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早雲寺の前の箱根湯本温泉旅館・「箱根花紋」 の駐車場には
レトロな送迎バスが出番を待っていた。

箱根湯本温泉・弥坂湯(やさかゆ)。
箱根の旧道沿いにかなり古びた外観の弥坂湯。一見普通の銭湯だが、ここは昔からの
地元の人用の温泉。泉質はアルカリ性単純温泉、源泉は51℃とのこと。

5~600mくらい旧道を更に進むと、正眼寺(しょうげんじ・臨済宗)への坂道が。
鎌倉時代に箱根越えの安全を祈願し創建された寺。

曾我兄弟遺跡と刻まれた石碑。
この寺には、現在、曽我堂、曾我兄弟所縁の2体の木造地蔵菩薩立像、
供養塔、槍突石など、曾我兄弟に関係のあるものが多く残っていると。

正眼寺 庫裏。
東西に長い敷地の西側に位置する。銅板瓦棒葺,入母屋造。

目に付くのが大きな地蔵様と赤い大きなよだれかけ。
地蔵さんは「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」といって、子供を守ってくれる仏様。
よだれかけは、子供の使っていたものを地蔵様につける事によって、子供の匂いを
覚えてもらい守ってもらうということをしていたと。赤は赤子(赤ちゃん)の赤という説や、
赤色には魔除けの意味があるという説や、長生きを願ったという説もあるのだと。
この地蔵は元々は入生田の長興山紹太寺にあったものを移したと。
それにしても愛嬌のあるお地蔵様なのであった。

境内の池の近くからは地下水が湧き上がっていた。

正眼寺本堂。
明治維新の兵火でほとんどを焼失。現在の本堂は、明治37年頃に建てられた実業家
今村繁三氏の別荘を昭和7年に移築したもの。
本格的書院造の,別荘建築に相応しい外観。

曾我兄弟の供養塔。

芭蕉の句碑。
『山路きて何やらゆかしすみれ草』
碑面が磨耗しているため、右下の「芭蕉翁」という字と、最後の「・・・ゆかし菫艸」という
文字の他はほとんど読み取れなかった。
貞享2年(1685年)、芭蕉が京都から大津に至る山路を越えて行く時に詠んだ句と。
何故にこの場所に?

本堂裏手の墓地のさらに上の方には、曽我堂が。
建久4年(1193)、父の仇と工藤祐経を討ち取った蘇我五郎十郎を供養する「曽我堂」。

曽我堂近くから正眼寺を見下ろす。
正眼寺は北向きの斜面に建つ。境内からは北の早川の渓谷、湯本の温泉街、
そしてその北に聳える北箱根の山稜が見えたのであった。

街道に戻り数分歩くと、右側の一段高い所に立つのは江戸から22番目となる
「湯本茶屋一里塚跡碑」。
碑には東海道ならぬ「旧箱根街道一里塚跡の碑 江戸から二十二里」と刻まれている。

正眼寺を出て再び県道を上っていくと10分足らずで県道からわかれ、右に下る道が。
ここが箱根旧街道石畳のスタート地点。
ここから芦ノ湖湖畔までの間の所々に、当時の石畳が保存整備されて残っていた。
当時を偲びながらここから石畳散策を始めたのです。

猿沢石畳。
石畳は東坂(箱根湯本~箱根関所)だけで7ヶ所残されている。
猿沢石畳みは、その最初の石畳道。
延宝8年(1680年)に石を敷き詰められたもので、長い間多くの人に踏まれたため、
表面は平らで角がすっかり取れ、丸くなっていた。
趣ある石畳が始まり、200m以上続く国指定史跡。

途中旅館の渡り廊下と猿橋が重なるところがあり、喧騒の県道から
離れ森の中の静かな石畳の時間を楽しむ。

箱根観音・福寿院入口。

古来この地は、字名を「観音沢」と呼んでおり、霊験あらたかな場所であると。
その「祈りの場所」としてつくられた寺がこの通称「箱根観音」。
宗派は禅宗の一つ曹洞宗。本山は福井県永平寺と神奈川県總持寺にある。
本尊は「開運出世慈母観世音菩薩」で三国伝来の秘仏とのこと。

箱根湯本温泉街が右手下に。
周囲の山の緑に負けじと屋根も緑の人気温泉宿。

左手上には箱根新道の陸橋が見えた。

『観音坂 登り二町許』と刻まれた石碑。
最初の石畳道から県道732号線の車道を歩き出し、右崖下に温泉街が広がった先、
ホテルや天山湯治郷の入口表示がある交差点に観音坂の石碑が建っていた。
「登り二町許」とあるので220mくらいの坂か。

早雲通り温泉郷の案内板。

道路の擁壁のコンクリートには豆蔦の美しい姿が。

右手に突然色鮮やかな金ピカな建物が姿を現した。

天聖院。正式には宗教法人、神仏金剛宗、箱根大天狗神社。
山門はもとより、絢爛豪華な本堂や七重塔と総て金箔で覆われていた。
境内は撮影禁止のようであったので、足早に後にする。

道路下には須雲川の清らかな流れが。

須雲川集落を抜けて暫く進むと、霊泉の滝が左手に。
右の石段を登ったところが鎖雲寺(さうんじ)。

この日は水量も比較的多く、黄菖蒲 (きしょうぶ)と白の流れが美しかった。

鎖雲寺の境内には「箱根霊験いざりの仇討 勝五郎と初花 墓」 の木札が立っていた。

「初花堂」の幟が立っている堂。

浄瑠璃「箱根霊験躄仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)」や講談などで知られた
仇討もののモデルとなった飯沼勝五郎と妻・初花のお墓。

道路横には洒落た黄色の壁の公衆トイレがあった。
環境に優しいバイオトイレ。
微生物により便器洗浄水を高度処理し、再びトイレ洗浄水として再利用し
トイレ洗浄用の新たな水は不要なシステムとのこと。
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