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2025.05.19

まんが道・青雲編（4）/あすなろ編（完）

テーマ：読書備忘録(1488)

カテゴリ：読書

トキワ荘で順調に漫画が売れ始めた、満賀道雄と才野茂（藤子不二雄）。

ほっと一息と二人して実家の富山県・高岡市に帰る。
故郷では、なかなか筆が進まず、とうとう、連載を落としてしまう。

そんな中、トキワ荘に寺田ヒロオ、藤子不二雄に続く新しい面々が続々入ってくる若手漫画家の梁山泊世界を描いる。

やっと頼まれた仕事は、小さなもので、しかし二人は丁寧にその仕事をやる。
少しづつ仕事が入るようになって、トキワ荘に集まる若手漫画家集団も8人となった。

●まんが道・青雲編（4）メモ●*私のコメント。
●ラーメン3つが120円。
*つまり、一杯は、40円。

●手塚治虫のアパートに行った、二人は、手塚の弾くピアノでショパンの「雨だれの前奏曲（プレリュード）」を聞いた。
*手塚先生は、おぼっちゃまだからというYouTubeあり。

●「漫画少年」は、別冊とかフロクがなくて100円。
ほかの少年雑誌は5大フロクだの
6大フロクだのいっぱいついて100円。

●昭和30年上野から高岡までは、信越経由の急行夜行列車で、10時間19分かかった。

●トキワ荘荘歌
♪白雲（しらくも）なびく椎名町
落合電話局の向かい側
朝日をあびてそそり立つ
われらのトキワ荘

東北、北陸、九州と
たがいに見知らぬ若者が
暑き血潮と夢を持ち
集まりつどうこの砦

お～お～
われらがトキワ荘　トキワ荘

夕日にはえる赤き屋根
よごれをしらぬ白き壁
嵐に耐えてそそり立つ
われらが砦トキワ壮

一部屋わずか四畳半
せまき各自の城なれど
明日は大きなまんが城（じょう）
きずく足場のこの砦

お～お～
われらがトキワ荘　トキワ荘
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

■あすなろ編■
昭和45年から47年にかけて「少年チャンピオン」に週2ページで連載したもの。
内容は、漫画が好きな漫賀道雄は、転校して同じく漫画好きな才野茂と運命的な出会いをする。
中学、高校と同じ学校に通いながら、二人は、漫画家になる決心をする。

高校三年生の夏休み、二人は、富山県・高岡市から兵庫県宝塚市に憧れの手塚治虫の実家に会いに行く。

●あすなろ編メモ●

●昭和20年：学童の栄養補給のために配給された肝油粒は、肝油を糖衣でくるんだもので、甘さにうえていた学童たちには、タイヘンな貴重品だった。
（二人は小学生）

●昭和21年：中学生となった満賀道雄と才野茂（のちの藤子不二雄）は、
ふたりだけのまんが雑誌を発行することを計画した。

●（ふたりの服装）払い下げの戦闘帽、軍服（袖の長さを縮める）、放出の軍靴。

●昭和24年：ふたりは、ともに、県立高岡高校に進学。
戦後児童まんがの革命的な名作「新宝島」にめぐり合う！！

●昭和26年8月14日夜：
満賀道雄と才野茂（のちの藤子不二雄）は、手塚先生に会うため胸をときめかせて高岡駅をたった！！

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

■あとがき■　吉行淳之介
●安孫子、阿川弘之、近藤啓太郎の3人がそばを食べることに。
三人で赤坂「砂場」の畳の間に上がって・・・（略）

*「砂場」は、、大坂を起源とする蕎麦屋老舗のひとつ。
蕎麦屋の老舗としては、更科・藪とあわせて3系列が並べられることが多い。

名称の由来は、大坂城築城に際しての資材置き場のひとつ「砂場」によるものとされる。