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Gママさん
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隠居人はせじぃさん
noahnoahnoahさんCalendar
赤の広場の南側に建つ、そしてロシアの聖堂でもっとも美しい建物のひとつと言われる
聖ワシリー寺院を訪ねる。
1990年にユネスコの世界遺産に登録された寺院。 
8つの小聖堂が中央の生神女庇護大聖堂を取り囲んで支える構造は、8つの小聖堂が
中央の生神女に庇護される構造であると。
9つあるドームの全ての高さ・大きさ・装飾が異なるものとなっているのです。

最も高い中央の塔の高さは47m。
タマネギ型はローソクの炎の形の表現であり、赤の広場にあるモスクワのシンボル的存在。
ガイドブックによれば、聖堂が完成した後感動した皇帝が、他に同じような聖堂を造らせない
ために建築家の目を潰したとのこと。

聖ワシリー寺院の前のミーニンとパジャルスキーの像。

イワン4世が亡くなると、モスクワでは貴族たちの権力争いや農民一揆など政情不安の
状態が続き、1610年にはモスクワがポーランド軍に占拠されてしまったのです。
1612年、ノブゴロドで暮らしていた商人ミーニンとパジャルスキーを指導者とする
義勇軍が組織され、モスクワを奪還。
翌1613年、義勇軍はミハイル・フョードロヴィチ・ロマノフを皇帝に選出し、
以後1917年まで続くロマノフ王朝がはじまったのです。

内部も鮮やかな装飾に彩られていました。玉ねぎ屋根の下は一つ一つが独立した教会として
別部屋になっていたのです。外観の大きさに比べ、内部は意外なほどに狭い。
大聖堂というと、内部が大きな空間になっている思い込んでいましたが、
ここは全く異なった内部構造。真ん中の塔には高い天井にシャンデリア、イコン画が。


ミニの聖ワシリー寺院。

ロシア正教の教会は、カトリックのように美しいステンド・グラスを飾ることはなく、
小さな明かり取りがあるだけで、ろうそくのかすかな光の薄やみの中で拝するイコンは、
身の引き締まる思い。
イコノスタスは、ロシア正教ならではの優れた教会美術であることを実感。





上部のドームからの光が眩しい。

正面の壁が「イコノスタス(聖障)」。イコンの描かれた壁で、来世とこの世の接点を
意味していると。宝座と呼ばれる祭壇のある至聖所と、信者の会衆席である聖所とを
隔てる壁で、至聖所に入れるのは聖職者に限られているのです。
中央にキリストの玉座像、左側には聖母マリアの立像、右側に授洗者ヨハネの立像、
その両側に十二使徒の立像が描かれているのです。





折しも男性4人のきれいな歌声が流れてきました。、
歌の後にはCDの販売。

窓からクレムリンの城壁そしてイリンカ通りが見えた。

壁にも様々な装飾がなされていました。

狭い迷路のような内部観賞を終え再び赤の広場に出たのです。