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<ビルバオ>朝8時のシャトルバスでホテルから空港に向かいました。今日もルフトハンザのストライキは継続中の様子。すでにチェックインは済んでいたので荷物を預けようとカウンター入り口の女性に搭乗券を見せました。すると目を伏せ首を横に振りながら思いもよらなかったセリフが。『お客様、残念ですがこの飛行機は…。』うっそーー!!!飛ぶって言ったじゃん、きのう!!!私たちの慌てぶりが予想通りだったのか、嬉しそうに笑って大将の肩を叩きます。『冗談よ。』わたしたちってイジラレキャラですか?もう全然シャレになんないですよ、おねえさん。10時の便で約2時間のフライト。ついにスペインが見えてきました。2016年11月26日土曜日、もうシニア1ラテン世界選手権の1次予選は終わって結果が出ているころです。空港からタクシーでホテルに向かいます。高速代とチップ含めて30ユーロくらいの距離。こちらが4泊予定だったけど2泊になってしまったシルケン・インダウチュ・ホテルです。バスタブ付きのいい部屋でした。ドイツでは1泊ずつだったのでほとんどスーツケースから物を出さなかったんですが、ようやく荷ほどきできます。まず真っ先に大会会場に行ってみることにしました。歩いて10分弱。これが会場です。エントリーすると、水1リットルと小さなスイーツの入った紙袋をもらいました。こちら会場の中の様子。ちょうど世界選手権のリダンスが終わったところで日本からの4組は会場にいて、私たちを温かく迎えてくれました。選手たちと観客の熱気で会場内は暑いくらいです。ひとまず会場を後にし、途中にあるスーパーで食料と飲み物を買って夜の試合に備えます。シニア2ラテンのオープン戦が夜8時ごろから始まることになっていました。プログラムの進行が早まって出遅れたくないので6時ごろ会場入り。ところが大将がネットでエントリーをチェックしたら、私たちの名前が消されていると言います。世界選手権を含め2日間で3つのカテゴリーにエントリーしていたんですが、世界選手権を棄権したことで全部棄権とされてしまっていたようです。やっと辿り着いたのに全然踊れなかったらショック大きすぎ。すぐに確認に走りました。いろいろありましたがシニア2オープンは無事踊れて、30組出場の16位。世界選手権の方は3次予選までで日本代表全員が終わってしまいましたが、決勝まで見てホテルに戻りました。すでに夜中の12時ごろでホテルのレストランも閉まっていたので同じホテルの2組で街にご飯を食べに行くことにします。部屋に戻り風呂に入って寝たのは3時半でした。なんか今回の旅は毎日が長くて濃いです。(つづく)
2016/11/30
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<クリスマスマーケット>夕暮れ時が迫っていました。ゲーテハウスを出て駅前にもどると、聖カタリーナ教会のまわりに出店が並んでいるのが見えました。色とりどりの電飾に彩られた店が軒を連ねクリスマス飾りや甘いお菓子が売られています。揚げたジャガイモがいい香り。メリーゴーランドが回っています。立ち飲みでジョッキを上げる人たちも週末の夜を楽しんでいる様子。テレビで何度か見たことはありましたが実際に見るのは初めて。ドイツのこの時期限定の風物詩、クリスマスマーケットです。『日本の夜店みたいだね。』うきうきしながらマイン川の方に向かって歩いて行くともっと凄い広場に遭遇しました。ステージでそろいの衣装来た男性たちが聖歌歌ってたり、巨大なツリーがあったり。ルフトハンザのストライキがなかったら絶対来てない場所です。世界選手権に出られなかったのは残念でしたけど、逆に凄い経験が出来て嬉しくなってしまいました。 更に川に向かって歩いて行くと、若い頃ゲーテが好んで散歩したという鉄の橋がありました。橋から眺めるマイン川の夜景です。シルン美術館のあたりは工事中でしたがたくさんの若者が集まって週末の夜を楽しんでいました。こちらがその裏にある大聖堂。ゲーテは正午の鐘の音と共に生まれたと言われていますが、この辺教会がたくさんありますから全部が鳴ると相当な迫力でしょうね。ドーム駅から地下鉄に乗って、Sバーンに乗り継ぎランゲンに戻って来ました。夕食代はルフトハンザが出してくれてホテルで食べられることになっていたのでクリスマスマーケットでビール飲んだりジャガイモ食べたりしなかったんです。 ところが駅を降りてなんとなく様子が違う気配がしました。大将はこんな景色見た事無いと言うし、出口間違えただけかもと東口と西口を行ったり来たり。歩いてたカップルに聞いてみました。『パナソニックはどっちの出口?』ホテルの目の前にでっかいパナソニックの工場があったので、ホテルよりこっちのが知ってる人多いんじゃないかと思いました。こっちで合ってると言われて歩き出したんですが方向が定まらないので駅前のピザ屋に入って青年にまた聞きます。今度はホテルもパナソニックも知らないと言われてしまいました。次は犬の散歩のおじさん。『シュタインベルガーホテル?結構遠いよ。ずっと道沿いに歩いてサークルになってる道に出たらそこを右。10分くらいはあると思うよ。』来るときは駅から3分くらいだったのに何でこんなに遠いのか私にはサッパリ理解出来ませんでしたが、ウロウロしてるうちに遠回りしてしまったのかもと思い言われた通りに暗い道を歩いて行きました。この辺りは日本企業が多いんです。富士通、ニコン、パナソニック。 いつもならネットで一発で調べられるんですが、Wi-Fiがスペイン仕様なのでドイツで使えないんですよ。10分どころか足が棒になるくらい夜道を歩いてようやくホテルにたどり着きました。部屋に帰って大将が調べたところによると、私たちは寝過ごして一つ先の駅で降りたらしいんです。ホテルの最寄り駅は『Langen-Flugsicherung』。間違えて降りたのは『Langen(Hess)』。幸い駅の間隔がそれほど離れていなかったので歩けましたけど今日は朝から何やってるんでしょうね。時差ぼけのせいでしょうか。それとも天然ボケ?毎日できちゃうボケ防止ほらほらあれ [ 大友英一 ]ルフトハンザのストでドイツに足止めされていたもう一組のカップルは無事にビルバオに到着したというメールが届きました。ただ、荷物がどこかでロストして届かなかったらしいんです。明日の試合に必要なドレスと靴は手持ちだったのでセーフでしたが、化粧道具とかは間に合わないので現地調達。こっちも地味に大変だったけど、あっちも大変そう。(つづく)
2016/11/29
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<ゲーテハウス>ヨーロッパの駅は改札口がないところがほとんどで電車に乗るとき切符買わなくてもいいんじゃないかと思うことがあります。でもたまに検札に回って来て、その時切符持ってないと10倍返しとか面倒なことになるらしいんです。25日15時21分のS3でランゲンからフランクフルトの中心街ハウプトヴァッヘに向かう途中、その検札が回って来ました。ラグビー選手のような屈強な2人組の若い男性で、逃げようとしても絶対無理な予感。切符にはいろんな種類があるようで女子高生5人組みがグループ券というのを持ってましたし、定期券のようなものを見せている人もいました。私たちも一日乗り放題券を持っていたのでOKです。路線図は分かりやすく地上を走っているSバーン、地下鉄Uバーンを使えば市内のだいたいどこへでも行けるようです。ゲーテハウスは駅から歩いて3分ほどのところにあります。建て増しされて凄く外観が変わっているのに驚きましたね。中学生の時にゲーテ格言集を読んでからゲーテが私の心の師でして、大学合格のお祝いに何でも買って上げると言われてゲーテ全集買ってもらったくらいファンなんです。ゲーテは1749年8月28日にフランクフルト中心部にある4階建ての裕福な家で生まれました。戦争で爆撃を受けたあと復元されて、初めてここを訪れた27年前、もっと家そのものがむき出しな感じで受付も玄関脇にあったんです。 はっきり覚えているのはドイツに着いてすぐにここに来たこと。『薬飲みたいんですけど水を一杯もらえませんか。』受け付けのおばさんにお願いしたらその時初めて見るガス入りの水を渡されて、それで粉薬飲んでホッペがリスみたいにパンパンになった情けない思い出。今は立派な売店になっていて気軽に水をもらえる雰囲気ではありませんでした。このキッチンは覚えてました。熟読した地球の歩き方に写真が載ってたと思います。机も覚えてました。大切な調度品は爆撃の前に郊外に避難していたようです。彼の初期の作品『若きウェルテルの悩み』やライフワークとなった『ファウスト』もこの机で書かれたというインクの黒いあとがボタボタに着いている机。アルプスの少女ハイジがクララと共に過ごしたフランクフルトの家はここがモデルになってるそうですね。こんな机でハイジも勉強してたのかしら?時計は覚えてなかったんですが、驚くべきことに2016年11月25日という今日の日付を表示しているんですよ。250年前から時を刻み続けている時計なんてあるんですね。講義が出来そうなホールやゲーテが生きた当時の絵画を集めたギャラリーなんて昔はなかったです。お父さんの書斎の本棚にもガラスケースは着いてなかった気がします。戦後復元されたゲーテハウスは床が木なので歩く度にギシギシ言いますが、日本のお城を見学するときの様なそこに息づいていた人たちの気配を感じる家です。焼け残った壁の一部はそのままの形で保存されていました。 売店でお土産にゲーテのシルエットがプリントされたショッピングバッグを買ったんです。真面目そうな顔で袋に入れるために折り畳んでいた売店のおじさんが、一枚二枚と数え始めます。数えなくたって3枚しか買ってないしと思ったら、折った状態で数えるので四枚五枚六枚。私が目をまん丸くしてるとニヤリと笑って『六枚ですね。』と言います。このギャグ、毎回やってるのかな。私はイジラレキャラじゃないはずなんですが…。(つづく)
2016/11/28
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<シュタインベルガー>昨日と同じ轍を踏まないために早めにホテルをチェックアウトし空港に向かうことにします。ホテルのロビーにはきれいなクリスマスツリーが出来上がっていました。こちらホテルから見えるフランクフルト中央駅。大将は先に空港カウンターの列に並んでおいて欠航に備えようとしていたようですが、通常にチェックインするだけなら列に並ぶ必要はなく空いてるマシンで出来ます。空港カウンターの入り口にいた係員に『マシンに行け。』と追い返されてしまいました。黒ひげ危機一髪の首が飛ぶ瞬間を待つような気持ちで出発23時間前をカウントダウン待ちし、明日の便が欠航に変わっていないことを確認してマシンで搭乗券ゲット!ようやくスペインへの道が見えて来ました。25日金曜日午前11時。昨日ほどの混乱はないとはいえ、この日もストライキは続いていてアメリカに向かう飛行機の何便かが欠航になっていました。昨日カウンターで聞いた通り、私たちはホテルの送迎バスを5番ゲートで待つことにしました。どんなバスなのか、何時に来るのか空港職員も知らなかったので、たまにやって来るバスに書かれたホテルの名前を見ながら待つこと1時間。『1時間に1本かもよ。』空港の中の入り口近くに座ってガラス越しに外を見て待っていた私に対し、大将は寒そうな恰好でずっと外を行ったり来たりしていました。さすがに何か変だと思いはじめて宿泊予定のシュタインベルガーホテルに電話をかけてみると、20分おきに空港バスが行ってると言われます。ただ5番ゲートではなく、4番ゲート前だとのこと。急いでそっちに行ってみたんですが、4番も5番もそう変わらないんですね。『ひょっとして階が違う?』大将に荷物を見ておいてもらって下の階に行ったら大型の長距離バス発着所があって、『ホテルバス↑』と書かれたプレートが。『やっぱりホテルバスは上みたいだったよ。』更に20分待っても目的のホテルバスが来ないのでついにしびれを切らした大将が、自ら探索に向かいました。しばらくして戻って来た彼は『僕らはどうしてこんなにアホなんだ』と荷物を持って歩き出します。『ホテルのお迎えは到着ロビーに来るに決まってるじゃないか。』あー、そうか。私たちが待っていたのは出発ロビーでした。出発する人を送るためにたまに小型のホテルバスが来てただけだったんですね。『ホテルバス↑』の矢印は『上』という意味ではなく『直進』という意味だったんです。『こんなことやってたら海外で生きて行けないな。』大将はかなり自虐的になってました。シュタインベルガーホテル行きのバスは大型で、すぐ分かる様な代物でした。発車して10分ほどでバスが停まりゾロゾロとみんな降りて行くのにつられて私たちも降りてしまったんですが、これがまたホテルじゃないバス停だったんですよ。貿易センタービルみたいな感じのオフィッスビルです。自分らのアホさ加減に泣きそうでした。私は20分後の次のバスを待とうと言ったんですが、大将は『もう歩いて行く!』と言ってバスが走り去った方向に一人で行ってしまいました。空港の周りなんて人が歩けないような車両専用道路が縦横無尽に走ってますから大きな荷物持っていったいどのくらい歩くつもりなのか、きっとそのうち戻って来るに違いないとロビーのソファで待つことにします。戻って来なくても次のバスに乗れば先に行ってホテルで彼の到着を待てますしね。ほどなく大将が戻って来たんですが、なんでついて来ないんだとプンプンです。すぐそこなら先にチェックインしてくればいいのにと思いましたが、相変わらずでっかい荷物持ってるところを見るとそれほど近くもなかったのかな。彼がすぐそこだと言い張るので着いて行くことにしたんですが、本当にビルの角曲がったらすぐでした。ご機嫌になるほどゴージャスなホテルです。ルフトハンザは太っ腹だなと二人とも一気に元気になって、昨日もらったチケットをフロントに出すと非常に丁寧にこう言われました。『お客様、これは当ホテルではございません。』シュタインベルガーホテルではなく、シュタインベルガーランゲンホテルだったんですよ。『一度空港にお戻りになり、ランゲン行きの小型バスにお乗り下さい。』よく見なかったのが悪いんですが、そんな似たような名前のホテルがいくつもあるとは思ってなかったんですよね。空港カウンターの方が『いいホテルですよ。』って言ってたし、普通は空港に近いホテルだと思うじゃないですか。 またバスに乗って空港に踊り、ランゲン行きのバスを探しました。なんとすぐ前に停まってたんです。こちらは1時間に1本しか来ないようですのでラッキーでした。『シュタインベルガーはこのバスじゃないよ。あっちの大きい方のバス。』陽気な運転手は言います。『スタインベルガーに行ったら、ランゲンの方だって言われた。』というと笑って荷物を後ろに乗せてくれました。シュタインベルガーランゲンホテル、リゾートホテルらしいんですが空港からえらく遠いんですよ。周りに全然高い建物がない郊外の住宅地に向かって30分くらいアウトバーン走り、その間ずっと運転手さんは大声で彼女に言い訳っぽい電話してるし、大丈夫なのかなと思いましたね。確かにいいホテルだったんですよ。ゴージャスじゃないけど。そんなこんなのアホやってるうちに3時くらいになってしまいます。歩いて3分くらいのところに駅があるようでしたので、少しは観光しようと電車に乗って街に出ることにしました。(つづく)
2016/11/27
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<試された夢の大きさ>フランクフルトの空港カウンターでいつ果てるともない長蛇の列に並びながら飛行機以外の可能性を考えていました。例えばレンタカーでビルバオに行くケース。アウトバーンをぶっ飛ばしてフランス横断、ピレネー山脈を超えて一体どのくらい時間がかかるのか。1500キロありますからね。不眠不休で時速100キロで跳ばしても15時間です。そんな耐久レースまがいのことをダンスの世界選手権の前日にしないでしょう。そもそも国際免許、必要ないと思って持って来てないし。電車の場合は乗り継ぎ時間があるのでもっと時間がかかって、約21時間。日本からドイツに飛行機で12時間乗ってるのもかなりキツいのにその倍の時間を電車で過ごすというのは相当体力消耗すると思いますね。いくら電車好きとはいってもそこまでしたくないです。1時間経っても2mも進まない列はまだこの先カウンターに到達するまで何時間もかかりそうでした。そこへ航空会社のちょっと偉そうな方が現れて空いているビジネスクラスのカウンターに誘導してくれたんです。ちょっとラッキーだったけどこんなところで運を使っていいのか?対応してくれたカウンターの女性はどう検索しても出て来ないビルバオへのルートを周囲の係員も巻き込んで探してくれましたが、明日中に到着する便は見つかりませんでした。どこか裏方の秘密検索部隊にも電話して問い合わせてもらったんですがそれでもダメで、もう1泊して明後日の便を待つしかないと残念そうに首を振ります。明後日は世界選手権の日で、しかも試合開始は朝8時半。その日に着いたのではどうあがいても試合に間に合いません。私たちは顔をこわばらせたままカウンターを離れ何か策はないかボンヤリした頭をフル回転させていました。考えられる方法はバスか電車。空港にある旅行会社に相談してみることにしたんです。対応してくれたのはロード・オブ・ザ・リングのエルフ族のようなブロンドストレートヘアーが眩しい女性でした。フランクフルトからバルセロナかマドリードに飛んで、そこから電車を使うか、トゥールーズ(フランス)からバスを使うというルートを紹介してくれました。どちらも航空券だけで400ユーロ(多分一人で)かかる上、この旅行会社は飛行機専門なのでその先の電車とバスは自分で予約してもらう必要があるとのこと。つまり航空券をキャンセルしたとしても何万円も更に出費がかさむ上、時間もかかるしリーズナブルではないと言われました。それでもどうしても行きたいならまず電車の接続を調べて、ルフトハンザのカウンターでバルセロナやマドリードに行き先を変更してもらえるか聞くのがいいのではと提案してくれたので、わらをもつかむ気持ちでそうすることにします。バルセロナからの電車もマドリードからの電車も、朝8時頃と午後3時頃の1日2本ビルバオに行っていました。どちらも5-6時間かかりますが、まだ席の余裕はあるようです。またルフトハンザの空港カウンターに並び順番を待ちます。人が変わればひょっとして状況変わるかもとまずビルバオへのルートをもう一度検索してもらいました。残念そうにモニター画面をこっちに向け10個くらいあるビルバオルートが全て予約で埋まっていることを見せてくれました。次に電車に乗り継ぐ可能性ですが、もうバルセロナまでの飛行機もマドリードまでの飛行機もすべて予約で一杯で、キャンセル待ちのリストに載せてもいいけど多分キャンセルは出ないだろうと言い渡されます。事情を説明するとカウンターの女性はとても親身になって下さってつながり難い空港のWi-Fiではなく個人携帯でトゥールーズからバスと言う手があると探して下さったんですが、残念ながらトゥールーズに向かう飛行機は明日も欠航が決まっていました。私たちがどのくらいその試合にかけているのかを天に試されているのだろうと思いました。10年以上ずっとこの日を目指して毎年グランプリに出続け、今年突然間口が開いてタナボタ式に行けることになった世界選手権。本当にどうしても出たいなら丸一日電車に乗って行くという過酷な道は残されていました。金に糸目を付けないのなら飛行機チャーターして目的地に飛ぶという手もあるでしょう。そこまでしても試合に出たいのか。私たちは世界選手権出場を諦めました。ルフトハンザが用意してくれたホテルにもう1泊して明後日の便で(これも欠航の可能性はありますが)ビルバオに向かえば、夜から始まるオープン戦には出場出来るかもしれません。これが一番無理のない方法です。金銭的にも体力的にも。 世界選手権に参加出来ない旨をメールでスペインと日本の事務局に連絡すると、大変残念だという返事が来ました。出場予定の日本代表4組からも頑張れメールを頂きました。このままドイツから出られないんじゃないかという考えがふと頭をよぎります。振り替えてもらった明後日の便だって飛ぶという保障はないのです。今まで海外遠征時にトラブルで試合を逃したことはありませんでした。ストライキのせいでもっと深刻な事態に陥った方も多いかと思われますが、心底がっくり。すでに夕方になっていましたが、まだ今日が24日木曜日だというのが信じられないくらい長い一日でした。寝不足でお昼ご飯も食べていなかった上、空港でずっと立ちっぱなしだったので本当に疲れていて、もう夜の街にパーっとくり出す元気は残っていませんでした。(つづく)
2016/11/26
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<フランクフルト>フランクフルト中央駅のすぐ側にあるホテル・エクセルシオールに荷物を預け、ここの朝食で英気を養ってこれからの対策を話し合いました。11月24日(木)、午前中のことです。まず到着が1日遅れることをスペインの大会事務局と日本のJDSFに連絡。ビルバオ空港まで車で迎えに来てくれることになっていたので申し訳ないですからね。日本から5組参加予定だったんですが、そのうち私たちも含めて2組がドイツに足止めされていることが分かりました。Booking.comで予約していたビルバオのホテルをキャンセルしようとしたんですがホテルに直接連絡したところBooking.comを通じてキャンセルしてくれと言われ、ネットではうまく行かず、日本語の電話回線もつながり難い状況。延々と待たされて無駄に国際電話料金が加算されて行く感じでした。ストライキ関連で日本語回線パンク状態だったんでしょうか。英語回線は数が多いのか、試してみたらすぐに繋がってすんなりキャンセル出来ました。フランクフルトはマイン川沿いにある大都市でいつも経由地としては利用するのですが空港から出ることはなく観光も大将は初めて、私は2度目でした。2度目と言っても1度目は半日しか観光していないのでゲーテの生家くらいしか行ったことがなかったんです。そこで以前からいつかは行きたいと思っていたシュテーデル美術館に行ってみることに。川沿いを歩いてすぐです。美術館の話しは後日詳しく書く予定ですが、ここで2時間ほど過ごしました。午後1時頃、チェックインのためにホテルに戻ると衝撃の事実が発覚します。2日続けて同じ便がキャンセルされることはないだろうという期待は見事に裏切られ、明日の便も欠航になったというメールが来ていました。空港でレンタルしたWi-Fiはスペイン仕様だったのでドイツではホテルか空港でないとネット環境がなくてメールが読めなかったんです。急いで電車に乗って空港に向かいました。幸い電車一日乗り放題券を買っていたので二人で10ユーロくらいは浮いた計算になりますが、そんな小さな喜びなど吹き飛んでしまうほどの大変な事態です。 ルフトハンザの空港カウンターは長蛇の列でした。パイロット組合が待遇改善を求めて23日からストライキに入り、この時すでに800便が欠航、10万人の足に影響が出ているとニュースで伝えています。ドイツに足止めされていたもう一組は私たちの様に日本でゴネなかったので朝から空港で並び、明日スイスを経由してスペインに入るルートを確保し、ホテルもルフトハンザが用意してくれたと連絡が入りました。みんな別ルートを探してもらう人ばかりなので時間がかかって列が全く進まないんです。私たちも日本でなんとかしようとしないでこちらに来て対策をとれば良かったと後悔しきり。少なくとも欠航が分かる23時間前に空港にいればよかったと思いましたが後の祭りです。いつになるか分からない長蛇の列に並びました。(つづく)
2016/11/25
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<ストライキ>大会開催地はスペイン北部バスク地方にあるビルバオという街です。羽田発の深夜便でヨーロッパに向かいます。ところが思いもよらなかった事態になってしまいました。ルフトハンザのストライキで経由地であるドイツからスペインに向かう便が欠航になってしまったんです。家のパソコンでチェックイン手続きをしようとしてもサーバー混雑でサイトに繋がらなかったのはそのせいだったようです。現地に行って自分でなんとかして下さいと言った内容の文字が並んだ小さな紙切れを空港カウンターで渡され、突き放されそうになったので食い下がりました。日本の航空会社で全行程を契約していてお金だって円で払っているんですからドイツでキャンセル出来るのか分からないし、それにストやってるなら現地カウンターだって人がいないかもしれないじゃないですか。それを紙切れ一枚でなんだ!隣のカウンターに並んでた人も手配した旅行会社に電話して怒鳴ってました。カウンタースタッフは新人らしい若い女性で、先輩に助けを求め欠航便のリルートを提案してくれました。フランクフルトからビルバオに行くのにスペインの格安航空機でマドリードを経由して行くという便でどうでしょうかというものです。そうこうしている間にもどんどん席は埋まって行って次にその先輩が奥から現れた時にはもうその便はなくなっていて、フランクフルトで一泊して翌日ミュンヘンを経由すればまだ空いてると言われました。世界中のルフトハンザ利用客が一斉にアクセスしてる訳ですからスピード勝負なんです。試合の2日前に到着予定だったので1日遅れてもまだ試合前日には現地入り出来ます。ミュンヘン経由だとビルバオ到着時刻が夜9時。もっと早い便はないかホテル代は出してもらえるのかと聞くと、それを問い合わせる電話もずっと繋がらず延々と待ちの状態が続きました。ビルバオ行きは1日1便あるかないかみたいなローカル空港です。結局ホテル代は出してもらえないようで予約も自分でして下さいとのこと。ストはルフトハンザの問題で全日空には非がないですもんね。ただ翌朝8時半試合開始を考えるともう少し早く現地入りしたいところです。別の候補としてフランクフルトからビルバオ直行便、つまりもともと予約していたフライトの1日遅れの同じ便ならまだ予約出来ますと言われました。こちらは到着が午後3時頃なのでそこから街への移動も楽ですし、レストランもスーパーもまだ開いている時間です。ストが翌日まで伸びる可能性が心配でした。マドリード経由でもバルセルナ経由でもいいからルフトハンザ以外の航空会社も探してもらったんですがそちらはすでに予約で一杯。みんな考えることは一緒ですよね。ストライキだからといって全便が欠航する訳ではないらしく一部の便だけなんだそうです。面倒なのはどの便が欠航になるのか事前に分からず搭乗時間の23時間前になっていきなり欠航が決まるというギャンブルのような状態だということです。でもそれならなおさら2日続けて同じ便が欠航ということはないだろうと勝手な思い込みですが判断して翌日の同じ便に変更してもらうことにしました。空港カウンターでリルートとチェックインに1時間以上かかり、すでに日付は変わっていました。予定外だったフランクフルトのホテルをネットで予約。いつもなら出発までヒマでビール飲んだりなんか食べたりしているんですが今回は全くそんな時間はなく、Wi-Fiを借りたりユーロに両替したり慌ただしい気持ちのまま出国手続きに進み、夜中1時すぎに日本を離れました。機内で配られたビールでホッと一息のどを潤します。普通の缶ビールでしたけど、そのおいしかったこと。高度1万メートルからオリオン座がくっきり見えていました。その下にオレンジの大きな光りがあって、火星?UFO?とずっと気になっていたんです。飛行時間は12時間半くらいだったんですが、随分あとになってそれが羽の先に付いている飛行機のライトだと分かったんですよね。『UFOだ!』とか叫ばなくて良かった。空港から電車でフランクフルト中央駅へ。日本との時差は8時間です。1989年に初めてドイツの地を踏んで以来、実に27年ぶりの景色でした。切符の自販機も当時とは変わっています。24日朝7時、そろそろ通勤ラッシュが始まる頃。クリスマスから1ヶ月前の今日、飾り付けを始めるところが多いようでした。(つづく)
2016/11/24
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元に戻らないものの代表格は『時間』だと思います。修理修復で大抵のことは許せる程度に元に戻りますが、それが以前と全く同じと言うわけにはいかないのが普通ですね。こぼれたビールもうまいことやればジョッキにもどりますが、テーブルのゴミも一緒に入って来るしとても飲む気にはりません。こじれたカップル仲だって、もう一度やり直したとしても心に何もわだかまりが残らない訳ではないですよね。覆水盆に返らずとはよく言ったものです。先週の試合で壊れたドレスのジッパーもダメみたい。大将も別の洋服お直しの店に持って行って聞いてくれたんですが、やはり3週間かかると言われてしまったそうです。ネットで調べてみると、器用な人なら自分で直せるとやり方が書いてあったのでダメ元でやってみることにしました。プラスチック製品だと難しいそうですが、幸いジッパーの上げ下げする部分が金属だったのでうまくやればこじ開けて外れた方のギザギザを噛ませることが出来るかも。でもマイナスドライバーでじわじわやってみても堅くて全く動く気配すらありません。諦めていると、大将がボクがやってみると言って試してくれたんです。私よりは数段器用なので何とかなるかも?『あー、だめだ。折れた。』逆に力入り過ぎてバキっと金具が折れてしまい、更に傷口が広がります。『接着剤でつける?』可動部分がギザギザに接着剤で張り付いたら余計症状悪化ですよね。私に洋裁の才能があれば良かったんですがゼロなので、あとは安全ピン作戦で着るかってとこですけど、実にピッチリした作りなので先に安全ピンで留めると着られないんです。もう少し細ければ可能かもしれませんが、それもっと無理だし。脱ぎ着する度に安全ピン10個くらい留めまくるのでは時間がかかるので、これはやはりこのドレスはやめとけって言う守護天使さまのお告げなのかもと思うことにしました。それでは何を着るかと言うところですが、いつのも国内試合ならそれほど悩むことはないんです。今週末の試合は10年来の夢がかかった大試合なんですね。スペインで開催される世界選手権シニア1ラテン。キンタローが来年の日本代表に選ばれた同じ大会です。今年からグランプリ決勝メンバー全員が行ける様になったという連絡が来たときは全くその気はありませんでした。レベル差はんぱないですからね。ところが大将はどうしても行きたいらしいんです。お金全部ボクが出すからとか、バスク地方だから食べ物がおいしいよとかあの手この手で責めて来て、長いこと受け流していたんですが、あまりにしつこいのでついに何でそんなに行きたいのかと本意を聞いてみたんです。『ボクの10年越しの夢だから。』ナルトのセリフ(火影は俺の夢だから)にかぶる感じで言われると頑固な綱手ばあさんだって心が揺れますよ。もう玉砕覚悟で戦うしかないだろうと腹をくくりました。うまいこと休暇も取れたし。ところが直前に来ての勝負ドレス崩壊です。以前買ったドレスを引っ張り出してどれが一番マシかということで選んで行ったんですが、どれもどこかに難があって真田幸村のピカピカ赤備えのようには行きません。コスチュームは戦うときの甲冑のようなものですからね。本当はイの一番の戦闘服で臨みたいところですし、多分出場者のほとんどはそうでしょう。まあでも怪我でも病気でもないしスペインに行けるというだけでもありがたいことですよね。これから出発します。成績は全く期待出来ませんが自己ベストの踊りで頑張って来ますので、どうか大将の夢を温かく見守ってやって下さい。いつも応援ありがとうございます。
2016/11/23
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11月22日は『いい夫婦』の日だそうです。早朝から地震で揺り起こされましたが皆さんいかがお過ごしだったでしょうか。先程テレビで『筋肉若返りホルモンIGF-1』に関する興味深い番組を見ました。ダンスされる方は筋肉年齢が実年齢より若い方が多いのではないかと思いますが、さらに効果的に若く保つためには2つのことが需要なんだそうです。1 食事で血糖値を急上昇させない2 アルギニンを摂取する血糖値急上昇の一番の原因は早食いだそうです。アルギニンは1日5グラムを目安にそれを含む食材を摂るといいらしいですよ。夫婦仲良く長くダンスを続けるには体を若く保つ、筋肉年齢を上げないことが重要なので、これから早食いはやめようと思いました。ところで競技ダンスは夫婦円満に効果的でしょうか。それぞれが別の趣味を持っている仲のいい夫婦だってたくさんいらっしゃいますよね。ザッとなんですが、試しに前回の試合の出場者の割合を調べてみたんです。A級スタンダード 19組(47組)A級ラテン 11組(24組)B級スタンダード 21組(39組)B級ラテン 9組(22組)全日本選手権シニア3スタンダード 43組(61組)全日本選手権シニア3ラテン 11組(23組)各数字は、夫婦カップル数(出場組数)を表しています。出場組数の約半分が夫婦という感じです。シニア3スタンダードは特に夫婦の割合が高いですね。名字が同じ人を勝手に夫婦とカウントしてますが実は兄妹という可能性もありますので正確な数字ではありません。私が今まで見てきた試合の感じからすると、夫婦じゃない競技カップルの方が圧倒的に数が多いはずなんです。今回のように出場者の半分が夫婦というのは相当高い割合です。遠征するには夫婦が便利という理由だけなのかもしれませんが、県を代表する選手たちですから上手い選手には夫婦の割合が高いと言えるのかもしれません。それだけ競技ダンサーの平均年齢が上がってきている証なんでしょうかね。いい夫婦って、そもそもどんな夫婦ですか?多分毎日喧嘩なんてしないでしょう?練習風景などを思い起こしてみると夫婦でやってるカップルの方がもめてるケースが多い気がします。一生懸命になるあまり、つい相手に対しても厳しくなりがちなんでしょうね。仲裁役の専属コーチが四六時中ついていてくれるわけではないので、どうしても男女間の意見の食い違いとか相手に対する要求とかでぶつかり合うんです。競技でなければこれほど頻繁に喧嘩することはないんじゃないかと思いますね。夫婦だと練習場だけじゃなくて家でも顔突き合わせてるわけですからスイッチ切り替えが上手くないとずっとストレスです。いい夫婦でいたい人は競技じゃなくて社交ダンスの方がお勧め。私たちも競技ダンスする前は喧嘩なんかしたことなかった。(かな?)喧嘩するほど仲がいいとも言いますけどね。
2016/11/22
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じっくり聴くと響きますね。なんて切ない歌なんでしょう。秒速5センチメートルのエンディングで流れるんです。別れても好きな人がいる方にはリアルすぎて号泣まちがいなし。この曲がリリースされたのは1997年。『月とキャベツ』と言う映画の主題歌として作られたそうです。ロングヒットになったのは、共感する人が多かったからでしょうね。この曲でスローなルンバ踊れるかなあ。ちょっと長いんですよね。 こちらからどうぞ。One more time, One more chance 山崎まさよしこれ以上何を失えば 心は許されるのどれ程の痛みならば もういちど君に会えるOne more time 季節よ うつろわないでOne more time ふざけあった 時間よくいちがう時はいつも 僕が先に折れたねわがままな性格が なおさら愛しくさせたOne more chance 記憶に足を取られてOne more chance 次の場所を選べないいつでも捜しているよ どっかに君の姿を向いのホーム 路地裏の窓こんなとこにいるはずもないのに願いがもしも叶うなら 今すぐ君のもとへできないことは もう何もないすべてかけて抱きしめてみせるよ寂しさ紛らすだけなら 誰でもいいはずなのに星が落ちそうな夜だから 自分をいつわれないOne more time 季節よ うつろわないでOne more time ふざけあった 時間よいつでも捜しているよ どっかに君の姿を交差点でも 夢の中でもこんなとこにいるはずもないのに奇跡がもしも起こるなら 今すぐ君に見せたい新しい朝 これからの僕言えなかった「好き」という言葉も夏の思い出がまわるふいに消えた鼓動いつでも捜しているよ どっかに君の姿を明け方の街 桜木町でこんなとこに来るはずもないのに願いがもしも叶うなら 今すぐ君のもとへできないことは もう何もないすべてかけて抱きしめてみせるよいつでも捜しているよ どっかに君の破片を旅先の店 新聞の隅こんなとこにあるはずもないのに奇跡がもしも起こるなら 今すぐ君に見せたい新しい朝 これからの僕言えなかった「好き」という言葉もいつでも捜してしまう どっかに君の笑顔を急行待ちの 踏切あたりこんなとこにいるはずもないのに命が繰り返すならば 何度も君のもとへ欲しいものなど もう何もない君のほかに大切なものなど
2016/11/21
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桜の花びらが地面に落ちる速度だそうです。来年も一緒に桜を見たいと言ってたアカリ。小学校のとき同じ転勤族の親を持つタカキと仲良しでした。中学に入って栃木に引っ越し、東京のタカキと疎遠になってしまいます。淡い初恋はここで終わらなかったんですね。中一の夏から始まった文通は冬まで続きます。しかし今度はタカキが鹿児島に転校することに。二人は遠く離れてしまう前にもう一度会うことにしました。3月4日。関東は大雪でした。電車のダイヤが大幅に乱れ、待ち合わせ時間をとうに過ぎています。雪はしんしんと降り続き、すでに夜も更けて…。この夏大ヒットした映画『君の名は』の新海誠監督が2007年に制作したアニメです。三部作になっていて、第1部『桜花抄』が小学校から中一、第2部『コスモナウト』が高校時代、そして第3部『秒速5センチメートル』が大人になった二人を描いています。写実的でコントラストの強い描画がきれい。物語りは、せつないです。大将と私が一番反応したのは第二部でした。タカキの転校先、鹿児島って言うのは種子島だったんです。『お父さん、JAXA?』大将は何度も行ったことあるし、私も二度行きました。NASDA(現JAXA)のロケット打ち上げ場があります。『ロケットは時速5キロメートルで発射台に運ぶんだって。』第2部のタイトル『コスモナウト』は珍しい言い方だなと思いました。宇宙飛行士は普通『アストロノウト』と言います。物語りは心の声で進行して行きます。第2部はタカキに思いを寄せるカナエの心の声ですが、基本はタカキの心の声でした。タカキは大人になってもアカリの影を引きずってましたね。山崎まさよしの「One more time, One more chance」が切なさを煽り、こころが逆なでされてヒビ切れるような気がしました。いつでもさがしているよどっかに君の姿を交差点でも夢の中でもこんなところにいるはずもないのに会えない時間が長いほど、言えない時間が長いほど、告白の敷居はますます高くなって行くものです。勝手に美化してしまい、手紙やメールですら今更の様で出しにくくなります。わかるなあ。この遠距離迷路。近くにいても好きと言えないもどかしさ。遠く離れて会いたいけど会えないもどかしさ。一歩踏み出さないのは予感に伴う自己防衛本能でしょうね。何となく分かるんです。この恋はうまく行かないって。踏切の遮断機で引き裂かれた二人。電車が通り過ぎて遮断機が上がった時、小学生のアカリはタカキを待っていてくれました。大人になった彼女はそこにいませんでしたね。どちらかというと過去の思い出を引きずるのは、一般的に女性より男性の方が多い気がします。この作品は3部合わせても1時間ほどの短い映画ですが、いろんなものが凝縮されているので心にずっしり来ます。あんこぎっしりのたい焼きみたい。ご家族でどうぞと言うよりは、夜更けに一人、梅酒でもすすりながらご覧になることをお勧めしたい甘酸っぱい映画です。予告編はこちらから。秒速5センチメートル
2016/11/20
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久しぶりに雨で寒い朝でした。5時半に起きて今日は朝から東京でレッスンです。厚生労働省の調査によると成人のおよそ4割が睡眠時間6時間未満だそうですね。仕事や家事に追われ必然的にそうなってしまう方々に比べて、趣味に時間を割ける自分は幸せだなとニュースを見ながら思いました。土日は快速電車が停まらない西荻窪。各停が車両点検とかで遅れて到着が10時ギリギリになってしまいました。スタッフの方々が朝練に励むなか、一人年配の女性が見学されていたんです。準備に時間がかかる大将を尻目にシャドーでルーチン確認している私にその方がにこやかに近づいて来られて、腕をムズッと掴んでこうおっしゃったんです。『あなた、踊りはいいけどもっと笑いなさい。私は随分長いことダンスをやってますからよく分かるの。もっと笑った方がいいわよ。』確かにシャドーは笑わないですね。それほど楽しいもんでもないし。でもそれを見てる方にとってはシャドーだろうがなんだろうがダンスですから、その楽しさを見せて欲しいという気持ちがあるんだろうなと思いました。丁寧にお礼を言って、ちょっと照れくさかったけど笑いながらシャドーしました。今日のレッスンはジャイブ、サンバ、チャチャの自分たちが踊ってて気になる部分、先生が見て気になった部分を微修正する内容でした。若干ですが各種目でルーチン変更があったので来週の試合までにはなんとか物にする必要があります。全般的に見て私たちの踊りは平坦すぎて起伏に欠けるということでした。もっとメリハリをつけろということです。メリハリはスピードの変化で出す場合が多いんですが、問題は素早く動こうとしても動けない、ゆっくり動こうとしてもバランスが悪いということ。シニアの身体能力の壁を押し上げていくのはエスカレータを逆走するくらい大変で、一長一短ではできないところに面白さがあります。まずジャイブでは、盛り上がれと言われました。ヘビメタのボーカルは最初から最後まで叫びっぱなしですけど、そういう歌じゃなくて演歌みたいに静かに歌い出してサビで盛り上がりまくるみたいな。ジャイブも最初からギンギン跳ねまくりじゃなくて、ゆるく入って突然飛び始めたり、ピタッと止まってそこから『ぅおおおおー』って盛り上がったりという踊りのなかの起伏が必要なんだそうです。ジャイブもそうですけどサンバもベーシックを直されました。ベーシックってほんとよく練られたフィガーで、正しく踊るととっても踊りやすいんですよ。踊りにくいなと思ったら、多分なんか間違ってるんだと思いますね。組んで踊るフィガーは大抵男女どちらかが軸になってどちらかが動くという、スタンダードと共通の内回り外回りがラテンでもあります。それを男女共どこに中心があるのか不明なままガンガン動き回ってしまうと、がちゃがちゃしたうるさい踊りに見えるんです。踊りにくいですしね。チャチャは最終部分のルーチンをごっそり変更しました。最後の最後でポイント追加される場合もありますから、キラっと見せ場作っとくといいことあるかもってことで。私たちが普段あまり練習できていない二人の空気感を見せるルーチンです。ランチを食べて茨城に戻ってきたのは3時ごろでした。東京よりやっぱり寒いです。そこから茨城DSCの練習会に参加しました。会場は6時からパーティが予定されていたので少ししか練習できませんでしたが今日習ったことの復習はできます。あんまり頑張りすぎると疲れが残るお年頃なのでほどほどでちょうど良かったかも。
2016/11/19
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<厳美渓と達谷窟と銀河鉄道の夜>地元の方にお勧めされた観光スポットは中尊寺と川下りでした。冬はコタツ舟が出て中で食事も出来るとのことでしたので朝食会場で聞いてみると、似たような名前の景観スポットが2つあると言われます。猊鼻渓と厳美渓、どちらも『げんびけい』で岩手県一関市にあります。川下りの方は猊鼻渓らしいのですが、中尊寺から近いのは厳美渓の方でしたので鼻より美の方に行ってみることに。鮮やかな紅葉に映える美しいエメラルドグリーン。もう少し下に降りてみることにします。新しそうな吊り橋だったのでつい調子に乗ってわざと揺らしたりしながら渡ったんですが、そのせいで渡り終えたあともしばらく地面が揺れた感じになりました。川に近付いてみるとけっこう流れが速くて、厳美渓の方は川下りの船で食事なんか出来そうもないです。川下りするなら猊鼻渓の方なんでしょうね。中尊寺とセットの観光コースになっているのか中国からの団体旅行者が多かったですね。一つ気になったのが近くにあったガラスパーク『サハラ』。駐車無料ならこっちに停めれば良かったと話しましたけど、『ここ、なんだろうね』と言いつつ素通りでした。中尊寺からここに来る途中、もう一つ気になった場所があってそこには帰りによってみることに。岩に埋め込まれた形で建てられた達谷窟(たっこくのいわや)。こちら源義家が馬上から射って彫りつけた顔面大仏。どこかわかりますか?岩の上の方で、鼻水垂らしてるみたいな絵になってます。仲のいいカップルは弁天様に嫉妬されるらしく、個別にお参りだそうです。そうこうしているうちに新幹線の時間が迫って来ました。新花巻駅前の銀河鉄道。駅名のプレートにも銀河鉄道。ししおどり、温泉、わんこそば。花巻は見所満載です。そして20年ぶりの宮沢賢治。次はいつ来れるかな。花巻の夜は晴れて、スーパームーンが明るく街を照らしていました。(おわり)
2016/11/18
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<国宝第1号>紅葉シーズンまっさかり。宮沢賢治の生誕120年も気になるところでしたが、大将がまだ行った事がないというので中尊寺に行くことにしました。高速道路使って1時間くらい。途中、昨日熱戦を繰り広げた体育館が見えました。私は中学の修学旅行で来たんですが、そうとう昔の話しなのでほとんど覚えていません。もともと歴史もあんまり得意な方じゃなかったから誰が作ったのかも忘れてました。覚えてたのは入り口に立ってる石柱のところで写真撮ったことくらいかな。ダラダラと坂を登った先に本堂があり、中で結婚式やってました。どんな結婚式なんだろうと興味が湧いてちょっと覗いてみました。般若心経なんですね。初めて遭遇するパターンです。菊まつりもやっていて、境内の至る所に見事な作品が展示されていました。勉強不足で恥ずかしい話しですが、弁慶の立ち往生ってこのあたりで起こった事件だったんですね。修学旅行で来たくらいですから中学で勉強したんだろうなあ。もう全く忘却の彼方。観光地によく置いてある顔だけ出して写真撮る弁慶バージョンが境内の弁慶堂の側にあって、『なんで弁慶?』なんて大きな声で言っちゃって超カッコ悪かったです。他の観光客の方々が一斉にこっち見たもんね。松尾芭蕉も立ってました。五月雨の 降残してや 光堂俳句の心は全く持ち合わせませんが、光りに弾かれて雨もそこだけふってないみたいに見えるってことですか?こちらが金色堂を覆う建物。中は撮影禁止なので外だけです。床も天井もオール金ですから野ざらしじゃ泥棒がどんどん削って持って行きそうですもんね。900年ほど前に建てた当初からこれを覆う建物もあったようです。歩いてるうちにだんだん曇って来て寒くなって来ました。わんこそばがこの辺りでは有名なんですが、寒いので暖かいとろろソバを注文。ここのお蕎麦屋さんではお椀に次々入れてくれる訳ではなく、小さなお椀に入った蕎麦が10杯くらいお盆に乗って出て来るようでした。合理的ですよね。お店に金色堂のポスターが貼ってありました。ポスターですら、まばゆい。金色堂は国宝第1号なんだそうです。でも調べてみたら同じ時にいろんな文化遺産が国宝として登録されていて、北から順番に番号ふったらしく日本で一番の国宝という訳ではないみたいです。まあそれにしても美事なものでした。藤原一族おそるべし。
2016/11/17
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<祝い酒か、やけ酒か>昼に支給された弁当を夕食としてホテルの部屋で食べ、お腹が落ち着いたところで温泉に向かいました。試合が終わってから家まで電車で帰るのは時間的に厳しいので休暇を取ってもう1泊することにしていたんです。先にホテルのレストランで飲んでいた茨城チームメンバーに合流する形で、風呂から出たあと8位入賞の祝勝会に参加しました。都道府県対抗戦の担当種目はタンゴ、スローフォックストロット、サンバ、ルンバ、同じホテルに宿泊していた4組です。20年前、遠野巡りした時に間違えてホップ畑に迷い込んだことがあります。つるを高く這わせて今で言うグリーンカーテンみたいな細道でしたね。『これって、何作ってるんですか?』無邪気に聞いちゃいましたよ。それ以来、綺麗な黄緑色のホップのファンになって、うちの風呂に飾ってあるんです。(ビニール製ですけど)今年収穫したばかりのその遠野産ホップを使った今だけ限定のとれたてホップ一番搾り生(キリンビール)で乾杯です。一緒に写ってるのは『いわて蔵ビール レッドエール』。2014年インターナショナルビアカップ銀賞受賞、2007年インターナショナルビアコンペティション銀賞受賞のビールだそうです。 焙煎モルトで琥珀色。これはおいしかった。次に飲んだのが『銀河高原ビール ペールエール』。家でもよく飲むビールなんですが、岩手県に工場があることは知りませんでした。那須高原じゃなかったんですね。ペールエールより小麦のビールの方が好みなんですけど、これしかなかったので。活きたビール酵母入り。レストランで扱っている岩手県の地ビールは3種類でした。最後に飲んだのは『ベアレンク・ラシック』。岩手県盛岡市にベアレン醸造所があるそうです。100年前と同じ製法で作られたビールで、設備の多くはドイツから移設して使っているとのこと。味が濃くてエールかと思ってしまったんですが、輸出用に考案されたちょっと濃いめ(アルコール5.5%)のラガーでした。これ以外にワインやら地酒やらおつまみやらデザートやら、オーダーストップまで注文し続け、いつもなんですがダンス談義の花が咲き過ぎて閉店まで居座りました。 銀河鉄道の夜をイメージしたデザートが素敵。 レストランを追い出されたあとも更に話し足りないということで自販機でビールや酎ハイを買い込んでロビーのソファーで2次会。パンプキンさんも黄門様も寝始めて、起きていた女性陣やTKさんたちに大将が一人で中身の薄い話しを繰り返し始めたので私が号令をかけてお開きにさせて頂きました。部屋に戻ったら2時半でしたよ。6時間以上も何しゃべってたんでしょう。翌朝8時半に起きて朝食に行きましたが、食欲全開でたくさん飲んだ割りには絶好調。パンプキンさん、黄門様カップルはしっかり朝風呂にも行かれた様子。でもチェックアウトの時、飲食代のお会計でギョっとしましたね。誰かほかの人の飲み代もうちに付いてるんじゃないかと疑っちゃいましたけど、よく考えてみたらそのくらい飲んでたという久しぶりにハメを外した一日でした。入賞おめでとうの報奨金を頂いたんですが、完全に足が出ましたね。夜ご飯は支給された弁当にしといて良かったです。
2016/11/16
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<パンク・ロッカーの登場>都道府県対抗戦のあとにラテンの一般戦が始まりました。私たちは全日本シニア3選手権ラテンに参戦。カップルの片方が54歳以上、もう片方が49歳以上という出場資格が決まっている日本代表選考会なんですけど、残念ながらまだラテンのシニア3世界選手権は開催されていません。年寄りのラテンなんて見たくないと言うことなのか、単にヨーロッパにラテン人口が少ないだけなのか理由は定かではありませんが、スタンダードはシニア4(60歳と65歳以上のカップル)まで世界選手権があるのにラテンはシニア2(40歳と45歳以上)までしかないんです。日本で開催される全日本選手権も参考競技というか、それほど気合い入れて選考する気が起きないようで、予選は2種目だけ(サンバ、チャチャ)、ジャッジも7人しかもハーフコートだった気がします。種目が少ないので失敗は許されません。競技ダンスのジャッジは傾向として消去法ですので、ちょっとでも音外したとか、止まってる時間が長かったとか、競技線から出たとか、ドレスが規定からハズレてたとかで落とされます。1次予選は非常に気を使いました。皆さん県別対抗戦に参戦されていた日本を代表する選手ばかりですから誰が落ちてもおかしくない状況。狭い中で多くの選手が踊りますから背番号が審判に見えてないとアウトです。幸い予選はクリアして準決勝に進みました。ここでトイレに行ったのが最大の失敗だったのかもしれません。背中のジッパーを自分では上げ下げ出来ないので、すぐ外で大将に待機してもらっていたんです。もともとちょっとジッパーが堅かったんですけど、あまり時間に余裕がなかったせいか大将が力一杯引っ張り上げてなんとぶっ壊してしまったんですよ。慌てて陣地に戻ると近隣の皆さんが心配して下さって、ドレス貸してあげようかとか優しい言葉をありがとうございました。とりあえずありったけの安全ピンで背中をふさいだんですが、梯子みたいに横に留めて行ったのでパンクロックの衣装みたいになってしまいました。安全ピンが足りなくて茨城チームの皆さんや埼玉・千葉あたりからも調達し、皆で寄ってたかってなんとか背中全開を回避。危うくここで棄権するところです。そのまま準決勝のフロアに躍り出ました。ここからは全面フロアになって5種目戦でした。安全ピンでいっぱい留めた背中はロングヘアーのおかげであまり目立たなかったようで、それは良かったんですがなんとここで1点足らずに敗退してしまったんです。帰りの車は気まずかったですよ。弁当食べ損なって二人ともお腹空いてたせいもあると思うんですが、超不機嫌で一言も発せずシーンとしたまま。ラジオもつけてなくてナビの声がやけに大きく響いていました。お昼には雨が少し降ったようで地面が濡れています。長い沈黙に息がつまりそうだったので、あたりさわりのない天気の話しでもふってみようかなと。『一昨日は雪が降ったらしいけど雨で良かったね。』そしたら間髪入れず大将が怒鳴ったんです。『大雪になれば良いんだ!』おー、こわ。雪が苦手な私に八つ当たりですよ。納得いかない点は多々あるにしても、ジャッジは絶対です。普通はシニア2チャンピオンがシニア3で準決落ちというのは変ですけどね。でもA級戦で優勝した日本代表選手のような踊りが出来ていたら準決落ちというのはなかったと思うんですよ。つまり誰が見てもダントツにうまい選手じゃなかったからこういう結果になったんだし、私たちが目指すものはもっともっと上のはずだということでお互い納得しました。それより問題はドレスです。実は帰ってすぐに近所の服のお直しの店に持って行ったんですが3週間かかると言われてしまいました。2週間後の試合はどうすれば良いのかしら。まともなドレス、これしかないのに。またパンク・ロッカーで登場?
2016/11/15
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<ヤギみたいでゴメンナサイ>白いヤギが、カメラ目線のままじっと動かずにこちらを見ていました。泊まっていたホテルの裏庭で兄妹ヤギが飼われていて、いつ見ても仙人の様に物思う風情でじっと動かずにいるんです。何かを待っている風でもなく、何も起こらないことを願っている風でもなく。いつも微笑んでいるような表情を浮かべて、まるで彼らだけの悠久の時間を生きている様にも見えます。話は変わりますが試合会場についてから都道府県対抗戦が始まるまでラテン選手はヒマでした。早々にお弁当も配られて来たんですが、たっぷり朝ご飯を食べて来たばかりです。まるでホテルのヤギみたいにしばらくボンヤリしていたんですが、あまりにもヒマなので私は一人でシャドーしに行くことにしました。フロアサイドでお会いした方々と近況を語り合ったり。少しだけ足慣らしをしてようやく出番が近付いて来たので陣地に戻りました。団体戦開会式が12時半頃予定されていて、その前の昼休みはフロアが解放されていたので着替えて練習が出来ます。どこかに消えていた大将も戻って来たので一緒にルーチン確認してるうちに鼻水が出て来ちゃったんですね。急いで一人陣地に戻ってみると、なんだか選手控え室全体が空いてるなという気はしたんです。でもまだヤギのようなぼんやりというか、普段からのんびりしてるんですけど、ゆったりとした時間の流れの中にいて、フロアで何かが起こっていることに気付かずにいました。 試合が始まる前に茨城チームは記念写真を撮ろうということになっていたんです。一人いないということで、フロアのどこかでおしゃべりでもしてるのかと私の名前コールが始まったとのこと。まるでコンサート会場でロックスターの登場を待ちわびる観客が名前を連呼するような感じです。この茨城チームの大コールは体育館中にこだまし、観客の何人かもつられてコールしてたとか。どんな凄いスター選手が登場するんだろうと期待に胸膨らんでましたか?(そこで出て行かないで良かった)選手控え室はフロアとは別のサブアリーナで、しかも茨城陣地はその一番奥なのでフロアの大コールは全く聞こえて来ないんです。チームの集合時間をすっかり忘れて今はティッシュ探しに夢中。大将が駆け込んで来た時、私はようやく見つけたティッシュでほのぼのと鼻をかんでいるところでした。マドリードでも四国でもやらかして、皆さんのお陰でなんとか生き延びております。誰とも分からず巻き込まれて大声で名前を読んで下さった観客の皆様も含め、茨城チームの皆さんに心より御礼申し上げます。トロくてご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。
2016/11/14
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晩秋の朝、花巻は冷えて霧が立っていました。二日前には車に積もるほどの雪が降ったと地元の方がおっしゃっていましたから、もう冬はすぐそこまで来ているのが感じられます。今年国体が開催された岩手県。今日ここに全国から各県を代表する競技ダンス選手たちが集結します。内閣総理大臣賞争奪第24回都道府県対抗 全国ダンススポーツ大会 in 岩手。会場は花巻総合体育館です。朝からスタンダードの一般戦が行われていました。合わせてシニア3全日本選手権予選も行われています。全国の都道府県代表が終結するこの大会は、県別に陣地を振り分けられた選手控え室が熱気に溢れ、毎年お久しぶりの挨拶があちらこちらで交わされていました。昼過ぎから始まった対抗戦。いつの間にか会場は観客でいっぱい。プラカードに先導され各県代表が北は北海道、南は沖縄までフロアをぐるっと行進して整列します。ご挨拶に立たれた大会事務局の代表の方が、1000人を超える競技選手がこの体育館に集っていること、2500部用意したプログラムが全てなくなったことをアナウンスされていました。まずはラテンの予選から。サンバ、チャチャ、ルンバ、パソドブレを各県代表が1組ずつで踊ります。ここで勝ち残るとストレートで準決勝、そうでないチームにはリダンスのチャンスが与えられることになっていました。スタンダードはワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップで競います。リダンスで勝ち上がったチームと合わせて準決勝が行われ、更に下位決勝、上位決勝と進んで会場の歓声は最高調に。都道府県対抗戦の結果は以下の通りでした。1 東京都2 埼玉県3 神奈川県4 北海道5 新潟県6 千葉県7 兵庫県8 茨城県9 岩手県A10 福島県11 岩手県B12 山形県B13 宮城県A14 静岡県15 京都府16 大阪府17 岐阜県18 愛知県19 秋田県20 宮城県B21 山形県A22 青森県A23 和歌山県23 鹿児島県25 岩手県C26 富山県27 大分県28 沖縄県29 青森県B29 奈良県茨城県8位入賞おめでとう!!!ラテンは決勝に進んで4位でした。あと一歩で表彰台だったんですけどね。ラテンチームを率いる黄門様が並みいる強豪と並んで入賞者の列に。なんか相当嬉しい。スタンダードチームも大健闘だったんですが、結果が出ずにしぼみかけていたところで総合8位入賞のアナウンスでした。都道府県対抗戦は普段見られない多くの素晴らしい選手が集結するので参加するだけでなく見るのもとても面白いんです。来るときの新幹線で偶然一緒だった三笠宮杯ラテン優勝の藤井組も千葉県ラテン代表として参加されてましたし、久保田組も北海道スタンダード代表として参戦されています。『妹のララがいつもお世話になってます。』とわざわざ茨城陣地までご挨拶に来て下さって、今回訳あってパートナーの助っ人として急遽茨城のアイドル選手なっちゃんをお借りしてますとおっしゃってました。2日しか練習してないとおっしゃってましたけど目の覚めるようなスローフォックスでしたよ。カップルバランスもいいし、今度は是非茨城チームとして参戦おねがいします。会場で声援を送って下さった皆様、ありがとうございました。参加された皆様、お疲れさまでした。直接お話し出来なかった方も多かったんですが、踊っておられる勇姿はしっかり拝見させて頂きましたよ。あんまり大声で他県の応援出来ないので心の中でエール送ってました。ブログを通じて見守って下さる皆様、いつも応援ありがとうございます。
2016/11/13
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<静かな夜は更けて>宮沢賢治の故郷である花巻は、今年生誕120周年のイベントが行われています。私たちは生誕100年の時にここを訪れて以来20年ぶりでした。あの頃は若かったし、もっと細かった。まだ競技ダンスやってませんでしたね。上野で弁当を買って、新幹線を待ちきれずに乗る前に待合室で完食。先週とは打って変わって元気いっぱいの大将は昼からガッツリ焼き肉弁当食べてました。やまびこに乗って新花巻まで約3時間。通路はさんでとなりの席に、もの凄いイビキの人がずーっと寝てたんです。よっぽどおつかれだったんでしょうね。同じ新幹線に三笠宮杯ラテンチャンピオンカップルが乗ってました。『さっきまでYouTubeで見てた選手によく似てるなあ。』降りる時に気が付いて私が声をかけたんですが、大将はすでに知ってたみたいで同行されたお母さんと話してました。間違いなくお母さんの方が年が近くて話しやすそうだもんね。新花巻駅を降りるとこんなかわいい鉄柵があったので、思わず足を留めます。夕暮れの岩手は空気がピンと冷たくて澄んでいました。駅から数キロ離れた東和温泉に直結するホテルにレンタカーで向かいます。ホテルに着くと早速浴衣に着替えて温泉に。ホテルと温泉を繋ぐ渡り廊下には宮沢賢治生誕120周年の飾り旗にストーブ。私は肩こりがひどくて頭痛だったので、オイルマッサージをしてもらうことにしました。30分マッサージを受けながらお薦め観光スポットや地元情報などをゲット。温泉につかって体調も整ったところで冷えたビールです。遠野のとれたてホップを使った爽やかな生でしたよ。先に食事を済ませていた茨城チームメンバーのお薦めに従って、温泉施設のレストランで東和牛を頂きました。お子ちゃま並の大将は9時には寝てしまったんですが、私はそこからもう一度温泉に行ってさらに同じフロアに宿泊中のチームメンバーの部屋で1時間ほどおしゃべり。『明日は頑張ろう』ということで花巻の夜は静かに更けて行きました。(つづく)
2016/11/12
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昨日ちらっとご紹介したスーパートランプのヒット曲。吉幾三の『俺ら東京さ行ぐだ』みたいな歌です。テレビもラジオもない訳じゃありませんが、あんまりモテないイギリスの青年がジャンボジェットに乗ってアメリカ行ってみたいなあ、カリフォルニアの女の子たちはかわいいんだろうなという独り言のような歌。でもこれが1979年全米No.1ヒットになるんです。彼が歌うアメリカでの朝食(Breakfast in America)は『ティファニーで朝食を』のようなクロワッサンとコーヒーではありません。朝ご飯にキッパース出してもらえるかなねえ、おかあさんキッパース(kippers)はイギリスの朝食に定番のニシンの干物だそうです。日本人なら『アジの干物出してもらえるかな』ってところでしょうか。ニシンもアジもアメリカの朝食には出そうもないですね。ところで10代でこの曲を書いたロジャー・ホジソンは大ヒットを受けてか本当にカリフォルニアに渡って今も住んでるそうです。キッパースも直輸入で毎朝食べられるほど大金持ちになったでしょうね。Breakfast in America (Supertramp)Take a look at my girlfriendShe's the only one I gotNot much of a girlfriendI've never seem to get a lotTake a jumbo across the waterLike to see AmericaSee the girls in CaliforniaI'm hoping it's going to come trueBut there's not a lot I can doCould we have kippers for breakfastMummy dear, Mummy dearThey got to have 'em in Texas'Cos everyone's a millionaireI'm a winner, I'm a sinnerDo you want my autograph?I'm a loser, what a jokerI'm playing my jokes upon youWhile there's nothing better to doHeyPapararam pano daram no no noPapararam pano daram no no noNa na na nana na na naDon't you look at my girlfriendShe's the only one I gotNot much of a girlfriendI've never seem to get a lotTake a jumbo cross the waterLike to see AmericaSee the girls in CaliforniaI'm hoping it's going to come trueBut there's not a lot I can doHeyPapararam pano daram no no noPapararam pano daram no no noHey ahamHey ahamHey aham ...
2016/11/11
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これまでに何度かスーパームーンについて書いて来ましたが、今度のはすごいですよ。来週月曜日2016年11月14日の月は、1948年1月26日以来68年ぶりに地球に大接近だそうです。次の大接近は18年後の2034年11月26日とのことですから今世紀最後という訳ではありませんが、この機会にでっかい月を拝んでおきたいもんですね。晴れると良いなあ。2年前にもエクストラスーパームーンと言うのがあったんですが、これより更にデカイとなると空の低い位置にあるときは不気味かも。月は楕円軌道と言ってもほとんど円軌道なので、見え方でゴルフボールとバレーボールほどの差はないんです。テニスボールと野球ボールくらいは違うんじゃないでしょうか。(テキトーですいません) 『スーパー』が付く言葉ってたくさんありますけど、ただスーパーといったら普通はスーパーマーケットのことです。日本語にすると『超』でしょうね。スーパーマンは人間を超えたヒーローですし、スーパーカーは普通の車を超えた性能や馬力を備えています。日々お買い物に出かける店をスーパーと呼ぶか呼ばないかは特に定義はなく店の広さとかイメージで使い分けていている気がします。スーパーだって出来た当初はもの凄く斬新だったのかもしれませんが、今ではどこにでもあるので『超』な印象はありません。 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、スーパートランプというイギリスのロックバンドがいます。1979年にリリースした『ブレックファスト・イン・アメリカ』という曲が大ヒットして、私もレコード持ってましたよ。トランプ氏が選挙に勝ったことで、この曲を久しぶりに思い出しました。バンド名のSupertramp(凄い放浪者)と、次期大統領となったDonald John Trump(ドナルド・トランプ氏)とは綴りが違うんですけどね。 トランプ氏はカードのトランプと同じです。以前ご紹介した『The lady is a Tramp』とSupertrampは同じトランプです。この曲歌ってたレディ・ガガは、トランプ氏勝利で吠えてましたね。ヒラリー・クリントンが負けるなんて、スーパーチューズデーのころは思っても見ませんでしたし今も信じられないくらいです。月の話題から随分それてしまいましたが、イギリスのEU離脱といい、今回のアメリカ大統領選挙といい、多数決の僅差で決めていいのかと思う事柄って結構多いですよね。リンカーンも僅差で大統領になったんでした。その勝ちがアメリカの歴史を大きく変えましたよね。競技ダンスだって多数決の1点差とかで勝敗が分かれることが多いです。キンタローはそれで日本代表ですもんね。スーパームーンと普通の月の差も、たいしたことないようでいて実は地球に大きな影響を与えるのかもしれません。
2016/11/10
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<地ビール飲むぞー!>駅まで戻ってレンタカーを返し、まだ帰りの新幹線まで2時間半ありました。ちょうど試合が終わったころで、長岡駅で大会役員や何組かの選手に会いました。ダメもとでJRびゅうプラザに行って、もう一度聞いてみたんですがやはり早い時間の新幹線に変更は出来ないとのことです。もうこうなったら飲むしかないでしょ。駅周辺の地ビール飲める店検索して、夜の街にくり出しました。しかし寒い…。寒すぎる….。完璧に湯冷めだ。しかも結構頑張って歩いて行った店が定休日。もうどこでも良いということで、途中で見かけたアイリッシュ・パブに入りました。7時までハッピーアワーで指定3銘柄の樽生が半額!!!あと30分ありました。らっきー大将はもうお腹治ったとか言ってラガービール注文。マイスターズドリーム、日本のビールです。私はキルケニー (KILKENNY)。アイルランドのエールです。アルコール度数が低いのか、とっても優しいお味でした。泡がクリーミーで癒されます。そして大当たりだったのが揚げたてポテトチップス。『これ、激ウマですね!!』店員さん喜んでました。人気商品みたいです。締めは看板ビールのギネス。コーヒーみたいなほろ苦さ、その上に乗ったホイップクリームのようなきれいな泡。うまかったです。駅に戻ってイタリアンの店に入り、のんびり夕食を食べてやっと新幹線の時間になりました。長岡満喫した気分になりましたよ。家に帰り着いたのは夜中の12時頃でしたが、閉店間際のスーパーに駆け込んでベルギービールなどを買い込み、家でちょいと酒盛り。まだ飲むのか!大将のお腹はどうなってるんでしょうね。ヒューガルデン・ホワイト330ml何でか忘れましたけど大将が多分何かの罪滅ぼしに『イカすジャケット買って上げる』と一番初めに言ったのは長岡駅ビルのCoCoLoだったんですよ。長岡に行くと必ず思い出してその話しがでますが、今回もイカすジャケットは買ってもらえなかったな。
2016/11/09
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<新幹線てカッコイイ>上野からしか乗ったことがなかった上越新幹線に、今回初めて始点の東京駅から乗りました。鉄子ではないんですが、隣の23番ホームに停まっていたピカピカの北陸新幹線(W7/E7系)『あさま』に思わずカメラ持って先頭まで走ってしまいました。この北陸新幹線が新潟に止まらないということでもめたらしいですね。私たちが乗るのは似たような方向に行くんですけどこれじゃなくて上越新幹線『とき』です。線路はさんでとなりのホーム21番線には、福島駅で切り離される『やまびこ』と『つばさ』の連結!!鉄子じゃないんですけど、なんか萌えます。20番線から23番線の上越/北陸新幹線ホームが、10番線と14番線との間に挟まれている不思議な並びになっていて興味深いです。11から13番線はどこへ?みんな疑問に思うみたいで、調べてみたら11から14番線を新幹線ホームにすると、もとからある14番線とかぶるから20番台にしたということらしいです。新しいホームの駅弁屋さん、とってもおしゃれ。売店もシックな感じでアイリッシュ・パブみたいです。絶不調の大将に荷物番させて東京駅で一人はしゃいでいた自分。冷静になると不思議なんです。カメラにおさまってる写真、半分は電車でした。鉄子じゃないはずなんですが。
2016/11/08
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<わすれもの>今日はなるべく日陰を選んで歩きました。日焼け止めクリームを塗っていなかったから。昨日、試合が終わってから新幹線の時間まで5時間ほどあったので長岡市内のスーパー銭湯に行くことにしました。黒いファンデーションもスプレーでカチカチの髪も早く綺麗さっぱり落としたかっし、長岡寒かったんですよ。ネットで検索して一番近かったのが『華の湯』さん。なんか京都で入った風呂と同じ名前だけどチェーン店かしら。高濃度炭酸風呂に癒され、強力ジェット水流でマッサージ。サウナのマットもふかふかだし、寝湯につかってこのまま眠ってしまいたいくらい。快適過ぎてあっという間に待ち合わせ時間になってしまいました。女子更衣室、混んでたんです。ドライヤー4つしかないので混むことをご存知の地元の方はマイドライヤー持参されてました。私もドライヤー持っていたんですが、こんなに混むとは思ってなかったので車に置いて来てしまいました。幸いすぐに一つ空いたので超特急モードで乾かします。早く待ってる方に席空けないといけないと慌てて、持参していた化粧ポーチを置いて来てしまったようなんですね。たいしたものは入ってないんです。化粧水と日焼け止めクリームとか下地化粧品セット一式。多分忘れ物として取り置かれているとは思いますが、着払いで送ってもらうほどの高級化粧品じゃないし、全部使いかけだし。それにしても今日はいい天気だったなあ。直射日光を避ける様にパーカーのフードかぶってサングラスして下向いて歩いてたら、何か悪いことした人みたいでした。 ラテンダンサーなら日焼けしてもいいじゃないのと思われるかもしれませんが、それとこれとは話が別。シミになるのこわいですからね。仕事帰りにドラッグストアーへGOだ!
2016/11/07
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毎年この時期にJDSF関東甲信越ブロックの選手権大会が行われます。東京、千葉、神奈川、埼玉、茨城、栃木、群馬、長野、山梨、新潟の持ち回りで、今年の開催地は新潟県。一都九県の代表選手が一同に会し、選手権に合わせてチームマッチ都県対抗戦で盛り上がります。第18回関東甲信越ブロック選手権大会。会場は長岡市市民体育館でした。午前中はラテンの個人戦があり、私たちはラテンA級戦に参戦。前回の試合で失くしたイヤリングと一緒にベルトも購入したので、ドレスは同じですがちょっとだけ気分一新です。出場組み数29組。9時45分から1次予選が始まりました。毎年このA級戦ラテンに出ていますが、だいたい1コケです。都県代表選手のレベルが高くてほとんど三笠宮杯みたいな状況なんですね。ところが今年はどうしたことか1次予選をクリアし、2次予選に進んでしまいました。開催地が新潟と若干遠いことで強力選手が参加されてなかったのかな?そんなことないですよね。2次予選からヒートがシャッフルになり、ここでも勝ち上がってなんと準決勝まで進出してしまったんです。この試合で準決勝に進出すると、来年の三笠宮杯出場権ゲットなんですね。三笠宮様が先日亡くなられたのでどんな名前で大会が開催されるのか分かりませんが、とりあえず私たちにしてみれば競技史上初の快挙が起こっていました。準決勝からはジャイブが加わって5種目戦になりました。さらにフロアサイドに立っていたジャッジが、パソコン前に座って審判するという新審判方式。なんかグランプリ風の雰囲気です。さすがに決勝までは進めませんでしたが大金星でした。大将が腹壊して少しは身軽になったから踊りにキレが出たのかな? 午前中の表彰式が終わると、いよいよ都県対抗戦です。10組の代表が年齢別に決められた種目を1種目ずつ踊ります。私たちの担当はチャチャ。結果は以下のとおりでした。1 東京2 埼玉3 新潟4 長野5 神奈川6 栃木7 茨城8 千葉9 群馬10 山梨茨城チームはラテン6位、スタンダード7位で総合7位。今回から応援合戦対決というのが始まったらしく、それは開催県の新潟が優勝でした。知らなかったんですが、年齢フリー種目(ジャイブ)は他の種目と選手がかぶっても良いそうで、16歳以上の種目(パソドブレ)担当の超有力選手が2種目踊るのもありらしいです。都県戦が終わって、支給されていたお弁当を2時頃食べました。大将はすっかり治ったようで、弁当完食してました。新潟は米どころですからご飯がおいしいです。午後のスタンダード競技も多くの知り合いの選手が出場されてましたのでA級戦1次予選だけですが応援させてもらいました。さすが県を代表する選手たちですから見応えあります。茨城県の選手はもちろん、久しぶりに見る他県の知り合いの選手もそれぞれ皆さん精進されて踊りが良くなってるなあと感心しました。会場でお会いした皆さん、楽しかったですね。長岡市長さんもスポーツダンスに刺激を受けられたようで、とても良い大会でした。無事お役目が果たせてよかったです。
2016/11/06
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<変更の効かないいろいろなこと>流動食セットが役に立ちました。大腸検査の後に食べる様にと大将がもらって来ていたレトルト食品で、ずっと置きっぱなしになっていたしろものです。朝までに体調が戻らなかったらすぐに医者に行くと言っていたんですが、どうやらおさまった様子。昼まで寝て、その流動食を食べ、午後3時過ぎの新幹線で新潟に向かいました。明日の関東甲信越チームマッチに向けて、ラテン・スタンダード代表選手が茨城県から10組選出されていて、私たちもその一翼を担っていました。でもこんなんで踊れるんでしょうかね。顔なんか真っ白だし(真っ青とも言うか?)、モヤシほどひょろひょろじゃないから白アスパラみたいとでもいいましょうか。実は一週間前に具合悪くなった代表選手がいらして、急遽一組ピンチヒッターを立てたばかりだったんです。もう今日の明日じゃピンチヒッターなんて立てられないですもんね。チーム戦て、こういうの怖いですね。まあそれでも試合当日に腹壊すよりは2日前ならまだましなのかもしれません。 ところでホテルと新幹線がセットになった格安チケットを大将が購入してくれていたんですが、思ったよりずっと早く試合が終了してしまうことが分かってなんとか帰りの新幹線の時刻を変えられないか行く途中のJRみどりの窓口で聞いてみたんです。やっぱり格安チケットはこう言うのが融通効かなくて困りますね。指定席とった時刻より遅い時間の自由席なら乗れるそうですが、早い時間に変更というのは無理なんだそうです。 今夜7時半から茨城県代表選手の団結式が予定されていたんですが、大将がもう横になりたいと言うのでチームリーダーにメールを送って欠席することを伝え、駅ビルで食事して9時前には寝てしまいました。私は元気だったんでそんなに早く眠れないんですよ。せっかく米どころ酒どころの新潟まで来てホテルで茶でも飲んでテレビ見てるなんてつまらんでしょ。ほら、新潟限定ビール。一人だってビール飲んじゃいますよ。明日のために自分だけ給油完了です。
2016/11/05
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仕事から帰ると玄関の鍵が開いていました。不審に思ってゆっくりとドアを開けると、既に大将が帰宅している様子。トイレからこもった声が聞こえてきました。『ノロウィルスにやられた〜。』 (声が弱々しい)文化の日の昨日は朝から父のお墓詣りに行って、近所の和食系ファミレスで母にランチをご馳走になり、そのお礼というわけではありませんがじゅうたんを剥がして干したり母の家の用事を様々こなして来ました。その足で練習に出かける予定だったんですが鍋いっぱいの筑前煮を貰ってしまったので一旦家に戻ることに。大将はここのところ出張や本社での会議つづきでお疲れモードだったみたいです。結局練習に行ったのは夕方からだったんですが、そこから天然温泉に寄り、スーパーで売れ残りの惣菜を買って夜遅くに食べました。夜の惣菜は大将は中華、私は和食系だったのでそこで運命が分かれたんでしょうか。私はなんともないんです。ノロにやられたなら皆んなにうつしたら大変だし、すぐに医者に行くようにと追い出しました。この週末は関東甲信越のチームマッチがあるんです。6時半までザビエル先生の診療所はやっているので、まだ間に合う時間でした。大将を追い出した後、私は近所のスーパーに 『金曜日ヨーグルト3割引』 を目指してまっしぐら。ところが家に帰ってみると、また鍵が開いてるんです。『休診日だった〜。』 (布団の中から)ここにきてチームマッチの穴開けたらとんでもない顰蹙(ひんしゅく)です。でもお腹壊してるだけで嘔吐はないみたいなので、ノロじゃないなと思っていました。もともと大将は腸が弱いので(難病だし)、ちょっとした刺激で過剰反応するのかもしれません。食欲はあるみたいで、しっかり夕飯食べてすぐに寝てしまいました。 ちょっと疲れが溜まってただけなのかもしれませんね。私は夜中過ぎまで起きていましたが、その間一度もトイレに起きてこなかったし、熱もないし風邪でもないようです。少しは体重減って、逆に踊りにキレが出るかもよ。
2016/11/04
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セリフ覚えるくらいなんどもアニメ見ましたから、もう実写見なくてもいいと思ってました。でも宇宙兄弟の実写映画がよかったので見てみることにしたんです。この夏、上の句・下の句と2本の映画になって上映されました。 先入観ありすぎのせいか、いまいち入り込めませんでした。面白かったんですけどね。もう一度見たいとは思いませんでした。(アニメは5回見た) まず主人公の千早(広瀬すず)が子どもすぎるし、肉まんくんは太ってないし、机くんは大きいし。『このキャラ、はまってる!!!』と思ったのはカナちゃん(上白石萌音)と、しのぶちゃん(松岡茉優)、そしてヒョロくん(坂口涼太郎)。永世名人の孫・あらた君(真剣佑)はヨン様みたいだったけど、千葉真一の長男らしいです。アクション俳優系なんでしょうね。福井弁もうまいし綺麗な渡り手でした。JACに入ってたら知り合いだったかも。 この2本の映画で高校1年の夏までを描いていましたが、まだまだ物語は序盤。下の句の方はアニメと展開が違う部分が多くて、割と楽しめました。欲を言うと、もっと京女のイケズ的なしのぶちゃん心の声が聞きたかった。原田先生が医者じゃなくて神主?だったのはビックリ。 『ちはやふる-上の句・下の句-』は2016年公開の小泉徳宏監督映画です。上の句だけ見て下の句見てない人も多いみたいなんですが、どっちかいうと下の句の方が面白いです。すでに続編の製作も決まっているらしですね。 ストーリーにご興味ある方はアニメの紹介をご覧ください。アニメ『ちはやふる』アニメ『ちはやふる2』映画の予告編はこちら。「ちはやふる -上の句・下の句-」予告
2016/11/03
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主人公はボソボソと語る一見ひ弱な名もない青年。特技は暗殺。依頼者から指定された人物を最小限のダメージで暗殺し、臓器移植を待つ人々に売りさばく。非合法な商売ですが、それを生業としています。フジテレビ製作、1話5分の超短編アニメです。一気に10話まで見ましたが、1時間ほどでした。面白かったです。 彼には彼なりの正義があって、殺すか殺さないかの最終判断は彼に任されているようなんです。彼自身も幼い頃貧しさから臓器を半分売り飛ばされたと言っていました。暗殺方法は念力なんですが、本当にそんなので人が死ぬのかと思うほど微弱です。世の中に死んだ方がいい人間なんているのかと言うのも考えさせられました。自分が死を免れないと分かると、誰でもいいから他人を道連れにしようとしたりするものなんでしょうか。オシリスは古代エジプトの死者の書に登場する冥界の王です。真実の羽と死者の心臓とを天秤にかけて、オシリスの治める天国に入れるかどうかを調べるんですね。オシリスの天秤はseason2(全20話)までオンデマンドで配信されています。ご興味ある方はこちらからどうぞ。オシリスの天秤
2016/11/02
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9月からスーパーを彩っていたオレンジと黒と紫の飾り物が、この日を境に突然赤と緑とイルミネーションに変わりました。BGMもこれからしばらくはクリスマスソングのみなんでしょうね。10月末にかけて最高潮を迎えたハロウィン、みなさんはハッピーでしたか?ダンスされてる方は試合やパーティで年がら年中コスプレみたいな感じで、シンデレラやジャスミンになってますから変身願望は満たされてる気がしますね。男性の皆さんは如何でしょう。最近仕事が忙しくて帰りが遅い大将が、週末に運転手で飲めなかった私に志賀高原ビールを買ってきてくれました。とれたてホップがどっさり入っていて、香り高く苦味走って最高です。1日遅れのハロウィン・ビア・パーティ。(そこまで盛り上がらなかったけど)ハロウィンがこんなに日本でメジャーではなかったころ、日本でハロウィンを過ごす羽目になった職場のアメリカ人たちがそろって七面鳥を探し回ってたのを思い出しました。結局ツナ缶みたいな七面鳥の水煮しか見つけられなくて、その缶詰かこんでみんなでビール飲んだんです。彼らにとっては子供の頃から慣れ親しんだ風習なんで絶対外せない、まあ日本人にとっての正月の餅みたいなものなんだろうと思いました。それが今では世界中からコスプレファンが渋谷に集結するみたいな不思議なイベントになってますもんね。アメリカでは大統領選が大詰めを迎えています。クリントンか、トランプか。他にチョイスはないのか。こういった方々はどんなハロウィンを過ごされるんでしょうね。やっぱり七面鳥食べるのかしら。今日は午前中、職場で避難訓練が予定されていました。雨天のため中止。昼には晴れて、職場のみんなの雨乞いが天に通じたかのような天気でした。階段を上層階から延々と降りて寒い外で全員揃うまで待機とか面倒ですもんね。2ヶ月続きのカレンダーが遂に最後の一枚になってしまいましたね。そろそろ年賀状、来年の手帳、お歳暮、おせちの予約、その前にクリスマスケーキかな。そして来年の試合に向けた準備。ハロウィン終わればすぐクリスマス、それが終わればすぐ正月。舞台の模様替えのような素早い変わり身。四季の変化を生活の一部としている日本人に特有の気持ちの切り替え方なのかもしれませんね。
2016/11/01
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