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この半年ほど、ずっと気になっていたことがありました。それは、課題の訳文を作成するのにかかる時間。わずか数パラグラフの英文に、4~5時間かかってしまうのです。トライアリストに入会したころからずっとそう。入会時は9級、今は4級ということを考えれば、実質的にはスピードアップしているということなのでしょうが、それでも時間がかかりすぎています。このままでは仕事を始めたときに大変そろそろ仕事をすることを視野に入れて、スピードアップのことも考えていかなければ。でも、スピードアップで訳文の質が落ちてしまったら本末転倒。どうしたものか。そう考えたとき、ふと浮かんできたのが、サグラーシェの水野さんがおっしゃっていた「考える時間って無駄ですよね」ということば。たしかに考えるのには時間がかかるし、その時間を減らすことができたら、とは思うけれど・・・。水野さんの言う「考える時間は無駄」って、どういうことだろうずっとそう思っていたんです。わたしの場合、課題の訳文をつくるときに一番時間がかかるのは、この「考える」というところ。そして、そのほとんどは、ことばとことばの結びつきを考えるのに費やされています。これまでは「わからないから考えるのに、考える時間を減らすなんて、できるの?」と思っていました。でも、「考える時間は無駄」ということばを思い出したとき、ふと、思ったんです。「考える」に費やしている数時間、本当に有効に「考え」られているのだろうか。そう思いながら課題に取り組んでみると、今までならただ「わからない」とひとまとめにしていたところも、何がどうわからないのか、実際にはいくつかに分類できることがわかりました。たとえば、名子と動子をどう訳していいのかわからないとき。わからない原因は 1.原文の名子の意味がわからない 2.原文の動子の意味がわからない 2-1.動子そのものがわからない 2-2.動子そのものというより、前置詞の意味がわからない 3.原文(名子+動子)の意味はわかるが、日本語での言い方がわからない 4.原文(名子+動子)の意味や日本語での俗な言い方はわかるが、 医薬分野の専門的な言い回しがわからない大きくこの4つに分けることができるのではないかと思います。こうすると、これまで「考える」一色だったところを「調べる+考える」にすることができます。しかも、きちんと調べることができれば、「考える」の割合をかなり減らすことができます。実際、このことに気をつけて課題に取り組んでみると、考えるときにこれまではごちゃごちゃしていた頭の中が、すごくすっきりしていました。やみくもに考えるのではなく、わからない原因を見つけ、それを細分化して系統立てて考える。その大切さを実感しました。水野さんに教えていただいた「考える時間は無駄」「細分化」ということばのおかげで、一歩前に進むことができそうです人気ブログランキングネコは寝ながら考える
September 14, 2010
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以前の記事に書いた「翻訳の手順」。この手順を念頭において課題を訳しているのですが、最後の「見直し」がずっと苦手でした。・・・今も。・見直し 日本語、文法、情報量の3点から検討し、どれも矛盾がないことを 確認するこの見直し、矛盾に気づかなければどうにもなりません。でも、わたしには、この「矛盾に気づく」ということがとても難しいのです。自分で書いた訳文だから、どうがんばっても客観的にみることができない。でも、客観的にみなければ矛盾には気づけない。先月のトライアリスト東京の講座でそのことを先生に話してみたところ、アドバイスをいただくことができました先生いわく 「客観的にみる」というのはなかなか難しい。具体的な方法が あるわけではないから、いわゆる精神論っぽい話になってしまう。 だから、「訳文にあるおかしいところを見つける」という訓練を 重ねるのもひとつの方法。 日頃からそうしていると、自分の訳文でもおかしいところを 見つけやすくなる。とのこと。なるほど~。トライアリスト東京の日本語講座には、そういう側面もあったのかという出来事があってしばらくしたころ。返却された課題を見直していて、矛盾を見つけました!!いつものように、訳に困ったところです。原文:126 patients with locally advanced and metastatic pancreatic cancer訳例:局所進行膵癌患者および転移巣のある患者126例私の訳:転移性局所進行膵癌患者126例「locally advanced」と「metastatic」がそれぞれに「pancreatic cancer」を修飾するのか、それともひとつにまとまるのか。わたしはひとつにまとめてしまったのですが、訳例では別々。これは、英語の文法じゃ解決できません。では、どこをみると別々だと判断できるのか。その根拠はどこに?そう考えたとき、訳語が目に入りました。「転移性局所進行膵癌」って、ありえないのでは・・・?「転移性」と「局所性」は、相反する性質のもの。転移性なら局所性ではなく、局所性なら転移性ではない。ならば、この2つをひとつにまとめてしまう選択肢はありえない。「日本語の矛盾」とはこういうことか、と実感しました。同時に、「日本語の文献を読んでおかしいところを見つける」ということが思ったよりも全然できていなかったことにも気づきました。今後は、もっと意識して日本語の文献を読んでいこうと思いますさて、余談ですが。8月下旬、タンザニアに9日間の旅行に行ってきました海外旅行といえば、現地のことばタンザニアはスワヒリ語です。最初はあいさつぐらいは、と思って勉強し始めたのですが、思ったよりも簡単だったので片言での会話をめざして、例文と単語を覚え、文法もちょっと勉強していきました。ただし、現在形一人称限定(笑)話せるかな~、話せたらいいな~、とどきどきしながら出かけたところ、思ったよりもずっと話すことができました自己紹介で名前を言ったり、聞いたり、出身を言ったり、動物は何を見たとか、どの動物が好きとか。ちょっと話すと、たいていの人が「ここに住んでるの?」と聞いてきて、うれしくもありびっくりもしました。あいさつ以上のスワヒリ語を勉強していく人って、少ないのかな。印象的だったのは、スワヒリ語で話したときの相手の笑顔。とってもとっても、うれしそうに笑うんです。英語じゃ絶対に見れない笑顔。現地のことばを勉強していってよかったな、と思いました人気ブログランキング動物もたっくさん見てきたよ~
September 6, 2010
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