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大雪とあって家に帰ってテレビをつけたら、漢字のクイズだった。翌日もテレビをつけたら、またまた難解漢字番組だ。午後8時台の番組は漢字クイズだらけなのではないか? と思うほど、どの局も花盛りだ。雑誌の編集もそうだが、あまり売れていない雑誌にかぎって、毎号似たような記事が出てくる。1つには、1回ウケたものを2度、3度と繰り返すからだが、近頃は「週刊文春」がなんとなく不倫記事だらけになってきた。1回不倫で味を占めた上に「文春砲」と持ち上げられたので、ややそちらに傾きすぎたのだろう。こうなると、急速に読者はそっぽを向くので、編集の舵の取り方がむずかしくなる。テレビが面白くないという声は、ここ数年大きくなってきたし、その上新聞もつまらないと、捨てられかけている。マスコミ、つまり情報の大衆伝達機関は、大きくいうと、偏向したら見捨てられていく。なぜなら、その記事や番組を喜ぶのは少数だからだ。さらに大衆はあきっぽい。食べものでも、おいしいからといって、毎日同じ料理を食べる人は少ないだろう。つまり同じ香り、同じ素材、同じ料理法では、それこそミシュランの星がついていても、毎日は食べられない。この大衆のあきっぽさをしっかり心得ていないと、少しずつそのマスコミは沈下していく。ところが当のマスコミは、それに気がつかないのだ。私も現場時代はそうだった。それにまた、気がついていても、それが急には直せないものなのだ。「フジテレビ」「週刊文春」「朝日新聞」は、その意味で当分注目されるだろう。★「きずな祭り2018」開催!★☆ 櫻井秀勲 音声コラム『文壇爺の文豪日記』☆ 櫻井秀勲の「書くならここを学べ!」1月31日(水)開講!櫻井秀勲の《「自分史」を創ろう!》 2月17日(土)開講!早稲田運命学研究会男と女の深層心理学講座櫻井秀勲Facebook
2018/01/25
川端康成が学生のフォーク音楽イベントのプログラムに寄稿した、という記事が出ていた。1966年のことだというから、65~66歳のことだ。川端康成というと、ノーベル文学賞をとった気むずかしい文学者、という感じをもってしまうが、実はそうではなかった。私はこの時期、鎌倉の川端邸にたびたび伺っていたが、最初の頃は何を話しても、ほとんど無言で返事さえ聞いたことがなかった。編集者仲間では「川端先生と親しく話すのはむずかしい。話題がわからない」という感じで、私もまったく同感だった。ところがヒョンなことから、先生は若い人の音楽や芸能、週刊誌の話題、皇室の方々の状況を知りたがることを知ったのだ。今回の新聞記事も、まさしくそんな川端先生の気分を伝えている。若い学生フォーク音楽のイベントプログラムに「私には清新で親愛」と評価しているのだ。「最初は場ちがいにとどまったが、やがて心がやわらぎ、楽しくなった」と書いているという。考えてみれば、このとき先生はそれほどの老人ではなかった。私たちは名声や業蹟を考えると、その人物を高齢化しがちだが、いまであれば、まだ定年になるかならないかの年齢なのだ。私が芸能人や皇室の方々とのおつき合いを話していくと、あの大きな目をさらにみひらいて驚いていたが、まだ60代だったのだから、当然といえるかもしれない。私自身もうすぐ87歳になるが、自分ではまだ老人だとは、これっぽっちも思っていない。川端康成ではないが、若い人たちの元気な姿を見るだけで「心やわらぎうらやましい」という気分になるくらいなのだ。もっと若さを吸い込もう。☆ 櫻井秀勲 音声コラム『文壇爺の文豪日記』☆櫻井秀勲の「書くならここを学べ!」 1月31日(水)開講!櫻井秀勲の《「自分史」を創ろう!》 2月17日(土)開講!早稲田運命学研究会男と女の深層心理学講座櫻井秀勲Facebook
2018/01/19
この人ほど世の中の男たちを感心、感動させた男はいなかったのではあるまいか? 同じ野球選手としていえば、10歳年上のミスタープロ野球長嶋茂雄がいるが、こちらは巨人という名門の出身で、最初から最後までスターでありつづけた男だった。同じ闘っていても、いつもスマートさが溢れていて、泥臭さが感じられなかったものだ。ところが星野仙一という男には、いつも「闘魂」の2文字がついて回り「歯を食いしばって」という表現がぴったりの勝負人生だった。年齢もまだ70歳という若さだったが、難病の膵臓がんが1年半前に判明し、それでも仕事をつづけていたようだ。プロ野球の名選手といわれると、ほとんどが球団名で呼ばれる。たとえばミスタージャイアンツといえば長嶋茂雄、ミスタータイガースといえば藤村富美男、田渕幸一、ミスターホークスといえば小久保裕紀、ミスターロッテといえば有藤通世がおり、これらの選手はそれぞれの球団に選手、監督としての骨を埋めたことになる。ところが星野仙一はミスター中日でありながら、その枠だけではおさまらず、非常に大きな足跡を残すことになっていく。それだけ野球を知り抜いていたからではないかといわれているが、選手生命を終えると、一般の選手ではコーチがやっとで、監督までやれる男はごくごく少ない。それも監督ができる選手は、毎日の試合で頭を使わなければならない捕手と3塁手、1塁手、2塁手など、内野手だといわれる。名監督はほとんどこれらの選手の中から出ているのだ。私は1968年、東京オリオンズ(現・ロッテオリオンズ)に1位入団した有藤通世君と知り合い、その後結婚するに当たって仲人になったため、プロ野球と少し関わるようになっていくのだが、この年に入団した選手の中には、のちの広島監督・山本浩二、西武監督・田渕幸一など錚々たるメンバーがいるが、星野も中日、阪神、楽天監督として、これらの中でも異才を放っている。私は仲間意識というものを大事にしている。リクルートという企業からは、多くの起業家が出ているが、周りの意識によって、思いがけない力が出てくるのではなかろうか? プロ野球でもこの年のように多くの才能豊かな選手が出揃うと、リクルート出身者ではないが、思いがけない才能が伸びる気がする。星野の才能は、これらの仲間の中で育っていったのではと考えてしまうが、それはともかく、偉大な野球人だっただけに早逝が惜しまれる。☆ 櫻井秀勲 音声コラム『文壇爺の文豪日記』☆ 櫻井秀勲の「書くならここを学べ!」 1月31日(水)開講!櫻井秀勲の《「自分史」を創ろう!》 2月17日(土)開講!早稲田運命学研究会男と女の深層心理学講座櫻井秀勲Facebook
2018/01/12
昨年末に政府参与の斎藤ウィリアム治幸氏は「公表していた経歴が誤りだった」として、公職をすべて辞任した。中でも米国のカリフォルニア大学ロサンゼルス医学部を卒業して、医師免許をもっているという部分が、すべて誤りだといっているのだ。一昨年の「ショーンK」こと川上伸一郎という男もテンプル大学で学位取得。ハーバード・ビジネススクールでMBAを得ているという経歴が誤りだったとして、テレビから姿を消したが、この言い分は、いかにもおかしいと私は思ってしまう。「経歴に誤りがあった」という言い分は、自分に責任がないように聞こえるが、実際には自分が「経歴を詐称した」ということであり、詐欺罪で訴えられることではないだろうか? 特に今回の斎藤ウィリアム治幸氏は、世耕経済産業大臣に可愛がられており。一部には相当な秘密を大臣から教えられている、とも噂されている。どうも日本は経歴詐称に甘い。芸能人の多くは、何かしら詐称している、いやプロダクション側で経歴をつくってしまっている、とも噂されている。周囲も少しぐらいならいいか、と許してしまうところもあるようだ。今回、ショーンKも「もうそろそろいいか」というテレビ側の思惑で、復帰するといいわれている。この分では、むしろ誇大宣伝しないほうがソンになっていく。今年は誰が復帰するのかわからないが、はっきりいえることは「経歴に誤りがあった」のではなく、「本人が経歴を詐称した」ということなのだ。そういう人物が周囲に多いことを知っておこう。☆櫻井秀勲 音声コラム『文壇爺の文豪日記』☆☆櫻井秀勲 著 『「適職」に出会う5つのルール』☆☆櫻井秀勲 著 『今夜から!口説き大王』☆ 早稲田運命学研究会男と女の深層心理学講座著者になりたい!実践塾櫻井秀勲の「小説家養成講座」<週末書斎勉強会> 櫻井秀勲のリーダーになるための「着眼と発想力」櫻井秀勲Facebook
2018/01/04
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