemdem Lembu Grand Cru de ProprietePlantation d'Etat(クリオロ種) ¥800 ~ジャワらしい小気味良いスパイスのニュアンスと、ピシッ!とした求心的 な強い香りが。 ★Madagascar Sambiano Grand Cru de ProproiteDomaine d'Ambanja(トリニタリオ種) ¥800 ~乾いたマンゴーや、エキゾチックなフルーツのニュアンスと、カカオの凝縮 した、強烈な芳香が。 ★Bresil Bahia Grand Cru de ProprieteFazenda Sao Pedro(フォラステロ種) ¥800 ~ブラジルの畑は、同じブラジルコーヒーの味わいに似ていて、渋みの質が 高く、バランスの良さが見事。 ★Mexique Tabasco Grand Cru de Propriete Finca de Joya(クリオロ ポルセラーナ種) ¥800 ~このカカオは本当に特別で、メキシコらしい乾いた白い土のニュアンスと、アロマ に富んだ豊かな香りが際立っています。 ☆食後の飲み物★エスプレッソ ¥500★カプチーノ ¥800 ~コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。普通のコーヒー屋 さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、苦味の奥に、立体感のある構造と、 奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、隠されていたコーヒーの複雑さが、一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 ★大紅袍(ダイコウホウ) ¥1600★ダージリン ファーストフラッシュ 2011、 (ジュンパナ アッパー農園、タルボ農園) 以上です。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.17
では、月曜日のビール・シャンパン・白ワインのリストです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎ロベール モンキュイ グランクリュ メニル シュール オジェ、ブラン ド ブラン NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方です。「サロン」と同じ、メニル・シュール・オジェ村で、「ピシパシッ!」と、冷たい刃物を頬に押し付けられたような?、金属的なミネラル感が、ここの村の個性ではないでしょうか。研ぎ澄まされた鋭さが、桁外れに深く、やはりこの村はポテンシャルが偉大だなと思います。鋭さと、深みを両立させるのは非常に難しいのですが、この蔵はキメの細やかさによって、見事に両立させています。★白ワイン◎サン ヴェラン テール ノワール 2008(ドメーヌ デュー ロッシュ) ¥1800(¥900)仏・ブルゴーニュ地方です。この「ドゥー ロッシュ家」のワインは、昔からずっと仕入れたかったワインでした。果実味の凝縮感が素晴らしく、そのポテンシャルを綺麗に発揮している、優れた生産者だからです。この2008年ものは、「テール ノワール」(黒い土壌)の名の如く、土の養分をしっかり感じ、厚みのあるコクがあって「黒い味わい」がするほど濃密なのです。サン・ヴェランという地域から、ここまでやるか!、とびっくるするほどの完成度の高さです。これは、エレヴァージュのハウスワインに決定!です。◎サヴィニエール "クロ ド ラ クーレ ド セラン"2009 (ニコラ ジョリーさん) ¥3300(¥1700) 仏・ロワール地方のカリスマ的な生産者です。超有機的農法(ビオディナミ) の先駆者で、ルロワさんも、そのやりかたを習うために、彼のもとを訪れまし た。葡萄の一粒一粒の生命力を、鮮やかに感じるようにキラキラしていて、 口の中で、葡萄の粒が弾けるような感覚に陥ります。偉大な、ロワールのワイン の頂点の一つではないでしょうか。 (このワイン、開けて1週間以上経っても美味しいと、よく輸入業者の方々が、アピールしています。しかし、ただ保存するだけでは美味しくなりません。むしろ、きちんと温度管理をしていないために、味わいが歪んでしまうのです。もし1週間以上保存するなら、10度以下の状態で、きちんと保管する必要があります。そうす れば、より一層その個性を、パノラマのように広がる多彩な味わいを、堪能できる のではないでしょうか)◎ピュリニー モンラッシェ クロ ド ラ ムーシェール 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。さて、今回の2009年もの、前回の「ピュリニー モンラッシェ レ ペリエール 2009年」があまりにも良かったので、この「ムーシェール」も買って、味見してみました。これが、本当にいいんです!。やっぱり偉大な年と言われるだけあって、葡萄の凝縮度が素晴らしく、正直言って、感動しています。なんだかんだ言っても、偉大な年は偉大な年なのです。この2009年ものには、ワインのすべてが詰まっています。これだけ完成度の高い年は、近年あんまり経験していないような気がします。熟成初期のこの段階で、これだけ味わいがそろっているのは、奇跡的だと思います。◎ボーヌ クロ デ ムーシュ 2009(ジョセフ ドルーアン社の単独所有畑) ¥5200(¥2600) 仏・ブルゴーニュ地方です。2009年は、本当に偉大な年なのだなと、このワインを飲んで改めて感じました。この畑がもたらす、白い花の蜜のような鮮やかな甘さが十分に出ていて、酸味が寄り添うように後から追いかけてきます。まだ葡萄の甘さを先に感じますが、開けて少し時間が経てば、ミネラルの綺麗さがどんどん出てきます。(とても好評なので、すでに2本目を開けています!)(もうすぐ売り切れますので、その後、ボノー デュ マルトレ家のコルトン・シャルルマーニュ2001年を開ける予定です)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2011.10.17
では、月曜日の日本酒のリストです。秋鹿 純米大吟醸 7号酵母、ようやくリストに載せました!。(抜栓後5度で保管し、一か月半保管し、やっと美味しくなりました)また、保管している4~5種類の日本酒、ドドドっと、美味しくなり始めていますので、そろそろリストに載ります~。初亀も、開けて5度の状態で、5か月ほど保存していたら、美味しくなってきたので、メニューに載せました!。(義侠の純米吟醸 50%精米歩合も入れています)エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくりふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲して、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "阿波山田錦"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。これも、岐阜に近い蓬莱泉とは違います。これは生原酒で、アルコール度数が19度近く!という、凄まじい強さです。開けて、1か月は売らないで、3度の冷蔵庫に入れて、ずっと保管しておきました。開けたては、もう強烈過ぎて、舌がしびれるほどでしたが、今は、少し円やかになって、かなり美味しくなっています。口に含んで、飲みこんだ後の余韻の広がり方が、尋常ではなく鮮やかで、ミネラルの色彩が、四方八方に広がります。もうこの余韻だけでも、出会う価値のある日本酒だと思います。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "雄町"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵が生み出す日本酒は、ブルゴーニュの偉大なワイン、モンラッシェ、 シュヴァリエ・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュに匹敵、いや、それ以上の存在かもしれません。凝縮した米のパワーが、口の中で、パーッ!と一気に弾ける、そのパノラマの ような色彩は、見事としか言いようがありません。一度でも、こういうお酒を飲んだ方が、 人生が豊かになるのではないでしょうか(羽交い絞めをして、無理矢理)。◎十四代 吟撰(吟醸) 生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 山形県産です。おそらく、日本酒の中でも、最も人気のある蔵のひとつではないでしょうか。 この日本酒の良さは、コント・ラフォンさんのワインによく似ていると思います。ふっくらして、重層的な、優しい旨みが、自然に口の中へ押し寄せる・・・。その「柔らかさ」こそ、日本人の口に適しているのではないでしょうか。他の蔵が真似しようと思ってもできない、ふわふわの 触感は、まさに芸術的だと思います。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎綿屋 純米吟醸 中取り "赤壁雄町" 生原酒 ¥1500(¥800) 精米50%(2008 BY) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この秋にふさわしい一品ではないでしょうか。 そして、このお酒のポテンシャルは凄まじい ものがあって、何カ月もかけて、グングン旨みを増していきます。そのプロセスも非常に楽しみ。◎黒龍 大吟醸(2010 BY) ¥1600(¥800) 福井県産です。黒龍が、日本でものすごく人気があるのは、やっぱり水が清らかで、「柔らかい」からではないでしょうか。いろんな日本酒がありますが、これほど、しっとり「水のように綺麗な」味わいのものは、なかなかありません(静岡系も多少柔らかいですが)。この大吟醸は、ズドーン!と豊かなのに、とても、優しい触感で、まさに黒龍の真骨頂だと思います。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎磯自慢 大吟醸 一滴入魂 生詰(2010 BY) ¥2400(¥1200) 静岡県産です。この地域と、この蔵の特徴は、やっぱり「清らかさ」にあるのではないでしょうか。初亀も、そうなのですが、やっぱり「水がいい」のだと思います。いつまでも清々しく、流れるように余韻まで綺麗さが押し寄せる・・・。こってりしているというよりは瑞々しい、とてつもない上品さを感じます。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして4か月が経ち、昨日久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2009BY) ¥3200(¥1600)石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2010年 BY) ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。
2011.10.17
では、月曜日の赤ワインのリストです。 120ミリ(70ミリ)●シャトー レオヴィル ポワフェレ 1978年 仏・ボルドー地方です。1978年という年は、本当に素晴らしい出来で、酸味の 質が素晴らしいのです。通常のボルドーは、酸味が少ないために、熟成して20年 ほど経つと、初期の果実味の甘さが収まり、相対的にタンニンが目立ってしまい、 いわゆる「閉じた」状態になってしまいます。こうなったら、香りがおとなしく、味わい も地味な、華やかさがなくなります。しかし、1978年という年は、もともと凝縮した 酸味が豊富にあるために、「閉じる」ことがなく、今味わっても、フレッシュなジューシー な果実味を味わうことができるのです。信じられないほど若々しく、生命力に溢れて いて、「甘いジュース」のような優しさがあります。 そして、このワインは、1か月半ほど「立てて」安置したせいで、細かく苦い成分 が底に沈み、上澄みのジューシーな部分だけを味わうことができるのです。 通常のポワフェレから想像される、堅さや、苦みはほとんど感じません。むしろ、 熟成した、シャンボール ミュジニー レクラ(1990年 ルーミエ)や、クロ ヴージョ の特級畑のような、フワーっと、舞い上がるような芳香と、フワフワした触感、そして、 白トリュフのような柔らかいニュアンスに満ちているのです。 このワインは、本当に素晴らしくて、「ボルドーは苦くて・・・」などと、偏見を持たれて いる方へ、何が何でも、無理矢理飲ませたいです。こういうボルドーを飲めば、きっと 認識が変わるに違いありません。特に、熟成したブルゴーニュが好きな方へ、おすす めします。 ★レオン バラル家 ●フォージェール キュベ ジャディス 2008 ¥2000(¥1000) 仏・ラングドック・ルーション地方です。レオン・バラルと言えばこの地域の「鬼才」と いうべき存在で、これほどまで複雑で、葡萄の凝縮感のあるワインは、フランス全土 を探しても、なかなか見当たりません。強烈な「土っぽい香り」の中に、ガリッグの ようなハーブが混じったような個性的な要素、そして、花崗岩や、深い石灰質のキメ の細かい香りが、重層的に上がってきます。この迫力と、複雑な奥行きは、もうさすが としか言いようがありません。ラングドックではゴービー社の「ムンタダ」と双壁をなす のではないでしょうか。◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2007(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。◎モレ サン ドニ プルミエクリュ レ ザルエット 2001(ポンソ家) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方の名家です。伝統的な作り方をしながらも、葡萄の自然なジューシーさがあって、まるで、口の端から汁気がこぼれてくるような感覚になります。そして、エッジが尖っていない、「モレ サン ドニらしい」穏やかな触感は、まさに彼の専売特許と言ってもいいでしょう。さて。、今回の2001年もの、タンニンがそろそろ収まり、徐々に美味しくなってきていると想像しています。どんな味わいになっているか、本当に楽しみです。 ◎ニュイ サン ジョルジュ レ ヴィーニュ ロンド 2004(ジョルジュ ミュニュレ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。2004年は、本当に素晴らしい年で、酸味の質が高く、 ミネラルが輝くように綺麗で、本当に美しい味わいなのです。アメリカ系評論家などは、 2004年ものを酷評していますが、私は全く反対の意見です。フランス人が求める ブルゴーニュがここにあって、今飲んでも、とてもジューシーで、十分美味しく、しかも この質の高い酸味があるおかげで、綺麗に何十年も熟成していくでしょう。ヴィンテージ チャートを参考にしながら、ワインは飲むものではありません。問題は、それぞれの年 がどういう形をしていて、どういう味わいなのかを、把握するのが最も大切なのです。 エレヴァージュでは、2004年ものを見かければ、すぐに買うようにしています。なぜ なら、これほどブルゴーニュの良さを最大限に表現しているヴィンテージは、なかなか ないからです。甘さと酸味のバランスが素晴らしく、口に含んだ時に、その綺麗な甘さ に、感動しないことはないからです。◎カベルネ ソーヴィニオン エステート S.L.V 2006 (スタグスリープス ワインセラーズ) ¥5200(¥2600) カリフォルニア・ナパの生産者です。これは、1976年に開かれた、有名な「パリ・テイスティング」で、偉大なボルドーを圧倒して一位に輝きました。これを飲むと、彼の哲学が垣間見れるようで、少し感動を覚えます。火山灰土壌から感じられるテロワール、そして、堅さと丸さを組み合わせた幾何学的な味わいで、これは多くのカリフォルニアワインが指向する「丸さ」とは違う次元にあります。おそらく、何も考えないでこれを飲めば、フランスの「古典的な」ワイン(ラスカーズの昔のとか、ポタンサック、ラグランジェなど)と間違うのではないでしょうか。◎プランプジャック社 メルロー 2008年 ¥5500(¥2800) カリフォルニア地方です。最近、どんどん新しい生産者が出てきて、もうついていけませ ん・・・。でも、このワインは、昔から「いいな」と思っていました。ナパらしい重厚な甘さ コクがありながら、酸味が綺麗なので、厚ぼったくならず、とても上品なのです。豊か で、トロっとした自然な甘さが、余韻まで自然に残る・・・。やはり、ナパらしい強さと、 フレンチワインに憧れた上品さが融合した、まさに典型的なカリフォルニアワインだと 私は思います。◎ボーヌ レ サン ヴィーニュ 1966(プーレ社・タストヴィナージュ ラベル) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方です。これは、ブルゴーニュの熟成した魅力を余すこと なく伝える、本当に素晴らしいワインだと思います。溶けた葡萄の甘さと、複 雑なブーケが、どんどん上がってきて、口に含むと、言いようのないほどの 自然な甘さが、渾然一体となって、余韻まで広がってくる・・・。1966年という 年は、本当に偉大な年で、全てが揃っていると言っても過言ではありません。 (あまりにも美味しいので、エレヴァージュで開けるのは7本目ぐらいです)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.17
では、月曜日のグラスワインを記します。また、ドイツのアイスワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼ、そして、競売会用の特殊なワインなど、3年前からずっと仕入れたかった業者さんから、ようやく、取引が始まります!。それなのに・・・、なんだか反応が遅くて、まだ届きません(涙)。(発注して、2週間経過)そ、そして、さらに、反応が遅くて、まだまだ届きません・・・。 でも、ようやく返事が来たので、来週あたりから、リストに載ります~。 120ミリ(70ミリ)★ほのかな甘口◎グラーヒャー ヒンメルライヒ シュペトレーゼ 2004年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。★貴腐ワイン◎シャトー ディケム 1977年 50ミリ・・・¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、ソーテルヌ地区です。「世界最高峰の貴腐ワイン」と言われます。 今まで、1977年ものをエレヴァージュで出したことはありません。実は「弱い」年な のですが、実際に飲んでみると、全くそんなことは感じさせません。キューン!という オレンジの皮のような鮮やかな清涼感と、蜂蜜のような、トロっとした自然な甘さが 綺麗に寄り添っています。 (エレヴァージュでこの1977年ものを開けるのは、おそらく4回目だと思います。今まで 10度で保存していたのですが、1977年らしいツーン!とした酸味の輝きを引き出すに は、8度で保存した方がいいことがわかりました。ディケムも年によっていろんな味わいが ありますが、1977年らしさを引き出すには、この温度がいいというのが、現在の私の 結論です・・・)★ポートワイン●テイラー トーニー 40年 60ミリ¥3500(¥1800) ポルトガル産です。数多くあるポートワインのシッパーの中でも、テイラー社は、非常に"第一級"に格付けされる存在だと言われます。奥深いコクと、気骨のあるがっしりした構造、そして、鮮やかな、かぐわしい芳香のどれもがスケールが大きいのです。特にこのトーニーポートは、大樽で熟成しているため、酸素と長い間接触し、なんともいえない複雑さを備えています。フレッシュさが特徴のヴィンテージポートに比べて、この「溶けた複雑さ」は、やはり多くの人が虜になる理由がわかります。●キンタ ド ノヴァル 1997 ヴィンテージ 60ミリ・・・¥5500(¥2800) ポルトガル産です。これは、アメリカ人の評論家・パーカーさん100点満点ワインです。いつも彼の満点ワインを飲んで思うのは、「濃縮ブドウジュース」の味がする、ということ。つまり、彼の価値基準はそこにしかないように思えます。しかし、これを飲んで、満足感を得られないことはないような気がします。究極のブドウの甘さ、そして、凝縮した酸味の鮮やかさ、それらが混ざり合って、球体のようなバランスの良さがあります。キンタ・ド・ノヴァルは、数多くあるポートワインの中でも、最も 酸味が強く、「上品」を言われます。その真髄をぜひ・・・。「濃縮ブドウジュース」のような味わいができるのは、自然条件を考えると奇跡に近い現象です。そういう奇跡を体感できるという意味では、価値が高いと思います。●ダウズ ヴィンテージポート 1960 60ミリ・・・¥4600(¥2300) ポルトガル産です。有名なポートワインの蔵の中で、比較的「ドライ」な味わいで、ビシっとしたタンニンの強さの中から、ジワジワと、熟した甘さが湧いてきます。1960年という年は、少し熟成したニュアンスがありながら、ドライなタンニンの強さとのバランスの置き所が、まさに見ものです。ブルゴーニュワインに例えれば、リッシュブールの1987年ものに、似ているかもしれません。強いタンニンの隙間から、土のニュアンスを含んだ豊かさが湧き出てくる・・・。そんな感じに似ています。★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。★マディラワイン◎ブランディーズ社 ブアル 1960 50ミリ・・・¥6600(¥3300) ポルトガル、マディラ島産です(クリスティアーノ ロナウドの出身地)。とても熱い地域のようで、アルコール度数の高い原酒が、熱にさらされ、強靭な深みと、複雑さを身に着けていきます。特にこのブランディーズ社のものは、立体的な味の構造が素晴らしく大きく、口に含むたびにいろんな味わいが、どんどん湧いてくるように、出てきます。この重層的な魅力は、もう止められません・・・。個人的な感想を言えば、このマディラワインを飲んだ時に、頭の中に火花が散るような衝撃があって、本当に感動しました。★おすすめモルトウイスキー ~ABC順で、在庫にあるオススメのものを、載せていきます。 値段30ミリ(18ミリ)◎グレンリヴェット 1972 (イタリアのムーンインポート社が1988年に瓶詰め、384本限定、 "THE SEA"(海の生物シリーズ) 46%VOL ¥5500(¥2800) スコットランド地方で、最も由緒正しい蒸留所です。グレンリヴェットの良さは、 マッカランなどの「わかりやすい」味わいに比べて、あんまり知られていません。 しかし、これこそが、スペイサイド地区の、「クラシック」な味わいで、その良さが すべて詰まっていると言ってもいいでしょう。麦芽のほんのりした自然な甘さ、 そして、余韻まで薫る豊かなピート香り、花崗岩からくる湿ったミネラルのニュ アンス、それらが渾然一体となって、極めて上品なバランスの上に成り立って いるのです。 このムーンインポート社が1980年代後半に瓶詰めしたものは、極めて珍しく、 数が非常に少ないため、値段が毎年グングン上がってしまうほどのものです。 特に、麦芽の自然な甘さを、これだけ見事に表現した「グレンリヴェットらしい」 味わいはなかなかないため、本当に貴重な逸品だと思います。 (抜栓して、ワインのコルクに換えて、さらにパラフィルムで2重に巻いて5年ほ ど経っています。 開けたてとは異なり、柔らかい甘さ、余韻までしっとり薫るピート香とのバランス が本当に素晴らしいです。こういうのを飲むと、グレンリヴェットを好きになってし まうに違いありません。穏やかで、シンプルな味わいながら、柔らかくその中に、 上品さが詰まっている「マッカランを「ラトゥール」に例えるならば、グレンリヴェット は、「ラフィット」でしょう)★おすすめ食後酒◎マール ド ブルゴーニュ 1947(DRC・ロマネコンティ社) 15ミリ¥4400 仏・ブルゴーニュ地方です。いわゆる「ロマネコンティ」などを作っている、この地域で、最も有名な生産者です。いつも彼らのブランデーを飲み度に、「いい葡萄を使っているな~」と感じます。つまり、「皮の隅々まで熟している」のが、伝わってきます。ワインを絞った後の、葡萄の搾りかすから作り、エグミがしっかりある強烈な味わいです。その強さが、長い年月の熟成の結果、どのような複雑さを身に着けたか、これは歴史的に飲む価値があると思います。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.17
昨晩から急に温かい南風が吹き込み、台風の季節が来ているかのような、湿気を感じます・・・。そんな土曜日の朝に、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、先週末はかなり忙しかったのですが、昨日の金曜日は本当に静かで、またいつものエレヴァージュに戻ってしまいました・・・(笑)。そんな空気にもめげず、今日は、13ページにわたって、ブログを更新しました!。有料のメルマガの件をたっぷり載せていまして、どうか、ゆっくりご覧ください~。では、今週以降の目玉のワインのお知らせです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13日(木)から、○アラン ロベール メニル トラディション 1986 (マグナムボトル) 70ミリ・・・¥3800仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。彼のワインで忘れられないのは、1979年のメニル トラディションでした。ボランジェのR.D.のように濃厚で、ムンムンした、複雑なブーケが立ち昇る・・・。さて、1986年ものはどうなるか、本当に楽しみです。(金曜日の段階で、どんどん柔らかい、乳酸のようなまろやかさが出てきました!。これから、酸素と触れ合って、どんどん甘さに立体感が出てくると思います。まだまだ6分の5余っているので、美味しさが増していきます)なぜこのシャンパンがこんなに人気があるのか・・・、考えてみると、やはり、クリュッグのコレクション、ボランジェ R.D.を30年以上熟成させたものに、似ている部分が多いからだと思います。ズドーン!という立体感のある構造の中に、ビシっとした輪郭と、滑らかなコクと複雑さがあって、奥行きは計り知れない・・・。ただし、クリュッグの「コレクション」や、ボランジェのR.D.に比べると、残念ながら完成度はそんなに高くはないのです。しかし、それらの偉大なシャンパンのように、30年以上熟成する必要がなく、20年ぐらいで、その偉大さを堪能できるという意味では、本当に素晴らしいシャンパンだと思います。17日(月)から、●シャトー レオヴィル ポワフェレ 1978 70ミリ¥260019日(水)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥420021日(金)から、●シャトー ラトゥール 2006 40ミリ¥420024日(月)から、◎未定です・・・ボルドーを開けるつもりです。26日(水)から、●シャトー ラ ミッション オーブリオン 2006 40ミリ¥420028日(金)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥4200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また。リアルタイムな情報は、 ツイッターでご確認下さい~。 (「ElevageAzabu」で検索できます) ◎メールマガジンを毎週2200人の方へ送っています。 (もちろん無料で) ただし、最近迷惑メールに引っかかっているようで、 ヤフー、Gメールなどでも届いていない場合があります。 「最近全然来ないな~」という方は、 迷惑フォルダを覗いてみて下さい~。◎また、エレヴァージュでは、 過去のメールマガジンを新たに書き直して、 電子書籍という形で、販売しています。 http://plaza.rakuten.co.jp/elevage1/diary/201110150011/ 9月分の記事を、今日更新しました!。 8ページにわたって載せています。 これは、みなさんにいつも流している無料のものとは違いますので、 興味のある方だけ・・・(コッソリと)◎ブショネのワインが出ました!。 「ブショネって、どんなワインかわからない・・・」という方へ、 タダで味見できますので、遠慮なくおっしゃって下さい~。◎ワインの木箱が余っています・・・。 6本入りの、平たい箱です。 もし欲しい方は差し上げますので、連絡を下さい~。◎エスプレッソマシンの調子が、 いまひとつ良くないので、 代替機を試しています。 豆のひき具合と、 マシンの相性を研究が終わり、 カプチーノ、エスプレッを今日から出せます!。 いつもよりも、すこしパワーがある、 「イタリア的な」カプチーノになっています。 ただし、いつものマシンの方が完成度が高いので、 今回のカプチーノ、エスプレッソは少し値引きをします。 どうかご容赦下さい。 ◎お店の予約に関して、ややこしいですが説明します。 ○21時までは、あらかじめ予約できます。~ゆっくり、お食事とともに、時間を過ごしてほしいですから・・・。 ○21時以降は、直前の予約のみ承ります。 ~いらっしゃる、20~30分前にお電話を下さい。席が空いていれば、 席を確保することができます。せっかく来て下さったのに、満席だと申し訳ないので・・・。 ○あらかじめ、「このワインがどうしても飲みたい!」、と、 ボトルのワイン を指定して下さった場合は、時間帯に関わりなく、 予約を承ります。 (前日または、何時間前に抜栓し、状態を整えてから出します) 以上です・・・。 今日も、連絡が遅くなってすいません。 では、よい土曜日の夜をお過ごし下さい。 最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。 (終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.15
エレヴァージュでは、過去のメールマガジンを抜粋して、インターネット上で販売しています!。(今流行りの、電子書籍というものです・・・)3~4年前のものを抜き出し、引用しつつ、現在私がどのように考えているか、試飲のコメント、ヴィンテーじの考え方など、かなりの部分を、新たに書き下ろししています。(試飲コメントは、ほとんど全て新たに書いています)http://regimag.jp/m/magazine/sell/?magazine=557昨年の7月からWEBに載せ始め、読めるようにしています。では、最近のバックナンバーから、以下に紹介していきます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2011年9月更新分~2008年4月から5月号を元に)◎チョコレートを食べまくる会の報告です!。 ~ミッシェル・ブラン(南仏)、フランク・ケストナー(ロレーヌ)、そしてファブリス・ジロット (ブルゴーニュ)の哲学に迫ります。ドビュッシー、そして、カミーユ・クローデルを引き合い に出しながら・・・。毎年開かれるこの「チョコ会」は、創り手の思想がバーン!と主張して きて、心の底から感動を与えてくれます。 (試飲コメント)●シャトー ローザン ガシー1982年 ●シャトー ムートン ダルマイヤック 1955年●ランシュ バージュ 1959年 ●レオヴィル ラスカーズ 1970年 ★エマニエル ルジェ●エシェゾー 1992年 ●ヴォーヌ ロマネ レ ボーモン 1991年(中身はアンリ・ジャイエと同じ) ★DRC(ロマネコンティ社)●エシェゾー 1996年 ◎桁外れの凝縮度★1947年 シャトー モンローズ ~60年以上熟成したボルドー、特に偉大な年のものは、不死身と思われるほど 若々しく、凝縮した葡萄を感じます。その信じられないぐらい強靭な生命力がもたらす 味わいを。 (余談)ロベルト・バッジョの自伝の紹介です。サッカーで本当の意味で「ファンタジスタ」 と言えるのは、やはり、彼以外には考えられません。膝の故障に苦しんだ彼が、どのよう に考え、戦ってきたか。その人生そのものを。 (試飲コメント)1947年ものを。 ●モンローズ●マルゴー●シュヴァル ブラン●ラフィット●ペトリュス◎「フランス化した」コント・ラフォンのムルソー。 ~「1980年代のラフォンは良かったが、それ以降はダメになった」という話を、いわゆる ワイン通と呼ばれる方から聞いたことがあります。しかし、私は違うと思います。それは、 ラフォンさんの作り方が、よりくっきりとした「自分らしい、フランスワイン」にシフトしたのです。 その「フランス的」の意味合いと、背景を細かく述べています。 (試飲コメント)★コント ラフォン ○ムルソー クロ ド ラ バール 1996年○ムルソー ペリエール 2005年 ○ムルトー クロ ド ラ バール 1986年 ★アルマン ルソー●シャンベルタン 2004年 ●シャルム・シャンベルタン 1988年●シャンベルタン 2005年 ○サロン ブラン ド ブラン 1997(おまけ)◎「ピション スタイルの極致」★ピション ラランド 1959年 ~ピション ラランドの1959年ものには、このワインの良さが全て詰まっているのでは ないでしょうか。ヴィンテージの特徴と、彼らのスタイルが合致した究極の味わいを。 (余談)映画化までされた、小説「ハゲタカ」の魅力を。 (試飲コメント)●コス デストゥルネル 1962年 ●ブラーヌ カントナック 1949年●ピション ラランド 1959年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな感じで、更新が進んでいます。購入方法は、http://regimag.jp/m/magazine/sell/?magazine=557★バックナンバーの一部分だけ、単月だけ買うことができます(一ヶ月分315円)。★毎月、定期的に購入すると、更新のたびに自動的に、 皆さんのメールアドレスへ 届きます(毎月315円)インターネット上で、クレジットカードの番号を入力し、自動的に引き落とされるか、コンビニで、ポイントを購入し、そのポイントから、差し引かれるようにするか、2種類の支払い方法を選べます。なんだか、ややこしくてすいません・・・。今後も、どんどん更新していきます~。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史
2011.10.15
(その2です)前ページから続いています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2011年8月更新分~2008年1月~3月頃のもの)◎漂う、オリエンタルへの憧れ★1955年 コス・デストゥルネル。 ~このワインには、東洋への憧れを体現したような、エキゾチックな雰囲気を 持っていて、その魅力に迫ります。また、40年以上熟成したボルドーは、タン ニンが澱として底に沈み、まるで熟成したブルゴーニュワインのような色気を振り まきます。その本当の姿を。 (試飲コメント) ●シャトー コス・デストゥルネル 1978年と1955年 ●シャトー パプ クレマン 1961年 ●シャトー ラフィット ロートシルト 1978年と1976年 ●シャトー ムートン ロートシルト 1983年◎豊かで、深い・・・★ラトゥール、ピション・ラランドの1982年~1982年ものは、20年に一度の偉大な年です。ジューシーで、フレッシュな な果実味が、見事なバランスで味わえます。 (余談)フランス人、ビゼーが描く「カルメン」での鮮やかな色彩。 (試飲コメント)●レ フォール ド ラトゥール 1989年 ●シャトー ラトゥール 1986年●ピション ラランド 1982年◎懐の深い、奥行き・・・★シャトー オーブリオン特集です!。 ~オーブリオンの魅力は、酸味が豊富なため、熟成する段階で懐が深い 奥行きにあります。豊かな、奥ゆかしさを。 (本の紹介)三浦綾子さんの「氷点」を。文章を書いた瞬間から、字が消えて いくような感覚になるほどの透明感。北海道の気候の厳しさから、人間という 存在のあまりの儚さを。 (試飲コメント) ●シャトー オー ブリオン 1983年、1996年と1976年。◎青を求めて・・・★マティスを求める旅。 (本の紹介)マティスに魅せられたアメリカ人夫妻が、その原点を求めて、モロッコ 南仏を旅します。エレヴァージュの扉の「青」の原点ともなった、その色合いの謎を。 (目玉の試飲コメント) ●ロマネ サンヴィヴァン 1996年(ルイ・ラトゥール社) ~ルイ・ラトゥール社のワインは、なぜアメリカ、フランスメディアで批判されるのか、そ して、その独特な製法は、日本人の味覚に驚くほど合っています。 ★ジャン・グロ家●ヴォーヌ ロマネ クロ デ レア 1985年(マグナムボトル) ◎クライヴ・コーツさんの誤謬★クロ パラントゥーの真価とは。 ~「ヴォーヌ ロマネ クロ パラントゥー」というワインは、理解するのに本当に難しい です。イギリス人の有名な評論家でも、決定的な間違いを犯します。その深い理由 を詳しく。 (試飲コメント)★メオ・カミュゼ家 ●ヴォーヌ ロマネ クロ パラントゥー 1995年 ●シャトー パプ クレマン 1964年 ●シャトー ブラーヌ カントナック 1949年 ●シャトー クロワゼ バージュ 1945年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2011年7月更新分・・・2008年11月~翌年1月頃のもの) ◎絵の背景から溢れだす、輝きのある光彩★フェルメール透明感。 ~フェルメールがなぜ傑作と呼ばれるのか、そして、その背景に浮かぶ、 明るい透明な光の正体は何か。その根源に迫ります。 (目玉のワイン)「鮮烈さと豊かさの両立」最も理解するのが難しい、シャ ンベルタンというワインの見所を。 (試飲コメント)●シャンベルタン1996年(ルイ ラトゥール社の自社畑)、 ●グリオット・シャンベルタン1994年(クロード デュガ家)、●シャンベルタン 1998年(ルロワ・ネゴシアンものの白ラベル)◎「怒涛のワイン会」の感想です。 ~(試飲コメント) ◎モエ エ シャンドン "ドンペリニョン レゼルヴ ド ラベイ" 1990年 ◎モンラッシェ 1994年(コント ラフォン家) ●エシェゾー 1986年(アンリ・ジャイエ家~ジョルジュの畑から) ●ヴォーヌ ロマネ クロ パラントゥー 1989年(エマニエル ルージェ家) ◎モエ エ シャンドン "ドンペリニョン エノテーク" 1966年 ○シャトー ディケム 1924年(ネゴシアンラベル)◎血の通った、温かさ★シャトーヌフ デュ パプ。 ~シャトーヌフ デュ パプは、フランスで最も偉大なワインを生むポテンシャル を持つ、と断言してもよいでしょう。その計り知れないスケールの大きさ、熟成 した時の、途方もない魅力を。 (余談)フィギュアスケーター 太田由希奈さんの美しさ。 (試飲コメント) ★アンリ・ボノー家●シャトーヌフ デュ パプ "セレスティン"1986年 ★ボーカステル家 ●シャトー ヌフ デュ パプ オマージュ ア ジャック ペラン 2003年 ★アルベール ビショー社●シャトーヌフ デュ パプ 1945年 ★ドニ モルテさん ●シャンボール ミュジニー オー ブリュン 1993年 ●ジュブレイ シャンベルタン ラヴォー サン ジャック 1996年 ●シャンベルタン 2004年◎耳をつんざくような、暴力的な響き★ショスタコーヴィッチ。 ~なぜ、ショスタコーヴィッチの音楽は、あんなに「暴力的」で、歪んだように 感じるのか、その背景に迫る。 (試飲コメント) ★ドメーヌ ルロワ●シャンボール ミュジニー 2004年 ●ヴォーヌ ロマネ 2004年 ●クロ ド ヴージョ 1994年 ★ドメーヌ ドーヴネ○シュヴァリエ モンラッシェ 2003年 ★DRC(ロマネコンティ社)●エシェゾー1981年(マグナムボトル) ★ジョセフ ドルーアン社(マルキ ド ラギッシュの自社畑) ○モンラッシェ 1988年◎豊かさの、奥に見える輝き★ポムロールの本当の魅力 ~ポムロールの個性は、豊かで、ただ丸い味わいなだけではありません。 コクのある果実味の背後に、ミネラルの輝きが、まるで後光が差したよう に伝わってくるのです。 (試飲コメント) ●シャトー レヴァンジル 1978年と1989年 ●シャトー ラ フルール ペトリュス 1982年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな感じで、更新が進んでいます。購入方法は、http://regimag.jp/m/magazine/sell/?magazine=557★バックナンバーの一部分だけ、単月だけ買うことができます(一ヶ月分315円)。★毎月、定期的に購入すると、更新のたびに自動的に、 皆さんのメールアドレスへ 届きます(毎月315円)インターネット上で、クレジットカードの番号を入力し、自動的に引き落とされるか、コンビニで、ポイントを購入し、そのポイントから、差し引かれるようにするか、2種類の支払い方法を選べます。なんだか、ややこしくてすいません・・・。今後も、どんどん更新していきます~。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史
2011.10.15
(その3です)前ページから続いています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2011年6月更新分)・・・2008年10月頃のバックナンバー◎アームストロングと組んだ男★ヨハン ブリュネール ~いよいよ7月から「ツール ド フランス」が始まります。チームの監督として、どれ だけ複雑で、困難な仕事か、彼の書籍から引用しています。そして、現在最強と言わ れるアルベルド・コンタドールと出逢った瞬間は、まさに衝撃的なものでした・・・。 (試飲コメント)1966年もの特集! ●モンローズ●ラフィット●マルゴー●オーブリオン●ムートン●シュヴァル ブラン そして●シャトー バレスタール ア トネル 1934年 ◎「紅茶のデパート」1961年のカロン・セギュール ~1961年ものが、いかに偉大な年か、そして、この時代のカロン・セギュールが、 メドックで高い評価されていた理由を記しています。余談は、中日の落合監督が、 なぜ選手から嫌われないのか。その背景を。 (試飲コメント)1961年特集! ●ラフィット●マルゴー●ランシュ・バージュ●デュクリュ・ボーカイユ●ピション・バロン ●レオヴィル・ラスカーズ ◎「弱さの理由(わけ)」★ルロワさんと、マリア・カラス。 ~ブルゴーニュで最高峰の一つと言われる、ルロワさんのワイン。私には、彼女の 性格は、オペラ歌手のマリア・カラスに似ているものを感じます。それは、「弱さ」です。 (試飲コメント) ★ドメーヌ ルロワ●ヴォーヌ ロマネ ジュヌブリエール 1991、1996 ★DRD(ロマネコンティ社) ●ラ・ターシュ1975年、1956年、1970年、1973年、1975年、1976年、1977年 1980年、1981年、1982年、1983年、1984年、1986年、1988年、1990年。◎モンラッシェ特集・・・偉大さの陰に (試飲コメント)★ジョセフ・ドルーアン社(ドメーヌ)○バタール モンラッシェ 1990、 ★ミッシェル コラン ドレゲ○シュヴァリエ モンラッシェ 1999、ルイ・ラトゥール社 ○モンラッシェ 1985、そして、1986年と1985年のヴィンテージの違い。 (書籍の紹介)スケートの清水選手を描いた、ノンフィクションを。彼の怪我との闘い は、あまりにも壮絶で、言葉が、出ません・・・。◎マグナムボトルのもっちりした触感★シャトー パルメ 1977など・・・。 (試飲コメント)●シャトー パルメ 1977(マグナム)、 ★ジャン・クロテ●シャンボール・ミュジニー 1996(マグナム)、 ★パトリアルシュ ペール エ フィス●ミュジニー1980と1966(マグナム)、 ★ルイ・ジャド社●ニュイ サン ジョルジュ 1996(マグナム) ★ルロワ(ネゴシアンの白ラベル)●シャサーニュ モンラッシェ 1970、そして、この時代の ルロワさんのワインの飲み方を(1966年エシェゾーなど) (書籍の紹介)東野圭吾さんの「幻夜」。私も経験した阪神大震災の模様をリアルに。◎メオ・カミュゼを美味しく飲む方法・・・。 ~彼のワインは、ただ開けて飲めば美味しく飲めるとは限りません。むしろ、逆の場合が多い でしょう。細かい温度設定や、何時間前に開け、どのように味わいを開かせるか、その方法を。 また、「ヴァキュバン」は、絶対に使ってはいけません。 (試飲コメント)全てメオ・カミュゼで ●ニュイ サン ジョルジュ オー ブドー 1993、 ●リッシュブール 2004、●ヴォーヌ ロマネ クロ パラントゥ 2001、そして、 「クロ パラントゥー」の畑だったら、何年をお勧めか記しています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2011年5月更新分)◎2004年ボンヌ・マール、リッシュブールの真価 (余談)プロゴルファーの上田桃子さんをご存じでしょうか。「ど根性」という言葉がふ さわしいほど気性が激しい彼女の魅力を少し・・・。 (試飲コメント)★ロベール・グロフィエ●ボンヌ・マール2004年、 ★メオ・カミュゼ●リッシュブール2004年。 ~特にアメリカメディアから、過少評価されている2004年もののブルゴーニュに関して、 実際はいかに素晴らしいかを。◎「陰と陽」のせめぎ合い★メオ・カミュゼのヴォーヌ ロマネ クロ パラントゥー ~「クロ パラントゥー」という畑は、ブルゴーニュで最も偉大なワインを生む可能性が あるのではないでしょうか。そして、メオ・カミュゼ家のこのワインを飲むにあたって、 そのポテンシャルを引き出すための、4つの条件があります。これを遵守しなければ、 本当の魅力を味わう可能性がなくなってしまいます。2004年ものの「クロ パラント ゥー」を語りながら、そのポテンシャルを。◎奥へ、奥へ・・・ボランジェの複雑さの理由(わけ) ~巨大な構造を持つシャンパン「ボランジェ」。クリュッグと双璧と言われる、その奥深 い複雑な魅力と、なぜそんなに偉大と言われるかの理由を。 (試飲コメント) ◎ボランジェ グランダネ 1990、 ◎ボランジェ ヴィーユ ヴィーヌ フランセーズ 1999、 ●シャトー ラフルール 1992と1994、 ●シャトー ペトリュス 1977年、1970年、1971年、1973年~1976年、 1978年~1985年、1987年。 ◎言霊(ことだま)の魔力★京極夏彦さんの小説 (余談)魑魅魍魎の世界を描く、京極夏彦さんの小説の魅力について。 (試飲コメント) ★ジョセフ ドルーアンの自社畑(ドメーヌ)○コルトン・シャルルマーニュ1990、 ★トロ・ボー○コルトン・シャルルマーニュ 1981、 ★フェヴィレイ社の自社畑(ドメーヌ)○コルトン シャルルマーニュ 1996、 そして、1970年代のコルトン・シャルルマーニュのおすすめを。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2011年4月更新分)◎魂を揺さぶるリズム★リヴァーダンス ~アイルランドの踊り「リヴァーダンス」には、魂の根幹に響くようなリズムがあります。 恵まれない「新世界」で、厳しい自然の中で人間がバタバタと人形のように死んでいく。 その中で、彼らが大切にしたもの、それこそ「アイリッシュ ダンス」なのです。 そして、◎クリュッグ 1995、◎アンリ・ジロー フュ ド シェーヌ 1999、 ◎ジャクソン デゴルジュマン タルディヴ 1990の試飲コメントも。◎どうして、クリュッグの良さは理解されないのか。 ~偉大なシャンパンとされるクリュッグ、しかしその真価は、あんまり理解されているとは言えません。その神髄は、モザイクのように尖った部分が、絶妙に混ざり合っている、フランスの文化的な要素を、理解することから始まります。 (試飲コメント)◎ヴィルマール クール キュベ 1993(マグナム)、◎ド・スーザ キュベコダリー 2002、◎ジャック・セロス コントラストNV◎50年以上熟成した「クロ デ ランブレイ」、どうしてそんなに価値があるの?。 ~熟成した「クロ デ ランブレイ」は、実はペトリュスの1947年ものと比べられるほど の価値があります。なぜそのような高い価値がつけられるのか。そのヒントは、ワイン のバックボーンと、「熟成」にあります。 (試飲コメント)●クロ デ ランブレイ 1971◎ホロコーストからの「生還」★セリンジャー監督の生涯。 ~女子バレー界で、カリスマ的な存在と言えるセリンジャー監督は、実は、ナチス のホロコーストの生き残りでした。彼がどのようにして生き延びたか、その壮絶としか 言いようのない人生を・・・(書籍の紹介です)。 (試飲コメント)★コント ラフォン●ヴォルネイ シャンパン 1995、●ヴォルネイサント ノ デュ ミリュー 1993、●ヴォルネイ クロ デ シェンヌ 1990・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな感じで、更新が続いています。次ページの(その3)へ続きます~。購入方法は、http://regimag.jp/m/magazine/sell/?magazine=557★バックナンバーの一部分だけ、単月だけ買うことができます(一ヶ月分315円)。★毎月、定期的に購入すると、更新のたびに自動的に、 皆さんのメールアドレスへ 届きます(毎月315円)インターネット上で、クレジットカードの番号を入力し、自動的に引き落とされるか、コンビニで、ポイントを購入し、そのポイントから、差し引かれるようにするか、2種類の支払い方法を選べます。なんだか、ややこしくてすいません・・・。今後も、どんどん更新していきます~。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史
2011.10.15
(その3)前ページから続きます~。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2011年3月更新分)◎「不器用ですから・・・」★コルトン・シャルルマーニュ ~「コルトン・シャルルマーニュ」。偉大なワインと言われているはずなのに、なぜ 理解されないのでしょう。その理由は、成分構成の重さにあります。その本来の 魅力と、どうすれば、どの年のワインを買えば、本当の良さがわかるのか。ボノー ・デュ・マルトレ家、ルーミエ家のものを引き合いに出しながら・・・。◎たゆまざる緊張★小澤征爾さんと、ボストン交響楽団 ~オーケストラと指揮者の関係は、くっついたり、離れたり、人間の関係ですから、 想像では計り知れない部分があります。小澤征爾さんと、この楽団との関係は、 言葉では尽きないほどいろんな苦しみがありました・・・。その内部の声を詳細に。◎熟成した、桁外れの複雑さ★ランソン 1976 ~熟成したシャンパンの魅力、それはいったい何なのでしょう。一言で言えば、色 彩が一気にパノラマのように、パーッと開いた、圧倒的なスケールの大きさだと思 います。熟成初期では決して味わえない、途方もない複雑さと、奥行きがそこにあ ります。◎豊かさと、鮮やかなミネラルの輝き★ソゼ家のモンラッシェ ~「モンラッシェ」といっても、数多くの生産者が、いろんな味わいのワインを出して います。その中で、最も強烈なミネラル感を持つのが、ソゼ家で、1996年という極 めて鋭い味わいの年に、どのようなワインを出しているか、詳しく述べています。◎鮮烈さと、豊かさの両立★ドニ・モルテ「シャンベルタン」 ~シャンベルタンというワインは、極めて難しいのではないでしょうか。研ぎ澄まさ れた鋭さと、豊かなコクが共存する・・・。その2つを両立するのはほとんど不可能 にも思えます。ただ、彼は特別でした。結局死を選んでしまった彼の生きざまを、 ゴッホの最期に例えながら・・・。◎途方もない厚み★アンリ・ボノー家「シャトーヌフ デュ パプ」 ~50年から100年も熟成する「不死身のワイン」と言えば、やっぱりアンリ・ボ ノー家や、ラヤス家を思い浮かべます。今回は、底知れぬ可能性を秘めたアン リ・ボノー家の1986年の「セレスティン」、1990年の「マリー ブリエ」を味見し た感想を述べています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2011年2月更新分)◎「香りは素晴らしいのに、味はいまいち・・・」どうして? ~皆さんは、こういった経験をお持ちではないでしょうか。甘く、美味しそうな香りな のに、味わいは全然違う・・・涙。これには、重大な理由があります。しかし、安心し て下さい。 香りの美味しさに、味わいがついてくるやり方があるのです。その細かい 分析と、コツを。◎「ワインを語る言葉、何が本当なの?」。 ~ワイン用語って、すごく難しい・・・。でも全く気にする必要はありません。それより も、ワインを飲んだ時に「心に素直に」感じればいいのです。その中から、ふと作者 の気持ちが伝わってくる瞬間があります。もっと心を遊ばせ、目の前のものに自由 に味わうべきです。◎素晴らしい完成度★フィジャック 1982年、そして、ワインをお客さんに出す前に、 私がグラスにワインを濡らして、何をしているのか、その理由を。 ~1982年のフィジャックは、伝説の残るべき偉大なワインだと思います。そして、 お客さんの前で、私がグラスにワインを入れる時、どのようなやり方で、どのような 形をイメージしてやっているか、その科学的な理由を、詳しく述べています。◎「野生のしらべ」エレーヌ・グリモー ~フランス人のピアニストの自伝です。小さいころから、全く人の言うことを聞かず、 自傷行為さえ行うようになった彼女が、音楽と出合い、どう自分を見つけ、生きてい くことができたか。その詳細です。彼女の音色は、瑞々しくて、一度聴いたら、忘れ られません・・・。◎何かを目指す人へ、必ず読んで欲しい★ルネ・フレミング ~オペラ歌手の彼女による自伝です。この本には、芸術的な何かを成し遂げようと する様々なヒントが、いたるところに散りばめられています。こういう本こそ、宝だと 思います。◎「焼けた丘」コート・ロティ、そして「彷徨い人」シューベルト。 ~ギガルの「コート ロティ ラ テュルク」など偉大な畑のものは、フランス10大 ワインに 間違いなく入るのではないでしょうか。そして、ひたすら耐え、さすらう シューベルトの生涯を詳しく述べています・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな感じで、更新が進んでいます。(その4へ続きます)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史
2011.10.15
(その5)です。前ページから続きます~。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2011年1月更新分)◎「嫌われ者」の落合監督が、選手たちに好かれる理由。 ~すっかりマスコミから嫌われている落合監督ですが、選手たちから不満の声ど ころか、絶大な信頼を得ています。「負ければ監督の責任、勝てば選手のおかげ」 と言い放つ落合監督の人心掌握術について。 ◎「落合監督考」(その2)と、「伝説の」シャトーパルメ1966年。 ~落合監督の「失敗に対する考え方」その真意から、超一流と一流の境目が決ま る。打者ならではの考え方の極意を。そして、伝説のワインと言われるパルメ196 6年の、忘れられない官能的な魅力を。◎落合監督の「ベテランの使い方」と、歴史的遺産★ラヤス家「シャトー ヌフ デュ パプ」。 ~フランスの偉大なワインの中で、ベスト5に挙げよと言われれば、ロマネコンティ と並んで、ラヤス家のシャトー ヌフ デュ パプ、ギガルのコート ロティ ラ テュ ルクが、間違いなく入るでしょう。その凄まじいポテンシャルと、衝撃的な味わいの 1985年を。◎映画「4分間のピアニスト」と、シューベルトの苦悩。 ~この映画で使われるシューベルトの即興曲。あまりにも象徴的で、作品の全て が、ここに詰まっていると言っても過言ではありません。死ぬまでに、一度は必ず 観るべき作品です。◎ベートーベンの「第9」と、ルーミエ家のボンヌマール。 ~なぜベートーベンが、第4楽章で人間の声をというものに頼らざるを得なかった か。極めて印象的な指揮者の考え方を。そして、ルーミエ家のボンヌ・マール、2 004年、1989年、1986年の全てのコメントと、彼のワインの飲みごろについて、 新しい考えを投げかけています。◎メオ・カミュゼのワインが理解されない理由、それは温度管理にある。 ~彼らのワインほど、誤解され、真実から遠いところで、批判されているものが他 にないような気がします。そのポテンシャルを最大限に発揮させるには何が必要 か、それは、丁寧な温度管理です。室温と、ワインの温度の「温度差」も、とても重 要になります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (2010年12月更新分)◎ワインにおける黄金律とは何か? ~ワインというものは、ただ日本人が好むような、丸くて、柔らかい球体だけが究極 の形ではありません。丸すぎてもつまらなくて、堅すぎても飲みづらい。それはまるで、 名刺の形のような長方形のサイズなのです。これをギリシャの黄金律から何が最も 美しい形か、あぶりだします。◎脆くて、純粋★ミュジニーと、モーツァルトとの共通点。 ~ブルゴーニュの偉大な「ミュジニー」というワインには、モーツァルトの音色に共通 した要素がたぶんにあります。そのモーツァルトの純粋さ、儚いバランスを素直に語 った、ヴァイオリニストの吉田恭子さんの言葉のひとつひとつに、そのヒントはあります。◎ミュジニーの本質、熟成段階ごとに「解析」。 ~ミュジニーというワインは、とても難しく、熟成の度合いによって3段階に分けた方がわかりやすいのです。瓶詰めから10年ほど、そして10~30年、そしてそれ 以上と分析を分けることによって、はっきりと見えてくるものがあります。◎柔らかさと厳しさのバランス★黄金律から見たサンテミリオン ~「フィジャック1982年」「ラロゼ1961年」を引き合いに出しながら、厳しすぎて もダメ、柔らかすぎてもダメ、そのバランスの落とし所はどこにあるのか、その魅力を 語っています。◎司馬遼太郎が語る「遊郭」★そこは知性に溢れた格の高い場所。 ~江戸時代の遊郭は、現在の風俗とは異なり、遊女がお客さんを選び、品格と 教養を兼ね備えていた特殊な世界がありました。その独特の魅力を司馬遼太郎さんの作品「峠」から引用しています。◎「天才」という間違った使われ方★ルロワさんのという女性。 ~ワインライターの人々が、彼女のような人を「天才」と呼びたがります。しかしそれ は、「理解不能」という言葉を、単純に「天才」と言い換えているに過ぎません。「天 才」にもいろいろあるし、もっとその人の人間性を見つめる必要があると思います。 さて、ルロワさんという女性はどういう人なのでしょうか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2010年11月更新分)◎「豪華絢爛★シャンパン会の感想を・・・」 ~2007年に開かれた「シャンパン会」の詳細です。ヴィルマール・クール・ド・キュベ 1992(マグナム)、サロン 1996、ドンペリニョン レゼルヴ ド ラベイ 1988、 クリュッグ 1973、ボランジェ ヴィーユ ヴィーヌ フランセーズ 1986、ラモネさ んのモンラッシェ 1997、を一気に飲み、その詳細と、今飲むんだったらどうするか を記しています。◎ロッシュ(岩)のように・・・「クロ ド ラ ロッシュ 1989」ユベール リニエ家。 ~最も純粋で、かつロッシュ(岩)のように強い・・・。強烈なだけに、最も理解する のが難しいかもしれません。その偉大なワインの本質を。これはスワリングする と、味わいのバランスが台無しになってしまいます。香りの要素を3分割し、どう いう捉え方をすれば、その素晴らしさをきちんと味わえるか、詳しく述べています。◎舞うように、軽やかに・・・★クロ ド ヴージョ。 ~舞い上がるように軽く、浮いた空気のようなワイン、それがクロ ド ヴージョです。 前回スワリングの話をしましたが、どういうワインをスワリングすべきで、どういうもの がスワリングすべきではないのか。その答えは、酸味の「質」にあります。その構造を 解析し、どうすれば本来の美味しさを味わえるようにできるか、その方法を。◎どこまでも深く・・・★モンラッシェ ~ブルゴーニュで最も偉大なワイン「モンラッシェ」(銀座4丁目和光前という感じ)、 あまりにも構造が大きいために、理解するのが非常に難しい場合があります。その 真価は、どこにあるのか。どうやったら、美味しく飲めるのか、深く切り込みます・・・。◎ツール・ド・フランス、激闘の真実★政治力がモノを言う世界。 ~この題名の映画を取り上げました。ヨーロッパのスポーツで一番大事なのは、 ある意味、政治力かもしれません。嫌われては絶対に勝てない。勝たせたいと思う人間を、いろんな力が働いて、動かしていく。その人間臭い世界の魅力を。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな感じで、更新が進んでいます。購入方法は、http://regimag.jp/m/magazine/sell/?magazine=557★バックナンバーの一部分だけ、単月だけ買うことができます(一ヶ月分315円)。★毎月、定期的に購入すると、更新のたびに自動的に、 皆さんのメールアドレスへ 届きます(毎月315円)インターネット上で、クレジットカードの番号を入力し、自動的に引き落とされるか、コンビニで、ポイントを購入し、そのポイントから、差し引かれるようにするか、2種類の支払い方法を選べます。なんだか、ややこしくてすいません・・・。今後も、どんどん更新していきます~。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史
2011.10.15
(その6)です。前ページから続きます~。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2010年10月更新分)◎「研ぎ澄まされた輪郭・ジャック・セロス」 ~ジャック・セロスの本質は、研ぎ澄まされた、ダイヤモンドのようなミネラルの輝き にあります。それは、わざとらしい(と思われている)樽の香りにあるのではありませ ん。ブルゴーニュの偉大なワインに共通する、その偉大さを。◎「流れるように・・・★アムルーズのワイン」 ~ヴォギュエさんと、ルーミエさんの「シャンボール・ミュジニー村のアムルーズ畑」 そこには、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲の中の、一本筋の通った、美しい ヴァイオリンの音色を想像させます。その本当の魅力に触れます。◎「それって、本当に樽の香りですか?」 ~ジャック・セロスや、ドーヴネー(ルロワさん)のワインを嗅いで、「樽香が・・・」と おっしゃる人があまりにも多いのです。しかし、それは、樽の香りではありません。 もっと大切なものがその中に隠れているのです。その背景と、いかに樽香という先 入観が、大事なものを隠してしまっているか、詳しく述べています。◎「ジャコメッティの彫刻のように・・・諏訪内さんのヴァイオリンの音色」 ~2007年に横浜で行われたコンサートで、諏訪内さんが弾いたベートーベン、 「三重協奏曲」の感想です。ヴァイオリンの弦の響きは、本当に個性豊かで、い ろいろ想像をふくらませてくれる素晴らしい世界が、そこにあります。◎「ペドロ アドモドヴァルのヴォルベール(帰郷)」 ~スペイン人の映画監督である彼の作品です。その色彩の強烈なコントラスト、 ひとつひとつがまるで絵画のように、構図が決まっている・・・。その芸術的な魅力を。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2010年9月更新分)◎「もち肌の・・・1982年のボルドー」 ~1982年ものの、レオヴィル・バルトン、デュクリュ・ボーカイユ、レオヴィル・ポワ フェレを飲みながら、「20世紀最高のヴィンテージの一つ」を言われるこの年の魅 力を、語りながら、どのワインが飲みごろなのかを実際に記しています。◎「比類なき完成度・クリュッグ 1985年」。 ~クリュッグというシャンパンの「多面的な構造」の魅力を、詳しく語りながら、198 5年という年が、いかに素晴らしいか、クリュッグの個性がどのように発揮している か、詳細に記しています。◎「比類なき完成度・クリュッグ クロ デュ メニル 1986年」 ~単独所有畑として有名な「クロ デュ メニル」、最も高価なシャンパンの一つとして、 伝説的な存在です。その1986年ものを味見しながら、その本当の魅力、ポテンシ ャルの凄まじさを。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・では、(その7)へ続きます~。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.15
(その7)前ページから続きます~。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2010年8月分)◎2006年の「凄いワイン会」の感想、 ~ランソン 1949、クリュッグ クロ デュ メニル 1986年、ロマネコンティ 1980年、ヴォーヌ ロマネ クロ パラントゥ 1989(アンリ・ジャイエさん)、 ラフィット 1947年のテイスティングのコメントを記しています。さらに、今もし 開けるとするならば、何時間前に開けて、温度調節はどうするか、それぞれの ワインについて詳しく述べています。やはり、開けてみて初めてわかる部分もあ るので、反省すべき点は多々ありました。◎「ベルリン・テイスティング 東京版に参加して」 ~2006年に、ベルリンで行われたテイスティングで、ラフィット 2000年、シャトー マルゴー2000年、シャトー ラトゥール 2000年とともに、チリのワインが、ブラ インドテイスティングで出されました。私は、フランスワインの圧勝と提出しました が、実際の結果は驚くものでした。なんと、チリワインが上位を独占してしまった のです。その核心に迫ったレポートを・・・。◎「SEVE・土の精気を感じるワイン・ジャン・グロ家」 ~ジャン・グロ家と言えば、ヴォーヌ・ロマネ村の中でも重鎮のような存在で、テロワ ールを忠実に表現した、土の香りがムンムンする逸品を作ります。「リッシュブール 1978年」、「ヴォーヌ ロマネ クロ デ レア 1978、1988年」を飲んだ感想と、 その当時、1970年代に抱えていた土壌の問題を、詳しく述べています。 ◎「スペインの匂い・・・ヴェガ・シシリアと、ビゼーのカルメン」 ~「ヴェガ シシリア 1964年」ものを特集で開けました。そして、ビゼーの「カルメ ン」を引用しながら、その中に共通する色彩感、砂埃が舞うような臨場感を述べてい ます。さらに、その熟成したニュアンスは、スペイン人にとってどんな意味を持つの か・・・。◎「サンジュリアンの輝き、ベシュベル 1947年と、ラスカーズ1959年」 ~50年以上熟成した「サンジュリアン」のワインには、特別の輝きと、豊かさがあ ります。実際にベシュベル1947年、ラスカーズ1959年のテイスティングの感想と、 とっつきにくいと思われている、サンジュリアンのワインの魅力と、その真価を。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2010年7月更新分)◎「硬質なのに、艶がある・・・★ヴォギュエ家のアムルーズ」 ~シャンボール・ミュジニー村のアムルース畑、ヴォギュエさんのワインを、 パールマンさんのヴァイオリンの音色に例えて、わかりやすく紹介。◎「彼女しか知らない"魔"の世界・・・篠田節子さんの小説」 ~自らチェロを弾く篠田節子さんは、この世の中で、最もリアリティのある 文章を書くのではないでしょうか。その"魔"の世界は、それを覗き見た 人しか、きっとわからない。「カノン」の小説の紹介を・・・。◎「柔らかく、心に差し込んでくるような声・・・オペラ歌手森麻季さん」 ~テレビで初めて彼女の声を聴いたとき、純度の高い、柔らかい音色が、 官能的に迫って来て、「おお~!」と感動しました。CDの紹介です。◎「エマニエル・ルージェさんと、アンリ・ジャイエさんの関係」 ~「神様」アンリ・ジャイエさんから、畑を受け継いだルージェさんは、いろんな 畑と、ジャイエ3兄弟から譲渡された少し複雑な背景があります。その畑を解き 明かすことによって、見えてくる本質を。◎「アンリ・ジャイエの残像★エマニエル ルージェさんのエシェゾー」 ~「神様」アンリ・ジャイエさんのワインの本質、そして、エマニエル・ルージェさん にどのような形で伝授されたか。そして、エマニエル・ルージェさんのラベルで あっても、アンリ・ジャイエさんと全く同じ味わいのものがあります。◎「バランスの絶妙な落とし所★コント ラフォン」 ~ムルソーの「大御所」ラフォンさんの魅力はどこから来るのか。そのバランスと 旨みの要素の滑らかさを。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上、たくさんのバックナンバーを、WEB上に載せています。購入方法は、http://regimag.jp/m/magazine/sell/?magazine=557★バックナンバーの一部分だけ、単月だけ買うことができます(一ヶ月分315円)。★毎月、定期的に購入すると、更新のたびに自動的に、 皆さんのメールアドレスへ 届きます(毎月315円)インターネット上で、クレジットカードの番号を入力し、自動的に引き落とされるか、コンビニで、ポイントを購入し、そのポイントから、差し引かれるようにするか、2種類の支払い方法を選べます。なんだか、ややこしくてすいません・・・。今後も、どんどん更新していきます~。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.15
では、土曜日のデザート的なもののメニューです。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんから、ガトー・フォマージュ(木・金・土限定)、など入荷しました!。「ビシっ!」という、強烈な芳香と、口に含んだときの柔らかさの、モザイクのような美しさは、まさに「フランス的」です。これほど存在感のあるお菓子を作れる人は、東京の中でも、なかなかいないのではないでしょうか。(多くの方は、ぼやけた、日本人らしい「調和の取れた味わい」を、 無意識に表現してしまいます・・・)もし東京にお店を出されていたら、あっという間に人気になってしまって、私では買えなくなってしまうでしょう。◎ピエール マルコリーニの限定版、「CHUAO」、「OCCUMARE」、「PEROU」が売り切れました・・・すいません。「チュアオ」は、しばらく入手できないのですが、「オクマーレ」、「ペルー」は手に入る可能性が高いです。また入荷したら、このブログで伝えます。◎カプチーノのマシンが壊れてしまい、現在マシンを修理中です・・・。その代わり、代替機を使っています。30万円近くするマシンで、なかなかこれが、パワーがあって、強烈な個性が・・・。やっと、豆のひき具合などを調節したので、昨日から、カプチーノ、エスプレッソを出しています!。ただ、私が考える、理想の味わいとは少しだけ異なるので、少しだけ値引きして出しています。マシンが直るまで、どうかご容赦下さい。★デザート的なもの◎ガトー フォマージュ(木・金・土限定) ¥800◎アマレットとオレンジの焼き菓子 ¥400◎ガレット ブルトンヌ ¥400(上記の3つは、京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」さんから、 わざわざ送ってもらっています。ガトー・フォマージュは木・金・土限定です)◎ファブリス・ジロットの"クルール ド ブルゴーニュ"◎ファブリス・ジロットのパート ド フリュイ ¥600 ~フルーツのエキスを凝縮したパテです。ドライフルーツを上品に強烈にした よう。そして、なんて瑞々しいのでしょう!。果汁がこぼれそうなほど、新鮮 さを感じます。はっきり言って、感動しました。◎ピエール エルメのパート ド フリュイ ¥500 ~パイナップル、ライム、ユズのピール(皮)を練り込んでいます。◎ファブリス・ジロットのタブレット(チョコレート) ~PERU(ペルー産の、土の柔らかいニュアンスと、コクの効いた味わい) ¥500◎ピエール エルメのチョコレート ~CHUAO(幻の谷、チュアオからのとても希少な逸品です)¥700 ~ORIGINE PORCELANA(クリオロ種だけを使った極めて上品な味わい。 酸味と、ミネラルの輝きが特別) ¥600◎ピエール マルコリーニのチョコレート ~メキシコ、グランクリュ リミティッド エディション ¥800 (メキシコの偉大な畑からの限定版です。鮮やかで、輝くような酸味が、 この上なく上品で、本当に素晴らしいです) ★ALTA Piura, Perou;Plantacion Las Pampas, ¥900 (ペルーのピウラ高地から、パンパス農園のもの。ペルーらしい赤砂のような、 土の香りをふんだんに感じ、霧のようなきめ細かい余韻が。クリオロブランコ というとても貴重な品種より) ★Oriente Cuba,Grand Cru Propriete;Terruno de Baracoa, ¥900 (キューバ東部の偉大な畑より。バラコア地区。小気味良い軽さの中の、 上品なバランスが最高です。トリニタリオ種) ★Aragua, Venezuela;Grand Cru de Propriete;Hacienda Chuao, ¥900 (ヴェネズエラの「チュアオ谷」からの究極の逸品。おそらく最高峰の輝き を持つチョコレートではないでしょうか。「チョコレートのロマネコンティ」と 言われます。全ての要素が、さりげなく、自然なバランスで寄り添う。クリオロ プリミティヴという、原始クリオロ種を使っています。とてつもなく貴重) ★Equateur Ros Rios Grand Cru de Propriete ¥800Hacienda Puerto Romero(ナショナル種) ~最も精妙で、細やかな味わいは、絶滅品種から作られる貴重な味わい。 ★Java Kemdem Lembu Grand Cru de ProprietePlantation d'Etat(クリオロ種) ¥800 ~ジャワらしい小気味良いスパイスのニュアンスと、ピシッ!とした求心的 な強い香りが。 ★Madagascar Sambiano Grand Cru de ProproiteDomaine d'Ambanja(トリニタリオ種) ¥800 ~乾いたマンゴーや、エキゾチックなフルーツのニュアンスと、カカオの凝縮 した、強烈な芳香が。 ★Bresil Bahia Grand Cru de ProprieteFazenda Sao Pedro(フォラステロ種) ¥800 ~ブラジルの畑は、同じブラジルコーヒーの味わいに似ていて、渋みの質が 高く、バランスの良さが見事。 ★Mexique Tabasco Grand Cru de Propriete Finca de Joya(クリオロ ポルセラーナ種) ¥800 ~このカカオは本当に特別で、メキシコらしい乾いた白い土のニュアンスと、アロマ に富んだ豊かな香りが際立っています。 ☆食後の飲み物★エスプレッソ ¥500★カプチーノ ¥800 ~コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。普通のコーヒー屋 さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、苦味の奥に、立体感のある構造と、 奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、隠されていたコーヒーの複雑さが、一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 ★大紅袍(ダイコウホウ) ¥1600★ダージリン ファーストフラッシュ 2011、 (ジュンパナ アッパー農園、タルボ農園) 以上です。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.15
では、月曜日のビール・シャンパン・白ワインのリストです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥1000 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎ロベール モンキュイ グランクリュ メニル シュール オジェ、ブラン ド ブラン NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方です。「サロン」と同じ、メニル・シュール・オジェ村で、「ピシパシッ!」と、冷たい刃物を頬に押し付けられたような?、金属的なミネラル感が、ここの村の個性ではないでしょうか。研ぎ澄まされた鋭さが、桁外れに深く、やはりこの村はポテンシャルが偉大だなと思います。鋭さと、深みを両立させるのは非常に難しいのですが、この蔵はキメの細やかさによって、見事に両立させています。◎アラン ロベール メニル トラディション 1986 (マグナムボトル) 70ミリ¥3800仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。彼のワインで忘れられないのは、1979年のメニル トラディションでした。ボランジェのR.D.のように濃厚で、ムンムンした、複雑なブーケが立ち昇る・・・。さて、1986年ものはどうなるか、本当に楽しみです。(金曜日の段階で、どんどん柔らかい、乳酸のようなまろやかさが出てきました!。これから、酸素と触れ合って、どんどん甘さに立体感が出てくると思います。まだまだ6分の5余っているので、美味しさが増していきます)なぜこのシャンパンがこんなに人気があるのか・・・、考えてみると、やはり、クリュッグのコレクション、ボランジェ R.D.を30年以上熟成させたものに、似ている部分が多いからだと思います。ズドーン!という立体感のある構造の中に、ビシっとした輪郭と、滑らかなコクと複雑さがあって、奥行きは計り知れない・・・。ただし、クリュッグの「コレクション」や、ボランジェのR.D.に比べると、残念ながら完成度はそんなに高くはないのです。しかし、それらの偉大なシャンパンのように、30年以上熟成する必要がなく、20年ぐらいで、その偉大さを堪能できるという意味では、本当に素晴らしいシャンパンだと思います。★白ワイン◎サン ヴェラン テール ノワール 2008(ドメーヌ デュー ロッシュ) ¥1800(¥900)仏・ブルゴーニュ地方です。この「ドゥー ロッシュ家」のワインは、昔からずっと仕入れたかったワインでした。果実味の凝縮感が素晴らしく、そのポテンシャルを綺麗に発揮している、優れた生産者だからです。この2008年ものは、「テール ノワール」(黒い土壌)の名の如く、土の養分をしっかり感じ、厚みのあるコクがあって「黒い味わい」がするほど濃密なのです。サン・ヴェランという地域から、ここまでやるか!、とびっくるするほどの完成度の高さです。これは、エレヴァージュのハウスワインに決定!です。◎ピュイイ フュイッセ アン ビュラン 2006 (ダニエル エ マルタン バロー家) ¥2600(¥1300) 仏・ブルゴーニュ地方です。ダニエル・バローと言えば、この地域では、一、二を争うほど、葡萄の質の高い生産者ではないでしょうか。あまりにも人気があるので、毎年酒屋さんに並ぶたびに、一週間ぐらいで棚から消えてしまうほどです。一度、このフレッシュな果実味を経験してしまうと、もう病みつきになるのも、わかるような気がします。ピュイイ・フュイッセらしい颯爽とした葡萄の生命力をぜひ直に感じて下さい。◎ピュリニー モンラッシェ クロ ド ラ ムーシェール 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。さて、今回の2009年もの、前回の「ピュリニー モンラッシェ レ ペリエール 2009年」があまりにも良かったので、この「ムーシェール」も買って、味見してみました。これが、本当にいいんです!。やっぱり偉大な年と言われるだけあって、葡萄の凝縮度が素晴らしく、正直言って、感動しています。なんだかんだ言っても、偉大な年は偉大な年なのです。この2009年ものには、ワインのすべてが詰まっています。これだけ完成度の高い年は、近年あんまり経験していないような気がします。熟成初期のこの段階で、これだけ味わいがそろっているのは、奇跡的だと思います。◎ボーヌ クロ デ ムーシュ 2009(ジョセフ ドルーアン社の単独所有畑) ¥5200(¥2600) 仏・ブルゴーニュ地方です。2009年は、本当に偉大な年なのだなと、このワインを飲んで改めて感じました。この畑がもたらす、白い花の蜜のような鮮やかな甘さが十分に出ていて、酸味が寄り添うように後から追いかけてきます。まだ葡萄の甘さを先に感じますが、開けて少し時間が経てば、ミネラルの綺麗さがどんどん出てきます。(とても好評なので、すでに2本目を開けています!)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2011.10.15
では、土曜日の日本酒のリストです。秋鹿 純米大吟醸 7号酵母、ようやくリストに載せました!。(抜栓後5度で保管し、一か月半保管し、やっと美味しくなりました)また、保管している4~5種類の日本酒、ドドドっと、美味しくなり始めていますので、そろそろリストに載ります~。初亀も、開けて5度の状態で、5か月ほど保存していたら、美味しくなってきたので、メニューに載せました!。(義侠の純米吟醸 50%精米歩合も入れています)エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくりふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲して、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "阿波山田錦"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。これも、岐阜に近い蓬莱泉とは違います。これは生原酒で、アルコール度数が19度近く!という、凄まじい強さです。開けて、1か月は売らないで、3度の冷蔵庫に入れて、ずっと保管しておきました。開けたては、もう強烈過ぎて、舌がしびれるほどでしたが、今は、少し円やかになって、かなり美味しくなっています。口に含んで、飲みこんだ後の余韻の広がり方が、尋常ではなく鮮やかで、ミネラルの色彩が、四方八方に広がります。もうこの余韻だけでも、出会う価値のある日本酒だと思います。◎昇龍蓬莱 純米吟醸 槽場直詰め 生原酒 "雄町"(2010 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵が生み出す日本酒は、ブルゴーニュの偉大なワイン、モンラッシェ、 シュヴァリエ・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュに匹敵、いや、それ以上の存在かもしれません。凝縮した米のパワーが、口の中で、パーッ!と一気に弾ける、そのパノラマの ような色彩は、見事としか言いようがありません。一度でも、こういうお酒を飲んだ方が、 人生が豊かになるのではないでしょうか(羽交い絞めをして、無理矢理)。◎十四代 吟撰(吟醸) 生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 山形県産です。おそらく、日本酒の中でも、最も人気のある蔵のひとつではないでしょうか。 この日本酒の良さは、コント・ラフォンさんのワインによく似ていると思います。ふっくらして、重層的な、優しい旨みが、自然に口の中へ押し寄せる・・・。その「柔らかさ」こそ、日本人の口に適しているのではないでしょうか。他の蔵が真似しようと思ってもできない、ふわふわの 触感は、まさに芸術的だと思います。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎綿屋 純米吟醸 中取り "赤壁雄町" 生原酒 ¥1500(¥800) 精米50%(2008 BY) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この秋にふさわしい一品ではないでしょうか。 そして、このお酒のポテンシャルは凄まじい ものがあって、何カ月もかけて、グングン旨みを増していきます。そのプロセスも非常に楽しみ。◎黒龍 大吟醸(2010 BY) ¥1600(¥800) 福井県産です。黒龍が、日本でものすごく人気があるのは、やっぱり水が清らかで、「柔らかい」からではないでしょうか。いろんな日本酒がありますが、これほど、しっとり「水のように綺麗な」味わいのものは、なかなかありません(静岡系も多少柔らかいですが)。この大吟醸は、ズドーン!と豊かなのに、とても、優しい触感で、まさに黒龍の真骨頂だと思います。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎磯自慢 大吟醸 一滴入魂 生詰(2010 BY) ¥2400(¥1200) 静岡県産です。この地域と、この蔵の特徴は、やっぱり「清らかさ」にあるのではないでしょうか。初亀も、そうなのですが、やっぱり「水がいい」のだと思います。いつまでも清々しく、流れるように余韻まで綺麗さが押し寄せる・・・。こってりしているというよりは瑞々しい、とてつもない上品さを感じます。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして4か月が経ち、昨日久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2009BY) ¥3200(¥1600)石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2010年 BY) ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2009 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。
2011.10.15
では、土曜日の赤ワインのリストです。 120ミリ(70ミリ)★レオン バラル家 ●フォージェール キュベ ジャディス 2008 ¥2000(¥1000) 仏・ラングドック・ルーション地方です。レオン・バラルと言えばこの地域の「鬼才」と いうべき存在で、これほどまで複雑で、葡萄の凝縮感のあるワインは、フランス全土 を探しても、なかなか見当たりません。強烈な「土っぽい香り」の中に、ガリッグの ようなハーブが混じったような個性的な要素、そして、花崗岩や、深い石灰質のキメ の細かい香りが、重層的に上がってきます。この迫力と、複雑な奥行きは、もうさすが としか言いようがありません。ラングドックではゴービー社の「ムンタダ」と双壁をなす のではないでしょうか。◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2007(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。◎モレ サン ドニ プルミエクリュ レ ザルエット 2001(ポンソ家) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方の名家です。伝統的な作り方をしながらも、葡萄の自然なジューシーさがあって、まるで、口の端から汁気がこぼれてくるような感覚になります。そして、エッジが尖っていない、「モレ サン ドニらしい」穏やかな触感は、まさに彼の専売特許と言ってもいいでしょう。さて。、今回の2001年もの、タンニンがそろそろ収まり、徐々に美味しくなってきていると想像しています。どんな味わいになっているか、本当に楽しみです。 ◎ニュイ サン ジョルジュ レ ヴィーニュ ロンド 2004(ジョルジュ ミュニュレ家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。2004年は、本当に素晴らしい年で、酸味の質が高く、 ミネラルが輝くように綺麗で、本当に美しい味わいなのです。アメリカ系評論家などは、 2004年ものを酷評していますが、私は全く反対の意見です。フランス人が求める ブルゴーニュがここにあって、今飲んでも、とてもジューシーで、十分美味しく、しかも この質の高い酸味があるおかげで、綺麗に何十年も熟成していくでしょう。ヴィンテージ チャートを参考にしながら、ワインは飲むものではありません。問題は、それぞれの年 がどういう形をしていて、どういう味わいなのかを、把握するのが最も大切なのです。 エレヴァージュでは、2004年ものを見かければ、すぐに買うようにしています。なぜ なら、これほどブルゴーニュの良さを最大限に表現しているヴィンテージは、なかなか ないからです。甘さと酸味のバランスが素晴らしく、口に含んだ時に、その綺麗な甘さ に、感動しないことはないからです。◎カベルネ ソーヴィニオン エステート S.L.V 2006 (スタグスリープス ワインセラーズ) ¥5200(¥2600) カリフォルニア・ナパの生産者です。これは、1976年に開かれた、有名な「パリ・テイスティング」で、偉大なボルドーを圧倒して一位に輝きました。これを飲むと、彼の哲学が垣間見れるようで、少し感動を覚えます。火山灰土壌から感じられるテロワール、そして、堅さと丸さを組み合わせた幾何学的な味わいで、これは多くのカリフォルニアワインが指向する「丸さ」とは違う次元にあります。おそらく、何も考えないでこれを飲めば、フランスの「古典的な」ワイン(ラスカーズの昔のとか、ポタンサック、ラグランジェなど)と間違うのではないでしょうか。◎プランプジャック社 メルロー 2008年 ¥5500(¥2800) カリフォルニア地方です。最近、どんどん新しい生産者が出てきて、もうついていけませ ん・・・。でも、このワインは、昔から「いいな」と思っていました。ナパらしい重厚な甘さ コクがありながら、酸味が綺麗なので、厚ぼったくならず、とても上品なのです。豊か で、トロっとした自然な甘さが、余韻まで自然に残る・・・。やはり、ナパらしい強さと、 フレンチワインに憧れた上品さが融合した、まさに典型的なカリフォルニアワインだと 私は思います。◎ボーヌ クロ ド ラ ファギーヌ 1988(ジャク プリュール家) ¥6400(¥3200) 仏・ブルゴーニュ地方です。このジャック・プリュール家は、複雑な土壌の味わいを、しっかりワインに反映させ、なんとも言えない奥行きがある生産者で、いつも信頼できる味わいです。実は、彼のワインを、きちんとしたコンディションで飲んだのは初めてだったのですが、ボーヌ村らしい土のニュアンスがありながら、極めて端正な、葡萄の自然な果実味を十分に感じることができたのです。(その理由は、おそらく、このワインを「1か月」保存したことにあると思います。立てて保存することによって、細かい、苦い成分が、ゆっくりと底に沈んで、上澄みの「ジューシー」な部分を堪能できたのです。私が彼らのワインに対するイメージは、土っぽくて、苦みがあって、土のニュアンスが強すぎるというものでした。しかし、それらは、澱などの苦い成分が、ワイン本体に混ざってしまったために、起こったのではないでしょうか)(もうすぐ、このワインが売り切れたら、代わりに、 ルイ・レミー家のシャンボール ミュジニー フスロット V.V.1978年を開けます!)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.15
では、土曜日のグラスワインを記します。また、ドイツのアイスワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼ、そして、競売会用の特殊なワインなど、3年前からずっと仕入れたかった業者さんから、ようやく、取引が始まります!。それなのに・・・、なんだか反応が遅くて、まだ届きません(涙)。(発注して、2週間経過)そ、そして、さらに、反応が遅くて、まだまだ届きません・・・。 でも、ようやく返事が来たので、来週あたりから、リストに載ります~。 120ミリ(70ミリ)★ほのかな甘口◎グラーヒャー ヒンメルライヒ シュペトレーゼ 2004年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。★貴腐ワイン◎シャトー ディケム 1977年 50ミリ・・・¥6800(¥3400) 仏・ボルドー地方、ソーテルヌ地区です。「世界最高峰の貴腐ワイン」と言われます。 今まで、1977年ものをエレヴァージュで出したことはありません。実は「弱い」年な のですが、実際に飲んでみると、全くそんなことは感じさせません。キューン!という オレンジの皮のような鮮やかな清涼感と、蜂蜜のような、トロっとした自然な甘さが 綺麗に寄り添っています。 (エレヴァージュでこの1977年ものを開けるのは、おそらく4回目だと思います。今まで 10度で保存していたのですが、1977年らしいツーン!とした酸味の輝きを引き出すに は、8度で保存した方がいいことがわかりました。ディケムも年によっていろんな味わいが ありますが、1977年らしさを引き出すには、この温度がいいというのが、現在の私の 結論です・・・)★ポートワイン●テイラー トーニー 40年 60ミリ¥3500(¥1800) ポルトガル産です。数多くあるポートワインのシッパーの中でも、テイラー社は、非常に"第一級"に格付けされる存在だと言われます。奥深いコクと、気骨のあるがっしりした構造、そして、鮮やかな、かぐわしい芳香のどれもがスケールが大きいのです。特にこのトーニーポートは、大樽で熟成しているため、酸素と長い間接触し、なんともいえない複雑さを備えています。フレッシュさが特徴のヴィンテージポートに比べて、この「溶けた複雑さ」は、やはり多くの人が虜になる理由がわかります。●キンタ ド ノヴァル 1997 ヴィンテージ 60ミリ・・・¥5500(¥2800) ポルトガル産です。これは、アメリカ人の評論家・パーカーさん100点満点ワインです。いつも彼の満点ワインを飲んで思うのは、「濃縮ブドウジュース」の味がする、ということ。つまり、彼の価値基準はそこにしかないように思えます。しかし、これを飲んで、満足感を得られないことはないような気がします。究極のブドウの甘さ、そして、凝縮した酸味の鮮やかさ、それらが混ざり合って、球体のようなバランスの良さがあります。キンタ・ド・ノヴァルは、数多くあるポートワインの中でも、最も 酸味が強く、「上品」を言われます。その真髄をぜひ・・・。「濃縮ブドウジュース」のような味わいができるのは、自然条件を考えると奇跡に近い現象です。そういう奇跡を体感できるという意味では、価値が高いと思います。●ダウズ ヴィンテージポート 1960 60ミリ・・・¥4600(¥2300) ポルトガル産です。有名なポートワインの蔵の中で、比較的「ドライ」な味わいで、ビシっとしたタンニンの強さの中から、ジワジワと、熟した甘さが湧いてきます。1960年という年は、少し熟成したニュアンスがありながら、ドライなタンニンの強さとのバランスの置き所が、まさに見ものです。ブルゴーニュワインに例えれば、リッシュブールの1987年ものに、似ているかもしれません。強いタンニンの隙間から、土のニュアンスを含んだ豊かさが湧き出てくる・・・。そんな感じに似ています。★長期熟成した日本酒。◎木戸泉 NEW AFS(長期熟成酒) 60ミリ・・・¥2400(¥1200) 千葉県産です。「日本酒は熟成しない」と言うのが10年ほど前までの一般的な考えでした。しかし、日本酒のポテンシャルは、計り知れないものだと、最近ドンドン認識が変わってきました。長い時間熟成させることによって、ポートワイン、マディラワイン、紹興酒よりももっと複雑で、豊かな、広がりのある味わいになっていくのです。この木戸泉は、30年以上熟成させた原酒がブレンドされていて、最初にこの日本酒を飲んだ時に、本当に驚きました。マディラワインよりも溶けて、ポートワインよりも柔らかく、紹興酒よりも深い甘さがある・・・。一度こういうものを経験すると、きっと人生が変わる?かもしれない、衝撃的な味わいだと思います。★マディラワイン◎ブランディーズ社 ブアル 1960 50ミリ・・・¥6600(¥3300) ポルトガル、マディラ島産です(クリスティアーノ ロナウドの出身地)。とても熱い地域のようで、アルコール度数の高い原酒が、熱にさらされ、強靭な深みと、複雑さを身に着けていきます。特にこのブランディーズ社のものは、立体的な味の構造が素晴らしく大きく、口に含むたびにいろんな味わいが、どんどん湧いてくるように、出てきます。この重層的な魅力は、もう止められません・・・。個人的な感想を言えば、このマディラワインを飲んだ時に、頭の中に火花が散るような衝撃があって、本当に感動しました。★おすすめモルトウイスキー ~ABC順で、在庫にあるオススメのものを、載せていきます。 値段30ミリ(18ミリ)◎グレンリヴェット 1972 (イタリアのムーンインポート社が1988年に瓶詰め、384本限定、 "THE SEA"(海の生物シリーズ) 46%VOL ¥5500(¥2800) スコットランド地方で、最も由緒正しい蒸留所です。グレンリヴェットの良さは、 マッカランなどの「わかりやすい」味わいに比べて、あんまり知られていません。 しかし、これこそが、スペイサイド地区の、「クラシック」な味わいで、その良さが すべて詰まっていると言ってもいいでしょう。麦芽のほんのりした自然な甘さ、 そして、余韻まで薫る豊かなピート香り、花崗岩からくる湿ったミネラルのニュ アンス、それらが渾然一体となって、極めて上品なバランスの上に成り立って いるのです。 このムーンインポート社が1980年代後半に瓶詰めしたものは、極めて珍しく、 数が非常に少ないため、値段が毎年グングン上がってしまうほどのものです。 特に、麦芽の自然な甘さを、これだけ見事に表現した「グレンリヴェットらしい」 味わいはなかなかないため、本当に貴重な逸品だと思います。 (抜栓して、ワインのコルクに換えて、さらにパラフィルムで2重に巻いて5年ほ ど経っています。 開けたてとは異なり、柔らかい甘さ、余韻までしっとり薫るピート香とのバランス が本当に素晴らしいです。こういうのを飲むと、グレンリヴェットを好きになってし まうに違いありません。穏やかで、シンプルな味わいながら、柔らかくその中に、 上品さが詰まっている「マッカランを「ラトゥール」に例えるならば、グレンリヴェット は、「ラフィット」でしょう)★おすすめ食後酒◎マール ド ブルゴーニュ 1947(DRC・ロマネコンティ社) 15ミリ¥4400 仏・ブルゴーニュ地方です。いわゆる「ロマネコンティ」などを作っている、この地域で、最も有名な生産者です。いつも彼らのブランデーを飲み度に、「いい葡萄を使っているな~」と感じます。つまり、「皮の隅々まで熟している」のが、伝わってきます。ワインを絞った後の、葡萄の搾りかすから作り、エグミがしっかりある強烈な味わいです。その強さが、長い年月の熟成の結果、どのような複雑さを身に着けたか、これは歴史的に飲む価値があると思います。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.15
穏やかな、秋の空気が、放たれた窓から自然に入ってきます・・・。そんな木曜日の夜に、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、遅ればせながら、今日のアイテムを、7ページにわたって、ドドドッ!と更新しました!。ゆっくりとご覧ください。では、今日からの目玉のワインのお知らせです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12日(水)から○ポール ロジェ ヴィンテージ 1990 70ミリ・・・¥280013日(木)から、○アラン ロベール メニル トラディション 1986 (マグナムボトル) 70ミリ・・・¥380017日(月)から、◎未定です・・・ボルドーを開けるつもりです。19日(水)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥420021日(金)から、●シャトー ラトゥール 2006 40ミリ¥420024日(月)から、◎未定です・・・ボルドーを開けるつもりです。26日(水)から、●シャトー ラ ミッション オーブリオン 2006 40ミリ¥420028日(金)から、●シャトー ムートン ロートシルト 2006 40ミリ¥4200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のアイテムは、以下、7ページにわたって更新しています~。(くどいようですが)また。リアルタイムな情報は、 ツイッターでご確認下さい~。 (「ElevageAzabu」で検索できます) では、よい木曜日の夜をお過ごし下さい。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2011.10.13
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