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20年後には、お寺の数はいまの半分まで激減するという。なぜ高齢者がこれだけ大勢いるのに、お寺や和尚さんが減っていくのだろうか? お葬式やお墓に対する一般人の考え方が大きく変わってきたからなのだ。 たとえば東京近辺の場合、小平霊園や松戸の八柱霊園などには、樹木葬というお墓の方式がある。一口でいえば樹木を墓石の代わりにシンボルとするスタイルだ。このお墓は基本的に継承を必要としない個人供養で、個人や夫婦で利用することが多い。 小平霊園の場合、なんと昨年の倍率は19.7倍という高率なのだ。いかに現代の人々のお墓の考え方が変化してきたか、これでわかるのではなかろうか? たとえば宗教年鑑には、全国のお寺が載っている。試みにこの住所宛に手紙を出したとすると、相当数が戻ってきてしまうだろう。ということは、誰もいない無住寺ということになる。 お寺はあるのだが、和尚さんがいないのだ。檀家がなくなったので、収入がなくなってしまったのだ。仮によぼよぼの和尚さんがいても、息子や娘は都会に行ってしまったため、永代供養など誰もしない。和尚さんが亡くなれば、もう寺ではなくなってしまうのだ。墓は荒れるままになるだろう。 そこで近頃はマンション型室内墓が大人気だ。なにしろどこも永代使用料が100万円以下なのだ。ここではお寺とはいわない。浄苑、陵苑、御廟、聖陵、清苑などなど、どこも名称に凝っているが、ここに父母の骨を納めた家族は驚くことに、年間何回も、多い家族は何十回もやってくるという。 恐らくこの納骨堂方式と樹木葬が、これからのお墓方式の中心になっていくだろう。しかしあわてて買う必要はない。墓や納骨堂を買ってしまうと「やれやれ、これで死後の居場所ができた」と、あの世に早く逝く人が多いからだ。これからはこの方式はいくらでもふえてくるので、のんびり探そう。 オンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」櫻井秀勲 著『子どもの運命は14歳で決まる!』早稲田運命学研究会きずな出版のライター養成講座櫻井秀勲の《「自分史」を書こう!》櫻井秀勲Facebook
2018/09/28
おばあちゃんが死んだ晩、近所にそれを知らせるよう、母から頼まれた11歳の娘が外に出ると、死んだはずのおばあちゃんが待っていて、孫娘に「おいでおいで」と手を振っている。何の疑いもなくついていくと、庭の隅の木の根元を掘れと手で合図する。そこにはビニールに包まれた小さな手提げ金庫があり、中には預金通帳一式が入っていた。びっくりした孫娘に「もう1度戻せ」という手ぶりを見せ、おばあちゃんはいなくなった。魔女というかどうかわからないが、この話を私に語って聞かせた女性を知っている。彼女は霊媒師的な仕事をしていたが、私はこの話を真実だと思っている。彼女は当たり前のように古い手提げ金庫をそばに置いていたのだ。東洋にも西洋にも「魔」とつく言葉は多い。魔というと邪悪なもの、と結びつけてしまう人が多いが、実は「神聖」を意味することも多いのだ。特に西洋には魔女伝説があり、魔女になるのは大変だといわれる。穴口恵子さんは『魔女入門』という1冊を書いているが「女性には誰でも魔女性がある」と、この中に書いている。それは宇宙の月と関連があり、自然界の恩寵を女性が地球にもたらした、という考えに基づいている。優しい魔女がいたからこそ、優しい地球が生まれ、優しい社会に育ったのだ、というのだ。私は早稲田運命学研究会を主宰しているが、運命と魔的なものとは、切っても切れない結びつきがあると思っている。今回、穴口恵子さんに時間を頂いたので、2人でじっくり、私たちの中にある不思議な力について話し合ってみようと思う。私は自分を一種の魔法使いだと思っている。私にいわれると「そうなってしまう」人が多いからだ。ではなぜ、それができるのか、男にも一種の魔女性があるからだと、信じている。ただそれを信じ、生かせる男たちが少ないのだ。10月10日(水曜日)7pmスタートだが、今回も会員だけでなく、ビジターも参加できる。めったにないチャンスなので、ぜひお聴きいただきたい。早稲田運命学研究会 定例勉強会「魔女、魔法使いになる方法」オンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」櫻井秀勲 著『子どもの運命は14歳で決まる!』きずな出版のライター養成講座櫻井秀勲の《「自分史」を書こう!》櫻井秀勲Facebook
2018/09/21
大坂なおみが大仕事をした。20歳という若さで全米オープンのトロフィーを高く掲げたのだ。母方の祖父は大地震のあった北海道根室漁業組合の組合長を勤めているが、もしかすると漁師だった若き時代の度胸と強靭な足腰が、そのまま孫娘に伝わったのかもしれない。なおみは現在二重国籍だ。日本人の母親とハイチ系アメリカ人の父親をもち、大阪市出身でもある。3歳のときアメリカに渡り、現在はフロリダを拠点に活動している。しかしテニス選手としての国籍は日本を選択している。姉の大坂まりもテニス選手だが、同時にテニス国籍は日本人だ。学校はすべてアメリカで通ったため、英語が日常語になっているが、それでもテニス選手としては日本人であるため、当然日本人記者団から日本語で質問される。これで大分流暢になったが、米国育ちとは思えない礼儀正しさをもっているので、全世界的な人気者になっている。今回の全米オープンの最終試合も、「判定がおかしい」とセリーナ・ウィリアムズが審判に食ってかかっていたが、それを心配げに見守り、優勝の喜びを見せなかった。そんなところは、純日本娘より日本人らしく、恐らく世界中で好感をもたれたのではないだろうか?まだ20歳だし、全豪、全仏、ウィンブルドンでの優勝も期待できる。楽しみになってきた。オンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」櫻井秀勲 著『子どもの運命は14歳で決まる!』早稲田運命学研究会きずな出版のライター養成講座櫻井秀勲の《「自分史」を書こう!》櫻井秀勲Facebook
2018/09/14
銚子は千葉県の北東部にある市だが、全国屈指の漁港である。犬吠埼灯台が有名だが、観光地としてはいまひとつ派手ではない。若者や子どもたちが、ぜひとも行きたい名所があるわけでもないからだ。そのためここを本拠とする銚子電鉄は、何度も廃線の危機に見舞われてきたという。ところがそのたびに危機を脱するのだが、危機を救うのは毎度、鉄道の増収増益ではなく、お菓子なのだ。いやお菓子というより、社長以下のユーモア精神かもしれない。ともかく深刻な会議でも笑いが絶えないのだ。試みにこの鉄道のホームページを開いてみよう。この中に「経営会議篇――まずい棒の儀」というCMがあるのだが、これを見たらびっくりするに違いない。ここで「まずい棒」という言葉が出たが、この電鉄を現在救ったのが「うまい棒」ではなく「まずい棒」という菓子なのだ。本家の「うまい棒」が怒らないのかと思ってしまうが、そこは許してもらっているらしく、実際、味がまずいのではなく、電鉄の経営がまずい、といっているらしい。以前の経営危機のときは「ぬれ甘なっと」にあやかって「ぬれ煎餅」を売り出して、大評判をとった。銚子は醤油の名産地なので、焼いたばかりの煎餅を醤油の中に入れて、ぬれたままを食べるのだが、想像しただけでも唾が出る。これに対して「まずい棒」も味は上々らしく、ユーモラスなPRがネットで大評判になって、全国で猛烈な売れ行きとなっているのだ。この電鉄の竹本勝紀社長は、スマホ効果を巧みに利用したわけだが、地方の一都市の電鉄社長のままにしておくのが、もったいないくらいのセンスがある。この「まずい棒」に至るまでの経営は、ここでいくら書くよりもスマホで見ていただくほうが簡単だし、面白い。よくもここまで考えたな、と思うほど巧みにつくられているので、どうぞごゆっくり鑑賞していただきたい。オンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」櫻井秀勲 著『子どもの運命は14歳で決まる!』きずな出版のライター養成講座早稲田運命学研究会櫻井秀勲の《「自分史」を書こう!》櫻井秀勲 音声コラム『文壇爺の文豪日記』櫻井秀勲Facebook
2018/09/07
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