ここらでちょっと途中下車

ここらでちょっと途中下車

2012.08.19
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カテゴリ: 懐かしい昔のこと


両親が住んでいた室蘭で、海を見ながらお茶をして、
洞爺湖で泊まった。

4日目は、長万部を通って函館へ。
夕方大沼公園のボートに乗って、湯の川温泉へ。
他は国民宿舎や共済の保養所などを利用したけれど、
湯の川温泉だけは、ちょっといいホテルだった。
夜は、函館山に車を走らせて夜景を見に行き、
次の朝早く、函館の朝市まで車を走らせた。
父も私も好奇心旺盛で、そういう話はすぐ決まった。

5日目は五稜郭などを見学して、
また長万部を通って、
ルスツ高原を通って、
定山渓温泉で泊まった。

最終日は、札幌で時計台などを見て小樽へ。
そこから、また日本海フェリーで。
行きは、お盆のすぐ後だったので、
混んでいるかもしれないと2等寝台をとっていたけれど、
帰りは2等の大部屋。
でも、ものすごくゆったりとしたスペースがあった。
母はちょっと不満そうだったけれど、
父は、いろいろな人と話をしながら機嫌がよかった。
そんな、北海道5泊、船中3泊、
8泊9日の北海道旅行だった。

ところで大きなクーラーボックスを積んでいったのは、
フェリーの中で30時間も過ごすので、
飲み物などを持っていくためだった。
でも、父が用意したのは、長さ1m位の大きなクーラーボックス。
船が遭難した時の用心のためだという。
クーラーボックスは、絶対浮くし、
頑丈なベルトがあるので子どもでも持ちやすい。
中に飲み物が入っていても浮くから、
海の中でものどを潤してくれる。
おかげで、北海道で買った新巻き鮭なども入れられた。
父は、それほど学歴は高くなかったけれど、
いろいろなことに知恵を働かせる人だった。
父から学んだことはとても多い。

私は1回目の手術の時、
全身麻酔で、気道の確保をするのが実習生だったこともあり、
もしかしたらそのまま逝くかもと考えたりした。
でも、向こうには父がいるんだと思うと、
死ぬことに対しても、それほど怖れを感じないのが不思議だった。
母が、亡くなった時、
私がその日の朝、父の墓参りをしていたので、
「ああお父ちゃんが、迎えに来たんやなあ。
 お母ちゃんが恐がれへんように、連れて行ってくれたんやろなあ」
と思った。
きっと、向こうで二人仲良く過ごしているに違いない。






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最終更新日  2012.08.19 10:18:07
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