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以前おばあちゃんの「忘れられない味」をご紹介したので、今回は私の大好きな、かわいい(?)おじいちゃんのお話を。***********************うちのじいちゃんは、まめな人だ。そして努力を惜しまない人だ。以前、脳梗塞で倒れ、以来右半身が麻痺した状態になった。まったく右手足がまったく動かせなかった状態から、毎日、ちょっとずつ、本当にちょっとずつリハビリと歩く訓練を繰り返し、数ヶ月かけて、杖をついて歩けるようになった。今も5mの距離を歩くのに、5分近くかかったりする。でも、それで自身の感情を乱すことなく、周囲をゆったりと待たせながら、毎日せっせと1m1分のスピードで歩き続ける。努力を努力と思っていないのだろうな。そして、好奇心旺盛で勉強が好きだ。シルバーセンターに入居したおじいちゃんが、まず一番に施設に持っていくことにした本は「科学を追及する本」(正確なタイトルは忘れました。すみません)85歳のじじいが、科学を追及するか???去年私が韓国に再び戻ると告げた後、おじいちゃんは韓国語と日本語を比較研究している本を読んだらしい。私の住んでいる「仁川」も、初めは「じんせん」と呼んでいたが、最近韓国語式に「インチョン」という呼び方を一生懸命覚えている。すでに3回ほど教えたが、その度に忘れている。しかし、絶対にあきらめない。そんなおじいちゃんが、どうしても挑戦しないものがある。それは、インターネット。さすがに使いこなせる自信がないらしい。そういうわけで、おじいちゃんやおばあちゃんと連絡を取るときは、電話ということになるのだけど・・・去年、カメラ付きの携帯電話を買い(カメラ付きのを買って、写真を送る!と末の孫と約束したため)、こつこつと説明書を読み、私の母に手伝ってもらいながらカメラを使えるようになった(らしい)し、携帯電話から、私に国際電話をかけられるようになった。ちょこちょこ私に国際電話をかけてくれるのだけど、私の勤務時間が変なシフトのせいで、おじいちゃんがかけてくれる時はいつも、私は昼寝中。ある時「3時におじいちゃんに電話するから」と母を通して伝えてもらい、そのまま私はうっかり昼寝をしてしまった。ふと目が覚めると、あらら3時半だ!!あわてておじいちゃんに電話して「ごめんねー、ちょっと昼寝しちゃったよ。」と謝って、世間話をして電話を切った。その後でおじいちゃんが、お母さんに話したこと。「てぃーかっぱちゃんから3時半に電話がかかってきたよ。日本と韓国は30分時差があるんだねぇ。」以来、おじいちゃんは、日本と韓国は30分時差があると信じて疑っていない。今日、さりげなく訂正してみたけど、ダメだった。寝坊してごめんよ、おじいちゃん。
2006.02.28
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先週の木曜日ひさしぶりに常来福に対して怒った。かなりひさしぶりに文句を言った。(離れて住んでると、一緒にすごす時間は短くて貴重だし、チャットで喧嘩なんて、私の英語のレベルではまともにできるものではないので・・・)なぜなら、常来福が率先して「同僚のF先生(と婚約者)に会いたい!一緒に晩ご飯でも食べよう!」と言うから、日曜日に晩ご飯の約束を取り付けたのだ。なーーーーーのーーーーーーに!!!!!あの野郎、急に予定を変更しやがった!!!「3年一緒に働いたLのフェアウェルがあるから。まだ会ったことの無いF先生より、Lのほうを優先させる。インチョン(私のうちがある町)には行かない!!」と。一方的。そりゃーね、あんたの言い分はよ~く分かるよ。私だって、Lにはとっても仲良くしてもらったし、私が常来福の住む町に行かない時に、フェアウェルするのは、すっごく残念だよ。でもさー、お前には「先約優先」って考えはないのか!??怒別に私と常来福二人の約束の時は、いくらキャンセルしてもいい。だけど、ど~~~して他人と約束をしているときに限って、勝手に予定を変えやがる!???・・・・というわけで、常来福は久しぶりに私の血圧を上がらせた。結局、感情的になりそうなのを抑えつつ、「ごめんなさい」は、常来福が謝るのを 私が F先生に伝える・・・ということまで話を取り付け、どうして私が怒っているかを分からせ、「で、てぃーかっぱは、Lのフェアウェルに来る?」とかま~だのんきなことをぬかしてやがるバカ野郎を適当にあしらってその日は寝た。素直に常来福に会いに行くのはしゃくだったけど、目的はLのフェアウェルだから・・・ということで、結局会いに行ってきた。バスで4時間・・・・げっそり・・・でも、会うと、やっぱりいい奴なんだよな、常来福。私が「欲しい!」と言えば服でも化粧品でも買ってくれるし(怒ってたから?笑)「疲れてる?大丈夫?」とずっと心配してくれるし。会うと笑顔を絶やさない。私が常来福の顔で一番好きな目じりの皺をたくさん作ってくれる。友達と談笑している常来福を見ながら「なんて素敵なんだろう・・・・」な~んて、結局うっとりしていたのでした。まあ、今回はどうして怒ったか分かってくれたし、F先生のほうも他にも予定があったから、がっかりさせたりせずに済んだし、PUMAでパーカを買ってくれたし(重要)ラブラブな週末が送れたから、許す。という、自己満足の日記でした。失礼いたしました。
2006.02.27
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今日読み終わった。詠美さんの文章って、やっぱり素敵だ。文字が生き物みたい。文字の一字一字が、言葉の一つ一つが、意思を持った動物みたいだと思った。詠美さんはそれらを操っているのに、紙に書いた瞬間にそれぞれに魂を吹き込む能力を持っているんだろうな。かっこいい。カバーも良かった。並んだキャラメル。「ままならない恋に 風味あり」読みたい意欲を掻き立てられた。「夕餉」が印象に残っている。ミネストローネがおいしそう。愛情スープ、大好きだ。石鹸でー 手を洗おー、石鹸でー 手を洗おー 私が一番頭に残ったのはこの表現。何でかな。 日本語の文章のルールなんて無視!でも、こう書かなきゃ、詠美さんは表現できなかったんだろうな。 素敵。「風味絶佳」もよかった。「春眠」もよかった。だけど、全体的に、感情移入して読むのが難しかった。主人公と同じテンションになって読むことができなかった。『色彩の子供』を読んだ時の感覚に似ていると思う。詠美さんの言葉の鮮やかさに「うーん」とうならされるが、心を熱くして読むことができない。『ソウルミュージック・ラバーズ・オンリー』を読んだときのようなめまいが起きない。初めて『ソウルー』を読んだとき、くらくらして全身の血が逆流したかと思った。神様だと思った。このときは、詠美さんが恋愛絶頂期!というふうに感じたのだけど・・・。『風味絶佳』は、詠美さんが大人の目から見ているように思う。10年ぐらい後で、もう一度読んでみたい。この本の風味を味わうには、私がまだ青すぎるのかもしれない。
2006.02.24
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mashaさん、ちーさん、アップルリンゴさん、めんたいこさん温かい励ましの言葉を本当にありがとうございました。彼らの授業は今日の夜あります。F先生がもし何も言わないようなら、明日ぐらいにちょっと、私のほうから話してみようかなと思っています。今回のことは、ちょうど私がどちらからも話を聞けて、どちらからも相談されやすい位置にいたために、巻き込まれちゃった・・・っていう感じですかね。学生の気持ちも分からなくはありませんが、一人で韓国へ来て、納得いかない悔しい思いをたくさん味わっているであろうF先生の気持ちのほうが、同じ日本人としてもっと理解できたために、私のほうも悩み、感情的になってしまいました。つい数週間前まで、F先生からいろいろ愚痴を聞いていました。婚約者ともすべて韓国語で話さなければいけないストレス。100%言いたいことを伝えられないストレス。結婚式の習慣の違い。婚約者の家族との付き合い方へのとまどい・・・すごく悩んでいらっしゃいました。でも、その後からちょっとずつF先生のほうが変わってきたな、と感じていました。韓国の家庭にお嫁に行き、ここで(一生とはいわないまでも)生活するっていうことを、現実として受け止めている・・・ようなことをちょっとだけ、断片的に聞きました。強い人なんだなと思います。だから、学生の出し物の一件はいい方向に進みそうもなく、本当に残念ですが、それでF先生の結婚式がすべてダメになるわけではないはずです。もっと、なにか別の方法で祝福を現せないか、再度考えてみようと思っています。ご心配や、同感、励ましなど、皆様の意見をたくさん伺うことができ、本当にうれしく思っております。改めて心からお礼を申し上げます。
2006.02.20
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昨日、韓国人の悪口ともいえそうなことを書いてしまったので、今日はいいことを書こうと思っていたんですが、明日がまた月曜日だと思うと、書かずにはいられませんでした。**********3月に 同僚の日本語のF先生が結婚する。相手は釜山の人。結婚式も釜山で挙げる。1ヶ月ぐらい前、F先生から相談を受けた。F「結婚式でね、学生の誰かに出し物をしてもらいたいんだけど・・・。夜8時のクラスとかどうかなぁ?クラスの雰囲気もいいし、ほぼ全員式に出席してくれるし。」私「そうですねー。じゃあ、先生から直接みんなに話してくださいませんか?私が話すよりいいかも・・・」ということで、そのクラスの学生5人は、結婚式で出し物をすることを承諾した。F先生が自分のクラスに戻った後、みんなで話し合ってみた。F先生の要望では「うるるる・・・感動系 よりも、あははは!と笑える系がいい」とのこと。そこで、私からいくつか提案してみたが、一番年配の学生が「それは良くない。親戚が嫌な顔をする。」と、すべて反対した。結局無難な歌ということに決定した。やばい。と思っていた。この時点で。5人で歌なんて、おとなしめな学生が多いこのクラスでできるか??その時から懸念があったのだ。だから、クイズ形式みたいな、恥ずかしくなさそうなものをいくつか提案したんだけど。その後、月が替わり、学生の一人が他のクラスへ移ってしまった。結婚式にも出席できない、とF先生に言っていた。夜8時のクラスには、新しい学生が二人入り、結婚式の話ができなくなってしまった。一番のムードメーカーの学生(前出の年配の人)が仕事が忙しくて、授業に来ない。クラスは一気にがたついた。雰囲気が変わっただけでなく、クラスのまとまりもなくなって、時には授業中に険悪なムードが漂う。そして、非常勤のオバサン先生が、私が出し物で歌うっていうことを、F先生本人にバラシやがり(普通余興で何する・・とか本人に言うか!?怒)、F先生にしてみたら「え、私が頼んだのは、てぃーかっぱ先生じゃなくて、学生たちなんだけど・・・」という事態。私たちの出し物の計画ががたついているのは当然F先生にも伝わり、F先生が学生に「(出し物)無理だったら、しなくてもいいよ?」という携帯メッセージを送ってしまった・・・・という事態になった。もう、最悪。こないだついに、学生からこんな言葉が出た。「てぃーかっぱ先生、私たち結婚式で何もしないほうがいいと思います。」その学生曰く、ムードメーカーの年配の学生は、一人歳が離れているから、どちらにしても一緒に出し物をするのは無理だろう。となると、歌うのは学生3人と(人数が少ないから)私を入れて4人。この人数では歌は恥ずかしいし、かといって、その他のことは韓国の結婚式では親戚が文句をいう可能性が高い。私も食い下がった。「韓国の結婚式だけど、結婚する人は韓国人と日本人なんだよ。日本からもお客様が来るんだよ。それにF先生がみんななら信頼できるから、お願いしたのに。」でも、もうみんなの表情は「やりたくない」で固まっていた。私ももう一度食い下がり、もう一度みんなで話し合って、2日後の授業で結論を教えてと言った。韓国の結婚式って、日本とかなり違う。式の時間も短いし、厳粛な雰囲気もあまりないし(ごたごたしている)、親が式の準備をするから本人たちの希望はあまり尊重されない。その中で、日本から親戚や友達も来るから、そしてなにより自分の結婚式だから、と出来る限りのアレンジをして、心を砕いてきたのは、他ならないF先生だ。そのF先生の結婚式なんだから。そんなことを考えながら、帰り際に学生に「一番大変なのはF先生だからね。日本と韓国って、やっぱり違うんだよ。一人で韓国に結婚しに来たんだから、一番大変なのはF先生なんだよ。F先生が幸せになることを考えて結論を出してね。」と言ったら、涙が出てしまった。学生の前で。そして二日後の授業で。「てぃーかっぱ先生、やっぱり、私たち、結婚式で歌わないことにします。」「じゃあ、私からF先生に話すことはできないから、みんなから話してね。」と言ったら、「はい」と言って帰ってしまった。新婦本人から依頼されたことを、一度承諾したにもかかわらず、今更、直接断ることが どんなに心が痛むことなのか、それを聞かされたF先生がどんなに傷つくか、あいつらにはまだ分かっていない。私は最後まで説得したつもりだ。でも、説得が足りなかったのだろうか。ただ、あいつらが無責任で他人の気持ちを考えられないだけなのだろうか。(3人の中の一人は30代の大人だぞ!?)それとも、これが韓国なんだろうか。結婚式をアレンジしようとしたF先生が無茶だったんだろうか。もう学生が話したのかどうかは、分からない。でも、月曜日、どんな顔をしてF先生に会えばいいんだろう。
2006.02.19
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今週は常来福とは会わない週末。互いの住む都市までバスで片道4時間って、やっぱり遠いから、1週おきぐらいにしか会わないのだ。まあ、先週がラブラブだったから、一人でのんびりするのもいいかな。*********************そこで今日は一人でソウルへ。先々週見かけて、忘れられなかったバッグを買いに行くことにした。結局気に入っていたバッグはなかったのだけど、気に入ったバッグを二つ買ってしまった。その後、「犬不狸 包子」(ゴブリ パオズ)という中国で大好きだった肉まんの店へ。今日行ったショッピングモールにその店が入っているのだ!!おいしかった~~~。と、気分もお腹も満たされ、安くてかわいい下着の店に入ったときのこと。店員が近づいてきたので、「これの○サイズありますか?」と韓国語で聞いてみた。 あ、○はブラのカップですが、何サイズか突っ込まないでください!若い女の子の店員は「え、えーっと・・・○サイズは無いんですが・・・。ここにあるだけです。」と答えた。私も「あ、そうですか。」と答えると、次はこう聞かれた。店員「あの、日本人のように見えるんですけど・・・。」私 「そうですけど。」店員「どうしよう、日本人か。サイズ無いんだけど・・・何て言おう」←店員の独り言・・・・・・・・・・・・は?お前なー、さっきから会話全部韓国語で成立してるだろ!!いまさら日本人だからどうしようってなにがどうしようなんだよ!?このボケ!!!!!と怒鳴りたかったけど、馬鹿らしかったので、店員を無視して店を出てしまった。あーあ、せっかくかわいかったのに。ま、でもサイズ無かったから同じことか。韓国でよくあること。私が韓国語で話してるのに、相手はわざわざ英語で話そうとしたりする。しかも英語も下手で何言ってるのかよく分からない。一体私の顔のどこが欧米人に見えるんだよ!?それと、店員にサイズとか色がないか聞くと、それに答えずに「日本人ですか?」って逆に質問してくる店員。お前には関係ないだろうが!!って言ってやりたい。いちいち「旅行か?住んでるのか?」とか聞きやがるけど、あんたに答える義務なんかない!!ほっといてくれ!!でも、こんなことでいちいち怒っていたら、私のほうが疲れてしまう。まだ少なくとも半年は韓国に住むんだから、いい加減、聞き流す方法を覚えなきゃ。****************そして帰りの地下鉄でももう一人、?な人に会った。こちらのアジュンマ(おばさん)のほうが強烈だった。お見合い式シートの地下鉄の向かいの席に座っていたアジュンマ。アジュンマなりにきれいな服を着て、おしゃれしている。靴もハイヒールのパンプスを履いて、靴下は・・・・ヨン様靴下!!!!!ソウルへ観光で来たことがある人なら、一度は見たことがあると思う、このヨン様靴下。ソウル市内の日本人観光客が多いところなら、たいてい山積みにされて売られている。私には前から疑問だった。ヨン様の靴下って・・・・・つまり、愛するヨン様を足で踏みにじることになるんじゃないだろうか?それに、誰が履くんだろう?と。実際にいるんだなぁ、履いてる人。たぶん、あのアジュンマはヨン様のファンではなく、ただ安かったから買っただけだろうと思うけど・・・。ハイヒールパンプスを履いた足の甲の部分で、さわやかに微笑んでいるヨン様。彼ならきっと、どんなに臭い足に出会っても、さわやかに微笑みをキープしていることだろう。週末の外出は楽しいな♪
2006.02.18
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ハッピー バレンタインデー!!皆さんはどんなバレンタインを過ごされたでしょうか。今日は学生にチョコを配って、学生からももらって、教室をチョコが飛び交っていました。初級の学生に「本命チョコ/義理チョコ」という言葉を教えると、喜ぶ喜ぶ。さすがに上級の学生はみんな知っていましたね。さて、常来福と私は、今日会うことはできないので、週末にすでに二人だけのバレンタインを過ごしました。常来福と付き合い始めて、来月で2年。でも、実は初めてのバレンタインなのです。なぜなら、去年の今日は、私の帰国のために、お互いにもう会うことはないだろうと思い、別れた日なのです。去年の今頃は二人とも泣いていました。彼の姿はもう見えなかったけど、彼が泣いているのを私は知っていました。私は日本に帰りたくなくて、彼の元に帰りたくて、夜泊まった釜山から彼に電話をしました。その電話に彼が出たら、日本ではなく、彼の所へ帰ろうと・・・。でも、電話はつながりませんでした。彼とは縁がなかったんだと、未練を韓国に捨てて、翌朝船で日本に渡りました。船が日本に着いたとき、私はもう吹っ切れていました。今日から、日本で、新しい生活をするんだと、背筋を伸ばし、しゃんと前を向いていました。うちへ帰って、インターネットに接続すると、1通のメールが届いていました。彼からでした。私に戻って来て欲しいと。私と一緒に未来を過ごしたいと。私を日本に帰したのは、自分の誤りだったと。混乱しました。未練は韓国に置いてきたから。でも、彼がメールを送った時間は、私が釜山から彼に電話をしようとした時間とだいたい同じぐらいの時間でした。あの時、混乱して、悩みました。でも、「NO」と言わなかったから、今年の今日の、今の私たちがあるのですね。今年は去年とはぜんぜん違う。2年目にして、初めての幸せなバレンタインでした。笑顔のバレンタインでした。常来福にもらった今年の笑顔です。ありがとう。
2006.02.14
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今日先輩先生たちと話していて、ふと思い出し、語ってしまった私の超新人時代。せっかく思い出したから、いい機会。ここにも記しておこうと思う。こんな機会でもない限り、わざわざその部分の記憶を掘り返したいとは思わないから・・・。******************************************日本語教師になることは高校生の頃からの夢だった。高校時代は国語と歴史の勉強だけは(私なりに)力を入れた。少しでも日本のことについて知っておこうと思ったから。今考えて、効果はあったかなぁ・・・・。大学進学は、日本語教育学が学べるところに限り、将来は留学もしようと考えて、できるだけ学費を抑えるために、自宅から通えるところにした。大学生時代は、識字学級のボランティアや、サークルなどで、少しでも「教える」現場に近づこうと躍起になっていた。そんな活動をしているうちに、ある福岡ではわりと名の知れた日本語学校の主任講師の目に留まり、たびたび日本人ゲストとして授業に入れてもらえるようになり、大学4年生の後期から、見習い兼非常勤講師として雇ってもらうことになった。その主任講師っていうのが、すごい人だった。忘れようにも忘れられない、あの外見。けばけばしい茶色(痛んでいる)髪にソバージュのようなパーマ。真っ赤な口紅。10本中8本の指には大振りの指輪。パンツ見えますよ!?っていうぐらいに短いタイトスカートに金ラメの入った黒の網タイツ。タバコをすぱーっと吸って、いつも口臭がする。新人育成に力を入れていたその主任は、私に「現場で学べ」とばかりに授業に臨むヒントを多くはくれなかった。自分で勉強させるために、大きなヒントだけを与えた。だけど、全くの新人であり、養成講座にも通ったことが無い私にとっては、「導入から応用練習への進め方」どころか「教材研究」が何なのか、どうやって学生に「言わせる」のか、まったく想像がつかなかった。何から手をつければいいのか分からなかった。 順序だてて教えてくれない人だった。主任からのヒントの意味を考え、教案を作るため、1週間に1回の授業のために、毎日睡眠時間は1時間。どんなに教科書とにらめっこしても分からないものはわからない。デビュー授業はどんなものだったか、まったく記憶に残っていない。緊張していたのも確かだろうが、とってもひどかったのだろう。忘れたいほど嫌な記憶っていうのは、本当に忘れられるものなのかもしれない。教案も、計画すらできないまま真っ白な状態で教室に入り、一時間突っ立ったまま終わったこともある。敬語の課を担当し(ほかのベテラン先生が導入をしてくれた後)、学生に面と向かって冗談ではない顔で「お帰りください」と言われたこともある。日本人ゲストの頃はお気に入りにされ、親切だった主任からはだんだん邪魔な存在と見なされ、授業に関係ないことで怒られてばかりになった。あいさつもされなくなった。それでも応援してくれる学生や先生たちもいたが、毎日の睡眠不足とストレスがたたったのか、異常な発汗が続いたり、胃が悪くなったり、化粧ができないほど肌が荒れたりするようになった。半年契約の一期目が終わる頃、大学も卒業し、立場だけは正式にその学院に所属できるようになった。一応契約は更新した。しかし2期目2回目の授業で「あなたはダメね。今期から入ってきた子のほうが、すでにあなたを抜いているの、分かる?」とだけ言われた。意欲なんてとうの昔になくなっていたけど、「次まではがんばろう。次まではもう一度」と思って、ストレスと体をだましてやってきたことが急にどうでもよくなった。ゴールデンウィークの連休中に、突如辞めたいと告げ、口先だけで引き止められるものの、主任と専任講師のほっとした顔を見て、一度も後ろを振り返らずにその建物を出た。学校は福岡でもっともにぎやかなショッピング街とオフィス街の一角にある。しかし、その日以来、その建物の前はいまだに通ったことがない。************************************今振り返って見て、主任と私と、どちらのほうが「ひどい」かと言えば、まちがいなく私だろうと思う。授業ができなかったこと以前に、仕事をするという自覚がなく、日本語教師という立場なのに、社会人とまともに話すことができず、礼儀もなっていなかった。授業以前の問題で怒られ続けたことも、授業プランのためのヒントも、今ならだいぶ理解できる。私が彼女の立場なら同じように怒ったかもしれない。この後、普通に就職しようと思っていたのだが、あまりの自信喪失からしばらくは立ち直れず、本当に立ち直ったのは韓国に来てからかもしれない。ここでよく本気で辞めようと思わなかったものだ、と自分の鈍感さにあきれるばかりである。後日、韓国に渡る部分もアップします。
2006.02.10
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土曜日、同僚と学生(学生だけど同い年なので友達みたいなもん)と一緒に髪を切りに行った。美容院は韓国の明洞(ミョンドン)という所。日本で言えば・・・原宿?が近いでしょうか。東京はよく分かりませんが。日本より、台北の西門町に似ている。ファッションに敏感な若者の町で、日本スタイルの服が揃っている。日本からの観光客も多い。右から左から、前から後ろから、日本語ばっかり聞こえてくる。ミョンドンに行くたびに思うんだけど、日本の女の子って、かわいい。何があんなに違うんだろう?韓国の女の子だって、かわいいのに。きれいなのに。髪の手入れが行き届いてる。ファッションの隅から隅まで気を抜いていない。ちょっとした小技の利かせ方がうまい。化粧がうまい。そして、何より思うのが、細い!!!!!!!私は美容院に行くときは、かなり気合を入れておしゃれをする。服も化粧も。もともとの顔が地味だからか、普段着で行くと、相当地味な髪型にされてしまうのだ。昨日も、服を精一杯キラキラフリフリさせて、化粧も(久しぶりに)して、るんるん気分で出かけたのに・・・。ミョンドンのアクセサリーショップで、るんるん気分でアクセを見ていた時。ふと気がつくと、周囲はみんな観光で来ているかわいい日本の女の子。髪の手入れが行き届いてる。ファッションの隅から隅まで気を抜いていない。ちょっとした小技の利かせ方がうまい。化粧がうまい。そして何より、細い!!!!!!!だんだん鏡に映っている自分を見るのが嫌になってきて、すごすごとアクセの店を去る・・・・。でも、でも!!!髪を切ったもん!!!日本人の美容師に切ってもらったもん!!!今日からこれで、私も日本人に見えるぞー!!!それにしても、韓国の生活に慣れてしまってから、すっかり外見に気を使わなくなってしまった。韓国の人だって、おしゃれな人たっくさんいるんだけど、すっぴんで外に出ても問題ないし、職場と家も歩いて3分だから・・・。出勤は朝7時前で、帰宅は夜10時前。人が多く出歩く時間は学院の中にいるし・・・。おまけに常来福は、ノーメイクの自然体の女の子が好きらしい。だから、常来福と付き合い始めて、すっぴん度は高まるばかり・・・。さらに、常来福の友達(英語の先生ども)の中にいると、日本人の私は誰より小さくて細く見える。「てぃーかっぱは no fat だから寒がりなんだよね」とか言われるほど。おしゃれもダイエットも忘れていく一方の私・・・・しかし、現実は・・・寝癖ついてても平気。 ←やばいいつも食べ物の赤ちゃんがお腹にいる。 ←自分でネタにしている去年の夏に買ったズボンが入らない。 ←深刻3月に同僚の結婚式。 ←ワンピース着るつもり!?ちょ、ちょっと・・・・心を入れ替えようかな・・・・・・たまには、ソウルに行って、かわいい女の子たち見て刺激を受ける必要があるかもなぁ・・・
2006.02.05
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私は本を読むとき、いろいろ気に入っている薄いものをしおり代わりに使う。今まで旅行した国のお金とかきれいな千代紙とかでも、私は海辺で本を読むのが好きで、その度によく風で飛ばされて、しおりを失くす。半年ほど失くさずに使っていたしおりは、去年の夏に、彼が花束とともにくれた小さなカード。西洋人のわりに(?)あまりロマンチストではない常来福がカードをくれたことなんて、その時がまだ、最初で、その後無し。こりゃぁ、大事なものだもん。しおりにしても失くさないだろう。と、思ったら。失くしたんだわ、これが。ありかは恐らく本の間。カードを本に挟んだまま、学生に本を返しちゃったらしい。けっこう、スイートなこと書いてくれたんだよね、彼にしては。学生が見てなきゃいいんだけど・・・見られたら、結構 恥ずかしいなぁ。
2006.02.01
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