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2016.04.03
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調子良くセル一発で掛かり、アイドリングも安定しているクラブマンのエンジンだが、エンジンヘッド辺りからの打音が大きく気になる。恐らくバルブクリアランスが少し狂っているのではないかと思われるのだが、クラブマンの場合、カブ系やセローのようにエンジンにタペット調製用ホールが無いためにヘッドカバーを開けての調製となるので、ヘッドカバーガスケットも必要となり、どうしようかと迷っていた。

走行距離からしてヘッドを開けるには至らないと思われるが、この事もあるので、一度中を見てみる必要があると判断して、ガスケットを発注していたらHONDAから届いた。
クラブマンのヘッドカバーはタンクを外すだけで、上部の4本のボルトを緩める事によって外す事ができる。CB750はフレームが邪魔してヘッドを外すにはエンジンを降ろす必要があるようなので、その事を思えば整備性は良い方だ。
しかし、この4本のボルトはアルミ製のカムシャフトホルダーに開けられた雌穴に留められるようになっているため、大きな力で締めるとホルダー側のネジ穴が直ぐに壊れてしまうようだ。因みに締め付けトルクはSMによると1.0~1.4kg-m(6ミリボルト)なので、大した力ではない。
ヘッドカバーの締め付けトルクはどの車種も大きくはない。過去にオイル漏れにより、ボンゴのヘッドカバーパッキンを交換した事があったが、トルクレンチが無いので、緩めるときの手の力の感覚を覚えておき、締め付けたのだが、その時もかなり軽かったのを覚えている。
4本のヘッドカバーボルトを外す前に車体を左右に大きく傾けて、ヘッドのオイルをクランクケース内に落として置かないと、カバーを開けた時にオイルがこぼれる事があるので注意が必要だ。
プラグキャップとブリーザーチューブを外すとヘッドカバーが外れる。ヘッド部分は予想通り綺麗なものだ。このエンジンはサブロッカーアームが備わり複雑なヘッドとなっているが、カムシャフトとロッカーアームの当たり面の変摩耗も見受けられず、カムシャフトの潤滑も十分に行われていた。ヘッドカバーの中側には噂通りのオイルラインが通り、噴射用の4つの穴が確認出来た。この穴が予想以上に小さいので、一寸した事でオイルの潤滑不足に陥る事が理解できる。掃除する必要がないくらい綺麗だったが念のためにドレンボルトとブリーザチャンバーカバーを外し、パーツクリーナーと圧縮エアーでオイル通路のクリーニングを行う。
IMG_1982.JPG
ゴム製のHONDA純正ヘッドカバーガスケット
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IMG_1980.jpg
オイル通路とドレンボルト
IMG_1979.jpg
ヘッドカバーの中側





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Last updated  2016.04.03 06:14:56
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