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【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“警察小説競作 鼓動”評価:★★★★☆ アンソロジー。全5話。● 大沢在昌 『雷鳴』 ● 今野敏 『刑事調査官』 ● 白川道 『誰がために』● 永瀬隼介 『ロシアン・トラップ』 ● 乃南アサ 『とどろきセブン』大沢作品は、鮫シリーズの短編でした!!鮫シリーズといえば長編という感じがしてたので、新鮮でおもしろかったです(*´▽`*)あと、『誰がために』。これ、胸にきます。少年法がかかえる矛盾をするどくついていて、とても考えさせられる話です。素敵ですね。白川さんの他の作品が読んでみたいと思います。『ロシアン・トラップ』もいいです。おもしろい。永瀬さんも白川さん同様初めて読んだ作家さんでしたが、よかったです(*´▽`*)全体を通して、警察小説と言いながらも、かなり叙情性のあるお話が多かったです♪とっても楽しめました(*´ー`)=== 31冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月30日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“人はなぜ戦争をするのか”評価:★★★☆☆ 高校時代は倫理が嫌いで、大学の哲学関連の授業は退屈で・・・。これらがなぜ嫌いだったかというと、最終的に答えのでないことを一生懸命考えて定義付けしてるだけに思えたから。(『死』とは何か。『生きる』とは。などなど)でも、よく考えると自分はどちらかというと答えの出ない命題を一人悶々と考えたりするのが好きだと気づきました(;^ω^Aんで、フロイトを読んでみました。なるほど!!と唸ってしまうところもあれば、ん??(・_・?)と首をひねりたくなるところもあって。でも、目に見えないもの、考えても正解の見えないものを理論的、体系的に考え、定義づけたりするってすごいな~とただ感心しました。=== 30冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月29日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“老子・荘子の言葉100選”評価:★★★☆☆ 老子と荘子の言葉を各50個ずつ、計100個集めて解説をつけたものです。うーーーむ( ̄~ ̄;)好き嫌い、読むときの気分によって評価は大きく割れるところですね~。確かにものすごくいい言葉ばかりです。ただ、私はもっと煩悩にまみれた人間を少しだけ良い方向へ向けてくれるような言葉が好きなんです。なんていうかな、人間は汚い、利己的な部分があると認めたうえで語られる言葉というのでしょうか。そういうのが私好みなのです。しかし、ここに取り上げられているのは、例えるなら『悩む事なかれ。悩みなぞこの大きな宇宙の中ではちっぽけにすぎない。』ってな感じのなんともスケールのでかいことがほとんど。人間ってのはそこまで悟るのに時間がかかるし、悟れずに死んでいく人間がほとんど。そこまで達観できないのです。だから苦しい。井上陽水さんの歌に『傘がない』ってのがありましたが、あれと同じ気持ちです。『傘がない』は、都会では自殺する人が増えていると新聞に書いてある。でも、自分にとってはそんなことよりも、雨が降っている今傘がないことの方が問題だ、というようなことを歌っているのです。つまり、宇宙がどれだけでかかろうが、世界では自分よりもっと大きなことで苦しんでいる人がいようが、そんなことを知ったからといって自分の悩みが昇華するわけないということです。今、彼氏と別れて悩んでいる女の子に、「世界では毎日食べるものがなく死んでいく人がたくさんいるのに、恋愛の悩みなんて贅沢だよ」なんて慰めて、その子が心癒されるでしょうか?そんなことをつらつらと思いました、読んでて(;^ω^A でも、ここまで皮肉って読む私も相当嫌なヤツだよな・・・。ちょっと落ち込んだときなんかにはいいエッセンスになるでしょうが、心底落ち込んでいるときにこんな仙人の悟りみたいなこと言われたら、私はやはり嫌だと思います(笑)=== 29冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月26日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“自分らしい幸せに気づくシェイクスピアの言葉” 評価:★★★★☆ シェイクスピア作品には、たくさんの、本当にたくさんの言い言葉がありますよね♪人生訓のような言葉、箴言、名言・・・。どの作品にもそこかしこにあったりします、素敵な言葉たちが(*^m^*)そういった言葉を集めて解説を付けたのがこの本。とってもよかったです♪これを読んで、シェイクスピア作品は全部読みたいと改めて思いました♪=== 28冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月25日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“これでも朝日新聞を読みますか?” 評価:★★★★★ 安倍政権を潰した“言論テロ”、反日・反米で中国・北朝鮮との友好大事、「南京大虐殺」「従軍慰安婦」の捏造報道、荒唐無稽な「地球貢献国家」論!!「朝日新聞のどこがクオリティペーパーと言えるのだろうか。こんな政治ビラまがいの新聞に振り回されてきたことこそ戦後の日本の不幸である。-----日本の歴史、文化に対する破壊的な感情こそ、この新聞が持つ特徴なのである」 (帯より)朝日新聞関連の本は、以前にも『朝日新聞の大研究』や『朝日新聞の正義』、『朝日新聞のトンデモ読者投稿』等を読みました。どれもこれも興味深く読めました。そして、この本。これは去年末に出版されたもので、主に雑誌『WiLL』で連載されているコラム等をまとめたものです。おもしろいです。朝日新聞の政治ビラっぷりを改めて痛感させられました。朝日新聞については以前の記事で色々と書き、今回の感想もそれと重複するところが多くあるのであまり書かないでおきます。ただ、朝日新聞というのは、己の間違いには頬被り、その点を指摘されれば論点ずらしで逆ギレ。しかし、他の間違いにはそれこそ小さなことでも鬼の首を取ったように糾弾し、些事も大問題として叩きまくる。つまり、反日プロパガンダをまき散らすことに狂奔する新聞であるということだけは言っておきたい。中・韓・北朝鮮の走狗としか言いようがないですよね。朝日新聞にかかれば、中国のガス田問題も、反日暴動も、北朝鮮のミサイル発射問題、核開発も、全て日本ひいては日米同盟のせいになってしまう。もはや、中立・公平であるべきジャーナリズムの片鱗もない朝日新聞。実際に、文化大革命の際、唯一中国入りを許された新聞。その背景には、中国に不利益をもたらすことは書かないという条件を朝日側が受け入れたという事実がある。彼らは真実を伝えるべきジャーナリズム精神を放擲したのだ。だから、彼らが自分たちを『クオリティーペーパー』だの『社会の木鐸』だのと言うたびに、「ジョーク!?」と思ってしまうのは私だけではないでしょう。朝日新聞とは、ありもしないことをさも事実のように書き、虚報をまき散らす。そして、虚報が証明されても謝罪しないどころか論点をすりかえさらに日本を批判。日本の国益を損なう大問題も、中・韓・北朝鮮の不利益になるならスルー。もはや、新聞ではなくただの政治ビラですよね。プロパガンダをまき散らすだけで日本国民に何の益ももたらさないどころか、日本を貶めるばかり。そして、何より驚くべきは、朝日新聞と軌を一にする地方紙のいかに多いことか。沖縄を始め、日本中に根を下ろすプロパガンダもどきの新聞。もはや新聞からは正しい情報を得ることが難しくなっていると思います。そういや、この本の中でも「アサヒる」って造語がとりあげられてました(笑)めちゃくちゃ言い得て妙なこの言葉。でも、「アサヒる」で通じるほどアサヒが虚報・捏造を繰り返してきているということが浸透していると思うと、少しだけ未来に希望が持てます。一番怖ろしいのは、朝日新聞が正しいと信じて疑わない人が増えていくことですからね。最後になりましたが、今一番重要なお話。『人権擁護法案』について。この法案、名前にダマされてはいけません!!内容をよく読んでみてください。明らかに『人権蹂躙法案』です。一度は良識ある議員たちの尽力により廃案になったものの、未だ諦めずに再び可決させようと目論むバカ議員がいます。俗耳に入り易い言葉を使った法案ですが、実情は全く逆です。聞こえのよい言葉にだまされないでください。=== 27冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月24日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“墜落遺体”評価:★★★★★ 1985年8月12日、群馬県・御巣鷹山に日航機123便が墜落。なんの覚悟も準備もできないまま、一瞬にして520人の生命が奪われた。本書は、当時、遺体の身元確認の責任者として、最前線で捜査にあたった著者が、全遺体の身元が確認されるまでの127日間を、渾身の力で書きつくした、悲しみ、怒り、そして汗と涙にあふれた記録である。(「BOOK」データベースより)この事故のことはリアルタイムでは知りませんが、日本史上最悪の飛行機事故として知ってはいました。凄惨ですね。人は自分の愛する人を突然失ったときどうなるのか。特にこの事故は、遺体は見るも無惨な形になっている人がほとんどだったわけで。家族のそのときの衝撃は察するに余りあります。どの遺族も、突然の訃報に対し驚き、怒り、悲しみ・・・。色々な感情が渦巻いて、怒りを誰にぶつければいいのかわからない。どんなに悲しくても涙を流し続けるだけではダメで、遺体確認など、様々な手続きをしなければならなくて。読んでいて、涙が溢れました。遺族はもとより、遺体確認に携わる警察、医者、看護師・・・そういった方々にとってもとてもつらいことだったと思います。私が特に胸をしめつけられたのは、以下の描写です。P90より。一家の希望が虚しい残骸に変わり、どんなに心が破壊され、喪失したとしても、失ったものは帰らず、人生はそのまま進行していく。「僕は泣きません」前頭部が飛び、両手の前腕部、両下肢がちぎれた黒焦げの父の遺体の側で、十四歳の長男が唇をかんでいる。妻はドライアイスで冷たく凍った夫の胸を素手のままさすっていた。「泣いたほうがいいよ。我慢するなよ」担当の若い警察官が声をかけ、少年の肩を軽く叩く。「僕は泣きません・・・・・・」震える声で少年は同じことばを必死にしぼりだした。「泣けよ」といった警察官の目からボロボロと涙がこぼれ落ちている。確認の説明をした歯科医師が、にじみでる涙を押し戻そうとして天井の一角を見あげている。少年の気丈さに涙が出ました。警察官や医師の気持ちもよくわかります。仕事だからとわりきれるものじゃないんですよね。遺族に感情移入してしまうし、これが自分の家族だったらと思ってしまう。・・・言葉がありません。この事故は遺族に、そして、この事故に関わった警察、医師、ボランティア、等々の人々に大きな傷を与えたことでしょう。そしてその傷は薄れることはあっても消えることはないのだと思います。=== 26冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月23日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“狂気の愛”評価:★★☆☆☆ 評論集。・・・・・・・・・(・_・?) って感じでした。意味が・・・意味がわからない。これは文字通りの意味です。つまり、何を言っているのか文章自体が理解できませんでしたorz言い回しが婉曲で難解で。もっとはっきりと言ってくれ!!(ρ_;)大学のゼミで読んだハンナ・アレントの著書ぐらいわかりにくかったです( ̄~ ̄;) 例えば、「○○は××である。」って単純な文を、この本では、「まるで△△が▼▼というくらいに●●であった○○はあたかも▲▲が叫びだすような激しさで××である。」ってな感じ(;^ω^A こんな迂遠な文章を訳された訳者に平伏orz結局途中で疲弊しきってあとは斜め読みしてしまいました・・・。=== 25冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月21日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“警察小説競作 決断”評価:★★★★★ アンソロジー。全6話。● 逢坂剛 『昔なじみ』 ● 佐々木譲 『逸脱』● 柴田よしき 『大根の花』 ● 戸梶圭太 『闇を駆け抜けろ』● 貫井徳郎 『ストックホルムの埋み火』 ● 横山秀夫 『暗箱』おもしろかったです!!いいですよね、アンソロジーは。色々な作家さんの作品を一度で読めちゃうんだから、お得感めっちゃありますよね?(*^m^*) この中で初めて読む作家さんは、戸梶圭太さんだけでした。他の方は少なくとも一作品は読んだことある方ばかり。それでも充分満足させてくれましたよ~♪逢坂剛さんの『昔なじみ』は、『相棒に気をつけろ』に収録された作品の後日談だとか。そっちは読んでないけれど問題なく読めてとってもおもしろかったです。軽快な感じが好きでした★佐々木譲さんの『逸脱』は、駐在さんが、交通事故として処理された高校生の不審死の真相を追うものでした。この事件って実際にあったものだと思います。とある高校生がバイク事故で死亡したとされるんですが、その状況は不可解そのもの。例えば、フルフェイスのヘルメットが遺体の横に落ちていたり、手袋が脱げた状態で落ちてたり。明らかに交通事故にみせかけたと思われる状況。さらに、死亡した高校生は同級生からいじめに遭っていたということも後に判明する。どこでだったかは忘れましたが、全く同じ事件があったと記憶しています。この作品のラストは衝撃です。しかしカタルシスというかなんというか。スッキリはしますね、正直。天網恢々疎にして漏らさず。正義は勝つ。そんな感じです。柴田よしきさんの話は、どうも読んだ後もスッキリしない。中途半端に切り取っただけの物語に思えました。そして解説を読んでそう思った理由が判明。この作品の主人公は、RIKOシリーズに出てくる刑事さんなのだそうで。このシリーズを読んでない私には中途半端な状態のパズルを見ているような感じがしましたが、きっとシリーズ続けて読んでからこの作品を読むとしっくりくるのだと思います。戸梶圭太さんの作品は、かなりユーモラスなんだけど、どこか残酷というか。その絶妙なバランスがおもしろかったです。実際こんな刑事や医者がいたら嫌だけど(笑)でも、徹底した懲悪ぶりが読んでて爽快でした。貫井徳郎さんは、さすがという感じ。短編でありながらしっかり最後にどんでん返しがありました!!驚天動地の結末です!!横山秀夫さんも、横山さんらしさがてんこ盛り(*^m^*)人生の機微とでも言いましょうか。警察小説でありながら、なおかつ心の琴線に触れるようなお話で。これぞ横山作品という感じです(*´▽`*)いや~おもしろかった。満腹満腹(笑)警察もの好きでアンソロジーも好き。この二つが揃えばもう大好き(笑)『警察小説競作』は、『鼓動』というものも出てます。それも買ってありますので近々読みますね(*^m^*) === 24冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月20日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“車輪の下で”評価:★★★★☆ --- 梗概 -------------地方の小さな田舎町で、神童ともてはやされるほど優秀なハンス。彼は家族、ひいては町中が期待する中、神学校を受験し、好成績で合格する。入学後も学内でトップをとり続け、周囲からも優秀な生徒だと認められるハンス。しかし、彼はしだいに学問への興味を失い、それに従い成績もどんどん下がっていく。そして、いつしかハンスは優等生から劣等生へと成り下がり、ついには退学にまで追い込まれた。学校をやめたハンスは故郷へ戻り、新たな道を歩み始めたのだが・・・。----------------------生意気な、だが幸せな感情にとらわれ、自分は本当に、頬のぽっちゃりしたお人よしの同級生たちとは違う、もっと優れた存在なのではないかと考え、ひょっとしたらずっと高い場所から優越感を持って彼らを見下ろすことが許されるのではないか、という思いに浸った。(P25より) 高校時代に新潮文庫から出ていた『車輪の下』を買ったのですが、数行読んでポイッとしたままでした。しかし、光文社から出たとあって再挑戦のつもりで読んでみると・・・。感慨無量です。誰しもが少なからずハンスと同じ思いを、青春時代に持ったことと思います。私も例に漏れず、ハンスと同じように懊悩しました。若い頃って世界がすごく狭いんですよね。それゆえに変な全能感を持ったり、驕慢になったりしちゃうんです。そういう若い頃の自分を、大人になってから気づけば「若気の至りだな~恥ずかしいやつ」って軽く笑い飛ばせるんでしょうが。もし、自分が全能で誰よりも優れていると信じていて、それが唯一自分を支えるものだったとしたら、その自信が瓦解したとき、若者はアイデンティティを失ってしまうのかもしれません。そして、生きる気力が摩耗していく。よくわかります、こういう気持ち。若いときは何にでもなれると思っていたし、夢は叶うという確信が、根拠もないのにあったりして。凡人は、小さな挫折を繰り返す中で次第に自分がいかに驕っていたか、無謀だったか、そしてそれが若さゆえであったことに気が付いていって、大人になる。“特別”でなく“普通”の大人になることをスムーズに受け入れられる。でも、ハンスのように小さい頃から周囲に期待され、できることが当たり前だと思われている秀才にとっては、“普通”の大人になることさえ、本人はもとより、周囲も受け入れられないんですよね。そして、その重圧に若者は押しつぶされそうになる。それを乗り越えられるといいけれど、優秀であれば優秀であるほど、周囲の期待が大きければ大きいほど、その自分像からの脱皮が困難になる。ハンスも例に漏れず、うまく脱皮できなかった不幸な若者の一人なんだと思います。自分の青春時代を思い出して、ちょっと胸が苦しくなりました。私も若かったな~と今では思えますが、当時はとっても苦しかったんですよね・・・( ̄~ ̄;)=== 23冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月17日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“弥勒の掌”評価:★★★☆☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------辻は高校教師。教え子と浮気したことにより、すっかり夫婦関係が冷え切ったまま三年という月日が流れていた。そんなある日、突然妻が失踪した。警察には夫婦の不仲を理由に辻に妻殺害の容疑をかけられる。身の潔白を証明するために、辻は独自で調査を始める。一方、妻を何者かに殺害された警察官蛯原も、妻の仇を取るために独断で捜査を開始。辻と蛯原、二人が調査の結果辿り着いたのは、“弥勒の掌”という新興宗教だった!!----------------------実は、途中で彼らの妻の秘密についてはなんとなくわかりました。ただ、それ以降を読んでいくとやっぱり私の推理は間違ってるのかな~と思い始めて。しかし、最終的にはあってました!!でも、さすが我孫子武丸さんですよね。私ごときでも推測できる謎でありながら、やはりそれを確信させるような描写はなく、むしろ、やはり間違っていたんだと思うようなトリックがしかけられてるのです!!絶対ダマされますよ!!時間軸にやられた!!うますぎますね~。我孫子マジック!!ただ、妻殺しの犯人を推理するのはヒントがなくて難しかったです。でも、この作品は犯人当てのためというより、ダマされた驚くためにあると思うので、その点では満足です♪なのに★3つはなぜか?それは我孫子武丸作品であるということと、『殺戮の病』を読んだ後だということです(;^ω^A まず、我孫子作品というだけに読む前から期待でハードルが上がりまくってるから、何も期待せずに読むときよりは評価が厳しくなってしまいます(;^ω^A そして、『殺戮の病』というすんぱらしい叙述トリックを読んでしまうと、他にどんなに秀逸な作品があってもかすんでしまうというかなんというか・・・( ̄~ ̄;)でも、一作品としてはとってもおもしろかったし、楽しめたし、ダマされました!!やっぱり我孫子武丸さんはすごいですね。天才だ~(*^m^*)=== 22冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月16日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“オンディーヌ” 評価:★★★☆☆ --- 梗概 -------------水の精であるオンディーヌは、森に住む漁師の養女として暮らしていた。あるとき、騎士ハンスが偶然オンディーヌの家を訪れる。そこで出会った二人。オンディーヌはハンスに一目惚れし、ハンスもまたオンディーヌに惹かれていく。恋に落ちた二人は一緒に暮らし始めるのだが・・・。----------------------好きな相手は遠ざけないことですね。距離ができれば、たとえ信じてはいても、おもかげは薄くなる。(P96より) 死を思うことで、逆にこの世は一瞬ごとに美しく見える。(P137より) オンディーヌ!!実はずっとずっと読みたいと思っていて、ジロドゥの戯曲集も買おうかと思ったほど!!(ただ、この戯曲集四千円弱とあまりにも高いため二の足を踏んでました(;^ω^A )それが、光文社古典新訳文庫から出版されました!!もう運命としか言いようがない(笑)ってなわけで早速購入。・・・なるほど。期待が大きかっただけに評価も辛口になってしまいましたが、なかなかおもしろいです。途中は、オンディーヌのおしゃべりっぷりやストーカーっぽい執着ぶりにイラッとさせられますが(笑)ラストはかなり好き!!ふと、人魚姫を思い出したりしました。ただ、戯曲はついついシェイクスピアと比較してしまいます(;^ω^A そうすると評価がちょいと辛めになっちゃいますね~。シェイクスピアはやはりおもしろい( ̄ー ̄)=== 21冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月15日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“屋根裏の散歩者”評価:★★★★★ 江戸川乱歩全集第一巻。全22話。● 二銭銅貨 ● 一枚の切符 ● 恐ろしき錯誤 ● 二癈人● 双生児 ● D坂の殺人事件 ● 心理試験 ● 黒手組● 赤い部屋 ● 日記帳 ● 算盤が恋を語る話 ● 幽霊 ● 盗難 ● 白昼夢 ● 指環 ● 夢遊病者の死 ● 百面相役者 ● 屋根裏の散歩者 ● 一人二役 ● 疑惑 ● 人間椅子 ● 接吻ちょっとちょっと!!めっちゃくちゃおもしろいじゃないですかっ!!江戸川乱歩って今まで全く読んだことがありませんでした。有名すぎて手が出せなかったというかなんというか。古い作品だからきっとおもしろくないだろう、とか、おどろおどろしい作品ばかり書いてるんだろう、とか、まったく根拠のない先入観があってずっとスルーしてきました。だけれど、去年全集が出ていることを知りちょっくら読んでみようかと思ったのです。光文社から直接全30巻をまとめて買うとちょっとした特典がついてくるということだったので、まとめて買おうかとも思いましたが、もし買って自分の好みじゃなかったらダメだしな~と思ってまとめ買いは断念。しかし、こんなにおもしろいなら一気買いしとけばよかったーーーorz今更言っても後の祭りですが・・・。 どれもこれもおもしろい!!22話も収録されているにもかかわらずおもしろくない作品はなく、どの作品も秀逸なのですっ(*´▽`*)そして、かなり分厚いのですが、途中で飽きることもなかったです!!へたすりゃ寝食忘れて一気読みしちゃうところでした(笑)しかし、そういうわけにもいかぬので、なんとか自分を叱咤してキリのいいところで読むのをやめてました。う~ん。ホントいいですね。遅ればせながら江戸川乱歩の偉大さに気づきました(笑)これはもう30巻全部集めること決定です。あぁ~これほどのクオリティー高い作品たちをあと29冊も読めるなんて!!全巻読み終えるまでは死んでも死に切れませんね(笑)=== 20冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月14日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“肉体の悪魔”評価:★★★☆☆ --- 梗概 -------------第一次大戦下のフランス。パリの学校に通う15歳の「僕」は、ある日、19歳の美しい人妻マルトと出会う。二人は年齢の差を超えて愛し合い、マルトの新居でともに過ごすようになる。やがてマルトの妊娠が判明したことから、二人の愛は破滅に向かって進んでいく・・・・・。(裏カバーより)----------------------愛とは二人のエゴイズムにほかならないし、自分たちのためにすべてを犠牲にし、嘘で生きていくものなのだ。(P90より) 仏文学ですよ( ̄ー ̄)日本文学も理解できない私に仏文学は雲の上の存在ですねーー(笑)これは文学作品読んだ後に私が抱く感想としてもっとも多い、「で、何が言いたいの?」っていうのは全くなく、言わんとするテーマがものすんごく理解できました!!イッツミラクル(◎-◎;) ただ、理解できたけれど、好みかと言われるとそうでもない。恋愛がテーマだからかな?(私は恋愛ものが苦手なので(;^ω^A )好みではないけれど、この作者は天才だと感じましたよっ!!ここまで描写しきる筆力や感性、天才としか言いようがありません!!早熟な少年の恋愛模様(こう書くと安っぽい響きだな・・・( ̄~ ̄;) )。年上の人妻との恋に苦悩する少年。恋愛感情に翻弄されているかと思いきや、他方ではそんな自分の感情を論理的に分析したりする冷静さを持っていたり。その曖昧さ、アンバランスさの描写が絶妙なんですね~。うん。すごいですね、ラディゲさん。何がすごいって、この作品の出来もさることながら、これを10代で書いたってことです!!シンジラレナイw(@。@;)w 私が10代の頃だったら、絶対こんな感性で、筆力で書けないですもん。もちろん、20代の今でも書けないし、これからも書けないでしょうけどね(笑)=== 19冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月04日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“新美南吉童話集”評価:★★★★★ 童話集。全20話。● ごん狐 ● 手袋を買いに ● 狐 ● 和太郎さんと牛● 牛をつないだ椿の木 ● 一年生たちとひよめ ● うぐいすぶえを ふけば● こぞうさんの おきょう ● 里の春、山の春 ● くまの こ● げたに ばける ● さると さむらい ● ぬすびとと こひつじ● お母さんたち ● でんでんむしの かなしみ ● 小さい太郎の悲しみ● 久助君の話 ● 疣 ● 花をうめる ● おじいさんのランプ・・・(ρ_;)どれも素晴らしいです!!甲乙付けがたく、どれが一番よかったかなんて決められないくらい!! いくつかは、子供の頃に親に読み聞かせてもらった話もありました。でも、子供の時読んだのと大人になってから読むのとでは、全く違うものがみえてくる。感じられる。童話だけあって、ストーリー自体は簡単明瞭。単純なんだけど、浅くなく、深みがある。含蓄がある。童話って、大人になってから読むと綺麗ごとだけの理想論ばかりで現実世界から乖離したものって多々あるんだけど、新美さんのはそういったものとは一線を画してます。どの話も、現実から目をそむけず、ままならないことを拒まず受け入れ前向きにいきていこうというメッセージが伝わってきます(*´ー`)単純に、大人になっても子供のころの純粋さを忘れないでいよう。とか、子供が持つ理想の社会を大人社会にも求めるといった、バカみたいな理想論じゃないんですよねーー。子供から大人になる道すがら、理想・理論通りには進まない現実に直面しても、腐らずにそれでも一生懸命生き抜こう。それが大人になることなんだ。って、そういうことを教えてくれます。確かに、子供の頃って、正しいことが正しいと通るのが当たり前だったり、綺麗事や理想論を持ち出しても誰も非難しなかったし、それを実現することも、小さな子供社会では可能だったして。でも、大人になるとそうじゃない。1+1が2にならないこともあるし、正しいことも正しくないとされることもあるんですよね。(例えば、極論で言えば、共産主義っていうのは究極の理想なんだけど、現実問題実現可能性はゼロ。)人間の醜い部分も拒まず受け入れる。清濁併せ呑む姿勢が、どの話からも見られます。子供たちは、子供時代の自由気ままな世界から、自分の思うようにはいかないこともあり、かつ他人と協調しあって生きて行かねばならぬ大人の世界へ少しずつ足を踏み入れる。それが大人になることだと、徐々に理解していくんです。いや~素晴らしいですね。大人にも是非読んでもらいたいお話ばかりです(*^m^*)=== 18冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月03日

【Amazonで購入】 【楽天ブックスで購入】“チーム・バチスタの栄光 下”評価:★★★★☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------田口の目の前で発生した術中死。田口は自分の手には負えないと判断し、その旨を病院長に伝える。すると、この謎の術死を調べるために厚生省からとある人物が派遣されてきた。その人物は白鳥という名のお役人。しかし、そのキャラクターは奇天烈で、田口は面喰らいながらも彼とともに事件解明へと再び調査を開始する!!----------------------いや~白鳥さん!!すごいキャラクターですね(*^m^*)めちゃくちゃパンチがあります!!謎解きだけなら★3つかな?と思いましたが、白鳥のキャラやユーモアセンスなどを勘案すれば、★3つでは少なすぎますね(笑)おもしろかった~(*´ー`)田口&白鳥シリーズは続編も読みたいですね♪関係ない話ですが、なぜか白鳥と奥田英朗さんの伊良部先生がだぶりました(笑)自由人で少しメタボ気味なところが似てるような・・・( ̄ー ̄)ニヤリ=== 17冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2008年03月02日
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