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半蔵門線に揺られていた。隣に若い女性が座った。腰掛ける直前にチラッとお顔を拝見しただけだが、なかなか整った顔立ちの女性。ところが座った瞬間に漂って来た。臭い匂いだ。視界に捉えられる足元は薄汚れたジーパンだった。薄汚れているのが流行りのようだから当たり前かもしれない。「ジーパンじゃーないよなー?」「香水なのかもしれないけど、こんな変なのは嗅いだことがないよなー」「最近は1週間お風呂に入らない女の子がいるらしいけど、ヤマンバ風じゃなかったしなー」すぐ隣だからジロジロは見られない。「早く降りろよなー、コートに臭いが移るじゃないか、嫌だなー」20年前の記憶が蘇る。浅田次郎のラブレターに登場するような千葉県のスナック。中国人女性ではなかったが、強烈な香水だった。あの時はセーターだったが、翌朝一番で洗濯屋にだした。洗濯屋のおばさんにも怪訝な顔をされた。今日のはそこまで強烈ではないが、とにかく変な匂いだった。余程席を立とうかと思ったが、10分ほどで彼女は降りていった。黒い革ジャンの下から、くすんだ色の長い毛糸のセーターをだらしなく覗かせている。革の臭いはしなかったから、合成皮革かもしれない。いずれにしてもヤレヤレ。渋谷駅で降りてから、左腕を鼻に近づけてみた。臭わない。「鼻が麻痺しているかもしれないな」会社に着いてから、早速ファブリーズしておいた。化粧品会社には、よーく考えて作ってもらいたいものだ。
2005.01.31
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世の中で一番会いたくない者に会ってしまった。1時を過ぎたので昼食に出た。専務をほったらかしにして一人で出た。半マーボー丼&ラーメンを食べようと行きつけの店に入った。私が座ってオーダーが済むと彼は入ってきた。なんだよ、ご飯不味くなるじゃんか・・・お前だってオレに会いたくないでしょ・・・空いてんだから気づくでしょ・・・引き返せよ・・・バカ・・・我が家のバカ次男である。刈上げ頭にメガネをかけていつものダウン風上着。何度見ても嫌な顔だ。夫婦そろって借金まみれ。夫婦そろって大嘘つき。ついでに長女も嘘つきだ。750円払って食べずに出ようと思った。私は被告だが、彼にこそこそする筋合いはない。私は何一つ彼に悪いことなどしていない。自分のせいで自分のケツが拭けなくなって、善良な家族を巻き込んでいるだけだ。そして今、バカ次男は原告で私は被告だ。民法よりも家法が優先されるべきなのに、理不尽な法律がある。税金も払っていない非国民が原告だって。笑ってしまうような話だ。バカ次男はニラソバにライスを頼んでいた。至近距離にいられるだけで腹が立った。そそくさと食べ終えて支払をする。レジには奥さんが立っていた。「家にはあっちこっちからお金を借りまくって、返せないバカな兄弟がいるんです。もし、借りに来ても貸さないでください」聞こえよがしにそう言ってやりたかった。ちなみに隣の電気屋さんには、三男が釘をさしてある。今週は初めから最後まで何かが狂っていた。バイオリズムと言うやつだろうか。週末は厄払いをしなければ・・・
2005.01.28
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東横線学芸大学の東口を出るとすぐに鮨屋があるその名を 「和可奈」 という創業昭和三年 とシャッターに書かれていたと記憶している頑固な親父が丁寧な仕事をして伝統の味を守っている毎日仕入れている魚も上等だから文句なく旨い旨い魚だから鮨なのだがここの魚達は銀座○兵衛はおろかどんな有名店にもひけを取らないシャリだの酢だの何だかんだと言っても魚が命「おいしいね」そう言うと「魚がいいからですよ」と頑固親父は自分の仕事をひけらかす事はしないネタばかり誉めるそれでも仕事もきちんとしているコハダも鯖も最適の〆加減酸っぱいから嫌いだった私もここでは大ファン昨晩も鯖の刺身とコハダの握りを頂戴した煮蛤も煮鮑も旨くできている煮穴子をつまみで熱燗が体に凍みたガリも勿論自家製立派な自家製カラスミはすっかり売り切れていた今年の暮れまでは登場しない青柳や赤貝も平貝も飛び切り上等トリ貝の時期にはやっぱり上物が並ぶトリ貝好きのお客がいて来る前に電話をかけてよこす「今日はある?・・・それじゃ全部とっといて・・・」やって来て全部食べていく身厚・特大の生トリ貝を握りで食べる握り2つ分は取れる生トリを贅沢にも1枚握りでペロリいずれにしても他ではめったにお目にかかれないネタばかりだめったにお目にかかれない物が新たに一つ加わった「夢想仙楽」焼酎だ私は自宅では好んでこれを飲んでいる親父の息子は気に入っていたのだが日本酒党の頑固親父が認めたから始めてくれた私に一本プレゼントしておいてくれた人がいたので昨晩は和可奈で始めての「夢想仙楽」をご馳走になった赤貝の肝茹でを頂きながら旨かった私はこの赤貝の肝茹でが好きだ「赤貝の肝はどうするの?」以前聞いてみたら「捨てます」の答え「立派な赤貝なのに、もったいないねー」と言ったら「そうですよね、おいしいですものね・・・」息子が言ってくれたそれ以来、私のお通しは肝茹でを出してくれる最上級の生わさびとあいまって幸せマグロや白身も近海物にこだわっている私は中トロ鉄火か赤身のズケをいただく東京湾の平目も旨いねっとり・しっとり「包丁を入れると吸い付きますよ」頑固親父の表現がよく理解できる食感なのだが昨晩はなかったので少々残念ここまで書いたのには訳がある「和可奈さんもホームページ作りなさいよ・・・大きな宣伝にはならないけど・・・プリントアウトして持って来たらビール一杯無料とか・・・」私がビール一杯無料になったら、益々嬉しいいと思って言っただけで携帯電話も持たない頑固親父は無関心だろうと思ったが「いいね。一割引きでもいいよなぁー」と息子に向かって即座に言った「いいですねぇー」息子も言ったと言う訳でもし私が作ってあげるならどんな風にするか考えながらネタを書いてみたのだそうそう、お値段ですがどこぞのお店のようにボーナスが出なけりゃ行かれないなどと言うことはありません家族経営の為に余計な人件費は出ない持ち家だからテナント料はかからないとにかく品質を考えたらコストパフォーマンス抜群であることを最後に書いておきます追伸、来客もあり忙しいのに、よくぞこんなもの書いている自分が偉く思えてきた。明日も11時から接客と打合せだ。もうちょっと仕事をしてしまいましょう。
2005.01.27
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朝からイライラの一日だった足を引っ張る輩がたくさんいるから気持ちを変えて午後に挑んだ同じように降りかかる災難そのたびに増える仕事そのたびに遅れる仕事「いったい誰の為に仕事してるんだ?」自問・・・カレンダーを見た仏滅だったやめて帰ろうと思ったそれでも明日を考えて帰りの関所を考えてまた気持ちを静めてお仕事再開「秘書でも雇ってやろうか?」専務が言った「要らない」教える面倒はゴメンだ「私の代わりを雇ってくださいよ」そうしたら辞められる「かなしい日と ものうい日は たべもののことをかんがへる」 (八木重吉「赤つちの土手」より)
2005.01.26
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12時になると、「じゃー、オレちょっとデートしてくるから・・・」珍しく専務が一人で出かけていった。私としては少々中途半端だったから好都合。「行ってらっしゃーい・・・」少々笑顔を向けて差し上げた。「誰とデートか何で聞かないの?」って顔をしている。誰とデートしようが他人の勝手だから、私は聞かない。それに、どうせ娘だろうと予想はついていたから。「娘からメール来ちゃってさ・・・」ドアに手をかけながら嬉しそうに言い残して行った。可愛そうに、またおねだりされちゃうんだ。今日はいくら取られちゃうのかな?昼飯ご馳走して、3万円は財布が軽くなるだろうな。長男には無関心だが、娘には甘いのが専務のみならず男親の常なのだろう。さてさて私はどうするか・・・昨日と同じナポリタンを食べに行こうと出かけたが、寒さに断念。一番近場のラーメン屋。時間が外れているからお客はゼロ。「レバニラ下さい」「どうしたの?」「どうもしないよ」「あっ、そうなの」99%この店では「もやしソバ」だから。たまには違うものだって食べるよ。昼飯は何が食べたいって特に無いものね。無いから考えないでいつも同じになるだけだ。「チャーハン」と「チャーシュー麺」とを交代で食べた週もある。同じ献立が2日続くこともある。今の環境では、昼飯はとにかくお腹に入ればいいと思っている。もし、お金と時間が自由になる状況だったら別だけど・・・自由にならないから丁度良いのかも知れない。自由気ままにしていたら糖尿病になっちゃうかもね。休肝日どころの摂生では済まないだろう。おー怖!「これで良いのだ・・・」と何故かバカボンのパパであります。
2005.01.25
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視野の検査で病院に行ってきた。検査中に、「左目が見えにくいなー」と自覚していたが、「眼圧は高目ですが、神経が丈夫だから大丈夫でしょう。また、半年後に検査しておきましょう。」と言う事で、前回と同様の結果だった。神経は弱いと自覚している私でも、目の神経だけは強いようだ。眼圧を測る時に、目に向かって風を吹きかけられる。私はこの検査がニガテだ。医師も分っているから、目薬をさして別の方法で計り直す。「初めからこの方法でやってくれよ」と思っても口にできない小心者だ。病院を出たのは12時をまわっていた。代々木駅で立ち食い蕎麦を食べようと歩きながら考えていたのだが、改札を入ると電車の来る気配があったのでスルーしてしまった。渋谷駅の蕎麦でいいやと車中思っていたが、いざ降りた時には無意識に前の人につられて階段を下りていた。危ない前兆かもしれない。東横線の先発は中華街行きの特急だった。「なんでやねん」学芸大学は止まらない。「急行だけで充分だよ、特急なんて作るなよ」ぼやきながら各駅停車でゴトゴト‐ジュウいざ目的地に着いたら食欲減退モードだった。半チャン・ラーメン? 蕎麦屋でうどん? それともコーヒー?コーヒー屋に足が向いた。席についたときには1時を過ぎていたが、ランチメニューをウェイターが置いた。スパゲッティ-かサンドイッチ・・・ナポリタン・セット 760円の数字が目に入った。あることは知っていたが食べたことは無かった。いつもはコーヒーだけだから。ブレンドは460円。300円プラスでナポリタンも悪くないな・・・ついつい頼んでしまったのだが、どうしてなかなか結構なお味でした。麺は茹でたてでは無いものの、アルデンテであり、玉葱・ピーマン・ハムにマッシュルームが少々の昔ながらの懐かしい味だった。一応サラダも付いて、300円は大満足。タバスコと粉チーズもチャンと運ばれた。錦糸町のイタリア料理店ではタバスコが無い。代わりに変なタバスコ風のビンが出てくる。このコーヒー屋の方がよっぽど偉い。と思いつつ、食欲減退モードはどこへやら、「明日もこれにしようかな?」と久々の感激ものだった。
2005.01.24
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帯状疱疹を患って昨日は休んでいた専務も今日は出てきた。昼になっていつものように、「昼飯どうすんだよ・・・」の声。「そんなに怒らないでくださいよ・・・今日は出前無いですよ・・・」本当はデニーズに頼めるのだが、私は作業中だったのでとりあえず言った。「オレは薬を飲まなきゃならないから、どうすんだって聞いてんだよ・・・」それなら勝手になんでも食べてきなさいよ、と知らん顔をしていたら「ねぇー、食べに行こうよぉー」猫なで声。薬飲む為に食べなきゃならないんなら可愛そうだわね、邪険にはできないわね、と思いつつも作業を中断せずに黙っていたら、「おごるからさー・・・」それならOK!という訳で蕎麦屋に行った。私はたいして食欲無いし初めからオーダーは決まっていた。ご指摘を頂戴してもここで蕎麦は食べない。不味いんだものね。座るなり「卵とじうどん」を注文。(今年になってこの蕎麦屋は初めてだったが、最近ここでは「卵とじうどん」と私は決めている。昨年最後も30日に「卵とじうどん」を食べた。その時は、後から取引会社の人が入ってきて私に気づくと一緒のテーブルに座った。彼は私の丼を見て、同じ物を頼んで食べた。)「じゃーオレは卵とじ蕎麦」主体性の無い専務だが、東京では蕎麦しか食べない。美味しくなくても蕎麦を頼む。一応、ツウぶっているのだろう。オーダーを伝えた直後に、当社の社長が入って来て空いていた隣の席に座った。我々の注文が聞こえたはずは無いのに、頼んだのは「卵とじ蕎麦」だった。私が流行らせているのではないが、なぜか今日は「卵とじの日」だった。
2005.01.20
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仕事は「猫の手も借りたい」状態だ。特に新しい仕事に関しては、暫定的に各部選抜でチームを作るが、その段においては「猫の首に鈴を付ける」がごとく引き受け手がない。「猫も杓子も」余計な仕事は逃げて通る。先を見越した大事な仕事だって言うのに、「猫またぎ」状態には呆れる。「猫に小判」とばかり、大切さを理解しない。どいつもこいつも「猫をかぶり」やがって頭に来る。スタートしてからも肝心なときには「猫の子一匹いない」。「招き猫」でも置かないと集まってこないのか?言い訳に「猫なで声」なんか出しやがって。後ろ向きな社員は「猫いらず」でも撒いて退治してしまおうか?
2005.01.19
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私の町に、おでん屋がある。真夏でもなんでも一年中おでんを売っている。カウンターがあってお酒を飲みながらいつも満員の小さな店だ。道路に面したおでん鍋からは湯気が出ていて、美味しそうな匂いも漂わせている。つられるように、買い物帰りのオバサンは煮えたおでんを買っていく。昔っからあるこの店は、工場を持って自分のところでオデンダネを作っている。小学校、中学校、高校、そして現在も私はこのオデンダネにお世話になって育ってきた。おでんにすることもあるが、電熱器で焼いて食べる。ゲソ巻きと、イカ巻きと、お好み揚げが好きだ。ゴボウと紅生姜が入っているのがお好み揚げだが、最初から決まっているのに何故お好みなのか不思議でならない。たまに思い出したように、会社の帰りに買うのだが、さっきもメールでオーダーが来た。我が家の住人もたまには食べたいようだ。と、言うわけで今日はさつま揚げで晩酌となる。それにしても、私は店内で食べたことは一度も無い。包んでもらっている間にも、中を覗くと皆さん楽しそうに飲んだり食べたりしている。毎回、「寄ってみようかなー、寄りたいなー」と誘惑されるのだが、じっと我慢で持ち帰る。さてさて、今日も我慢できるかなー。ただ今、電話を2件待っている。早く来ないと帰れないじゃないの・・・愚図愚図せんと早よしとくれやす・・・
2005.01.18
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出張に行ってきた。岡山での仕事の後、誘われるままに晩御飯をご馳走になった。一生懸命に、気もお金も使ってくれた社長さんに感謝している。打合せ場所から飲み屋街までは、社長自ら運転して運んでくれた。ピカピカのベンツ!いいねー、ベンツってやつは・・・改めて見直す。もっとも上等なベンツだったから良かったんだわなー。入ったお店は居酒屋。だけど品物は良かった。馬刺しも「タテガミ」や「ハツ」なんて物まで出てきた。残念ながら、遅い昼飯のお陰でお腹は空いていなかった。それでも、ビールを頂戴して「次は焼酎かなー」と思ってメニューを見たら珍しいことに「夢想仙楽」があった。1杯頂いたが、何故か家で飲む方が美味しかった。一緒に行った上司には「誘われても1軒だけですよ」と釘をさしておいたが、さすが営業マン???「もう一軒行きましょう」の声に「そうですね」と迷わず答える。2軒目はクラブ。グランドピアノが置いてある。岡山でNO.1の店だって。金曜日の夜だって言うのにお客は1組。嫌な予感はしていたが見事に的中。お姉さん方に囲まれた上司は上機嫌。疲れている私は不機嫌・・・でも顔には出せないからまたしても不機嫌・・・タクシーに乗ってホテルへ帰ってきたときに「今何時?」と聞くから「もう1時半ですよ」と言うと「そんな時間かよ、12時前だと思ってたよ」だって・・・。何度も「帰りましょうよ」と合図を送っていたのに・・・。「お腹空いたでしょうが、買いには行きませんからね」そう言い残して部屋の前で別れた。お風呂に入って、仕事の整理をして、ベッドに入ってもなかなか寝られない。「もっと飲んどけば良かったな」そう思ってみても後の祭り。それにしても、12時過ぎまで外で飲んでいたのは何年ぶりか。すっかりおとなしくなったものだと我ながら感心した出張だった。
2005.01.17
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明日は出張。早起きして飛行機。先を巡らしアレコレ準備。巡らすたびに重くなる鞄。大きく育つ仕事の種を詰めて出かけよう。「太陽をひとつふところへいれてゐたい てのひらへのせてみたり ころがしてみたり 腹がたったら投げつけたりしたい まるくなって あかくなって落ちてゆくのをみてゐたら 太陽がひとつほしくなった」(八木重吉:詩稿「母の瞳」より「太陽」)
2005.01.13
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何かリズムが違う。バイオリズム と言うやつだろうか?昨日の血液検査も結果はOKだったから体は健康なんだろう。「失礼ですが、お歳のわりにはすべて正常です」女医さんは言った。「どこか具合の悪いところはないですか?」毎回聞かれ続けているといいかげん嫌気がさしてきた。何回かは「ストレスによる精神不安定です」と数字には表れないであろう、本当のことを伝えた。「頭が悪いです・・・」なんて冗談も言った。今回は本音も冗談も口にする元気はなかった。「別に何もありません」の一言だった。言っても仕方ないし、早く病院を出たかった。ゆとりが無いな、と自分でも思った。バカな社員と一緒に仕事をすることが本気で嫌になっている。自分達で考えることをせずに文句を言う社員。セクショナリズムの塊の社員。いつまでたっても成長しない社員。彼らのお陰で仕事が多いこと。そして、多くの火の粉も降りかかる。楽をしたいなどとは思わないが、本当にこれで良いのか考える。考えながら、こなしながら、毎日が過ぎていく。契約更改まであと2ヶ月。思案の時かもしれない。「人間はみな苦んでゐる 何がそんなに君達をくるしめるのか しつかりしろ 人間の強さにあれ 人間の強さに生きろ くるしいか くるしめ それがわれわれを立派にする みろ山頂の松の古木を その梢が烈風を切つてゐるところを その音の痛痛しさ その音が人間を力づける 人間の肉に喰ひいるその音のいみじさ 何が君達をくるしめるのか 自分も斯うしてくるしんでゐるのだ くるしみを喜べ 人間の強さに立て 耻辱を知れ そして倒れる時がきたらば ほほゑんでたほれろ 人間の強さをみせて倒れ 一切をありのままにぢつと凝視(みつ)めて 大木のやうに倒れろ これでもか これでもかと 重いくるしみ 重いのが何であるか 息絶えるとも否と言へ 頑固であれ それでこそ人間だ」 (山村暮鳥「風は草木にささやいた」より「人間の勝利」)書は友ではないが、頑張ろうかなと思ったりする。関所によって愛人と仲良くして考えよう。
2005.01.12
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午前中は今年度初めての血液検査に行って来た。何故だかとっても空いていた。そして私の検査結果も良好だった。連れ合いのお陰だろうと感謝している。昨日は休肝日だったが、祝日だったから飲みたかった。飲みたかったが、「止めておきましょうね」となだめられ、やっとの思いで休肝日を完成できた。昼に海鮮焼きそばと鳥のからあげを食べながら、横目で他人の生ビールジョッキを恨んでいた。私一人だったら飲んでいたことだろう。私のノンアルコールの食事は超特急だ。連れ合いの食事が終わるまで、手持ち無沙汰でならない。彼女が最後の一口を口に入れた時、伝票を持って私は立ち上がった。悪いと思っていても、謝るのはいつも後になってから。誰の為の健康管理なんだよね・・・自分との約束も満足にできない・・・他人を恨んじゃいけない。寂しい人間だ、私は。「しつかりと にぎつてゐた手を ひらいてみた ひらいてみたが なんにも なかつた しつかりと にぎらせたのも さびしさである それをまた ひらかせたのも さびしさである」 (山村暮鳥「雲」より「手」)仕事上、起こり得る事は事前に予知している。そして考えられる範疇で対処もしている。それでも、期日が近づいてくると不安にさいなまれる。そしてまたしても無抵抗と知りながら、更なる回避策を考える。避ける道がなく、連なって訪れる津波状態の問題には対処する術などはなからないと知りながら。臆病者の特性みたいなものだ。「両手をどんなに 大きく大きく ひろげても かかへきれないこの気持 林檎が一つ 日あたりにころがつてゐる」 (山村暮鳥「雲」より「りんご」)
2005.01.11
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土曜日は午後3時を過ぎると続々と社員が帰って行く。決められた終業時間だから違反ではないが、「お前ら時間で仕事をするなよ」「やり残しがたくさんあるだろう」「だからいつまでたっても進歩しない会社なんだよ」と思うのは私の我侭か・・・まぁ、君達がいなくなってくれたほうが僕には静かで良いけれど。作業にも、考え事にも邪魔が入らなくて大いに結構。それでも疲れるなー。温泉行きたいなー。のんびり温泉浸かって、手足をふやかして。などと思ってみても、どこにいても同じか・・・。「雨はやんだ しかし 空はくもってゐる 白いような すこし ひかるような雲がいっぱいだ ものを考へてはならないとおもった」(八木重吉・詩稿「うたを歌わう」ある日)
2005.01.08
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「ある日の こころ 山となり ある日の こころ 空となり ある日の こころ わたしと なりて さぶし」(八木重吉「秋の瞳」より・在る日の こころ)今日も一日さまざまな仕事があった。なげてあった結果を聞き、先の指示を出す仕事。進行途中の打合せ。降ってわいた連絡と相談と対処方法の提示。そして自分がすべき構築。私の心はその度毎に山となり空となり涙となり鬼となる。ほとんどの作業を上司との相談無しでやる。過程の報告はするが、度々の結論は独断即決で出していく。出してしまってからも、「あれでよかったのか?」修正が効くうちは最良を考える。考え続けることに疲れ始めている。性格だから仕方ないと思いながらも、しんどいなー。それでも私には、話のできる連れ合いや親兄弟がいることに感謝している。仕事の話などはしないが、我が侭な心を許してくれる彼等には、ありがたいと思っているし幸せだと思っている。「私は、友が無くては、耐へられぬのです。しかし、私には、ありません。この貧しい詩を、これを、読んでくださる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの友にしてください。」と、重吉は「秋の瞳」の序文に書いている。「私の友達は本です」「私の友はお酒です」そう言う人がいる。寂しいと思う。私もお酒が友達だった時期があった。今はそうではない。やっぱり友は人でなければ・・・・・・今日は関所の日だが、今日のお酒は愛人にでもしておこうか・・・
2005.01.07
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昨年は一度しか出席しなかった部長会に「今年は極力出ろ!」と言われたので年頭でもあり出席した。予想通りの中身の無さに「相変わらずですね・・・」終了後にそう言ったら「どうすりゃ良いんだよ、考えてくれよ!」と役員さんに怒られた。「貴方が言った言葉も彼らは理解していませんよね・・・この件だって早速こんなになってるでしょ?」「だから、それはアイツ(別の役員)に言ったんだよ、お前がヤレって・・・」「いつも私に言うでしょ? 指示しただけじゃダメだって・・・やらせるのが仕事だって・・・やらせなさいよ」「・・・・・・帰って良いでしょうか?」変な会社だ。役員さんが了解を求めてくる会社。役員さんにたてつく社員のいる会社。勿論、半分は愛嬌だが、半分は本音だ。偉そうにしているつもりはない。偉くもない。「考えてることがあるから一回ゆっくり話そうよ」「いいですよ(良いではなくNOの意味)」「お前ね、役員のオレが言ってんだよ、そんなに簡単に言うなよ。話があるって言うんだから聞くぐらい聞きなさいよ。」私は聞かなくても話の内容は想像がつくし、役員さんも答えを予測している。会社が現在行っている仕事と、今後の進路を見ていれば案件が何かは自ずと分る。高々社員数50や60の会社だ。「それは私ごときが考え決めることじゃないでしょう? 会社が決めることでしょう?」「オレはオレで考えてあるよ・・・」「じゃーそうしたらいいでしょう。でも私が乗るか乗らないかは別ですよ。」「だから話があるって言ってんだろ! バカ!」・・・・・・・・・・・タイミング良く私に入ってきた外線や内線や社員の訪問で役員さんとの会話は運良く途切れた。この時世で仕事があるだけ幸せだとは思っているが、限度ってものがある。正月も確かに休ませてはもらったが、神経は休まっていない。従って休肝日は棚上げにしてきた。昨晩も寝言を言っていたらしい。歯軋りだけでなく、最近は寝言も多いことを自覚している。自分で言った寝言で目が覚める。心療内科とやらを薦められたが行っていない。私の場合は解決にはならないだろうと知っているから・・・。一人でつまらない日記を書いて憂さ晴らしをしていた方が効果があると思っている。今日は久々の休肝日・・・の予定。予定・・・だが・・・帰ってから考えよう。
2005.01.06
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初仕事だった。やらないだろうと思っていたら、夕方になって配給があった。賀詞交歓会、頂き物のビールを飲んだ。銀河高原・白ビール、ヨーロピアンテイストだって。ヨーロッパ人はこんな味が好きなのだろうか?僕には不味くて飲めなかった。それにしても、また今年も始まった。良い年にできるよう頑張ることにしよう。
2005.01.05
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別宅近所の亀戸天神まで初詣に行った4日ともなると参拝客はそれほどでもない例年の反省をいかして4日にしてみたが正解だったブラブラして天ぷらを食べて帰ってきた明日よりの仕事が頭から離れない貧乏性の1年が始まった(平成17年1月8日記)
2005.01.04
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雪の残る道を歩いて碑文谷八幡宮まで初詣に行った午前中につき参拝客はまばらだった夕方小腹が空いたので鮨屋に行ってみた出前の作業で手一杯だったので諦めたスーパーで買出しをして牡蠣と鱈のチリを作って家族に振舞った結構お酒を飲んだ良い元旦だった(平成17年1月8日記)
2005.01.01
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