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【高くても上質で、子供にとって本当に必要な玩具を買いたい-。玩具輸入開発販売のボーネルンド(東京都渋谷区)が、10年以上前から扱う国内外のロングセラー商品の売れ筋を2~10月に調査したところ、親のこんな購買傾向が浮かび上がった。東日本大震災の影響でモノの価値を本質的に見直す機運が高まり、「親子で一緒に遊べるものをそろえたい」という親心もあるようだ。(中略)いずれも1~2歳から使用できる教育玩具だ。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/SankeiBiz:2011年11月30日) 上記記事の「いずれも」にあたる商品は、数千円から一万円以上もする、ランク1~4位の商品だが、何を持って「売れ筋」と言うのかが定かではなく、手前味噌的なランキングのように思われるが、ともかく「高くても上質で、子供にとって本当に必要な玩具」は、当然の選択肢の一つであることは間違いが無いだろう。(なお、上記のランク1~4位の商品が、「高くても上質で、子供にとって本当に必要な玩具」であるかどうかは、意見が分かれるところだ。) ただ、高くなくても、ごく普通の材質のものでも、「子供にとって本当に必要な玩具」が、たくさんある。また、そうした「高くなくて良質な玩具」こそ、こどもたちにとって最もふさわしい玩具だと言える。 例えば、コマ・メンコ・ビー玉・お手玉など、こどもたちの工夫次第では、楽しいあそびをいくつでも創りだせる駄玩具などは、「高くなくて良質な玩具」の典型だ。そして、それら全ては昔の「ロングセラー商品」だったのだ。 その昔の「ロングセラー商品」は、おとなの都合によるあそび環境の激変の中で廃れてしまった。当然、それを作っていた小規模なメーカも、多くが廃業に追い込まれてしまった。本当に、残念な話だ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.30
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【今月4日に千葉県内の遊具施設のエア遊具で遊んでいた幼児が遊具から出る際に出入り口の網のほつれに指がからみ、指先を切断する事故が起きたのを受けて、消費者庁は全国のエア遊具事業者や遊戯施設事業者に対し、エア遊具の安全点検を徹底するよう呼びかけている。 エア遊具に設置されている網にほつれがないか、エア遊具全体に糸のほつれ箇所やロープ類などに手指や髪がからみやすい箇所がないか、安全管理のための施設スタッフの体制は十分か、事故が万一発生した場合の対応マニュアルは整備されているかなど、チェックするよう求めた。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/サーチナニュース:2011年11月29日) 上記記事の事故については、このブログでも取り上げたが、その事故を受けて消費者庁が、「エア遊具の安全点検を徹底するよう呼びかけている」とのことだが、事故が起きてから「呼びかけ」をするのは、消費者庁でなくともできる。 また、その「呼びかけ」だが、もっともらしく「網にほつれがないか」「手指や髪がからみやすい箇所がない」「マニュアルは整備されているか」などなど、いくつかのチェック項目を指摘しているが、こんなこと当たり前のことだ。 そうした、遊具の設置・管理者が当然しなければならない、点検や整備を怠っているから事故が起きているのだ。遊具に関する危機管理マニュアルを整備しないような、不適格な「遊戯施設事業者」の営業を認めることが間違っているのだ。 エア遊具は、こどもたちの中でも、幼児や小学校低学年児など、比較的年齢の低いこどもたちが、主に利用する。そんな幼いこどもたちは、注意力・観察力などの、危険回避能力が未熟だ。だから、遊具の安全管理は厳格に実施されなければならない。 「エア遊具」を設置する「遊戯施設事業者」の、義務的な遊具安全管理必要要件を決定し、その要件に基づいて、「遊戯施設事業者」の営業許可する体制を、早急に構築するのが消費者庁のなすべき職務なのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.29
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(その1からの続き) 次に、このブログで「あそび」と言うように、ひらがな表記をしているのは意味がある。それは、こどもからおとなまでの遊びを意味する、普遍的な「遊び」の中で、特にこどもの遊びを区別するためだ。 なお、職業的としてのものを除いた、スポーツ・芸術なども、「遊び」に位置付けている。もちろん、プロのスポーツ選手であっても、その義務的な仕事から解放された時間に、純粋に同じスポーツを楽しむ場合、それも完璧に「遊び」となるのは言うまでもない。 このスポーツ・芸術活動を、こどもたちがチームに所属したり教室へ通ったりして行う活動も、厳密には「遊び」とは言い難く、このブログで使用している「遊び的課業」に位置付けている。 同様に、保育所や学校など、おとながこどもたちのあそびに、直接関わる施設における、「あそび」を活用した参加がほぼ義務的な活動は、「あそび的課業」として、純粋の自由な「あそび」と区別している。 ここで、再び「あそびはこどもの仕事やで!」をまとめ直すと、自主的で自由なあそびは、おとなの仕事に匹敵するくらいに、こどもたちの成長・発達にとって大切で欠かせないと言うことだ。ただ、義務的な「仕事」にしてしまうと、それはあそびではなくなることも忘れてはならないのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.28
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このブログのテーマ「あそびはこどもの仕事やで!」について、ここで改めて整理してみる。この「あそびはこどもの仕事」は、昔、少なくとも団塊の世代がこどもの頃(1950年代)、ごく普通に使われていた。 それが、いつの頃からか「勉強がこどもの仕事」に変わり、やがてあそびが「無駄なもの」「勉強の邪魔」扱いされるようにもなる。そこまでは極端でなくとも、こどもたちの成長・発達において、勉強より軽く見られる傾向は強くなってきている。 そうした状況の下、もう一度このあそびの重要性を強調する象徴的な言葉として、このブログでは「あそびはこどもの仕事やで!」を採用している。おとなにとってしなければならない事として「仕事」があるように、こどもたちにとってしなければならない事として「あそび」を対置させたのだ。 ただ、ここで留意しなければならないのは、「仕事」と言ってもそれは、こどもたちにとってその「仕事」は、おとなのように義務的なものではなく、どちらかと言えば、こどもたちの権利として「あそび」を位置付ける必要がある。 何故なら、義務的なあそびは、それはもはやあそびではなくなってしまい、こどもたちの成長・発達における、あそびの様々な効用も極めて小さなものにしてしまうからだ。あそびは自由で自主的だからこそ、こどもたちは何よりも積極的・自覚的にあそび、その効果を高めるのだ。(その2に続く)「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.27
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【子どものがん、小児がんの患者など、長期間の入院を余儀なくされる子どもたちの療養環境を考えるシンポジウムが開かれ、専門家は遊びの要素を取り入れながら厳しい治療でも前向きに受けられる環境作りが重要だなどと指摘しました。(中略)「思春期の子どもたちは自分の気持ちをなかなかストレートに表現できないので、同じ気持ちを抱えた子どもどうしが語り合える場所を用意することも重要だ」と説明して、厳しい治療を進めていくには療養環境を整えることが重要だと訴えました。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/NHK:2011年11月26日) 「子どもたちの療養環境」に「遊びの要素」を取り入れるとの指摘は、大いに賛同する。長期間の入院を余儀なくされる子どもたちも、そうでないこどもたちも、皆同じこどもたちだ。こどもたち(の成長・発達)にとってあそびが重要なら、「長期間の入院を余儀なくされる子どもたち」にとっても重要だ。 そればかりか、「長期間の入院を余儀なくされる子どもたち」は、残念ながらこれまであそび環境に恵まれていなかったことを考えると、そのこどもたちにも豊かな成長・発達の環境として、あそびがより重要視されなければならない。 だから、記事の「子どもたちの療養環境」に「遊びの要素」を取り入れるとの指摘をさらに一歩進めて、あそびをこどもたちの治療の一つとして位置付けることが望まれる。「厳しい治療でも前向きに受けられる環境」としてだけでなく、あそびを楽しい治療として「厳しい治療」と併用するのが最善の治療緩急となる。 ただ、ここで大事なのは、あそびはこどもたち本人の「あそびたい」という意志を徹頭徹尾大切にすることだ。あそびをこどもたちに課題として、絶対に与えてはならないのだ。だから、あそびは治療する側には「治療手段」ではあるが、こどもたちにはあそびはあそびであり続けなければならない。 こどもたちがあそびを楽しむと言う以外に、何の目的もなくあそびほうけることが、最も効果をあげる治療となるだろう。このブログのテーマを借りれば、長期間入院していても、「あそびはこどもの仕事やで!」と思える治療現場が望まれるのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.26
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昨日取りあげた、浜松市での公園遊具の事故は、点検整備のずさんさが原因で起きたと指摘したが。今日のネット配信記事によると、「ずさん」どころの話ではなかったことが明らかになった。【浜松市西区大平台の西岸中央公園で23日、滑車遊具のワイヤが切れて落下した男性会社員(35)が軽傷を負った事故で、公園を管理する市が国の指針で定められた定期点検を実施していなかったことが、市への取材で分かった。市は「日常点検で十分と判断していた」と話している。(中略)国土交通省は「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」で、日常点検のほか年1回以上の定期点検を要請。「必要に応じて専門技術者と協力して行う日常点検より詳細な点検」と位置付け、特に「通常外観から確認できない重要な部品」の点検を促している。 また指針はワイヤの推奨交換サイクルを5~7年とする日本公園施設業協会(東京)の安全基準を参考資料として引用しているが、事故が起きた遊具のワイヤは1998年の開園から13年間、一度も交換されていなかった。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/中日新聞:2011年11月25日) 定期的な詳細点検を行わず、ワイヤーを一度も交換しない。これでは点検・整備のお粗末さを通り越して、点検・整備の放棄同然の状態だ。こんな行政の姿勢では、事故が起きない方がおかしい。浜松市の公園行政は、根本から改めなければならないだろう。 ところで、公園遊具を所管する国土交通省は、「日常点検のほか年1回以上の定期点検を要請」とのことだが、要請するだけでは、事故が無くならないのは、今回の事故だけでなく、この間何度も繰り返されている事故を見れば明らかだ。まさに、「要請」だけでお茶を濁す国土交通省のこの軟弱さこそ、点検・整備の不備による事故の、もう一つの重大な原因となっているのだ。 遊具の豪華さには潤沢な予算をつぎ込むが、地道な点検・整備に予選をけちる。このような遊具行政を改めなければ、いつまでたっても事故は減らないだろう。また、遊具の安全基準を、未だに業界任せにしている、政府の姿勢も変えなければ、同じこととなるのは言うまでもない。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.25
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また、点検不備による遊具事故が起きた。【23日午前10時15分ごろ、浜松市西区大平台3の西岸中央公園で、同市南区の男性会社員(35)とその長女(4)の2人が、滑車付きのロープにぶら下がって移動する遊具「ターザンロープ」で遊んでいたところ、ロープをつるワイヤが切れ、約2メートル下の地面に落下した。浜松中央署によると、男性は首や背中を打つ軽傷で、長女にけがはなかった。 同公園を管理する浜松市公園管理事務所によると、遊具は公園ができた98年3月からあり、委託された業者が週1回、目視点検をしていた。(中略) 同事務所は事故を受け、市内の公園の遊具を改めて点検することにしており、「確認が行き届かなかったのは申し訳ない。遊具は本来1人乗りなので、今後は遊び方の注意表示をしっかりしていきたい」と話している。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/毎日新聞:2011年11月24日) 今回のケースは軽傷ですんだが、遊具の機能上の特質からも重大な事故にもつながりかねない事故でもある。この事故について、私見をつづる。多くの遊具事故と共通の問題点ではあるが、この事故も点検のお粗末さが事故につながったと言える。 「98年3月」に設置されたと考えて、すでに13年ほどが経過している。そうした遊具の点検が、「週1回」の「目視点検」では、点検として十分ではない。今回の事故は、ワイヤーの「外から見えない部分」が切れたとある。その個所は、おそらくワイヤーと支柱の結合部だと思われるが、こうした個所こそ、不具合が起きやすい個所でもある。そこの状況を適時詳しく点検しないで、遊具の安全性は確保できない。 こうした、浜松市による点検の不備は、「確認が行き届かなかったのは申し訳ない。」では済まされないし、ましてや「遊具は本来1人乗りなので、今後は遊び方の注意表示をしっかりしていきたい」と、遊具の使用の仕方に重大な過失があったかのような、担当部局の言い訳は問題だ。 そもそも、「ターザンロープ」は比較的年齢が高いこどもたちに利用されるし、対象年齢もそうなっているはずだ。また、おとなの使用を想定していないのかも知れないが、そうならばその旨、わかりやすく明示すべきだろう。 ただ、対象年齢を小学生に限定しても、体重差は幅があり、おとなの体重を超えるこどもも使用する。さらに、遊具の負荷重量の限界は、想定できるこどもの最大体重の数倍程度の余裕がなければならないだろう。おそらく、該当遊具の規格もそうなっていると思われる。そうなれば、今回の事故は、遊具の「間違った?」使用の仕方で起きた事故とは言い難い。 このように、今回の事故の主要な原因は、浜松市による遊具点検の不備だと考えていい。さらに、遊具点検の不備は、浜松市がそうであるかは別にして、点検業務を業者に丸投げするような体制に起こりやすい。浜松市の猛省を期待する。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.24
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【模型メーカー大手タミヤ(静岡市駿河区)の主催で、プラモデルの展示販売やラジオコントロールカーの競技会、体験コーナーなどを楽しめる「タミヤフェア2011」が19日に始まった。入場無料で、20日まで。 13回目となる今年の目玉は、12月3日発売予定の「1/350スケール 戦艦大和」の模型。約1500の部品を組み立てれば全長75センチになるという。会場入り口に展示された模型には、多くの中高年ファンが足を止めて見入っていた。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/朝日新聞:2011年11月21日) 実は、この記事の見出しは、「子供も中高年も模型に夢中」だった。なるほど、確かに「プラモデル」はこどもから高齢者までが、時には一緒に楽しめる、数少ないあそびだ。 団塊の世代である私の小学生の頃は、まだ模型と言っても、木製が主流だった。小学校の高学年頃になって、こどものお小遣いでも何とか買えるプラモデルが出始めた。ただ、夢中になってあそんだのは中学生になってからのことだった。 今では、「ガンプラ(ガンダムのプラモデル)」などに代表されるように、一切接着剤を使わずに作れるものもあるが、当時はチューブ入りの接着剤が主流だった。これが、結構扱い難くて、やはり小学生には容易ではなく、主に中学生以上のこどもたちのあそびとなっていた。 その後、瓶入りの液体の接着剤を小筆で塗るものも出たが、それでも扱いが難しかったり、シンナーなどの溶剤の問題もあり、こども向けは依然としてチューブが多かったりで、プラモデル愛好者の年齢層が上がっていく。 そして、小学生を含めた多くのこどもたちが再びプラモデルに熱中するようになったのは、前記の「ガンプラ」と「ミニ四(ミニチュア四輪駆動車)」の登場からだ。その点では、接着剤や塗装の必要のないプラモの出現は、模型史上の大きな出来事だったと言える。 接着剤が要らないことは、溶剤の問題も無く、こどもたちが安全に楽しめるので良いのだが、残念ながらプラモデルづくりは、今のこどもたちの間では、それほどの人気でも無いように見える。 昔に比べれば、超簡単につくることができるのに、人気に陰りがあるのは、それほどまでに今のこどもたちが、面倒くさがり屋さんになってしまったのだろうか。つくる喜びは、物を大切にする心も育む。プラモデルは、そんなつくる喜びを手軽に経験させてくれると言うのに・・・・・「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.23
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【JT将棋日本シリーズの東京こども大会が20日、東京・江東区の東京ビッグサイトで行われ、将棋の個人戦では史上最多の2921人が参加した。 これまでの記録だった昨年の2437人を大幅に更新。主催する日本将棋連盟では、子供を対象にしたゲームの最多入場者記録としてギネスブックへの申請を検討している。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/読売新聞:2011年11月21日) この記事は、「子供を対象にしたゲームの最多入場者記録」をつくった「JT将棋日本シリーズの東京こども大会」を報道したものだが、そのことはこどもたちの間において、将棋を指せる子と指せない子がハッキリ分かれる、「将棋の完全二極化」を意味するものとなっている。 それほど、こどもたちのあそびとしての将棋が、ほぼ全滅しているのだ。それは、ビデオゲーム全盛の時代にあっても、こどもたちはそのゲームでさえ、将棋であそぶことはほとんど無くなっている。 さらに、将棋の駒を使った様々なあそびが、生み出され伝承されてきたが、その多くがこどもたちの間では、全くと言っていいほど見られなくなってしまった。 そんな現状がある一方で、記事のような将棋「こども大会」の盛況ぶりだ。そこには、真剣な勝負はあっても熱心なあそびは無く、こどもらしさにもどこか欠けた光景が、テレビ報道を見ても感じとれる。そんな盛況ぶりには、素直に喜べない私がいる。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.22
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【子どもが外で遊ぶ機会が減っているそうです。そのせいか、体力低下が様々な調査で指摘されています。そんな中、自然の中で思い切り遊ぶ「森のようちえん」や、教育現場で体力作りの時間を設ける取り組みも始まっています。(中略)記者は11日、鳥取県智頭町の「森のようちえん まるたんぼう」を訪ねた。 1950年代、デンマークで生まれた自然保育を取り入れ、園舎を持たない幼稚園として2009年4月に開園。今は1~5歳の約40人を預かり、町内15カ所の森を遊び場にしている。(中略)制服も細かな規則もない。「大人の見えないところで遊ばない」「何か口にするときは大人に見せる」のほか、子どもたちが決めた「蛇やハチを見たら逃げる」「石や木を人に投げない」という決まりだけだ。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/朝日新聞:2011年11月21日) 記事のような「自然保育」も一つの保育方法かも知れないが、全てのこどもたちにそうした環境が必要だとは思わないし、現実には都市部をはじめとして、それは不可能なことと思われる。 ところで、記事の「森のようちえん」の園児が守る「決まり」の一つ、「大人の見えないところで遊ばない」と言う「決まり」だが、こどもを預かる保育施設としては当然のことで、大事なことでもある。 しかし、これはおとな側の事情がそうさせているのであって、こどもたちにすれば、「大人の見えないところで」あそびたいのが本音なのだ。少なくとも四六時中おとなの監視下であそびたいと思うこどもはいないだろう。 また、反対におとなが誰もいない所であそぶのが「あそび」であるとの意見もある。少なくとも、「おとなが誰もいない所であそぶ」ことは、こどもたちの成長にとって大切なことだと、私は考えている。この点については、サイト「遊び学の遊邑舎」の「遊び学」風私論を参考にしていただきたい。 このように、こどもたちの日々のあそびには、「大人の見えない」環境が、一定時間は必要で、幼稚園・保育所・学童保育所・プレーパーク(冒険あそび場)など、こどもたちのあそびにおとなが密接に関わる施設・取り組みにおいて、安全を確保をしつつ工夫することにより、「大人の見えない」環境(時間・場所)の確保を望んでいる。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.21
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【アスファルトの路上をキャンバスに落書きを楽しむイベント「路上大落書き大会」がこのほど、杉並区西荻北で開かれた。西荻窪地区にある女子大通り商和会、広小路親栄会の2商店街が主催。親子連れが参加し、普段はバス通りとなっている区道にチョークで思い思いの絵を描いて遊んだ。 路上に線路を描いた電車ごっこやケンケンパーなどの昔遊びを懐かしむ商店街のメンバーが、地域活性化のために企画し、今年で8回目。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/毎日新聞:2011年11月11日) 記事のようなイベントでもなければ、お目にかからないほど、「路上に落書き」の光景はこどもたちの日常から無くなってしまった。舗装された道路もさることながら、土の地面に棒きれで絵や字を描くことも同じくらいに見かけない。 このような、路上のお絵描きあそびが、極端に少なくなった原因はいろいろあるが、まず第一に、車がやっと通れるような狭い生活道路まで車が進入し、安心して描ける路面がほとんどなくなってしまったことがある。もちろん、土の地面もあるが、学校か公園くらいに限定され、そこへわざわざ行くほどのあそびでもない。 次に、路上に絵を描くためのアイテムの問題がある。今は、そのアイテムが手軽には手に入らない。今では、そのアイテムはチョークだが、昔はロウ石(ロー石・滑石)だった。それは、地域に何軒もあった駄菓子屋さんで、いつでも買えた。しかも、チョークより長持ちした。 路上のお絵描きあそびが廃れた原因は、場所やアイテムだけでなく、肝心の路上でのお絵描きが必須条件となっているあそびそのものが、極めて少なくなってしまったことが大きな原因となっている。 それは、こどもたちのあそび仲間の問題とも密接に結びついている。例えば、上記記事の「電車ごっこやケンケンパー」は、最低数人くらいであそばなければ、面白さは半減する。しかし、今のこどもたちは、数人のあそび仲間を集めることすら難しくなっている。短くなった放課後に、スケジュールが合い、しかも同じあそびをしたがる子を集めるのは、至難の業となっている。 以上のように、「路上のお絵描きあそび」の衰退を見ても、今のこどもたちのあそびの環境が大きく変化していることがわかる。もちろんのこと、その変化はこどもたちにとっては良いことではないが、それどころか社会全体にとっても不幸なことだと思っている。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.20
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【ブロック遊びは、まさに遊びの王道です。誰しもが一度は経験した遊びですが、特段のルールもなければ、方法もシンプルです。ともかく、ブロックのピースをつないで、何かの形を作っていくだけなのです。 私がこの遊びに着目したのは、年齢や性別に関係なく遊べることや、創造性のある遊びだからです。特に、子どもたちが集中して遊ぶという姿が、この遊びの特徴かも知れません。(中略)自分の夢を形にするために、手先を使いながら、黙々と遊びます。テレビゲームとは違って、じっとしていても何も変わらないため、自分の思いを能動的に伝える必要があります。現在は自分から動くことや、何かに集中することが苦手な子どもが増えています。この遊びが、意外な効果を生むのです。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/毎日新聞:2011年11月19日) 記事は、鳴門教育大学教授阪根健二さんのコラム記事だが、「ブロック遊び」の特長(特徴)として、「年齢や性別に関係なく遊べる」「創造性のある遊び」「集中して遊ぶ」「手先を使い」「思いを能動的に伝える」「自分から動く」が列記されているが、それだけではない。 「ブロック遊び」の特長として、忘れてはならないのは、「見立て」という高度な活動が、このあそびにおいて展開されることだ。しかも、同じ創造的な活動である粘土細工に比べて、より高度な「見立て」が必要となる。 こどもたちが普通使用するブロックは、粘土に比べて、造る対象物のディテールまで模倣することは難しく、出来上がった作品をその対象物に「見立てる」には、より対象物の抽象的な認識が必要となる。「ブロック遊び」は、対象物の最も根源的な特徴を見極める力を必要とするのだ。 ただ、「ブロック遊び」をしているこどもたちを見ていると、2・3歳児ですら、的確な「見立て」をなし得ているのに驚くことも、普通に経験する。それだけ、幼いこどもは、物の根源的な特徴を掴む能力に長けており、だからこそ健やかに発達できるのだろう。このように、「見立て」という活動は、物事の特長(本質)をつかむ能力を育むと考えていい。 だから、「ブロック遊び」はもちろんのこと、「積み木あそび」や「泥あそび」、さらには「お母さんごっこ」などの「ごっこあそび」も、「見立て」が重要な要素となっているあそびであり、幼児期から小学校低学年のこどもたちに、ぜひやってほしいあそびなのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.19
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【ベルギーのゲント大学の研究者らが、14 歳の青少年 154 名を対象に調査を行ったところ、頻繁にビデオゲームで遊んでいる人の脳は、そうでない人の脳と比べると脳の灰白質が大きいことが分かったとのこと。(中略)さらにゲーム中に起きる脳の変化を MRI で観察したところ、ゲーム好きグループの少年らは負けているという状況が伝えられると脳の活動がより活発化することが分かったとのこと。同調査報告書によれば、これはギャンブル中毒者にみられる傾向と似ているのだという。ギャンブル中毒者の場合、負けてお金を失っている時に腹側線条体内でドーパミン放出レベルが増加するのだそうだ。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/スラッシュドット・ジャパン:2011年11月18日) 調査対象が「154名」で多くは無いので、この調査結果を全面的に信頼できないとしても、少なくともゲームがギャンブル同様に「中毒」になり易いことは、一般的な常識や経験からもうなづけるものだ。 特に、この調査が「14歳の青少年」を対象にしている点で、こどもたちも「ゲーム中毒」になる恐れのある仕組みが、脳そのものに備わっていると言うことは、注目する必要がある。 おとなですら、ギャンブル中毒やゲーム中毒から離脱することが難しいが、自己制御力が未熟なこどもたちに及ぼす影響の大きさを考えると、こどもたちへのゲームやゲーム機の与え方には、細心の注意が必要となるだろう。 ゲームのソフト・ハードのメーカーは、以上の点を最大限考慮して、開発・製造・販売をするべきで、こどもの親や保護者は、ゲームの選択・購入や使用の方法・時間などの管理は、全面的にこどもまかせにするべきではないだろう。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.18
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【ぶどう畑や田んぼが広がっていた子どものころ缶けり、かくれんぼ、馬乗り、鬼ごっこなどで遊んだ。学校での子どもの骨折が増えているのはそんな「伝承遊び」がほぼ消滅したこととも関係しているようだ。昔の子どもは遊びを通して自然と体の動かし方を身につけていたということか。 最近、運動が得意な子どもも苦手な子どもも誰でも簡単に楽しめる遊びとして鬼ごっこに注目が集まっている。確かに走る、止まる、方向転換する、よけるなど多彩な動きが詰まっている。学習指導要領は小学校の体育の教材として推奨する。(中略)鬼ごっこで顔と顔をぶつける子どもたちがいた。目の前に迫った相手との距離感がつかめず、かわすことができなくなっていた。サイドステップでは止まることができず、転倒する子どももいた。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/毎日新聞:2011年11月17日) 引用記事の後半は、原発大人災により体育の授業が満足にできなかった小学校の、5ヶ月後の様子だ。福島のこどもたちは、体育の授業だけでなく、外あそびも十分にできなかったから、「鬼ごっこ」がこのようなあり様になったのだろう。福島のこどもたちが、思い切り身体を動かせる日々が、一刻も早く戻ることを願っている。 しかし、この「外あそび」の問題は、少し前のブログにも紹介したが、「鬼ごっこ」が減り始めていることと、記事のような福島の小学校の状況を、合わせ考えると、ますますこどもたちの将来が心配になるほど、深刻な状況にあると言える。 例えば、「目の前に迫った相手との距離感がつかめず、かわすことができなくなっていた。」は、この一節の「相手」を自動車に置き換えると、交通事故から身を守ることにも影響しかねない事を意味する。また、「サイドステップ」も、とっさの身のかわしには重要な能力だ。 「学習指導要領は小学校の体育の教材として推奨する。」とあるが、この文部科学省の施策は、以上のような状況の一つの対策とも受け取れるが、このブログでも何度も指摘しているように、こどもたちが「鬼ごっこ」をはじめとした「外あそび」が、十分できるような条件づくりこそ、文科省はもっと積極的に取り組むべきなのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.17
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【11月19日(土)、国連制定の「世界こどもの日」に合わせ、「大人もこどもも一緒に集まって平和にイキイキと生きることを考え、行動する」イベントとして、日蓮宗大本山池上本門寺(東京都大田区)が、「アース・ピース・フェスティバル 2011」を開催する。(中略)体験型イベントである「アース・ピース・フェスティバル 2011」では、次のような催しが実施される。◆「こども文様ずかん」(平凡社)や「切り紙もんきりあそび」(宝島社)などの著者で造形作家の下中菜穂さんによる紋切りのワークショップ。◆多くの野外フェスパーティでユニークな異空間を出現させている光映像集団OVERHEADSによる照明と映像による光のアートの中で法要を行なう「ひかりといのりのページェント」。◆スマトラと東北を結ぶ織物「ツナミクラフト」の販売。◆津波被害に遭った缶詰工場を支援する「希望の缶詰」の販売。東日本大震災に限らず、心が痛む出来事(災害や事件等)が頻発するなか、失われた「心の平和」を取り戻しに出かけてみるのもいいかもしれない。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/防災グッズマガジン:2011年11月15日) 私の認識不足だが、国連が「世界こどもの日」が制定したいたことを知らなかった。日本では、祝日の「こどもの日」があるせいか、この「世界こどもの日」はあまり知られていない。国連制定なので、少なくとも政府は、積極的に取り組んでいい。 ところで、記事にある「切り紙もんきり」は愛好者も多い。それをこどもたちにも楽しんでもらおうと言うのが「切り紙もんきりあそび」だ。この本は、「紋(もん)」が切れるように、決められた折り方をして、あらかじめ切り取り線を描いて、紙を切るようになっているようだ。 こうしたあそび方も、それはそれで面白いとは思うが、昔からこどもたちがあそんでいたように、適当に三角や四角に折った紙を、これまた好きなように切るあそび(「切り紙あそび」としておく)で、紙を開いてあらわれた形(模様)の意外性を楽しむ方が断然面白い。 「切り紙あそび」は、日常生活やあそびの中で、ハサミを使うことが激減したこどもたちにとっては、手先を使う絶好のあそびとなる。手先を使うことは、脳にもほど良い刺激を与えてくれるのでお奨めだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.16
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【放射線量が局所的に高い「ホットスポット」が相次ぎ見つかっている首都圏で、小学校や幼稚園の秋の遠足などに影響が出ている。山里や公園の落ち葉に放射性セシウムが蓄積しやすいとされるためだ。開催か、中止か、学校により判断が分かれ、保護者に戸惑いが広がっている。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/毎日新聞:2011年11月15日) この記事は、内閣府の原子力委員会による「原発の事故コスト」計算のバカさ加減を、あらためて証明するものとなっている。さらに、さきごろ発表された、名古屋大学などの国際研究チームによる「セシウム137の沈着量分布推定図 」を見ると、ホットスポットのことを考えれば、記事のような問題は、東北・関東だけのことではないのかもと、心配になる。 日本の豊かな四季は、こどもたちのあそびにも季節感を持たせてきた。近年は、こどもたちのあそびから季節感が急速に薄れつつあるが、木の葉や木の実などを使ったあそびは、今なお健在な数少ない秋の趣のあるあそびだ。 福島原発大人災は、外あそびや秋のあそびまで、こどもたちから奪っていく。しかし、こんな原発に、まだしがみ着こうとしている者どもがいる。それを後押しする政府や政党がある。国民を騙せば、原発ほど儲かるものは無い。それが彼らの本音なのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.15
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【博多人形師のグループ「白彫会」(小副川(おそえかわ)祐二会長)の博多人形新作展が8日、福岡市・天神の福岡三越9階の美術画廊で始まった。東日本大震災からの復興を願って「勇気・絆・笑顔」を統一テーマにした。約130点が並ぶ。(中略)展覧会と同じテーマで会員が制作した「博多おはじき」を買い求める人も次々と会場を訪れた。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/西日本新聞:2011年11月9日) 記事中の「博多おはじき」は、粘土で造り焼き上げた物に彩色をした、2cm位の玩具だ。一般には「泥メンコ」とも呼ばれている。このことでもわかるように、「おはじき」と「メンコ」は、このブログでも以前に指摘しているように、ルーツを同じくするものと考えていい。 しかも、「泥メンコ」のあそび方を見てみると、昔の「ビー玉」あそびとよく似ている。だから、「おはじき」「メンコ」「ビー玉」は、ルーツが同じで、この点もこのブログで指摘済みだ。 さて、江戸期に始まり明治期(一部は戦前)まで流行っていた「泥メンコ」、今では発掘調査で発見されるか、骨董品として売られるくらいだが、「博多おはじき」は現在でも(復活されて)製造・販売されている珍しい「泥メンコ」だ。 ただ、今の物は、丁寧に造られ綺麗に着色されており、値段はかなり高価で、それで「泥メンコ」のようにあそぶには、大変もったいないと言える。もちろん、たとえ安く買えても、それでこどもたちがあそぶかと言えば、そうでもないのが悲しい現実ではある。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.14
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【大人ならだれもがかつて親しんだ「鬼ごっこ」。いま子どもの体づくりに最適の「プログラム」として注目されているという。外遊びの減少で子どもの体力、運動能力の低下が指摘されており、スポーツより参加しやすい鬼ごっこで体を動かそうと、授業に取り入れる学校もある。(中略)ベネッセ次世代育成研究所が昨年、乳幼児を持つ母親を対象に行った調査によると、幼児(4~6歳)で鬼ごっこや缶けりをよくするのは35%にとどまった。福岡県が10年前に公園と小中学校の校庭計150カ所で専門調査員による観察調査をしたところ、鬼ごっこをしていたのはわずか2・5%だった。 子どもの体力や遊びに詳しい山梨大学の中村和彦教授は「缶けりやゴム跳びも含め、伝承遊びはほぼ消滅した。体育で習うことはあっても、子どもの遊びではない」と話す。(中略)遊びと体づくりを長年研究してきた城西国際大学の羽崎泰男教授は、こうした問題の対策として「鬼ごっこに勝るものはない」と力説する。走る、自転車、縄跳びなども試したが、子どもは長続きしない。スポーツ競技は成長するほど楽しめる半面、運動の苦手な子はしなくなる。誰でも簡単で、夢中になるうちに体が動くという点で、鬼ごっこは最適というのだ。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/子毎日新聞:2011年11月13日) こどもたちの体力向上にとって、外あそびが最も効果的であることは、このブログでたびたび指摘してきたことで、城西国際大学の羽崎泰男教授の指摘は全く正しい。 それにしても、最も簡単なあそびの「鬼ごっこ」までも、珍しいあそびと化してしまったことは、非常に残念だ。「鬼ごっこ」以外の外あそびをしておればまだましだが、そうでもないことは記事も指摘しているところだ。 ともかく、このような状況では、「鬼ごっこ」を「授業に取り入れる学校」が増えるのは歓迎すべきこととなるが、やはり「鬼ごっこ」は授業で先生に監視されてやるより、放課後にのびのびとあそびほうける方が、こどもたちには似合う。 「鬼ごっこ」を授業で取り組んでおられる学校の先生方や、「鬼ごっこ」を奨めて下さった大学の先生方には、こどもたちが「鬼ごっこ」を放課後に十分あそべるようにできるための取り組みや活動にも、もっと旺盛に関わっていただくことを心から願っている。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.13
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【学校のクラス単位などのチームで長縄飛びなどの“運動遊び”に挑戦し、その記録を登録してもらう県教委のサイト「遊びの王様ランキング」が苦戦している。ネット上で競い合うことで運動により親しんでもうのが狙いで、今年8月に始めた。9月30日まで争った「前期トリピーカップ」への参加は55組。うち、中学生と幼稚園・保育園の部への参加は0と厳しい状況だ。(中略)ただ全国的な傾向と同様に、運動を「する子」と「しない子」に二極化してしまっている現状があるため、学校の体育以外でも楽しく運動してもらおうと企画したという。(中略)学校からは「子どもたちが夢中になってやっています」や「委員会活動としてやっていくことになりました」などの意見が届いているというが、一方で「時間がとれない」「(申告制なので)競技の条件が一定じゃない」などの声も挙がっている。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/子毎日新聞:2011年11月11日) 近年の、こどもたちの体力低下や運動嫌いを克服する取り組みの一つだが、鳥取県木教育委員会がせっかく企画した「遊びの王様ランキング」は、なかなかうまくいっていないようだ。 その原因についての私見をつづる上で、「遊びの王様ランキング」のサイトから、ランキングの対象となっている「遊び」の種類を以下に引用しておく。【みんなでジャンプ1みんなでジャンプ2連続馬とびターゲット・ザ・ゴール連続リフティング円陣バレーボール風船バレーみんなでフラフープ竹馬ぱかぱかリレー連続ピンポン連続パスドリブルリレー登り棒早登り30m5人6脚競争2人馬とび一輪車すいすいリレーゴールにとどけ!缶積みリレー玉運びリレー】(【】内はサイト「遊びの王様ランキング」から一部引用、2011年11月11日現在) この種目を見ての率直な感想だが、私が思っていた「あそび」とはかなりニュアンスの違ったものばかりで、こどもたちにとって、面白そうに見えたとしても、あそび続けようとは思わないのではないだろうか。 特に、個人だけで参加できるものが少ないと思ったが、それもそのはずで、チーム参加のみで個人参加はできないことになっている。これでは、こどもたちが気軽にチャレンジするには不向きと思われる。 こうした種目を選定する上で、おそらく「なるべく様々な運動」、「友達と力を合わせる」、「集団で取り組む」などを意図されたのではないかと、教育委員会や先生方の思いは想像できるが、こどもたちが積極的(自主的)に取り組んでこそ意味があるし効果も期待できる。 さて、こうした取り組みを進める上で、鳥取県の「遊びの王様ランキング」を念頭に置きながら、上記記事にある問題点を除いて、改善点を考えてみる。まず、こどもたちが「ランキング」に取り組むことと、「友達と」や「集団で」という目的は、別の取り組みで行うのがいい。 次に、記事のように、わざわざ新しい「遊び」を考えなくても、昔の(1970年くらいまでの)あそびを活用するといい。なぜなら、長くあそび伝えられてきたものは、こどもたちを惹きつける魅力を持っているからだ。 例えば、お手玉・けん玉・コマ回し・ゴム段跳び・竹馬などなど、ここに具体名を挙げたあそびだけでも、身体の様々な部分をつかったあそびとなっている。 実際取り組むには、例示した種目全部を一度に取り組むより、自分の好きな種目から取り組むようにするといい。こどもたちごとに、チャレンジし始める時点での能力差があるからだ。一つ種目をマスターすれば、別の種目へのチャレンジするしきいが低くなり、いろんな種目に挑戦するようになり易い。 なお、「集団で力を合わせて」と言う目的には、簡単な「陣取りおにごっこ」や、走力がいる「どろけい(けいどろ・どろじゅん・探偵ごっこ)」、さらに体力がいる「Sケン」などの「集団あそび」を、飽きるまで純粋にあそぶだけでいい。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.12
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まずは、ある大手玩具会社が手がける屋内複合遊戯施設の記事を見ていただく。【出店の背景同社が湘南地区に出店した最大の理由は、湘南エリアの代表都市でもある藤沢市が、子育て支援計画の策定に先立ち実施した地元保護者へのアンケートの調査結果にあるという。同社によれば、アンケートには、少子化による1人遊びの増加や防犯意識の高まりなどから「同じ世代の子どもが自然と集まる場所がない」「近くの公園では不審者等の情報があり、怖い」「子どもがゲーム以外のあそびを知らない」といった切実な声が寄せられたという。同社では、こうした背景を踏まえ、近隣に住む親子が安心して集える遊び場の環境を提供しながら、赤ちゃん連れの母子が集い、インストラクターや同年代の親子と一緒にさまざまな遊びを体験する新プログラム「赤ちゃんの日」を定期開催(中略)利用料金は子ども1人が30分600円(以降10分ごと100円)、大人1人300円。遊戯施設の営業は午前10時から午後7時(最終受付は午後6時30分)まで。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/子育て支援ニュース:2011年11月11日) 確かに、「同じ世代の子どもが自然と集まる場所がない」あるいは少ないことは確かだ。しかし、仮にこうした施設に毎日通ったとしても、ただ「集まった」だけに終わる可能性も大きい。そこには、親同士はもちろんのこと、こども同士のつながりも強くなる可能性は低いと思われる。 なぜなら、「同じ世代の子どもが自然と集まる」には、場所だけの問題だけでなく、集まるための「時間」の問題があるのだ。それだけ、幼児を含めたこどもたちの日常は、昔に比べて格段に忙しくなっているのだ。 だから、恒常的に同じメンバーが長期にわたって、こうした施設に通い続けることは難しい(料金も高く経済的にも)のが現状だ。そんな状況では、人間同士の強いつながりは難しいだろう。もちろん、そうした関係でも「集まれるだけまし」と割り切るのも一つの考え方でもある。 ただ、そんな「集まる」だけの関係では、「1人遊び」の心配からは解放されるのは容易ではない。少なくとも、昔のような集団あそびの域には、ほど遠い状況に留まるのは確かなことだ。 次に、「不審者」の問題だが、いくらセキュリティに厳しい施設であったとしても、それを破って不幸な事件は起きている。警察官・教師・裁判所職員などの、こどもにたいする事件が少なからず起きていることを見れば、屋内複合遊戯施設でも万全ではない。そればかりか、屋内の閉鎖された空間では、逃げ場すら閉ざされてしまう可能性も大きい。 このように、ざっと考えただけでも、屋内複合遊戯施設には、これだけの危惧される点があるので、施設側は以上の点に的確に対処することを、保護者の皆さん方には、安心しきらず過度に期待もせずに利用するのが賢明な選択かも知れない。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクト FC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.11
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【学校に入る前の幼い時期にこそ、外遊びを習慣にしてほしい。そう願う岐阜大の研究者が、絵本を出した。「げんきレンジャー」と、ゲームばかりしている子の体を弱くする「ゲムゲム」の戦い。勝つのはもちろん、「げんきレンジャー」だ。 作者は、岐阜大教育学部の春日晃章(こう・しょう)准教授(43)=発育発達学。(中略)本来は、保護者が子どもに外で遊ぶよう言えばいい話だ。しかし、少子化が進み、共働きが増えた今、なかなかそうもいかないことはわかっている。そこで、子どもに直接訴えやすい絵本にまとめることにした。(中略)春日さんは「これだけゲームが普及すると、完全にやめさせるのは絵に描いた餅。いかに共存するかが大切だ」と指摘する。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/朝日新聞:2011年11月10日) 春日晃章准教授のご努力には敬意を表したうえで、この問題についての私見をつづる。記事には、「本来は、保護者が子どもに外で遊ぶよう言えばいい話だ。しかし、少子化が進み、共働きが増えた今、なかなかそうもいかないことはわかっている。」「なかなかそうもいかない」は、少子化でも共働きのせいでもない。兄弟が多かろうが、共働きでなかろうが、それに関係なく、こどもたちの外あそびは減少してきている。 さらに、「保護者が子どもに外で遊ぶよう」に言うだけでは、簡単には外あそびは増えない。何故なら、外あそびを減らせる一つの原因、ゲームがそこにあるからだ。春日准教授は「これだけゲームが普及すると、完全にやめさせるのは絵に描いた餅。いかに共存するかが大切だ」とご指摘だが、「これだけゲーム」を普及させてしまったことが大問題だと、私は思っている。 これだけ異常なまでにもこどもたちの外あそびを減らすゲームやゲーム機を作った企業に、第一の大きな責任があるが、そうした企業とタイアップしたマスコミ(インターネットも)にも企業責任がある。もちろん、自由経済の社会なので、こどもたちにゲームを買い与える保護者・家族などにも責任があるのは言うまでもない。 だから、こどもたちに外あそびを習慣化させるには、ゲーム関連企業は幼児や小学生向けのゲームの製造・販売を控えめにすること、マスコミ・ネット関連企業は幼児や小学生向けのゲームの購入をあおり立てないことが必要だ。また、幼児や小学生たちの周りの大人が、ゲームを買い与えることを止めれば最高だ。 このように、幼児期に記事のような絵本を見せることも大切だが、本当にゲーム(少なくともこども向け)のゲームが持つ大きな問題点を、改善させるには、誰もが納得し実践できる、おとな向け「絵本」のようなものこそ望まれているのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.10
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【内閣府原子力委員会の専門部会が8日にまとめた原発事故コストの試算は、最大で1キロワット時当たり1・6円、最小で同0・006円と大きな開きが出た。重大事故の発生頻度を巡り最後まで合意が得られなかったためで、複数の算定方法の併記を余儀なくされた。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/毎日新聞:2011年11月9日) まだ、原発大震災の収束が確かには見えていない段階で、その原発事故コストを算定する、内閣府原子力委員会は何を考えているのか?との声も多くあるが、この時期だからこそ必死になって原発の事故コストを確定しようとしているのだ。 それは、原発大人災後、世論が自然エネルギーへの転換に大きく舵を切ったからだ。それに対して、電力会社は、代替エネルギーへの転換の努力をろくにせず、その結果としての電力不足?を根拠に、節電キャンペーンを行い。不安をあおり立て、原発再起動だけでなく、原発増強計画を押しすめようとしている。 この電力会社による画策だけでは、自然エネルギー転換の世論を押しとどめられないと思って、今やっきになりだしたのが、「内閣府原子力委員会」なのだ。それは、原発の発電コストが安くないと言う、専門家諸氏による報告・研究さえ出始めたからもあり、それを一刻も早く否定しなければならない必要性にせまられた結果が、上記記事の内容だ。 その原発事故コストの算定根拠についての問題点は、専門家が指摘するまでもなく、明らかなことではあるが、被害推定額にしぼって見ていく。すでに明らかになっている「直ちに出た」被害だけでも、「原子力委員会」算定の最大額の「約5兆円」を越すことは、多くの指摘がある。 さらに、「直ちにではなく」、数年・数十年後に出るおそれもある、事故の収束にあたっている現場作業員の皆さんや、未だ高線量の地域に住み続けておられる皆さん方の、放射能による健康被害に対する補償。 福島県のこどもたちをはじめとした永続的な健康管理の費用、いつまで続くかわからない農林水産業などの被害への補償、除染や事故処理で生み出された汚染土壌・廃棄物の処理費用などなど、を勘案すれば被害総額は、膨大な額になるだろう。それは、原発事故の発生確率を「10万年に1回」に超々過小評価しても、「約5兆円」では追いつかないかも知れないのだ。 原子力委員会は、こんなばかげた事故コスト算定など、さっさと止めて、原子力発電をどのように速やかに無くすかを真剣に考えるべきだ。なぜなら、国民の誰もが、たとえ10万年後であっても、もう二度と原発大震災には遭遇したくないからだ。原発を完全に無くせば、原発大震災は絶対に起きないのは、小学生でもわかる。 なお、原子力委員会にこんなばかげた「原発事故コスト算定」をやらせたり、未だに福島第一原発からの情報を東電に頼り、事故処理を東電に丸投げしているような内閣は、早く打倒しなければ、次の原発大人災が襲ってくる時期は早くなる恐れがあるだろう。エッセイは、次のページでいろいろ掲載しています。遊邑エッセイFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.09
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福島原発大人災が、「直ちに」こどもたちに与えた影響が、ネットニュースに相次いで配信されていた。【福島県郡山市の幼稚園児240人余りについて、ことし6月までの1年間の体重の増え方を調べたところ、去年の同じ年齢層の4分の1程度にとどまっていたことが分かり、調査した小児科医は「原発事故で外遊びができず、食事の量が減るなどしたのではないか」として、追跡調査の必要性を指摘しています。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/NHK:2011年11月7日) 【放射線への不安から、福島県の一部では、子どもの屋外での活動が制限されていますが、外遊びやスポーツを積極的にすることで子どもの気持ちが改善する傾向がみられることが、国の団体の調査で分かりました。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/NHK:2011年11月7日) 後者の記事は、「国立青少年教育振興機構」が、「東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射線への不安から、屋外での活動が制限されている福島県の子どもを対象に」、開いた「放射線量が低い場所で外遊びやスポーツをする夏のキャンプ」での調査結果だが、前者の記事と総合して考えると、外あそびができないことが、こどもたちに深刻な悪影響を与えていることがわかる。 政府は、福島原発大人災直後から、「直ちに健康に影響することはない」を連発してきた、そして今なお「直ちに影響しない」を止めてはいない。上記の調査・研究結果は、この政府の犯罪的な対応を、事実で糾弾するものとなっている。 多くのこどもたちは、原発人災後後直ちに、心身ともに大きな影響を受けていたのだ。そのこどもたちの中には、政府関係者や自治体からの指示に素直に従い、屋外でのあそびや活動を制限されていたこどもたちも多い。 その一方で、こどもたちが外あそびを含めて健やかに成長できるように、大変な思いで、泣く泣く住み慣れた地を離れて「自主的」避難した多くの家族に対して、政府や東京電力の冷酷な仕打ちは、いまだ続いている。そんな「自主」避難のこどもたちは、外あそびはできても、おそらく心の傷は、完全には癒え切れてはいないだろう。 原発大人災後直ちに被害を受けた、これらのこどもたちの未来が、本当に心配になる。政府と東京電力の失態で、直ちに被害を受けたこどもたちに、元通りの生活、そして元通りの心と身体を、直ちにとり戻すこと無くして、日本の復興はあり得ないのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.08
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「知育に負けた体育=勉強ばかりで体を動かす時間のない子どもたち」【保護者の87%が子どもをスポーツ活動に参加させたいと回答したが、勉強と体育の二者択一となった場合には勉強を優先させるとの回答が66%を占めた。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/Record China:2011年10月30日) 実は、上記の記事は日本のニュース記事ではなく、中国でのニュースなのだ。急速に発展しつつある中国とは言え、日本の「知育」ブームを、もはや超えてしまったかのようだ。もちろん、日本でも、体育が知育に勝っているかと言えば、そうでもないのが現状だ。 こんなiPad・iPhone用アプリの記事がヒットしたからだ。【影絵遊び、車の色選び、食べられるもの探し、絵パズルあそび、色丸遊びの5つのゲームが遊べる知育アプリ。遊んでいるだけでどんどん考える力が子どもにつくように設計されています。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/AppBank:2011年11月7日) しかも、どちらかと言えば幼児向けアプリなのだ。同様の、携帯端末用の「知育」アプリが、目白押しとなっている。こどもたちは、指先だけを動かして「知育」に励み、その一方で「体育の家庭教師」のお世話になる。とんでもない状況が、日本では進みつつあるのだ。 さて、「遊んでいるだけでどんどん考える力が子どもにつく」のは、「知育アプリ」・「知育玩具」だけではないのだ。もっと突っ込んで言えば、学習(勉強)や社会生活に役立つような考える力は、それら以外のあそびにおいて、最も効果的に育つだけでなく、より実践的な考える力が育つのだ。 特に、今のこどもたちが苦手とする、答えが一つに決まらないような課題や設問に対して適切に答える、そんな時に必要な考える力を育むには、「知育アイテム」に頼らないあそびが適していると言える。 比較的簡単なあそびである「鬼ごっこ」ですら、鬼の能力と状況、自分の能力と状況、さらにはあそんでいる場所の特徴などを、的確に分析して、逃げる方向や逃げ方を瞬時に考えなければならないのだ。 相手が集団の人間であるあそびは、こどもたちに様々な条件を突きつける。そして、その違った条件ごとに、こどもたちは多様な対応が要求される。それは、勝ち負けにおいても、必ずしも同じ「勝ち」という答えが求められるばかりでなく、ある状況のもとでは、相手にわざと「負ける」と言う答えも必要とされるのだ。 このように、本当の知育には、「知育アプリ」や「知育玩具」に頼るよりも、昔ながらのあそび、とりわけ人間の相手を多数必要とする、いわゆる集団あそびが、最も適しているのだ。なお、集団あそびの多くは、体育にも効果的であることは言うまでもない。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.07
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【4日午後1時25分ごろ、千葉市稲毛区長沼原町のショッピングセンター「津山地域の郷土民芸品を展示即売する「第14回津山の民芸展」(津山民芸協会主催)が25日、津山市新魚町のアルネ・津山4階地域交流センターで始まり、素朴な味わいの竹製玩具20+ 件や土人形が買い物客らの目を引いている。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/山陽新聞:2011年10月25日) エコ玩具と言えば、木のおもちゃが思い浮かぶが、考えれば竹も昔から、日本のおもちゃの重要な材料だった。特に、竹のしなやかさやを活用したおもちゃは多い。曲げた時の反発力を利用したものでは、竹鉄砲、からくりおもちゃ、おもちゃの弓などがある。 竹を細く裂いた竹ひごは、凧やゴム動力のプロペラ飛行機など、こどもたちの手作りおもちゃの重要な材料となった。こどもたちが竹製のおもちゃや、竹を使った工作あそびをしている光景は、今は懐かしい光景となってしまった。 さて、杉の間伐の衰退と同様に、竹林の手入れ不足による、生態系の乱れや、がけ崩れなどの災害の恐れなど、いわゆる「竹害」が進んでおり、大きな問題となっている。 こどもたちに、再び昔のように、竹や竹製品を使ったあそびを復活させることは、こどもたち自身にとって良いのはもちろんことだが、生態系や日本の国土を保全するためにも大変意義のあることだ。 原発大人災以降、自然エネルギーへの回帰が進みつつある今日、こどもたちのあそびにおいても、自然回帰を積極的に進めていかなければならないだろう。それは、こどもたちの未来のためでもあり、未来のこどもたちのためでもあるからだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.06
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最近急速に増えつつある、いわゆる有料屋内型あそび場で、また事故が起こった。【4日午後1時25分ごろ、千葉市稲毛区長沼原町のショッピングセンター「フレスポ稲毛」内にあるアミューズメント施設の遊具で、千葉市若葉区に住む3歳の男児が、遊具の出入り口にあるビニールシート内の網に指をはさんだまま転倒、左手中指を切断した。(中略)この遊具は、周囲にバスのイラストが描かれ、内部には多数のボールが入ったプールが置かれている。外に出ようとした男児がバランスを崩した際、指をかけていた網が指を強く締めつけたとみられる。シートが劣化して穴があき、中の網が露出していたという。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/東京新聞:2011年11月5日) この8月に、横浜市でも事故が起きていたが、この事故も奇しくも幼児で指切断と言う点で一致している。この一致点から考えると、事故の一因として、幼いこどもの指が入り込み事故になるような危険な個所が、施設や遊具に存在していたと言うことだ。 そして、どちらもケースも、幼いこどもたちの身体的特徴と行動特性を熟知して、遊具の設置や管理を適切に行っていれば、事故が起きなかった点でも共通している。 まず、前者の事故原因は、屋内型あそび場に共通して見られる、施設や遊具の装飾過多が、背景となっているとも考えられる。こどもたちの安全より見栄えの可愛さや美しさが、事実上優先されたのかも知れない。 次に、このような屋内型あそび場には、遊園地のように遊具を管理するための一定の資格・技能を持った専任の担当者が配置されていない施設も少なからずあるようだ。 前記の2件の事故の起きた施設が、専任の担当者が配置されていたかどうかは定かではないが、少なくとも事故の原因となった問題個所を発見できなかった点では、明らかに遊具の管理・点検の技量不足は否めない。 さらに、町にあるあそび場である普通の公園と違って、親やその代りの者が、幼児の安全を確認しながらあそばせるのとは違った、あそばせ方ができるのも、有料屋内型あそび場の特長となっているが、その点も見直す必要があるだろう。 なお、以上の点は、専門家を多く抱えた消費者庁なら、当然考え付いていなければならないことで、このように屋内型あそび場で事故が続くのは、またもや消費者庁の怠慢による一つの結果だとも言える。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.05
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【遊びといえば「ゴロベー」が一番人気だったという有一さん。これはゴロベースの略で、バットの代わりに素手でゴムボールを打つ野球のようなもの。また、日本酒のふたを使ったおはじきでは「勝つと相手のふたがもらえるんですよ」と懐かしむ。印象に残っている給食は「脱脂粉乳。バケツいっぱいに運ばれてきて、ひしゃくでよそっていた」。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/タウンニュース:2011年10月26日) 「日本酒のふた」を使ったあそびは、私が勤めていた頃(1980~1990年代)の学童保育所のこどもたちもよくやっていた。学校帰りに途中にある酒屋さんからもらってきたのだろう、その酒瓶のフタを使って、「おはじき」のように指ではじいて、相手の蓋を机の上から落としたらもらえるあそびが、はやっていた。 その他に、指を使ってコマのように回して、長く回っていた方が勝ちで、相手のフタがもらえるあそび方もあった。負けて無くなれば、また酒屋さんから調達した。さらに、珍しいフタなどはコレクションされたりもした。 フタを使ったあそびとしては、酒のフタあそびとほぼ同じ頃に、牛乳瓶の紙製のフタ(キャップ)を丸メンコ代わりにしたあそびも、大はやりだった。どちらのフタも、比較的簡単に多数手に入れることができたので、あそびに使われたのだろう。 ところで、団塊の世代の私にとってのフタと言えば、ビール瓶のフタ、と言うより王冠と言った方がいいが、その王冠を使ってバッチを作ってあそんだことが思い出される。なお、今のビール瓶の王冠は、中がコルクではなく、接着されたプラスティックなので、バッチづくりは難しくなっている。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.04
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【中津市PTA連合会(加来桂一会長)は、文化の日の11月3日、市内の小中学生のいる家庭で「ノーテレビデー」に取り組む。自宅のテレビを消し、パソコンやゲーム機、携帯電話なども使わず、その時間を家族の触れ合いや勉強、スポーツ、趣味などに充てようという試み。 メディア環境が子どもたちにさまざまな影響を与えているとして、健全な生活習慣づくりなどにつなげようと昨年12月に初めて実施。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/大分合同新聞:2011年11月3日) 「ノーテレビデー」のような特別の取り組みをしなければならないほど、テレビ・パソコン・ゲーム機・携帯電話など、新しい文化である「メディア環境が子どもたちにさまざまな影響を与えている」ことなのだろう。特に、この間のこどもたちの「生活習慣」の変化は、「生活習慣の乱れ」と形容できるくらいの現状だ。 それだけでなく、テレビ・パソコン・ゲーム機・携帯電話は、こどもたちのあそびにも暗い影を落としているのだ。あそび全般で言えば、外あそびと集団あそびの激減があり、個々のあそびで言えば、ビー玉・メンコ・おはじき・お手玉など、地域における日常のあそびから姿を消したあそびは数多い。 新しい文化は、時として古い文化を駆逐する。だからといって、このこどもたちの文化とも言える多くのあそびが、消えていくのは非常にもったいない話だ。しかも、それらの新しい文化としての新メディアを、あそびに持ち込んだのは、こどもたち自身ではなく、おとなたちなのだ。言い換えれば、おとな文化がこども文化を駆逐したのだ。 こどもたちのあそびの文化は、これまでは多くの場合、こどもたち自身がつくり上げ、そして連綿と伝え続けてきた。このこどもたちの輝かしいあそび文化の伝承を、再びこどもたちが担える世にすることこそ、文化の日におとなが、真剣に考えなければならないことなのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.03
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【日本の文化でもあるプラキット(模型)作りが、製作者の脳に及ぼす影響はどんなものなのか?この程東海大学理工学部と株式会社壽屋による共同プロジェクトの研究実証データを発表しました。かつて多くの子供たちは、プラキット作りに熱中し自分の作品や腕前を競っていました。しかし、これ程までプラキットの製作が子供たちを熱中させる要因は何なのか?という事は正式に研究されたことがありませんでした。この程私たちはプラキット製作時に脳波を記録し解析した結果、「深い集中」すなわち没頭時に観察される「Fmθ脳波」が数時間にわたり強く出現することを見出しました。(中略)【考察】・プラキット作りに熱中する原因は、作業に没頭する心地よさであると考えられる。・長時間の没頭の後、プラキットを完成させる達成感が、プラキット製作の楽しさではないかと考えられる。・深い没頭は雑念を払い、頭をリフレッシュする効果があるが、プラキットの製作にも同様の効果が期待される。【提案】・子供の達成感や集中力を養うため、百マス計算の小学校教育の導入が近年進んでいる。・プラキット製作は、百マス計算より長時間かつ深い集中(没頭)が得られ、しかもプラキットが完成した時の達成感も大きい。・プラキット製作は、微細な指先の動作や工具の使用を通じて、感覚・運動機能の発達にも良いという副次的効果がある。・以上から、プラキットの製作を学校教育現場に取り入れることにより、大きな教育的効果が挙がることが期待される。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/Dream News (プレスリリース):2011年11月2日) 記事中の「プラキット」は、いわゆる「プラスティックモデル(プラモデル)」のことではあるが、その「プラモデル」作りが「頭に良い」と言う研究結果が発表された。そして、「学校教育現場に取り入れることにより、大きな教育的効果が挙がることが期待される」との提案だ。 考えれば、こうした研究を待つまでもなく、プラモデル作りは、「長時間かつ深い集中(没頭)が得られ」、「完成した時の達成感も大きい」ことは、経験上の認識とも一致している。記事は、それが科学的に確かめられたと言うことを意味している。ただ、それだからと言って、無批判的に「学校教育現場に取り入れる」のは賛同できない。そのことについて私見をつづる。 まず、記事の「提案」には、「百マス計算」との対比があるが、これは正確ではない。「百マス計算」は、ただ「達成感や集中力を養うため」だけの取り組みではなく、計算力の基礎を習得・習熟さぜることが主な目的なのだ。当然、「プラモデル作り」だけでは、計算力を養えないことは明らかだ。 さらに、「百マス計算」も「プラモデル作り」も、それが嫌いにならないと言う状況の時において、「達成感や集中力」は効果的に養えるのだ。嫌々「百マス計算」や「プラモデル作り」をやると、長続きしないばかりか、「達成感や集中力」をも阻害しかねない。 反対に、好きになれば、組み立てブロック、粘土細工、木工、さらには「折り紙」でも、「達成感や集中力」は養えるし、それらも含めて多くのあそびは、いわゆる「知育」・「脳トレ」にもなる。もちろん、記事に言う「感覚・運動機能の発達にも良いという副次的効果」も期待できることは言うまでもない。 ただ、「プラモデル作り」はもちろんのこと、上記のあそびなども、「大きな教育的効果」があるからと言って、それを学校教育に無理やり取り入れることよりも、こどもたちの日常のあそびで、それらのあそびを十分にあそべるようにすることが大切なのだ。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.02
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興味深い記事を引用する。【株式会社エイチ・アイ・エスが成人男女1000人を対象に行った調査によると、「もっとも遊んだのはいつ?」との質問に対して、全体の約3割超の人が、「大学時代」と回答していることが判明した。(中略)この調査は同社が「学生時代の思い出」について、18~49歳の男女1032人を対象に、インターネットで行ったものだ(調査期間2011年10月17~18日)。 その結果、「もっとも遊んだ時期は?」という質問に対して、次のような回答が得られたのである。 ・ もっとも遊んだと思う時代はいつ? 大学生時代 36.2パーセント 社会人になってから 21.4パーセント 小学生時代 16.1パーセント 高校生時代 14.0パーセント 中学生時代 6.6パーセント そのほか 5.7パーセント という結果となった。中高生のときには、受験を控えているので、「存分に遊んだ」という人は他の時代に比べて少ないようだ。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/電撃オンライン:2011年11月1日) これは感想を聞いたもので、それがそれぞれの時代の遊んでいる時間の長さを、そのまま表しているわけではないが、こどもたちのあそびの現状を考える意味で、興味深い調査結果となっている。 本来、遊びは労働から解放された時間に行うものであり、拘束時間で言えば社会人が最高で次に大学生から高校生へと順次少なくなるが、最も拘束時間が短い小学生が最もあそべる時期であるはずだが、上記の調査結果はそれとは様相が違ったものとなっている。 さらに、団塊の世代であり、いわゆる受験戦争の草創期に大学受験を経験した私との違いは、中学生時代より高校生時代の方が、遊べなかった印象を私が持っているのとは、逆になっている。 このことと、小学生時代のあそびの印象が少ないと言う調査結果と併せて考えると、受験競争とそれに伴う学習塾などの通い始めの時期の低年齢化が、かなり進行していることが、上記の調査結果に反映していると思われる。 以上のことから、この調査対象となった年代(18~49歳)の人たちのこどもの頃には、すでに小学生の勉強時間が長くなり、その結果あそび時間が短くなっていたと推察できる。 しかし、それほど小学生時代のあそび時間を削って、勉強に励んだ?結果が、文部科学省や教育委員会が心配するほどの学力低下となっているのだ。このことは、小学生が最もよくあそんではいないと言う、ある意味逆さまな現状が招いた結果であると言える。 この逆さまな現状を変え、小学生時代が最もよくあそんだと懐かしく振り返れる、そんな当たり前の世の中に戻すことこそ、学力を向上させる本道ではないかと、小学生時代に最もよくあそんだ私には思えるのだが。「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓
2011.11.01
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