全12件 (12件中 1-12件目)
1
![]()
『だからこそできること』(乙武洋匡・武田双雲、主婦の友社、2012/6、1300円)この本の読書メモを書いています。本日が第3回。第5章「苦手なことが見つからない」以降最後までの内容から。(第1回の読書メモはこちら。)第5章の乙武さんと双雲さんのやりとり、乙武さんが「これもできるし、あれもできるよ」と言っていくたびに「え?まじっすか」的に驚いていくのがめちゃめちゃおもしろいです。===============================『だからこそできること』3(p103~最後より。 ・以降の太字は本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)■乙武:・パソコンはマネージャーより速い。 フツーに文字を打つこととか。・サッカーやるのも好き。 サッカーやっている動画をYouTubeにアップしている。 この本のタイトルって『だからこそできること』ですけど、 乙武さんって両手両足がないわけだから、 普通に考えて逆を思っちゃうじゃないですか、 「だからこそこれはできないだろう」って。 そういうことをことごとく覆される。 こういう、固定観念や思い込みを崩されるのって、衝撃的。 だからこそ、「知らなくちゃいけない」って思う。 知らないで、「こう」だと決めつけてることや、 そもそも考えようともしないことって、たくさんある。 「知る」っていうことは「教育」の入り口にしか過ぎないけれど、 まず「知る」ことだなあ、って思います。 ここには引用していないけれど、乙武さんは 「”常識”を覆したい」とも言われていて、 僕はそういう「常識を覆す」ことをたくさん知っていきたいし、 自分もそういう生き方をしてみたい、と思います。 今は誰でも簡単にYouTubeに動画をアップできるので、 そういう「こんなことできました!」っていうアピールがとってもしやすい。 僕も、サッカーとは違う分野で、そういうことをやってみたいです。 ・(小学校で担任をしていた時、) 僕はまず保護者との信頼関係を築くことに努めた。 よく電話をかけるようにした。 担任からの電話は普通、何かトラブルが起こった時にかかってくるものだけど、 僕は子どもの頑張りを伝えたくて、しょっちゅう電話をかけていた。 「○○ちゃん、今日ずっと苦手な逆上がりの練習をしていたんですよ」とか、 「〇〇君、今日は△△委員に立候補してくれたんです」とか ――結局、逆上がりができなくてもいい。 委員がほかの子に決まってしまってもいい。 僕は結果だけでなく、その子の頑張りや意識の変化を伝えたかった。 結果だけなら、通知表で十分だから。乙武さんが「結果よりも過程」を大事にされていたことが 伝わってくるエピソード。 僕の場合は「学級通信」でそういうことを伝えようとしていたけど、 電話もわりとよくしていました。 子どものがんばりやすてきなことについては、それをお話しするのも 教師の楽しみの一つで、 「あ、これは知らせなくっちゃ」ってウキウキしちゃう。 これが逆になると辛いですね。 イヤなことやダメなことばかり目について 「これは連絡しなくちゃいけない」って場合。 もちろんそういう場合もあるから、そういうときは気が重い。 自分自身の心がけ次第で、 子どもがいいところを発揮できるか、 ダメなところを見せてしまうのかが変わってくるので そういう面では教師のかかわりってホントに重要だなと思います。 保護者に子どものいいところをどんどん伝えられる教師って、ステキです。 ■双雲: ・不況で大変→「だからこそできること」 仕事で失敗した→「だからこそできること」 失恋した→「だからこそできること」 って具合に、いろんな言葉の後にふりかけのように 「だからこそできること」をかけると、 不思議と前向きになれたり、やるべきことが見えてくる。 ・乙武さんはたぶん、子どもの頃から環境的にそれを考えざるをえなかった。 「乙武洋匡だからできること」を考えて生きてきたから、 その思考に行っている。 だから、「みんなちがって、みんないい」って言えちゃう。 ・不満がある人って、他人の基準で生きちゃうんじゃないか。 他人の目をつい気にしてしまう。 ・僕、スゲー気にしいです。 だから、ブレるんです。 ・乙武さんと出会って気づいた。 他人によく思われたい、嫌われたくないっていう気持ちが、 僕、強かったってことに気がついたから、最近、楽になった。 嫌われてもいいとか、好かれなくてもいいと思い始めたら、 すごい楽になった。 ============================= このお2人の話は、タブーが全然ないくらい、本音トーク炸裂で、ここに紹介していない部分では結構下ネタも言っていたりします。読んでいて面白いと同時に、最後に引用したところのように、自分自身の気がすごく楽になる。そして、「ダメな自分」も肯定して、自分の「ダメなところ」も肯定して、「そんな自分だからこそできること」を考えるようになる。 そういう意味で、これは悩める人たちにけっこうおすすめの本でした。 よかったら、手に取って読んでみてくださいね。(^0^)↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.08.26
コメント(0)
1歳児・2歳児を連れて、家族旅行に行ってきました。今年の夏休み最後の家族イベントです。行き先は大阪府池田市。高速を降りてすぐはかなり都会ですが、車で少し走れば五月山などの自然が豊かで、旅行気分を満喫することができます。泊まったのは老舗の大型温泉旅館です。 伏尾温泉 不死王閣金曜日泊だったので、大人1人13000円くらいで利用できました。子ども2人はお金を払わずです。食事は離乳食セットを持ち込みました。(^^)ここへ行くまでにお昼に韓国焼肉を食べ、五月山動物園に寄ってきました。その後宿泊先でプール→温泉→食事 という流れ。五月山動物園は無料で入場でき、エミューのような珍しい動物を間近で見ることができ、とてもよかったです。 (▲エミュー(公式サイトより) 柵のすぐ近くを歩いているので子どもがさわれます。 ほかにもかわいくてユーモラスな動物がたくさん!)プールも子どもたちが大はしゃぎでよかった!大人は何と言っても、食事と温泉ですね。温泉旅館だけあって、広くて眺めのいい温泉は最高でした。外来客は1500円払わないと入れないらしいです。(^^)それだけの値打はあるかもしれないですね。 (写真はリンク先の楽天トラベルの情報欄より転載しました。)食事も大変おいしかったです。小さい子がいるので夕食は部屋食にしてもらいました。「食事を早めてほしい」という直前の連絡にも対応していただけて、満足しています。朝食は部屋食ではなく、バイキングでしたが、子ども連れの場合は座敷を案内してもらえるようです。走り回ったりするので助かりました。(^^)
2012.08.24
コメント(0)
![]()
『だからこそできること』(乙武洋匡・武田双雲、主婦の友社、2012/6、1300円)この本の読書メモを書いています。本日が第2回。第4章「目立つと批判される法則」から。(第1回の読書メモはこちら。)===============================『だからこそできること』2(p83~102より。 ・以降の太字は本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)■双雲:・批判の言葉を受けると、 その後ってめちゃくちゃ成長してる。 ドラゴンボールで言うと、 なんか一気にスカウターの数値が上がってる。 批判されて悔しいと思った後の成長ぶりは、たぶん何十倍。「スカウター」のたとえがおもしろい。 著者プロフィールを見ると、双雲さんって 僕と同い年なんですよね。 だから、話題の波長がぴったり。 「ドラゴンボール」の話題は僕ら以降の世代には けっこうウケがいいのでは、と思います。 ちなみに乙武さんは僕の翌年生まれ。 もろ、僕ら世代の人たちなんですね。 ・大人になってわかったことは、 何をやっても批判する人はいるってこと。 目立つだけでムカつく人もいるし、 幸せそうだってムカつく人もいる。 だから、批判されてもブレない強さが やっぱり目立つ立場にいる人には必要。・結構、場数ですよ、批判は。 ここに進むんだっていう決意がないと無理。 何か、夢や、目標や、志がないと、 批判には耐えられない。 絶対進むんだという覚悟、 何があってもここだけは譲れないっていう 信念とかビジョンがないと。 ■乙武: ・右向いたって左向いたって批判する人はいるんだから、 自分が納得した道を進んでいくしかない。 気を配ることは大事だけど、 気にしすぎて他人に道を決められちゃうと、 批判を受けたときによろめいちゃう。 「オレはこう行くんだ」と自分で決めた道なら、 批判されても揺らがずにいられる。 (p102(第4章「目立つと批判される法則」の終わり)まで)============================= ホントに、そうだよなあ、と思います。自分はかなりどっちつかずで、夏休みもお盆付近は何をやってんだかわからない過ごし方をダラダラとしてしまいました。「やりたいこと」がはっきり定まってないなあ、と思います。批判はこわいですしね。 今読んでいる別の本でも、「失敗と共にあれ。クレームはありがたい」ということが書いてあり、共通するなあ、と思っています。こういう本を読みながら、僕も信念を育てていきたいです。 次回は第5章「苦手なことが見つからない」を参照します。 それではまた、次回! ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.08.22
コメント(0)
![]()
『だからこそできること』(乙武洋匡・武田双雲、主婦の友社、2012/6、1300円)いやあ、おもしろかった。オトタケさんと、竹田双雲さんの対談本。なづけて、タケタケ本(笑)。歯に衣着せぬ本音トークに、肩の力が抜けて、元気が出ました。===============================『だからこそできること』1(最初からp82(第3章の終わり)まで を部分的に引用。 3章までの章タイトルは以下の通り。 ○第1章 僕たち、褒められて育ちました ○第2章 「えこひいき」と「個性」 ○第3章 親に愛される人、愛されない人 ) ・「あなた」だからこそできること。 「わたし」だからこそできること。 誰にだって、 「だからこそ できること」 が、きっとある。 ■乙武: ・みんなはどうして前向きになりたいの? 別に前向きでも後ろ向きでもいいんじゃない。・(小学校教師を3年間していた時に) 自分は「みんなちがって、みんないい」ということをキーワードに、 一人ひとりの個性を認めてあげる、 「自分らしく生きていいんだよ」ということを伝えていた。 けど、そういう教えを受けて自分らしさを大切にして育った子どもは、 社会に出て逆に苦労するんじゃないかと思った。 だって、社会はそうできてない。 ・時間のない忙しいお父さん、お母さんでも 自己肯定感を育てられる。 ■乙武: ・今日10時半に家を出てきたんですけど、 朝7時に起きて子どもと一緒に朝ご飯を食べて、 1時間ほど一緒に散歩に行ってきたんです。 車いすに乗って。 だから、僕も子どもも一歩も歩かないですけど(笑)。 ・僕が、子どもが生まれた時から毎日のように続けてることなんですけど、 「お父さん、今日も大好きだよ」って 息子たちにハグしながら言ってるんですね。 たまにね、「お 父さん、それさっきも言ってたよ」って言われるんだけど、 「いいの、お父さん何度でも言いたくなっちゃうの」って。 ■双雲: ・僕も妻と子どもには何回言ってもいい。 「大好き愛してる」と。 息子が「パパ好き」って、寝言で言った時は、もう泣いたけどね。 よく過保護って言われるけど、でもそれは、過保護じゃない。 ・妻に最初言ってなかったんだけど、 意識して、「きれいだね」とか「愛してるよ」とか、 「本当にありがとうね」っていうことを言い続けたら、 本当にそう思えてきた。 だから最初はいきなり自然にいけなくても、 意識的に言うしかない。 ■乙武: ・(父にだっこされると)常にブチュブチュされてた。 毎朝のようにリビングに出てくると、 「ヒロ、今日も愛してるぜ」なんて言ってくれた。 ・うちの親父は偉ぶるところがなくて、 息子に対しても、自分を落としてでも僕を立ててくれた。 ・僕は僕のことが、双雲さんは双雲さんのことが、大好き。 だから、あんまりその欠点が気にならない。 「まあ、いいじゃん、それも含めて人間でしょ」って、思えてる。 ■双雲: ・特効薬はないけど、時間をかければ愛は育てられる。 僕はここに確信を持っていて、 親に愛されなくても、愛を発見できる鍵はどこにもある。 僕の生徒さんにも親から虐待を受けてた人がいるんだけど、 今は立派に人を愛することができてるんで、 別に親じゃなくても、補うことはできる。 もちろん自分でも補える。 ・日々ちっちゃいガッツポーズをするとか、 自分のいいところを発見して書くとか。 それをやるだけで十分愛は育つ。 ■乙武: ・(歌の作詞をしたときに、) 何かと出会うことで、必ず自分は、 「ああ、生まれてきてよかった、 誰かとつながれた、あるものとつながれた」 という感覚を持てる時が必ず来る。 だから、それまで自分で歩みを止めないで、 歩き続けてほしいというメッセージを込めた。 ▲その曲がこれ。 FUNKIST&乙武洋匡 『1/6900000000』 (p82(第3章「親に愛される人、愛されない人」の終わり)まで)============================= 前回のブログの内容も「愛し、愛されることが大切」というものでした。生きていくということに、その前提として、愛されている実感が、本当に不可欠なんだなあ、と感じます。乙武さん、武田双雲さん 共にとても愛されて育てられ、その結果としてこんなにのびのびと自己表現できるようになったんだということがよくわかります。自分の家庭も、同じように愛の溢れる家庭にしていきたいです。 続きはまた次回。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.08.21
コメント(0)
![]()
『あなたの夢はなんですか? 私の夢は大人になるまで生きることです。』 (池間哲郎、致知出版社、2004、1200円)この本の読書メモを書いています。本日が第3回。「第5章 生きることはすばらしいこと」以降を参照します。(第1回は、こちら。)===============================『あなたの夢はなんですか? 私の夢は大人になるまで生きることです。』3(p122から最後まで。 ・以降の太字は本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)▽第5章 生きることはすばらしいこと より・マンホールで暮らす子ども。 自分が生きることだけで精いっぱいのはずなのに、 仲間をとっても大事にしている。・愛することから始めることが大事。 どんな人であろうと、誰かに愛されているとわかれば 生きようと思うようになる。 愛し、愛されることが大切。・カンボジアのリンナさん。(30歳) 10歳のときに地雷を踏んで、右足を失った。 「私は地雷を踏んで足を失ったことに感謝しています」 「私は右足を失ったからこそ、 一生懸命生きることを意識できました」・リンナさんの旦那さん オーンさん。 彼も20歳のときに地雷を踏んで、右足を失った。 1年近く自暴自棄だったが、「生きてやる!」と決めた。 体を鍛え、42.195kmのフルマラソンも走れるようになった。・たとえどんなことがあっても 一生懸命に生きることの大切さを 日本の子どもたちに伝えたい・どんな苦しい状況でも、あきらめないで生き抜いている人たちと出会うと、 心の底から感動する。 真剣に生きようとすればなんでもできるのだ、と思う。 ▽第6章 夢の橋をかける より・モンゴルの少女ウーガン コンテストで選ばれて、馬頭琴と琴の奏者として沖縄に来た。 「本当に夢を見ていいのですか! 本当に夢をつかんでいいのですか!?」 彼女は夢を見ることさえできなかった。 「モンゴルに帰ったら一生懸命勉強します。 必ず夢をかなえます。命がけで勉強します!」・沖縄大学の学生にウーガンの話をすると、 学生たちはショックを受けた。 いくらでも学ぶことができる環境にありながら、 日々なんとなく学校に通う自分たちの生き方を反省した。・日本の学生がモンゴルの子どもたちを見ると変わっていく。 「自分の情けなさに気づいた」と誰もが言う。・モンゴルの子は、ホームステイに来て 沖縄の子どもたちがボーっと座っているのを見て、 「なぜお母さんがこれだけ仕事をしているのに、 子どもがのんびりしているの!」 と言って、すごい剣幕で怒りだす。 ▽エピローグ 一生懸命生きること、それが最高のボランティア より・ボランティアには大事なことが3つある。 1)「理解する」 わかる、知るということが とても大切なボランティアになる。 2)「少しだけ分けてください」 100%の愛はいらない。1%、いや、0.1%でいい。 3)一番大事なボランティアは、 自分自身がまず一生懸命に生きること============================= 最後の言葉がそのままタイトルになった本が出ています。 『最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること』(池間哲郎、現代書林、2011/10、1600円、DVD付き)去年出たばかりのようです。この本も買っているので、これから読んでいこうと思います。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.08.20
コメント(0)
![]()
『あなたの夢はなんですか? 私の夢は大人になるまで生きることです。』 (池間哲郎、致知出版社、2004、1200円)この本の読書メモを書いています。今回は 「第2章 親のために売られていく娘たち-タイ」以降、第4章までを参照します。衝撃的な内容が続きます。まさかそんなことが普通にあるなんて・・・。前回の日記をお読みでない方は、こちらもご覧くださいね。===============================『あなたの夢はなんですか? 私の夢は大人になるまで生きることです。』2(p34からp121まで。 ・以降の太字は本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)▽第2章 親のために売られていく娘たち -タイ より・タイ北部、ミャンマーとラオスの国境近くの、山岳民族の村。 子どもたちのお腹は、ずーっと何も食べていないから、 お腹の中にガスがたまってふくらんでいる。 このままにしていると、やがて目が落ちくぼみ、死んでいく。・村人たちの年収は日本円で5万円程度。 同じタイ人と比べても1/10以下。 そのため、貧困が原因となる薬物中毒や人身売買の問題を抱えている。・お父さんお母さんを守るために、 そして家族が生き延びるために、 娘たちが売られていく。 12,3歳から売られていく。・日本の子どもたちは 「親が子どもの面倒を見るのが当たり前」だと思っている。 世界の常識はまったく逆。 子どもが親の面倒を見る。それが当たり前。 親が生きるために、当然のように売られていく。・私が訪れたカレン族の村では、 女の子たちが17歳までに売られる割合は50%を超える。・タイ北部では13万円ぐらいで娘が売られている。 中間業者が3万ほどとって、親に渡されるのは10万円ぐらい。・カンボジアの首都プノンペンでは、 5万円出せば女の子を買える。 地方に行くともっと安くて、たったの6000円。 男の子はさらに安くて、3000円で買える。衝撃の事実です。本の出版年が2004年なので、 現在は違うかもしれませんが、それにしても日本と違いすぎます。 日本の僕たちの生活が、限りなく豊かで恵まれていることを 思わずにいられません。 日本の教育で「人権」ということを言いますが、 タイで売られていく子どもたちに人権はないのか?と憤りを覚えます。 「子どもの権利条約」というのが日本でも批准されていますが その内容のほとんどはこういった 世界の恵まれない子どもたちを守るためのものだと聞いています。 もちろん日本の子どもたちも変わらず大切ですが、 日本人だからと言って日本の子どもたち「だけ」が大切だという気には 絶対になれません。 むしろ、日本の子どもたちにこのことを知らせ、 子どもたち同士の架け橋が世界に広がることで、 いっしょに世界をよくしていけたら、と思います。 ▽第3章 スラム街に学校をつくる ―カンボジア より・カンボジアはすばらしい歴史と文化を持った国。 800年以上も前にアンコールワットを建設した クメール文化の発祥地。 首都プノンペンは1960年代までは日本よりも豊かだった。 しかし、70年代に内乱状態に。 75年~79年に ポル・ポトが実権を握った時代に大変な状態に。・ポル・ポトは異常な社会主義思想の持ち主、 国民を次々に捕らえては殺した。 3万人の学校の教師のうち、生き延びたのは2000名もいない。 メガネをかけている人を「勉強したから」という理由で殺していった。 ポル・ポトは800万の国民のうちの200万人を虐殺したと言われる。・2002年にカンボジアに学校を作ったとき、 子どもたちは、授業中ピクリとも動かないで、 真剣に先生の話に耳を傾けた。 本当に一生懸命勉強した。 ▽第4章 僕たちはマンホールの中に生きている -モンゴル より・モンゴルの冬は厳しい。 -30度は当たり前。 大寒波では-60度まで下がる。・ウランバートルは世界で一番寒い首都。 外で寝ていたら確実に凍死してしまう。 マンホールの中はお湯が通っているから10度前後まで上がる。 ここなら生きていられる。・マンホールの中には10歳にも満たない幼い子もいる。 唇や耳たぶは腫れ上がっている。 耳がグチャッと崩れている子もいる。 ネズミにかじられたから。 ネズミは耳たぶとか唇のように 柔らかいところからかじっていく。・マンホールに暮らしている12歳の男の子が言った。 「僕は早く人間を終わりたい」 (p121(第4章の終わり)まで)============================= 「世界がもし100人の村だったら」が流行った時に、世界の人の中で僕たちは本当に恵まれた数%の中にいて、信じられない環境下で生きている人がたくさんいることに愕然としました。その後「ネットワーク地球村」の会員になって会報を読むなどし、世界の国のことも少しは気にするようにしていました。でも、この本には今まで知っていたよりも、もっとシビアな世界の国の現実が書かれていました。知らないということはなんという恐ろしいことだろう、と思います。先進国に暮らす人間の義務として、こういうことを知っていかないといけないのでは、と思います。 さて次回は「第5章 生きることはすばらしいこと」を参照する予定です。よかったらまた見に来てください。よろしくお願いします。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.08.17
コメント(0)
![]()
『あなたの夢はなんですか? そのとき少女はこう答えた。 私の夢は大人になるまで生きることです。』 (池間哲郎、致知出版社、2004、1200円)あまりに衝撃的な途上国の子どもたちの現実を知って、シェアしたくなりました。以下は、上の商品リンク先の情報の転載です。============================<内容詳細> 沖縄を拠点に、アジアの貧困地域に暮らす子どもたちの支援活動を命がけで続けている著者が物質的な豊かさの中で、「本当に大切なもの」を見失ってしまった日本の子どもたち・親たちへ真摯に訴えるメッセージ。目次 :第1章 ゴミの山で一生懸命に生きる子どもたち-フィリピン/ 第2章 親のために売られていく娘たち-タイ/ 第3章 スラム街に学校をつくる-カンボジア/ 第4章 僕たちはマンホールの中で生きている-モンゴル/ 第5章 生きることはすばらしいこと/ 第6章 夢の橋をかける============================以下、僕が特に覚えておきたいと思ったことの読書メモです。今日はひとまず、「第1章 ゴミの山で一生懸命に生きる子どもたち-フィリピン」の終わりまでを参照します。これからしばらくこの本の読書メモを続けていく予定です。===============================『あなたの夢はなんですか? 私の夢は大人になるまで生きることです。』1(最初からp33(「プロローグ」と第1章)まで。 ・以降の太字は本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・カンボジアやモンゴルなど、 開発途上国の貧しさの中でも 一生懸命に生きている子どもたちの姿を、 日本の子どもたちに知らせることで、 真剣に生きることの大切さを伝えることができるのではないか。全く同感です。 著者の池間哲郎さんには、この本を通じて僕たちに伝えてくださったことに 本当に感謝します。 また、池間さんを紹介してくださったのは 大阪の小学校の先生、金大竜(キム テリョン)先生です。 DVDでセミナーを見ただけで、お会いしたことはないのですが、 キム先生にも感謝しています。 そして、僕もこういった情報を広めていく一人になろうと思います。・フィリピンのゴミの山で、 少女が笑顔で「大人になるまで生きたい」といった言葉が 一番胸に痛かった。 このときのショックが、 私にアジアの子どもたちをサポートするという決心を促した。・貧しい国の貧しい地域の子どもたちは、 1日1食、朝ご飯だけというのが普通。 おかずはなし。 お塩をかけたご飯だけ。・世界人口の20%にすぎない 私たちのような豊かな国の人々が、 世界の食糧の70%近くを食べてしまう。 一部の人たちがたくさん食べているから、 全員に食糧が行きわたらない。・日本人とアメリカ人は世界で一番ぜいたくな国民だと言われている。 「異常なほどぜいたく」と指摘する人もたくさんいる。 日本とアメリカで世界の食糧の4割近くを消費していると言われる。・日本人は20%ぐらいを残飯として捨てている。 学校の給食の残し方も異常。フィリピンのゴミ山で暮らす子どもたちと 僕たちの暮らし方の差を知って、愕然とします。 「食」に関して、本当に申し訳ないくらい僕たちはぜいたくをしています。 日本にはそういう環境がありますが、 世界には全く別の環境があることを知っておきたいと思います。・かつては日本も貧しい国だった。 貧しかったから、一粒の米さえも大事にしようという文化があった。 それが変わってきている。今日は終戦記念日でした。 戦争中やその前の時代の物語・ドキュメンタリーにふれると、 確かに「食べ物や物を大事にする国、ニッポン」の姿を見ることができます。 そういう、「昔の日本」から学ぶことも、たくさんありますね。 自分たちの祖父母やその親たちに恥じない生き方をしたいものです。 ・フィリピンのゴミ捨て場で、子どもたちは夜明けとともに働く。 朝の5時、6時から 1日10時間近く働くのが当たり前。 それほど必死に働いても、もらえるお金は日本円で50円程度。 (1993年当時)・ほとんどの子どもは栄養失調。 ゴミ捨て場の世界で、子どもたちが 15歳まで生きる確率は、 3人に1人。・子どもたちをピクニックに連れて行った。 弁当は私のおごり。 弁当の中身を見た子どもたちは 声を出して喜んだ。 ところが、全員が弁当のフタをとじて、食べてくれない。 どうしてなのか? 少女は私にこう言った。 「こんなごちそうを私だけで食べることはできません。 お家に持って帰って、 お父さん、お母さんと一緒に食べていいですか?」 結局、誰も一口も食べずに持って帰った。・貧しくても、家族の絆、親子の愛が深い。(p33(第1章の終わり)まで)============================= 今僕が忘れてしまいそうになっていることを途上国の子どもたちが思い出させてくれます。このブログを見ていただいている皆さんとも、ともに考えていけたら、うれしいです。次回は「第2章 親のために売られていく娘たち-タイ」を参照する予定です。よかったらまた見に来てください。よろしくお願いします。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.08.15
コメント(2)
![]()
夏休みの宿題といえば読書感想文。今年も通級の子が読んでいる本を僕も読んでみました。(▼去年は課題図書『クジラと海とぼく』のことをブログに書きました。)6年生の女の子が選んだのが、これ。 『女王さまがおまちかね』(菅野雪虫/作 うっけ/絵、ポプラ社、1300円)物語の状況設定が、ちょうど夏休みの、しかも、「読書感想文が書けなくて困っている」というところからスタートします。まさに、今この時期にピッタリの設定です。(^^;)そしてその後、本好きの「女王さま」をめぐるファンタジーのお話として展開する。物語の筋立てとして、非常に面白いのですが、物語についてはここではふれません。この本の中で何度か出てくる「感想文の書き方」が印象的だったので、それをメモっておきたいと思います。 第3話「3つの作文」で、非常に頭のいい子が「読書感想文は本を読まなくても書ける」と主張し、実際に3冊の本で3つの作文をスラスラと書いてしまいます。いわゆる「パターンにはめて書く」という典型で、これが非常によくできており、「確かにこの通り書くと学校の先生から"よく書けました"とほめられそうだ」と思いました。(^^;)もちろん本を読まずに書くことを推奨しているわけではないのですが、物語の終わりの方で主人公のお姉さんが言っていることは、けっこううなづけるものでした。「これは、人に『こういう本を読みました』って伝える文章の仕組みとして よくできてるわ。 まずつかみで、どういう内容の本かすぐにわかるし、 書き手がどういう人間かもわかる。 そして『自分は今までこうだった』っていう考えが、 本を読んで『こうなった』っていうのもね」(p214より)「感想文」とおおざっぱな言い方で言ってしまうと何を書いていいかわからない。でも、上のように要素を具体的に挙げていくと、「そういうことを書けばいいだけか」と、ラクに書けるのはあると思います。また、「お姉さん。まねでもいいの?」という子どもたちの質問に対してのお姉さんの答えも、うなづけるものでした。「勉強はなんでもまねからよ。 特にゆいちゃんたちはまだ小学生なんだから、 基本を身につける時期でしょ。 これを写して型をつかむといいわ」(p215より)全面的に推奨はしませんが・・・。 さて、この本は「文章を書く」ということがテーマになっており、文章を書こうとしている者にとっては「書くヒント」がいっぱい詰め込まれています。物語の中盤で「共作の意義」「表現をふくらますということ」についても書かれています。作中のある小説家のセリフです。「私ならただ 『いい天気だ』としか書けないところを、 彼女は 主人公たちの気持ちに合わせて、 うきうきするような空の色や風のにおいを語れる。 私が、ただ『マヤは家に帰った』と書くところを、 彼女は 冒険を終えた少女のほこらしい気持ちや、 ようやく大好きな家に帰れる子どもの気持ちはこうだと 教えてくれる。 そんな彼女のアドバイスをとり入れながら書くと、 本当にしっくり書くことができたんだ」(p150より)僕は昔から書くことが好きですが、気持ちを入れて表現をふくらますということが苦手でした。「色」や「におい」なんて表現は絶対に出てこなかったです。だからこそ、「こう書けばいいのか」と、「書くヒント」を教えてもらった気がします。 最後に、最終章で印象に残ったところを、少し長くなりますが、引用します。================================ 世の中には、好んでふつうの服より面倒な和服やドレスを着る人もいる。 そこまでいかなくても、 みんな着心地には関係ないはずのファッションにはこだわる。 「そういうもんだろ。 家だって、車だってさ。 みんながみんなオートロックマンションに住んで、 ハイブリッドカーにのりたいわけじゃない。 わざわざ古い家に住む人だっているし、 クラシックカーにのる人だっているんだ」 「そういうもんか」 「なるほどね」 ゆいは想像した。 すごく便利なものを使う人もいれば、わざと不便なものを使う人もいる、 様々な選択肢がある、 まだだれも見たことがない未来の生活を――。 (いまだって、パソコンや携帯の画面で物語を読むのが好きな人もいれば、 紙の本を読むのが好きな人もいる。 いろいろなものを好きな人がいて、 それぞれのやり方を楽しむ人がいるんだ) ゆいは、保冷バッグをリュックにしまいながら、結局使わなかった 『これでラクラクだれでも書ける読書感想文』を見た。 (あたしが好きな本を嫌いな人もいるし、嫌いな本を好きな人もいる。 こういう本で、ほんとに感想文を書ける人もいるんだろうな)(p224-225より)================================感想文をまったくの独力で書くのもよし、感想文が得意な人の力を借りるのもよし。「選択肢はいろいろある」このことには、非常に共感できたのでした。 今日もブログを読んでいただいて、 ありがとうございます。 ブログ王ランキング にかとまの読書メモリスト
2012.08.13
コメント(1)
![]()
今は教員ですが、もともとはゲーム会社に勤務していたぐらいなので、ゲーム大好きです。(^^)最近はiPadでスクウェア・エニックスの「ガーディアン・クルス」というゲームにハマっています。(無料アプリ)今から始められる方は 【GQ85190】という招待コードを入力すると、あなたも私も特典がありますのでiPhoneやiPadをお持ちの方はぜひ試しにやってみてください。あ、子どもにはすすめられません。大人の方限定!▼「ガーディアン・クルス」のダウンロード さて、以下は公式サイトの情報や画像などを転載しながら、このゲームのオモシロシサを分析してみたいと思います。なんでそんなことをするのか?それは、「教育」や「学習」というものにその要素を転用するためです。子どもをゲームからひっぺがして、勉強させようと思っているアナタ!ゲームの何がそんなにオモシロいのか、分かったうえで対抗しようとしていますか?それが分からずに、子どもをゲームから取り戻せるわけがない。もちろん世の中にはゲームより面白いものがたくさんあります。それらを経験させてゲームから子どもたちを遠ざける、というやり方もありますが、むしろ僕は「ゲームからオモシロサのコツを学ぼうじゃないか」と提案します。「ゲーム」は子どもも大人も熱中してやりますが、それにはもちろん仕掛けがあるわけです。ゲーム開発のプロがアイデアを寄せ合って実装しているだけに、それはもう、すごい仕掛けです。「もうやめよう」と思ってもついついやってしまう、かっぱえびせんのような中毒性はどこからくるのか。もしかすると、ゲームを全然やらない方にも、何か役に立つことが、あるかもしれません。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~★ついついやってしまうオモシロサの仕掛け#1 「次は”当たり”が出るかも?という期待感」 このゲームはカードゲームなので、 ランダムに手に入るカードの中に「レアカード」とか「ウルトラレア」とか、 手に入りにくさによってランク分けがされています。 レアなものほど手に入れたい! という欲求で、ついつい新しいカードを手に入れるまでやってしまう、 その繰り返しでゲームにハマってしまう。 極論すると、このゲーム自体がそういう仕掛けになっています。 ソーシャルゲームなので、ネット上のたくさんのユーザーと対戦しながら、 「あ、この人はウルトラレアの○○を持っている!」とか知って、 「自分もぜひ欲しい!」とやっきになってしまいます。 現実世界でも、往々にして起こりやすいことです。 本当はそんなことにこだわらず、「たかがゲーム」と離れて見る冷静さが 欲しいところですが・・・。 僕らが子どものころにビックリマンが流行ったのも、 この仕掛けによるものです。 かなり強力な仕掛けです。(^^;) ★ついついやってしまうオモシロサの仕掛け#2 「成長させる楽しみ」 いわゆる「育成ゲーム」というやつです。 普段ゲームをされない方も、「たまごっち」と聞くと 「ああ、ああ」となるかもしれません。 「ドラゴンクエスト」などのロールプレイングゲームがヒットしたのも、 この「成長させる楽しみ」が核にあります。 ゲームをやればやるほど経験値がたまって、 お気に入りのキャラクターが、どんどん強くなる。 強さが上がっていくのは数字が上がっていくことで表されるので、 具体的に、はっきり目に見えて分かります。 レベル1からレベル30まで上げたら、 信じられないくらい数値が上がって、 使える技も修得する。 そういうわけで、せっせと「レベル上げ」をするわけです。 大変多くのゲームに見られる、ハマる仕掛けです。 ★ついついやってしまうオモシロサの仕掛け#3 「展開が気になる」 これは小説とかマンガ、ドラマといっしょですね。 最近のゲームはストーリー性があるものがほとんどですので、 単純に「この後どうなるか気になる」というのが ついついやってしまう要因の一つではあります。 ゲームの場合は選択肢を自分で選べるなど、 自分で行動できる自由度が高いので 「もしこうやったらどうなるか、気になる」 というのも、ありますね。 今までやっていなかった行動を試してみたくなったり、 行っていなかったゲーム中の場所に行ってみたくなったりします。 ゲームシナリオが進んで「新しい場所に行けるようになった!」となったら 当然、そこに行ったらどんなことがあるのかワクワクして 行きたくてたまらなくなるわけです。 こういう、「その後の展開が気になる」というのは、 世の中のオモシロいものを全部集めたとしても、 そのかなり原則的な要素になると思います。 面白いテレビ番組とか、映画、マンガ、はては「おもしろい授業」に至るまで、 「オモシロい」ということはつまり「その後の展開が気になる」 ということが大きいのではないでしょうか。 特に、それまで「予想もつかない意外な展開」が蓄積していればいるほど、 その後の展開も自分を楽しませてくれそうで、 ハマっちゃいますね。(^^)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~オモシロサの仕掛け3つについて、つらつらと好き勝手書いてきました。 ★1: 「次は"当たり"が出るかも?という期待感」 ★2: 「成長させる楽しみ」 (数字を上げていく楽しみ) ★3: 「展開が気になる」 (「この後どうなるか気になる」 /「もしこうやったらどうなるか、気になる」)この3つの仕掛けは、いろいろなことに応用が可能だと思います。特に、「マジメでカタい」と思われることにこういう要素を付け加えると、おそろしいくらいその魅力がアップすることになるかもしれません。あなたが今取り組んでおられることについても、何かしらアイデアのヒントになったなら、幸いです。(^^) 同時に、もし子どもにゲームをやめさせようと思っているなら・・・今ハマっているゲームでことごとくこの仕掛けの逆を経験すれば、自然とそのゲームをやめることになるでしょう。1.新しいカードはさっぱり”当たり”が出ないことに失望し、2.今育てているキャラも、なかなかレベルが上がらず、3.あらかたやったので新しく試したいこともなくなった。こうやって人はゲームをやめていくのです。(笑) P.S.・・・ここでは触れませんでしたが、オモシロすぎて子どもがネットゲームにハマりすぎてしまうことの危険性は別論としてかなり心配するものがあります。特に「基本的には無料」というゲームでもレアなカードを手に入れるために有料コンテンツを買ってしまうというのはかなりよくあるケースなので。そういう話もまた別に改めて書きたいと思います。僕は教員としてはかなり特殊でこの分野にはわりと詳しいので、いろいろとご質問があれば、遠慮なくお寄せください。
2012.08.11
コメント(0)

図書館に行くのが好きです。この夏休みは、加西市の図書館や篠山市の図書館に行きました。自分の市ではないので利用者カードは作れませんが、広い館内を歩いているだけで、ワクワクしました。どちらも素晴らしい図書館でした。地元は丹波市ですので、丹波市山南町の図書館にも行きました。そこで「古典コミックシリーズ」なるものを発見。「老子」と「荘子」を借りてきました。(さだまさしの絵本、「償い」も・・・。)「老荘思想」には以前から興味はありましたがよく知らないままでした。マンガなら分かりやすいだろう、という思惑。けっこうよかったです。自分的には特に「老子」がよかったので、その読書メモを書いておきます。 『老子 古典コミックシリーズ』(真崎守、徳間文庫、1995、500円)(▲リンク先は、楽天の古書店です。)===============================『老子 古典コミックシリーズ』・”礼”が ことさら大切にされだすのは 人心が失われていく為で 世の乱れのはじまりといえる。 ――さらに 本質を得る前に うわべの知識にかかずらっていると ”道”からはずれてしまい 愚かしさのはじまりとなる ”徳”ある人は みせかけでなく 内実をそのよりどころとし うわべにとらわれず 本質を芯にさだめて 進んでいく ――だから 仁・義・礼・智に叶いつつも とらわれず ”徳”を尊び ”道”にのっとることを 旨としている・"道"を求めている人は 日々 何かを減らそうとしていく ――すなわち”無為”を心がけ 次第に軽やかさへ向う 減らし減らして さらに減らし ついにすべてを減らしきり ”作為”の消え失せた境地へといたって”無為”となる・「とかく人は なにごとも 良し悪しや 好き嫌いで きめつけたがるから 一方を肯定すると たいてい もう一方を否定する。 しかし それを対立とみるか 調和とみるかは みる人のありようじゃでの」・なべて万物は 堅くて強いものほど ”死”に近く 柔らかなものの方が ”生”に近い この道理があるから 武力があまりに強い国は滅び 樹も 固いものほど 折れやすい・車輪も 容器も 部屋も ”無=空”を設けることで はじめて それぞれの目的に応じた使い方が可能となる ――すなわち ”無のはたらき”によって”有(う)”となる=============================== 老子は、「対立と見ずに調和と見る」「無為の為」といったことを説いた人のような気がします。現代社会でも、本当は調和が求められているのにすぐに対立してしまったり、小さいことにこだわって大事なことが為せなかったりするので、老子のような「大きく見る」ということは、必要だな、と思いました。あんまりしっかりとは理解できていないですが、マンガなのでさらっと読めてよかったです。↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.08.08
コメント(0)
![]()
2才の娘はよくしゃべります。言葉でのコミュニケーションができるようになってきましたので、「声かけの仕方」で反応が変わるのが如実にわかります。たとえば、お風呂のあと服を着るのを嫌がって、裸で走り回っているとき・・・「服を着なさい」と言うと、「イヤー!」と返ってきます。ところが、「服着れる人~!?」と聞くと、「ハーイ!」と言って手を上げます。そして、服を着ようとします。言い方ひとつでここまで変わるか?と思います。最近この言い方も通用しなくなってきつつありますが・・・。2才児とのコミュニケーションから学ぶことは大きく、勉強になる毎日です。(^^;)というわけで、 『ハチャメチャ2才児』の読書メモの続きです。 『ハチャメチャ2才児』(プチタンファン編集部、主婦の友社、1000円)===============================『ハチャメチャ2才児』2(p106~最後まで。 ・以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・「私たちは 王様にかしずく家来のように、 2歳児たちに、つき合っていかなくては、いけないの?」 ○今は「王さまごっこ」遊びにつき合ってよい時期 ・「ダメ」と抑えるより、子どもにつき合ってやったほうが、 余裕を持った子育てができる。 ・2歳児の「王さま」ぶりは、おおむね一過性のもの。この質問、非常に面白く、かつ的を得た表現ですね。 幼いうちから「大人の言うことは聞くものだ」ということを教える重要性を 言われる方もいると思いますが、 僕は、幼いうちに「自分の言うことを聞いてもらえる」ということこそ 大事だと思います。 ずっと「王さま」でいるような場合には困ったもんですが、 その場合も、もしかしたら本当にその子を受け入れてあげていないからかも しれません。 「王さま」とか「家来」という表現は語弊がありますが、 人と人の関係として、まずは「相手の気持ちを尊重する」というのが ベースにあるので、このベースなしに人間的成長を期待しても 無理があるというもの。 なるべく気長に楽しくやりましょう。・ちょっとつき合ってやれば、 ものの5分もしないうちに、気分が変わります。 こじらせて、イライラして引っ張り歩いていくより、 ほんの5分で、爽快です。○「あなたは、どうしたいの?」 っていう 気持ちですね。 ・(指しゃぶりなどのくせについて) 子どもが「もういいや」って 自分で卒業していくのが、 発達の基本。 なかなかやめないときは、まだ卒業ではない。=============================== 子育ては、ホント、イライラすることが多いです。でも、子どもと合わせてみて、自分も一緒に子ども時代を生き直すことで、「感覚的に楽しい」ということも多い。(わけもわからず「きゃー!」と声を出して笑ったりね。。。)それは、大人になった今ではすっかり忘れていたこと。「子どもといっしょに、自分も学んでいるなあ」と実感する瞬間です。どうせなら、楽しくやりたいですね。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.08.05
コメント(0)
![]()
我が家の2才児は大人のようにしゃべり、大人のようによく食べます。(^^)最近は「イヤ!」が出てきて何かを正攻法でさせようとするとめちゃくちゃな抵抗にあうことも。そういうときは、こちらのほうが「イヤ」になり、思わずはかせようとしていたおむつを投げてしまうこともしばしばです。このままだと精神的に持たない気がしたので、少しでも2才のハチャメチャを理解すべく、本屋さんで次の本を購入!1000円というお手頃価格なのがうれしい。2歳児の行動描写が具体的で大変役に立ちました。 『ハチャメチャ2才児』(プチタンファン編集部、主婦の友社、1000円)また、2歳児の行動はすべての子どものベースにあるもの。学校での子どもたちへの対応のヒントも豊富に得ることができました。保育園・幼稚園・小学校の先生にもオススメです!===============================『ハチャメチャ2才児』1・2歳半ぐらいから、「つもり」の行動ができる。 = 「見立て遊び」ができる。・コトバよりも、「からだ言葉」(身振り手振り) でのコミュニケーションができるかどうか。・自分がわかっていることを質問して、 自分の思っていたとおりに答えてくれるのがうれしい。 だから、同じ質問を何度もする。 知らないものを指さして質問するのは、3歳を過ぎてから。・何でもイヤ = 言うなりになるのがイヤという意味の「イヤ」 ☆自分の意思を無視され、命令で動かされることほど いやなことはない。 → 服を脱いだり着たりをゲーム的にしたり、競争したり・・・。・妙にこだわる 例)靴がそれでないと、自分ではなくなるような気がしている。 ○自分を確立するまでは、自分であることを脅かすかもしれないものには、 とうていついていけないという気持ち。 逆に 自分を支えるものには、異常にこだわったりする。 <トラブルシーン別Q&Aより>・遊び食べをする →○食事とそのほかの時間のメリハリをつける。 食事前には遊びを一区切りさせ、おもちゃを片づけて 気持ちを食事に向けさせる。・出がけにグズグズする ○何か大人にはわからない思い込みがあるかも? (子どもはこれからビデオを見ると決めていたとか) →様子を見て何がしたいかを聞いて、 ちょっとそれをしてみたりして 機嫌がよくなったころに 「そろそろ出かけようか」と促すのが得策。・子どもは好きなことはくり返し納得するまでやらないと気がすまない。 = どうせさせるなら、ある程度、子どもが納得するまでさせること。・スーパーでカートを押したがる = カートを押すことは、何かを自分の力で動かすおもしろさがあるので、 やりたくてしかたがない。 この子にとっては、うまく操作するかどうかは関係ない。 ぶつかろうと壊そうと、動かすことに意味がある。 →○要求を受けながら、ダメなところは線を引く。 (すいているときに押させたり、この子の気持ちはくんでやる。 人にぶつけてはいけない理由はきちんと教え、 ぶつけたときは叱ればいい。)・友だちに乱暴する →○「乱暴をすれば相手を自分の思いどおりにできる」と 味をしめてしまうおそれがある。 その場でしっかり止める。 ただし、たたいてしつけるのは、子どもに乱暴を教えているようなもの。○叱るときはネチネチ叱らず、 スカッと「こういうときは、お母さんはこわい」と 思わせる叱り方がいい。・下の子をたたく →○下の子をあやす遊びを体験させる ・まだハイハイしているような、小さな妹(弟)に どう対応したらいいかわからずに、とまどっている面がある。 お母さんといっしょになって下の子と遊んでやるという経験を通して、 下の子にどう接したらいいかわかる。 →下の子と遊んでやることがこの子自身の楽しい遊びになっていける。・「ごめんなさい」が、自分から言えるのは3歳過ぎから。 今は、お母さんが、代わりに相手の子に「ごめんね」と言ってあげて。 そうすれば、どういうときに「ごめんなさい」を言うのか、 だんだん子どももわかってくる。・スーパーで「これ買う、あれ買う」をくり返す子 = 「〇〇が欲しい」というよりも、 ものを買うという行為がおもしろそうだから、自分でやってみたい。 → 「お手伝いしていっしょに買ってね。 それが終わったらお菓子を買ってあげるよ」 Q:どうして、お菓子を1つだけに決められないの? A:1つを選ぼうとすると、どうしていいかわからなくなってしまう。 1つを選んだらあとは選べないということが悲しい。 本当は、全部欲しいくらいなんだから。(p105まで)=============================== Q&Aが豊富で子どもの姿が目に浮かぶよう。ときに笑っちゃうことも。アドバイスは子どもの気持ちを理解する手助けとなるものが多く、教育全般、特に「特別支援教育」の面で、大変参考になるものだと思いました。あとほんのちょっとページが残っているのですが、長くなるので、次回に回します。(^^)それでは、また。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.08.02
コメント(0)
全12件 (12件中 1-12件目)
1

![]()
![]()