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『 指先から溢れる旋律 番外編 ~ 憧れの人 ~ 』 桜舞う、入学式。新たな出会いと不安を胸に抱えながら、中学校の門を潜った。中一になったばかりの俺は、クラスの番号を確認する為、掲示板で自分の名前を探していると「・・・どうしよう。和紗と違うクラスだったら……」「しっかりしなさい。同じクラスじゃなくても、大丈夫よ!この学校には、兄貴もいるんだし。雛菊を虐める奴がいたら、私や兄貴が懲らしめてやるんだから!」弱気でどこか不安げな地味めな女の子と気が強そうなポニテールの美人な女の子がいた。その気の強そうな女の子が特に可愛いと印象的だった。 そして、教室に行けば先程の地味めな女の子と強気な美人の女の子が同じクラスで、席も近くだった。そして、アイドル並みに可愛い女の子が同じクラスで、男共は彼女に夢中になるのだった。そんな俺もアイドル並みの可愛い女の子、雪村姫香に憧れつつも、強気な美少女の葛城和紗が気になっていた。 入学式後、クラスで新しい友達がすぐに出来、話題は雪村姫香の話題で持ちきりなった。今年は非常に女子の可愛さのレベルが高いらしく、特に上位は雪村さんの名が既に上がったらしい。このクラスでの1年間が楽しみだった。 入学してから約1週間、部活のオリエンテーションが行われ、どこの部に入るかと話題が持ちきりなった。中でも雪村さんとあわよくば同じ部に入りたいとか、御近付きなりたいと下心を持つやわらが多かった。すっかりクラスのマドンナの雪村さん。彼女の友人が部活の見学に誘うのだった。「姫香。どこに見学行く?」「う~ん。どうしよう?」皆、耳を傾ける中。すぐ近くの席の葛城さんとその彼女といつも一緒に居る地味な女の子、錦(雛菊)さんの話が耳に入った。「雛。柔道部、見学に行ってみない?」「柔道部?」「葛城達、柔道部に見に行くのかよ?」「そうよ。雛は今、誘ってるけど。」一人の男子が彼女達の会話に「葛城さんて確かお兄さんが…」そこに雪村さんが会話に入ってくる。「兄貴が柔道部に居るの。強いし、エースなのよ!兄貴の友達もいるから行ってみようかなと思って。」「和紗のお兄さん。強いよね。でも、行くとなると緊張しちゃうな・・・・・」緊張気味の錦さん。まるで小動物のようなしぐさに見えた。「私も一緒に着いて行っても良いかな?柔道とかちょっと興味があるんだ」まさかの柔道部の見学の発言に驚いていた。「別にいいけど、雛はどうする?」「一緒に行こうかな?先輩達にも逢いたいし。」「じゃあ、皆で行こうか?ただ、兄貴達さ。今度の休みに他校との試合があるから邪魔しないようにしないと気合がメッチャメッチャ入っているからね。ただ、捕まるとちょっと面倒くさいよ…。」自慢のお兄さんの反面、面倒だと思っているのがよく解った。それから、雪村さんと葛城さん達は柔道部の見学に行ったのだった。クラスの何名かの男子は彼女らと一緒に見学に行ったらしい。俺も実はこの二人と一緒に見学に行きたかったが、部活の花形、サッカー部に入部しようと思っていたのだった。だから、見学には行かなかったが、後から聞いた話だが、葛城さんは柔道部の先輩達のアイドル的存在ならしく、すごい睨まれ、雪村さんはお目当ての先輩がいたらしく、その人にぞっこんだったらしい。そして、錦さんは葛城さんのおまけみたいなものだが、知っている先輩達には、天使の様な妹の様な存在で重宝されていたようだが、俺はそこまで何でそう思われるのか解らなかった。 それから、葛城さんは柔道部のマネジャーとなり、雪村さんも柔道部のマネジャーをやりながら、料理や手芸をやる部に入部したらしい。そして、錦さんは合唱部に入ったのだと聞いたのだ。葛城さんは残念がりながら、でも彼女らしいと言ったのだ。興味もなかったが、彼女のその言葉の意味を理解する日が来るとは思わなかった。 俺は、サッカー部に入り、日々の練習を頑張っていた。その練習中。サッカーボールを遠くに飛ばしてしまい、ボールを取りに走っていくと、ボールを飛ばして言っていた方角から、歌が聞こえるのだった。「~♪」すごく綺麗な歌声がすると思ってボールを探すのも忘れて聴きほれてしまっていた。そこに居たのは、地味で特別目立った特徴のない錦さんがいた。「あれ、雛?こんな所で練習?あれ、杉田君、どうしたの?あっ、もしかしてこれを取りにきたの?」すぐにサッカーボールを拾ってくれた。錦さんは驚いた顔をし、下を向き恥ずかしそうな仕草をした。思わず、可愛いと思ってしまったのだ。俺はボールを受け取り、練習に戻ったのだが、葛城さんと話せたのが嬉しかったのと、錦さんの歌声が耳に焼き付いて離れなかった。それから、葛城さん以上に錦さんの事が前以上に気になりだしたのだった。でも、明るく面倒見のいい葛城さん前よりもどんどん惹かれて行った。 夏祭り、友人達にかっこつけ、一緒に夏祭りに行ったり、誘ったのは錦さんらしい。“錦さん、ありがとう!!”心の中でガッツポーズ。浴衣姿と言う貴重な物を見れてメッチャ嬉しかった。葛城さんは、オレンジ色の花柄の浴衣で、錦さんは淡い薄紅色の桜柄の浴衣だった。二人ともとても似合っていた。幸せな夏休みだった。 秋の合唱祭、錦さんを中心に練習が行われるのだが、彼女は大人しい彼女は周りの人間の力を借りながらなんとか、練習をしていたが、そんな中、色々言う者がいると葛城さんが庇い、そして彼女が誰よりも友人思いなのを知り、更に彼女を好きになっていった。そして、家のクラスは優勝を果たした。合唱部で、合唱祭の時に、ソロパートを歌い、誰よりも注目を浴び、一躍歌姫として名を馳せる事となり、彼女はそれからモテるようになったようだ。以前は少数派のファンクラブがひっそりとあった程度だった。 そして1年が終わる頃、俺は勇気を振り絞って、葛城さんに告白しようと思っていた矢先のことだった。そんな時、錦さんのストーカー騒ぎなどがあり、結局告白出来なったのだった。ストーカーの件があってから、男に厳しく怖い女の子と変わっていってしまった。 ライバルが減り、彼女に近づく人もいなくなった。卒業を間近に控えたある日、勇気を振り絞りもう一度告白をしようと試みたのだが、ある日彼女の部の後輩の男の子が告白したのを見てしまったのだ。彼女は、親友が大事だから今は恋をしないと答えた。そんな彼女の姿は、格好いい女の子で、ああ彼女に惚れたことを後悔しないと思ったのだった。 そして、迎えた卒業式、未練たらしくも彼女と連絡を取りたくて、連絡先を書いたメモを渡してみたのだが、結局連絡は貰えなかったのだった。彼女はずっと、俺の憧れでこれからもあり続けるだろう。 snowの日記突発的に書いた小説、ああ何だかまとまりない。最悪。今日は昨日の休みの代わりに、休みをもらった。ラッキー。だから、日記を更新してます。
March 22, 2016
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March 21, 2016
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March 20, 2016
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March 19, 2016
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March 16, 2016
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March 15, 2016
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March 14, 2016
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March 13, 2016
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March 12, 2016
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March 11, 2016
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『 譲れない恋 』 パート10 夏休み、何とか口実を付けて夏祭りに一緒に出掛けられて幸せだった。その後も彼と一緒にいる事の努力を惜しまずに接点を持っとうと頑張ったのだが、夏休みは思った以上に逢えなかったのだ。 夏祭りの時に見せたあの顔は、自分を見ていないことなど分かっていた。だけど、諦めきれない。初めてあの人を見た瞬間から、恋い焦がれ、憧れて、やっと傍に居られる。ただ指を咥えてみているだけなんて嫌なの。 新学期を迎え、季節は夏から秋に代わる。そこで、文化祭という最大のイベントがある事に気付く。後夜祭では、ダンスパーティーがあるらしく、彼のパートナーになりたいと狙うのだった。だけど、そう考えるのは私だけじゃない。「藤~野君。一緒に文化祭、回りたいな!」「私と回ろうよ!」「悪いが俺は誰にも付き合う気ないからそれじゃな。」彼の同学年の先輩も難攻不落で打つ手なしの様だ。 ー 藤野優斗視点 “文化祭にあいつがもし来る機会があったなら、案内してやりたい。”出せない手紙、連絡手段が決してないわけじゃないが、互いに連絡を取らなくなって早半年が経つ。幼馴染の妹、幼馴染み同士の親の再婚により、兄となった幼馴染は姉の恋人という辛い状況に居ながら、いつも小さな体で一生懸命頑張っているあいつが心配だった。最初は、絶望的な顔をし、消え入りそうなあいつが心配だったから傍に居ただけなのに、一緒にいる内にシャレにならないことになった。あいつに恋をしてしまったと気付いたのは夏の日だった。彼女も同じ頃、義兄への想いが吹っ切れた様で、年相応な少女らしい顔をするようになった。元々純粋なの所が、余計に想いを加速させる。年齢的にも若過ぎる彼女に一方的な思いを寄せつつも、彼女がただ幸せであればいいと純粋に思えて、傍で見守ろうと思った。何度も想いが溢れ出しそうになりながら、見守ると決めた。ただ、彼女が笑ってくれるだけでそれだけで良かった。もし、あの時、行くなと言ったら彼女は行かなかっただろうか?俺は彼女を見送る事しか出来なかった。連絡だって、自分からすることが出来たのに、携帯を握り締め、彼女の祖父母の実家への電話番号を見つめる。電話をすることも出来た、住所を聞いたから手紙を書くことも出来たのに、彼女の環境が変わり、自分を忘れていくかもしれないと思うとどうしても連絡する事すら出来なかった。彼女の口から恋人が出来たなどと聞くのが怖くて連絡出来ない。あんなに頻繁に連絡を取っていたのに、臆病な俺は連絡を取れなくなった。あいつからも連絡も便りもなくて、少しいじけていた。彼女以外と仲良くする気なんてなかった。だから、近付く者を必要以上に近付けさせなかった。 snowの日記今日は、桃の視点と藤野の視点で書きました。明日で震災から5年。皆様ご冥福をお祈りいたします。まだまだ、前のようにいかないと解っています。だけど、テレビを通し、みんな頑張っているんだと思うと本当に勇気付けられます。心の傷はまだ癒えないでしょう。だけど、ほんの小さな一歩が明日を創っている。だから、ありのまま、ゆっくり進んで行って欲しいです。私も良い大人だけど、何にも出来ない。動か遠くで応援する事しか出来ませんが、被災地の皆さんが1日も早く前の様に穏やかな日常が訪れますように。
March 10, 2016
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『 譲れない恋 』パート9 彼と別れた後「鈴白君に逢えてよかったと思う・・・。」「そうだな。俺達じゃ、絞り込む所すら行かず、駄目だしくらいそうだ。あいつはきっと、苦笑いを浮かべるか、普通に笑うかのどちらかだとは思うが・・・。」視野は広がった分、どんな物をあげて良いのか、逆に悩む。「千鶴にあげるよりも、悩むよな。まぁ、交換する気もおきねぇが・・・。」何故なら、好みが煩くて面倒。「でも、格安でしかもいろんなものが買えるとなるとお得だよな。本当にどうしよう。」取りあえず、今日の事も踏まえ、互い家に帰ってからネットなどでリサーチをし、検討することになった。 後日、休みの日に最寄りの駅で集合し、この間のお店の紹介の続きをしてくれた。紅茶の専門店、アクセサリーとバラエティー雑貨などの豊富な専門店を紹介してもらった。「しかし、詳しいな。」「まぁ、彼女が好きな所ばかりだったんだけどな。」「藤野は、もうおおよそ、決めたのか?」「えっ、まぁ…。」歯切れの悪い返事、俺は返って、困っていた。「まぁ、俺のお奨めは、入浴剤のセットとか、ハンドクリーム、紅茶のセットかヘアーアクセサリー系かな?もっと親しい真柄なら、ネックレスとかピアスもしくはイヤリング、指輪とかだけどな。」「う~ん。どれも良かったんだよな。本当に悩むよ。」俺の返答に、彼は時間をかけて選んだ方が良いと言う。より、良いのは贈る相手の事をよ~く考える事だと言う。その後、俺は雑貨屋さんに行く。藤野は鈴白君と残って何かを話していたようだ。「・・・ヘアアクセリーとかなら、学校に付けて行かない日でも喜ぶだろうか?」「うん。出掛ける時とかに付けって来てくれたりするとすごく嬉しいんだ。まぁ、シュシュとか良いんじゃないだろうか?大きさも形もいろんな種類もあり、色も選べるから、特にいいと思う。」「そうか。よくその辺は解らないが探してみる。」「そうしてみなよ。俺も彼女にプレゼントを選らばないとな。」「ちなみに、何を贈るんだ?」興味本位で聞けば「ネックレスかな?いつ身に着けてくれるのも良いんだけど、マスッコトサイズのテディベアとかがネックレスを持つお洒落な奴とかもあるからそういうのにしようと思っているんだ。」洒落ているなと思ったようだ。彼は、藤野に着いて行って、アドバイスを行う。最終的に、俺は店員さんと鈴白君のアドバイスを元にプレゼントを選んだ。藤野は何を選んだのか教えてくれない。だが、顔を赤くして、照れている様なので柄でもない者を贈ろうとしたのだろうと見当はつく。そもそも、彼は誰かの為に贈り物をすること自体が珍しい。家族や友達以外では、初めての経験だったはずだ。 そして迎えてクリスマス。藤野は皆の前では渡さずに、二人になった時にそっと渡したようで、彼女に中身を聞いたのだが「内緒です。優斗先輩と約束したので!」この一言の一点張りだった。中身を知れなくて少し残念ではあったが、彼女の綻ぶ笑顔を見ていたらどうでもよくなっていた。そこから何らかの進展があるかと期待していた。初詣も、一緒に俺達と行き、2月のバレンタインで手作りのトリュフチョコを俺達は頂いた。藤野は複雑そうな顔をする。俺はおまけ程度なはずなのに、ラッキーだと思った。その頃、彼女の家庭環境がとても最悪な事になっていることを俺は知らず、誰よりも近くにいただろう藤野すら知らなかった。 卒業式のシーズンになると彼女から思いがけない話をされたと彼は打ち明けてくれたのだが、それはかなり前に失恋をした時と同じかそれ以上かと思われるほど、絶望的な顔をしていた。俺は彼に返す言葉が見つからなかった。それは鈴白君も同じで、何も言えなかった。ただ一つ、想いは通じ合っていたであろうに、運命の悪戯によって引き裂かれそうになった。 これは藤野も知らない話であるが、彼女が引っ越す数日前に偶然、最寄の駅で彼女と遭遇したのだ。「斉藤さん・・・。こんにちわ・・・。」「こんにちわ…。藤野から聞いたよ。藤野に伝えなくていいの?」彼女は一瞬驚いた顔をしたがすぐに、目を伏せがちに「良いんです。」と答え、祖母の病気の事も心配であり、義兄の心変わりの事を話してくれた。「藤野は知っているの?」と聞けば、首を振る。「私がいれば、皆をもっとみんなを傷付けてしまう。逃げることになると思うんですが・・・。」話を聞いているだけで、イラッとしてきたもし藤野がいたのなら、あいつらにお説教しに行くくらいから、怒り狂うだろう。俺は彼女になんて声を掛けるべきか悩む。「...俺は何も言えないけど、藤野はきっと君のことを誰よりも大事に想っている。君だって本当は・・・。」彼女の眼から涙が溢れ出しそうになっていた。「・・・気付いていたんですね・・・。私、先輩の優しさに甘えてた・・・・・・一番やってはいけないことをしたと思ってます・・・一緒にいるうちに、気持ちがお兄ちゃんから、先輩になって・・・傍に居て欲しい時にいつだって傍に・・・・・・居てくれたのは優斗先輩でした・・・。恋と錯覚しているだけかもしれない・・・でも、傍にずっといて欲しいのは・・・先輩なんです・・・」「あいつは、きっと君の気持ちに気付いていないよ。互いに気を遣って、あいつは行かないでとは言わないと思う。二度と逢えない訳じゃ無いじゃん。君は想いを伝えなくて、それで良いの?」結局、彼女から彼への想いをそれ以上聞くことは出来ず、ただ「先輩の事宜しくお願いします」乃一言だけだった。それから、俺は逢う事もなく。藤野も引っ越しの日に見送りをし、一言二言、会話を交わしただけだったと言う。表面的には、皆いつもと変わらないと言うのだが、あいつはとっつき辛くなった。女の子に対して、以前の様にまた冷たい対応をするようになった。 可愛い女の子は好き、それがたとえ利用されようと貶されても、あわよくば良い思いが出来るのならと思っていたけど、本当はもう嫌だ。彼と彼女を間近で見ていたから、真剣に向き合いたいと思った。例え、自分に懐いてくれる桃ちゃんであってもそれは変わらない。その気持ちをハッキリ言ったらもう、今みたいに笑ってくれないだろうか? snowの日記中途半端になってしまった。明後日で5年。嘘みたいな出来事だった。
March 9, 2016
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『 譲れない恋 』パート8 俺は友人があの可愛いらしい少女を想っていることを知っていた。最近、仲良くなった後輩の女の子がいる。俺はその子にぞっこんだ。だが、彼女は俺を見ていない。きっと、彼女は俺が知っている事なんて気付いていないだろう。1年前に、中学生のすごく素直で可愛らしい少女を気に入っていた。だが、友人が本気でその子の事が好きになり始めていると気付いた時には、すぐに諦めが不思議なほど着いた。年齢的にも若過ぎるが、何より二人がいると自然と和むのだ。彼女の隣には俺の友人がいる時、誰よりも輝いて見えてのだ。あの夏祭りの日、友人が心を奪われたことを見て、確信した。そして、彼の力になりたいと純粋に思ったのだ。色んなイベントを一緒に過ごし、二人の距離が縮まり、長い年月を掛ければきっと、二人は交際を始めると踏んでいたのだ。クリスマス。あの子とプレゼント交換をする言った時の彼の顔は緩んでいた。だから、ちょっとカラかってみようかと思ったのだが、優しい顔をして、彼女を愛おしそうに思う姿に。そんな気はすぐに失せ、一緒に彼女が喜ぶプレゼントを考えた。周りの女の子の友達にリサーチをすれば、高価なアクセリーやバックなど、予算以上の案が出て、あまり参考にならない。結局、街に出て探してみることにした。キラキラのイルミネーション、見ているだけで楽しくなる。きっと何を贈っても、花の咲くような満面な笑顔で素直に喜んでくれると思う。ただ、それだけなのに考える程嬉しくなる。自分の周りにいる女の子は、皆お洒落さんで、しかもプライドが高いとか、面倒だと思うような娘ばかり、彼女はまさに天使の様に無垢で純粋な人だと思っている。ホワイトのテディベアが店頭に並んでいるのを見つけて、思わず手に取る。「このテディベア、可愛いけど彼女にはちょっと子供っぽ過ぎるかな?」「確かに持っている姿を想像すると可愛いと思うんだが、姉さんとかに言わせれば女心解っていないとか言われそうだしな。千鶴にあげるのとじゃ、全然違う」想像してしまった。“本当に、ダメな男共ね!ありえないんだけど!" 高飛車で、気の強いイメージが出てきて、げんなりする。「あれ、藤野君に、斉藤君。君たちこんな場所で何をやっているんだ?」目の前の表れたのは、藤野と首位争いを繰り広げている人物、鈴白君。事情を話すかどうか迷いつつも、話してみると 「なるほど、前に言っていた友達の妹さんとプレゼント交換ね。で、悩んでいるんだ。」「ああ。」「そうなんだよ。このテディベアも可愛いけど、中学生の女の子に贈るには幼すぎるかなって話していた所だよ。」そう説明すると「まぁ、悪くはないと思うよ。でも、もっと趣味嗜好を凝らすなら、うんそうだな・・・・・・。たとえば、こいうのも女性は好きだと思うけど」彼は店内を見回し、あるものを見つけ、それを進めてきた。「入浴剤とかのセット?」「ああ、結構形がマカロンとか色々お洒落な物を置いているんだよ。香りもいろんな物があるし、あとは今の時期、手荒れとかしやすい時期だし、色んな香りのハンドクリームとかも良いと思うよ。たとえば、ハンドクリームに、この動物の顔の可愛いタオルを組み合わせたりとかも良いと思うんだよね。」「なるほど~。」俺達は感心していた。「後とは、髪の長い女の子なら、シュシュやリボン、リボンと言ってもバレッターやバナナクリップ、ゴム所のものなど色んな形態があるんだ。短くてもスリーピンと言って、髪鋏むだけでお洒落に見えて今流行中なんだ。」と女子顔負けの説明をしてくれるので、何て心強い味方なんだろうと思っていた。しかし、値段もちょっと張るので、考えてしまう。「あのさ、ここは標準的な値段だけど、もう少し安くて可愛い穴場のお店を何店か知っているんだけど、そっちも見に行ってみない?」「??」行き詰っていた俺達には朗報な話で、是非にとお願いするのだった。 ショッピングモール街を抜け、こじんまりとした商店街の可愛らしい雑貨屋さんに案内されたのだ。「まず、ここはハンドメイドのお店で、値段も手頃だよ。僕の彼女が好きでよくここに来るんだ。」どうやら、彼女の受け売りもあるようだ。目につくものを手に取ると確かにどれをとっても可愛いと思う。正にあの子が好きそうなお店だった。「本当に手頃だな。さっきのお店の値段の半分とかで帰るとかありがたいよ。」「そうだな。あいつも好きそうだしな。」アクセサリーの傾向からすると可愛い物から大人っぽいものまで幅広い。アクセサリーのケースも凝っている物は値が張るが可愛いと思う。ここも良いなと思ったのだが、もう一つ別な店を紹介してくれると言うので、そちらに行ってみた。この店は、さっきのアクセサリーの多い雑貨より、バラエティ雑貨と呼ばれる傾向のものが幅広く置いてある。ここも鈴白君の彼女のお気に入りであり、彼のお姉さんが働いているらしい。あと、何件かあるらしいのだが、今回は時間の都合上、断念し後日、案内してもらうことになったのだった。 snowの日記斉藤さん視点。メッチャ話がそれた。卒業シーズン。袴とかはいている娘をよく見るな。懐かしいな。
March 8, 2016
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『 譲れない恋 』パート7 夢で見る姿は、過去のものなのに、お前はいつだって笑っている。特別な笑顔じゃないのに嬉しくて、傍に居たいと願った。もし、あの時、ちゃんと想いを伝えられたのなら、届いたのだろうか?夢から覚める度に空しくて、切なくて、お前に逢いたくなる。そうお前に告げたら、どんな顔をするのだろう? 最近、何かと絡んでくる浅川桃の誘いを断った。別に夏祭りが嫌いな訳じゃ無い。ただ、そこにあいつがいないだけ。俺が想いを自覚したのは、あいつと夏祭りに行った後のことだった。家で眠るあいつに触れたいと思いキスをしようとしたところを姉に見られ、説教。そして、あいつの祖父母の家に行った時に、あいつの幼馴染の一ちゃんという奴に初対面なのに、想いを見破られるなどと散々な事を思い出すのだった。ただ、あいつの浴衣姿が幼ないながらも可愛いと思ったのは本当だ。まるで蝶が蛹から飛び立つように綺麗だと思ったのだ。無邪気な笑顔を見る度に、締め付けられ、今年の3月突然の別れを告げられたのだ。彼女の祖母が体調を崩し、入院したという事で、家族で田舎に戻る話が上がったらしいのだが、色々あり、彼女だけが祖父母の所に行き、世話をしたいと申し出たそうだ。だから、暫く逢えなくなると寂しそうに言った。もし、あいつに行くなと言ったら、行かないでくれただろうか?好きだと言ったら、どんな顔をしただろうか?何度も頭の中でその言葉を駆け巡る。だけど、俺があいつに言えたのは「そうか、寂しくなるな。でも、困ったことがあったならいつでも連絡しろよ!」ただこの言葉だけだった。「はい・・・。」もう少し大人だったら、距離も気にせずに逢いに行ったかもしれない。意気地なしの俺は連絡する事すら出来ない。彼女の姉から近況を聞くだけ。手紙を出すことも出来たが、それもせずに4カ月が経ってしまった。彼女に縛られているなんて、馬鹿みたいだが、どうしようもないくらい彼女が好きで好きでたまらない。言葉にし、行動すればいいのだが意気地なしな俺は出来ずに、ジレンマを抱える。夏祭りの想い出を塗り替えられたくなくて、断った。器の小さな男である。 snowの日記藤野さんの想いです。桃ちゃんに興味がないが、彼も悪いことをしたと多少は思っている。だけど、心は千雪ちゃんでいっぱいなのです。上手くかけない。
March 7, 2016
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『 譲れない恋 』パート6 冷たくされても、貴方の傍に居たくて傍に居る。我儘だけど許してね。私は開き直って、積極的に彼にアタックしてみることにした。「先輩~♪お早うございます!英語で解らない所があるんで教えてくれませんか?」「浅川。そう言うのは、先生か斉藤にでも聞け。」相変わらずの不機嫌だった。「でも、先輩の方が教えるの上手じゃないですか!」「ハァ~。この際だから言うが俺は女が嫌いなんだ。近付くな。」溜息を吐かれ、ハッキリ言われて心がばキバキと折れそうだった。「分かってます。でも、私、先輩に憧れているんです!だから、止めません!」「お前な、人の話聞いていたか?」こうして、私達の攻防戦がスタートしたのだった。 7月、期末テストが終わり。ホームルーム後すぐに先輩の教室に行き夏祭りに誘った。「先♡輩♡。夏祭り、一緒に行きません?」「断る。俺はああいうゴミゴミした所が嫌いだ。」「何々、何の話?」「斉藤か、相変わらず煩い奴め!俺は夏期講習に行くんだ!忙しいんだ。」先輩の対応は冷たかった。「夏祭りにお誘いしてたんですよ!斉藤先輩も行きませんか?」「ええ、夏祭り!桃ちゃんと夏祭り!楽しみだな。なぁ、藤野~!行こうよ~!!」我ながら狡い策略だとは思ったが、斉藤先輩を出しに使った。「俺は忙しいんだ。帰るぞ!」「先輩のイケず!」先輩は去って行った。だが、まだ時間はあるので毎日アタックしてみることにした。 snowの日記震災からもうすぐ5年ですね。多くのものが失われ、それでも人は強く生きようと一歩づつ、歩いています。多くの人が失われた時間に未だ立ち止まっているのだと思うと悲しくなります。戻らない時間。それでももがいて未来を歩く人達。私も震災ではないのですが、父が亡くなって、やっぱり時々寂しく思います。時間が癒してくれると言いますが、時に泣きたい日もきっとたくさんあって、それでもがんばっている。夢の中で逢いたいと願う人が現れる事もありますが、その声がもう聞こえないとそんな日は夢から覚めても憂鬱になります。父が夢に出てくる日は、なんかすごく不安定なんですよね。どうしてだろう?
March 6, 2016
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『 譲れない恋 』 パート5 逢いたい でも、別れを決めたのは私だからそれは望んではいけないこと貴方といつかこの見た景色を何度も思い出す。衰えることなくいつだって鮮明に貴方と過ごしたほんのひと時が何よりも大切な思い出で、貴方と離れて忘れるどころか存在が大きくなっていく一方で、逢いたくてたまらない自分がいた。素直になればいいのに、なれなくて。貴方に恋をしていると知った日から私の世界は貴方でいっぱいなの・・・。 夏も近付く初夏。ゆっくり日が落ちる夕暮れ時に、一緒に蛍を見に行った河原に一人ただずみ。思い出していた。「ちぃー。何やってんだよ!」「・・・一ちゃん。ちょっと河原を眺めていただけだよ。もうすぐ、蛍狩りの季節だね~。」幼馴染の一ちゃんが声を掛けてくれた。「そうだな・・・。俺は、ちぃーのそんな寂しそうな顔見たくない。あの人に逢いに行けばいいんじゃないか?」本気で心配してくれる「一ちゃん・・・。そうだよね。でもね。私はあの人にとって友達の妹であり、頼りない妹みたいな存在なだけだよ。こっちに来るって決めたのは私自身なんだから・・・」「ちぃーの意地っ張り!あの人は、ちぃーの事、特別に思っている。だけど、ちぃーは他の男を好いとると思ったから、彼はきっとちぃーに何も言わなかったんだろう!」彼の言いたいことは痛い程解る。だけど、臆病な私は彼に想いを伝える事も出来なかった。「・・・好きなの・・・どうしようもないくらい。・・・・・・でも、お婆ちゃん達が心配だった。大好きなお婆ちゃん達がいなくなるかもと思うと……怖かった。」涙ながらに語る。「ちぃーは優し過ぎる。名の様に、雪の如く想いを募らせ、想い続けるのか?離れた時間で、終わってしまうほどお前達の絆は浅いのか?」「・・・優しい人だよ。私が心折れそうな時も傍に居てくれた。凍える体を抱き締めてくれる優しい人。でも、これ以上は望んではいけないの・・・。離れても私を忘れないでなんて言えないよ。」弱音を吐けば「たとえ、この想いを伝えられなくても俺ならきっと勿忘草をその人に贈るだろう。その人が花言葉を知る時にはどうなるか分からない。だけど、言葉じゃ伝えられないから花に想いを託すんだ。」寂しそうにそう言う一ちゃん。「勿忘草?勿忘草って何?」「自分で調べろよ!って、言っても俺も渡せなかったんだけどな・・・。」初夏の夕暮、甘酸っぱい想いが広がる夏の香りを漂わせて・・・・・・ snowの日記祖父母の所で暮らす千雪ちゃん視点でお送りいたしました。勿忘草の花言葉は「真実の愛」「私を忘れないで下さい」という言葉になっているそうで、作中では私を忘れないでと秘めた想いを打ち明けられなかった一ちゃんに言わせてみました。昔、読んだ話で勿忘草の話が印象的だったので使ってみました。中世のドイツでの悲恋話だそうです。恋人の女性にその花を取ってあげようとした騎士が足を滑らせ、川に落ちていく際にその花を彼女に投げ、「私を忘れないで」と言い残したのが、語源だそうです。ちなみ5月14日の生まれの人の誕生花だそうです。春の花らしいです。昔、読んだ小説にも勿忘草の話が載っていましたが、それもちょっぴり悲しい話でした。話は戻りますが、もし一ちゃんが意中の人に渡すことが出来、その想いが成就したにしても、しなかったにしてもいつか想い出になるなら、意中の人に自分の気持ちを知って欲しいと願うのだろう。きっと、その人は「馬鹿・・・言葉にしなくっちゃわからないよ」と呟くかもしれない。今日はマンガの発売日。楽しみだな。ささやかな恋がいつか実りますように
March 5, 2016
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『 譲れない恋 』 パート4 千鶴さんの発言に凹みそうになる。「私としては、あいつに前に進んで欲しいんだけどね~。」「先輩が好きになる人なんだから素敵な人なんでしょうね・・・」自傷気味そう言えば「まぁね・・・。お互い子供で、どうすることも出来ないけど、でもあの子の意志で動いたことだから・・・。」どこか遠い目をしていた。「でもね。恋愛で良い子ちゃんなんて、何も意味もないのよ!周りの人を傷つけない様にいつも笑っている様な子だったから、それが無性に腹立たしくて、それでいて本心はいつも隠したまま。私がね、あの子が藤野君に恋をしているんじゃないかと気付いたのは今日年の夏頃だった。恐らく、ちょっと前まで私の恋人が好きだったんだと思うの。彼が彼女に好意を抱いたのも同時期だったと思う。」“私より前から二人は惹かれあっていたんだ・・・。”その真実を知って、更に胸が痛む。「だけど、あの子は彼に想いを伝えることなくして、去って行った。本当にいい子ちゃんぶって!そういう所ムカつくのよね!」「おい、何の話をしているんだ!」藤野先輩が戻ってきた。「別に~。藤野君もあの娘も意気地なしよね~!」「浅川、何を聞いたかしらんが全て忘れろ。用事が済んだのなら、俺は帰る。」鞄を手に取り、帰り支度を始める。「あっ、先輩待ってくださいよ!」慌てて追掛ける。彼女は聞こえないほど小さな声でこう言った。「頑張れ!恋する少女!」 店を出て、彼は私の存在を無視し続ける。「先輩、待ってくださいよ!」「まだ、なんか用か?」「いえ、ええっと・・・。」「俺は暇じゃないんだ。これで失礼する。」完全に線引きし、置いて行かれてしまった。掛ける言葉もない。彼の心の中に自分がいないことがよく解っているから悔しかった。 ーIN 自宅「ただいま~」「お帰りなさい。」母の返事が返ってくる。その声に安心して泣きそうになる。だけど、心配させたくなくて部屋に直行し、そのまま、ベットにダイブして千鶴さんから聞いた話を思い出し、更に先輩から冷たくあしらわれたことを思い出せば、胸の中が苦しくなって、涙が溢れていた。声を殺し、泣く。心配を掛けない様に・・・。 いつしか夕食の時間、気怠い体を起こし、リビングに向かえば、私の好きなおかずが並んでいた。「今日は私の好きな物ばかりだ!」「そうよ!お母さん、桃の為に張り切って作り過ぎちゃった!ほら、冷めない内に食べてね~!」母は何があったのか聞かない。代わりに私の好物で元気付けようとしてくれる。「・・・お母さん。ありがとう」「ん?」お母さんは何事もなかったようにいつもの様に笑ってくれる。きっと父にバレタなら“うちの可愛い娘を見る目の無い奴め!”となどと言うだろう。親の良く目であるとはいえ、愛されていると思うのだった。 snowの日記春の陽気になって来たけど、春物の服がまだ着れない。難しいな小説って
March 4, 2016
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『 譲れない恋 』 パート3 ある日、藤野先輩の噂の彼女に出逢った。中間テストも終わり、私は街で藤野先輩に声を掛けようとすると「藤野君。テストどうだった?」何度か先輩と一緒に居る所を見たことのある美少女が隣にいたのだ。こうしてみると美男美女でお似合いだと思う。自分で言うのもなんだが、私は平均より若干可愛いと言われる類で、そこそこモテる。明るい性格で男女と共に仲が良いと思っている。ファッションだってお洒落と言われている。だけど、目の前にいる彼女は百合の様にお淑やかで言わば清楚系美少女なのだ。完璧に白旗を上げるレベルだ。「あれ、藤野君。あの子、貴方の後輩じゃないの?」「ハァ?」彼女の方が私の存在に気付いた。「・・・浅川?」もう逃げ出したかった。「へぇ、やっぱり知り合いなんだ。良かったら、私達とお茶でもどう?」彼女に誘われるがまま、一緒に近くのカフェに入ったのだ。 ーin Cafe 「アハハハ!何それ!」彼女は腹を抱えて笑い出した。私はカフェに着くや否や恋人の邪魔をして申し訳ないと言うと彼らはキョトンとした目をし、お互い目を合わせ、驚いていた。そして、彼の口から幼馴染ということを言われるのだった。そして、現状に戻る。「ハハハ・・・お腹痛い・・・。藤野と私が恋人ね~。私じゃなくてあの娘ならそう見えるだろけど」「千鶴と恋人とか勘弁してくれよ。こんな面倒くさい女、俺は御免だ。」本当にウンザリした様子の先輩「失礼しちゃう!そりゃあ、あの娘と違いますよ~だ!」「そうなんですね。でも、仲が良いのでってきり二人は恋人だと皆で思ってました。」「冗談じゃね。俺は女なんて嫌いだ!」そう言うと席を外し、トイレに行った。「ごめんね。藤野が。あいつ、ちょっと前に好きになった娘がいて、その娘が突然遠くに行ったことがショックだったみたいだから。でも、あの娘も彼の事を好きだったと思うんだけどな。」ダブルショックを受けたのだった。 snowの日記勘違いが解け、新たな難関です。千雪は、祖父母の所に引っ越ししてしまい、あえない訳じゃ無いがお互いに連絡を取っていない状況だった。ただ、お互いに両想いなのは知らない。知るのは千鶴だけだった。
March 3, 2016
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『 譲れない恋 』 パート2 「藤野~先~輩!!」彼の姿を見かける度、まるで犬の様に走っていく姿が忽ち、噂になりつつある。「煩い。何度も言うが廊下は走るな!」「すみません☆でも、藤野先輩に逢えて嬉しかったんです♡」語尾にハートを付ける。彼には幼馴染で他校の千鶴さんと言う綺麗な彼女がいるらしい。それでも、彼と親しくなりたくて斉藤先輩を通じて距離を縮めつつある。「あれ~桃ちゃんじゃん。こんにちわ☆今日も可愛いね!」「そんなことないですよ!先輩達は移動なんですか?」「そうなんだよ!次、音楽なんだ。なんかこうやって駆けて来る所とかあの子にそっくりだよね~?藤野」懐かしそうな目をしながら言う斉藤先輩に対し、藤野先輩は否定した。「全然違う。あいつの方がもっと控えめだ。本当に妹みたいに可愛い奴だ。」「ああ、桃ちゃん。気にしないでね。」焦ったようにフォローする。「大丈夫です~!」「桃、こんな所に居た!先生が呼んでたよ!」友人に呼ばれて慌てて、走っていく。走り去る去り際に彼らに会釈をして、別れたのだった。「・・・煩い奴だ。チビ助とあいつを一緒にするとかありえないからな。」藤野先輩は去った後そう呟いたのだ。「まぁまぁ。桃ちゃんは可愛いよ。明るくて、優しいし。だけど、あの子とはやっぱ違うんだよね・・・」寂しそうに呟く。私は知らなかった。藤野先輩の本当の好きな人を・・・ snowの日記だいぶ親しくなった話です。明日は雛祭り。明日で専門学校卒業して、9年です。
March 2, 2016
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『 譲れない恋 』 パート1 中学の時、学校見学の時にその人を見掛け、恋をしました。その人のことが知りたくて、その人の事を調べた。知れば知るほど、彼に夢中になりのめり込み、危くどこの高校にも行けなくなりそうになったのだが、途中で巻き返し、見事その人の同じ高校に入った。だけど、その高校に入ってから分かったことがある。思ったよりも“モテる”&“彼は女嫌い”。唯一仲の良いと思われる他校生の女性はすごく綺麗でとても親しそうで、彼女だと思った。だけど、諦めきれなくて彼と何とか接点を持っとうと彼の先輩と仲良くなったのだ。「おい、斉藤。誰だよ、そいつ?」明らかに不機嫌で怒っているようだ。「初めまして、私、浅川桃と言います。宜しくお願いします。」睨まれたって怯まない。「いや、桃ちゃんにそこで逢って、お前と図書室で勉強するって言ったら、行きたいと言うから連れてきちゃった。」デレデレの斉藤先輩。彼に悪いけど本命は不機嫌な藤野優斗先輩。「すみません。お邪魔でしたか?」「ああ、邪魔だ。斉藤。てめぇ、やる気がねーなら帰るぞ。あいつと約束を蹴ってまでお前に付き合ってやろうと思った俺がバカだった。」席を立つ藤野先輩に斉藤先輩は焦る。「いや悪かったよ~!だけど、可愛い後輩も一緒なら勉強も捗ると思うんだ!ね、良いだろう~?」私は心の中で“斉藤先輩!頑張って!”エールを密かに贈る 結局渋々だが、彼と勉強という時間をゲットしたのだった。 snowの日記まだ、書き途中の『星に願いを』の番外編となる話で、主人公を変えました。明るく可愛い少女で、藤野さんに片想い。時系列としては、藤野、斉藤が高2、桃が高1となっています。桃は学校説明会の際に一目惚れし、その後、文化祭に行き、情報を集めました。成績は平均レベルであり、彼と同じ高校はいるのはかなり難しい。藤野、斉藤の学校は進学校。トップクラスに入る学校です。彼に恋するあまり、同じ学校にはいる事を決めた少女です。藤野さんが千雪を想っていることは知らない。千雪の姉、千鶴が恋人だと現段階で絶賛誤解中という話です。 もう、今月は卒業式のシーズンですね。早いな。
March 1, 2016
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