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Im Westen nichts Neues (2022) (imdb.com)昔の映画作品「西部戦線異状なし」は1930年第三回アカデミー賞で監督賞と作品賞を受賞している。当時としては当然と思える結果である。昨年配信されていた話題作であったが私は見ることを避けていた。過去作があるという点、名作のリメイクは必ずしも名作とはなりえないと思えること。そして何より、見たとしても「1917命をかけた伝令」を見た時のような感じになるのではないかと思えた。見終って、というか中盤あたりから不毛な戦いにしびれを感じ始めていた。第一次世界大戦についてはよく知らず、終盤になってフランス軍のほうに戦車や火炎放射器が出てきて驚いた。フランス軍の方が軍備は優秀だったのだろうか。調べてみると第一次世界大戦は塹壕戦で膠着状態が続き、一進一退でわずか数百メートルの陣地の取り合いに終始したようである。加えて長きにわったった戦争でドイツ帝国をはじめロシア帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国など多くの帝国が消滅した。そんな事情を一切描くことなく、ただただ前線での戦いと停戦交渉を映し、停戦期限まで悪あがきするドイツの将軍を見せて、やるせない思いが残る作品となっている。戦争はすべきものではない。無慈悲な死の数を増やすだけである。映画としては主人公が仲間との絆に引きずられ、戦場へ出ていく姿。戦場の悲惨さ、悲愴。虚しさを描く内容となっている。見るべきもの伝えるべきものがあるだろうけれど、現代でこの作品がアカデミー賞作品賞を獲得することは望まない。Netflix にて2022年/ドイツ/148分/監督:エドガー・ベルガー原作:エリッヒ・マリア・レマルク脚本:エドガー・ベルガー、レスリー・パターソン、イアン・ストーケル出演:フェリックス・カメラー、アルブレヒト・シュッヘ、アーロン・ヒルマー、モーリッツ・クラウス、エディン・ハサノビッチ、ティボール・ド・モンタレンベール、ダニエル・ブリュール、デービト・シュトリーゾフ、アンドレアス・ドゥーラー、ミヒャエル・ビッテンボルン原題:Im Westen nichts Neues(「西部で新しいことは何もない」)お薦め度「西部戦線異状なし」★★★☆(70%)
2023.01.29
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NHK BSシネマで放送される映画の中からおすすめ作品を紹介します。「うぉー!なんなんだ、このラインナップ。すごすぎる」2月おすすめ作品は有名作品が目白押し。「エデンの東」「チップス先生さようなら」「理由なき反抗」「地下鉄のザジ」「日本沈没」「ゴースト ニューヨークの幻」「ジャイアンツ」「ポリスアカデミー」「レナードの朝」「テルマエ・ロマエ」「オーシャンズ11」「乱」「ドライビングMISSデイジー」「テルマエ・ロマエⅡ」の作品の中から選んだ5作品はこれら。(チラシ画像の下のリンクは画像の出展元を掲載)【おうちで観る映画】2018年。作品57「禁じられた恋の島」作品58「チップス先生さようなら」 - 一語一映Ⅲ (hatenablog.com)「チップス先生さようなら」2023年2月2日(木)午後1時00分~3時36分GOOD BYE,MR.CHIPS 1969年 アメリカ思春期に見て大感激した作品。2009年1月31日再視聴。ブログ「チップス先生さようなら」「中学生におすすめする映画 10本」お薦め度★★★★☆(90%)映画:「理由なき反抗」 | 東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき | (有)やな瀬不動産 (zennichi.net)「理由なき反抗」2023年2月8日(水)午後1時00分~2時52分REBEL WITHOUT A CAUSE 1955年 アメリカ小森のおばちゃまがいらしたらジミーの主演三作品「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」すべてをピックアップしておすすめすることでしょう。40年前はジミー人気絶大で紙袋、Tシャツなどに数多くプリントされ販売されていた。映画.COM ALL TIME BEST「理由なき反抗」お薦め度★★★★(80%)写真提供:アマナイメージズ「ゴースト ニューヨークの幻」2023年2月14日(火)午後1時00分~3時08分GHOST 1990年 アメリカなんと切ないファンタジー・ラブストーリー。ドアにコインのシーンは忘れられない。映画.COM ALL TIME BEST「ゴースト ニューヨークの幻」お薦め度★★★★☆(90%)レナードの朝 | 映画 ポスター, 映画, ロバートデニーロ (pinterest.jp)「レナードの朝」2023年2月20日(月)午後1時00分~3時02分AWEKENINGS 1990年 アメリカ名優ロバート・デ・ニーロと名優ロビン・ウィリアムズの競演。患者と医師の実話。奇跡だ。映画.COM ALL TIME BEST「レナードの朝」お薦め度★★★★☆(90%)【映画】「ドライビングMissデイジー」「アイ アム レジェンド」 | 歌うねるぷり♪ (ameblo.jp)「ドライビングMISSデイジー」2023年2月27日(月)午後9時00分~10時40分DRIVING MISS DAISY 1989年 アメリカジェシカ・タンディがアカデミー主演女優賞を受賞。作品賞、脚色賞、メイクアップ賞も受賞。ノミネートにモーガン・フリーマンが主演男優、ダン・エイクロイドが助演男優。お薦め度★★★★(80%)
2023.01.29
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MyFrenchFilmFestivalTwitterでMy French Film Festivalが開催されていることを知り、配信で視聴できるので見てみた。「美しき大河」という短編。これはドキュメンタリーなのかな。水であふれる盆地に住む老人たち。アメリカのどこだろう。フランス語を話す彼らに避難する場所はない。U-NEXTによると”2019年、アメリカ。ミシシッピの川の水位が過去最高を記録し、ルイジアナ州ピエールパートの住民は最悪の自他に備えていた。・・・・・・”とあるから、ドキュメンタリではないんだな。U-NEXT にて2021年/カナダ/10分/監督:ギヨーム・フルニエ、サミュエル・マトー、ヤニック・ノラン原題:Belle River(「美しい大川」)お薦め度「美しき大河」★★★(60%)My French Film Festival 2023年2月13日まで
2023.01.29
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MyFrenchFilmFestivalTwitterでMy French Film Festivalが開催されていることを知り、配信で視聴できるので見てみた。「パロマ」という短編。ドラッグクィーンのショート・ストーリー。ハイレグ水着(?)でヒッチハイクを試みるが、車はすべて素通り。スーツケースを引きずりながら、道端のカフェレストラン(?)に入る。そこで出会ったトラックドライバーに便乗することになる。ドラッグクィーン・パロマのステージがいい。その後のダンスパーティ。そして…行きずりの出会いがその後……。なかなかな短編だと思える。U-NEXT にて2022年/フランス/27分/監督:ユーゴ・バルダン脚本:ソフィー・ボテイユ出演:ユーゴ・バルダン、オーギュスタン・ボワイエ、原題:Paloma(「パロマ」)お薦め度「パロマ」★★★☆(70%)My French Film Festival 2023年2月13日まで
2023.01.29
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Partir un jour (2021) (imdb.com)TwitterでMy French Film Festivalが開催されていることを知り、配信で視聴できるので見てみた。「バイバイ」という短編。雑な邦題だなぁ、でも、ある意味そうなのか。パリに出て長編作家となった男が両親の引っ越しに部屋の片づけのため帰省する。パリには身重の彼女。途中よった大型スーパーで元同級生に出会う。元同級生も身重だった。彼女との再会に……。思い出話に懐かしさと後悔が押し寄せる。24分の短編は時折「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人」を思わせる歌が入る。とある一日を映し撮ったしみじみとなる作品である。U-NEXT にて2021年/フランス/24分/監督:アメリ・ボナン脚本:アメリ・ボナン出演:ジュリエット。アーマネット、バスティアン・ブイヨン、フランソワ・ロラン、ロレア・クラヴィオッタ原題:Partir un jour(「ある日出発」)お薦め度「バイバイ」★★★☆(70%)My French Film Festival 2023年2月13日まで
2023.01.29
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タイニータイニーハッピー、それは都心を外れたところにあるショッピングモール。東西の端から端はとても遠い。先日いった東京ソラマチくらい距離は離れているんだろうか。吹き抜けを三階までの高さのあるツリーがシンボルとなり鎮座する。人それぞれに個性がある。8人の男女が人を気遣い、思いをはせる。小さい小さい幸せを、その幸せを感じる日々。8人の想いを連作として一つの物語として編んだ本。ほっこり感じる幸せはあっていい。と思う。タイニー・タイニー・ハッピー/飛鳥井千砂【1000円以上送料無料】
2023.01.28
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(C)Copyright 2020 Doorman Inc. All Rights Reserved伊藤英明が出演しているのに、見せ場がない。日本人が外国映画に出演するとセリフがなくなったしまうが、伊藤英明もほぼセリフなし。なぜなんだろう。北村龍平監督作品とは知らなかった。ジャン・レノまで出ているのに、話題にならなかったな、と思う。冒頭のド派手なシーンからの改装中マンションで引き起こされる事件。犯人とドアマンの丁々発止のアクションは何度も何度も見せ場を作る。セリフで”30年前”と出てきて、第二次世界大戦か終戦後すぐを思ったが、ベルリンの壁が崩れる東西ドイツが一つになるときとわかり、時代錯誤している自分に苦笑した。(年を取ったものだ)U-NEXT にて2020年/アメリカ/97分/PG12監督:北村龍平原案:マシュー・マカレスター、グレゴリー・ウィリアムズ脚本:リオール・シャフェッツ、ジョー・スワンソン、デボン・ローズ出演:ルビー・ローズ、アクセル・ヘニー、ルパート・エバンス、ジュリアン・フェダー、ルイス・マンディロア、ダン・サウスワース、伊藤英明、デビッド・サクライ、ジャン・レノ原題:The Doorman(「門番」)お薦め度「ドアマン」★★★☆(70%)
2023.01.26
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作者・森絵都があとがきに書いている”この物語は、私のまわりにいる人たちや、どこかでせっせと生きている見知らぬ人たちの夢が消えてしまわないように、消されてしまわないようにと、祈りをこめて書きました。”とあるように、夢を夢で終わらせない、夢を見続けている限り夢である。夢を実現しようと上京し、あくせくした若かりし私自身を思い起こしながら読んだ。私は3年で目が出なかったら戻ってくると約束したにもかかわらず、帰ることなく。紆余曲折を重ね、不慮の出来事で24年目で突然足を洗わなければならなくなった。しかし、田舎に帰ることをできず延々と居続けてしまっている。若い思い。真摯な願い。生きていく術。社会と世間体の重圧に押しつぶされそうになりながら、活き活きと生きるために試行錯誤する。正解な人生なんて、わからない。中学生から高校生になってしまう主人公さゆきの思いに心ゆさぶられた。ゴールド・フィッシュ [ 森 絵都 ]
2023.01.26
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「春の旅人」閉園された遊園地の中に入るとおじいさんがいた。おじいさんは51年前に空からやってくる宇宙亀を見たという。51周期で産卵に戻ってくる宇宙亀を待っているのだという。不思議な話だ。田舎の小さな町の遊園地とともに生きてきたおじいさん。そして、そこにずっと咲いていた桜の木。「花ゲリラの夜」「春の旅人」「ドロップロップ」短編三作品を収録。児童文学作家とイラストレーターによるコラボ本。春の旅人 [ 村山早紀 ]
2023.01.25
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「トロイメライ」人間そのもののロボット。2000年の人口が半減した未来。亡くなった人そっくりのロボットが作られ、亡くなった人のまま存在する。兄の代わり、母の代わり、家族でない誰かもロボットとなり共に生活する。そんな未来で戦争が起こり、当初は戦争ロボットが戦い、壊れていった。戦争ロボットが足りなくなり、亡くなった人のかわりのロボットが動員される。そして、そのロボットたちをメンテナンスする人や開発者たちが戦場へ行く。一人取り残される主人公……。声高ではないけれど、戦争反対の書である。武力よる衝突は20世紀で終焉したのではないないのか、紛争は続き、21世紀の今も戦争とは呼ばない戦闘が繰り広げられている。外交という政治力で解決できなかったのか、武力をもってことを制しようとするとは…。軍部による政権も行われている国がある……。この先の未来でも戦争はなくならないのか……。「トロイメライ」「桜の木の下で」「秋の祭り」短編三作品を収録。児童文学作家とイラストレーターによるコラボ本。トロイメライ [ 村山早紀 ]
2023.01.25
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(C)2013 EUROPACORP - BRICK MANSIONS PRODUCTIONS INC.この撮影の後、ポール・ウォーカーは亡くなった。自動車事故である。著名スターの事故死は突然で衝撃である。40歳の若さであった。フランス映画で見ものを探していてヒットしたので見てみた。監督業からはさっぱり足を洗った感のあるリュック・ベッソンが脚本を担当している。原案というか原作というかそれもリュック・ベッソンである。アイデアを文字にすることの方が映像作家として動画を作ることより得意なのかもしれない。と思ったら彼が担当したフランス映画「アルティメット」のアメリカ・リメイクだった。見ごたえ見どころのある映画でクライマックスでのひねりも効いている。セリフは半分くらいしかなく、アクションに次ぐアクション。格闘に次ぐ格闘。カーチェイス。矢継ぎ早で一瞬も見逃せない奮闘シーンの連発だ。正義と思ったものが正義でなく、悪と思ったものが悪でない。本当に正しいものは何なのか。そんな深読みをさせる。内容としても重厚さがあった作品と思う。U-NEXT にて2014年/アメリカ・フランス/91分/監督:カミーユ・ドゥラマーレ脚本:リュック・ベッソン、ビビ・ナセリ出演:ポール・ウォーカー、ダビッド・ベル、RZA、カタリーナ・ドゥニ原題:Brick Mansions(「レンガのマンション」)お薦め度「フルスロットル」★★★☆(70%)
2023.01.22
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日本では旧暦、旧正月というものに因んだ風習というものがすたれていき、今や中国の春節、旧正月の休みがなければ意識することもないのではないか。今日はその旧正月の始まりである。新年快乐新年好おめでとうございます。さて、今日の2023年旧正月に映画に関するサイトを立ち上げようと思ってサーバーなど契約した。しかし、何一つ手付かず、準備も進まず当日となった。無謀にもとりあえずスタートするか、それともそれなりの体裁を整えてからスタートするか、悩みどころだけれど。まぁ、焦ってもしかたないのでボチボチ進めます。と、告知というか宣言というか、つぶやき……。
2023.01.22
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さすがの新川帆立、次はどうなる?と読者の興味を惹きつける。だから読まずにはいられない。公正取引員会という強制力をもたない官庁の職員女性を主人公に内偵や調査を行い、悪事を取り締まるというもの。しかし、捜査相手が手ごわく難航する。談合や業者いじめなどを取り上げ、殺人未遂事件も絡んでくる。小説は読んでいてとても面白い。しかし、恋愛に関しては疑問に思うところあり、納得はいかなかった。そこは私の恋愛定義とは異なると思い気にとめないこととして読み進んだ。腕っぷしは強いが、正直すぎてバカを見る、あるいは素直すぎてバカを見る、あるいは貧乏くじばかり引く女、主人公・白熊楓。なぜ、このような名前にしたのかわからないが、どんな本にも出てきそうにない独自性あふれた名前だ。ちなみにこの本は既にドラマ化されている。読んでから見ることはできなかったので、ドラマを見たけれど一話を見て頓挫した。おもしろくないというか入り込めなかったから。主人公・白熊楓を演じてた杏も相手役・小勝負勉を演じていた坂口健太郎にも違和感があったのかもしれない。小勝負勉はシュットとしたイケメン俳優が良かったと思う。ディーン・フジオカとか向井理とかがいいけれど、年齢的に無理だったんだろうなぁ。杏が演じた主人公・白熊楓は原作で小柄な女性と明確に書かれている。原作者が想定した主人公、読者が読んでイメージする姿と全く違う長身の杏をなぜキャスティングしたのだろうか。原作ありきであるべきなのに、俳優や制作の都合で改ざんされることは良くないことと思えるのだが。競争の番人 [ 新川 帆立 ]
2023.01.21
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連続ドラマとして見られる作品だなと思った。ググってみると、2021年11月にWOWOWにてドラマ化されている。キャストはまったく思いもよらない人たちばかりでイメージにそぐわない気がした。許容できるのは志村照山役の松重豊くらいかも……。 読み始めると、次の展開が気になる。東日本大震災での原子力発電所の事故の影響から逃れるために京都に避難した妊娠初期の女性・篁菜穂(たかむらなほ)が主人公。一族の有吉美術館で副館長を務めている。絵画に慧眼を持つ女性で、とある美術商で見た小さな作品に魅力を感じ、その画家を後押ししようとする。美術館と美術商、画家と画商。実家の社業の行く末もあって興味がつかない。京都の書の大家の一人住まいに居を移し、京の世界を知ることにもなる。興味を惹きつけて離さないのは菜穂とその母、その夫との関係。世に出ていない画家。数多くの秘密があり、各人の思いが交錯する展開に、次はどうなると興味を抱かせ、読み手を離さない。ものすごい力のある作品だと思えた。ただ、難点があるとすれば連載小説ゆえか、その人物や背景をすでに説明しているにもかかわらず、新しい賞にてくどく説明する文があるように思われたこと。テレビ番組がCMあけにその前の映像を繰り返すような食傷を思えた。また、菜穂の出生や過去の秘密に加えキーパーソンと思える人が各々秘密をかかえていて、そのことが終盤一気に知らされる。この秘密の重要性、関連度が緊密で重大であることにやや“やりすぎ感”を感じた。とはいえ素晴らしく推進力があり読み手を惹きつけて離さない魅力は相当なものであった。原田マハ、さすがの小説である。異邦人 (PHP文芸文庫) [ 原田マハ ]異邦人 [ 原田マハ ]
2023.01.19
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The Bodyguard (1992) (imdb.com)この作品をまた見ることになるとは思わなかった。先日「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」を映画館で見たせいだ。ホイットニーの生活を見るにつけこの映画「ボディガード」にホイットニーがケビン・コスナーに指名されたとか、”I WANNA DANCE WITH SOMEBODY”がカントリーの曲なのに陰気だったとか知った。そして映画「ボディガード」では歌姫レイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)とボディ・ガードのフランク・ファーマー(ケビン・コスナー)がデートしたパブ・レストランで”I WANNA DANCE WITH SOMEBODY”が男性歌手に歌われてBGMで流れていた。そのシーンではレイチェルが”この曲、カントリーなのに、陰気ね”と言っていた。大人気歌手を暗殺者の手から身をもって守るボディガードの話。遠い昔に見たものの、細かい内容は忘れていて、初デートに映画館で三船敏郎主演の「用心棒」を見に行ったなんて記憶になかった。フランクは62回見たと言っていた。”用心棒”=”ボディガード”とは洒落がきいている。1992年に見た時にはいい映画と★★★★つけているが、トリビアというかネタを知ったことで深みを感じられて★★★★☆としたい。Amazon Prime Video にて1992年/アメリカ/129分/監督:ミック・ジャクソン脚本:ローレンス・カスダン出演:ケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン、ゲイリー・ケンプ、ビル・コッブス、ラルフ・ウェイト、トマス・アラナ、ミシェル・ラマー・リチャード、マイク・スター原題:The Bodyguard(「身辺警護人」)お薦め度「ボディガード」★★★★☆(90%)
2023.01.15
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岸惠子さんの書籍はいくつか読ませていただいた。今回も”豊穣な愛を求め彷徨う”本を読もうと意気込んだ。「愛のかたち」はとても素敵な物語であるけれど、”結”がないなと感じた。起承転結の結である。物語の終わりがなく、まだ続いている、それで終わり。終わりがない分、途中で投げ出された感じがしたが、これはこれである種の終わり方なのかもしれない。突然の衝撃な事故が起こり、さあどうなる!?というところで足早に終わってしまった物語であった。「南の島から来た男」は短編と呼ぶには長く、中編と呼ぶには短い若き日の恋物語を思い出に今を生きる女の過去の思い出との決別の書なのかもしれない。おもしろく読んだ。愛のかたち [ 岸 惠子 ]
2023.01.15
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「革命前夜」重々しいタイトルである。DDRと記述されているので、東ドイツのことだろうと思っていたが、まさに東ドイツ、正式名称はドイツ民主共和国。民主的でないところが民主とは、皮肉に思える。音楽の小説と思ったけれど、もちろん、音楽のシーンはあるけれど、それよりも恋だったり人権運動だったり、亡命だったり、東ドイツにおける日本人留学生から見た世界観というものだった。驚きの展開が次、次といくつも続くが、国の体制についてのことが重々しくのしかかるせいか、恋や友情、あるいは音楽よりも社会、体制に支配される。読んでいて囚われれの気分だったのは監視されている主人公の気持ちになったのかもしれない。めくるめく音楽の世界を味わえると思って読んだせいか、音楽小説には思えなかった。読後、朝井リョウの解説が言いえて妙だった。納得。革命前夜 (文春文庫) [ 須賀 しのぶ ]
2023.01.11
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恥ずかしながら獅子文六という作家を知らなかった。しかし、コーヒーは好物である。恋愛も好物というか、恋愛ドラマは大好きである。であるからして、好物ふたつを題名にした書物を見過ごすわけにはいかなかった。読んで見た。面白い。私が映画俳優を志し、やむなく俳優養成所に通って演劇なるものに手を染めたことがあったせいか、はたまた獅子文六が文学座に関与していたことに興味をもったせいか、興味を持って読んだ。テレビ創成期の舞台俳優たちがテレビドラマに出演し始めたころの脇役ベテラン女優が主人公である。8歳下の新劇の演芸部の夫がいる。夫がいるといっても事実婚だと、あとあとわかる。この時代に事実婚とは大いに驚いた。その夫は新劇命というほど新劇に溺れているのだが、新人新劇女優に惚れ込み女優として育てたいという意欲から抜き差しならぬ関係になって…。となるが、もう一方のコーヒーであるが脇役ベテラン女優はコーヒー愛好家のグループに属していて、彼女は雑にコーヒーを入れるが天下一品の味わい・風味を出せる。で、8歳年下の内縁夫はコーヒーの味ききが出来る男で、彼女のコーヒーに惚れて結婚したような…。といった展開で予期せぬ出来事が読んでいて面白かった。主人公の女ごころ、わかるなぁ…。コーヒーと恋愛 (ちくま文庫) [ 獅子文六 ]
2023.01.11
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY : ポスター画像歌って歌って歌って、ホイットニーの歌声を聴きまくった2時間余。序盤、中盤、終盤と三回、泣いた。涙した。ホイットニーと同時代を生き、東京ドームのコンサートも見聞きした体験が私の感情を押し上げたのか。主役のナオミ・アッキーもいいが、音楽プロデユーサー、クライブ・デイビスを演じたスタンリー・トゥッチがすこぶるいい。絶品の演技だ。感傷にしたる間もなく、紆余曲折、身内の裏切りは手痛いものだ。そんななか麻薬に侵されていくホイットニー。48歳で幕を閉じた彼女の人生を、残念に思う。稀代のディーバ。名歌手。大いに感情を揺さぶられた。2022年/アメリカ/144分/PG12監督:ケイシー・レモンズ脚本:アンソニー・マッカーテン出演:ナオミ・アッキー、スタンリー・トゥッチ、アシュトン・サンダース、タマラ・チュニー、ナフェッサ・ウィリアムズ、クラーク・ピータース、ブリア・ダニエル・シングルトン原題:Whitney Houston: I Wanna Dance with Somebody(「ホイットニー・ヒューストン:誰かと踊りたい」)お薦め度「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」★★★★☆(90%)字幕翻訳: 稲田 嵯裕里字幕監修:松尾 潔
2023.01.10
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2022年1月1日から2022年12月31日に見た作品からおすすめ映画ベスト20【映画館で見た映画】お薦め度★★★★★(100%)「ウエスト・サイド・ストーリー」オリジナル「ウエスト・サイド物語」には劣るが、2020年に1950年代を再現した手腕はさすがスピルバーグである。(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reservedお薦め度★★★★☆(90%)「ハケンアニメ!」ワクワクがいっぱいで楽しくてスゴイ作品は「バクマン。」以来だ。(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会「ブレッド・トレイン」ハチャメチャなイリュージョン的新幹線が秀逸。登場人物のキャラクターがみな良かった。ポスター画像「オートクチュール」素敵な作品。Diorのお針子の凄さ。ここに見参。(C)2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」私と出版社とサリンジャーの一年。9232-2437 Quebec Inc - Parallel Films (Salinger) Dac (C) 2020 All rights reserved.「Coda あいのうた」(C)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS無音空間の驚き。それは映画館にいてこその体験だった。以上、お薦め度★★★★☆(90%)以下、お薦め度★★★★(80%)「THE BATMAN ザ・バットマン」圧巻のクライマックス。(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC「トップガン・マーヴェリック」トム・クルーズがこだわった、さすが映画館で見るべき作品。(C)2021 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.「ドライブ・マイ・カー」これも映画館で見るべき作品。家で見ていたら寝てしまう(笑)(C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会「キングダム2 遥かなる大地へ」スペクタクル感、満載。(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」ハリー・ポッターの前日譚は避けていたけれど配信で1.2を見て、新作も見てしまった。(C) 2022 Warner Bros. Ent. All Rights ReservedWizarding World TM Publishing Rights (C) J.K. RowlingWIZARDING WORLD and all related characters and elements are trademarks of and (C) Warner Bros. Entertainment Inc.「スパイダーマン・ノース・ウェイ・ホーム」これ、スパイダーマン映画作品をすべて見ていないと存分に楽しめないじゃないか!すごいねぁ。(C)2021 CTMG. (C) & TM 2021 MARVEL. All Rights Reserved.「ドリームプラン」娘たちを超一流のプレイヤーに育て上げたのはみごと。(C)2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved「天満荘の三姉妹」東日本大震災…感じるものがある。(C)2022 高橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会「ミセス・ハリス、パリへ行く」イギリス女性がDiorの服を買いにパリへ行くコメディ。(C)2022 Universal Studios「老後の資金がありません!」いやー、面白かった!(C)2021映画「老後の資金がありません!」製作委員会「ベルファスト」アイルランドにて。監督の幼いころの辛い思い出。(C)2021 Focus Features, LLC.「リコリス・ピザ」あの時代のこんな映画。(C)2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.「ガリレオ 沈黙のパレード」やっぱガリレオだね。(C)2022「沈黙のパレード」製作委員会「すずめの戸締まり」キャラクター濃い人いっぱい登場。新海誠監督。(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会以上、お薦め度★★★★(80%)
2023.01.08
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(C)2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.”真実の物語”として映画がつくられるのは最近では珍しい。というのも”真実に触発された物語”と注意書きされるようになって久しいから。裁判という内容もあるのだろうか、”真実の映画”とした、その矜持は素晴らしい。9.11がこんなにも尾を引いているなんて、誰が知っていただろうか。無実の罪を着せられて長年拘束されたモーリタニア人。アメリカは身勝手な正義を振りかざす時があるが、この作品でもよくないことが行われていた。”赤狩り”同様に誰かを密告すれば助かるというような非社会的なことをするアメリカ。アメリカの政府ではそれが正義であるとされる。アメリカ共和党の独善的正義を目の当たりにするようになった現代。アメリカの不正をきちんと認識しておかなくてはならない。これが現代アメリカにおける病巣であり、現代も行われているということを肝に銘じなければならない。そう思った映画作品であった。U-NEXT にて2021年/イギリス/129分/G監督:ケビン・マクドナルド原作:モハメドゥ・ウルド・スラヒ原案:M・B・トレイブン脚本:M・B・トレイブン、ローリー・ヘインズ、ソフラブ・ノシルバニ出演:ジョディ・フォスター、タハール・ラヒム、ザカリー・リーバイ、サーメル・ウスマニ、シャイリーン・ウッドリー、ベネディクト・カンバーバッチ原題:The Mauritanian(「モーリタニア人」)お薦め度「モーリタニアン 黒塗りの記録」★★★☆(70%)
2023.01.08
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2005年度 (locationmania.jp)邦画のおすすめをググって、一票しか入らなかったおすすめ作品の中で気になった「さよならみどりちゃん」を見てみる。17年前の作品で西島秀俊が出演していることに驚き、主演が芸達者、星野真里。岩佐真悠子という懐かしい名前も見て、興味津々。フィルムの古さは否めない。ロードムービーを見ているようで、手作り感のする作品。女を愛するが女をはけ口くらいにしかみていないユタカ(西島秀俊)は女に対して鷹揚に見えるが、それは体の関係がいいと思っているようである。主人公ゆうこ(星野真里)はユタカを好きなだけに体をひらき恋仲となったと思うけれどユタカに彼女がいることを告げられ絶句する。さらにスナックのホステスの仕事を頼まれやむなく勤めることとなる。昼はOLをしているのにである。ユタカとの関係をこわしたくないゆうこは都合のいい女になってしまうのか。全裸(下腹部は映らず、トップレスはあり)でのシーンもある星野真里は体をはった作品といえよう。西島秀俊も脱いではいるが、男は局部を見せなければ少しも覚悟はいらないと思えるので、星野真里は相当、覚悟と度胸がいったと思う。切ない感じの幕切れは、男、ユタカが悪いのか……?Amazon Prime Video にて2005年/日本/90分/監督:古厩智之原作:南Q太脚本:渡辺千穂出演:星野真里、西島秀俊、松尾敏伸、岩佐真悠子、諏訪太朗、藤沢大悟、中村愛美、千葉哲也、小山田サユリ、佐々木すみ江お薦め度「さよならみどりちゃん」★★★☆(70%)
2023.01.07
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(C)MMXX Ascendant Films Limited90分ワンショットの映画。ライブで見ているような緊張感があって、すごかった。題名に沸騰とあるように沸騰してしまったのか、ラスト主人公のシェフが……。90分ゆえか、突然の終わり。見ている人間は愕然とするしかないと思える。高級料理店は一度に満席にしないと思うが、この作品ではオープンと同時に満席になっていた、そこに少し違和感を持ちつつ、常軌をいっした主人公シェフの仕事ぶりを見ながらあ然とする。ふーむ。見ごたえはあったかなぁ。U-NEXT にて2021年/イギリス/95分/PG12監督:フィリップ・バランティーニ脚本:ジェームズ・カミングス、フィリップ・バランティーニ出演:スティーブン・グレアム、ジェイソン・フレミング、レイ・パンサキ、ハンナ・ウォルターズ、マラカイ・カービー、ビネット・ロビンソン、アリス・フィーザム、イーズカ・ホイル、タズ・スカイラー、ルルド・フェイバース、スティーブン・マクミラン、ダニエル・ラカイ、ガラ・ボテロ、ローリン・アジュフォ、エイン・ローズ・デイリー、ゲイリー・ラモント、ロビン・オニール、ローズ・エスコダ、トーマス・クームズ原題:Boiling Point(「沸騰点」)お薦め度「ボイリング・ポイント 沸騰」★★★☆(70%)
2023.01.07
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(C)ARCHETYPE CREATIVE LTD all rights reservedこれは主役ふたりの作品なんだろうね。友達の恋の橋渡しに行った子が恋の相手となり…。とどこにでもある話から、秘密を打ち明けたことから通常にはない展開になって…。映画の終わりに1年後、3年後、5年後、と期待を持たせる台詞が出てくるけれどその1年後、3年後、5年後はその後5年以上生きた大人なら結果はわかる。それゆえこれは青春に生きている若者の映画なんだろうなぁと思える。十代の若者が見てこそ感銘を受ける作品なのだろう。失恋の傷をかさぶたで幾重にも重ねた年寄りにはもはや若かった思いを想像することしかできない。見るのが遅すぎだ。残念。U-NEXT にて2002年/台湾・フランス/84分/監督:イー・ツーイェン脚本:イー・ツーイェン出演:チェン・ボーリン、グイ・ルンメイ、リャン・シューホイ、ジョアンナ・チョウ原題:藍色大門 Blue Gate Crossing((思春期から大人になろうとするときに必ずくぐらなければならない)「青色の正門」)お薦め度「藍色夏恋」★★★★(80%)
2023.01.04
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About Fate (2022) (imdb.com)映画「ティファニーに朝食を」に関連したラブコメ。運命の相手と出会えるのか。運命で結婚できるのか。「ティファニーで朝食を」にあやかった50年を越える絆の老夫婦との出会い。ピンクのコート。同じ番地。いくつもの縁が恋を成就させるのか?コメディエンヌとしての位置を確立したと思えるエマ・ロバーツが主演。相手役は2016年「彼女が目覚めるその日まで」でクロエ・グレース・モレッツの恋人役を演じたトーマス・マン。人の良い弁護士役を演じている。すったもんだの行く末の結末。もっと盛り上げても良かったのでは。とはいえ、楽しんで見ました。Amazon Prime Video にて2022年/アメリカ/100分/監督:マリウス・ベイスバーグ脚本:エレイン・ダイシンガー出演:エマ・ロバーツ、トーマス・マン、ブリット・ロバートソン、マデリン・ペッチ、ウェンディ・マリック、シェリル・ハインズ、ルイス・タン原題:About Fate(「運命について」)お薦め度「運命の扉」★★★☆(70%)
2023.01.01
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新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。Twitterでツイートした配信で見たおすすめ映画を再掲いたします。まずはAmazonプライムビデオで見たおすすめ映画10作品。Being the Ricardos (2021) (imdb.com)愛すべき夫妻の秘密劇場版 呪術廻戦0ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実海角七号 君想う、国境の南JOLT/ジョルトフライト・クルー悲しみより、もっと悲しい物語夕陽のあとビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ次にNetflixで見たおすすめ映画10作品。Bei Jing yu shang Xi Ya Tu (2013) (imdb.com)めぐり逢いの予感君が最後の初恋ウェディング・シーズンANNAアナ夜叉 -容赦なき作戦-グレイマン薬の神じゃない!タイラー・レイク -命の奪還-ナイブズ・アウト グラス・オニオンロイヤル・トリートメントそしてU-NEXTで見たおすすめ映画8作品。恋は光アンビュランス空の青さを知る人よハート・ビート ネクスト・ステージAVAエヴァふたりの女王 メアリーとエリザベスラヴソングドリフト最後にDisney+で見たおすすめ映画3作品。(C)2021 20th Century Studios. All rights Reserved.タミー・フェイの瞳女王陛下のお気に入りミラベルと魔法だらけの家☆おまけAmazonプライムビデオで見た中で11本目におすすめの作品ワンダフルラジオAmazon | ワンダフル・ラジオ [DVD] | 映画Amazonプライムビデオ「ワンダフルラジオ」(視聴)
2023.01.01
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