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2023.12.03
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第50話「我が名は…」

文(ウェン)帝の命を受け、崖から落ちた凌不疑(リンブーイー)の捜索に向かった三皇子。
深手を負った不疑はかろうじて山肌の蔓に絡まり生きていた。
三皇子は懸命な救出作業を見守っていたが、程少商(チォンシャオシャン)の心配が的中し、左(ズオ)将軍が引き上げを手伝うふりをして縄を切ろうとする。
しかし目を光らせていた三皇子が気づき、あっけなく捕まった。
「…呼応する仲間を待っているのか?だが奴らは永遠に来ないぞ
 収監して拷問せよ!死んでも構わぬ!」

凌不疑は崖から引き上げられ、三皇子が急いで宮中に運び込んだ。

「琴の弦?」
「少商の弦です…意識を失っても誰にも触らせないとは…」
皇帝は老三の話を聞いて少商がいないことを思い出し、すぐ呼ぶよう命じた。
曹(ツァオ)常侍(ジョウジ)は程娘子ならすでに回廊にいると伝えたが、本人曰く凌将軍とは縁が尽きたので会えないという。
「首に縄をつけても連れてこい!」
しかしその時、殿外から少商の笛の音が聞こえてきた。

凌不疑は叶わなかった少商との成婚の夢を見た。
…もし私を独りにするなら一生許さない、来世も、来来世も許さないから!…
このまま死を選べば2度と少商は許してくれないだろう。
走馬灯のように蘇る少商との思い出、それが不疑の生きる希望となった。
…それから別院に花畑を作る、琴と笛で合奏するの、私たち2人で共白髪となり生死を共に…

こうして不疑は峠を越え、夜が明ける。
「もう凌将軍は大丈夫です!」
医官の声を聞いた少商は部屋の中をのぞき、不疑の無事を見届けてから倒れた。




少商が目を覚ますと皇后が付き添っていた。
「せっかく子晟が目覚めたのに、そんな様子では心配になる」

少商は自分が子晟でも同じ選択をしたと理解を示したが、何が真心で何が計略なのか分からなくなったという。
「あんな仕打ちは承服できない、敵を殺したいのなら、そう言って欲しかった
 私も一緒に行く、たとえ黄泉だとしても一緒に行くのに…
 でも私を独りにするのは許せない、しかも私のためだなんて…
 幼い頃は両親に捨てられ、今度は愛する人に捨てられた
 陛下と皇后から教わりました、夫婦は一心同体だと…そうでしょう?
 でも私だけが一心で彼は隠し事ばかり、一心だったことがあったのでしょうか?」
「…もう決めたのね?」
「決めました」
すると皇后は納得できるまで調べるよう勧めた。
全てが分かった時、少商がどんな選択をしても支持するという。
「余とは違ってあなたの人生は順当であって欲しい、余の分までしっかり生きるの」

少商は袁慎(ユエンシェン)に頼んで淳于(チュンユー)氏と会うことにした。
実は淳于氏は血の海の城陽侯符を目撃し、衝撃のあまり錯乱してしまったという。
人を見ても暴れるだけで会話もできず、今は廷尉獄に収監されていた。
実は少商は兼ねてから城陽侯夫妻が仲睦まじく見えず、凌益(リンイー)がなぜ非難されると知りながら後添えを迎えたのか疑問だったという。
「そうか、弱みを握られ、娶るしかなかったと…」

少商は淳于氏に凌益が死んだと教えた。
「当時、あなたが流産した理由を知ってる?家職に聞いたの
 凌益はあなたの飲食に薬を盛らせた、長年、服用すれば身ごもれなくなるわ
 彭坤(ポンクン)と結託した証拠を握れば城陽侯夫人になれると思ったの?
 凌益のごとき奸人が脅されたままで甘んじるはずない
 あなたが寄る辺もなく孤独に死ぬのを望んでいたのよ、そうしてこそ脅す気力も失せる
 …でも錯乱しているなら真相を知っても苦痛じゃないわね」
淳于氏は激しく動揺すると、ふいに凌益に叩かれた時の事を思い出した。
あの時、あまりの理不尽さに憤り、いつも手を合わせていた神像を三才観の汝陽(ジョヨウ)王妃に届けるよう頼んでいる。
すると淳于氏は急にその場にひざまずき、手を合わせて一心不乱に祈りを捧げ始めた。
「三才観の女媧様!私にどうか子供をお授けください…」

袁慎は結局、淳于氏が錯乱しているのか偽りなのか分からなかった。
すると少商はどちらにせよ生き延びるには錯乱するしかないという。
「因果応報よ、これから三才観へ行く」

意識を取り戻した凌不疑は朝堂で15年前の孤城陥落について証言することになった。
皇帝は念のため医官を待機させ、その場で薬を煎じさせている。
すると廷尉(テイイ)府・紀遵(ジーズン)が口火を切った。
「教えてくれないか、当時、孤城で一体、何が起きたのか…凌将軍?」
「私は霍(フォ)だ、凌ではない」
今も忘れられない、あれは杏の実がなる頃だった…

あの日、阿猙(アージョン)は身体が弱い阿狸(アーリー)のため、木に登って好物の杏を採ってやった
しかし木から降りる時、うっかり衣が引っかかって破れてしまう
『阿母が用意してくれた衣なのに…見つかったら罰を与えられる』
『見せて…大丈夫、僕と衣を替えよう』
阿狸は衣を交換して舅父・霍翀(フォチョン)が気づくかどうか試そうと提案した
衣なら自分が破ったと言えばいいという
『この杏は舅父と舅母に渡して、そうすれば阿母の前で僕をかばってくれる』

阿猙は阿狸の衣を着て父の部屋に入り、書卓に杏を入れた袋を置いた
すると外から父たちの声が聞こえ、咄嗟に衝立ての裏に身を隠す
衝立ての隙間から見えたのは父の背中の傷を手当しながら撤退するよう説得している姑父・凌益の姿だった
『援軍が遅すぎる、文氏は我らを見捨てた…将軍、孤城を守ってやる必要はありません』
しかし霍翀は一蹴し、妹婿という立場に免じて聞かなかったことにすると言った
その時、阿猙は凌益が背後からいきなり父を刺すところを目撃する
『ぐっ…やはり敵と通じていたか…』
『なぜ降伏せぬのだ?英雄になるため我らまで道連れにすると?!
 援軍は来ない、いや来られぬのだ、誰も来ない…』
阿猙は父の最期を目の当たりにしながら、嗚咽が漏れないよう必死に自分の口を押さえた…

「凌益の結託した相手が誰なのか謎のままでした
 しかし寿春(ジュシュン)で突き止めたのです、凌益と共に孤城を陥れたのが彭坤だと…」

…阿猙が息を潜めて隠れていると、誰かが入って来た
『投降の説得では?なぜ殺した?!』
『霍翀は強情だ、絶対に投降などしない…殺さねばいつか報復される
 だが家族は見逃せるだろう?』
『誰が見逃すと?霍翀がいなくなったのなら攻める絶好の機会だ
 孤城が陥落すれば文帝の敗北を決定づける、共に主公を入城させるぞ』
『騙したのか?!家族は見逃すという約束だ』
『お前だけだ、どちらにせよ兵が殺す』
すると凌益たちは出て行った
阿猙の足元まで流れて来た霍翀の鮮血、すると建物に火が放たれ、阿猙は煙を吸い込んで気を失ってしまう
しかし運良く、その日は孤城に大雨が降った

阿猙が目覚める頃にはすっかり日も暮れ、外は見渡す限りの骸と血の海が広がっていた
すると突然、父の妹・霍君華(フォジュンホワ)が現れ、生き残った2人は身を隠すことにする
その時、稲光が暗闇を照らし、城門が見えた
霍君華は悲鳴を上げ、咄嗟に甥の顔を手で覆ったが、阿猙は姑母の指の隙間からその情景を見てしまう
城楼には父や叔父たちの生首が並び、その中に阿狸の顔があった…



「衣を替えた阿狸は私の代わりに死んだのです」
2人は賊軍がいなくなるまで丸二日、飲まず食わずで死人の山に隠れ、城門を逃げ出した。
我が子の無惨な姿を見た霍君華は時に錯乱し、時に呆け、ずっと息子の名を叫びながら、都へ戻ろうと言い続けたという。
そして2人は何度となく死にかけること2年、やっと都へ到着し、皇帝に謁見した。
実は当時、霍君華は甥が凌益に殺されないよう阿狸と呼んでいたという。
『童よ、そなたは…』
皇帝はあの時、不疑に名を聞いた。
しかし錯乱した婦女と幼子に過ぎない自分たちに闘う術などなく、不疑は身分を偽ったという。
『私の名は…凌不疑』



不疑は敵を討つために阿狸の身分でいるしかなかった。
賊を父と見なし、本名を隠したのも全ては仇を葬り去るためだったという。
「父のため、霍一族のため、孤城の民のため、孤城陥落に関わった者には代償を払わせる!
 それも達成間近と思えた…
 都へ戻った私は密かに探り始めるも、凌益が次々と証拠を隠滅、そして結局、私は負けた
 凌益は関わった者を彭坤も含めて全て殺害、姑母も身体が持たずに無念のうちに病死した…
 こうして証人が全て消え、望みは潰えた
 正当に凌賊を捕らえられぬなら、自ら手を下すのみ…」
「これぞ同害報復…」
皇帝は不疑の前まで歩いて行くと、もう一度、あの時と同じように聞いた。
「童よ、自ら言ってみよ、お前の名は?」
「私の名は…霍無傷(フォウーシャン)」

つづく


。゚(∩ω∩`)゚。 しゃんしゃ〜ん!





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最終更新日  2023.12.03 00:04:42
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