ここらでちょっと途中下車

ここらでちょっと途中下車

2022.08.29
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カテゴリ: 映画
草彅剛のyoutubeで、「サバカン SABAKAN」の予告編を観た。
つよぽんのナレーションで始まるけれど、懐かしい感じでどうしても見たくなった。
どこで上映しているか調べたら、上映館が少なくて、いつも行くイオンシネマでも上映予定がない。
それで、水曜日、プールを早く終わって、東宝シネマの上映館へ行って観た。


1980年代の長崎を舞台に、2人の少年が繰り広げる冒険と、それぞれの家族との愛情に満ちた日々を描いた青春ドラマ。
1986年、夏。斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好きな小学5年生の久田は、夫婦ゲンカばかりだが愛情深い両親や弟と暮らしている。ある日彼は、家が貧しく同級生から避けられている竹本と、イルカを見るため海へ出かける。溺れそうになったり不良に絡まれたりと様々なトラブルに遭遇しながらも友情を育んでいく久田と竹本だったが、やがて別れを予感させる悲しい事件が起こる。
久田の両親を尾野真千子と竹原ピストル、大人になった久田を草なぎ剛が演じる。ドラマ「半沢直樹」の脚本などテレビや舞台の脚本・演出を手がけてきた金沢知樹が映画初監督を務め、萩森淳と共同でオリジナル脚本を執筆。


あーすごく良かった。
やっぱり、草彅剛の映画にハズレは無い。

主人公は、小学校5年生の二人の少年だ。1986年の夏休みの思い出。
当時の懐かしさがあふれている映画だ。
うちの息子は、小学校4年だったかな。キン肉マン消しゴムをいっぱい集めていた。

教室の中の展示物や、子どもたちのやんちゃな様子、何かあると感激して「みんな拍手」と言うあんな先生もいたなあ。
平気で子どもをたたいたり、下品なことを言う久田の両親だけれど、愛情は溢れている。
そんな保護者もたくさんいた。
「先生、悪いことしたら叩いてや」と言う人もいたし、授業参観に後ろばかり見ると、子どものそばに来て、頭を小突く人もいた。暴力的なところもあるけれど、子どもを誉めてあげて、「私大好きなんです」と言うと泣いて喜んで、子どもを全力で愛しているのも伝わった。
そんな両親を、尾野真千子と竹原ピストルが好演。子どもが一番辛いときに、黙って抱きしめてあげる姿に泣けてきた。

貧しくて仲間外れされる竹本が、自分のことを笑わなかった久田を、冒険に誘う。
まさに日本版「スタンド・バイ・ミー」大人の目線から見たら危ないなあと思うけれど、誰にでも秘密の冒険物語はあるだろうな。
主演の二人が、だんだん仲が良くなって打ち解けて、タケちゃん、ヒサちゃんと呼び顔を輝かせていく。二人の子どもの演技も素晴らしい。

ああ色んなことを思い出す。ハンドルのゆがんだ自転車。いつも机に絵を書いていた少年。家が貧しくて、口数の少なかった子。いつもおとなしかったのに、友だちができた途端に雄弁に話し出す子。
私の初めに勤めた学校は、関空ができる前は海が近かった。6年生の家庭科の授業で、みそ汁を作る時、「先生、海でワカメ採ってきちゃるわ」と言うので、危ないからいいよと言うのに、放課後、採ってきたでと汗をかいて持ってきてくれたこともあった。
あの子たちは、みんなどんな大人になっているのかなあ。


エンドロールの後の二つの場面も、幸せな気持ちにさせてくれる映画だった。
長崎の風景もよくて、挿入歌もよくて気持ちのいい映画だった。
サバカンは、たけちゃんの得意料理。サバの缶詰の握り。サバカンを買って作りたくなった。

それとエンディングの曲が、りりあ。
コロナでステイホームの頃、youtubeで観た弾き語りの曲が耳に残った人だった。





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最終更新日  2022.08.29 00:05:35
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