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出版なんでも相談室(見返りを期待してはいけないが、謹呈したらこんなこともある)前回、本を出版したら知人に謹呈することをお勧めしましたが、これに関する私の体験をご紹介します。実は、私は学生時代にお世話になった先輩に拙著を謹呈したことがあります。卒業以来、20数年も会っていなかったのですが、感謝の気持ちをこめて拙著を送ったところ、心暖まる電話をちょうだいし、すっかり恐縮しました。それだけではありません。後日、拙著のテーマでセミナーまで企画していただき、なんと130名もの参加者を集めていただきました。また、お世話になっているS出版社のF社長に謹呈したときは、S出版社の広報誌に拙著を写真入りで紹介していただきました。こうした見返りを期待してはいけませんが、本を謹呈することで、思わぬチャンスにめぐまれることもあります。ですから、出版したら、まずは知人等に感謝の気持ちをこめて謹呈することをお勧めします。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月31日
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出版なんでも相談室(出版後はこうしよう)「本が出版されたら、それだけで満足」と思う方も多いでしょう。私にも、その気持ちはわかります。苦労して書いた原稿が全国の書店に並んでいるのを見ると、「われながらよくがんばった」と満足し、それ以上のことはなかなか考えられないものです。しかし、せっかく苦労して書き上げた本です。せめて、できる範囲で宣伝してみましょう。宣伝といっても、大げさに考える必要はありません。身近なことを心がければよいのです。まずは、重要な取引先や知人に本を謹呈しましょう。出版社によっては10~20册程度を、著者に代わって謹呈してくれることもあります。しかし、できるなら、著者自身が一筆添えて謹呈することをお勧めします。そのほうが「本を出しました。どうぞお読みください」という気持ちが伝わるからです。また、受け取る側も、著者自身から贈られたほうがうれしいものです。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月30日
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出版なんでも相談室(校正のポイントは2つ)原稿を書き上げてホッとすると、つい校正を忘れてしまいがちです。その気持ちはわかりますが、いくら原稿の中身がすばらしくても、校正をしていないと、執筆者の姿勢が疑われてしまいます。校正のポイントは2つあります。第一は「文章(内容)」のチェックです。ここでは「文字」を追うのではなく、文章(内容)を重点的に見ます。具体的には次のことに注意して読みます。・ 論理の展開が矛盾していないか・ 誤解をまねく表現はないか・ 表現が回りくどくないか・ 記述が重複していないか第二のポイントは「文字」のチェックです。ここでは文章の内容にとらわれず、ひたすら文字だけを追います。内容に気をとられると、文字を「見る」のではなく、ついつい「読んで」しまうからです。あやしいと思える言葉は辞書を使って調べてください。たとえば、「ここでは『伸びる』と書いたが、『延びる』が正しいのではないか」といった具合です。パソコンで書いた場合には、変換ミスにご注意ください。たとえば「企業」が「起業」になっていたり、「週間」が「習慣」になっていないか、といった具合です。校正していない原稿は、少し読んだだけでわりますので、ぜひご注意ください。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月29日
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出版なんでも相談室(自分史のような原稿はダメ)テーマはしっかりしているものの、原稿に自分の足跡を長々と書く、いわゆる自分史のような原稿も多いものです。リストラ後、見事に独立開業をはたしたWさんがいます。Wさんはそのノウハウを書こうと考えていました。ところが、原稿を見ると、リストラで辛い目にあった体験談が長々と書かれていました。そこで、私はWさんにこう言いました。「辛い体験はWさんにとって忘れがたいでしょうが、読者には直接関係ありません。Wさんの個人的な体験はできるだけ削除して、本題の独立開業ノウハウを書いてください」Wさんは、いちおうは私のアドバイスを受け入れたものの、その後の原稿を見ても、なかなか自分史色が抜けませんでした。結局、自分史色が抜けるまでに半年もかかりました。一般人がいざ原稿を書こうとすると、自分の思い入ればかりが先に立って、自分史を綴ってしまいがちです。しかし、いくら自分史を書いたところで、編集者は決して採用してくれません。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月28日
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出版なんでも相談室(感情むき出しの原稿はダメ)自分の主張を前面に押し出すのはよいのですが、つい気持ちが高ぶって、感情むき出しにして原稿を書く人がいます。たとえば、こんな感じです。「転職ノウハウ」を解説した本が多く出版されているが、どれも机上の空論にすぎない。しょせんは厳しいリストラを経験したことのない学者や評論家が頭の中でこねくり回した観念論だ。だから、説得力がまったくない。私のように実際にリストラにあい、何度も面接試験で落とされた人間でなければ、本当の転職法など書けるはずがない。たしかにそのとおりかもしれませんが、このように感情むき出しにされると、まともに読もうという気がなくなります。出版を目指すならば、気持ちを落ち着けて、冷静な気持ちで書くべきです。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月26日
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出版なんでも相談室(なれなれしい原稿はダメ)読者に親近感を抱いてもらうために、変になれなれしく書く人がいます。たとえば次のような感じです。なにも会社にしがみつかなくても、生きていく道はあるはずですよね。私たちから見れば、断じてそう思いたいじゃないですか。しょせん会社という器は、永遠にあるわけじゃないですもんね。そう思いませんか?書いた本人は、くだけた感じを出そうとしているのでしょうが、読者はそうは感じません。ふざけた感じがして、まともに読もうという気がなくなります。(編集者ならなおさらです)単調な話が続いたあとで、多少くだけた感じで書くのはいいでしょうが、それも程度の問題です。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月26日
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出版なんでも相談室(内輪話のような原稿はダメ)自分の身の回りのことばかりに気が向いて、肝心の読者に注意が向けられていない原稿があります。たとえば、こんな原稿です。同世代の友人と酒を飲めば、口をついて出てくるのは「リストラ」の4文字。いったい会社は、私たち中高年を必要としているのだろうか、と思ってしまいます。私も正々堂々の中年、今年50歳になります。ついこの間まではサラリーマン生活をしていました。「やっぱり、おまえもか! オレもだよ!」と、酔いがまわるにつれ、「やんなっちゃうよな」「やっぱり、次、考えたほうがいいかもな」となります。それでも杯は気持ちよく傾けられ、お互い酔うにつれ、気分だけは上々なんですが・・・。こうした内輪話のような記述が続くと、読者は読む気をなくしていきます。友人同士で回し読みする小冊子ならこれでもよいでしょうが、メジャーの出版を目指すのであれば、もっと多くの人に向かって書く必要があります。内輪話をいくら書いても、編集者は見向きもしてくれません。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月25日
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出版なんでも相談室(会話を多用した原稿には、こんな欠点が)原稿を書く際に、会話を多用する人がいます。ひどいときは、ほとんどすべてを会話形式で通そうとします。単調な記述が続いたり、雰囲気を変えるために、一部に会話を取り入れるのはよいと思います。しかし、あまりにも会話を多用しすぎると、取り込める情報量が激減するとともに、紙幅ばかり食って、全体に間延びした感じになります。必要な知識や技術を端的に書かなくてはならないビジネス書や自己啓発書などの場合、会話形式はあまり向いていないのです。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月24日
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出版なんでも相談室(横文字(カタカナ言葉)の多い原稿はわかりづらい)横文字(カタカナ言葉)を多用した原稿は、なんとも言えない違和感があります。違和感があるだけならまだよいのですが、文章によっては意味が通じなくなることがあります。横文字を使うと格好が良いと思う人もいるでしょうが、やはりそれも程度の問題です。日本語で書いてわかるものは、できるだけ日本語を使ったほうがよいでしょう。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月23日
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出版なんでも相談室(焦点が定まっていない原稿はダメ)企画の相談を寄せられた方に、「この企画を通じて読者に訴えたいことは何ですか?」と質問することがあります。すると、あれもこれもと、たくさんの事柄をあげてくる人がいます。しかし、多くの事柄を並べてしまうと、訴求力が低下し、なかなかアピールできません。出版社の心を動かすには、主張を端的に言い表わさなくてはなりません。たとえば、私が「人前で話す技術」に関する本を出版したときは、次の2つのことを前面に押し出してアピールしました。「臆病な人ほど聴衆に支持される」「大切なのは話し方ではなく、話す内容」このように、大きな柱となる主張を明確にすることで、訴求力は格段にアップします。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月22日
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出版なんでも相談室(抽象的な原稿はダメ)原稿を書く際に、変に格好をつけて、やたらと抽象的に書く人がいます。「具体的に書くこと」を、レベルが低いと勘違いしているかのようです。抽象的な記述は一見、格好よく見えますが、漠然としていて読み手はイメージがつかめません。執筆者は情報を発信する側なので、ややもすると、「自分が主役」と思いがちです。そして、知らず知らずのうちに、「自分が上で、読み手は下」と勘違いし、わざとむずかしく書こうとするのです。いくら「自分が主役」と思っても、原稿を読んでもらえないのでは、何の意味もありません。読み手を見下した原稿など、採用されるはずがありません。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月21日
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出版なんでも相談室(手抜きの原稿はダメ)書いた本人にはわかっても、第三者が読むとわからないことがあります。説明が不足していて、読み手の役に立たないのです。きびしい言い方をすると、執筆者の手抜きといえるでしょう。たとえば、こんな原稿です。「コンサルタントとして独立したら、まずは3人の顧客(クライアント)を獲得しましょう。3人の顧客に懇切丁寧に指導して結果をだせば、あとは口コミで新たな顧客を得ることができるからです」さて、この原稿をご覧になって、役に立つでしょうか?読み手が一番知りたいのは、どうやって最初の3人の顧客を得るか、です。こうした肝心なことには一切触れず、たんに「3人の顧客を獲得しましょう」と言ったところで、読み手の役には立ちません。これでは何も言っていないのと同じです。出版社にアピールするのであれば、読み手が知りたいことをきちんと書くべきです。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月20日
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出版なんでも相談室(自己陶酔的な原稿はダメ)原稿を書くときに、つい自己陶酔的な気分にひたって書いてしまう人がいます。そして、やっかいなことに、そうした原稿を書く人にかぎって頑固です。私は自己陶酔的な原稿に接するたびに、「この記述では出版社には採用されません」と執筆者に注意を促しますが、「いや、その点は譲れない」と言って、聞く耳をもちません。自己陶酔的に書くケースに、エッセイ調に仕上げる人がいます。ビジネス書や自己啓発書の場合、エッセイ調の記述は嫌われます。その理由は、伝えるべき技術やノウハウを端的に表現できないからです。ちなみに、エッセイを出版社に売り込んでも、採用される可能性はかぎりなくゼロに近いといえます。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月19日
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出版なんでも相談室(大上段にかまえた原稿はダメ)原稿を書く際に、つい気合いが入りすぎて、大上段にかまえてしまう人がいます。そして、「日本経済云々」とか「社会システム云々」などと、やたらと大きな事柄を取り上げてしまいます。こうした大きな事柄を前面に出すと、著者の主張が薄まって、なかなか伝わらなくなります。また、大上段にかまえたあとに、どんなにすばらしいことが書いてあっても、編集者に読んでもらえません。読んでもらえなければ、採用されることもありません。大上段にかまえるのではなく、できるだけ身近に感じられる事柄を取り上げながら、主張を展開するほうが効果的です。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月18日
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出版なんでも相談室(引用を多用した原稿はダメ)たんに「能書き」を書くだけでも問題なのに、引用を多用して、長々と「能書き」を書く人がいます。これは最悪です。引用が長くなると、著者の主張が伝わりにくくなります。そして、編集者はこう思います。「こんな一般論を書く人ならたくさん知っている。なにも、あなたに書いてもらう必要はない」引用を多用するのは、自分の原稿を権威づけたいからです。しかし、学術書ならいざ知らず、一般の原稿を書く際には最低限に抑えたいものです。引用を多用するよりも、自分の主張を端的に示したほうが、はるかに編集者にアピールできるからです。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月17日
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出版なんでも相談室(出版社に嫌われる原稿というものがある)出版社に嫌われる原稿というものがあります。怖いのは、ちょっと気を抜くと、誰でも「嫌われる原稿」を書いてしまうことです。そこで、今回からはその代表的なものを紹介していこうと思います。嫌われる原稿の第一、それは「能書き」の長い原稿です。出版社にアピールする原稿を書くには、素早く本論に入ることが大切です。ところが、冒頭から枝葉のことを長々と書く人は多いものです。では、どうして能書きが長くなるのでしょうか。これには2つの理由があります。1つは、「知識をひけらかしたい」という欲求です。原稿を書く際に、つい力が入って、「どうだ、オレはすごいんだぞ!」という気持ちになってしまうのです。しかし、そんな能書きを長々と書いても、編集者は決してすごいなどとは思ってくれません。もう1つの理由は、本題に関する記述に自信がないことです。自信がないから、能書きを長く書いてごまかそうとするのです。そんな原稿が採用されるはずがありません。自分の主張に自信がないなら、自信がもてるまで頑張るべきです。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月16日
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出版なんでも相談室(企画出版(商業出版)とは)企画出版(商業出版)とは、出版社が費用を全額負担して出版する形態です。したがって、著者には金銭的な負担は一切ありません。それどころか、印税を受け取ることができます。ある程度の規模以上の出版社になれば、出版された本は文字どおり、全国の書店に並びます。発刊直後に5~10册くらい平積みされることもあります。また出版社によっては、新聞などに広告を出してくれます。広告費用はもちろん出版社が負担します。もし、多くの読者に読んでもらいたいと思うならば、この企画出版をねらうべきです。本を出版すること自体に価値を見い出すのならば、共同出版でもよいのですが、ひとりでも多くの読者に読んでもらいたいのなら、やはり企画出版しないとむずかしいといえます。これまでお話してきたように、共同出版では売れないからです。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月15日
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出版なんでも相談室(そのとき、あなたはどの書棚に行きますか?)前回の続きです。同じ書棚に小説やエッセイやビジネス本など、雑多な本が並べられたらどうなるでしょうか?結論はズバリ、売れなくなる、ということです。今、皆さんが営業のノウハウ本を求めているとします。その際に、書店のどのコーナーに足を運びますか?ビジネスコーナーの中の「営業」関連の書棚ですね。まちがっても、共同出版社のコーナーへは行かないはずです。だから、いくら書店に置かれるといっても、共同出版社の棚に置かれたのでは売れません。私は共同出版を批判しているのではありません。ただ、「売れる」と期待して共同出版すると、がっかりする結果になる、と言いたいのです。お世話になった人や知人に無料で本を進呈するのであれば、共同出版はとても有効な方法だと思います。「これまでお世話になりました」という感謝の気持ちをこめて、本を贈呈すれば、喜ばれるはずです。一部の書店に置かれることは、いわばオマケのような感覚でとらえればよいのです。そうしないと、見事に期待を裏切られます。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月14日
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出版なんでも相談室(共同出版本が置かれる場所とは)共同出版専門の会社から出版された本が書店に並ぶといっても、それは前回お話したとおり、ごく一部の書店に、きわめて短期間置かれるだけです。それだけではありません。一番の問題は置かれる場所です。実は、多くの書店は共同出版社の本を置いてくれません。そこで、共同出版社は書店の棚を有料で借りて、そこに共同出版した本を陳列します。要するに、お金を出して書店の棚のスペースを借り、そこに「○○出版社のコーナー」を設け、共同出版された本を並べるということです。スペースを借りるといっても、それはかなり狭いスペースです。しかも、そこに小説やエッセイやビジネス本など、雑多な本が並べられます。この場合、どのようなことがおきるでしょうか。次回はこの点についてお話します。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月13日
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出版なんでも相談室(共同出版本が売れないわけ)お世話になった人や知人に無料で進呈するのであれば、共同出版はとても有効だと思います。「これまでお世話になりました」という感謝の気持ちをこめて、本を贈呈すれば、喜ばれると思います。しかし、不特定多数の読者に読んでもらいたい、という思いで共同出版をしても、まず期待は裏切られるはずです。その理由は、まともに書店には置かれないからです。共同出版社の営業マンは、「一定期間、書店に置かれます」と言いますが、せいぜい30~300店舗に置かれるだけです。しかも、きわめて短期間です。仮に300店舗の書店に1週間置かれたとして、いったい何冊売れるでしょうか。通常の出版の場合、初版で少なくとも3000部は刷ります。そうしないと主だった全国の書店に並べることができないからです。わずか300店舗に置くぐらいでは、とても売れません。実は、売れない最大の理由はもっと別のところにあります。次回はこの点についてお話します。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月12日
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出版なんでも相談室(共同出版(協力出版)とは)共同出版(協力出版)とは、著者と出版社が費用を折半して出版する形態です。最近、新聞等で「あなたの原稿をお寄せください」とか、「あなたの原稿を本にします」という広告が増えていますが、これらは共同出版を専門に手がける会社の広告です。一般から原稿を募集し、費用を折半して出版するわけです。共同出版される本のジャンルはきわめて広く、小説やエッセイ、詩歌といった文芸ものから、ビジネス書や自己啓発書、実用書などのノンフィクションまで、多岐にわたっています。共同出版で著者が負担する金額はまちまちです。50万円程度でできるものから、数百万円かかるものまでありますが、200~250万円程度が一般的です。共同出版された本が書店に並ぶことはありますが、多くの場合、一部の限られた書店に一時期置かれるにすぎません。実は、この点に惑わされる人が多いのですが、それについては次回お話いたします。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月11日
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出版なんでも相談室(自費出版とは)自費出版とは、著者が費用を全額負担して出版する形態で、印刷会社はもちろんのこと、出版社も手がけています。最近、自分史を書く人が増えていますが、自分史のほとんどが自費出版です。その他、エッセイや詩集を自費出版したり、絵画集や写真集を自費出版する人もいます。自費出版された本が一般の書店に並ぶことはありません。自費出版本を扱う書店もありますが、それはごく一部にすぎません。また、著者自身が書店を開拓して置いてもらうことも可能ですが、一般の人にはなかなかそこまでできません。自費出版にかかる費用はまちまちです。印刷部数や装丁などによって、かなり差がでます。数十万円でできるものもあれば、数百万円かかるものもあります。なお、自費出版本は多くの場合、親戚や知人への贈呈目的で作られるため、一般的にはそれほど部数を刷ることはありません。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月10日
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出版なんでも相談室(出版の3つの形態とは)このブログを始めてからいろいろなお問い合わせが寄せられるようになりました。一番多いのは出版企画に関するお問い合わせですが、それに次いで多いのは、出版形態に関するお問い合わせです。出版形態は大きく次の3つにわかれます。1 自費出版2 共同出版(協力出版)3 企画出版(商業出版)これら3つの出版形態に対して誤った認識をするケースが多く、それがもとで悩む方が多いようです。そこで次回からは、これら3つの出版形態について、順を追って整理していきたいと思います。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月09日
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出版なんでも相談室(体験をベースにしたノウハウ性は訴求力あり)ある方(Kさん)が当方に原稿を寄せてくれました。Kさんはこれまでに多くの国を旅行されたのですが、原稿にはそのKさん個人の旅行記でした。しかし、個人的な旅行の体験を書いただけでは、おそらくどの出版社も注目してはくれません。そこで、Kさんと何度かメールでやり取りしたのですが、しばらくすると、Kさんは海外旅行には、既存のガイドブックには書かれていない、いろいろな不便がある、と言いました。そして、「これから海外旅行に行く人は、私と同じように、きっとこれらの不便を感じるはずです」と言います。早速、その内容を企画書にまとめたところ、すぐに出版社に採用され、出版をはたしました。単に個人の体験を書くだけでは、なかなか出版はできませんが、Kさんのように、個人の体験をベースにして、ノウハウ性を出すことができれば、訴求力が増し、出版される可能性は高まります。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月08日
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出版なんでも相談室(塾生のこんな声がたまらなく嬉しいです)先日、朝日新聞に起業ノウハウの本を出版した塾生(Kさん)のことが大きく記事に取り上げられていました。さっそくKさんにメールを送ったところ、「出版したおかげで記事にしてもらえました。毎日新聞やその他マスコミからも取材の申し出を受けました」との返事が返ってきました。メールの文面から、Kさんの喜びが伝わってきました。また、個人でコーチング業を営んでいるSさんからは、「出版後、問い合わせが増えてきました。今、第2弾の企画を考えているところです」との喜びの声が寄せられました。こうした声を聞くたびに、本当に嬉しくなります。出版塾をやってよかった、と思える瞬間です。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月07日
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出版なんでも相談室(こんな切り口にすれば訴求力はアップする)前回の続きです。私はBさんに、こう言いました。「Bさんの個人的な活動を並べるのではなく、ボランティアの入門書のようなものを書いてみたらいかがでしょうか」と。実は、Bさんの体験記には、ボランティアの初歩も知らずに救援活動に参加し、かえって現場を混乱させる人たちの例が取り上げられていたのです。もし、だれにでもわかるようなボランティアの入門書を書けば、ボランティアの初心者はもちろんのこと、これからボランティアをしたいと考える人たちの役にも立つはずです。それだけではありません。ボランティアの協力を得る被災地の人たちにも大いに役立つはずです。そして、Bさん自身の体験談は、具体的な事例として盛り込めばよいのです。このように、体験をベースにして、切り口をかえれば、訴求力は格段にアップします。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月06日
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出版なんでも相談室(こんな原稿をどう思いますか?)こんなお問い合わせが寄せられたことがあります。「ボランティア活動で得た経験を書いてみたいのですが、出版社に採用されるでしょうか?」この方(Bさん)は、「大地震のあった被災地での救援活動をまとめたい」と考えていたのです。そして、すでに原稿も書き上げていました。さっそく原稿を拝見したのですが、そこにはBさん自身の救援活動のことがこと細かに書かれていました。さて、この原稿は出版社に採用されるでしょうか?残念ながら、答は「NO」です。それどころか、下手をすると、まともに読んでもらえない可能性すらあります。個人的なボランティア活動をいくら詳細に書いたところで、編集者は関心を示さないからです。このように、当方には、一見するとモノにならないような原稿(企画)が寄せられてきます。しかし、前回もお話したように、それはあくまでも「一見すると」です。実は、この企画でさえも、切り口をかえればモノになる可能性がでてきます。次回はこの点についてお話したいと思います。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月05日
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出版なんでも相談室(一見平凡でも、光るものを秘めている企画はたくさんある)編集者に聞くと、出版社に寄せられる原稿(企画)のほとんどが採用されないと言います。おそらく採用される確率は1%を大きく下回っているはずです。当方にもいろいろな企画が寄せられますが、一見すると、どれも採用されそうにないものばかりです。こうした現実を見ると、編集者が言うことも納得できます。ただし、それはあくまでも「一見すると」です。企画書に書いてある表面上の文言をさっと読んだかぎりでは、どれも採用されないと思えるものばかりです。しかし、寄せられた企画書をじっくり読んでみると、「この企画には光る何かが埋もれているかもしれない」と感じさせるものもたくさんあります。少しおおげさな言い方をすると、企画書の文面の行間を読むような姿勢で見ていくと、その中に光るものを感じることが多々あります。そのようなときは、こちらからメールで問い合わせます。そして、その企画の内容について何度かやり取りするうちに、徐々に光るものが見えてくるのです。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月04日
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出版なんでも相談室(こんな原稿がモノになる)前回触れたように、「実証」のある経験やノウハウをもとに書いた原稿は、出版社の心を動かします。経営コンサルタントの塾生Aさんは、それまでの指導経験をもとに、中小企業の経営者に警告を発するという内容の原稿を書きました。もちろんAさんの主張は長年の経営指導の場で「実証」を得ています。このことが説得力ある原稿を生み、出版を実現しました。同じく塾生のBさんは、長年部下の育成に尽力され、多くの人材を育ててきました。この「実証」をもとに、人材育成法の原稿をまとめ、やはり出版をはたしています。このように仕事等を通じて得たものが、現実の場で証明されていれば、それは十分に書く価値があります。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月03日
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出版なんでも相談室(この姿勢が出版社の心を動かす)前回お伝えしたように、価値ある原稿が書けるかどうかは、「実証」の有無によります。どんなに小さな実証であっても、現実の場で効果を発揮したのであれば、決してひとりよがりの内容ではありません。「私はこの方法で成果を得た」「この方法で実績を上げることができた」と胸を張って言えるはずです。それを「読者に役立ててほしい」という気持ちでアピールすればよいのです。この姿勢こそが出版社の心を動かすのです。出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月02日
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出版なんでも相談室(価値ある原稿が書けるかどうかは、ココで判断しよう)価値ある原稿が書けるかどうか。この点は大いに気になるはずです。しかし、あまり複雑に考える必要はありません。「実証」があるかどうかで判断すればよいのです。自分の得た結論が、現実の場で実証されているのであれば、大いに自信をもってください。私はかつて資格スクールで10年間にわたって講師を務めてきましたが、そのデビューは散々なものでした。なんと、受講生アンケートで零点をつけられるほどのダメ講師でした。ところがその後、試行錯誤を繰り返し、自分なりにわかりやすく説明する方法をつかみ、最後は講師陣で最高点をとるまでになりました。この「実証」が自信となり、「『わかりやすい!』と言われたいなら、こう喋ろう」(毎日新聞社)を出版することができました。このように言うと、「講師陣で最高点をとるなんてすごい」と思う方もいるでしょうが、最高点をとったといっても、十数人の中で一番になったにすぎません。しかし、この程度の実績でも、編集者の心を動かすことはできるのです。皆さんのなかにも、「そういえば、自分にもこんな実績があった」と思いあたる方がいらっしゃるのではないでしょうか?出版なんでも相談室(畑田)h.hatada@xa.ejnet.ne.jp出版塾塾長の顔写真と出版塾の新聞記事出版塾通信講座:「自分の本」を出版する方法
2006年10月01日
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