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松田の西平畑公園 の桜を楽しんだ後は臨時駐車場に徒歩で戻り、寄(やどりき)にある
ロウバイ園を訪ねる。
今年も「第7回 松田町 寄 ロウバイまつり」 が1/13~2/12まで開催され既に終了しているが
未だ見頃の株も多々残っているとのネット情報から訪ねる事としたのであった。

ロウバイ(蝋梅)園 に向かい、茶畑の中の坂道を上っていくと小さな駐車場?に到着。
早速、車を降り散策開始。しかし案内所、売店等は既にまつりの終了と共にCLOSEDしていた。
「寄ロウバイ園」 案内図。

宇津茂(うつも)地区の南斜面に広がるロウバイ園には、千本以上ものロウバイが植えられている。
早春のまだ寒い青空のもと、小さなつぼみをほころばせて黄色い花が咲きだすと、あたりには
芳しい香りが漂い始めると。
この日も未だ僅かではあるが芳ばしい香りが感じられたのであった。

種類はソシンロウバイ(素心蝋梅)。
早生種では 12月 頃に、晩生種でも 2月 にかけて半透明でにぶいツヤのある黄色く香り高い花が
やや下を向いて咲く 。 ロウバイ属には他に5種があり、いずれも中国に産すると。
なお、 ウメ は寒い時期に開花し、香りが強く、花柄が短く花が枝にまとまってつくといった
類似点があるが、バラ目バラ科に属しており系統的には遠縁であるとのこと。

このロウバイ園は、地元住民が平成18年に標高380メートル付近の荒廃農地を整備し、
地域振興に寄与しようと寄中学校の3年生が卒業記念として250本のロウバイを植えたのが始まり。
平成18年から植樹されたソシンロウバイ(素心蝋梅)は平成25年現在、約1200本を数えるまでに
なっていると。
鮮やかなとはやや言いがたいですが黄色が山一面に広がっていた。

蝋梅の名は、半透明でにぶいツヤのある 花びら がまるで 蝋 細工のようであり、
かつ臘月(ろうげつ:旧暦12月)に咲くことにちなむという。
この「臘(ろう)」というのは、辞書によれば、祭祀の名前だそうで、
「臘祭(ろうさい)」とも呼ぶと。
冬至の後、第三の戌(いぬ)の日に行う祭りで、その年に生じた百物を並べ集めて
祖先や神々に供えるもので、この祭がある月だから12月の別名となったとも。
ソシンロウバイ(素心蝋梅)の花弁は半透明で蝋細工の質感がある。プラスチックの如しと
いう人もあって、感じ方も年代によって異なるようである。
花弁は外側のものは大きく、内側に小さなものがあって、枚数は決まっていないようである。

みやまの里を流れる中津川や自然に囲まれた景色と黄色い花の美しさに他にはない
癒しの空間は心洗われる場所。

花の中心に紫褐色の斑が入らず透き通るような黄色一色。
紫褐色の斑が入らないのが、「素心」の命名の理由とのこと。
いつまでも、偽りのない心、飾らない心・「素心」を持ち続けたいが・・・・。

黄色のトンネルの中を進む。

開花が進んで来ると花の黄色は少しずつ薄くなって来るのだと。

木の傍に寄ってみると、この日も花がふわりと甘く香って来た。
この花の香りが梅に似ていることと、半透明で光沢のある花びらがまるでロウ細工のようで
あることが、ロウバイ(蝋梅)という名前の由来になったのだと。

地名・「寄」は1文字で「やどりき」と読むようですが、地元の老人達は「やどろき」と
訛って(なまって)言うのだとか。

この日は風も強く、花粉症の症状が私の鼻に。
これにより香りに対する感度はやや薄れていたのか?

山の裾野には、蝋梅の若木も育てられており、まだまだロウバイ園の木の数を
増やす計画なのであろう。

黄色の鮮やかさが残っている株も。

枝には2cm程の実が付いている株も。

クチナシ (梔子) の実と同じような形と大きさ。
木の下に落ちているものを10個近く拾って持ち帰らせて戴きました。

カラカラに乾いた果実を割ってみると、中から長さ1cmほどの褐色の種が出て来ました。
表面に僅かな皺があるが、ゴキブリの卵を連想してしまい、思わず苦笑。
芽が出るか、蒔いてみようと思うが秋まきが良いのだと。それまで保存?忘れてしまいそう。

・・・ つづく ・・・
牛久大仏へ(その3) 2025.11.19
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