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日本の一部の新聞の社説で「シリア大統領退陣」が要求されていますね。アサド大統領が退陣したら、物事がすべて解決するかのように。本当にそうでしょうか。そもそも、シリアという国を知らない人がこうした社説を書くことに疑問をいだきます。 この社説の筆者にとって、中東のシリアが「なじみの薄い国」であることは文面から読み取れます。この人は知っているのでしょうか、シリア人が日本人をまるで同士のように敬愛していることを。この人は接したことがあるのでしょうか、一度接したら惹かれずにはいられないあの人懐っこい愛すべき国民と。この人はあの美しき国土を一度でも踏んだことがあるのでしょうか。シリアの事情は、アサド大統領が退陣したらそれでよい、というような簡単なものではありません。これはどのアラブ諸国でも同じです。「同じ中東のイエメンでは、サウジアラビアなどの仲介でサレハ大統領が権力の座を降りることを表明した。エジプトではムバラク政権崩壊後初の議会選が始まった」と某社説で書かれていますが、改革という名のもとに、どこもここも単なる混乱ではないですか!! そもそも俗に言う「アラブの民主化」は本当に可能なのでしょうか? アラブとは、基本的に部族社会。1にも2にも身内優先。そんなアラブ社会に民主化が可能かどうかは、アラビアのロレンスの時代にすでに答えが出ているのではないでしょうか。シリアではクルド人も蜂起し始めていること。シリアのみならず、多種多様な民族が入り混じった中東では当然のことです。とにかく我優先・身内優先の各民族は、自分たちの利益を拡大する道を絶えず探っているのです。シリア国内のゴタゴタに乗じて、こうした独立・自由拡大の声が高まるのは、起きるべくして起きたこと。言葉も習慣も違う他民族・モザイクのように入り組んだ多宗教をたまたま抱えた大国シリア。たまたまモザイク国家だったゆえに、たまたま時代の流れに逆らえず、たまたまが重なって何たる不運。アサド大統領は現時点でも治安部隊を組織しきれていないと思います。アサド大統領がすべてを容認しているのではなく、若くてオープンマインドな new generation の彼には古株 (old generation) を抑制する指導力がどうしても足りない。こうした状態では、アサド大統領が退陣しようがしまいが、状況は変わらないのではないでしょうか。私は政治的には中立ですので、アサド政権を支持するわけでもなく、アサド退陣を要求するわけでもありません。政治に関しても全くの素人です。ただ前のブログで紹介したとおり、シリアが「アサド政権が続いてもダメ、倒れてもダメ」というどうにもならない状況に陥ってしまったことだけは素人目にも分かります。シリアも、アサド大統領が退陣しようがしまいが、いずれにしても混乱の度を極めて行くことでしょう。今後のシリアがどうなるかは私たちには分かりません。犠牲者の数がこれ以上増えないよう、ただ願うばかりです…。 年末年始はヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.11.30

最近の平均睡眠時間は10時間…! でございます。スペインに来てからよく眠ってます。もともと食より睡眠というタイプですが、自分でも「ぐうぐうと よぉ寝るなぁ」と感心しています。 なぜこんなによく眠るのか?? スペインの生活は中東よりずっと刺激が少なく、面白いこともない代わりに精神的には落ち着くのかもしれません。中東では「なんでやねん!!」と突っ込みたくなるようなことが絶えず起こり、「冷静に、冷静に」と自分に言い聞かせはするものの、精神は休まっていないということがありますね。しかし、あの中東の無茶苦茶さが懐かしいですね(笑)。″オモシロアラブ″の観察も、典型的アラブとのちぐはぐな会話も実に懐かしい!! 日々何かが起きていましたから。やはり定期的に中東に帰らないといけませんね。中東帰国を1ヵ月半後に控えた今、そろそろホームシックの私です。ところで、スペインで飲み始めたのが”ルイボスティー”。日本でもかなり名が知られていますよね。このルイボスティー、日本ではそれほどおいしいと思わなかったのですが、こちらでは1日に何回も飲んでいます。こちらで売られているルイボスティーは、オレンジの風味(上)、マンゴー&ミント風味(下)など色々と種類があります。特にお気に入りはオレンジ風味。このルイボスティー、かなり優秀なティーのようです。最近の安眠・熟睡10時間もこのルイボスティーの仕業かもしれません。なんでもカフェインを一切含まず、深い睡眠を促す効果があるのだそうです。また、カリウムやマグネシウムなどを豊富に含み、便秘や肝臓の働きにも効果があるのだそう。そして、胃腸の効果を整える働きもあるのだそうです。すっごく優秀なんですね! 味にクセがないのでとても飲みやすく、赤ちゃんにも良いらしいですよ。こちらでとても安く手に入りますので、日本へのお土産にしようかなと考え中。というのも、以前は日本への一時帰国の際にシリアでお土産を購入していたのです。シリアで買うと安いし、Made in China ではなくシリア・オリジナルのものが多い。でもこの状況では、シリアに行くことができません。ということは…日本へのお土産はスペインで買うしかない!! さて、もうすぐ12月に入ります。師走ですね。2012年ももうすぐ!! 皆さまはどんなふうに今年を締めくくられる予定でしょうか。 年末年始のヨルダン旅行のご相談は http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2011.11.28

シリアの情勢が悪化の一途をたどっているようです。ホムスに住む友人とは音信不通。アレッポに住む友人からは、「アレッポ市の外には出れない。アレッポ市外の道路は危険だから。デモが始まって以来、無職 (英語を教える仕事) よ。こんな時期に誰が英語を学ぶ? どうか私たちのために祈っていて」というメールが。 アサド政権は倒れるのか? 反政府勢力は外部からの資金供給を得ているので、アサド政権打倒までどこまでもしつこく粘ると思います。その後は…? 民族的・宗教的に極めて複雑なモザイク国家のシリアですから、レバノンのような絶え間なく続く紛争地域になりかねません。アサド政権が続いてもダメ、アサド政権が倒れてもダメ。まさに「Catch 22 (どっちに転んでも解決策が見つからない)」という状態ですね。シリアの美しき国土と美しき国民がここまで泥沼の状態に陥ってしまったことを、とても残念に思います。このブログでもご紹介したいシリアの写真がたくさんあります。シリア情勢が落ち着いて、また皆さまがシリアに足を延ばして下さるようになったらアップしようとためているもの。今のシリアは、観光地に観光客もなく、歴史的遺産の数々が紛争の終わりをひっそりと待っていることでしょう。シリアに限らず、アラブ世界は現在でも「春」とは程遠い。ホントの春が来るころに、中東にもホントの「春」が訪れているでしょうか。 年末年始はヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.11.23

11月も後半に入りました。学校が始まって4日目となります。さて、この学校と私のスペイン語の進捗状況については後日書くとして、今日はスペイン第3の都市バレンシアのご紹介です。 私の友達のベロニカの実家はバレンシアにあります。それでレバノンからマドリードに着きまして、その後私は休暇中だったベロニカとバレンシアで1年ぶりに再会しました。バレンシアには3日ほどしか滞在していませんので、それほど詳しいわけではありません。バレンシアの印象は「開放的」。道路も広く伸びやかで広々としています。何となく名古屋の″久屋大通″(名古屋在住の人しか分かりませんよね)を思い出させるような街です。 街の中心部に出掛けました。中心部にはかなり古い建物も残っています。中心部を離れますと、バレンシアの街はすごく新しくてモダン。だけど、これといった特徴が何もない街です。中心部は新しい建築物と古い建築物が混ざり合って楽しいですね。 きれいに整備されています。ゴミゴミ・わさわさした中東から突然降り立ったスペイン、自分がここにいるのがすごく不思議でした。スペインで最初に新鮮な驚きを感じたのが、とにかく「歩行者優先」であること。横断歩道のあるところで道路を渡るために立っていると必ず車が止まります。え? 当たり前ですって? でも中東ではそんなこと、ありません。常に車が優先。そもそも横断歩道なんてものもありませんから、車の間を縫うようにして道路を渡るのが日常。そんな私ですから、初めは車が自分のために止まってくれることに慣れませんでした。ああ、中東で染み付いたこの (悪) 習慣! 中東では人権や人の命などというものは「へ」みたいなものと思われていますから、自分の命は自分で守るしかない。第3世界と先進国との決定的な差は、この「基本的人権の保証」でしょう。レバノンでは人々はなぜか自分たちが先進国だと勘違いしていて、ハムラなど観光客の多い場所だけはいかにも発展しているかのように見せかけていますが、実際には政府は汚職にまみれ、国民のために何も (本当に何も!!!) していません。何せ電気の供給すらきちんと行われていないのですから。そんなレバノン人がどんなに「先進国だ」と威張っても、実際の先進国との差は歴然としています。そんなスペインで悩んでいることがあります。それは「あ~ヘアカットに行きたいなぁ!」ということ。 中東でカットに行くのはもう恐怖の体験になっていますから、レバノンでは1年間美容室に行っていません。髪の毛、ボブにしたいなぁ~!! でも2ヶ月後にはレバノンに帰るねんな~。そしたらまた電気の供給が不規則に何時間もカットされる生活に戻るっちゅうことや。ドライヤーも場合によってはかけれへんってことやろ(←私の場合、ボブにすると毎日ドライヤーが必要になります)。そんなんやったら今ボブカットにしてもなぁ・・・ … …などと悶々と悩んでいます(笑)ホントにどうしたらいいでしょうね! 年末年始はヨルダンへ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.11.17

私の住むムルシアは、モロッコからの移民・労働者がたくさんいることで有名です。モロッコは北アフリカに位置するアラビア語の国。スペインとモロッコ・アルジェリア・チュニジアなどは地理的に非常に近く、地中海を挟んで向かい合っています。こうした北アフリカからのアラブたちがスペインやフランスに出稼ぎにやってきます。 スペインは移民の受け入れを積極的に行ってきましたし、一応先進国なので保障などもしっかりしています。そういうわけでここに住むアラブたちも「スペインが好きだ!!」という人が多いです。そんなスペインに経済危機が訪れたのは3,4年前でしょうか。現在もスペインの経済はどん底で、経済危機とともにたくさんの人が職を失いました。現在のスペンの失業率は20%を優に越えているといわれていますが、25歳以下の若者の失業率は45%にも達しているようです。こうした経済危機の影響で、出稼ぎに来ていたアラブも帰らざるを得なくなった人が多いようです。また、スペインに残るものと帰るものとで、家族が別れ別れになったケースも多いようです。それでもスペインにとどまりたいというアラブが非常に多いです。スペインは本当に住みやすい国だと思います。フランスなどと違って人々はアグレッシブではなく、人種差別や偏見などもほとんどありません。スペイン人の国民性はとても平和主義で easy-going で良い性格だなぁと思います。さてモロッコからのアラブがたくさんいる、ここムルシア。モロッコ風のカフェやアラブ料理のレストランもたくさんあります。先日は友達とモロッコカフェに行ってまいりました。 モロッコでは、アラジンに出てくるようなポットを使ってティーを入れます。モロッコ人のどの家庭にもこのアラジン風のポットがあります。私もモロッコショップで、このアラジン風ポットを購入したい! とひそかにもくろんでいます。モロッコのティーは、甘い甘いグリーンティ。グリーンティは中国からの輸入がほとんどらしいですが、これをアラジン風ポットで煮詰め、甘く甘くしてカップに注ぎます。その注ぎ方にまた特徴があり、非常に高い位置から注ぎ込みます。空気を混ぜるとおいしくなるんでしょうかね? ここでモロッコ方言をよく聞くようになりましたが、難しいですねぇぇ!! 同じアラビア語でも初めはアラビア語と思えなかった…。私が話すいわゆる「中東方言」はモロッコ方言とは本当に大きく異なります。でも何だか魅力的なモロッコ方言。少し習得したいな、と意欲を燃やしています。アラブ世界は本当に奥深い(かつ単純でもあります)。方言の習得は耳からです。まずは彼らの話し方をよく観察して、少しずつ真似していきたいと思っています。あ、スペイン語もある程度は頑張らないといけません。スペイン語にはアラビア語ほど情熱を感じないのですが、生活に不可欠な言語です。ほな、ぼちぼちやりましょか~。 年末年始は中東散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.11.15

スペインに来てまず思ったのは、ビネガーを使った食品が多いということです。街のスーパーにも色々な種類のピクルスがたくさん売られていて、しかも値段が安い。私のお気に入りを下にご紹介します。まずは、小さなキュウリのピクルス。色よくバランスよく玉ねぎや赤ピーマンなどと一緒に串刺しにされて瓶に入っています。ビネガーの酸味とコリコリした感触が何ともいえず美味しい。ついつい食べ過ぎてしまいます。 次にご紹介するのは、小さな玉ねぎのピクルス。直径1.5~2センチくらいの小さな玉ねぎがぎっしりと瓶に入っています。ビネガーの酸味と玉ねぎのコリコリ感が絶妙ですね。というわけで、スペインに来てからピクルスを食べる機会が多くなりました。中東でもキュウリのピクルスは一般的に食べられていますが、かなり塩っ辛く、またコリコリ感がないのが特徴。口に入れるとやたらフニャフニャとしていて、噛むとフニャフニャした物体からジワワーッと強烈な塩分が飛び出してきます。そんな中東に比べると、スペインはちょっとした食品や食材がおいしいですね。そういえば、ヨルダンにいた時にスペイン人の友達が嘆いていたのを思い出します。スペインではチーズにせよハムにせよ安くて美味しいものが多い。ところがヨルダンで安い食材を買えば食べれたもんではない。安いものを買うとほとんどゴミ箱行きだったとか。中東は第3世界で物価も安いと勘違いされがちですが、とんでもない! 物価の高さは先進国並みです。しかも輸入品には関税がかけられますから、さらに高くなります。食品に限らず、何でも値段の割に「質」が伴わないのが中東。旅行で来られるお客さまも、中東ってけっこう何でも高いんですね! と驚かれますが、本当に…誰がどこで儲けているのか分かりませんが、何でも高いのです。そんな中東ですが、たくさんの方が関心を持ってくださっているのは嬉しいことです。今後中東はどこに向かって進むのか? 発展は見込めませんが、物価の高さだけは多少なりともどうにかなってほしいものですね~。年末年始は中東散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.11.14

先回のブログで「ある日」のこと、そして「その日」が来たことをお知らせしましたが、その後天候は回復し…暑いやん!!! という状態になっているムルシア。ほんまに変なとこやで、スペインは。でも今年は異常に温かいらしいです。やはり温暖化の影響ですね。 さて、私はついに買ってしまいました!! 何をと言いますと…、ショッピング・キャリーというのでしょうか、コロコロがついた引きずるタイプのお買い物用のキャリーです。 これは、スペインでは実は非常に一般的で、老いも若きもコロコロと引きずりながらお買い物をするのです。色も形も様々で、非常にオッシャレ~~。それに何より効率的!! 重たい荷物を抱えて、手が切れそうな思いをする必要がありません。日本ではまだまだ一般的ではありませんよね。「おばあちゃんの特許品」というイメージがあります。実はスペインでも、こうしたキャリーは若い世代には受けないのだとか。私の友達も「絶対使わない!」と言っております。でも街では、これを使っている人がお年寄りに限らず本当に多い。これを買わない手はありません。だって車を持たない身にとっては非常に効率がよく、ラクちんですもん。 近所に木曜日だけの青空市場があります。この日には、青々とした新鮮な野菜が市場を埋め尽くします。これまで2週続けて通いましたが、野菜や果物を買い過ぎて、持ち切れずに2度往復したり、大きなリュックサックを背負って買い物したりしていました。明日は3度目の木曜日! この新品のキャリーでさっそうと市場に登場します !!! な~んて、みんな使ってるごく普通のものなんですけれど、無性に嬉しい私。この青空市場、本当にお勧めですよ~。ズラリと並べられる野菜たちの新鮮なことと言ったら! これまでにこんなきれいな野菜は見たことがないというくらいみずみずしく、光っています。しかも中東と違って、値段が一律なのがいい。ぼったくられへんやろなぁ、と目を光らせる心配がありません。特に私はまだユーロの扱いに慣れておりませんので、どうしてもコインではなく紙幣を使いがち。中東だったらお釣りをごまかされる可能性大です。しかしコインが多いですな、ユーロは。って、これが普通ですか? レバノンではコインはたったの2種類しかありませんでしたよ。250リラと500リラのコインだけです。値段もお釣りもかなりアバウト。ま、それが異常なんでしょうね(笑) 年末年始はヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.11.09

ポカポカ陽気だったムルシア。が、スペイン人の友達から聞いていました。「ムルシアではね、ある日を境に突然冬がやってくるんだよ。昨日まで半袖を着ていたと思ったら、翌日にはコートを着ないといけない」 ふーーん。それにしても暑いなぁ。レバノンから冬の服しか持ってこなかった私は、ふうふういいながら陽光のもとセーターなどを着て汗ばんでおりました。ところがやってきました、その「ある日」が! そして「その日」を境に本当に急激に冬の様相となりました。その「ある日」は、急に訪れました。雨がしとしと降った次の日、ものすごい風。ビュービューと吹き荒れ、バタンバタンと雨戸を打ちつけ、夜は眠れたものではありません。この強烈な風は一日、二日と吹き荒れ、グンと寒くなりました。風邪をひいている人もたくさんいます。曇天のムルシアの風景をどうぞ。これはムルシアの中心にある大聖堂です。ここへは私の家から徒歩で15-20分ほど。ムルシアは小さな町なので、徒歩で十分行き来できます。でも自転車があればもっといいんですけれどね。さてそんなムルシアで、私はヨルダン時代以来久しぶりに学生に戻ることに。もちろんスペイン語の学校です。むちゃ学費高いですなぁ。でもパブリックの学校はすべて9月入学となっていますので、私が入れるのはプライベートの学校のみ。仕方ありません。1週間ごとに支払う形態の学校ですから、まずは1週間様子を見てみたいと思います。いずれにしても、スペイン語なしでは暮らせないのがスペイン。アラビア語の後にスペイン語を学ぶとは思わなかったなぁ。いやぁ、予想外の進展に自分でもびっくりしています。この季節、日本の皆さまもお風邪には気を付けてくださいね。 年末年始はヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.11.08

11月に入って、ヨルダンを含む中東は本日夜からイスラムの大型休暇、いわゆる「イード休暇」に入ります。この休暇を利用して、中東諸国からもヨルダンに観光に来られる方が多いです。11月は観光のハイシーズン。かなりの数のお客様が見えます。 今朝は旅行会社からの早朝の電話に飛び起きました。「お客様に何かあったか??」とドキドキしておりましたら、「ぺトラ遺跡のベドウィンガイドがストライキ中だ!!」ということ。へ? 何でも、ローカルガイドたち(すべてぺトラ遺跡のあるワディムーサ村出身のベドウィンたちです)が値上げを政府に要求してストライキをしているのだそう。それでローカルガイドの手配ができないという連絡。ワディムーサ村のベドウィンたちよ、文句を言わず働け!!! と頭にきますね。だってぺトラのローカルガイドは2時間で50JD(72ドル)。現在でさえあり得ないぼったくりです。しかもぺトラの入場料は1日券が50JD(こちらも72ドル)。世界一高いんですよ。それなのに、ベドウィンガイドたちは150JDにしないと働かない!と血気を上げているそう。アホか、あんたら。いい加減にせいっ。大体ですね。ぺトラのベドウィンたちの評判は非常に悪い。まず態度が悪い。プライドが高すぎる。これは、隠された都市だったぺトラが急に脚光を浴びだしてからというもの、貧乏だったベドウィンたちが突然降って湧いたかのようにお金を稼げるようになったことに由来します。ラクしてお金を儲けるようになったら、歯止めが利きません。ぺトラの入場料も12JDから32JD(でしたっけ)になり、それから現在では50JDに。どんどん値上がり。で、政府もワディムーサ村のベドウィンたちには手を焼いているのが実情でして、彼らをなだめすかしながら何とかやっているのですが、それを逆利用してどんどん要求を高くしているようですね。ヨルダン人とひとくくりにしても、部族社会。実は色々な部族に分かれていまして、ぺトラのベドウィン族はなんせ性格が悪く、扱いが難しい。でもぺトラはヨルダンの目玉の観光地ですから、彼らをなだめすかすしかないのです。それにしても、2時間のガイドで150JDだと? ふざけていますね。ベドウィンの誇りも何もあったものではありません。単なる金の亡者。私はもともとぺトラのベドウィンたちは嫌いです。だから私のお客さまにもローカルガイドをお勧めしておりません。質が悪くて、態度が悪くて、英語も聞きとりにくくて、値段だけ高いなんて、はっきりいって雇う意味がありませんからね。もう、このベドウィンたち、一体どうしたらいいんでしょうね。手の付けようがありません。ぺトラ遺跡はガイドなしでも十分楽しんでいただけます。それから、ガイドなしでもぺトラを100%満喫できるスペシャルガイドブックでも作成しましょうかね。本当にそう思います。一般のヨルダン人が1か月のお給料250JD-350JDで骨折って働いているのに、2時間で150JDを要求するような輩 (ヤカラ) に用はありません。働きたくないんやったら、働くな!! キーッ と私は憤っています。皆さま、ぺトラ遺跡のベドウィンにはくれぐれもご注意を。繰り返しになりますが、ガイドははっきり言って雇う意味がありませんので、お勧めいたしません。 年末年始はヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.11.03

スペインに来てまず戸惑ったのは、シエスタ。シエスタという言葉をお聞きになった方も多いと思います。お昼寝タイムのことのように思われがちですが、実は長いお昼休みのことで、特にお昼寝を指すわけではないようです。つまり、お昼寝しなくてもシエスタ。 スペインでは、午後2時から4時半または5時までがシエスタ。長い長いお昼の休憩時間です。この時間帯、お店というお店がクローズします。もちろん大きなデパートなどでは開けているところもあります。が、一般的にはこの時間帯は休憩の時間。聞いてはいたが…忘れていたよ、そんなこと。スペインに来て「こ、これが噂のシエスタか~~!!!」と頭の痛い思いをいたしました。何せ、慣れないスペイン生活。どこへ行くにも時間がかかります。地図を見ながら何とかたどりついたら閉ってるやん!! ということが多々あり。さらに何とかたどり着いたお店で「あ、今からシエスタだから出て行って。午後5時にまた開くから」と追い返されたことも。ちょ、ちょっとぉ!! やっとたどり着いたのに、2時から5時まで時間をどこで過ごせというんや~と思ったことも(←言葉が分からないから、従うしかない)。そんなわけで、現在はシエスタに合わせて自分の予定を組み、午前中に何をするかしっかり計画を立ててから出かけるようになりました。シエスタのあるスペインでは、仕事のシフトももちろんそれに合わせて組まれています。会社でも、2時から5時は休憩。しっかりランチを楽しみます。そして午後5時からまた出勤し、8時半や9時までという勤務形態です。慣れるのかもしれませんが、かなり大変ですね。私だったら、シエスタは要らないから、チャッチャと仕事を終わらせて帰宅時間をできるだけ早くしましょうよね、と思いますが…。さて、そんなスペインです。私の住むスペイン南東部の都市ムルシアはまだまだ温かい。昨日は25度もありました。ポカポカ陽気で、いつも太陽が元気に輝いています。でもサマータイムはすでに終了し、冬へと少しずつ向かっております。日本の秋、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。 年末年始はヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.11.02
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