おしゃれ手紙

2003.02.26
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テーマ: 父(10)
カテゴリ: カテゴリ未分類
1912年5月20日生まれ、2002年2月26日死亡、満89歳。

よく笑った。よく怒った。 よく哀れんだ。

よく悲しんだ。よく楽しんだ。よく喋った。

よく聞いた。よく知った。よく覚えた。

よく、愛した。・・・・・。

これが父の生涯である。



7時前の電車に乗って、父の入院している病院へと向かった。

病室に入るとすぐ、ただならぬ、父の様子。
2日前とは違う。
昨日とあまりに違う、と妹が言い、老人ホームに母を迎えに行く。

父は、ひっく、ひっくというような呼吸をしていた。

2週間あまり、いつか死ぬ、という恐怖に怯えていた。

それが間もなく現実になるという時、不思議な事に、かえって平静になった。


昼過ぎて妹は、必要なものをとりに家に帰った。
母に、父を頼んで、私は、少し休むことにした。
今夜は、病院に泊り込みになるかも知れない。

畳の休憩所で、眠り込んだ。

館内放送で、名前を呼ばれ、あわてて、病室に行く。
看護婦さんがあわただしく行き交いしていた。

妹・・・。妹を呼ばなきゃ。

そうしていると、妹がアタフタとやって来た。よかった、間に合った。

私は、悲しみながらも、父の最期の一呼吸も、見逃すまいと、見守った。

母と妹、そして私・・・。

3人が見まもる中、父は、息を引きとった。

今日は、昨年、2月26日に死んだ父の命日である。

父が死んでから26日は特別な日になった。


~願わくば 花の下にて 春死なん 

その如月の 望月の頃~


            西行



●最近、「My 日記リスト」から、他の日記を読みに行こうとしても、はね返される。
うまく、いくときもあるんだけど・・・。


★僕の生きる道





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Last updated  2003.09.02 16:37:18
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