読書日和 ~Topo di biblioteca~

読書日和 ~Topo di biblioteca~

2004.06.15
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カテゴリ: 大好き度120%!!
表紙に描かれた水彩画のように、淡く優しい物語でした。

記憶が80分しかもたないことをどう捉えたらいいのか…。
他人との気まずい出来事や落ち込んだこと、悩み事も80分後には
綺麗になくなるけれど、いつまでも大切に残したい想い出も
心にとどめておくことが出来ない。
記憶が事故にあった当時のまま止まり、新たに時間を重ねていくことが
出来ないということ…。

切ないとは感じていても、その事実を受け止めて日々を過ごす他ない
のだろうな、と思います。多分。


寂しいけれど、教えてくれた数々の出来事が消えるわけじゃない。

悲しいことに、高校卒業までに覚えた色々な公式、定理、その他諸々
きれいさっぱり忘れてしまっている柊。

数字に対して博士のような謙虚な思いを抱いたことは一度もなかったのでは、
と思うと申し訳ないような気持ちになります。

記憶をなぞるように、再び素数や約数とはどんな数字だったか…博士に
教えてもらいながら読み進むのは面白かったです。
双子 素数なんてあるのも知らなかった!

友愛数、完全数…自分の誕生日、電話番号、体重などなど
身近な数字がどんな意味を持っているのかも、博士に教えてもらいたいと
思いました。(先ずは自分で考えなさい、と言われるかもしれないけれど

この本は高等学校の第50回課題と書に選ばれているようで、
まだまだ算数、数学を先生に教えてもらえる時に、この本を読んだなら
数字に対する興味の持ち方が全然違ってくるのでは!?
なんて、思っちゃいました。

図書館から借りた本ですが、文庫化した頃、

そして出来れば、小学校二年生にして「算数嫌い」と言っている
柊の双子の子供達にも読んでみて欲しいなあ…いつか。



今日は小学校で親子行事というのがありました。
今年はミニスポーツ大会でグループごとに分かれて綱引きやドッヂボールを
しました。
更に午後からは勢いづいて、卓球にまで出かけちゃいました。
体がヨレヨレです…。






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最終更新日  2004.06.15 16:29:08
コメント(14) | コメントを書く


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Re:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
たきゃのり  さん
僕は小学校から今に至るまで、数学が苦手です。
2ケタの足し算引き算も、時間がかかります。
それで国立大をあきらめ県立大を受験という苦い思い出も。。。
数式の面白さっていうのを知ってみたいですね☆ (2004.06.15 19:42:47)

Re:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
この本を読んで、私も、にわか数学ファンになってしまいました。(笑)
双子素数のほかに、しんぶんし素数(回文素数)とかいうのもあるらしいですよ♪
「完全数」とか、「√-1」とか、森さんのS&Mシリーズにも出てたらしいです。(~_~;)
もちろん素数も~。 (2004.06.15 20:47:59)

Re:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
hitomi222  さん
 こんにちは。
 私は、数学嫌いだったのですが、受験のため数学を勉強しまくるうち、好きになりました。
 そのせいか(?)、野球選手の背番号を見ると因数分解してしまい、車のナンバープレートを見ると、2つの数字の公約数を考えてしまいます(笑)。
(2004.06.15 22:01:18)

Re:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
machirun  さん
こんにちは~。
この本は最近感想を聞く事が多いのですが、皆柊さんと同じ様に言ってました。
もっと昔に読んでたらなぁって。笑。
私は数学大嫌いな人だったのだけど、この本は読みたいなぁと思いますね。
文庫待ち・・・ですが、多分。笑。 (2004.06.15 22:47:54)

Re[1]:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
柊♪  さん
たきゃのりさんへ

>数式の面白さっていうのを知ってみたいですね☆

この物語に登場する博士の数学の授業なら「なるほどなるほど」って集中して講義を受けられるような気がするのですが…☆では。
(2004.06.16 07:57:20)

Re[1]:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
柊♪  さん
くりむーぶ389さんへ

>双子素数のほかに、しんぶんし素数(回文素数)とかいうのもあるらしいですよ♪

はああ、面白い素数ですね!
まだまだ知らない数字が沢山ありそう☆
くりむーぶさん、詳しいですね!

調べてみました!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A0%E6%95%B0
131、181、191等の素数が回文素数というのでしょうか?

>「完全数」とか、「√-1」とか、森さんのS&Mシリーズにも出てたらしいです。(~_~;)

そういえばそうかも…?
森さんの場合、難しい理論についてはちんぷんかんぷんなので「ほうほう」と流し読みしちゃってるかも(笑)
犀川先生は理解力のない生徒には最初から教えてくれなさそう…ひええ。 (2004.06.16 08:06:05)

Re[1]:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
柊♪  さん
hitomi222さんへ

>そのせいか(?)、野球選手の背番号を見ると因数分解してしまい、車のナンバープレートを見ると、2つの数字の公約数を考えてしまいます(笑)。

おお!まるで小説に登場する博士のようです~(笑)

ぱぱっと見た数字を分解してみたり、意味のある数字に置き換えたりしていたら日々頭の体操になりそうですね♪
(2004.06.16 08:08:34)

Re[1]:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
柊♪  さん
machirunさんへ

>この本は最近感想を聞く事が多いのですが、皆柊さんと同じ様に言ってました。もっと昔に読んでたらなぁって。笑。

やっぱり(笑)
でも、確かにそう思う一方で「もう二度と数学の教科書に苦悩することはない」と分っているから、そういうことが言えるのかも!?なんて自分の意地悪な言葉も聞こえてくるのです。あはは。

ただただ問題を解く、というのではなく数学的な考え方、理論なんかも当時教えてくれればよかったのになあ…なんて思ってしまうのです。 (2004.06.16 08:17:30)

Re:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
「るか」  さん
この本、ずっとずっと読みたいのです。
人気があるせいか、図書館になくって。
予約しようと思うんだけど、他に読みたい本もたくさんあるので、ついつい、予約しそびれちゃうんですよ。ぐすん。
実は、わたしは、数学が好きでした。
なんだか、数学界という、一つの宇宙を旅してるような。そんなイメージでした。
そこには、矛盾とかがなくって、なにもかもが、スッキリと整っていて。わずらわしいことは気にせず、まっすぐ未知の世界に向かい合える世界で。
数学という宇宙に住む能力はなかったけど、そういう世界を覗くのは、とても楽しいことでした。 (2004.06.16 08:55:57)

Re:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
七生子☆  さん
こんにちは。本当に心が洗われるような美しい物語でした。博士に、数字がもつ美しさについて、改めて気づかされたような気がします。やっぱり私も「学生の頃に、この本と出会いたかった!」と思いましたよん。数学は今でも苦手&嫌いだけど、数字に関しては、ちょこっと親しみを感じられるようになったかも。 (2004.06.16 10:30:07)

Re[1]:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
柊♪  さん
「るか」さんへ

>そこには、矛盾とかがなくって、なにもかもが、スッキリと整っていて。わずらわしいことは気にせず、まっすぐ未知の世界に向かい合える世界で。

すごい。数学に対するイメージって確かにそういう世界だと思います。
唯一の答えと、それに向かう様々な方法とがある。
それは一冊の本・物語から無数の感想を生み出すのとは逆の世界ですね☆ (2004.06.16 14:17:01)

Re[1]:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
柊♪  さん
七生子☆さんへ

>…数学は今でも苦手&嫌いだけど、数字に関しては、ちょこっと親しみを感じられるようになったかも。

柊もおんなじです♪
子供達があまり算数を嫌いにならないうちに、博士のように数の面白さ、奥深さを教えてあげられたらいいのだけど…なんて思っちゃってます(笑)
(2004.06.16 14:19:27)

Re:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
123mao  さん
ご無沙汰してます。
順調に読まれていますね!そしてついに気になるこの本。
私は、数学というか算数から大の苦手で立ちはだかるひとつの壁でした(そんな私が今、経理をやっていられるのも計算機のおかげ)。森さんの本で“数字の美しさ”について書かれていた記憶がありますが(詳しくは覚えていませんが)近くて遠い(?)存在の“数字”にちょっと興味が出てきました。そこから先へはなかなか進まないんですけど(苦笑)
(2004.06.17 12:56:57)

Re[1]:「博士の愛した数式」小川洋子著 読みました。(06/15)  
柊♪  さん
123maoさんへ

>…近くて遠い(?)存在の“数字”にちょっと興味が出てきました。そこから先へはなかなか進まないんですけど(苦笑)

そうなんです(笑)
柊もこの本を読んで、数字に対する興味は湧くのですが具体的にどうアプローチしたらいいのか!?
身近に博士のような存在がいてくれたらな、何て思います(笑)それでは♪
(2004.06.17 17:55:33)

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