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先ずは純正色の赤に塗られたフレーム、スイングアーム、サイドスタンド、エンジンハンガーから始めて行く。塗装の剥離方法は色々あるが、今回はディスクグラインダーにカップブラシを付けてガシガシ落として行く方式をとった。
使用したカップブラシは「ひねり剛腕」なので純正の硬い塗膜でも簡単に剥離できるが、大きなフレームでも意外と複雑であり、カップが届かない箇所はインパクトドライバーに小サイズのホイールワイヤブラシを取り付けての剥離となる。それでも届かない箇所は、剥離剤を塗ってワイヤブラシで擦っての剥離となる。一見、簡単そうだが、やってみるとこれがなかなか時間が掛かる。
剥離をしていてフレームの上部右側中央辺りに、腐食と思われる穴が開いている事に気づいた。長さ1.5cm程度の穴なので、強度的には問題ないと思われるが、折角塗装するので直して置くことにした。
見た目より強度を重視して、昨年amazonプライムデーで購入した半自動溶接機MIG120Lにてアーク溶接を行う事にした。溶接と言えば最初に買ったスズキッドは溶接棒を使用するタイプであったので、アークを出すのにコツがいる事と、薄物には使用出来ない事と、溶接面が見にくいし片手が塞がるので使用出来るパーツが限られていた。
MIG120Lは横浜のイーノウなる会社が販売する半自動溶接機でTIG溶接も出来る優れ物であり、ワイヤが自動で出て来るので、溶接棒より遙かに簡単である。今年の正月に近所の写真屋が明るさに応じて自動で色が変わる遮光ガラスが付いた溶接ヘルメットを購入したと言うので、セール期間中に同じ物を購入して貰っていた事もあり、それも試す機会でもあった。
フレームの穴の箇所に直接溶接しても穴が広がるだけなので、鉄の端材を切って穴にあてがい溶け込ますようにして溶接したが、部材が少し大きすぎて余った部分を削り落とすのに時間が掛かった。穴が塞がったので強度も出たし良しとしよう。
サイドスタンドの剥離を行うべく、分解していたら取り付け部分に近い箇所が曲がっている事に気づいたので、ガスバナーで炙ってハンマーで叩いて修正の上、塗装剥離を行った。
フレーム他全てのパーツの剥離作業が終わったので、錆があった箇所に赤サビ転換剤を塗って、シンナーでクリーニングしてプラサフを吹こうとして、水を掛けてみたら弾いてしまう。油分があるようなのでパーツクリーナーを吹いてみるが油膜を落とし切れない。どうも剥離剤が悪さをしているようなので、余りやりたくないが丸ごと中性洗剤で洗った。念のためにパーツクリーナーを吹いてやっとプラサフ塗装の準備が出来た。
TLM50のフレーム
錆が出て汚れたスイングアーム
グランインダーに取り付けたひねり剛腕カップブラシ
穴が開いたフレーム
半自動溶接機MIG120L
ハイガー産業株式会社の自動液晶溶接面HGーLY300A
溶接修理したフレーム
塗装剥離を終えたフレーム類
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