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グランフロント大阪のリュミエールでランチ。これは、そのうちの一皿。その名も「野菜の遊園地」。 約20種類もの野菜。味付けはあっさりで野菜の旨みを引き立てています。ボリュームも十分で結構お腹がいっぱいになります。歳をとると、野菜が美味しいと思えるようになりました。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/10/09
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先日の富山出張(8.20~21)の日記で紹介し忘れたのが、富山ブラック・ラーメン。やっぱり本場のは旨いなぁ! お邪魔したのは「大喜」という老舗の店でした。写真ではよく見えないけれど、麺は太麺です。
2013/08/24
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8月20~21日に富山へ出張しました。晩御飯は、地元在住の友人に教えてもらった2軒の店(「源氏とん太」「空飛ぶうさぎ」)を、一緒に行った同僚と“はしご”いたしました。どちらの店も、友人がイチオシというだけあって、コスパ&味ともに最高の店でありました! 以下は簡単ですが、取り急ぎ写真によるそのご報告です(お店のデータは後ほど追記しますので、いましばらくお待ちくださいませ)。 【源氏とん太】焼きとんが名物の居酒屋ですが、他にもメニューは豊富です。とりわけ、がつポン酢(写真2枚目)と白ころホルモン(写真4枚目)はやみつきになる味でした。 【空飛ぶうさぎ】魚(肴)よし、酒よしの小料理屋さん。とにかく魚は新鮮でひと味違う、こだわりのメニューです。日本酒の種類の充実度も、ただ凄いの一言。大将の日本酒への愛&造詣も感動ものです(お値段も信じられないほど良心的!)。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/21
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昨夜は、故・成田一徹さんゆかりの「酒縁ゆるり」さん(大阪・野田)で、一徹さんの初盆と「新・神戸の残り香」出版祝賀、そして延び延びになっていた京都での個展(4月~5月)の慰労会を兼ねた宴でした。 奥様の素子さんや神戸の偲ぶ会での世話人らが集い、一徹さんの思い出を語り合いながら、個展開催や複製画販売、出版など今後の活動をさらに充実させていくことを誓い合いました。 「ゆるり」さんは、鹿児島直送の新鮮な食材を使った料理が名物です。どの一品も、そしてお酒もとても美味しく、心地良いひとときでした。写真は撮り忘れたけれど、最後は黒豚のしゃぶしゃぶを頂き、食べた後のスープにうどん&中華そばを入れて、締めました。満腹で超満足です。大将のHさん、本当に有難うございます!
2013/08/04
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少し前の話で恐縮ですが、久しぶりにがっつり肉が食べたいと思い、前から一度行ってみたかった大阪・北新地の「やまがた屋・焼肉のやまちゃん」に、連れ合いと一緒に行って参りました。 「やまちゃん」はいろんな方がブログ等で書いていますが、上質で、かつレアな部位の肉をシンプルに焼いて食べさせてくれる店として有名です。 一品で頼む食べ方もありますが、初めてのうらんかんろとしては、人気の一押しメニューがまんべんなく楽しめるという「おまかせコース(5500円)」をお願いしました。 以前、別の場所で営んでいた際は、「焼き方や焼き時間などをいちいち指図されるのがうっとおしい」など、いまいちの評判も聞かれましたが、今回我々が行った際は、最初に簡単に焼き方、食べ方の説明があっただけで、うるさいという感じはまったくありませんでした。 で、コースに何が入っていたのかと言うと、すみません! 食べるのに忙しくて正確には覚えていないのですが、特上ハラミ、シャトーブリアン、上タン、テール、イチボ、アゴスジ、小腸、すい臓、ミノサンド、ウルテという感じ。どれもこれも新鮮で、肉本来の旨さがしっかり味わえました。 お勘定は、コースにキムチや焼き野菜を少し頼んで、お酒は3杯ずつ飲んで1人8500円くらい。お値段も普通の焼肉屋さんよりはワンランク上ですが、お値段に見合った、いやお値段以上の満足感が得られた店でした。普段、簡単には行けないお値段ですが、何かの記念日にはもってこいの店だと思います。 唯一の不満は、一品焼くたびにアミ(使い捨ての金属製)を替えるやり方です。おそらく金属業者が回収してリサイクルはするのでしょうが、少ししか使わずきれいなアミを一品ごとに替えるやり方には、うっとおしいし、しっくりきません。そこさえ改善してもらったら、もう言うことなしですが…。お金がたまったら、また行きた~い。【やまがた屋・焼肉やまちゃん】大阪市北区曽根崎新地1-9-12 大雅ビル4F 電話06-6341-8929 午後6時~午前3時(土祝 ~午前零時) 日休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/05/15
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嬉しいニュースです! 切り絵作家の故・成田一徹さんが、神戸新聞紙上での連載「新・神戸の残り香」で紹介した幻の旧・オリエンタルホテルのカレーが食べられるお店が、神戸・元町に誕生しました! その名は「Sion」。 うらんかんろも早速お邪魔してきました。玉ねぎの甘味が凝縮されたまろやかでな味わいです。明治の文明開化から間もなく、カレーは日本の国民食として定着しますが、最初期につくられていたカレーは、きっとこんな素朴な雰囲気だったんだろうなぁと想像させるような優しい一品です。 黄金週間などで神戸へお越しの折は、ぜひこの「Sion」のカレーを味わってみてくださいませ。店内には、連載で使用された成田さんの原画も展示されています。【Sion】神戸市中央区元町通5-2-18 電話078-335-6248 午前11時半~午後2時半、午後6時~8時半 月曜定休(メニューはカレーとビーフ・シチューのみというのも味への自信の表れか)こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/04/21
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予約がとりにくいことで有名な神戸の超人気居酒屋「藤原」に、常連の友人のはからいで、連れ合いと一緒にようやくお邪魔することが出来ました! 「藤原」は、切り絵作家の故・成田一徹さんも大好きだった店で、彼は東京から帰神した際は、いつも新神戸駅から脇目もふらず駆け付けたそうです。 いまや全国区となった「藤原」には、全国から居酒屋ファンが訪れます(あの太田和彦さんも常連だとか)。うらんかんろが訪れたこの日も、なんと高知からお客さんがいらしていました。さて、念願だった初めての「藤原」で頂いた美味しい酒菜・肴の数々を、以下にご紹介いたしまーす。 ※腕よし、味よし、人柄よし。ついでに店の雰囲気もよし。極上の居酒屋です(料理の写真は、上から順に鯛の子、ワケギとイカのぬた、穴子の肝煮、きずし盛合せ、すじコン、出し巻き、海藤花(タコの子)、つくねハンバーグ、なまこ酢、おから)。 写真を撮り忘れたけれど、麦とろろ御飯(青のり、イカナゴ煮、卵と出し醤油入り)もめちゃ美味で、超おすすめ。 ※この店をこよなく愛した成田一徹さんの切り絵も見守っている。【季節一品料理 藤原】神戸市中央区二宮町1-6-5 電話078-242-3282 午後4時~午後10時(入店は9時めど)日祝休(事前予約できるは午後5時まで。それ以降は予約不可。電話して席があるのを確認してから行くのがおすすめ)。お値段もとてもリーズナブルです。JR三ノ宮駅から徒歩10分
2013/03/28
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先日、友人の定年慰労の宴で行った大阪・空堀の居酒屋「ながほり」。予約がなかなかとれない人気店としても知られてますが、相変わらず繁盛してました。味もますますグレードアップして、料理のひと工夫もレベルアップして、コスパは以前のまま。参加した全員が、めちゃ満足しておりました。 あまりの旨さに、全部の料理の写真を撮り忘れました(恥)が、とりあえず撮った分だけご紹介(写真で紹介した以外では、魚のホルモン煮、野菜のあんかけ山椒風味、松前寿司、シジミの味噌汁をいただきました。大将、ご馳走様!)。 言わずと知れた毛ガニ! 丸々一匹分のボリューム。 ながほり名物・イワシの岩石揚げ。 カニ味噌コロッケ。酒がススみます。 チーズのステーキ W/はちみつソース。絶妙の味わい! のどぐろの塩焼き(でかい!)。脂がのって、肝酢付き。 最近超人気の酒「獺祭(だっさい)」。旨ぁ~!
2013/02/08
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風邪も治りかけなので、さらに栄養を取って元気を付けようと、昨日は会社帰りに、前から一度行ってみたかったケイジャンフードがウリのレストラン・バー「サザン・ピーズ(Southern Peas)」(大阪・天満)にお邪魔しました。オーナーご夫婦(Uさん)はいずれも北新地のバー・Bのご出身で、少しばかり面識はありました。 お店は今年5月にオープンしたばかり。ケイジャン料理とはあまり聞きなれないですが、米南部のルイジアナ州のフランス系移民にルーツを持つ、フレンチ・テイストの米国料理とのことです。 僕はこれまでにジャンバラヤ(ケイジャン・パエリア)や、ガンボというシチューを食べたことがあるくらいで、ほとんど知識はありません。 ビールを飲みながら、お薦めフードの盛り合わせ(写真上)と、シーフード(カキ&エビ)やチキン、ソーセージの入ったガンボ(写真下)を頂きましたが、素材生かした味わいとピリッと辛いスパイスの利き具合が丁度良くて、期待以上の美味しさでした! ちなみに、生のサーバーでブルックリン・ラガー(僕の大好きな銘柄)が飲めるのも、大阪ではここだけらしいです。 料理はサイズもいろいろ選べるから、ひとり御飯でも安心です。お値段もリーズナブルな「天満価格」、ほんと嬉しいですね。 メニューが豊富なので、一回の訪店ではとても堪能できません。またお邪魔したいと思いまーす(なお、ご夫婦とも腕利きバーテンダー&バーテンドレスなので、美味しいカクテルも楽しめます!)。 【Southern Peas】大阪市北区天神橋1-13-21 電話06-6809-7125 午後3時~午前1時(月火水、金)、午後2時~午前0時(土日祝) 木曜定休
2012/12/05
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昨晩は連れ合いと友人夫婦の計4人で、夕方から焼鳥屋さん&Barで楽しい時間を過ごしました。焼鳥は以前から行ってみたかった評判の大阪・北新地の「YAMATO」というお店。まだオープンして1年ほどの店ですが、こだわりの近江軍鶏、大和地鶏を使い、熟成度たっぷりの肉を堪能させてくれます(レアな部位もたくさんあります)。 前菜、お造り、焼き物8種、口直し小鉢が途中に3品、ご飯物、デザートという季節のおすすめコース(¥5000)に追加2品、ビールやお酒約10本を頼んで1人約7000円!とは、信じられないようなコスパ。超満足...でした。また絶対訪れたい店です(ちなみに超人気店なので予約は必須です)。 焼鳥の後は、友人の奥さんのリクエストで近くのBar・Kへ。話もはずんで、カクテルやモルトを4人で計14杯(たぶん合ってると思うけど、記憶が若干曖昧…(笑))も味わってしまいました。マスターのMさんからは、でっかいチーズケーキのサプライズ・プレゼントもありました(これがまためちゃ美味!)。Mさん、素敵な心遣い有難う! 写真は、(上段左から下段右へ) 前菜、お造り、箸休め、逸品モモ、ハート、上モモ、ハラミ、口直しの豆、 ズリ(スモーク)、レバー、つくね、口直しの水茄子、焼き野菜、追加で頼んだ熟成肉のカラスミ&地鶏のスルメ、焼鳥YAMATO玄関。 【焼鳥YAMATO】大阪市北区堂島1-316 堂島メリーセンタービル5F 電話06-6347-1194 午前11時半~午後1時半、午後5時半~11時半(L.O.) 日休【Bar K】大阪市北区曽根崎新地1-3-3 好陽ビルB1F 電話06-6343-1167 午後6時~午前2時 日休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2012/04/28
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東京でBAR巡りはしても、(とくに一人の時は)きちんとした場所で晩ご飯を食べることはほとんどありません。BAR巡りの時間が惜しいからです。 でも、今回は(と言ってももう、1カ月以上前の話ですが)、東京在住の友人夫婦と計4人だったので、久しぶりにまともな晩ご飯です。店のアレンジ(選択)は友人に任せました。 で、友人が案内してくれたのは、六本木からタクシーで5分くらいのところにある西麻布のイタリアンのお店。名前は「アッピア・アルタ」と言います=写真左。 本店の「アッピア」は広尾にあって、ここは支店だとか(驚いたことに、通りを一つ隔てたところは南青山7丁目。そこには僕が時々お邪魔するBar Helmsdaleがありました)。 「アッピア・アルタ」に行くことは事前に聞いていたので、例によって、訪れた方の口コミ・コメント(感想)などをネットで読んでみました。すると、いくつかの興味深い情報が得られました。 ざっと挙げただけでも、(1)味のレベルは高いが、お値段も結構張る人気のお店であること(2)料理メニューはなく、前菜はワゴンで運ばれる料理から好きな物を好きなだけ選ぶ方式であること(以下、パスタもメーンもワゴンに載った調理前の肉や魚貝類、野菜から好きな物を選ぶ) (3)分量も希望に応じて半人前、3分の1くらいとわがままを言えるので、たくさん種類が食べられること(4)芸能人・著名人がよく訪れる店であること(例えば、歌手のTさん、Yさん、俳優のIさんとか)――等々。お値段が張ると聞いて少し身構えましたが、せっかくのお誘いですから、ここは覚悟を決めました。 席につくと、早速、シャンパンで乾杯。そして前菜が運ばれてきます。15種類くらいから選べるので、各人が違うものを頼んでシェアもできます。前菜には温菜と冷菜があり、温菜は注文してから作ってくれます(今回は、頂いた料理一つひとつを細かに紹介する余裕はないので、写真を見てご想像ください。どれもとても美味でした)。 次にパスタ。これもパスタやソース、材料等の組み合わせでかなりのバリエーションになります。もちろんスタッフの方が親切に、「**だったら***がお勧めです」とアドバイスしてくれるので、さほど迷うことはありません。 料理が旨いのでワインも進みます。関西からやってきた僕らは、周囲のテーブルをちらちらと観察しますが、残念ながら、テレビで知っている顔はありません(後で聞いたのですが、芸能関係者など有名人はだいたいが夜遅い時間=9時すぎ=から食べ始めることが多いので、早い時間帯にはあまり現れないそうです)。 そんなミーハーをしていると、メーン料理の材料を載せたワゴンがやって来ました。肉や大きな魚や貝、カニ、エビなどがテンコ盛りです。で、僕が頼んだのは、あれこれ迷ったけれど、バスク産の何とか豚(記憶があいまい…(恥))のシンプルなステーキ。う、うまーい! 特別に凝った、変わった調理法というよりも、シェフはあくまでも素材を生かすことをとても大事にしておられるようです。ワインも3本目に突入です。メーンももちろん、好きなものを好きなだけ味わえますが、当然お勘定は付いてきますので、油断は禁物です(笑)。 メーンの後は、デザート。これまたワゴンに15種類くらいが載った豪華版です。ついついカロリーのことも忘れて、3種類くらい頼んでしまいます。デザートの時には、「店からのサービスです」と3種のデザートワインのボトルが運ばれてきました(実は、友人夫婦の姪っこさんがここで働いていた関係ですが、嬉しい心遣いです)。 総じて言えば、「アッピア・アルタ」は味(10点満点なら9点は確実)や雰囲気だけでなく、料理の見た目も楽しい、とても魅力的なイタリアンの店でした。懐を考えるとおいそれとは行ける店でもありませんが、個人的にはいつかぜひ再訪してみたい店です。 やはりお値段は、東京・西麻布というロケーションや、ターゲットとしている客層、そして「見せる料理」というパフォーマンスで差別化している点を考えると、こういう設定になってしまうのでしょうね…。 なお料理以前に驚いたのは、決してお安い店ではないのに、土曜日の6時半にはもう店がほぼ満席になったことです。客には家族連れや若いグループやカップルも目立ちます。 そして、そういう方々の身なりは、どこか雰囲気が違うのです。おしゃれで、高級そうな身なりの方がほとんどです。関西で例えば、高級イタリアンで有名なPでも、こういう光景にはまず出会えないでしょう。 ここには景気低迷や雇用不安に苦しむ今の日本の姿はありません。東日本大震災後でしたが、ここには震災の影響もまったく見られません。関西に住む僕らには、どこか別世界、異次元の世界に写ります。「東京には、“勝ち組”の人たちの割合が、関西とはケタ違いに多いのだなぁ…」ということを改めて実感した夜でした。 それはともかく、久々の東京でのディナーで、素敵なお店に誘って別世界のような経験をさせてくれた友人夫婦に感謝です(もちろん、温かいもてなしをしてくれた姪っこのK子ちゃんも心から有難う!)。頑張って貯金して、またお邪魔しますねー!【アッピア・アルタ(Appia alta)】東京都港区西麻布4-22-7 西麻布グランディアビルB1F 電話03-5774-0960 午後6時~午前2時(日・祝午後5時~午前1時) 無休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2011/05/26
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黄金週間の一日、神戸の懐石「かなやま」へ晩御飯を食べに行きました。先般、この日記で紹介した「植むら」もそうですが、神戸には最近、いい仕事をする美味しいカウンター割烹のお店が増えています。 八寸です。とても美しい盛り付けです。五月らしく、ショウブの小花が添えられています。 内容は、ホタルイカの干物、ホタルイカの酢の物(ゼリー寄せ)、鯛の身五目寿司、アマゴの南蛮漬、イタヤ貝の鯛のワタ塩辛のせ、モロヘイヤのおひたし お刺身は、中トロ、ヒラメ、カンパチ、トリ貝、シロエビ(今が旬の富山産!)でした。 この後、碗ものが出ました。あさりのしんじょと玉子豆腐の汁ものでしたが、すぐがっついてしまったので、写真撮り忘れた!(すみません!) 四品目は、マナガツオのタレ焼き。新ごぼうとミョウガ、サツマイモ、バチコが添えられています。 バチコは、なまこの卵巣を塩漬けにした干物(高級珍味)ですが、軽くあぶると風味が増します。めちゃ旨い! 日本酒にとても合います。 これはタケノコの炒(い)り出し。小芋やシイタケも一緒に。炒り出しって言っても、まぁ揚げ出しに近い感じ。 お出汁が上品でめちゃ美味しいです。揚げ出しと言えば、茄子や豆腐がポピュラーですが、タケノコもとても合います。新たな発見です。 「かなやま」の名物は何と言っても、締めに出される炊き込みご飯です。しかも5種類から選べるのです。 この日は、定番の鯛めしのほかに、桜エビとタケノコ、穴子と新ゴボウ、梅干しとシラス、鶏そぼろと新ショウガというメニューでしたが、我が家は桜エビと、穴子の2種にしました。 程よい大きさの土鍋で炊くので、御飯も具もふっくらして、本当に感動する美味しさです。この炊き込みご飯だけでも食べに来る値打ちがあります。 一人前は結構な量がありますが、ご安心を。残ったら、おにぎりにしてお持ち帰りにしてくれます。嬉しいなぁ。 炊き込みご飯には赤だしとお漬物が付きますが、この日は泉州の水茄子をちょうどこの夜に食べ頃になるように漬け込んだのが出ました。心憎い配慮が最高。最後にはデザートが出ますが、日替わりの3種から選べます(僕はきな粉をかけた黒糖のシャーベット=これも美味!=を頂きました)。 料理のお供に頂いたお酒は以下の3種。もちろん、東日本大震災での復興支援を願って選んだ銘酒です。福島・二本松の「大七(だいしち)」、茨城・笠間の「山桜桃(ゆすら)」、宮城・塩釜の「浦霞」です。いずれもキレがよくてフルーティな美酒でした。茨城の酒蔵は、比較的被害は少なかったのですが、風評被害で出荷がままならず苦しんでいるとのこと。そういう酒蔵も応援してあげたいです。 「かなやま」はお昼もやっていて(要予約)、炊き込みご飯も付いていますので、皆様、三宮へお越しの際は、ぜひ一度お越しください。 【和懐食・かなやま】神戸市中央区中山手通1-9-11 パインビル2F 電話078-393-1566 午前11時半~午後2時(前日までに要予約)、午後5時~10時 日休(なお、店内は全面禁煙です)夜コースは5250円と8400円の2種(我が家が頂いたのは8400円のコースです)こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2011/05/07
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少し前の話で恐縮ですが、大阪・北新地にある人気のイタリアンの店、「IL MONDO(イル・モンド) ひら井」へお邪魔してきました。 「IL MONDO ひら井」はビルの2階にある、カウンター8席だけの小さなお店。シェフとソムリエのお二人だけで営んでおられます。 小さな店ですが、その実力は高い評価を受けています。残念ながら先頃休刊となった「ハナコ・ウエスト」でも準グランプリに輝き、いま大阪のイタリアンの中でも、予約が取りにくい店の一軒になっています。 メニューは原則、「おまかせコース」(6800円)の一本勝負です。そして、もう一つの特徴は料理に合わせたワイン5種セット(5000円)があって、リーズナブルな料金で楽しめるのです。 お邪魔した夜に味わったのは、次の通り。和牛のカルパッチョ、大あさりとソラ豆のバジルソース、カツオと旬の野菜のサラダ風、破竹(はちく)のグリル桜エビ・クリームソース、フィレ肉のステーキ、ホタルイカのパスタ・カラスミ風味、そしてデザートのパンナコッタです。 どの料理も丁寧に作られて、工夫されています。味も期待通りです。しかし、破竹のグリル以外は、材料や見た目でびっくりさせるような一品ではありません。 すなわち、料理は変化球というより直球勝負。シェフは、素材そのものの旨さをできるだけ生かすような調理法にこだわっておられるような気がしました。 なおコースの最後に出てくるパスタは、量をお好みで調節してもらえますが、パスタにたどりつくまでの各料理のボリュームが結構すごいので、「少なめ」がおすすめです(うらんかんろは「普通」を選んで大変なことになりました(笑))。 イタリアンも最近は、高級フレンチ並みの料金を取りながら、味もサービスもいまいちという店も目立ちますが、この「ひら井」は、コスト・パフォーマンスを考えれば、十分満足が得られる店だと思います。皆様も機会があればぜひ訪れてみてください。【IL MONDO ひら井】大阪市北区堂島1-1-21 M&Bビル2F 電話06-6345-0588 午後6時~9時半(LO) 日祝休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/07/03
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諸事情でしばらく更新をさぼっていました。すみません。その間の出来事です。懇意にしている大阪キタのBar クルラホンのHマスターと、その友人のKさんがコラボした「宮崎郷土料理と佳酒・佳菜 亀千代」がこのほど、北新地に誕生しました。ジャンルは違いますが、Barクルラホンの“姉妹店”という位置付けです。 うらんかんろもオープン以来もう何度かお邪魔していますが、「本物の宮崎料理を出したい」というKさんと、お酒と料理にこだわるHマスターが「情熱のタッグ」を組めば、これはもう期待を裏切るはずはありません。 店はカウンターが6、7人、テーブルが4つほど。満席で20人ほどの手頃なキャパですが、今のところ、メディアでの露出はまだほとんどないのですが、口コミで訪れるお客さんで連日賑わい、順調な滑り出しのようです。 「亀千代」のウリは、美味しい料理の数々(地鶏のお刺し身、地鶏のもも焼き=柚子胡椒との相性が抜群!、チキン南蛮、冷汁、ごんぐり煮、おび天、むかでのり、レタス巻き等々)と、こだわりの旨い焼酎の数々です。もも焼き用の七輪や炭にもこだわっています。店では加えて、Hマスターが選んだ生ハムなど、スパニッシュ・メニューも(少しですが)楽しめます。 「刺し身」や「もも焼き」は、客の腹具合に合わせて、レギュラーサイズとハーフサイズが用意されていて、それ以外の料理でも頼めば量を加減してくれるとのこと。メニューも客側の要望を採り入れて行くたびに充実していってます。嬉しいですね。 宮崎郷土料理の店は、あの東国原知事の誕生以来、関西でもブームに乗ってあちこちで急速に増え始めています。しかし、本物の宮崎の味を出せる店はそう多くはありません。うらんかんろも、「宮崎料理」の看板を掲げる店で、歯ごたえがほとんどない「もも焼き」を食べさせられ、がっかりしたことがあります。 「亀千代」は、研究熱心なKさんが厨房を仕切っているので、きっと関西の宮崎料理店の中でも傑出した存在になることを信じて疑いません。皆さん、大阪で宮崎料理を食べたいと思ったら、ぜひ一度「亀千代」へお越しくださいませ。 【亀千代】大阪市北区堂島1丁目5-4 はつ根ビル2F 電話06-6344-8833 午後5時~10時 日祝休 ご予算は飲んで食べて4~5千円が目安です(5月6日からはランチ営業も始めるとか。楽しみですね)こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/04/29
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いくらでもお金を出せるなら、美味しい和食は間違いなく味わえる。ただし例えば、あのミシュランがこのほど発刊した「京都・大阪版」で「3つ★」を付けた5軒の和食店(「吉兆・嵐山店」「つる家」「菊乃井・本店」「瓢亭」「千花」)はほとんどが、夜の食事の予算が1人3万円以上の店ばかり。我々庶民が気軽に行けるような場所ではない。 加えて言えば、そのような超高級料亭では、その料理だけでなく、その建物や室内の置物・飾り物(貴重な骨董が多い)、器(これも言わずもがなで高価だ)、雰囲気、接客などすべてのサービスに対する対価を払うことになる(それは「当たり前だ」と言われたら、あえて反論はしない)。 うらんかんろは、そうしたトータルで対価を求められる超高級料亭よりも、どちらかと言えば、我々庶民でも少しばかり貯金をすれば「ハレの日」に楽しめる、予算は(夜に飲んで食べて)1人1~2万円くらいの店で、優れた「QOC」(クオリティ、オリジナリティ、コストパフォーマンス)を持った店を探すのが好きだ。建物の由緒や室内の置物などはさほど気にしていない(※もちろん予算1万円以下の和食店でも優れた「QOC」の店はあるが、ここでは一応1~2万円の店に限っての論評。その辺りはお許し願いたい)。 ここで僕が言う「クオリティ」とは、味と材料のレベルの両方についてのクオリティであり、「オリジナリティ」という言葉には、見た目も美しいという、「アーティスティック!」という賛辞も含まれる。 そうした「QOC」で強烈な印象を与えた店と出会ったことは、これまでの人生で2度(2軒)あった。1軒は京都の「桜田」(奇しくも、ミシュランでも「2つ★」として紹介されているが、僕にとっては「3つ★」以上の店である)。もう1軒は大阪ミナミの「桝田」である(こちらもミシュランに選ばれ、「1つ★」)。 いずれの店にも共通して言えるのは、上記の「QOC」(クオリティ、オリジナリティ、コストパフォーマンス)が極めて素晴らしいという点である(ちなみに両店とも夜なら1人2万円以内で十分満足が得られる料理が楽しめる。※両店については別の機会にまた詳しく紹介したい)。 上記の2店に出会ったのは、「桜田」についてはもう15年も前(店主の桜田五十鈴さんとは、神戸ポートピアホテル内の「招福楼」にいらした頃からの付き合いです)、「桝田」は5、6年前だ。その後は、「なかなかそういう強烈な印象の店に巡り合えないなぁ…」と思っていたら、先般久々に、僕の「QOC」に値する店と出合った。 その店の名は神戸・三宮の「植むら」。さまざまな雑誌や実際に行かれた方の高い評価は聞いていたので、僕の期待は裏切らないとは思っていた。しかし訪れて味わうと、これはもう大きく期待以上の味と芸術性&オリジナリティに、はっきり言って唸った。 当日頂いた料理(10月の訪店)をとりあえず紹介しておくと(少し長くなりますが…)、1.「座付」くみあげ湯葉とツル紫のモロヘイヤソース、2「八寸」菊葉とんぶり和え、紫ずきん、川津海老、松葉茶そば、絹かつぎ、紅葉煎餅、秋刀魚手まり寿司、銀杏松葉刺し、梅貝旨煮、葉唐辛子、3.「椀代わり」車海老・ハモ団子、なめ茸、丹波黒古地、四方竹の土瓶蒸し、4.「向附」伝助穴子の千草和え 5.「焼肴」秋鮭の西京焼き、めふん・酢蓮根添え、6.「強肴」ズワイ蟹・面詰め、7.「揚物」秋野菜の天ぷら(秋茄子、鳴門金時、四角豆、菱の実)、8.「御飯(土鍋)」讃岐合鴨米、おかずには筋子醤油漬、鰯紅梅煮、大根、昆布佃煮、肉味噌、9.「止椀」赤出汁(浅利、あおさ海苔、ミョウガ)、10.「甘味」無果花おしるこ。 残念ながら、文字であれこれ説明しても味までは伝わらないと思う。これは、実際に味わって五感で理解してもらうしかない(お許し願いたい)。しかし、それぞれ工夫を凝らした絶妙の一品であることは確かである。お酒も珍しい、こだわりの日本酒をあれこれ揃えていて、ぐい呑み(おちょこ)も50種類くらいから選べるのが楽しい(左の写真は、天ぷらのネタの秋野菜たち。四角豆とか菱の実は初体験でした)。 とりあえず当日撮った写真をいくつか少し載せておくので、料理の雰囲気をある程度つかんでいただきたい。写真を見ただけでもきっと、素晴らしい「QOC」が垣間見れると思う(とくに上から2枚目の写真=「八寸」の盛り付けの素晴らしさには貴方も絶句するだろう。ちなみにこの大皿は3分割でき、再び合体も可というユニークなもの)(写真右は、ご飯に添えられた充実のおかず)。 「植むら」は大将と従業員(この方)の2人でされていて、この2人の連携が抜群。料理が出てくるタイミングも、心憎いほどちょうどいい。加えて、一品、一品の料理や材料について、丁寧に説明してくれる気さくさも嬉しい。 皆さんも三宮にお越しの節は、ぜひ「植むら」の素晴らしい料理を自分の舌で味わって頂きたい(カウンター8席だけのお店なので、予約は必須。ぜひ事前に席を確保してからお出かけを!。予算の目安は、飲んで食べて1人1万円~1万5千円ほどです)。【植むら】神戸市中央区中山手通1丁目24-14 ペンシルビル2F 電話078-221-0631 午後6時~午前0時 不定休 JR三ノ宮駅、阪急・阪神三宮駅から北野坂を北へ徒歩5分ほど(※来春辺りに近場で移転されるそうです)こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2009/12/15
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誰が言い始めたのかは知りませんが、大阪の焼鳥屋で、「食通を唸らせるベスト3」と言われる店があります。1軒は以前、この日記で紹介した福島の「あやむ屋」。残りの2軒は、京橋の「うずら屋」、宗右衛門町の「ぼーの」です。 最近その残りの2軒に、立て続けにお邪魔することが出来ました。まず「うずら屋」。京橋の駅から歩いて15分ほどかかる、分かりにくいロケーションですが、人気店なのでいつ行っても満席です。 店主は女性で、フランス料理の経験もあるという変わり種の方です。だから、メニューにも、フレンチから影響を受けたであろうこだわりが見られます。野生のウズラや鴨、ホロホロ鳥、カエルなどの珍しい焼きもんが出てくるのも、その表れでしょう。 「うずら屋」の特徴を3つ挙げれば、(1)鶏肉の産地にこだわっていること(2)鶏肉以外のジビエ(野生動物の肉)のメニューの充実ぶり(3)野菜の焼き物も普通の焼鳥屋さんではまず置いてないような珍しいものが食べられる--でしょうか。ついでに書けば、「生つくね」は絶品で、はずせません。 とにかく一度「うずら屋」へお越し下さい。従来の焼鳥屋の概念を覆すような発想で客にチャレンジしてくる店です。目から鱗が落ちること間違いありません。狭い店で、すぐに一杯になるので、必ず予約をしてから行ってください。 さて、もう1軒の「ぼーの」。イタリア語の「ブオーノ」(美味しい)をもじって名付けられた店は、道頓堀の橋から歩いて数分の雑居ビルの1階にあります。「ぼーの」も、「うずら屋」と同様、鶏肉の産地や部位へのこだわりが最大のウリです。 他の店では食べられないようなレアな部位もたくさんあるだけでなく、その肉質が絶品なのです。とくに鶏のタタキは最高です。タタキも鶏と鴨のそれぞれムネ肉、モモ肉計4種類があります。できれば部位の違いをじっくり味わってほしいと思います。 「ぼーの」は野菜にもこだわっていて、なかでもグリーンアスパラやヤングコーンなどはめちゃくちゃ美味です。締めの「卵かけご飯」も名物で、濃厚な旨みの詰まった卵のおかげでご飯が進みます。 ちなみに、「ぼーの」は元近鉄バファローズの選手だった光山さんがオーナーです。そのせいかプロ野球選手もよく訪れます。あの有名な元大リーガーNさんも常連のようです(壁には直筆のサインが!来るたびに日付まで書く念の入れようです)。 「ぼーの」の唯一の難点は、カウンター席7~8人、テーブル1席3~4人計最大12人の客の注文や調理をすべて店長一人でさばいているので、タイミングを逸すると、料理が出てくるのを少し待たなければならないことです。しかしその結果、素晴らしい肉が味わえることを想ったら、待つことくらい全然苦になりません。 焼酎の品揃えも充実していて、店長が忙しいので、棚から勝手に一升瓶を選んで、店長に渡すとグラスについでくれるという、何とものどかなシステム。アットホームな雰囲気もあって、居心地は抜群です。 「おやむ屋」「うずら屋「ぼーの」。まだ行かれていない焼き鳥好きの貴方、ぜひ一度その素晴らしさを味わってください。何度も言いますが、必ず「事前に予約」です(予約なしで行ったら泣くことになりますぞ)。【うずら屋】大阪市都島区都島中通3-5-24 電話06-6927-3535 午後5時~午前4時 日休 JR環状線、同東西線または京阪電車・京橋駅から徒歩約15分【ぼーの】大阪市中央区心斎橋筋2-3-5 日宝ファインプラザビル1F 電話6211-5933 午後6時~午前3時 日休 地下鉄御堂筋線・なんば駅から徒歩約5分、心斎橋駅から徒歩7、8分(ご参考: 【あやむ屋】大阪市福島区福島5-17-39 電話6455-7270 午後6時15分~午前0時 日休&祝日不定休 JR東西線・新福島駅から徒歩約3分、阪神電車・福島駅から徒歩約5分、JR環状線福島駅から徒歩7、8分)こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2009/07/19
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関西でいま一番予約がとりにくいレストランの一つに、大阪の「fujiya1935」という店があります。そこに先日、念願叶ってようやくお邪魔することができました! 何度も電話をして、希望日を告げても3度ほど「予約で満席」と振られ、4度目の正直で実現しました! 「fujiya」はスペインのレストランで長年修業した若きシェフ藤原哲也さん(若いと言っても30代半ば)が開いた洋風創作料理の店です。シェフのお父さんは近所で別の洋食屋さんの3代目なので、藤原さんは洋食屋の4代目とも言えます。ちなみに店名に付く「1935」は藤原シェフの曾祖父が初めて店を開いた年にちなんでいるとのこと。 「fujiya」がいまなぜ人気を集めているのかと言えば、一つひとつの料理のボリュームをおさえて、たくさんの種類が食べられる「多皿料理」と、その意表を突く芸術的なアイデアとオリジナリティ(創作性)でしょうか。スパニッシュとイタリアンをベースにしたモダンで、スタイリッシュな料理が次々と出てくるのが自慢です。 加えて、厨房を藤原シェフご夫妻が担当し、夜の全18席のフロアはシェフのお母さんがとり仕切るという家族経営の店なので、とてもアットホームな雰囲気もとても心地よいのです。この夜出てきた料理は全11皿(17種類)。とにかく料理が出てくるたびに、思わず唸ってしまい、ただ驚かされるばかりです。順番に紹介していきしましょう。 まず、(1)ホワイトアスパラの自家製プッチンプリン=写真左上。まろやかで、ホワイトアスパラの味と香りが上品にしみ込んだプリンです。次に(2)とても手の込んだ、目にも楽しい軽い前菜5種盛り合わせ(写真右上)が出てきました。アーモンドのメレンゲ、イカ墨リング、ピーナッツのスナック、サフラン・カラメルのポップコーン、生とマシュマロのピスタチオ。 一枚の石でできたお皿もとてもモダンで、スタイリッシュです。5種類の中では、ピーナッツのスナックとサフラン・カラメルのポップコーンは秀逸! ただイカ墨リングはまぁ、想像通りの味わいでした。 (3)皿目=写真左上=は、ウスイエンドウ豆(エンドウ豆の品種の一つです)とハマグリのスープ、「緑の目玉焼き」添えというタイトル。黄身を落とした周囲の豆のスープがゼリー状になっていて、これを卵の白身に見立てるという発想。なるほど! 上品で繊細な味わいです。ここで、エンドウ豆の入った変わったパン=写真右上=が出てきました(豆風味の蒸しパンという感じですが、これはとくに驚くような味ではありませんでした)。 飲み物は料理に合わせた3000円のグラスワインのセット(スパークリング、ワイン=白、赤計3種、食後酒の計5種も!)があると聞いていたので、それをお願いしました(これは、超リーズナブルで、ホントおすすめです)。 (4)皿目。ブラウンマッシュルームのスパゲッティーニのトリュフ添え=写真左上。我が家の好きな細いタイプのスパゲッティです。生マッシュルームのスライスとトリュフとの香りのハーモニー、食感が絶妙です。マッシュルームとトリュフがいっぱい載っていて感激です。量も適量で、コースの途中で食べるにはちょうどいい感じです。 続いては魚料理。(5)金目鯛と温春野菜=写真右上。シンプルな味付けですが、身に下味はしっかりついていて、付け合わせの旬の春野菜も旨いです。少しこってりしたパスタの後にはぴったりの一品です。 魚料理の後は「口直し」なのかどうか、(6)トリプルチップスとモリーユ茸添え=写真左。モリーユ茸は、傘の部分がメッシュ状になっている珍しい、高価なキノコ。初体験でしたが、日本では食べたことがない不思議な味わいでした(ただ、ポテトは「トリプル」の名の通り3回揚げているというのですが、そうすることの狙いがいまいちピンと来ませんでした)。 (7)皿目は「4週間熟成した但馬牛・ふきのとうクリーム」=写真右上。これはまぁ、いわゆる美味しいステーキという感じ。旨いお肉を完食した後は、またまた口直しに(8)ピスタチオの生キャラメル。出された時点では、白い煙がまだ立ち上っています。どうやら、(マイナス196度の)液体窒素で瞬間冷却した状態で、すぐサーブされるのです。ひんやりした食感と甘さとピスタチオの香りがうまく調和して、たまりません。口に入るととろけます。こんなアイデアがいったいどこから生まれるのでしょうか。 さらにもう一品、(9)「木の枝」と題したお口直しも=写真左上。一瞬何かと思いましたが、これはチョコレート。木の枝のように造り、植木鉢のような器に立てるという、遊び心あふれるアイデアが楽しいですね。 さて、本格的なデザートはまだこれからです。(10)キンカンのバニラ風味=写真右。さっと煮て(?)柔らかくしたキンカンにラム酒にバニラとココナツミルクの風味がうまくからまって、いまだかつて食べたことがないような不思議な風味です。 これで終わりかと思ったら、「カカオのエアー」と題したデザートの塩キャラメル添え=写真左。生クリームを泡立て、大きくした状態でカカオパウダーをまぶし、(これもおそらく)液体窒素で瞬間冷却をしたデザートです。食べているうちに、どんどん小さくなってきます。めちゃ面白いです。 ここで、ママがやってきて自家製の食後酒(リキュール)を4本、目の前に運んできました=写真右。イチゴ、梅、マンゴ、レモンの4種。1人2杯ずつ飲めるというので、4種類すべてを頼みました。どれも程良い甘さで、いい味わい。旨いです! 満足感と言う言葉があるなら、それはこの夜の料理と酒にあるのでしょう。夜のコースは8300円(税込み、サービス料は別途5%)のみですが、量もちょうど良い感じ。これで料理と酒で11,300円ははっきり言って、超お値打ちです。100点満点という訳ではありませんが、90点は十分付けられる料理・酒とサービス。季節を変えて、また訪れてみたいと思わせる、素晴らしい店でした。【fujiya1935 】大阪市中央区鑓屋(やりや)町2-4-14 電話06-6941-2483 午前11時半~午後2時、午後6時~9時半 日休&第一月休 地下鉄・堺筋本町駅または谷町4丁目駅から徒歩約5分(※ランチ営業もやっていますが、行った人の話によれば、「夜とはまったく違った普通の洋食風なので、行くなら絶対に夜に!」ということでした)【追記1】ショック! 「fujiya1935」は大阪の店をたたんで、東京へ進出するんだという話を聞きました。シェフは以前から「東京で勝負がしたい」と思っていたのだそうで、未確認ですが、かなり確度の高い情報とのことです。大阪の店は年内いっぱい(?)だとか。「fujiya」へまだ行かれていない人はお急ぎを!(それにしても大阪を見捨てるなんてひどい…。東京でなくても、本当に評価されるべきものは評価されるのに…。ちょっとがっかりです)=0428記。【追記2】その後、上記とは違う情報も耳にしました。あるお客さんが僕と同じような噂を聞いて、シェフのお母さん(いつもフロアを仕切っておられる)に直接尋ねたそうです。するとお母さんは「単なる噂ですよ」と否定されたとのこと。しかし、「火のないところに煙は立たず」です。本当に「噂」だけなのか…? 真実かどうかはいずれ判明するでしょう=0527記。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2009/04/27
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晩ご飯にトンカツ屋へ行こうと言えば、相手はまず、「えー? 昼ご飯みたいじゃないか。他のとこにしようよ」という否定的な反応を示す。 しかし、「だまされたと思って、付いて来てごらん。きっと目から鱗が落ちるから」とそれでも誘う。すると誘われて味わった相手は、「こんなトンカツ、今まで食べたことがない。いやぁ…芸術品だねぇ」といたく感激する。 そんな店が、大阪キタ・曽根崎のお初天神そばにある。「たく屋」(写真左)と言う(「たく」は、写真の暖簾にも見えるように、「豚」の字のヘンが「さんずい」。楽天ブログではなぜかこの字は使用禁止でした)。 僕は、以前、昼も営業をしていた際に一度お邪魔しているので、そのトンカツの旨さは経験済みである。「たく屋」の特徴は、イカ墨が入った特製のパン粉で揚げること(だから切り分ける前の見た目は、真っ黒)。 いわゆる普通のトンカツを想像していたら見事に裏切られる。真っ黒な衣は非常にあっさりしてサクサク。こだわりの豚肉から、部位も4種類から選べる。 トンカツ以外にもメニューは多彩で、そのほとんどが、ひと工夫を加えたオリジナルな一品となっている。沖縄系料理からヒントを受けたものが多いが、かと言って、沖縄料理そのものでもない(写真右=見た目も美しい3品の付きだしは味も絶品)。 僕は今回、初めて夜に訪れた。訪問は随分と久しぶりだが、それには理由があった。以前よくお邪魔していたBARでバーテンダーをしていたHさんが、今はこの「たく屋」のご主人を手伝っているという話を聞いたから。 Hさんには、そのBARでとても親切にしてもらった。しかし3年前に急に店を離れて、それ以来会っていなかった。と言うより、消息を知らなかったので、ずっと気になっていたのだ(写真左=名物の「トマトカツ」。行ったら必ず味わってください)。 僕はあえて偽名で予約をして、驚かせようと思った。そして店の引き戸を引いた。僕を見てすぐにはピンとはこなかったHさんだが、程なく僕と気づいてくれた。久しぶりで会うHさんは、以前より少しやせたような感じ。それなりに、いろいろと苦労をしてきたようだ。 そのBARを離れた後、石垣島へ向かったという話を聞いた。そして沖縄の酒(泡盛)や沖縄料理などを学んできた。今も年に一度は訪れるという石垣島フリークである。 さて、本題を書くのを忘れそうになるが、この夜頂いたもの。まずは前菜(付きだし=マメ豆腐&山芋と豆腐、トンブリ、オカカの出し醤油合え→これが絶品の旨さ! &豚肉のタタキ)。別にトンカツ用のキャベツのサラダが付く。 名物のトマトカツ。トマトの皮を炙り取り、さらにペーパーで水分をしっかり絞り取り、衣を付けてまるまる揚げる。それをパウダーのようになめらかな岩塩(ドイツ産とか)に付けていただく。 トマトのカツなんて生まれて初めてだが、これが信じられないくらい旨い。盛り付けも写真でも分かるように美しくて、まるでイタリアンの一品のよう。 石垣島にはまったHさんの影響か、メニューには沖縄系のものが増え、泡盛のラインナップの増えたとか。僕もビールの後は、早速おすすめという「残波」(写真左)をいただく(ちなみに、2杯目には「菊之露」を)。 いくつかのブログで、とても評判の良かった「ソーミンチャンプルー」を頼む。これがまたソーメンの歯ごたえが最高。塩が効いて、泡盛にベトスマッチ(写真右上=沖縄系のメニューも豊富だが、中でもこのソーミンチャンプルーはおすすめ!)。 そうこうしているうちに、お目当てのトンカツ(写真右)が登場。以前はロースを食べたが、この夜はフィレにした。柔らかくてジューシーで、旨みがぎゅっと詰まった感じ。 黒い衣の部分がまた美味。自然と白いご飯が欲しくなって頼んだが、ご飯もすすむ、すすむ。僕は、またたく間に一杯をたいらげてしまった。 「たく屋」の名物はもちろんトンカツや豚肉を使った料理だが、おかずや酒のアテ的なメニューもが充実している。だから、考えようによっては上等の居酒屋として使うこともできる。美味しいアテをつまみながら、泡盛を楽しむためだけにお邪魔するのもいいかもしれない。 久しぶりに会ったHさんは、バーテンダーという「衣」から解き放たれて、一回り成長したような気がしたが、そう思うのは僕だけではないだろう。今のHさんはおそらくは、「次なるステップ」に向けて力をたくわえている段階だろう。次なる舞台がどんな店になるのか(=どんな店を開くのか)、僕はとても楽しみだ。【たく屋】大阪市北区曽根崎2-5-37 電話06-6361-1110 午後6時~午前1時(LO午前零時) 日祝休(カウンター9席という小さな店なので、要予約です。上質の材料を使っているからお値段はそれなりに張ります。飲んで食べての予算の目安は一人5000~6000円)こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/10/19
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前回の日記(奈良日帰りの旅)の最後にちらっと記した焼き肉屋さんの話です。大阪の鶴橋と言えば、JR環状線、近鉄奈良線、地下鉄千日前線の3本が集まるターミナルで、飲食店などの集まる、とても庶民的な街です。 JRや近鉄の鶴橋駅に立ち寄ったことのある方ならよくお分かりでしょうが、ホームに立った瞬間、独特の匂いが漂ってきます。そうです。ここは大阪最大の焼き肉屋さん密集地帯です。駅周辺の商店街には、韓国・朝鮮系の食材屋さん、衣料品店なども数多く集まっており、「コリアンタウン」とも呼ばれる御幸通商店街も徒歩圏内で、今では観光名所にもなっています。 鶴橋エリアがある大阪市の生野区(鶴橋駅の周辺には天王寺区のエリアもありますが…)は、朝鮮半島からの移住者とその子孫の方々の割合が日本で最も多い地域として知られています(生野区の人口約15万人のうち、約4分の1が朝鮮半島出身者とその子孫の方々と言われています)。 なぜ、鶴橋界隈に朝鮮半島出身の方々が多いのか。なぜ「コリアンタウン」なのか。関西以外のブログ読者の方のために、簡単に、僕の分かる範囲で説明しておきますと(間違いがあればご指摘ください)、昭和30年以前の日本の歴史と深い関係があります。 戦前、日本支配下の朝鮮半島では農地を奪われたりして生活に困窮し、数多くの人々が日本に仕事(働きの場)を求めてやってきました(そのなかには、半ば強制的に日本へ連れて来られた人たちもいました)。また、戦後の韓国内の政治的迫害や、朝鮮戦争(1950~1953年)の動乱から逃れてきた人たちも数多く大阪へやって来たのです。 大阪市内(とくに生野区周辺)に数多く住むようになった理由は、残念ながら僕は詳しくありません。(1)当時の大阪は、繊維や鉄鋼、木材などの工場が数多くあって「東洋のマンチェスター」と呼ばれるほど発展し、仕事を見つけやすかった(2)大阪と定期航路があったこと(3)大阪に韓国系のキリスト教会があったことが信者(日本人に比べてとても多い)に都合よかった--などが背景にあるとも言われていますが、僕は加えて、大阪の気質・風土が住みやすかったのではないかと想像しています。 それはともかく、朝鮮半島からやって来た人たちの労苦のおかげで、僕らは今、焼き肉も含めて美味しい韓国・朝鮮の料理だけでなく、彼らの文化にも手軽に触れることができます。大阪には、ほかにも中国系華僑の子孫も数多く暮らしており、「多民族共生のモデル都市」と言ってもいいくらいです。 さて、肝心の話です。僕らが数多い焼き肉屋さんの中から選んだのは「空」(そら)という変わった名前の店です。「空」の魅力は、味も旨いのはもちろんですが、一皿の量が普通の店の半分くらいで、その分値段も350円~500円とお安く設定(400円が一番多い)していることです。 メニューの種類が多いのも嬉しいです。カルビやタン、ハラミ、ハツ、レバー、ミノという一般的なものはもちろんありますが、カルビスジ、ハラミスジ、ウルテ、ハチノス、ネック、ホソ、ウチワ、プップギ、ヨントン、グレス、ハキジ等々(まだあるけど書き切れません!)、普通の焼き肉屋さんではまず味わえないレアなネタや、聞いたこともないネタがいっぱいあります。 メニューが多くて、ひと皿の量が少なめなのでたくさんの種類が楽しめます。この夜は2人で14皿(種類)食べましたが、普通の店だと6~7皿くらいでしょうか。量的にはちょうどいい感じです。飲んで食べて、お勘定は7000円ほど(えっ? そんなに安くてええの?)。 鶴橋には、「鶴一」や「吉田」、「新楽井(あらい)」とかいう有名焼き肉店もありますが、この「空」もいいですよ。難点は、「旨い・安い・種類が楽しめる」とあって、いつも行列ができているということです。僕らは開店(午後5時)とほぼ同時に入ったのでOKでしたが、6時前にはもう行列ができていました。 でも、「空」は並んで食べるだけの値打ちのある店です。鶴橋にお出かけの際は、ぜひ一度並ぶのを覚悟でお越し下さい(向かい合わせに3店舗=これがすべて鶴橋本店=あるので、待っても案外回転が早いです)。【焼き肉「空」】大阪市天王寺区下味原町2-14 電話06-6773-1300 午後5時~午前1時 年中無休(ただしお盆と年末年始に休みあり)/大阪市内には、道頓堀にも支店(6213-9929)がありますが、雰囲気も味わいたければやはり鶴橋の本店が一番。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/09/07
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「いま、京都で一番予約が取りにくい」と言われて久しい店。事実、今も予約は半年先まで埋まっていて、運がいいか、あるいは常連の知り合いがいないと、なかなか席には座れない。 銀閣寺近くの閑静な場所にある、そんな超人気店「草喰(そうじき)なかひがし」(写真左)に、ようやく念願叶って、お邪魔することができました! 「なかひがし」の料理の特徴の一つは、「自然の恵みを生かし、味わうこと」です。とくに野草や木の実をふんだんに使います。そして、その材料は店主自らが京都市郊外の山から、自生のものを摘んでくるというこだわりようです。 ご飯や焼き物も名物です。カウンター(12席)の目の前にある「かまど」で、丁寧に炊かれたご飯は絶品の味わいです。 別の専用のかまど=焼き場(これも客の目の前にあります)で、炭火でじっくりと焼き上げられる魚は、思わず唸る旨さです。 午後6時少し前、店に入るとカウンターの中では、店主である中東さん(一番奥)と板前さん2人が「先付」の盛り付けに忙しく動いておられます=写真右。 まず、エビスビールで喉を潤しながら、最初の一品の登場を待ちます。店はこの日も予約でいっぱいです。2階のお座敷には、すでに団体さんでいっぱいの様子です。 さて、「先付け」(写真左)。ご覧下さい。7種盛りの皿と小鉢が一つ。豪華すぎるというか、充実しすぎて、とてもすべて書き切れませんが、すべてが「発想と組み合わせの妙」です。 とうもろこし&寒天の大徳寺納豆添え、ズッキーニと鮎のテリーヌ、餅米を使ったハモずし、小イモのゴマ煮&花ジソ、アカザ(野草)のおひたし、蘇(そ)のミョウガ挟み(蘇とは飛鳥時代のチーズのような食品です)…。それぞれの味付けや調理法も工夫されてて、同じようなものは二つとありません。 2品目。白味噌仕立ての汁物(写真右)です。具には、カボチャと生麩、ワラビをつぶして混ぜものにした上品で、不思議な味わいです。 3品目。先ほどからかまどで焼かれていた鮎が出てきました=写真左。ひと皿に2尾乗っています。少し焦げ目が付くほどしっかりと焼かれています。「頭から全部お召し上がりください」とのこと。たで酢で頂きます。 4品目。「お口直しに」と旬の生じゅんさい(写真右)です。軽く白醤油が振られていて、アケモモの実と一緒に味わいます。普段、びん詰めのじゅんさいしか食べたことのない身には、生は新鮮です。 「じゅんさいは、京都(で採れたもの)ですか?」と尋ねると、「実は、あの(松坂牛の)松坂なんです。まっさーか(松坂)な~んて思われるでしょうが…」とご主人。ダジャレもお好きな方のようです。 5品目。刺身が出てきました。外見からタイかと思ったら、「コイの洗いです」(写真左)。笹の葉が添えられて、「コイ(恋)の笹(ささ)やき、なんちゃんて」とまたまたダジャレ連発です。 刺身には、皮も細かく刻んで添えられています。山椒の実と半凍りの大根おろしと一緒に頂きます。旨いったら何と。すでにビールは冷酒に変わっていますが、酒がすすむ、すすむ。 6品目。またまた汁物(若干あんかけ風かな)です=写真右。具に魚が入っています。 「ハモですか?」と聞くと、「岩魚なんですよ」。またまた裏切られました! 具はほかにアンデスイモ、クズ、カンゾウの花。こんな発想出てこないよねぇ。 7品目というか、炊きたてのご飯が供された。まだ少し芯がある状態。噛んでるうちに甘味が出てくる。お米本来の旨さを味わうには、この段階で口に含むのが一番かもしれません。 8品目。なれずしが出てきました=写真左。「なれずし」とは魚の口や腹にご飯を詰めて漬け込み、発酵させるもの。 関西だと滋賀県の「鮒(ふな)のなれずし」が有名だが、この日のなれずしは鯖(さば)。「昨年5月に漬け込んだ」という鯖のなれずしは絶品の旨さで、まるで高級チーズのような味わいでした。 9品目。鴨茄子の炊き合わせ(写真右)。細く千切りにされ、揚げた茄子の皮が添えられ、ほかにカボチャや木の芽など。 続いて出た10品目はシンプルなキュウリもみのしらす添え=写真左。しかしキュウリは「朝風キュウリ」というしっかりした食感で、しらすはシソ酢に漬け込んだもの。 11品目。いよいよ噂の名物「めざし」とご飯=写真右下。めざしは、どこ産のめざしか聞くのを忘れたけれど、普通のめざしではない。その焼きたてを頂くのだから、美味くないはずがない。 ご飯のお代わりもOKで、なおかつお釜の底に残った「おこげ」(これまた美味!)も食べさせてくれる。あぁ、おこげがこんなに美味いとは…。 12品目。お腹一杯になって満足した後は、デザート(写真左下)。これが、見かけも味わいも複雑な凝った品。基本は「ゼリー寄せ」なのだが、中にはバジルと豆腐のシャーベット、夏みかんマーマレード、生ブルーベリー、イワナシ…。もう絶句です。 13品目。デザートで終わりかと終わったら、もう一品、冷たい水出しコーヒーとお菓子が出てきた(金平糖とミモレットのような味わいのチーズ)。 水出しコーヒーというのも初めてだが、アイスコーヒーにチーズが合うというのも意外だった。どのひと品の料理も驚きの連続。客を喜ばせたい、驚かせたいという中東さんの心意気を見せられた夜だった。 以上で、「なかひがし」での楽しい、充実した晩ご飯はおしまい。これで1万円(飲み物別=飲み物のお値段も良心的です)だから、これ以上何を望むと言うのか。欲を言えば、もう少し予約が取りやすい店になってほしいなぁ…。【草喰なかひがし】京都市左京区浄土寺石橋町32-3 電話075-752-3500 12時~2時、6時~10時 月休 要予約(予約は毎月1日午前8時から翌月分を受け付け) 昼5千円~7千円、夜1万円~1万5千円こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/08/02
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先週末、神戸・元町のBarへ行く前に、ちょっと、腹ごしらえのためにJR神戸駅付近まで足を伸ばす。駅から歩いて10分弱。目指すは「稲荷市場」である(写真左=稲荷市場の入り口です)。 都会の市場は最近見直され、賑わいを取り戻しているところもある。だが稲荷市場の場合は、阪神大震災で大きな被害を受けたこともあって、今では空き店舗が目立つさびしい市場になってしまった。 かろうじて「形」を保っている市場の通りの一番奥に、目的の店はあった。閑散とした市場の中で、その辺りだけが賑わいを見せている。 ここに、稲荷市場名物の「中畑商店」と「ひかり」が並んでいる。「中畑商店」という名前からは、何か品物を売っている店を想像しそうだが、なぜか、串焼きホルモンの名店である。 1本50円からという、いまどき信じられないお値段。ホルモン、バラ、レバー、ハート、腎臓、センマイ、上ミノ…、野菜はネギ、シシトウ、シイタケ…せいぜいこれくらいのメニュー。 「中畑商店」は関西のB級グルメガイド本にはよく紹介されている、知る人ぞ知る名店。愛想がいいのか悪いのかよく分からない、無口なおやじさんが仕切っている。 午後2時だと言うのに、すでに店内はおっちゃんの団体で盛り上がっている。僕も串焼き盛り合わせと、ビールの小瓶を頼んでその輪に加わる。 店には、テイクアウトの客も次々訪れる。「おっちゃん、5本」と言うだけで、おっちゃんはホルモンの串を5本焼き始める(というか、あらかじめ焼いてある串焼きを鉄板でもう一度温めるだけ)。 常連がしっかりついていて、「5本」と言えばそれは「ホルモン串」のことになる。う~ん、終戦直後からの歴史と伝統の重みを感じるなぁ…。 さて、「中畑商店」で軽く胃袋を満たせた僕は、続いて、隣のお好み焼き「ひかり」へ転戦。ここもお昼時の時間から少しはずれているのに、超満員。 店内で10分ほど待って、ようやく空いたカウンターの席へ案内される。注文はウェイティングの間に「豚焼き」(いわゆる「豚玉」のことです)と通していたので、ほとんど待たず。 「これがひかりのお好み焼か」と熱々を有り難くほおばる。「ひかり」には名物の「あや子ばあちゃん」がいたのだが、残念ながら昨年末、91歳で亡くなられたという。合掌。 しかし、あや子ばあちゃんが亡くなっても、「ひかり」の味は残された家族がしっかり守っている。良心的な値段も以前のまま。400円の豚玉なんて、いまどきどこで食べられる? 僕は「豚焼き」をアテに、再びビールの小瓶を頼んだ。ビールが胃に沁みる。あぁ、昼間から美味しいお好み焼を肴に飲める幸せよ。 Barのマスターへのお土産にはひかり名物の「のり巻き」を頼んだ。のり巻きと言っても、寿司屋のあれではない。お好み焼全体を大きな海苔で包み、さらにくるくると巻きずしのように巻いて、ひと口サイズに切るだけ。これがひかりの代名詞にもなっている名物メニュー(450円)。 安い、旨い、あったかい雰囲気。高級レストランでは決して味わえない、味と時間。時代の流れもあって、こういう庶民的な店はどんどん淘汰されている。でも、果たして本当にそれでいいのか。 「中畑商店」や「ひかり」のような店は、市場がなくなってもどこかに移転してでも、店は在り続けてほしい。日本中どこでも、銀座や北新地の店のような店ばかりになったら面白くないじゃないか。【中畑商店】神戸市兵庫区東出町3丁目21-2 電話078-681-9598 午前10時~午後7時 木休 【ひかり】住所は「中畑商店」と同じ 電話078-671-4016 午前10時~午後7時 水休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/07/06
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スペイン・バルには結構行っているのに、恥ずかしながら知りませんでした。こんなに旨いものだったとは!スペインのガリシア地方では、塩味で茹でて食べるのが人気で、名物料理だそうです。 先日、大阪で行きつけのバル「Q」にお邪魔した際、カウンターのガラスケースに、亀の手のような奇妙な海産物があるので、マスターのMさんに聞いてみたら、それが「ペルセベス」(Percebes)=写真左=でした。 「ペルセベス」はフジツボの仲間で、一応貝類に分類されています。塩味で茹でて殻(皮?)をむいて食べるだけというシンプルな食べ方で味わいますが、グロテスクな見かけと違って、これが旨いのなんの! 磯の香りが染み込んでいて、食感は、歯ごたえのある貝の身か、あるいは赤鶏系の鶏の身のような。殻は思ったより簡単にむけます。 日本のバルでは、メニューにしている店は少なくて、「Q」でも初めての入荷とのこと(九州・佐賀産だそうです)。4月~6月くらいの間しか採れないようなので、今が旬というか、もうシーズンは終わりかけかな。聞けば、日本でも「亀の手」とか「烏帽子(えぼし)貝」とか呼ばれて、日本でも全国の港町周辺では結構食べられているそうですが、都会へ出荷されることはまれなようです。 「ペルセベス」は辛口のシェリーや白ワインに、めちゃめちゃ合います。「やめられないとまらない」という「かっぱえびせん」のCMがありますが、まさにそんな感じ(写真右=「Q」で飲んだマンサニージャ「Sanluquena」。旨かった!)。僕は、フィノやマンサニージャを飲みながら、あっという間に30個ほどをたいらげてしまいました。ネットで見ると、通販でも売っていますが、残念ながら季節が限られているようです。 こんな美味しい食品をこの歳になるまで知らなかったとは、情けない限りです。後で調べてみると、ブログの友人のステラビアさんは、すでに2006年11月22日の日記で触れていました(さすがスペイン通!)。遅れていたのは僕だけぇ? あぁ恥ずかしい。国内外の料理には、僕がまだまだ知らないものがきっといっぱいあるんでしょうね。こりゃ、せいぜい長生きするしかありません。・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/06/14
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呑み助の貴方、飲んだ後の「最後の締め」はどうしてますか? (1)ラーメンかうどん、そば(2)お好み焼か焼きそば(3)餃子(4)体のことを考えて何も食べない--このうち、どれですかー? 僕自身は、最近はメタボを警戒して(4)が多いけれど、時には、そんな心配を忘れて、(1)や(2)や(3)も食べたくなる。とくに(1)は、やはり至福の一杯。 でも、やっぱり食べ過ぎと栄養バランスには注意している。最近気に入っているのは、大阪・北新地の中華(広東料理)の雄「みやざわ」が出したラーメン店「麺みやざわ」。 普通の中華そば(700円、醤油味or塩味)もあるのだが、この店の名物は特製チャーシューメン(2000円)。僕はハーフサイズ(1000円)=写真=を頂く。 特製チャーシューメンはラーメンとしては確かに高い。しかし、特製の上品な極細麺も、しっかり下味が付いたチャーシューも、喉越しのいいスープも、他では出会ったことのないような味わいであることも事実。とくに、コクがあるのに透き通っている上湯スープは、高級中華ハムや鶏ガラやホタテなどから取った秘伝のものとか。 ここは、僕があれこれ書く(言う)より、とにかく貴方に味わってもらうしかない。ついでに言えば、ここのメニューのうち、必ず味わってほしいのは、蒸し鶏(確か350円だったかな)と餃子(300円)。とくに前者は僕がこれまで食べた蒸し鶏のベスト1。 2人なら、特製チャーシューメンのハーフ2つと、蒸し鶏と餃子でちょうどいいボリューム。特製ラーメンは別にして、それ以外は新地にしてはとてもリーズナブル。もし皆さんも新地で飲んだ後の締めにぜひ一度ご体験を!【麺みやざわ】大阪市北区堂島1-4-8 広ビルB1F 電話06-6454-0778 午後7時~午前4時 日祝休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/04/08
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最近はまっている酒の肴(アテ)の話です。大阪・梅田のH百貨店の7階催し場で、「旨いもん市」をやってました。 そこで、目に止まって買ったのがこれです(写真左)。ハチミツとチーズ。おばちゃんが「美味しいんやから、これ、ほんまに!」としつこく言うもんだから、つい。 チーズにハチミツの相性がいいのは知ってました。行きつけのBARでも、チーズを頼むと時々ハチミツを添えてくれます。とくにブルー・チーズにはよく合いますよね。 しかし、今回はブルー・チーズではありません。買ったのはセミハード・タイプのチーズでした。適度に固く、適度に臭くて旨い(名前を聞くのを忘れた!)。 そして、ハチミツの方はニュージーランド産で、ハチの巣をそのまま切り出した商品。これがまた濃厚で、美味なのです。自然のハチミツそのままの美味しさに加えて、巣のセルの固い部分が、これまためちゃ旨なのです。 と言うわけで最近、家呑みの時は、このチーズにこのハチミツをかけてというパターンが多いなぁ。ウイスキーにもワイン(特に赤)にも合います(残念ながら、日本酒や焼酎にはちょっと…)。当分はこれにはまりそうです。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2007/09/18
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ちょっとした個人的な祝い事があって、社内の友人たちがご馳走してくれるというので、一緒に中華の外食に出かけました。 場所は会社からタクシーで10分余の堺筋本町(ローカルな地名で、関西圏以外の方はごめんなさい)の駅近く。りそな(旧・大和)銀行の重厚な石造りの本店ビルのすぐそばで、オフィス街です。 「香園(コウエン)」というお店でした。「香園」のウリは「中国瀋陽家庭料理」。瀋陽は中国東北部(旧・満州)に位置する遼寧省の省都です。 瀋陽はかつて日中戦争時、日本が占領していた頃は「奉天」という名前で知られ、日本人も数多く住んでいました。現在の人口は約730万人。 北京や広東、四川、上海、福建等、地域名をウリにした中華料理は多いですが、瀋陽料理というのは珍しいなぁと言うことで、ワクワクしてドアを開けました。 聞けば、元々は大阪の天六(天神橋六丁目)という庶民的なエリアにあったそうですが、06年末にこの堺筋本町に移転したそうです。 3人だったので、コースではなくアラカルトで頼むことにしました。メニューの料理名を見ると、普通の中華料理屋さんとよく似ています。 どういうのを「瀋陽料理」というのだろう?と聞いてみたくなりましたが、従業員は日本語があまり上手ではなく、うまくコミュニケーションはとりにくそうです。仕方なく、メニューを見ながら推測することにしました。 で、我々が選んだのは、豚耳と野菜の酢の物、板春雨とクラゲの和え物、野菜餃子の3種盛り、酢豚トマトソース味、ロールイカと野菜のピリ辛炒め、牛肉とピーマン&男爵イモの炒め物の6品(写真上から下へ)。 どの皿も美味しかったのですが、なかでも不思議な食感の「板春雨とクラゲの和え物」とめちゃジューシーな野菜餃子は最高でした。 瀋陽料理というのは、もちろん北京でも広東でも四川でもないのですが、味付けは似ている部分もあります。と言うか、それぞれのいい部分をうまく取り入れているという印象です。全般的に優しい味で、不思議な美味しさに溢れていました。 ちなみに、この「香園」の名物は「火鍋」とか。2種のスープ、3種のタレで食べるお味は絶品という評判。今回は頂きませんでしたが、次回はぜひ挑戦してみたいと思います。 6品にビールと紹興酒をたっぷり飲んで、お勘定はなんと1人当たり3千円ほど(もっとも、僕は奢ってもらったので払いませんでしたが…)。 大阪って、美味しいものがほんとに安く食べられる素晴らしい街だとつくづく思います。世界中のいろんな料理がリーズナブルに食べられる都市は、世界中でも大阪しかないんじゃないかぁ…(ニューヨークや東京では金さえ出せば食べられるが)。それはともかく、ご馳走してくれた友人2人にも改めて感謝でーす。 蛇足ですが、「香園」のインテリアの一部や名刺(写真左)は、カラフルなクレヨンアートで知られる大阪出身のイラストレーター、黒田征太郎氏が手がけて、明るく温かい雰囲気です。 お店と「黒征」氏の関係はよく知りませんが、個性的な料理と「黒征」氏ならではのデザインがうまく調和して、素敵な空間を創っています。皆さんもお近くにお越しの際はぜひどうぞ。【香園】大阪市中央区安土町2-4-5 日本SBPビルB1F 電話06-6264-2900 午前11時半~午後2時半&午後5時半~11時 年中無休 地下鉄堺筋線・堺筋本町駅から徒歩2分。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2007/08/11
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僕のブログではBARはたくさん出てくるが、食いもん屋さんはあまり出てこない(そういう食べ歩きのブログは数多くあるし、僕の領分ではないと思うから)。もちろん、だからと言って外食していないという訳ではない。 自分では結構よく行ってる方だと思うが、個々の店を論評するほどの絶対的な自信は、ない。人気店に行ってがっかりすることもあるが、余程のことがない限り、ブログ上でけなすようなことはしない(味には個人の好みだってあるし…)。 だが、感動した店について時々触れたくなる。今回はそんな1軒。大阪の南森町近くのイタリアン。先日、連れ合いと放送局関係の友人との3人で出かけた「イル・チプレッソ」という店。 20人も入ればいっぱいになる小さな店。良い評判は聞いていたので。以前から一度は行きたいと思っていた(ちなみに、Hanakoでは「準グランプリ」)。予約がとりにくいと聞いていたけれど、早めに電話したのが良かったのか、意外と簡単に席は確保できた。 この「イル・チプレッソ」では夜はアラカルト・オンリー。だからメニューの中から、好きなものを選んで食べられる。 で、僕らがこの夜いただいたのは、以下のようなもの(意味の分からない言葉もあるけれどそのまま記します。写真を見て想像してくださーい。名前の記憶が間違ってるのがあるかもしれません。すみません)。 前菜=豆大根とスナックエンドウのブナナパダーノ、トマトと富楠ナスのピューレ・ミルフィーユ風、ポレンタとランドルホルミ(豚背脂肉) セコンド=タラのペーストを詰めた玉ネギのオーブン焼き、豚頭肉のゼリー寄せ パスタ=越冬北アカリ(じゃがいもの品種)とスモークモッツレラを詰めラビオリ、ガヴァディエリディ・桜エビとおかひじきのソース、シンプルなトマトソースのパスタ メイン=アブラメのグリル、ハト胸肉のソテー、ワイン=カ・デル・ボスコ(Ca'del Bosco=白)の後、ハウスワインの白&赤をそれぞれデキャンタで。 この店の特徴は、前菜やセコンド、メインの皿に、付け合わせの野菜がたっぷり添えられているということです。最近野菜が大好きな僕としてはめちゃ嬉しいんです。 これだけ食べて、ワインを約2本分飲んで、お勘定は1人7千円弱でした。(今回は少し食べ過ぎ! 普通に食べて飲んでなら5~6千円かな。高級店なら1万円は超えてた?)。 味や素材、ボリュームなどを考えれば、コスト・パフォーマンスは十分満足できるレベルだと思います。「カ・デル・ボスコ」も家に帰って調べたら、最近結構人気のワインで、お値段もめちゃリーズナブルでした。 皆さんも機会があればぜひ一度どうぞ(僕の大好きな天満橋のBAR「C」や北浜のBAR「D」にも徒歩圏内だから、二次会の場所も心配なし。嬉しいね!)。【イル・チプレッソ】大阪市北区菅原町10-32 ウエムラ西天満ビル1F 電話06-6363-2772 午後6時~11時 日曜休&第3月休
2007/05/28
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前回の日記の末尾に書けばよかったのですが、本日から四国に出張いたします。このため、日記は「臨時休業」とさせていただきます。 行き先はいつものように(?)松山&宇和島です。ただし、今回はちょっとあわただしい出張なので、BAR巡りに使える時間はあまりありません。 宇和島滞在も約6時間くらいの予定です(名物の「じゃこ天」は忘れずに買って帰るつもりですが…(笑))。 次回の更新は、25日か26日を予定しております(ネタ不足の昨今、何を書くかもまだ全然決まっていませんが)、皆様どうかご了解ください。 で、これを書いただけで終わるのも、あまりに愛想がないので、先日、大阪のあるBARでいただき、感激したチーズの盛り合わせのことを少し。 濃厚で、果実味豊かな赤ワインを飲んでいたら、無性にチーズが食べたくなりました。そこで「少量で、盛り合わせでお願い」とマスターにわがままを言いました。 ブルー、カマンベール、ウオッシュ、ミモレットと僕の大好きな4種を合わせてくれたのですが、味だけでなく、その盛り付け(写真左)も素晴らしかったのです。 マスターはチーズのほかに、多彩なドライフルーツや木の実、さらにブルーには柑橘系のジャムを少し添えてくれました(もちろん美味しいクラッカーも)。 「えっー! ブルーにジャム?!」と思った貴方、僕は以前どこかのBARで一度味わったことがあるのですが、意外にも、これが相性抜群なのです。 「気持ち悪い」なんて思わず、先入観を捨てて味わってみてください(ほんと旨いんだから)。また違ったチーズの世界が、きっと開けるはずですよ。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2007/01/23
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BAR巡りをするには、空きっ腹では身体に悪い。だからいつも、まず、どこかで適度に胃袋を満たしてからBARへ出かける。 その「どこか」は最近は居酒屋が多い。例えば、大阪だと天満や京橋でまず腹ごしらえをして、それから新地や曽根崎へ繰り出す。 そんな「面倒臭~い動線」(関西以外の人には、地理的関係がよく分からないでしょうが、お許しあれ!)で、飲み始める。 大阪市内でも、ディープな阿倍野や新世界だと、先日(8月25日の日記で)紹介したような「明治屋」など、そんな場所に最もふさわしい。 神戸だと、三宮や元町の高架下に連なる居酒屋が僕のお気に入り。元町の「丸玉食堂」の豚足&焼きそばなんて、最高の組み合わせだ。 では、京都だとどこでスタートするか。日本料理の本場では、居酒屋はなかなか成立しにくい土地柄ではあるが、それでも探せば美味しい店はある。 最近の僕のお気に入りは、四条河原町交差点から西へ少し歩いた、新京極にある。四条通りから北へ折れて数分、新京極の商店街にある「スタンド」という店(写真左上&右)。 1928年(昭和3年)の創業というこの居酒屋。一歩店内に入ると、貴方はすぐ昭和20~30年代にタイムスリップしたような気分になるだろう。 現在の建物は、創業する以前の明治30年代のものらしい(元は「カフェ」か「大衆食堂」だったとか)。 「スタンド」自体の創業地は少し離れた場所にあり、その後しばらくして、現在地へ移ってきたのだという(写真左=味わいあふれる手書きのお品書きがぶら下がる)。 お値段は当然、涙が出るほど良心的。普通に飲んで食べた場合は、千円札が2枚もあればお釣りが来るから嬉しい。 昼間から開いているのもいい。3時くらいから、常連さんが1人、2人と顔を出す。 客のほとんどは1人でやってくる。そして、ひとり酒を味わい、さまざまなアテを楽しむ。 アテの豊富さも魅力だ。和風のアテはもちろん。ビーフンやシューマイなど中華系のアテも充実している(写真右=歴史の重みを感じさせる木製のレジスターは必見!)。 ちなみに、一番人気の名物メニューは「かた焼きそば」(これが1人前が優に2人分ほどの量がある)で、これを頼むお客さんが多い。 一年中、日本全国からの観光客であふれる京都。しかし京都の魅力は、寺社や京料理や祇園&舞妓さんだけではない。「スタンド」のような、素顔で、気さくな京都の一面も、知ってもらえたら嬉しい。【スタンド】京都市中京区新京極通四条上ル中之町546 電話075-221-4156 午後零時~午後9時 火休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/10/16
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我が家のお気に入りのお寿司屋さんの中でも、「ベスト1」の評価を受けているのが北新地の「無鮨・石和川」(むうずし・いわがわ)=写真左=である。 その「石和川」に久しぶりにお邪魔し、「むうさん」こと、店主の村田さんの絶品の握りを心ゆくまで堪能してきた。 このお店を気に入っている理由はいろいろある。まず、ネタの良さ、そして変わったネタを置いているということ(「おしながき」にはない“隠し球”がいつも出てくるのが嬉しい)。 そして、研究熱心な「むうさん」がいつも新作の創作寿しを披露して、味わわせてくれること。むうさんの関心は中華や洋食にも及び、和の王道を行く「鮨」という一品を自由自在に操ってくれる(写真右=生アナゴ。塩味だけで十分甘~い!) 最後に、これが最大の理由かもしれないが、その気さくな人柄とサービス精神。トークもギャグも絶妙で、しゃべり出したら止まらない(写真左=いつも必ず頼むのが、この「珍味の五種盛り」。全てむうさんの手作り。左から、タイのウロコ素揚げ、イカの干物、甘エビ干物、赤貝のヒモ、タコの肝佃煮)。 そして、時々「今実験中やから、これサービス!」と言って、様々な酒のアテを試食させてくれる。この日も、「タマゴの佃煮」なるものを味わえた(写真右=マグロの血合いの炙り。肉がとろけるように旨い!)。 さて、この日味わった美味しい寿しのラインナップは、生アナゴ、シマアジ、サヨリ、マグロの血合いの炙り、鳥貝、赤貝、煮ハマグリ(写真左=崩れやすいので直接手のひらに乗せてくれました)、生ハモ、マグロのづけ、甘エビ、イワシ…。 そして、創作手巻きの「パセリ&お新香&ゴマ」(写真右=これがほんまに旨い! 比較的簡単に出来そうだから、今度家で挑戦してみよっーと)や、「サーモンの中華風」。後者はさらしタマネギを少し乗せ、ゴマだれで味わうが、なるほど!というお味。これも家でやってみる価値あり!! さらに、むうさんが「まだ試作中やけど…」と言いながら、握ってくれた大トロのルイベ(写真右下)、青ノリの煮こごり。大トロは梅肉とスダチでいただくが、これがまた涙ものの旨さ!(写真左=今が旬の生ハモの握りも味わえます!)。 気になるのがお値段だろうが、この日は連れ合いと娘と3人で行った。飲み助の娘がこの日は体調不良ということであまり酒量が上がらなかったこともあるが、1人15カンくらいずついただいて、僕と連れ合いの2人は散々飲んで、お勘定はしめて3万1千円也。 北新地の他の高級寿司店なら、おそらくは2~3万円は下らないであろう、新鮮で、手の込んだネタをいただいてこのお値段である。何という良心的な価格!(だから、年に一度や二度くらいは許される贅沢?)。正直言って、あまり他人に教えたくない店の一つである。 むうさん、ほんとにいつも「いい仕事」をしてくれて、美味しい「入魂の握り」を有難う! これからもよろしくお願いしますね。【無鮨・石和川】大阪市北区堂島1-3-33 電話6347-5525 午前11時半~1時半、午後5時~11時ごろ 日祝休 カウンター10席だけのお店なので夜は予約必須です。【追記】「無鮨・石和川」は現在は「無鮨・むらた」と店名が変わっていますが、店主の村田さんは変わらず、美味しい鮨を握ってくれています。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/09/09
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BARというものがあまり街場になかった時代は、日本人にとって、居酒屋がBAR代わりだったと思う。居酒屋とBARの違いは、一言で言えば、食いもんがメインか、酒がメインかの違いだろう。 BARはあくまで酒がメインで、酒そのものを飲み、楽しむ場所。それに対して、居酒屋はどちらかと言えば、食いもんがメインで、酒は食をすすめるための引き立て役か、あるいは単に酔うためのものだろう。 僕は、空き腹の胃にアルコールを入れるのは嫌いな人間である。しばしば、BARでアテも食べずにひたすら、ただ飲み続ける人と出会うが、あれは僕の一番嫌いな酒呑みのスタイルである。 フードもリーズナブルなお値段で食べられるBARならいいが、普通BARで食べると結構高くつく。だから普段は、どこかで腹ごしらえをしてから、BAR巡りに出かけることが多い。そんな腹ごしらえの場として、最近は、居酒屋がお気に入りだ。 とくにレトロな雰囲気が漂う、昔ながらの居酒屋が好きである。そんな僕のお気に入りの居酒屋を、何回かに分けて紹介していきたい。まずは大阪から--。「食い倒れの街」「居酒屋天国」とも言われる大阪でも、僕の知る限り、天王寺の「明治屋」(写真左上)ほど居心地、雰囲気ともに素晴らしい店は他には知らない。 JR(または地下鉄)天王寺駅から阿倍野筋に沿って5、6分歩くと、年代物の大きな看板が目に入る。元々酒屋さんだった店が居酒屋に変わったのが昭和13年(1938)。以来、約70年もの歳月、なにわの酒呑みに愛されてきた。 店内は開業当時の雰囲気をそのまま残し、まるで昭和20~30年代にタイムスリップしたかのよう。大きな銅の燗器で出される熱燗(夏はちょっと大変だが)が名物だが、これがまた旨い。これまた名物の湯豆腐との相性は抜群だ。湯豆腐以外の居酒屋メニューも豊富だ。 昼間から(午後1時~)開いているのも嬉しい。そして、2時、3時から常連客が集う(写真右)。一人客が多いが、客は概して行儀がいい。酒グセが悪い客や、飲んで騒ぐ客には僕はほとんどお目にかかったことがない。みんな静かに淡々と、新聞でも読みながら、飲んで食べて、過ごしている。 値段は普通の居酒屋よりは少し高めだが、それでも2000円もあれば、僕はいつも満足できる。最近は、若い女性の間でも、静かな居酒屋ブームだといい、女性のグループ客も結構見える(写真左=メニューの内容はこんな感じです)。 残念なのは、風格あるこの店の周辺が、再開発(大阪市の道路拡幅計画とか)のため次々と更地になっていくことだ。この明治屋もいずれ、移転せざるを得なくなるのだろう。 大阪市には、歴的な文化財とも言えるこの素晴らしい建物をそのまま移転・保存させて、明治屋の営業継続を支援してほしいと心から願う。スキャンダルばかりで、評判の悪い市政のイメージアップにもつながると思うのだが…。関市長の英断を願いたい。【明治屋】大阪市阿倍野区阿倍野筋2-5-4 電話06-6641-5280 午後1時~10時 日曜休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/08/25
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先日、日帰り仕事で福井県の敦賀という街に行って来た。朝7時にバスで大阪を発って、10時頃現地着。そこから夕方まで、ほんとど切れ目のないハードなスケジュールで、美味しい魚も食べるヒマもなかったくらいだが、そこは只(ただ)では帰るうらんかんろではない。 せっかく敦賀まで来たからには、何かお土産を買って帰らなくては、何のために(?)ここまで来たのか分からない(笑)(写真左=敦賀も海岸部はのどかな漁師町が多い)。 敦賀は若狭地方の中心都市。そして若狭地方と言えば、タイやサバ、甘エビ、カニ…と、日本海側の海の幸に事欠かない(でも、今の時期はもちろん、カニや甘エビは無理)。 そこで、何を買って帰ろうかと、帰途に立ち寄った美浜町の店で、ふと目に止まったのは、「へしこ」という食品(写真右)。見かけはサバを何か(実はヌカです)で漬け込んだ干物のような食品なのだが、結構匂いも強い、いわゆる発酵食品の一種(高級品は、2~3年も漬け込むのだという)。 商品に付いていたチラシに曰く、「冬場の保存食として各家庭で作られている秘伝の味」「海の恵みと人の知恵が生んだ珠玉の味」などと、そそられる宣伝文句。 しかも、焼いてもいいし、押し寿しにしてもOK。お茶漬けにしても美味しいという。身を崩して、明太子のようにパスタの具にしても、とても合うというから、面白い食材だ。 店では大ぶりのサバ丸々1匹分しか売っていなかったので、買うか買うまいか少し迷ったけれど、勇気を出して買い求めた(1匹1500円也!)。「くさや」も「ふな寿し」も知っているが、「へしこ」はまったく初めて。 で、帰って食べて見た感想はと言えば、何に一番近いと言えば、やはり「ふな寿し」に近い。でも、「ふな寿し」ほどの臭さはない。ただし、ご飯のおかずというより、日本酒や焼酎のアテに一番向いているかも。 チラシにあった教え通りに、押し寿し、焼きへしこ(写真左)、へしこ茶漬けと3種類の食べ方を試したが、個人的に一番美味しかったのは、焼きへしこ。そして、へしこ茶漬けもなかなか旨い。でも、押し寿しは、ちょっと匂いが立って、食べ飽きてくるかなぁ…。 機会があれば、皆さんも一度へしこをお試しあれ。DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富なうえ、生サバに比べて、アミノ酸が2.5倍含まれ、高血圧の予防にもいいそうな。こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/06/26
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先日の日記で、最近串焼きにはまっているという話を書いた(3月12日の日記)けれど、今回の話題はその延長線上に当たるかも。 元来、焼鳥屋さんが好きで、あちこちのお店に出没しているが、大阪で今一番美味しいと思っている焼鳥屋さんが、キタ・エリアの福島にある「あやむ屋」というお店(写真左=刺身の盛り合わせ。肝とハツが絶品!) 串に刺さないで食べさせてくれる焼き鳥屋さんでは、この「あやむ屋」に負けないくらい旨い店が何軒もあるが、串焼きで食べる店ではやはり、ここが一番と思っている。 先日、連れ合いと一緒に久しぶりにお邪魔した。行列のできる、予約の取りにくい店で有名だから、もちろん10日前に予約したうえで出かけた。案の定、開店(午後6時)からもうほぼ満員。さすが人気の店だ(写真右=人気メニューの生つくね)。 素材(丹波地鶏)がいい。焼き加減(紀州備長炭)がいい。味わい(スパイスにもひと工夫が)もいいの三拍子。おまけにお酒も日本酒、焼酎、ワインの品揃え、こだわりがハンパじゃない。関西の各種のグルメ雑誌で常に人気上位を維持しているのもうなずける。 僕らはこの夜、7本コース(ムネ、ねぎま、ズリ、ハツ、軟骨、つくね、肝)のほかに、セセリ(これは絶品!)、皮を追加した。そして、人気メニューの生つくね、刺身の盛り合わせ、ざる豆腐も頼んだ(写真左=歯ごたえ抜群の「せせり」)。 ビールや焼酎も進んで、最後に鶏スープ茶漬けで締めて、もう満腹。串の1本1本が結構ボリュームあるので、僕らには9本が適量かな。まだ食べたいネタもあったが、それは次回の楽しみに。 僕ら一般客だけでなく、ソムリエやシェフら同業者が仕事を終わった後や、休みの日に訪れるのでも有名。僕のよく行く北新地のBARのバーテンダーでも、あやむ屋を絶賛する人が多い(写真右=塩焼きでいただく「皮」も旨い!)。 ほとんどケチの付けようがない「あやむ屋」だけれど、強いて言えば大将にあまり愛想がないのが難点かなぁ。まぁ焼くのに忙しくて、いちいち客に愛想をしてられないのかもしれないが…。 最初出てくる「お通し」も、この名店にしてはいまいちインパクト不足。キャベツの千切りにドレッシングをかけただけでは、ちょっとねぇ…。もうひと工夫欲しい感じ(写真左=焼酎もいろいろ頂きました)。 気になるお値段は、食べて飲んで、予算は5千円が目安。だから、普通の焼鳥屋よりは少し値は張るけれど、素材の良さを考えたら、むしろ良心的だと僕は思っている。 焼き鳥好きの方は、もし機会があれば、ぜひ一度お越しを。満足されること間違いなし(もちろん予約は絶対に必要です! ただし夜9時を過ぎれば、運がよければふらっと行って座れるかも)(写真右=普通のつくねもジューシーで美味しい)。【あやむ屋】大阪市福島区福島5-17-39 午後6時~午前0時 電話06-6455-7270 日曜休(祝日不定休)こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/06/02
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最近、串焼きの店にはまっている。串焼きと言っても、高級串焼き店ではなく、立ち呑みのようなB級グルメっぽい店。ただしB級と言っても、味は決してB級ではない。 先日初めてお邪魔した店は、大阪のJR環状線・天満という駅から徒歩数分という、足場のいいところにある「K」という串焼き屋さん(写真左)。昨年7月オープンしたばかりの若い店だが、ここは牛と豚の串焼きがメイン。 なぜ僕がこの店に惹かれたかと言えば、レアな部位の串焼き(いわゆるホルモンっていう部位)がいっぱい食べられること。三田(さんだ)牛を使った串焼きメニューは、なんと22種類もある(豚は4種類と少ないけれど)。 バラ、ツラミ、レバーという定番メニューのほか、フワ、スイゾウ、ネクタイ、トップギアラ、丸腸、コブクロ、ミミモトなんて、ふだんあまり食べたこともないもの珍しいものがいっぱいあって(写真右)、それが1本140円~180円という嬉しい価格設定なのだ。 初訪店の際は、何から食べていいのかわからなかったので、とりあえず、「壁に書かれているメニューの左から順番にちょうだーい」と、お願いした。焼いてくれるタイミングも絶妙で、ちょうど1本食べて数分したら、次の1本が出てくる。この心遣いもグー!(写真左=焼いたらこんな感じです)。> 飲み物は生ビールのほか、焼酎やワインなどもあるほか、焼酎のホッピー割りなんて面白いメニューも。これがまた、串焼きに抜群に相性が良くて、酒が進む(ホッピーはレギュラー=写真右下=とブラックの2種)。 サイド・メニューもいろいろあるが、大根と水菜のサラダ(250円)やしゃきしゃきもやし(170円)が、めちゃ旨かった。最後の締めには、チゲうどん(370円)なんてメニューも。マスターに勧められるまま頂いたが、これが辛いけれどやみつきになりそうな旨さ。 会社からはちょっと遠いんだけれど、また行きたくなる味だ。来週もお邪魔しようかなぁ…。 さて、もう1軒はまっている串焼きの店は、会社から比較的近くの土佐堀にある「M」というお店(写真左下)。いちおうバールで、8人も入ればいっぱいになる立ち呑みの店なんだけれど、ここの串焼きは、グルメをうならせる本格派。ワインも充実していて、グラスでも5、6種類常時飲めるし、ボトルで飲んでもめちゃリーズナブル。 串焼きは、鶏がメインなんだけど、アカセンや黒豚ベーコンのほか、ウズラやハトなんていうジビエもある。目の前で塩とコショウなどのスパイスだけで炭火で焼いてくれる。そして、それをオリーブ・オイルを軽く付けていただく。 洋風の串焼きっていう感じなんだけど、これが焼鳥屋さんなどとは違った雰囲気で、目からウロコが落ちる味!「M」では、いつもベーコンとセセリとウズラは必ず頼む。 とくに自家製のベーコン(角切り)の串焼きは最高! 塩、コショウで焼いただけでこんなに旨いとは、ただ驚くばかり。人気メニューのトマトとルッコラとモッツラレ・チーズのサラダや自家製ピクルスも、とても美味しい。 若い2人のスタッフで切り盛りしているが、腕はなかなかのものと見た。パスタ・メニューもあって、ハラペコさんにも嬉しい店。こちらは、もうすでに5、6回はお邪魔している。 こんな美味しくて、リーズナブルな店(腹いっぱい飲んで食べて3千円未満!)はもっと繁盛してほしいんだけど、願わくは、キャパが狭いので、雑誌などに露出して、「行列ができる店」にならないでほしいなぁ…、と勝手なことを考えている僕はよくない人間?人気ブログランキングへGO!→【人気ブログランキング】
2006/03/12
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自宅から1駅ほど行ったところに、面白い居酒屋さんがあると聞いて、友人らとお邪魔してきた(何と9人の大グループで)。居酒屋と言っても、普通の居酒屋ではない。酒屋さん直営で、1階が酒屋、「A」という居酒屋はその地下1階にある。 嬉しいことに、この酒屋さんは、日本酒と焼酎にとても力を入れている。そして、お店で売っているいろんな日本酒や焼酎、ワインなどすべての商品はお店で売っている価格に、300円~500円を払えば、居酒屋へ持ち込み可なのである。おまけに駅から少し離れた場所にあるため、駅まで車で迎えに来てくれる。 僕らは店に着くやいなや、居酒屋の方にまっすぐには行かず、まず酒屋さんで食事中に飲む酒の品定め。10畳ほどのそう広くない店内は、出入り口以外のほとんどが冷蔵庫かセラーになっている。だから、置いている酒の数は半端じゃない(写真左=最初に飲んだ2本)。 聞くのを忘れたけれど、日本酒だけでも200種類以上、焼酎は100種類くらいはあっただろうか。ワインもセラーが2カ所にある充実ぶり。ただし、この日は料理がクエ鍋(写真右=よう分からん写真ですが、クエの身です)ということもあり、やはり我々は、日本酒&焼酎を重点的にチェック。ご主人にあれこれ質問しながら、まず五合瓶2本を選んで地下の居酒屋へ。 五合瓶サイズであれこれ選べるから、いろんな種類が飲める。お値段も1500円くらいからあり、とても良心的。普通の居酒屋でボトルで飲んだらなら、少なくとも小売り価格の倍の値は取られることを思うと、300~500円の持ち込みだけで済むなんて、これはもう酒飲みには天国のような店(写真左=これも美味しかった「播州・旬酒」)。 クエ鍋も9人で、活けのクエを1匹調理してもらって、1人6千円なんて信じられないお値段(関西では、クエはある意味フグより高級魚です)。クエの肝(写真左下)、クエ刺し(写真右=身がプリプリして美味!)、クエ皮の湯引き、天ぷらに続いて、クエ鍋、そして雑炊というコース。 クエの肝は生まれて初めて食したが、これがまた感動の旨さ。酒盗っぽいけれど、酒盗ほどの生臭さはなし。醤油を少し垂らして舌に乗せると、あーもうたまらんという感じ。おかげで酒が進む、進む(結局、5合瓶で6本も開けてしまったぞー)。クエ鍋の身の部分は、優に12人分くらいあって、我々も頑張ったけれどついに食べきれず。 「もったいないね。せっかくのクエなのに…」と残念がっていたら、お店の人は「持って帰っていいですよ」と容器までくれた(2家族分くらい余った!)。冷凍しておけば、家でまたクエが楽しめる。この心遣いが嬉しい。おかげで、せっかくの食材を無駄にせずに済んだ。 居酒屋のキャパは結構広くて、40人くらいは入れる。フロアの隅っこには、なぜかピアノとPAミキサーが。聞けば、不定期でアイリッシュやジャズ、クラシックのライブも開いているという。こんな素敵な店が、こんな近くにあるとは、うかつだった(写真右=この夜飲んだ焼酎「博多どんたく」。麦の香りが香ばしくて旨い!)。 「料理も酒も、ほんま最高! また絶対来るからねー!」とご主人に御礼を言って、店を出たところ、帰りも送ってくれるサービスにまた感激!(感激ついでにお土産に「古久」というオススメの「かめ仕込み」の麦焼酎を、量り売りで購入=4合瓶で)。 「次回は電話してくれたら、****駅(我が家の最寄りの駅)くらいだったら、迎えに行きますよ」との嬉しいお言葉も。はい、こんな親切で、嬉しい店なら、週イチでも来たいよー。人気ブログランキングへGO!→【人気ブログランキング】
2006/01/17
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秋と言えば、やはり味覚の秋。そして、秋の味覚の代表と言えば、キノコ。と言う訳で、久しぶりに、ブログの友人ご夫婦がやっている阿波座の「おまかせキッチン・あらかし」へ。 実は、10日ほど前のテレビ(関西ローカルです。すみません)で、「あらかし」が登場。土曜日のお昼、トミーズが司会をやってる「せやねん」という番組にチーフが出てきて、今が旬のキノコをいっぱい使ったパスタ料理を紹介していた。 そのまたテレビの10日ほど前に発売された「関西ウォーカー」という雑誌でも、やはり「あらかし」のキノコ・メニューがいっぱい出ていた。それがもう、涎が出そうなくらい、めちゃ美味しそー!で、これは行って食べるしかない!! だから、友人とあらかしに到着してまず頼んだのが、キノコを何と10種類以上も使ったソテー(写真左)。アワビタケ、ホンシメジ、エリンギ、ヤマブシタケ、黒マイタケ、ハナビラタケ、生キクラゲ、オオモミタケ、カキノキタケ…等々、聞いたことも見たこともないようなキノコがいっぱい。 味付けは、オリーブ・オイルを使っているから洋風だが、どこか和風っぽい素朴で、優しい味わいも感じさせる。新鮮なキノコは歯ごたえもあるうえ、ソースの味もしっかり染み込んでいて、旨いったらない!(写真右=本日の晩ご飯のお供は麦焼酎「泰明」。香ばしくて、喉越しも良し!) 続いて頼んだのは、もちろんテレビにも登場の、その名も「白馬の森パスタ」(写真左)。チーフが長野・白馬村にいた頃から得意としていた料理とか。もちろんいろんな種類のキノコたっぷり。番組がオンエアされた日は、「客がみんなこれを頼むから、パスタだけで5kgも使った」という。 ソースは和風揚げ出し風(隠し味に大根おろし!)だが、赤ワインも使っているので、とても上品な味わい。トッピングの刻みノリが効いている。パスタは僕の大好きな細いタイプ(1.2mmくらい?)。これで不味い訳がない。 もちろん、これだけで僕らの胃袋が満足する訳がない。名物の、「豆腐三昧」、「ダチョウの3種塩焼き」(写真右)、「ゴーヤとキノコのちゃんぷるー」(またキノコ!)もしっかり頼んで、キノコの天ぷらまでサービスしてもらい(感謝!)、ちょっと食べ過ぎたかな? でも、「そんなに、いろんなキノコが食べられるのは今の季節だけ?」と誰もが聞きたい質問を、チーフにぶつけると、「いやぁ、今は(冷蔵技術も進んで)年中、それなりにたくさんキノコが食べられるから、大丈夫」と嬉しい答え。「白馬の森パスタ」は年中OKとのことでーす! みんな良かったね。
2005/10/19
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木曜の夜、たまたまテレビを見ていたら、渡辺徹と水野真紀が司会をしている「魔法のレストラン」(たぶん関西ローカル=毎日放送=だと思うので、関西以外の方はごめんなさい)という番組で、僕の大好きなお寿司屋さんのご主人が紹介されていた。大阪・北新地のMさん。 Mさんの店「M・I」は、北新地エリアのほぼど真ん中にある。僕は5年前のオープン以来、しばしばお邪魔している。お寿司屋さんもこれまであちこち経験したが、この「M・I」が気に入ったのは、(1)ネタにひと工夫(こだわり)がある(2)アイデアあふれる珍味が凄く旨い(3)Mさんの話も面白いし、店員さんの接客もいい(4)ネタの良さを考えると、お値段がとても良心的で満足度が高い――という4点が主な理由。 連れ合いとはここ数年、年に1~2度はこの「M・I」で、腹一杯美味しい寿司をお好みで握ってもらうのを楽しみにしている。普通のネタももちろん旨いのだが、いつもは「お任せ」にする。お任せにすると、Mさんの創意工夫あふれる、びっくりするような握りが、次から次から出てくる。 マグロの頬肉、血合い肉、タイの皮、生アナゴ、イカのえんぺら、焼き白子、パセリ&新香、炙り大根と柚子、山ゴボウ……と、レパートリーは書ききれないくらい自由自在。Mさんによれば、創作ネタはその数50種以上。「こんな握りがあるの?」なんて、至福のネタのハーモニーが満喫できる(写真左=「M・I」の外観)。 Mさんは、もともと大阪・福島の有名なお寿司屋さんで名物料理人だったが、体を壊してしばらく休職。快復後の2000年1月に独立し、カウンター10席の、この「M・I」を開いた。雑誌などでほとんど宣伝もしなかったが、その味と技の素晴らしさが口コミで評判を呼び、北新地でもMさんの名は徐々に知られるようになった。 握りも旨いが、僕らはMさんとっておきの「箸休め」の一品も、いつも楽しみにしている。普通の店なら捨ててしまうような魚や野菜の部位を、Mさんはひと工夫を加えて、絶妙な珍味にして出してくれる(時には、「まだ試作品やから」とサービスも!)。 イカの肝、煮抜き玉子、キュウリの皮、ワサビの茎なんて部位が佃煮などに変身する。他にも、普通なら食べない種類の魚の皮、ウロコ、卵巣、肝、胃袋なんてゲテものを、焼いたり、揚げたり、煮付けたり…、見事な酒の肴に創りあげてしまう(写真右=「M・I」の店内)。 気になるお値段の方だが、寿司を腹一杯食べて、2人で瓶ビール1本&お酒(お銚子)4本を飲んで、だいたい計2万5千円が目安。新地の高級寿司屋に行くと、1人最低2万~3万円はするというから、満足度を考えると、とても良心的なお値段だと僕は思っている。 Mさんはことし還暦という。そして番組では、Mさんに20代の息子がいて、将来「M・I」を継ぐべしの予定で、現在別の店で修業中であることを紹介していた。Mさんも「(近い将来)息子と一緒に店がやれるのは楽しみ」と話していた。 Mさんの技とセンスとトークが、息子さんに受け継がれていけば、僕にとってもこんな嬉しいことはない。「M・I」は、僕にとっては、ほんとは教えたいくない店の一つだが、テレビに出てしまった以上は仕方がない。あ~あ~、小さな店なのに、当分は混んで席がとれなくなるだろうなぁ…。
2005/08/20
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昼のテレビをたまたま見ていたら、やしきたかじんが司会のトーク番組で、たこ焼き(写真左)の話題で盛り上がっていた(たぶん関西ローカル…、関西以外の方、ごめんなさーい)。 ご存じのように、関西(とくに大阪)は「粉もん文化」といわれる。お好み焼き、たこ焼き発祥の地ともいわれるだけあって、実に様々な「粉もん」フードがある(ほかにも、イカ焼き、チョボ焼き、うどん、豚まん…)。我が家に「たこ焼き器」がある家庭も、番組で千人に聞いたら、実に約93%という高い割合だった。 その番組中、「同じたこ焼きでも、大阪と京都は具が違う」という意外と知られていない事実を取り上げていた。どこが違うかと言えば、京都のたこ焼きは、刻んだキャベツを具に入れるというのである。大阪では絶対にキャベツなんか入れない。タコ以外には、店によっては若干の違いはあろうが、天かす、サクラエビ、紅ショウガ、ネギが普通だろう。 恥ずかしながら僕も、大阪のすぐ隣にある京都のたこ焼きに、キャベツなんかが入っているなんて、ウン十年生きてきて今日まで知らなかった(京都生まれの僕だが、幼稚園に入る前に大阪に出て来たので…)。京都で昼飯、晩飯を食べる機会は多いが、わざわざ京都まで行ってたこ焼きなど食べない。それが盲点だった。 番組では、京都のたこ焼きがキャベツを入れることについて大阪人に聞いていたが、「キャベツ入れたら水っぽうなる」「そんなん、ただのお好み焼きボールやん」「とにかく邪道やで」などと8割近くが否定的だった。 逆に、京都のある商店街で通行人に大阪のたこ焼きを試食させて反応を探っていたが、約9割の人が「タコ以外の具がないみたいで物足りん」「なんでキャベツ入ってへんの」「美味しゅうなーい」という反応だった。所変わればとはいうが、隣同士の大阪と京都でこんな食文化の違いがあるのは驚きだった(写真右上=大阪のたこ焼きで一番行列のできる店として有名な道頓堀の「大たこ」)。 司会のたかじんは京都出身だが、「(キャベツの入ってない)大阪のたこ焼きの方が好きだ」と言う。ゲストの桂ざこばも、大阪派。「たこ焼きが大阪発祥というのははっきりしてる。京都へ伝わって、京都人のプライドから大阪と違うたこ焼きを作ろうとした結果やろ」と言っていたが、説得力ある解説かもしれない。 同じ関西でも、言葉だけでなく、明治以降の食文化までこんな違う方向へ発展してきたのかと思うと興味深い(写真左=「大たこ」のたこ焼き。「うまい!」という人と、「たいしたことない」という人と、人それぞれ。ただし、大阪のたこ焼き屋とお好み焼屋は、どこに入っても、まず大はずれはないというも真実)。 なお、番組で「京都のたこ焼きはすべてキャベツ入り」みたいな取り上げ方をしていたが、ネット検索で京都のたこ焼き屋さんのサイトをいろいろ調べてみると、意外や意外、「うちはキャベツは入れてません」というたこ焼き屋さんも(アバウトな感じでは)2割くらいはあった。だから、京都のたこ焼き屋さんがすべて「キャベツ入り」という訳ではないようだ。 僕も、たかじんと同様、大阪風たこ焼きが好きだ。近い将来、京都のキャベツ入りたこ焼きを食べたとしても、おそらく結論は変わらないような気がする。しかし味はしょせん、個人の嗜好に行き着く。どちらが美味しいかは、関西以外の方の舌に決めてもらうのもいいかもしれない(写真右=京都のあるお店の、キャベツ入りたこ焼き。見た目は大阪のと全く変わらない) 最後におまけ。たこ焼きは「進化する」ともいうが、大阪・北新地に最近(と言っても、もう1年半くらいになるが)、イタリアン・テイストのたこ焼きを売る「スパたこ&オイスター・バー」という変わった名前の小さな店ができた。バジリコやガーリックなどのスパイスを効かせ、オリーブオイルで焼く(10個500円)たこ焼きだが、これが、きりっと冷やした辛口の白ワインなどにばっちり合う(別にソース味も)。 お店には「オイスター・バー」の名の通り、生ガキも置いてるので、ワインがすすむこと、すすむこと! 僕はオープン以来やみつきで、しばしばお邪魔している。「目からウロコ」のたこ焼き! 皆さんも大阪に来る機会があれば、ぜひ一度ご賞味ください。【2021年追記】「スパたこ&オイスター・バー」は残念ながら、現在は閉店しています。
2005/07/25
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梅雨だというのに、こちら関西ではほとんど雨が降らない。おまけに気温はどんどん上がって、夜も蒸し暑くて眠れない。こう暑くては体もだるくなる。 という訳で、僕のブログでもお世話になってる、まつもとちあきさんのお店「あらかし」にお邪魔し、「夏バテ、飛んでけー!」の料理でエネルギーを補給することに。 「あらかし」は、大阪市内の阿波座というところにある。僕の会社から、タクシーならワン・メーターくらい。徒歩でも20分くらいなので、気候のいい季節なら、健康のためにも歩いていく(少しくらい汗をかいてから行った方が、ビールも旨いし…)。 「あらかし」の自慢はメニューの多彩さ。そしてウリは、自然素材を使った創作メニュー。創作メニューと言っても、いまはやりの若い子向きの店がよく出す、見かけだけおしゃれで、中味が伴っていない料理ではない。ボリュームがあって、美味しくて、栄養も十分考えられていてという、ほんま嬉しい一品ばかり。 和・洋・中なんでもこいというメニューなんだけれど、料理担当のちあきさんのご主人、愛称(?)「チーフ」が、もともとフレンチ出身の方だけに、火を通した料理はどれを食べても、味付けにふくらみや奥行きが感じられる。ソースも絶妙の味わいだ。 自然素材の中でも、自慢は「豆腐」や「そば」などを使ったさまざまなメニュー。なかでも黒豆、枝豆、おぼろの3種の豆腐が楽しめる「豆腐三昧」(写真左上)は大好きで、いつも必ず頼む。2種の風味のタレ(ミソ&醤油)が添えられているが、僕は、「あらかし」名物のモンゴル岩塩をちょこっとつけて、豆腐そのものの味を楽しむのが一番好き! ほかにも、ダチョウや鹿など変わったお肉を使った、他の店では食べられないようなメニューもいろいろ。その日の仕入れでメニューも変わり、毎日、大きな黒板いっぱいに書き出されるので、お店に行ってからあれこれ相談して、選ぶのも楽しい。 この日は友人と2人で、生ビールで乾杯した後、上記の「豆腐三昧」に始まって、お造りの盛り合わせ(剣イカとマグロ3種)=写真右上、自家製コロッケ、ブリのカマ焼き、マテ貝のトマトソテー(これが涙が出るくらい美味い!=写真左中=2,3個食べた後、撮ったのでちょっと減ってます。すみません!)、ダチョウの塩焼き3種盛り(モモ、砂ずり、しんぞう)、野沢菜とジャコの和風パスタ(写真右下)と食べ尽くした。 この日食べた中ではとくに、「ダチョウの塩焼き」(写真左下=「チーフ」のブログから写真を拝借しました!感謝!!)からが目からウロコの味だった。ダチョウは以前、別のお店で一度食べたことがあるが、こんなに歯ごたえがあって、かめばかむほど旨い肉だったとは思わなかった(これ絶対おすすめ!)。 チーフからはこの日、「マグロの頭が入ったから…」と珍しいマグロのアゴ肉焼き(脂がノッてて旨い!)までサービスして頂いて、もうお腹一杯、幸せな一杯な気分。 もちろん、美味しいお酒も、ほどほどに(!)頂く。「あらかし」は日本酒や焼酎の品揃えが豊富なので嬉しい。とくに、チーフが日本酒に詳しいもんだから、次々と全国から変わった銘柄を仕入れていてくれる(いつも、ちょこっと試飲までさせてくれて、ほんとに感謝、感謝!)。 この日、僕は高知の「吟の夢」(写真右下)、連れは三重の「滝じまん」という銘柄を。僕は日本酒の後は、控えめに(?)焼酎を1杯だけ。連れの同僚は、日本酒で貫いておりました。 皆さんも大阪にお越しの折は、ぜひ一度「あらかし」へどうぞ。なお、阿波座という、大阪市内のやや辺鄙(失礼!)な場所にあるにもかかわらず、曜日によっては、キャパの広い「あらかし」内も大変な込みようになる。せっかく行って、満員だったでは悲しいので、事前に電話することをおすすめする。【おまかせキッチン「あらかし」】大阪市西区西本町3-1-43 西本町ソーラービルB1F 電話06-6538-5039 地下鉄・阿波座駅から徒歩数分。
2005/06/29
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コーヒーも好きだが、どちらかと言えば、僕は紅茶党かもしれない。外ではコーヒーもよく飲むが、家にいるときは紅茶を飲むことが多い。家には常時、4、5種類の葉を保存瓶に容れていて、その日の気分で好きなのを楽しんでいる。 昔は、缶に入ったダージリンとか、オレンジ・ペコとか、アッサムとかで飲んでいたが、今は袋入りの葉を買ってきて、保存瓶に移し替えることが多い。最近のお気に入りは、「無印良品」の袋入り紅茶。いろいろ種類が出ていて、季節限定の種類やオリジナルブレンドの品もある。なによりもお値段がリーズナブルなのがいい。 なかでも、マリーゴールドなどの花の入った「フラワー・アールグレイ」や「ストロベリー・ティー」がお気に入り。「ストロベリー」は今年はなぜか、葉のものは店頭に並ばず、ティーバッグの10個入りに代わっていた。僕としては、葉だけの袋入りの方が有り難いのだけれど…。 紅茶を立てるのも、「無印」のガラス製ティー・サーバー(写真左上)で。1人で飲むにはちょうどいい、200ccくらいのサイズ。お湯を注いで、数分後に上から、葉をぎゅーっと押さえつけて、紅茶のエキス(?)を絞り出すときの、あの瞬間がとても好きだ。連れ合いは、紅茶よりもコーヒーが好みのようなので、このポットを普段使うのはもっぱら僕だ。 先日は、いつもお酒をよく買うディスカウントの酒屋さんの棚で、なぜか面白い紅茶に視線が行った。「チャイ・ティー」のティーバッグの箱入り(16個入りで450円だったかな?)=写真右。カレーが好きで、時々インド料理店でその店自慢のカレーを食べるが、その際も、僕はたいてい食後に「チャイ」を楽しむ。夏場など、アイス・チャイは大好きだ。 そのチャイ・ティーのティーバッグを買ってきて、早速飲んだが、なかなかいけた(インド製かと思ったら、なぜかメイド・イン・カナダ)。お湯で出しても旨かったけれど、ホットミルクで出したら、なお美味しかった。「ロイヤル・チャイ・ティー」とでも言うのかな? 少し驚いたのは、香辛料の匂いの強さ。ティーバッグの箱を置いているだけで、台所じゅうにチャイの香りというか、カルダモンやシナモン、クローブの混ざったような匂いが漂った。最初は、「うわぁー、強烈!」と思ったが、慣れというものは恐ろしいもので、3日くらい経つとあまり気にならなくなる。 ここ数年、一番気に入っているのは「無印良品」の「トロピカル・ベリー」という商品(写真左下)だ。紅茶といいながら、これには葉らしきものはあまり見えない。ハーブに5、6種類の(ドライ)フルーツや花がブレンドされているが、独特の酸味がたまらなく美味しい。人気の商品のようで、毎年、夏になるとたいてい店頭に並ぶほか、春や秋にも季節限定の姉妹商品がよく登場する。 今年ときどき挑戦しているのは、生のハーブを使ったハーブ・ティー。幸い、レモン・バームは我が家の箱庭でたくさん採れる。ミントもそこそこ収穫できる。これまではもっぱらドライハーブでしか飲んだことがなかったが、生葉で立てるハーブ・ティーもなかなか面白い(健康にもいいかも?)。 ハーブ・ティーには、ハチミツをお好みで入れる。ハチミツは今は実にいろんな種類を売っているが、僕は濃厚な味わいの「ヒース」でつくったハチミツが好き。ヒースとはご存じの人もいるかもしれないが、スコットランドの泥炭の元にもなる花だ。彼の地では「ヘザー」とも言う。スコットランドに思いを馳(は)せながら、ハーブ・ティーを飲むのも悪くない。【追記】14日~15日と友人の結婚披露パーティー参加のため、徳島へ行ってきまーす。次回16日の日記では、久しぶりの徳島の旅(?)の報告ができるかも…。
2005/05/14
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出張の機会を利用して、東京で昔の友人に会う際、「お土産には何がいいかなぁ…」といつも迷い、悩む。流通が進んだ現在、東京でも、関西の有名どころのお土産はほとんど何でも手に入るという。よほど珍しいもの、首都圏で手に入らないようなものを持っていかない限り、相手も驚くことはないだろう。 夜、上りの東海道新幹線に乗ると、車内に同じような匂いが漂ってくることが、よくある。関西に出張に来たサラリーマンらが、揃いも揃って、「551蓬莱(ほうらい)の豚まん」(写真左上)を土産に買って帰るからだ(「551蓬莱」はなぜか首都圏のデパートに常設販売のコーナーがなく、それ故、うちの東京オフィスの人にも人気のお土産だが、あまりの定番品では芸がないので、僕は避けている)。 昔は神戸トアロードの「デリカテッセン」のハム・ソーセージや、芦屋の「アンリ・シャルパンティエ」のお菓子などをよく持っていった。しかし、今では「アンリ」のケーキは東京の有名デパートで買える(「デリカテッセン」はどうだったかな?)ので、希少価値も薄れてしまった。 東京の会社の同僚には、ウケを狙いで「タコ焼きせんべい」とか、グリコの関西限定「ジャンボ・ポッキー」とか、あるいは阪神タイガース・ショップ限定のお菓子などを買っていくこともあるが、いずれにしても、いつも考えるだけでおっくうになる。阪神百貨店のイカ焼き(写真右=玉子入り、玉子なし、和風味の3種があります)なんて結構喜ばれるのだが、夏場など、あまり長時間持ち歩くのは心配なので、躊躇してしまう(最近はお土産用に冷凍パックの箱入りもできたが、この箱が結構大きくて持ち歩きには不向き)。 「たねや」という滋賀県近江八幡市のお菓子屋さんの詰め合わせも、気に入っているので、時々持参したが、「たねや」も数年前から東京の有名デパート(三越や東急など)で買えるようになり、有り難みは薄れてしまった。もっとも、今はインターネットでの通信販売でたいていの物は買えるので、そんなことにこだわっていても仕方がないけれど…。 そんななかで、僕がよくお土産に選ぶのは、京都・千本今出川にある「近為(きんため)」というお漬け物屋さんの「柚子こぼし」という一品(写真左下=一応、要冷蔵の品なので保冷パックに入れて持って行く)。大根を柚子と一緒に漬け込んだ浅漬けだが、この品はほとんど例外なしに、「美味しかったー」という反響が帰ってくる。実際、お茶漬けで食べても、そのまま日本酒のアテにして食べてもとても旨い。 他の大手漬け物メーカーも、似たような製品を販売しているが、僕はやはり、この近為の「柚子こぼし」の味わいが一番好きだ。難点は、他社の製品に比べて、若干お値段が高め(150g入りで420円)なことだが、まぁ満足度を考えると妥当な価格ではないかと思う。 近為は京都だと、今出川の本店のほかJR京都駅から10分ほど南東へ歩いたところに支店もあるが、僕はたいていいつも大阪・梅田の阪急百貨店で買う(大阪で唯一、近為の商品を取り扱う)。と書いて、近為のホームページを見たら、今ではなんと東京の深川と人形町、そして鎌倉に計5店も支店を出しているではないか!(ほか、日本橋高島屋と渋谷東急でも買えるという)。あぁ、これでは、もう関西でしか手に入らないという土産はなくなってくるぞー! それはともかく、この手の浅漬けが、僕は日本酒や焼酎のアテに大好きなもんだから、時々「エバラ浅漬けの素」を買ってきて、大根と柚子の皮の千切りとともに漬け込む。漬けた当日でも食べられるが、2~3日してから食べた方がもっと旨い。だが、やはり近為の「柚子こぼし」とは、当たり前だが、何かが違う。近為の旨さの秘密をいつか解き明かしたいと願っているのだが…。
2005/05/06
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