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ということで、田所博士の予言ならぬ予告通り、今回は東宝チャンピオン祭りについて。つくづくおもしろいなぁと思うのは、東映と東宝のカラーの違い。ライダー、Z、タイガーマスク、キカイダー…に対する東宝は、ゴジラ、第二期ウルトラ、円盤戦争バンキッド、巨人の星、ハッチ、パンダコパンダ…。硬い、硬いのだ東宝は。そもそも“マンガ”祭りと“チャンピオン”祭りの括りからして違う。ストレートな“マンガ”に対して“チャンピオン”の名前の由来は?この、名前とラインナップの差が、そのままカラーの差になるんだろうなぁ。小学生の頃、同級生たちと東宝チャンピオン祭りに行ったときのこと。目当ては「メカゴジラの逆襲」だ。同時上映には「新八犬伝」「アルプスの少女ハイジ」「はじめ人間ギャートルズ」「アグネスからの贈りもの」(←この時のテーマソング、「恋人たちの午後」は、マイフェイバリット・アグネスソングだ)、そしてなんと「サザエさん」!で、事件(?)はこのとき起こった。ギャートルズがはじまる。考えてみれば映画館でギャートルズってのもシュールな話だが、まぁキライじゃないから見た…。あれ、もう終わり?そう、1話(10分あまり)でもう♪なんに~もない なんに~もない まった~くなんに~もない♪のエンディング。なんだよこれ、サギじゃん。んっ、まてよそうすると…。不安は的中した。サザエさん(しかし…大スクリーンで見るサザエさんっての、ギャートルズ以上にシュールというか、なにがうれしゅ~て映画館でサザエさん見にゃいかんの?)も1話で終わり。わずか10分足らず。私たちを含め、おぉっ!?とどよめく場内に、あのイントロが。♪デデッデ~デデ デデッデ~デデ デデッデ~デデッデッ カン!♪なんだ~こりゃ~!2作品で20分足らず?おいおい…って感じだった。同様に危惧していた新八犬伝は、何話かのダイジェストのため、それなりに長い上映時間でひと安心。しかし、しかし、いくら名匠、辻村ジュサブロー渾身の作とはいえ、銀幕で人形劇ってのも…(以下略。おもしろかったけどね)まぁ、本命の「メカゴジラの逆襲」が楽しめたことで、ひとまず満足はしたものの、なにか子供心に釈然としないものを残したまんまの帰り道だった…。なにか、チャンピオン祭りに否定的なことばかり述べたようだが、けっして嫌いではなかったことを付け加えておこう。なんたってチャンピオン祭りにあってマンガ祭りにない、大きな売り。そう、それが“怪獣”なのである。新作ゴジラは元より、過去のゴジラ映画の短縮版、そしてウルトラシリーズと、目玉は本格怪獣作品だったのだ。そういえば東映の純粋な怪獣物っていくつあったんだろう。ジャイアントロボや17、ずっと後になってジャスピオン…みんな対戦する巨大ヒーローはロボットか。生身の巨大ヒーローって、東映にはないのか? そうか、それでPプロからスペクトルマンを借りてきたのか…。これねぇ、実際、怪人+スーパーロボット(東映)VS怪獣(東宝)で、当時ほとんど毎回迷ってたのだ。どっちを見るか(実に連れて行ってもらうか)で。今ならあのラインナップだったら迷わず東映に足を運ぶけどねぇ…。まぁなんにしても、70年代の夏休み、冬休みが、子供たちにとっての映画の祭典だったことは間違いない。夏休み前に小学校の校門の前で映画館(あるいは東宝、東映の社員?)のおじさんが配っていたあの割引券(4、5枚集めて「これでただで(映画館に)入れる」と得意になっていたノー天気なヤツ、クラスでひとりやふたり絶対いた)の思い出も懐かしい。またいつか、あの時の興奮のままに映画館へ行ってみたいなぁ。もちろん入場した時もらうキャラクターの絵がかかれた紙の王冠をかぶって、そしてロビーでパンフレットとソノシートを買って、ね。
2005.07.31
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それにしても東映マンガ祭り、なんて甘美なる響きを持っているんだろう。前回ふれたVSシリーズを抜きにしても、大好きなアニメや特撮が大スクリーンで、しかも連続して見られるんだから子供たちにはたまらない(親たちにも別な意味でたまらない)。このマンガ祭りのウリのひとつに、劇場用長編アニメってのがあった。「長靴をはいた猫」「空飛ぶ幽霊船」「海底3万マイル」「魔犬ライナー0011変身せよ」「機関車やえもん」(←もう一度見てみたい)「宇宙円盤大戦争」(←いわゆるグレンダイザーの前身ですな。ロボイザー、ゴー!)…どれも大好きなアニメだなぁ。当然、当時は劇場でしかみられないため、幽霊船や3万マイルのエンディングシーンは妙にさみしいものがあった。もう見られないんだ~ってね(その後、両作品とも夏休みなどで何回かテレビ放送されたけど)。それから、特撮ヒーロー劇場版ってのもあった。ほとんどどれも、怪人ぞくぞく登場シリーズと化したやつで、まさにお祭り気分。崖の上に勢ぞろいした再生怪人たち。ごていねいに見得を切りながらひとりひとり名乗るところがやっぱり武士道だなぁ(ちょっと微笑ましい)。だいたい、ライダーがはじめて映画館で上映されたのが、テレビエピソード13話のトカゲロンの話。スペクトルマンも(なぜ東映でスペクトルマンなんだ?という疑問は残るが)、シルバーロボの話。もう、東映ってばツボを心得てる!ちなみに、静岡では本放送時、途中で勝手に打ち切られたスペクトルマン(番組再編成のためか?)、私が後半の主題歌「進めスペクトルマン」をはじめて聴いたのがこのマンガ祭りのときだった…。あと、これも特筆すべきだろう、あの赤と青のセロファンのメガネを使うと場面によって立体的に見える“飛び出すカラー長編映画”群。私が最初に見たのは赤影のそれで、金目教編の前半を新作カットも織り交ぜながらダイジェストでつないだ作品。何が楽しかったって、立体映像になる直前、赤影、青影、白影がストーリーの中で(つまり敵と戦っている最中に)カメラ目線で「そろそろメガネの準備だ!」とていねいに教えてくれるところが最高!この遊び心というか、子どもの意識をそらさない粋な演出がよいのだなぁ。数年前、これのLDが発売されて思わず買ってしまったのだが、ちゃんとメガネもついていた!はい、私は良い子だから、しっかり彼らの呼びかけでかけましたよ、何十年ぶりに。そして。このマンガ祭りを上映中、ロビーでパンフレットと一緒にソノシートを売っていた。上映される作品の主題歌が1コーラスずつ収録されており、おねえさん(おばさん?)のナレーション入りなのが泣ける…(このナレーションは子供心に「いらない!」と思った)これ、案外おもしろくて、元歌のNGバージョンや別バージョンが入ってたりしたんだよなぁ(バビル二世の、児童合唱団のコーラスなしとか)。今もあれば貴重品だなと思う。いやマジで。ともかく、この東映マンガ祭り。文字通り70年代の子供たちにとって、映画館でのお祭りだった。もう一方の雄といっしょに。あぁ、ここまで取り上げたらやはりもう一方の雄、東宝チャンピオン祭りにも触れねばならぬ。ということで、またしても次回に続く。
2005.07.30
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(前回より続く)異なるキャラクターの競演は、なにもアニメに限った話ではなく、特撮界にもある。同じ東映マンガ祭りで上映された、「ゴレンジャーVSジャッカー」だ。元々は「ジャッカー電撃隊VS大鉄人17」として企画されたものらしいが、まぁゴレンジャーとのカップリングで正解だったと思う(17とじゃどんなストーリーになるのか想像もつかない。第一、キャラがかみ合わないんじゃないだろうか?最後の必殺武器は、ビッグボンバーグラビトンか?)。zzr250.comさんのご指摘どおり、平成に入って前作と今作の合体戦隊シリーズがビデオで今でも続いているのも、元はといえば、この作品があったから、だろう。で、ここでまたちょっと考えてみた。“こんなVS物が見たいシリーズ!”・ウルトラマン対ウルトラセブン考えてみりゃ、数あるウルトラシリーズでも、この元祖2大ヒーロー(だけ)の競演っての、なかった。ベースはそのスケール感からセブンとして、U-警備隊基地に科特隊のメンバーが表敬訪問にきていたところにナゾの宇宙人が大群で地球に押し寄せてくる、みたいな話。ホーク1号とビートル機のランデブー。隊員たちが談笑している中で、じっと見つめあうダンとハヤタ(実はテレパシーで会話している)。宇宙ステーションV3からクラタ隊長が来て、「甘っちょろいな、科特隊のお兄さんたち」と言い、ひと悶着(後に和解)、なんてね。攻めてくるのが宇宙人ではなく、よみがえったジェロニモンが、本当に60匹の怪獣を復活させた(その陰で暗躍する悪の宇宙人)、なんて設定でもいい。また、ゲスト出演で、ウルトラシリーズ元祖中の元祖、ユリちゃん、一平、万条目くんと一の谷博士も登場。・ジャッカーVS怪傑ズバットもう、宮内さんも独り舞台になること間違いなし。玉三郎が「え~お笑いを一席」などとやっているところに「チッチッチッ、そんな話術じゃとても真打にはなれませんぜ」と突然現れてギター漫談を始める早川健。ハートクイーンとクライムの戦闘員がピンクレディの踊り合戦をしているところに「チッチッチッ、その振り付けじゃミーさんとケイさんに笑われるぜ」と現れる早川健。一見、お笑いだけに走りそうな早川だが、実は飛鳥五郎を殺した真・真犯人はクライムで、ダッカーの首領Dはその雇われサイボーグだったという情報を東条刑事から聞き、密かにジャッカー達に接触を図っていたのであった。アイアンクローと早川の日本一合戦は、正統派武術の技比べをぜひ。しかしそうすると、番場壮吉の出番がなくなるかな。いや、ここで番場のインサイドストーリーを展開させてもいいか。番場の改造後のモデルは、実は早川健だった、なんて(思えば番場の改造前のエピソードって、語られてなかったもんなぁ)。ともかく、クライマックスはジャッカー必殺武器“ビッグボンバー アタック!”(ビッグボンバーから発射されたズバットが超高速でズバットアタックをかける)・決戦!大海獣 (完全版)昨日の続きになるが、やはり甲児くんは戦闘機よりもロボットに乗って戦ってほしい、との切なる願いを込めて。設定は元の作品をほとんど弄らない。まず血気盛んな甲児くんが、ドラゴノザウルス出現のニュースにひとり戦いを挑み、完敗。Zは再起不能、甲児くんも重傷を負う。それを知った各研究所の所長、博士が集まり、スーパーロボット軍団を結成。グレート、ゲッター、グレンダイザーとサポートロボットたちが立ち向かう。しかし、敵の強大な力に、腕をちぎられ、足を噛み砕かれ、満身創痍のスーパーロボットたち。彼らが、そして世界が絶体絶命のピンチに陥ってしまう。と、そのとき!「やいやいやいこのクラゲの化け物め!この兜甲児さまが相手になってやるぜ!」復活した甲児くん、マジンカイザーに乗って再び登場。他のロボットたちも熱血パワーで立ち上がり、死力を尽くして戦いを挑む…。・(番外編)ゴリVSゴア特撮界きっての能書きタレ、宇宙猿人ゴリと、特撮界きっての癇癪持ちであるゴアとが手を結び、地球を攻める。(ゴリ、ゴアが作った怪獣たちの総進撃)単身戦うスペクトルマンだが、多勢に無勢、スペクトルガンの弾も尽き、フラッシュもエネルギー不足、いよいよピンチのそのときに火山島から金色のロケットが飛来した…。実は、スペもマグマも置いといて、見たいのはゴリとゴアのツーショットなんだけどね。…どうだろう?もしこんな映画かビデオが誕生したら、絶対見たいぞ!(というか、東映マンガ祭りについてはまだまだ語りたい。ということで、またも次回に続く)
2005.07.28
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♪赤いマフラー なびかせて~♪でおなじみの(旧)サイボーグ009の映画に「怪獣戦争」というものがある。サンデーコミックスでいう第4巻を元にしたストーリーで、その主題歌と共に血湧き肉踊るなかなかの作品だ。その、物語の前半に、驚きのシーンがある。ほんの一場面だが、レインボー戦隊(ロビン)の一行が登場するのだ。セリフもなく、ただお互い手を挙げて合図するだけなのだが(その後ストーリーにレインボー戦隊は登場しない)、これ、意表をつかれ、興奮したなぁ。別な番組のキャラクター同士をひとつの画面(作品)に、っての、今では珍しくもなくなったけど、その元を作ったのがこの009の映画だと思う。そして、その決定版といえば、「マジンガーZ対デビルマン」だ(大傑作、「マジンがーZ対暗黒大将軍」はちょっと別なカテゴリー)。しかしまぁ、よくもZとデビルマン、甲児くんと明クンを競演させた!声優もBGMもそのままに!話の骨子が、ジェットスクランダー開発物語であるため、ベースはZとなっている。そのため、美樹ちゃんもタレちゃんもアルフォンヌ先生も東大寺入郎くんも登場しないのが唯一残念なところだ。しかし、デビルマンがしっかりデビルマンらしく活躍するところ、ここがまずすばらしい。明クンの悪態のつき方も徹底している。もちろんZも大活躍。テレビに先駆けはじめて空を飛んだZの勇姿は言葉にできないほど(この手のドラマに定番の「私たちの心の中にいつまでも住んでいる」のセリフもさやかさんの口から聞ける)。エンディング、Zとデビルマンが並んで空を飛ぶ場面などもう、当時の東映は子供たちの喜ばせ方を知り尽くしているとしか思えない。まったくもって、奇跡の映画だ。(ちなみにこの時の東映マンガ祭り。同時上映は「仮面ライダーV3対デストロン怪人」そう、三人ライダー勢ぞろいの話。このラインナップはもう、文句なし!)次いで、グレートマジンガーとゲッターロボの競演映画が2本。「グレートマジンガー対ゲッターロボ」「グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突」(←タイトルだけ読むとグレートとゲッターが空中で衝突したパニック映画みたいだ)前者の見どころはなんといっても神谷明の「ゲッタービーム!」の叫び。これに尽きる。ゲッター1って、トマホークとゲッタービームしか主要武器がないんだなぁ、と改めて気付く。変態を繰り返し、ついに指令円盤をも体内に取り込み最強となった怪獣、ギルギルガンに、グレートは己の武器を総動員して攻める。「ブレストバーン」「アトミックパンチ」「ネーブルミサイル」「マジンガーブレード」「サンダーブレーク」…野田圭一のシャープな叫びが続く。対してゲッターは…。「ゲッタービーム」「ゲッタービーム」「トマホークブーメラン」「ゲッタービーム」「ゲッタービーム」「ゲッタービ~~~ム」ゲッター1から光線が出るたびごとに、神谷明の叫びが悲痛さを増していく。このなんとも言えない両者の違いが…あぁ。後者はハードなストーリー展開。まぁ、のっけからテレビに次いで二度目の“武蔵の死”を見せられるんだものなぁ。グレートも片腕吹っ飛ばされるし。いろいろあって、満を持して登場のゲッターロボGも、「~暗黒大将軍」のグレートほど強さが感じられないのが残念だし(まぁあの時のグレートは反則に近い強さだったけど)、グレートブースターの初登場も、スクランブルダッシュがありながらなぜ新たな翼を?と、今思えばちょっと蛇足とも取れる。しかし、前作に比べ話題性という部分でグレードアップしているとは思うし、見ていて飽きさせないのは流石だ。そして、スーパーロボット競演シリーズ(というかマジンガーVSシリーズ)の集大成が、「グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー 決戦!大海獣」。タイトル通り、三体のスーパーロボットが夢の競演を果たし、太古の怪物ドラゴノザウルスと戦う、ってなストーリーだ。…あの~、多くの書籍ですでに語られてることだけど、あえてここで私も言っていいかな?いい?ずばり言うわよ?なんでZが出ないんだ~!!甲児くん、ダブルスペイザーに乗ってる場合じゃないぜ。君のコクピットはパイルダーしかないはずだ。さやかさんだってダイアナンAでがんばってるじゃないか。君がパイルダーに、Zに乗らなくてどーすんの?Zのいないスーパーロボット軍団なんて、片手落ちにも程がある。鉄也くんも、なぜアドバイスしてやらんのだ!(あ、こいつにそれを求めるのは無理か)弓教授、あなたはボケてZの存在を忘れちまったのか?たしかに最後のとどめを差すのがシャインスパークなのは認めよう。説得力も十分。前々作の雪辱を果たす意味でも、まぁOKだ。だが、ぜひとも甲児くんはこの映画で、「ダブルカッター」「サイクロンビーム」ではなく、「アイアンカッター」「光子力ビーム」と叫んでほしかった。今ならまだ間に合う。この作品をリメイクして、完全なるスーパーロボット軍団・ザ・ムービーを作ってくれ~!(このテーマ次回に続く)
2005.07.27
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今や映画は家で楽しむ時代、かどうかは知らないけど(もう陳腐なキャッチコピーになった気もするが)、ここ数年、映画がビデオ化、DVD化されるサイクルが異様に早くなった気がする。まぁ、ありがたいって言やぁありがたいやね。劇場で鑑賞し、「こ、これは傑作だ!」と思った映画がわずか数ヶ月で店先に並ぶ、レンタルショップに並ぶ。感激も冷めやらぬうちに再びその作品を見て、また涙する(「いま、会いにゆきます」がそうだった)。気軽に映画と接することができるのも利点のひとつだ。大人ひとり1800円の料金は、やっぱり高い。家族4人で行けば5000円以上だ。カップルで行っても、館内で軽く飲食すれば4000円。彼氏も大変だね。レンタルショップに行けば、ほんの数ヶ月我慢すれば400円足らずで見られるのだから(しかも、何人で見ても料金は変わらない)。あの話題作を見逃した、なんて言葉も、もしかしたらビデオのおかげで静かな死語になりつつあるかもしれない。しかしそのおかげで、映画館はかなりワリを食ってるんじゃないだろうか?「ビデオで見りゃいいや」このひと言で、どれだけ観客を逃しているのかな、と、いらぬ心配をしてしまう。そしてもうひとつ、影響を受けているだろうものがある。それが、○○洋画劇場のたぐい、つまり映画のテレビ放送だ。だいたい、地上波初、って言ったって、それ以前にとっくにレンタルショップに並んでる。CS、BSなどの衛星放送で放映している。この地上波初って文句、言葉のワリに効果が薄い気がするなぁ。と、いって、今「○○洋画劇場」に魅力がないかといえば、決してそんなことはない。ヘタすりゃ映画館で見るよりも名作佳作に化けることすらある。なぜか?それは吹き替えのマジック。昔は、俳優ごとに吹き替え声優が決まっていた。もちろん大物俳優に限るけど。チャールトン・ヘストン(納谷悟朗) ジョン・ウエイン(小林昭二) クリント・イーストウッド(山田康雄) ジェームズ・コバーン(小林清二) ピーター・フォーク(小池朝雄) テリー・サバラス(若山弦蔵) …みんな古くてゴメン。おっと、肝心な人を忘れちゃいませんか?いやいやもちろんこの人も、ということで、我らがジャッキー・チェン(石丸博也)を外すわけにはいかない。このコンビ、最強のハマリ役だと思う。ジャッキーと石丸博也は一心同体。そう、パイルダーオン後のZと甲児くんのごとし。ジャッキー映画はオリジナルも大ファンなんであるが、時として石丸博也の声で見たくなるときが往々にして、ある。あの怪作「シティハンター」ですら、彼の吹き替えで見ると名作に思えてしまうのだ。甲児くんとジャッキー、ふたりの“永遠のヒーロー”の声を演じたことで、彼もまた王道ヒーローの住人と認定されたのである(って思うのは私だけか?)香港映画ついでに言えば、デブゴンでおなじみのサモハンキンポーの吹き替えに水島裕ってのもすばらしい。ふつうああいう“人のいいデブ役”は富田耕生あたりがやりそうなんであるが、さすがレインボーマンの歌をうたっただけのことはある(関係ないっての)。あと、ブルース・リーの声を藤岡弘、が担当したことがあった。ストイックな雰囲気こそ共通しているものの、声と顔が…。吹き替えで最大におかしかったのは、今話題のスターウオーズ第1作(というか第4部)をテレビで初放映した時。ルークの声を渡辺徹、レイア姫を大場久美子、ハン・ソロを松崎しげるがそれぞれ担当…。いや、大場久美子はファンでしたよ。松崎しげるも、「俺たちの朝」は好きな歌です未だに。しかしねぇ…話題性というその一点のみで決定したとしか思えないそのキャスティング。見た人いたら、今からでも感想を聞きたい…。とにかく、先日の日曜日、「シャンハイ・ムーン」を見ていて強く思った、そして一番言いたくなったのはこのひと言だ。ビデオや衛星放送に負けるな、テレビ映画!
2005.07.26
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今でこそ、民放朝の子供向け番組っての「ポンキッキ」しか見られないが、その昔は他にもけっこう放送されていたんだなぁ。と、以前70年代ゴールデンタイム番組表を調べているとき、新聞を見て思った。その中で、やっぱり目に付いたのが「ママとあそぼうピンポンパン」。朝の7時半もしくは8時、お母さんが一番忙しい時間に子供と遊んでいる余裕があったのか?という疑問はあるが、よく見ていた覚えがある。この手の子供番組には“おねえさん”が付きものだ。もちろんピンポンパンにも何代かに渡っておねえさんが登場した。まぁ筆頭に挙げられるのは酒井ゆきえおねえさん。たぶん歴代お姉さんの中でも出世頭と言えるだろう。特撮ドラマにもちょくちょくゲスト出演(もしくはサブレギュラー)していたし、印象が強い。おねえさん、とくれば次にはおにいさん。あの体操のおにいさんが好きだった。しかし、あれはいったい誰(何者)だったんだろ?で、今なにしてるんだろう?(カンフーハッスルの主演、チャウ・シンチーを見たとき、その目が体操のおにいさんに似てる、と思ったのは私だけ…だろうなぁ)それと、途中から仲間入りしたガンちゃん(ちょっと森末慎二似だった気がする)は、番組のテコ入れだったのか?体操のコーナーのとき、妙に居場所がなくて困惑していた姿しか思い出せないが。そして、シンペイちゃんこと坂本新平(♪このおれさまはアパッチチームの、キャプテンよ!♪)。彼の、親しみのある笑顔の存在も大きかった。それにしても、おにいさん、おにいさん、ガンちゃん、シンペイちゃん…みんな一体何者だったんだろう?フジテレビの局員か?ピンポンパンで忘れちゃいけないのがキャラクターだ。まずは河童のカータン。声と着ぐるみの中身の両方を、大竹宏が演じていた(まるでゴアだな)。番組のあるコーナーで、出演した子供が描いたメチャクチャな落書きに、カータンが線を加えてなにかの絵にするってコーナーがあって、妙に流暢な技を披露していた。が、当時これを見ていた私はもどかしかった。なんでみんなもっとメチャクチャに落書きしないんだろう?あんな簡単な絵じゃカータンに負けるに決まってんじゃん、って。(一応、子供とカータンの勝負、みたいにやってたんで)。カータン以外にマペットキャラも登場した。いつも気だるげな目をして紙芝居(刑事ジャガー)をやっていたブチャねこ(声は伊達直人、いや富山敬)。タワシか黒いモップに目鼻がついたような、登場する時きまって「で~べろ~ん」(ほとんどド~ルゲ~に近い)が口ぐせの、その名もデベロン(声はDrヘル、いや富田耕生)。緑のかわいらしいヘビでありながら時おり片目をとばし(わざとじゃないだろうけど。造りがあまいのか?)、出演する子供とテレビの前にすわる良い子たちを恐怖のホラーワールドに叩き込むピンポンパンのショッカー、パクちゃん(声は永遠のパーマン1号、三輪勝恵)今にして思えば豪華声優陣だったなぁ。ピンポンパンと言えば、歌もあった。ドリフのカバーも有名な「ピンポンパン体操」(体操の歌って他にもあったような気がするが、この♪虎のプロレスラーは縞々パンツ♪しか思い出せない)をはじめとして、思い出すままに挙げてみよう。「パジャママン」(変身したんだ、パジャママン~)「ピンクのバニー」(♪さっき出遭った小さなウサギ)「ジャンケンの歌」(正式タイトルは知らないが♪チンゲンドンガラガッタ ジャストンピーナツ カレーライス♪ってやつ…ジャンケンと関係ないじゃん!)「アイスクリームのうた」(♪舌に乗せるとトローントロン♪←たぶん元は“みんなのうた”かなにかの曲だったんだろうけど、妙にピンポンパンの歌って印象が強い)「パンダちゃん」(♪待っていてね パンダちゃん パンダちゃん)あと、ピンポンパン内ジャニーズJrともいうべき(言わないか)ビッグマンモスの「稲妻ロック」、これもタイトルを忘れたがドラ猫に対する怒り(金魚が食われたのか焼き魚を奪われたのか、そんな理由から)を詩に叩きつけた歌、なんてのもあった。ピンポンパンの曲を集めたベストCDっての、未だに、一向に発売される気配がないのが不思議だ(企画盤で他のアニソンと一緒に数曲収録されたものは出ているようだけど)。あったら聴いてみたい気がするぞ…。さてそろそろ今回もお終い。で、最後はあの定番のセリフで締めよう。“さぁみんなで、おもちゃの国へ行こう~!”
2005.07.25
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原色のタイツに短パン。両腕と両足に手袋とブーツ。そして背中にはマント。はい、これで○○マンのできあがり~。たったこれだけで人間とはちがう宇宙人、サイボーグ、○○の化身に変身できちゃうんだから。いや、誰もが知ってるスーパーマン。よくよくその姿を見ると、実に不思議なのだ。このコスチュームだけで宇宙人と言い切ってしまうんだから(もちろん怪力や空を飛ぶなどの超能力の描写があればこそ、なんだろうけど)。彼のおかげで、わが国日本にもテレビ特撮番組の黎明期、このコスチュームがヒーローの代名詞と化した、のみならず、未だにそんなスタイルで子供たちと踊りまくっているCMが流れてるのだから、影響力大。恐るべしスーパーマン!だから。ウルトラマンってのは画期的だったんだなぁと改めて思う。皮膚とも宇宙服ともつかないあの銀色に赤いラインのボデー。素顔なのかヘルメットなのかもわからないあの顔。今でこそウルトラの国を筆頭に数々のバックボーンが説明され、ウルトラマンの正体もある程度明かされているものの、昭和41年の放送当時、初めて見た子供たちには、どう解釈していいのかわからない戸惑いと、あるいは恐怖感すらあったかもしれない。でも、やはりカッコよかったのだ。例え杖をつく老人よろしく腰を落として怪獣と対峙するあの姿勢ですらも。怪獣の攻撃に苦しむウルトラマンのなんともいえない色気もいい。中に入る古谷敏のプロポーションのよさが一役買ってる、ってのはどこかの本の受け売りだけど、こればかりはほかのウルトラマンにはない部分(あのカラータイマーの音とのマッチングも含めて)だろう。だからこそ、最後のスペシューム光線が映えるのだ、とも思う。シンプルなものほど見飽きない、とはよく言うが、ウルトラマンの姿がそれだ。まさに芸術品の風格。いかにも人間然としたスーパーマンの(そしてそれに類似したヒーローの)姿をはるかに越えている、と感じるのは私だけではあるまい。余談だが、それだからセブンはあの姿でよかった。まだウルトラ兄弟の設定がなかった時代だからこそ生まれた傑作スタイルだ。同時期に放映されていたマグマ大使と比較すると、ある種の対極を成してる。金色に対して銀。目鼻口とそろった(髪の毛まで!)顔と、それらを極限まで省略した顔。アース様にこしらえてもらった(死語)ロケット人間と、M78星雲というあいまいな所からやってきた謎の宇宙人。宿敵(ゴア)の有無。第三者のスタンスと内部の人間(ハヤタ)の立場。怪獣という共通点の他はよくもまぁというくらいに姿も設定も違う。どちらが優れているかを論じるつもりはないが(それぞれに魅力を感じていたし)、やっぱり子供は「ナゾ」の部分に弱いからなぁ。“ウルトラマン”というネーミングこそスーパーマンの流れを組むものだろう。しかし、それすらも感じさせないほど、ウルトラマンは日本発のオリジナル究極ハイパーウルトラヒーローなのだ。アメリカ人め、くやしかったら真似してみろ!ってなもんだ。…こないだから始まったウルトラマンマックス。旧作を意識した作りになっているのはよいが、それならあのマックスの姿、もっともっとシンプルにしてくれないかなぁ、という思いを込めて…。
2005.07.24
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唐突だが、あらゆるどんぶり物のなかで、昔から私が一番愛するもの、それはカツ丼だ。元々トンカツが大好物ってこともあるが、うまいカツ丼を食べる時、私は無心となる。ただひたすら、肉と一緒に幸せをかみ締め、ツユのひたったご飯とともに幸福を飲み込むのだ。それにしても不思議なのが、なぜカツ丼はああいった姿になったのか、ということだ。単にトンカツをご飯の上に乗せただけではない。あげたカツをわざわざ玉ねぎなんかと煮込み、玉子でとじる。なんて手間をかけるのであろうか?親子丼ならまだわかる。鶏と玉子だからね。天丼でそんなことまでするか?いや、しない。うな丼でさえ、せいぜい山椒をかけるだけだ。鉄火丼だって、わさびやしょうゆや海苔をかけても煮込むなんてことはしない。カツ丼だけが、揚げて、煮込んで、乗せる(食べることが好きな私だが、自分でも驚くほどにその種類を挙げることができない。よって、他の洒落たどんぶり物をすぐに思いつかないのであった。この辺チャフィーさんに分析していただきたいと切に思う)。で、ここからが本題。薄暗い取調室。なかなかクチを割らない容疑者に対し、「腹が減ってるだろう、食え」という刑事の声とともにドンッと置かれたカツ丼。よくある定番のシーンとして語られることが多いのだが、なぜカツ丼なんだろう?天丼でもなんでもいいじゃん。何もしゃべらずとんぶりを手にひたすら食べる容疑者に、刑事の言葉が続く。「クニのお袋さんが悲しむぞ」満腹になった容疑者、やがてポツリポツリと自白を始める。そうか、満腹、これがポイントだったのか!たしかに人間、満腹感を味わえば心に隙もできる。そこを狙って自供させるのが目的だったのか。天丼や鉄火丼じゃガツガツは食べない。うな丼では経費がかさむ。かといって定食の類じゃ容疑者に贅沢させていると錯覚を起こすし、注文しても食べ終わるのも時間がかかるだろう。出前を取ってもすぐ届けられる。比較的低料金でボリュームもあり、すぐに食べ終わる。だから、カツ丼なのか…。いや~、またしても自己満足のブログとなってしまった。ただこの説、勝手に思いついたからホントかどうかは知らないよ。(なぜカツ丼なのか、事実を知ってる人、教えて!)
2005.07.23
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昨日に引き続き、アニメ版タイガーマスクの話。と、その前に。アニメ版と漫画版では、物語的な面で違う点がある。個々に違いをあげることはしないけど、ひとつだけ挙げよう。漫画版のタイガーがあくまでもスポ根のエッセンスを含んだプロレスの試合という点に重きを置いている(もちろん伊達直人の、みなしご達への愛情も織り込まれているが)のに対し、アニメ版は世相や時代背景などから人間ドラマが中心となっている点。日本は元より、世界中で試合をする一方、行った先でみなしご達との出会いがあり、それがタイガーの戦うモチベーションとなるケースが多かった。時には煙突のてっぺんまで登って(おぉ、V3だ!)孤児を説得したり、原爆への怒りをテーマにした話もあったりと、深い、そして重い(それゆえ漫画版以上にタイガー=伊達直人の、みなしごへの思いを掘り下げた)ストーリーが展開されるのだ。話を戻そう。ここで、アニメ版タイガーマスクを語る上で欠かせないキャラクターを紹介しよう。昨日も触れた、ミスター不動とイエローデビルだ。ミスター不動こと大門大吾虎の穴時代の、伊達直人の親友。上層部の命令でタイガーと対戦させられそうになるが、命令に背き、虎の穴を脱走。それ以降、陰になり日なたになりながらタイガーを見守り、途中からついにミスター不動として共闘するに至った。タイガーとミスター不動のツーショットが実に頼もしい。ダブルライダーの前身とも言える風格だ。マスクのセンスはチトいただけないが(なんとなくグレートカブキに通じるものがある)イエローデビルこと高岡拳太郎虎の穴から、母親が死んだのはタイガーのせいだ、と吹き込まれ、それ以来タイガーを憎むようになる。その彼がタイガーのかつてのキャッチフレーズ「黄色い悪魔」をモジったリングネームでマット界へ登場する、というのはなんとも皮肉だが、そのラフファイトもヒール時代のタイガーを彷彿とさせ、タイガー自身を精神的にも追い詰める。が、試合を通して目覚め、直人と大門のおかげで誤解も解けた彼は、ケン高岡を名乗り正統派レスラーとして生まれ変わり、タイガーの味方となる。なんとも魅力ある設定。こんな深いキャラがタイガーの味方となって縦横無尽に戦うのだから、おもしろいのもあたりまえだ。そして、物語の終盤である…。虎の穴の幹部三人が、最高峰の実力者、ビッグタイガー、ブラックタイガー、キングタイガーとなってタイガーたちの前に現れる(タイガーの名を語るところはショッカーライダーか)。そして対決。タッグマッチでまずミスター不動が倒される(相打ち)。その後、虎の穴のボス、ミラクル3がついに登場、タイガー・ザ・グレート(以下グレート)となってケン高岡を病院送りにすると、同じころ元祖悪の正太郎君、ミスターXも直人を事故死させようとするが自爆(こういうところもあしゅら男爵っぽいなぁ)。そしていよいよタイガーとグレートと戦う時がきた。直人は最初、グレートとのファイトにおびえる。その強さは半端なものではなく、戦ったら必ず殺されるだろう、と。しかし、ついに意を決してリングに上がるタイガー。ラフファイト、というにはあまりにも残虐な攻めに傷つくタイガー(そういえばタイガーマスクのラフファイトって、ヘッドロックの状態でロープに目を延々こすりつけるなど、えげつない攻撃が多かったなぁ)。ついにはマスクも破られ、絶体絶命のピンチ。しかし…。そこから、タイガーの、いや伊達直人の逆襲(そう、反撃ではなく逆襲だ)が始まる。デビュー当時、黄色い悪魔と恐れられた頃の反則技を次々とグレートにたたき込む直人。「虎の穴からもらったものを叩き返してやる!それで俺は伊達直人に帰るのだ」と叫びながら。そしてついに決着…グレートを葬った、直人の勝利だ。実に苦い勝利だが…。試合中、マスクをはがされた直人が、シーンと静まり返ったリング上で半ば自虐的にハハハハハハ…と笑うシーンは、実に切なかった。しかしというか、だからというか、その後の自ら封印していた反則技のオンパレードを繰り出す直人の姿が納得できた気がする。大門を失い、ケン高岡も重傷を負わされ、そのうえアイデンティティーであるマスクをも奪われた彼の心境を察すると…そうするしかないんだよな…。この終盤の戦いをライダーに置き換えることはライダーにもタイガーにも冒涜になるのを承知で、あえてやってみよう。するとどうだろう。ある種、我々が見てみたかった、ハードなライダーの世界になるではないか。ライダーは首領を倒した後外国へ旅立つが、帰る場所(おやっさん)はある。しかしタイガーは…そんな場所はない。ちびっ子ハウスへも、プロレス界にも、帰ることはできないのだ(このあたり、漫画版の星飛雄馬と通じるところ。さすがは梶原一騎だ)。アニメ版タイガーマスクって、けっしてスポ根マンガなどではない。断じて、ない。これはライダーですら成し遂げられなかった、ひとりの男の完全なる復讐劇たる、熱いドラマだったのである。
2005.07.22
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とある組織で肉体改造され、悪の先鋒をかつがされようとした直前、完全に悪に染まる前に組織から足を洗い、以後、執拗に命をねらわれるようになるが、多くの苦難を越え、強敵を打ち破り、ついにはその組織を壊滅させ、いずこともなく去ってゆく…。これ、誰のことでしょうか?仮面ライダー?そうとも言える。しかし、同じような状況で戦ったもうひとりのヒーローがいたことを我々は忘れてはいけない。それはタイガーマスクだ。厳密に言えば、彼は一時期、“黄色い悪魔”と呼ばれるほど悪役レスラーの名をほしいままに、マット上で暴れまくった。はじめのうちは。しかし、ちびっ子ハウスの子供たちや若月先生、ルリ子さんたちと接触して、人の心を取り戻し、彼らを、そして日本の(いや、世界の、といってもいい)孤児たちを救うためにファイトマネーを手に入れようと、体を張って試合に臨んだのだ。考えてみれば、タイガーとライダーには共通するところがある。それは、TV放映時の音楽担当が菊池俊輔だったり、ジャンプするところまで効果音をつけたり、といった枝葉の部分に留まらない(両方とも主題歌がサビの入ったウエスタン調、ってのはポイント高いけど)。まず、“理解者はいても仲間はいない”これが両者の大きなポイントだ。藤兵衛も滝も、ともに悪と戦う点ではライダーと同じだが、改造人間ゆえの苦しみ悲しみはわからない(味わっていない)。基本的にはロンリー仮面ライダーだ。タイガーマスクにしてもそう。いや、もっと置かれた状況は過酷かもしれない。チャフィーさんの指摘通り、馬場や猪木とタッグは組んでも、あくまでも同僚レベルに近い。虎の穴を憎むことはあっても、あくまで一般的な見解の上でのことだ。また、ちびっ子ハウスの面々には、素顔の伊達直人として接することはできても、己がタイガーマスクであること、彼が背負う重い苦悩や過去はひと言も明かせない。常にキザ兄ちゃんとしてふるまわなければならないのだ。どれだけ試合で体を痛めても。ライダーでさえ、時にはおやっさんに弱音を吐くことがあったが(といってもいつも「ばかやろう、そんなことで人類を守れるのか!」と檄を飛ばされていたが)、タイガーはそれすらも許されない。唯一、老人でありながら驚異の跳躍力を誇る武芸の達人、嵐先生がおやっさん代わりか。しかし、全104話中、嵐先生が登場するのは数話レベル。やはり、基本的にはロンリータイガーなのである。虎の穴が送り込む刺客レスラーや、世界を股に駆ける奇怪な覆面レスラー。これは言うまでもなく、ショッカー怪人に例えられる。ミスターNO(ノー)、黄金仮面(ゴールデンマスク)、サタンマスク、ライオンマン、スカルスター、赤き死の仮面(←名前がイカす!)、ユニバーサルマスク、キングスパイダー…マスクのみならず全身コスチューム率も高い姿をもってリングというバトルフィールドでタイガーと対決したレスラーたち。しかもその正体は、ほとんどが虎の穴での修行時代の同僚、コーチ、先輩ばかり。このシビアな設定はショッカー以上かもしれない(タイガーに敗れた彼らには、死の制裁が待っている…)。ちなみに、元祖「悪の正太郎君」ミスターX。これはゾル大佐などのショッカー幹部…と言いたいところだが、そんな強さを秘めた人物ではなく、むしろあしゅら男爵に近いものがある。アニメ版ではどちらのキャラも柴田勝彦が声を担当していたなぁ…。さて、ここまではアニメ版、漫画版混在のタイガー像を語ってきたが、この先はアニメ版にスポットを当てよう。上記の通り、みなしごたちのためにたったひとりの戦いを続けていたタイガーにも、途中からようやく共闘するふたりの仲間ができる。そのマスクを一度見たら忘れられない“ミスター不動”こと大門大吾と、かつてのタイガーを思わせるその名も“イエローデビル”こと高岡拳太郎だ。ともにタイガーと同じく虎の穴出身であり、タイガー抹殺の命を受けるが、タイガーとの試合(イエローデビル)やかつての親友に刃を向けることをためらう(ミスター不動)などのエピソードから、ついに虎の穴を裏切り、タイガーと手を結んだのである。しかし、だからといってタイガー組が優勢になったわけではない。反対に、虎の穴最強のレスラーを登場させてしまうこととなったのである。その名は、ビッグタイガー、ブラックタイガー、キングタイガー、そして、ミラクル3ことタイガー・ザ・グレート。彼らとの死闘、そして、ミスター不動とイエローデビルの重いサイドストーリーについては次回触れよう。本日の最後にちょっと余談。漫画版タイガーマスクの話だが、前半のクライマックスとも言える「覆面リーグ戦」において、同僚たちと喧嘩別れして孤立無援のバトルを展開させていたタイガーの助っ人に現れた、グレートゼブラ。正体は、タイガーが皆の反対を押し切ってまで覆面リーグ戦に出場を決めた本当の理由(優勝賞金を盲目の少女の手術代に当てるため)を知った、ジャイアント馬場である。が。彼と新聞記者たちとの会話が未だに忘れられない。記者「あなたの名前は?」馬場「私の名はグレートゼブラ」記者「グレートゼブラ?」馬場「さよう、りっぱなシマウマ」馬場さん、あなたのおかげでグレート=りっぱ、という意味だってことを知りました。ありがとう!すると「グレートマジンガー」は「りっぱなマジンガー」なんですね…(どこからか、「さよう!」という声が聞こえてきそうだ)
2005.07.21
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梅雨が明けた。さあ、いよいよ夏本番だ!うわっ、チープなフレーズだ…しかしまぁ、夏が来たのである。で、夏といえば…音頭だ(なんでだ?)思えばアニソン、特ソンには音頭が多い。ちょっと挙げてみようか。「オバQ音頭」「大ちゃん音頭」「ど根性ガエル音頭」「怪獣音頭」「鬼太郎ナイナイ音頭」「赤胴音頭」「グズラ音頭」「ア太郎音頭」「ピンコラ音頭」「ハゼドン音頭」etc中には阿波踊りよろしく“チャッカ チャッカ”のきざみも楽しい「レッツ!悟空ダンス」(悟空の大冒険の挿入歌。これ、なにがすごいって、歌詞の♪レッツゴー レッツゴー…ボ~ンダ~ン~スゥ~ヤァ!♪←最初聴いたときわからなかった。ボンダンスって何?…盆踊りのことだった。なぜ英語に?)や、お囃子が効果をあげている「ドラゴン音頭」(影山ヒロノブと、それ以上にノリのいい橋本潮のボーカルがすばらしい!)なんてのもある。が、たいていはドドンガドン、といかにもな曲が大半だ(全然関係ないが、ドリフターズの歌う「のってる音頭」は、文字通り“のる”音頭だ。名作!)。そういやタイトルこそ普通だが、いなかっぺ大将のオープニング「大ちゃん数え歌」も数え歌のクセに音頭だし、「スカイキッドブラック魔王」も完全に音頭だった(詩の始まりが♪エラやっちゃエラやっちゃ捕まえにゃソンソン♪ってのがいやはやなんとも)。おっとエラやっちゃといえば、ジャッカー電撃隊のテンタクルズ大王(タコの怪人。いかにも時代を忍ばせる名前だ)の、「宇宙ダコ勝利の舞」なんていうワケわからんものもあった。これ、当時はもちろん今見ても頭を抱えること必至…。まぁ、話を戻して、70年代アニソン特ソンはこのように音頭の花盛りだった。しかし、なぜこうも多くの音頭が存在したんだろう?当時の子供たちはこれらの曲を喜んで聴いていたのだろうか?…だって、音頭だぞ?そういえば昔、(たぶん)町内の小さなお祭りで、それまで民謡とか普通の音頭が流れていた盆踊り会場に、いきなり「ど根性ガエル音頭」が響き渡ったことがあって、まさか予想もしていなかった子供のころの私は狂喜乱舞した。ホントに、いつ、どこのお祭りでそんな経験をしたのかほとんど記憶にないけれど、突然かかったアニメの曲にやたら興奮した、そのことだけは妙に覚えてる。当時は、これらキャラクターの音頭もかなりの需要があったんだろう。そう思えば、やっぱり子供にも必要だし、聴けば喜んでいたんだなぁ、と、勝手に結論を出してしまった次第(あぁ、なんて自分のためのブログなんだろう)。今でも盆踊りなんかで、ポケモン音頭とかしんちゃん音頭なんてかかっているのかな?もしそうなら、それを聴いた子供たちがずっとそのことを覚えているといいな…。さて。「怪獣音頭」といえば♪ビロッと出てきた怪獣は~♪(帰ってきたウルトラマン)が有名なんであるが、同じタイトルで別な“音頭”があったのをご存知だろうか?昔、音頭ばかり入ったソノシートを買ってもらったときに入ってた曲で、最近までどんな文献(大げさだなぁ、まぁムックとか書籍)を見ても紹介されていないのでチトくやしいから、ここで紹介しておこう。歌うのはイデ隊員候補だった石川進だ。♪ウルトラ ウルトラマン 良い子の夢は~ (略) マッハでシュッ 宇宙をシュッ ガラモンくんさぁ来い! ゲスラも来い! 怪獣音頭で ドドンガドン♪子供のころ聴いたきりなんで歌詞も1番2番混ざってると思うが、これ、私にとって幻の音頭なのだ。ホントに誰か知らないかなぁ…
2005.07.19
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昔むかし、今から10年位前のこと。たしか夜11時くらいのことだったと思う。残業で帰りが遅くなった私は、疲れた頭で車を運転していた。途中、信号待ちをしていたところ、車内灯を消した回送バスが左折して、私の進行方向と同じ車線に合流した。信号が変わり、私も走り出す。バスはすぐ前をゆっくりと走っている。片側1車線の細い道。対向車は来なかったが追い抜くだけの元気もなく、かといって道を変えれば遠回りになる。やむを得ず私はバスの後ろをトロトロと走らせていた、が。カーステレオから仮面ライダーのBGM(ハチ女が暗躍するシーンなどにかかった、ちょっと淫靡さのある怪しげな曲)が流れ出したとき、いきなりフロントガラス越しの風景がライダーワールドと化したのである!いや、あまりにも合いすぎていたんだ。車内を真っ暗にしてゆるゆると走るバス(回送バスだからあたりまえだけど)と、ハチ女のテーマ(また勝手に命名)の不気味さが、ライダーのワンシーンを見ているようで。あのバスは実はショッカーの護送車で、催眠音波で眠らせたたくさんの人々(もしかしたら死体かも!)をアジトに運ぶ途中なのかも、なんて勝手に想像してたら、鳥肌が立ったとは言い過ぎかもしれないがそれに近いスリルを感じたのであった…(私はライダージャンキーなのかもしれない)。残業の疲れもどこへやら。カーステレオをリピートさせながら、私はそのバスをつけるようにしてずっと後ろを走り続けた。リアルなライダーワールドの世界を感じ続けたくて(やっぱり私は…以下略)それだけ私は妄想癖がある、ってことじゃなく、やっぱりライダーのBGMはよくできてる!と言いたかったのが今日の主題なんだけどね。実際、ライダーをはじめとする菊池俊輔さんのBGMは幾多の名主題歌と並んで印象強い曲が多く(渡辺宙明さんと双璧だ)、やはり私の血となり肉となっているのである。ところで、最近の悲惨なニュースを見るにつけ、なんだかヤバい(←本来の意味ね)気がする。だってなぁ、サイコな事件があまりにも多すぎるもんなぁ。ヘタすりゃショッカー以上に。夜のネオンも届かない路地裏の闇の向こうから、奇怪な鳴き声が静かに響く。そして人々の悲鳴があたりを震撼させる。今こそ求む!仮面ライダー!!(って、ほとんど病気か私は…)
2005.07.18
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特撮やアニメに無数の「挿入歌」というものがある。時として主題歌を超えた名曲があったり、頭を抱えちゃうほどの迷曲もあったり、と、バラエティの富むことこの上ない。分析、研究するにはとてもおもしろい分野だと思う。が、今回は幾多の名曲について語るのではない(これは、いつかじっくりととりあげるつもりだ)。今回のテーマは、実際には存在しない、しかし聴いてみたい挿入歌。たとえばこんな曲。「ラーのブルース」宇宙猿人ゴリの手下、ラーの歌。バラードか演歌調にして、ゴリ博士にアゴで使われる彼の悲哀とそれを超えるゴリとの師弟愛を語った詩にする。ボーカルは、ラー本人がふさわしい。「Gメンのうた」Gメン75じゃないよ。スペクトルマンと共に戦った公害(怪獣)Gメンのうた。1番は公害Gメン、2番は怪獣Gメンをテーマに、「ウルトラ警備隊のうた」のようなマーチか、怪奇大作戦のテーマソング「恐怖の町」みたいなブルージーな曲調で。「一徹の誓い」巨人の名投手(でありながら勝利数はきっと少ない)星飛雄馬を育てた父、星一徹が唱える、巨人軍入団への道を数え歌風に。もちろんこれも、加藤精三さんに歌ってもらおう。(あと「地獄車」の歌を高松英朗さんに)「ノンのテーマ」魔女っ子メグちゃんのライバル、ノンのテーマ曲。キャラクター通り、クールなタッチ(ジャッカーの「それがはじまりだった」調で)でノンちゃんの魅力を歌いこむ。とくればボーカルは前川陽子だな。「ぼくらの滝和也」歴代ライダーのサブキャラ中最高にカッコよかった滝。ショッカー関連の挿入歌2曲も作るなら彼の歌を作ってやれ!(ホントにないのが不思議だ)「ライダーアクション」風なノリのいい感じで、歌うは子門真人か水木一郎できまり!「ぼくはモロボシダン」ウルトラマンレオに「星空のバラード」という、おおとりゲンをテーマにした佳曲がある。ならば、ダンのうたがあってもよさそうなもんだ(そうか?)。といって、普通の歌ではおもしろくない。ダンが地球の文化に慣れぬがゆえの奇行を詩に乗せて…(こりゃやっぱり聴きたくないか)「光子力研究所 社歌」兜甲児の育ての父、弓博士と、彼の元でこき使われるセワシ、ノッソリ、モリモリ博士(彼らの本名はなんだろう?ついでにボス、ヌケ、ムチャも)。彼らが集う、光子力研究所の社歌…たぶん1回聴けば用は済む気もするが、あってもいい…。「波瀾万丈のテーマ」これ、聴きたいなぁ。ジャズ風のアレンジで、ダイターン3を駆使して戦う彼の華麗なる活躍と、内に秘めた葛藤そして闘志を、藤原誠くんにシャープに歌い上げてほしい。かゆいところに手が届く(届きすぎる)ほど主要サブキャラのテーマソングがそろっている「ワンピース」や、讃歌や数え歌などで何度も繰り返し歌われているライダー諸君もいる一方で、魅力あふれるキャラクターでありながらテーマ曲ひとつもないかわいそうな人達もいる。まぁ上記のような歌を今から作っても、リアルタイム(放送当時)で聴けなかった分、想い入れ度は少ないと思うけど、あったらいいなぁ…という想いはいつまでも続くんだろうな。あぁ、それにしても聴いてみたいなぁ、「万丈のテーマ」と「ラーのブルース」
2005.07.17
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今こそ告白しよう。昔、私は小学生の分際で、鶴光のオールナイトニッポンを聞いていた!午前1時から5時まできっちりと。何が目的で?うん、数々の名コーナーはそれぞれおもしろかったが(欽ドンの「レコード大作戦」は、鶴光の「その時きみは」のマネだ!)、一番の目的は、午前4時ごろから始まる「懐かしのGSコーナー」「懐かしのマンガコーナー」を聞くためだった。当時同じクラスの友人から、「日曜の朝4時頃にラジオでマンガの歌がかかってるぞ」という話を聞いた私は、その週の土曜日、生まれて初めて徹夜したのであった。ここで説明しよう。「懐かしのGSコーナー」ではグループサウンズ、「懐かしのマンガコーナー」ではマンガの歌がそれぞれ1~2曲かかる、というものだ。私がその時聴いた曲は今でも覚えてる。「GSコーナー」がブルーコメッツの「マリアの泉」。そして「マンガコーナー」が「W3」(ワンダースリーと読む。手塚治虫の名作マンガだ)。いやぁどちらもハマったなぁ。ブルコメの「マリアの泉」は、ずっと後に南野陽子が歌った「風のマドリガル」に通じる、冷たい空気がぴんと張ったような、それでいて清涼感あふれる気持ちのよい曲(それもそのはず、どちらも作曲が井上大輔 ←最近知った)。「W3」は軽快なデキシーランドジャズ風のリズムでいかにもゴージャス感に満ちた曲。もちろん、当時こんなしゃらくさい感想など持つわけもなかったが、とにかく子供の私にビリビリくる興奮があったのだ(徹夜のせいもあったかもしれない)。すっかり夢中になった私は、さすがに毎週というわけにはいかなかったが、そのコーナー目当てにできる限り聞いた。タイガースやスパイダース(「恋のドクター」は密かな名曲!)、テンプターズはこのコーナーのおかげで知ったようなものだし、しっかり私をGSファンにさせた。そして、七色仮面、まぼろし探偵、少年ジェット、など未見のマンガ(昔はアニメも特撮もひとまとめに“マンガ”と呼ばれていたのだ)主題歌を覚えたのもこのコーナーなら、「マイティジャック」「ワタリ」「スーパージェッター」など、もう一度聞きたかったアニソン、特ソンと再会でき、狂喜乱舞したのもこのコーナーだった。(余談だが、今でも「ワタリ」を聴くとき、終奏の途中で本来原盤には収録されていないはずの午前4時の時報が頭の中でポーンと聴こえるのも―無論幻聴だ―、元はといえばこれが原因だ)また、「怪傑鶴光仮面の歌」なんていう名曲(迷曲?)が誕生したのも、このコーナーなかりせば…といったところだろう。今や、どんなに昔のアニソン、特ソン、GSでも、CD化されレコード店(なぜもうレコード盤なんぞ売ってないのに、未だにレコード屋って言うんだろう? レコード=記録からか?)に並んでいるため、こんな話は完全にナンセンスなんだろうな。しかし、当時めったにレコードなんて買ってもらえなかった小学生の私にとって、あのコーナーはとても貴重だった。たったそのひとつのコーナーだけで、「オールナイトニッポン」といえば所ジョージでもなく(「あなたの街のツッパリ馬鹿」はおもしろかった)タモリでもなく、拓郎でもイルカでも中島みゆきでもビートたけしでもなく、私にとっては鶴光!になってしまったくらいだ。今でも時折りCMなどで鶴光(あいかわらず健在なのがうれしい)の声を聞くと、あのボーつと夢うつつになりながら聞いた、あの頃を思い出してしまう。ついでにいえば。「かやくごはん」と「夜明けの紙風船」って本、もう一度読んでみたいぞ!
2005.07.16
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(前回より続く)「仮面の忍者赤影」は、ワンクール13話×4部という構成で放映された。つまり、4種類の敵と戦ってきたというわけだ。そこで今回は、それぞれのシリーズについてスポットを当ててみよう。第1部 金目教編赤影と聞いて、すぐにこの金目教を思い出す人も多いだろう。それほどまでに第1部でありながらインパクトは大きかった。なにしろオープニングから大ガマが火を吹いて暴れる映像が映し出されたのだからたまらない。まさにつかみはOKだ。“豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だったころ、琵琶湖の南に金目教という怪しい宗教が流行っていた”このオープニングナレーションで、我々は一瞬にして秀吉の改名前の名を知ることができたのである。しかし思うに、物語の中盤からいよいよ動き出す金目像。巨大ゴースンやライダーの大首領の先輩だ。もちろん中身が機械仕掛け、という点では異なるが、そんな巨大な敵に等身大のヒーローが立ち向かう姿が共通している(その雰囲気も含めて)と思うがいかがだろう?だいたい、長期放映されたドラマは、その初期に試行錯誤を繰り返すがためにわりと中盤以降と雰囲気を異にすることが多いのだが、赤影はその例が当てはまらない。最初のこの金目教編から全開バリバリ(死語)でおもしろいのだ。この第1部には、赤影のおもしろさのエッセンスがすべて詰まっている。第2部 卍党編赤影ファンの多くは、全4部中この卍党編が一番おもしろいと評価している、と聞いたことがある。まぁ、物語が“三つのギヤマンの鐘とその謎をめぐっての、敵味方入り混じっての丁々発止”であり、後半2部作に登場する怪忍獣もここでは現れず“赤影たち3人と卍党(首領は、金目像を破壊され復讐の念に駆られる幻妖斎)との忍者同士の戦いが存分に楽しめる”のだから、本格的な忍者物を堪能する意味では理解できるな。とはいっても、それだけでは済まないのが赤影のいいところ。ビス跡だらけのUFO型要塞「大まんじ」が空を飛びまわるシーンを見ると、やっぱりこれは赤影ワールドだなぁと思わずにいられない。ところで、オープニングナレーションにひと言。“(前略)…日本の平和を願う織田信長は、飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。その名は「赤影参上!」”…あの~、信長は日本の平和を願うような人間だったのでしょうか?第3部 根来忍者編個人的にはこの第3部が一番好きだ。なぜなら卍党編から打って変わって怪忍獣ぞくぞく登場編になるから。ガンダ(山椒魚の怪獣)、ガバリ(大蟻の怪獣)、アゴン(カブト虫の怪獣←一番好きな怪忍獣だ)ドグマ(ムカデの怪獣)、ガッポ(フクロウの怪獣)、ジャコー(山猫の怪獣)が登場。元の動物がいかにも“忍者が産み出した怪獣”らしくていいなぁ。造形も、いい意味で地味だし。これらの巨大な怪忍獣に対して、刀と影忍法を駆使して一歩も引かない赤影さんたち。いわば、等身大ヒーロー対怪獣の図式ということで、同時期のキャプテンウルトラと同じなのだが、その戦い方は赤影に軍配が上がる。キャプテンがイマイチ怪獣の倒し方にフラストレーションを覚えるのに対し、己の術を駆使してひるまず戦う赤影さんたちの姿は惚れ惚れするくらいカッコイイのである。もちろん、敵忍者と戦いにおける彼らの見事な刀さばきも健在で、怪獣とチャンバラ、このふたつが存分に楽しめるのがこの根来忍者編なのだ。第4部 魔風忍群編赤影最終エピソードとなるこの第4部は、それまで殿様に仕えるシチュエーションから一転して身内の物語となる。飛騨一族に伝わる「黄金の仮面」の争奪戦がメインテーマだ。そのためか、最初からシリアスなストーリー展開で視聴者の度肝を抜くのだ(言ってみりゃウルトラの国全滅、と同じシチュエーションで幕を開けるんだからなぁ…)。ここでも怪忍獣が6体登場。鎧虫の怪獣グロン(こいつが影一族の故郷を壊滅させた張本人)、山蛭怪獣ギロズン、やどかり怪獣ガガラ、大ガニ怪獣ザバミ(ちょっとザニカ=帰ってきたウルトラマン=に姿が似てる)、食虫植物怪獣バビラン(マンモスフラワーの先祖か?)の5体プラス…(余談だが、赤影の怪忍獣って濁音が多いなぁ)。ガガラとザバミが池で戦う場面は必見。いや、怪獣のバトルじゃなくて、それを応援する青影、白影に注目だ。しかししかし、この第4部最大の見所は、赤影ワールド随一のヘンテコ悪大将にして、6体目の怪忍獣ジジゴラの正体、魔風雷丸(いかずちまる)だ。こいつの妙な口調と性格がなんといってもおもしろいのである。そう、ザンボット3のキラーザブッチャーのように(これはぜひ映像を見て楽しんでほしい)。第3部でも見られたが、この第4部、物語の終盤にはずべての怪獣がいっせいに登場する(キャプテンウルトラでもこんな話があったなぁ。東映のサービス精神に乾杯!)。そして、雷丸のやられ方が…情けなくて好きだ!…4部とも、細かなストーリーについては語らない。未見の方はぜひ、この「仮面の忍者赤影」をご覧になってほしい。痛快娯楽番組とはこういうものだ、というのが手に取るようにわかるから。最後の最後に気がついた(遅いっての)。赤影に出てきた多くの敵忍者。彼らはショッカーの改造人間やズバットのインチキくさい用心棒(←これもホメ言葉)に通じるなぁ…。
2005.07.15
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では昨日に引き続き、赤影の魅力について、今日は第2回。その3 忍法という魔法赤影の忍法はすさまじい。単に変わり身の術や分身の術など、従来から認識されていた“忍術”の枠をはるかに超えている。空を飛び、仮面からは光線を出し、手のひらに畳まれた布をぽいっと投げれば大凧に早変わり。破壊力の強烈な爆弾も、重要な技(?)のひとつだ。もはやこれは忍法というより魔法、だろう。とはいうものの、きっちり忍者らしい技も披露するところがニクイ。変わり身や分身も、「影忍法○○」の声も高らかにしっかり見せてくれる。そして、忍者に、というより時代劇に欠かせない武器である刀。赤影たち三人(の役者)は、みんな殺陣がうまい(さすが東映作品)。で、ここがピシッとキマってるからこそ、どんな忍法が出てもシラけないんだな。赤影の正当な構えとたしかな太刀さばき。青影の脇差と鎖。白影の槍と、隠密剣士(霧の遁兵衛)ゆずりの逆手切り。「仮面の忍者赤影」にはチャンバラのおもしろさがいっぱいつまっている!その4 忍者の定め赤影は、敵忍者を倒してもさほどうれしそうな顔をしたり、己の力を誇示しようとはしない。敵と味方に分かれているとはいえ、同じ忍者同士を殺めてしまった辛さをかみしめているから。つまり、忍者の儚い定めを理解しているからだろう。それは白影も同様、いや、年齢を重ねているだけその悲しみはさらに深いと思われる(そしてそれを表に出さず、明るくふるまっているところがやっぱり熟練の忍者だ)。かといって、その深さは白土三平のマンガほどではない。基本的には痛快娯楽忍者ドラマ。この線をしっかり押さえているからこそ、時折見せる彼らの憂いがより印象強くなるのだ。ちなみに、赤影や白影が満面の笑みを浮かべるのは、村に国に平和を取り戻した時。その5 楽曲すぐれたドラマにはすぐれたBGMがつきものだ。というわけで、この赤影にも印象強い曲が多い。怪忍獣が暴れるときのミリタリー調と忍術ぽい調べがインパクト大な曲。忍者が暗躍する時の、どこか水戸黄門風のシブい曲。物語のプロローグ、緑の山々をバックによく流れた、“大自然”とも命名できそうな雄大な曲。まぁ他にも名曲はあるが、これだけは外せないというのが、オカリナの音色も軽快な、コミカルながらどこかほのぼのとさせるメロディの「青影のテーマ」(勝手に命名)と、そして今なお聴いても血湧き肉踊る、まさに活劇にふさわしい傑作「白影のテーマ」(これも勝手に命名。「決戦のテーマ」としてもいい)。特に後者は赤影を代表する曲といっても過言ではない。聴けば三人の飛騨忍者が画面狭しと大活躍するシーンが脳裏によみがえること間違いない。もちろん、主題歌「忍者マーチ」も忘れちゃいけない。誰でも口ずさめる明るく分かりやすいメロディと、赤影たち三人がきっちり歌いこまれた、これぞテーマソングと言うべき曲だ。ちなみに私は、エンディングでこの曲がかかるときの映像で、三日月をバックに三人が何かを話しながら画面の手前に歩いてくるシーンが大好きである。彼らの関係を端的に表した名場面だと思う。また挿入歌の「赤影の歌」は一転してマイナー調の旋律がいかにも忍者らしくて、これまた名曲だ(イントロの♪ズンタタ、タ、タカタカ♪の刻みが特に気持ちいい)。やっぱりというかなんというか、赤影を語るにも3回は必要となったようだ。次回はいよいよ本編について触れてみたい。
2005.07.14
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戦隊シリーズのリーダーは赤。これ、誰もが認知するところだと思う。最近はパターンが違うらしいが、とりあえず全話を通してグリーンやイエロー、が主役になることはない。ところで、いつ主役の色は赤、という図式ができあがったんだろう?ゴレンジャー?ちがう。私は赤影がきっかけだったと思う。考えてみてほしい。それ以前に赤い等身大特撮ヒーローがいただろうか?ゴレンジャーから遡ること9年前に白(いおじさん)と青(い子供)を従えた、初めての赤いヒーロー。今回は、主題歌でも歌われている“仮面の忍者”赤影の話。それにしても、赤影ってのもめずらしいドラマだ。時代背景を無視したハイテク武器をも駆使して悪と戦う忍者が主人公の時代劇。どう考えたってハチャメチャな設定なのに、これがおもしろいんだから。なぜか?といえば、理由はいくつもある。その1 赤影さん♪どんな顔だか知らないが キラリと光る涼しい目♪主題歌の一節がこれほど見事に言い表しているヒーローもいない。あの仮面からのぞく目は、まちがいなくヒーローのものだ。実際、あの目にやられた女性ファンも多かったらしい。納得!キャラクター性も、当時のよくあるヒーロー像とちがってちゃんと個性が感じられる。青影への態度は、ただの子ども扱いというわけではなく、人格と力量を認めた上での接し方をしていて気持ちがいいし、白影に対する立ち振る舞いは実に大人のそれだ。そして、彼(彼ら)が仕える殿様に対しては、きっちり身分をわきまえた礼儀正しさ。この、相手によってしっかりと(悪い意味じゃなく)スタンスを変える赤影さんの描き方が良いのだな。また、敵に対しても単純に憎しみだけでは戦っていない。相手の強さを認め、改心した敵忍者には(たとえそれがワナだとしても)見逃し、許すやさしさを持つ。こんなヒーローだもの、子供たちがあこがれないわけ、ない。キラリと光る涼しい目は伊達ではないのである。その2 青影・白影さん普通、ヒーローものに子どもが登場すれば、人質、もしくは足手まといと相場は決まっている。しかし、青影はちがった。時としててだれの忍者を倒したり、窮地に陥った赤影を救ったりと、その活躍は仮面ライダーにおける滝和也以上のものがあった。しかも、運のよさや偶然などではなく、実力でだ。主人公でもなくこんなに強い子供は、他のヒーロー番組には存在しない。それでいて、ちゃんと子供々々しているところもいい。ギャグメーカーというよりムードメーカーといったところだ。屈託のない彼の笑い顔を見ていると、殺伐とした忍者同士の戦いにふと温かみすら感じてしまう。そして、白影さん。失礼ながら、あの歳にしてカッコいいのだ。初登場となった第2話、影凧に乗ってさっそうと空から現れるその姿は赤影でさえかすむほど。大人の余裕というものを、私は白影さんから教わったような気がする。なにしろ強くて頼もしくて♪やさしいおじさん♪なのだ。彼と青影の会話がいい。熟練の漫才師のように、息のあった自然なやりとり。役者(牧冬吉と金子吉延)のうまさが光る。この二人がいなかったら、さすがの赤影もあれほど人気が出たかどうか。赤影、青影、白影の三人がそろえば無敵、と感じさせるのも、こうしたキャラクター描写がうまかったからと、今にして思う。考えてみればこれ、ライダー1号、2号、V3のそろい踏みに匹敵するんじゃないだろうか?(ともに、♪三人そろって力を合わせ~♪と歌われてるしなぁ)おっと、またしても今回だけでは語りきれなかった。というわけで、次回へ続く!
2005.07.13
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今日はちょっとこのブログのコンセプトから外れたことにふれようと思う。彼がウルトラマンガイアにゲスト出演したとき、私は「こんなところで何を役者やってんの?」と不思議に思った。小川直也との遺恨試合に負け、マット界から姿を消していた頃だ。等身大の怪獣にプロレス技をかける彼。思わず苦笑がこぼれた。後輩レスラー(役)の男に「プロレスってのはなぁ…」と説教する彼を見て、そりゃ自分に対しての説教だろう、とひとりでツッコミを入れていた。だからその後、 マット界に復活し、プロレス新団体ゼロワンを立ち上げ、宿敵であった小川と共闘した(「おれごと刈れ」はナイスなネーミングだ)彼の、レスラーとしての復活はうれしかった。にくめない、ってのは彼にとってのキーワードだと思う。前記の小川との試合で失神させられなんともいえない顔をして花道を帰っていく彼の姿を見ても、どこかほほえましく、そしてどこか似合っていた。これも前記の、ガイアに出演した時でさえ、あきれながらどこか“彼らしい”とも感じたことを今、思い出す。彼と武藤敬士、蝶野正洋の三人で結成された“闘魂三銃士”にしてもそうだ。妙な例えだが、武藤が円谷プロ、蝶野が東映なら、彼はPプロの匂いがした。プロレスエリートでもなく、強烈なカリスマ性も蝶野に負けながら、しかし彼は彼のポジションをたしかに築き上げた。凄み、こそ彼の持ち味。「破壊王」という、プロレスならではのニックネームが示すように、プロレスラーらしい破壊力という点で、彼は他の二人から頭ひとつ抜きん出ているように思う(破壊王が、自分の体を破壊しちゃいかんだろう…涙)。また、猪木の代名詞「闘魂」の名を受けた三人のうち、彼だけがその名を後々まで受け継いだ(内容まではともかく)こと、この律儀さ。このマジメさ。このところ他のプロ格に押されトーンダウンしているプロレス界で、私が注目していた数少ないレスラー。ほとんど同世代であるがために、余計その死が惜しまれる。橋本真也選手、安らかに…
2005.07.12
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たとえば、あなたが「日本歌謡大全集」なんていうテレビ番組を企画したとしよう。もちろん、歌謡といってもジャンルは問わない。ロックでも演歌でもJ-POPでも可。出演者(歌手)の人数も問わない。何人、何組でもOK。司会者、アシスタントの選出もあなたまかせ。放送時間は特にこだわらないが、まぁとりあえず3時間くらいとしようか。で、まずは出演者のリストアップ。それが終わったら、次に歌う順番(曲順)を決める。トップバッターは誰で、次に誰…。さて、その番組。最後の最後の、大トリ。あなたは誰を選ぶ?私だったら大トリは、美空ひばりを選ぶ。なぜ?一番それがしっくりくるから。いやね、個人的に好きなアーティストって、他にもいっぱいいる。これがもし自分しか聴かないMDやテープ、CDでの企画だったら、トリは全然違う人になるだろう。でも、テレビ番組として考えると、やっぱりこの人しかいないんだな。他の人をトリに持ってくるとする。モー娘 本当にトリでいいのか?長渕剛 個人的にはよいけど、ちょっとクセがありすぎか?番組終焉時、スタッフロールが流れてる間、ずっと出演者全員で「オイッ!オイッ!」と拳上げしてたりして。B’z う~む、なにか違う。ファンじゃない人が、彼らの歌をどのくらい知ってるんだろう?山口百恵 う~惜しい!彼女でもよいかもしれない(ちょっと揺らぐなぁ)。しかし、活動期間の比較(←禁じ手だけどね)で、やはりひばりさんに軍配が上がるかな?アニメ四天王 ささき、水木、子門、堀江さんの各氏…。個人的には、ソウシタイノハヤマヤマ。「宇宙戦艦ヤマト」「マジンガーZ」「仮面ライダー」「キャンディキャンディ」…アニメ大全集なら文句なし、だけどね。「愛燦燦」「川の流れのように」は、曲の販売枚数だけみれば、そんなにメガヒットというほどではない。それ以上に売れた曲なんていくらもある。だけど、この2曲が持つ詩の不変さ、知名度など、コレに並ぶ曲が他にどれくらいあるんだろう?さらにアーティスト(ひばりさん)の認知度なんかも加えると…やっぱり答えはひとりになってしまうのだ。これって、ある意味すごいことかもしれない。この手の番組(日本歌謡大全集)のトリを飾るって、いわば日本歌謡界の顔ってことなんだな。特別、私は美空ひばりのファン、ってわけじゃない。他にどんな曲を歌ってるのかも、あんまり知らない。だけど、彼女がトリならすごく収まりがいいっていうか、シックリくるんだな。万人にとは言わないけど、多数の人も、これには賛成してくれるんじゃないかな。先日、妻と歌謡曲の話をしているなかで、「美空ひばりって、どういうところがすごいの?」と聞かれた。そういやそうだなぁ、と、つらつら考えて、思い当たった答えがこれだった。「美空ひばりは、日本歌謡界を代表する“顔”だからさ」
2005.07.11
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これまで「日本沈没」(言うまでもなく、テレビ版ね)のストーリーや特撮(演出)の魅力について語ってきたが、やはり人間ドラマの面についても触れねばなるまい。そういえば最近ニュースで、この日本沈没を草なぎ剛主演でリメイク(これは映画の話)するそうな。来年公開とのことだが、果たしてこのリメイク、オリジナルを超えられるか?では本題。たとえば、今でも接することができる映画版やマンガを見ると、主人公の小野寺くんと玲子さんの人物像の描き方が案外淡白なのに気付く。もちろん、ふたりのラブストーリーも物語の軸のひとつになっているためそれなりの展開は見せるのだが、中心はやはり「日本の沈没」とそれに対する人間たちの行動、となっている(この辺、いかにも小松左京らしいところだけど)しかしというかなんというか、この「テレビ版日本沈没」(以下、日本沈没と記す)はそれだけに留まらない。小野寺くんと玲子さんの青春ラブストーリーをていねいに描く一方で、田所博士を原作や映画以上に掘り下げ、あげくには隠し子の設定までしてしまう。この“勝手にインサイドストーリー”技は、通常、小説やマンガを映像化する際の常套手段のひとつであるが、けっしてそれが蛇足になっていない。むしろ、よりいっそう彼らを身近に感じさせ、より感情移入できるという効果をもたらしているのだ。特に、玲子さんの成長譚という角度からこのドラマを見た場合、世間知らずなお嬢さんが小野寺くんとの交流や全国各地で起こる異変を体験するにしたがって、徐々に芯の通った強い女性へと変わっていく様子が見事にわかる(由美かおるの演技力については…この際置いといて)。最初はただの一般市民でしかなかった小野寺くんも、田所博士、そしてD計画とかかわっていくにつれ、さまざまな苦悩と葛藤を経て一人前の男(ヒーロー)として成長し、見ていて実に気持ちがいい(思えば映画版の小野寺くんは最初から大人だった…)。田所博士は当初、ただのわがまま科学者のスタンスであった。小野寺くんへの接し方もその範疇でしかなく、ハッキリ言ってイヤな親父!しかし、物語が進むにつれて小野寺くんとの信頼関係が結ばれるようになり、やがて、彼の父親のような存在に変貌し(各話でゲストの口から語られるバックボーンやエピソードも影響しているのだろう)実に人間味あふれる人物として描かれる。しかも、元の優秀な科学者としての側面も失わずに。これがいい。そして、そんな彼らとからむ多彩なゲスト、サブキャラ(特に、中田秘書官役の黒沢年男が、今のバラエティ番組に出演している様子からはまったく想像できないほどカッコイイのだ)が、ドラマを、ストーリーを盛り立てるのである。カタストロフと人間ドラマの完全なる融合、とは言いすぎかもしれないが、「日本沈没」は見事なまでに災害とヒューマンドラマを描ききった稀有な作品なのだ。<日本沈没・番外編>ここでちょっと、ご紹介。なんと主題歌を歌う、五木ひろしが一度だけ、この番組にゲスト出演していたのだ!役どころは、玲子さんをひそかに慕う、かつての同級生。通称「きままなカモメ」。番組冒頭、見事なスケートの腕前(←言いすぎ)を披露したかと思えば、いつのまにか玲子さんの居場所をつきとめプレゼントを持ってくるというプレイボーイぶり(いや、実際には誠実な男として描かれているんだが)。そこで、玲子さんが小野寺くんと同棲しているのを知り、彼女との恋をあきらめまた船に乗って(♪神戸につ~い~た~)旅立っていく。アラスカだか、カナダだかのめずらしい溶岩流の映像フィルムを置き土産に…。このフィルムを見た田所博士が小野寺くんの「これは今後の研究に役立ちますか?」の問いに「小野寺くん、役立つなんてもんじゃない。これはわしが、夢にまで見た○○山の噴火の、貴重なフィルムじゃないか」と答える場面がある。このときの言い方が、まるでとってつけたような口調でなんとなく笑える。まるで、五木ひろしはちゃんと重要な役で出演したんですよ、と説明してるかのように。で、当然、その後の放送でもフィルムが役立った形跡は微塵もない。「小野寺くん、わしは彼に一言お礼が言いたい」と、港に急ぐがもうすでに船は出港した後。船を見送りながら、「小野寺くん。あの青年が帰ってくる頃には、この日本の国はもうないのだ」と苦渋の表情で語る田所博士のセリフが重い。物語中盤の佳作として、機会があったら見てみることをお勧めしよう。全話中でもストーリーの重要度は低いものの、ちょっとしたコミカルシーンもあり(正月に放送されたせいだろう、羽根つきに負けた小野寺くんと田所博士が墨を塗られた顔を披露する場面がある)、パニック物語の箸休め的な、ほほえましい話だ。最終回。小野寺くんと玲子さんは崩れかけた教会で、田所博士を神父に見立て、日本で最後の結婚式を挙げる。立会人は、同じその教会に避難していた、生まれた赤ちゃんを胸に抱いた夫婦だ。そして、いよいよ日本最後の瞬間。津波がその地帯まで迫っているとの連絡を聞き、夫婦と赤ちゃん、そして田所博士を救助ヘリに乗せると、小野寺くんと玲子さんは手を取りあいながら高台を懸命に走り、津波から逃げた。途中、小高い崖で足を滑らせ必死にふちにつかまっている玲子さんを助けようと、小野寺くんが精一杯手を伸ばす。そして、やっと手と手が重なり…というところで、このふたり、無事に助かったんだろうか?と余韻を残して物語が終了する。ふつう考えれば、せつない結末がこの後ふたりを襲う、となるのだろうが、思わず助かってほしい、と願わずにはいられない。「テレビ版日本沈没」とは、そんな物語だったのである。
2005.07.10
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なんでも今、静岡には大雨洪水警報が発令されたそうな。水不足がこれで解消されれば良いのだが、度が過ぎて洪水なんてゴメンだなぁ。まぁ、何事も行き過ぎはよくないやね(おっと、このブログ初めて日記らしいこと書いてしまった)。外は雨ばかりでなく風も強い。まさに異常気象だ。んっ、異常?異変?というわけで、日本最大の異変をドラマ化した、「テレビ版日本沈没」を語る、今日は後編。全26話の中には、まぁ中だるみと感じる話もないことはないが、ほぼ全編、シリアスに、そして感情を揺さぶる熱い(しかしどこかクールな)ストーリーが展開されていく。で、日本を海に沈めてしまうという奇想天外な話ゆえに、重要となるのはやはり、数々の異変を表す特撮シーンだ。これがまたよくできてる!とはいえ、初期の数話は地味だ。火山の噴火や、深海艇“わだつみ”での海底探査中に発見される乱泥流など、普通の特撮番組とあまり変わらない。しかし、前編にて紹介した離島の沈没、阿蘇山の噴火の話あたりから、見所が急増していくのだ。そして、前半13話の締めくくりとも言える京都編3部作と、後半のヤマ場のひとつ北海道編2部作で、その特撮(+演出)は頂点を極めることになる。まず京都編。効果音もセリフもなく「シャラーン」という鈴(?)の音ひとつをBGMに、静かに池に沈んでゆく「金閣寺」。屋根の上に飾られた鳳凰の像が、水没する直前だけ「キェー!」と鳥の鳴き声(というか悲鳴)がインサートされ、視聴者をハッとさせる、荘厳な悲壮美のただよう名シーンだ。テレビ番組とは思えないほど精巧に作られた清水寺の崩壊シーンも見事。足場から少しずつ土砂がこぼれ、やがて地震とともに土台の柱を亀裂が走り、割れ、ついに寺が崩れ落ちてゆく。BGMは、その清水寺で独経を唱える坊さんの声のみ!(なんか文章で書くと普通だなぁ。でも本物と見間違うくらいに造り込まれた清水寺がリアルに崩れていくこの場面、すごい迫力なのだ)北海道編では、やはり時計台前の大通りを津波が襲うシーンが白眉だ。クラシックの調べに乗せて、ビルをなぎ倒しながらまるでダンスを踊るように荒れ狂う津波は、悲惨ながらどこか美しく強烈な印象を視聴者に植え付ける。またこのとき、雪文字でつくられた「日本」というオブジェが(これについても事前にちょっとしたドラマがある)波に飲み込まれるというシーンも忘れられない。(ちなみに、これらの京都、北海道編の特撮シーンは、その後オープニング映像に使われている。それだけ見せ場だった、ということだろう)スゴイのはそれだけじゃない。日本各地で地震や陥没などが発生するその前兆として小さな異変が起こるのだが、この描写がこわいのだ。・家人が寝ている間に、かすかな軋み音を立てて家が地に沈んでゆく・冬眠しているはずの蛇が狂ったように地上に現れる・主人公の小野寺くんが調査に向かったダムの壁に耳を当てるとゴーっという音が。・そのダムの上空には発光現象・(前回述べた)オーロラの出現・地面から炎が吹き上がる・太陽がいくつにも見える(磁気の異常?) etc現実にこういった現象が起こるかはともかく、ビジュアル的にいかにもな描写がその後の大災害を予感させ、特撮ファンにはたまらなく快感なんである。もちろん、各回のミニチュアワークにも目を見張るものがある。当時は元より、今と比較してもテレビドラマであれだけのミニチュアセットにはお目にかかれないほどだ。そんな、精巧極まりないミニチュアを津波が、地震が一気に破壊していくカタルシス。やはり、興奮せざるを得ないのである…おっと、今回もまた語りすぎてしまった。二部構成のつもりだったが、つづきは明日の愛、じゃなく、明日またお付き合いを…
2005.07.09
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さて、「日本沈没」である。70年代を心のふるさととしている我々の世代(えっ、一緒にするなって?)には、このタイトルに特別な感情をもつ人が多いのでは、と思う。小松左京原作の小説をはじめ、映画、マンガ(さいとうたかお、著)、テレビ、そしてラジオと、各メディアでドラマ化され、日本が海に沈む、というショッキングなストーリーが大きな話題を呼んだものだった。その中で、個人的にテレビ版のドラマが最高におもしろく、その魅力について語ってみたい。♪さよ~ならと なかないで~♪叙情的な調べに乗せて五木ひろしの熱唱が冴えるオープニングテーマから始まるこのテレビ版日本沈没は、昭和49年の秋から50年春までの半年間、日曜夜8:00から放映されていた(早々と余談。その30分前には「猿の軍団」をやっていて、さしずめその期間、SBSテレビはSFアワーと化していた)。主人公の小野寺俊夫役に村野武範(レッツ、ビギン!)、その恋人、阿部玲子役が由美かおる、そしてストーリーのキーマン、田所博士に、こちらは映画版からの引き続きで小林桂樹。このキャスティングが良かった(映画版では藤岡弘、、といしだあゆみが好演していたが、あの藤岡弘、をもってしても、レッツビギンには勝てなかったと私は見る)。だが、さらによかったのは毎回のストーリーや特撮シーン(特に見せ方)だ。夜8時という、完全な子供向けとはちょっと違う時間帯とは言え、この手のドラマでは掟破りのストーリー展開が炸裂だ。初期の回に、ある離島が沈む、という話の中で、学校から避難した少年が忘れ物(母親の絵)を取りに教室へ戻ったときにちょうど津波が押し寄せるってシーンがあった。普通ねぇ、こういう場面って、間一髪で助かるものなんだよね。小野寺くんとかが救援に入って「あぶないところだったな」なんて言いながら。しかし、このテレビ版日本沈没(以下、日本沈没はすべてテレビ版のことを示す)はちがった。廊下を必死に走る少年に高波が迫る!そして後のシーン。水中をゆっくり浮かび上がっていく母親の絵。ご丁寧にも、その後波打ち際に、少年がかぶっていた麦わら帽子が打ち上げられ、とどめは田所博士の「小野寺くん、この先もこんな悲惨な被害が日本のあちこちで起こるんだ」というセリフ(このセリフは正確じゃないよ。こんな意味のことを言った)。直接的な描写はなくても、視聴者のだれもが「あぁ、あの子は助からなかったんだ」とわかってしまう、非常に切ないシーンだ。また、このとき流れる挿入歌「小鳥」(歌うは同じく五木ひろし←名曲)が切なさに拍車をかけるんだな。この回を皮切りに、この後のエピソードでも今までのドラマなら助かるだろうゲストが次々と命を落としていく。田所博士に川魚を食べさせようと渓谷に釣りに出かけた老人は、地震で決壊したダムの水に押し流される。病気の弟に全国各地の音(波の音、祭囃子など)をテープに収めて回っている青年は、噴火した阿蘇の溶岩流に飲み込まれる。北海道では病弱の娘と、牧場でバイトしている若者たちが、クレパスに落ちて命を失う(この時またも「小鳥」がBGMにかかるのだが、娘が飼っていたチッチという小鳥だけが空に羽ばたいて助かるってのがなんとも皮肉だ)。誰もみんな善人なのに、震災の被害を受け、あたりまえのように亡くなっていく。それが日本沈没というドラマなのだ。だから、毎回々々、今回のゲストは助かるのか?と、ハラハラしながら見ることになる。これが、ただのパニックドラマに終わらせてないところであり、また、見どころのひとつにもなっているのだ。まぁ、毎回ゲストとともに危険な目に遭いながら毎回生きながらえる小野寺くんと玲子さんは、主人公ゆえのお約束だから仕方ないとして、ね。ということで、今回はここまで。次回もまた、さらに日本沈没の魅力について語ろうと思う。今日の結びに、田所博士の名文句を。「科学者に必要なのは、直感と豊かなイマジネーションだ!」いい言葉だね。
2005.07.08
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今日は7月7日、七夕の日。ウルトラマンが子供たちに、年に1回ガヴァドンと会わせてあげると約束したまさにその日であり、北斗星児と南夕子が生まれた日でもある。七夕といえば天の川だけど、子供の頃、「天の川」っていう川が宇宙にホントに流れてるって誤解してた人、決して少なくないのでは?(私だけだったらちょっとさみしい・・・)で、誤解といえば。子供の頃見たアニメ、特撮番組のせいで、私はとんでもない誤解をしていたことがある。誤解その1 雲に乗れる思えば「アルプスの少女ハイジ」に出てくるもの、白パン、干し草のベッド、そして雲と、どこかみんなふわふわして気持ちよさそうだった。中でもその雲。オープニングで、大杉久美子のさわやかな歌声をバックに、とんでもなく高いところでブランコをこいでいたハイジ(あのつなはどこに結んでいたんだろう?)が跳んだ先に着地した小さな雲に乗っかってぷかぷか地上を見下ろしてるあのシーン。あれを見て、本気で「そうか、雲には乗ることができるんだ」と本気で信じてしまった(だったら飛行機は雲の上に行けないじゃん)。誤解その2 オーロラが出るときは音がするこれはTV版「日本沈没」(←明日のお題、の予定)の影響。律儀にも日本各地が放送順に沈没していく(となりの県に影響は?)このドラマ。全26話中、最も力の入った「京都編」(この京都編だけで3週放送したんだから、力の入れ具合もわかるというもの)で、地震や陥没などの異変が起きる前兆としてオーロラが出る、というエピソードがある。若き深海艇乗りの主人公、小野寺くんが空を見上げると、不思議な「ゴォーーーーーン」(なんて表したらいいんだあの音)とともに美しいオーロラが現れ、つづいて地鳴りとともに大地震が起こる・・・。オーロラという神秘的な現象とその音が異様にマッチして、とんでもなくリアルな感じがした。で、当然信じた。誤解その3 地割れや海に異変が起きるときは発光現象が起きるこれは完全に、数多くの円谷作品(というか特撮番組だな)にハマったせい。あのピシャー、ピシャー(これもなんて表現したらいいんだ?)という独特な音とともに、海中から閃光を放って沿岸にせまる怪物体。地底怪獣が地を割り現れるその瞬間、地割れとそして目もくらむ発光現象。そそるなぁ。なんで発光するのか理屈は説明されなくても、映像だけで十分説得力があった。そして、これもやっぱり信じた。・・・オーロラと発光現象は、実は今でもちょっぴり信じてたりする。実際、オーロラなんてナマで見たことはないしね。絶対そうじゃない、とは言い切れない。可能性は、ある!(単純にそう信じたいのかもしれないが)傘をさして飛び降りれば落下傘の代わりになる(実際やってみて、傘の骨を折った経験があるのはわたしだけではあるまい)、とか、猛スピードで走れば水の上も沈まずに渡れる、 とか、他にもあるんだけど、いずれにしても、子供の頃いかに無知だったか、そしてそれゆえに何もかも信じられたんだなぁと改めて思っちゃう。それが良いか悪いかは置いといて。で、70年代のドラマはアニメにも特撮にも映像に説得力があったんだなぁとも感じる。今時のスーパー戦隊のロボット。あれ、大きさや強さが実感できるだろうか。○○切り、はともかくも、敵の攻撃にコクピットから火花が散って、っての、本当に緊迫感が映像から伝わってるんだろうか?大野剣友会演じる仮面ライダー以上に重みと強さを感じられるパンチが、今の特撮番組にあるだろうか?またテレビドラマにおける“リアル”と“説得力”って、同じようで実は違うものだよね。あぁ、またうまく映像のパワーに騙されてみたい!
2005.07.07
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その170年代、車に関するドライバーへの規制はゆるかった。だからというかなんというか、当時テレビを見ていてもな~んにも気付かなかった。けど、今改めて見直すと、やけに目に付いてしまうのだ。シートベルト未着用が。作戦室でくつろいでいると、突然緊急ブザーが鳴って事件発生を知らせる。隊長の命令に、隊員たちは速やかに特殊車両へ乗り込み、シークレットロードをひた走る。しかしみんなこのとき、シートベルトをしてないんだなぁ。いや、別にいいんだけどね。うがった見方をすれば、事故など起こさないよう特殊装置が装備されているのかもしれないし、ある意味みんな特殊車両扱いとして、着用せずともお咎めなし、なのかも。事件現場(怪獣や宇宙人出現、もしくは怪奇現象発生地点)に駆けつけると一刻も早く検証、捜査しなければいけないから、敏速な動きのためにいつでも降りられるようベルトはしないんだ、と言われれば、そ~ですか、がんばってくださいねと返すしかない。でも、やっぱり、みんなしたほうがいいよシートベルト。子供たちの模範になるためにも。(もっとも、イナズマンやバロム1、ズバットがシートベルトしてる姿って、不謹慎ながらちょっと幻滅かもなぁ。怪人魔人との戦いでビクともしないヒーローが、事故に備えてベルト着用っての…やっぱりなにかちがう。シートベルトが似合うヒーロー…ロボット刑事か!)その2以前、ポインター(ウルトラ警備隊)のことを書いたけど、これのベース車となったクライスラーインペリアルって、元は1950年代の車でありながらスゴイ装備だったそうな。なんたって今から50年も前に売られてたっていうのにオートマチック車、しかもパワーウインドウ、パワーステアリング、集中ドアロックが付いていた。もちろんメカニズムは今とは別(当然今の方がハイテク)なんだろうけど、これだけで十分、あの当時からすれば未来カーの資格があると言えるだろう。さて、それにかこつけてだ。私が数ある戦隊シリーズの中でも一番好きな、ジャッカー電撃隊を見てみよう。ジャッカーの諸君は4人全員が1台ずつ特殊車両(クロ-バーキングだけはオートバイ)を与えられており、オープニング映像において、それぞれが素面(人間の姿)で運転するシーンがインサートされている。が…。桜井五郎(スペードエース)と東竜(ダイヤジャック)の場面に注目!桜井五郎は、もう歯を食いしばり渾身の力でハンドルを回している。これはベース車のフィアットにパワステがついていなかったか、停車している状態での撮影のため(とすれば当然エンジンも切ってあるだろうから)パワステが効かずにハンドルが重かった、と思われる…というのはあくまでも撮影裏話的推測。桜井くん、おのれはサイボーグだろうが!そんなハンドルくらい軽々あやつれなくて、地球の平和が守れるか!と、立花のおやっさんでなくともツッコミを入れたくなる。そして東くん。彼もまたすごいパフォーマンス。思いっきり左右に体をかたむけて、必死の形相でステアリングを操っている。…あきらかにやりすぎだっての!おまえもちゃんとシートベルトして体を固定させとけ!ジャッカーのメンバーが所属する科学特捜隊(ホントにこんな名前!)は、マシンの開発時パワステやシートベルトのひとつ装備することも思いつかなかったんだろうか?(マシンの開発予算が足りなかったのか?)いや、その前に、彼らにマシンを楽に操れるだけの性能を施さんかい!(あぁ、ジャッカーについてもいつかじっくり書いてみたい…)以上、まことに大人気ない難癖、二題でした。最後にマジメな話。私自身は、シートベルト着用の義務付けに今でも反対である。なんでもかんでも法の名の下に義務付けるのって、どう考えてもおかしい。こんなものは自己責任において管理させるべき。なぜならシートベルトは事故防止装置ではなく、あくまでも運転者や同乗者に対する安全装置のひとつにすぎないのだから。ちなみに私は、ちゃんとシートベルトをしているぞ!
2005.07.06
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昨日までの1週間、70年代子供のゴールデンタイム番組表(不完全で申し訳ない)をつらつらと挙げてみたが、ま~年別に特色あること!で、今回はそのあとがきよろしく、感じたことなどをいくつか述べてみよう。・70年の日曜7時台は、いかにもスポ根ブームを物語っているな。柔道一直線で一条直也がボロボロの毛布に包まり石段を転げ落ちていた(そう、地獄車だ)かと思えばその裏番組で鮎原こずえが、三位一体攻撃に目をみはり、その30分後には骨肉腫に冒されたジュンサンダースを見舞いにユミが病院を訪ねていた・・・。その前日には巨人の星、翌日にはタイガーマスクと玉井慎吾(はヘンなやつ)が画面狭しと暴れまくっていたわけで(ついでにまた次の日にはジョーが泪橋を反対に渡ってたりする)、この密度たるや相当なものだ。・今回は記載しなかったが、70年代の10年間、実はNHKも見逃せない番組がいくつもあった。73年の「新・八犬伝」を筆頭に、ネコジャラ市の11人、レンズはさぐる、夕映え作戦、そして、みんなのうた・・・。なかでも新・八犬伝は別格で、民放でのその時間、これといった番組がなかった幸運もあり、かかさず見ていたなぁ(さぼしい浪人、あぼしさもじろう!←字がわからんけど、名フレーズだ、これ))ちなみに、みんなのうたで私がこの頃一番好きだったのが「小犬のプルー」だ(知ってるかな?)・ここで、番組表を調べるためにこの頃の新聞を見ていて目についた広告から、物の値段を。73年 キ○カラー(カラーテレビ) 14型が74800円、20型が119000円!76年 答え一発!カ○オ・ミニ(これ電卓ね) 8桁仕様が6900円 10桁仕様は7900円!また同じ年で、ト○タの車でスプ○ンターLBは1200ccが80万円、1600ccで105万円だった。ついでにいえば、よく77年にはマイルドセブンが発売開始。そういう時代だったんだ。・72年のTV欄で驚いたこと。番組表の下に囲み記事でトピックスがあり、私が見た日のヤツに「刑事くん」に出演していた三浦康晴氏(仮面ライダーの五郎役で有名)へのインタビューが載っていた。そのインタビューの最後、プロフィールとともに、なんと彼の○○が堂々と公開されていたのである!あえて何が載っていたかは伏せよう。今では絶対考えられないことだ。しかし、この頃ってのは今から見れば番組タイトルも劇中のセリフも含め、大らかだったんだなぁと思わずにいられない。・テレビでジャッカー電撃隊やギンガイザー、ワンセブンが活躍していた、77年6月27日の新聞から、そのとき公開中の映画タイトルをちょっと並べてみよう。あくまでもこれ静岡版ね。カッコ内は同時上映。テンタクルズ(ザ・スーパーカー、UFO襲来)、ザ・チャイルド(愛の妖精アニーベル)、家(サイレントムービー)、八甲田山、ロッキー(ピンクパンサー3)す、すごいラインナップ!この77年っていうの、ある意味頂点(なんのだ?)を極めた年かもしれない。おそるべし・・・。・今回ご紹介したのは、70年代10年分の、6月~7月(の、6時~7時台)にかけての番組。読んでいて気がつかれた方もいたと思う。あれ、あの番組が載ってないってね。そうなのだ!1年間のうちわずか1週間だけ切り取ってみても、ハッキリ片手落ちなのだ実は。そう、約半年後、つまり秋から冬にかけての1週間も確認すべきなのである(あとさらに言えば、早朝6時や日曜日の午前中、平日の5時台もだな)。いつかはこの分も調査せねばなるまい。ということで、またいつかこんな企画、やります。結びに、新八犬伝の名調子で締めよう。ちょうど時間となりました。本日、これまで!
2005.07.05
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日曜編70年6月28日 SBS 6:00 てなもんや二刀流 6:30 3・3が9イズ 7:00 柔道一直線 7:30 サインはV TS 6:00 ハクション大魔王 6:30 サザエさん(以下同じ) 7:00 アタックNo1 7:30 ムーミン71年6月27日 SBS 6:00 スコッチョ大旅行 6:30 3・3が9イズ 7:00 ガッツ・ジュン 7:30 美しきチャレンジャー TS 6:00 いなかっぺ大将 7:00 アタックNo1 7:30 アンデルセン物語72年7月2日 SBS 6:00 キックボクシング 6:30 ハッチャキマチャアキ 7:00 決めろ!フィニッシュ 7:30 ミュンヘンへの道 TS 6:00 いなかっぺ大将 7:00 ミラーマン 7:30 新ムーミン73年7月1日 SBS 6:00 なんでそうなるの 6:30 ニュース(以下同じ) 7:00 へんしん!ポンポコ玉 7:30 がんばれ!兄ちゃん TS 6:00 科学忍者隊ガッチャマン 7:00 マジンガーZ 7:30 山ねずみロッキーチャック74年6月30日 SBS 6:00 なんでそうなるの 7:00 不明(スマヌ、調べ損ねた) TS 6:00 科学忍者隊ガッチャマン 7:00 マジンガーZ 7:30 アルプスの少女ハイジ75年6月29日 SBS 6:00 カックラキン大放送 7:00 不明(これも調べ損ねた) TS 6:00 てんとう虫の歌 7:00 グレートマジンガー 7:30 フランダースの犬76年6月27日 SBS 6:00 カックラキン大放送 7:00 不明(重ね重ねスマヌ…)TS 6:00 てんとう虫の歌 7:00 UFOロボ グレンダイザー 7:30 母をたずねて三千里77年7月3日 SBS 6:00 お笑いマンガ道場 7:00 アップダウンクイズ 7:30 欽ちゃんの向こう三軒両隣り TS 6:00 ポールのミラクル大作戦 7:00 ダンガードA 7:30 あらいぐまラスカル78年7月2日 SBS 6:00~7:30 前年に同じ TS 6:00 一発貫太くん 7:00 SF西遊記スタージンガー KT 6:00 ニュース 6:30 ヒット’78 7:00 お笑いネット79年7月1日 SBS 6:00 ニュース 7:00 アップダウンクイズ 7:30 チェック&チェック TS 6:00 科学忍者隊ガッチャマン2 7:00 スタージンガー2 7:30 赤毛のアン KT 6:00 ニュース 6:30 秘密戦隊ゴレンジャー 7:00 メロディ・アタック 7:30 ヒントでピント D1 6:00 ニュース 7:00 びっくり日本新記録月曜日編70年6月29日 SBS 6:00 タイガーマスク 7:00 赤き血のイレブン 7:30 彦左と一心太助 TS 6:00 わんぱくフリッパー 7:00 親子を合わせるベシ(なんだこれ?赤塚不二男が絡んでるのか?)71年6月28日 SBS 6:00 タイガーマスク 7:00 決断 TS 6:00 ガリバーと小人たち 6:55 カバトット7:00 金メダルへのターン72年7月3日 SBS 6:00 SBSテレビ夕刊(以下同じ) 7:00 新オバケのQ太郎(♪あのねQ太郎はね~) 7:30 刑事くん TS 6:00 怪獣王ターガン 6:55 カバトット 7:00 国松さまのお通りだい73年7月2日 SBS7:00 ゲンコツの海 7:30 刑事くん TS 6:00 不明(ス…スマン) 6:55 かいけつタマゴン 7:00 ワンサくん74年7月1日 SBS 7:00 スターアクション 7:30 若い!先生! TS 6:00 ポパイ 6:55 クレクレタコラ 7:00 ゼロテスター地球を守れ!(やけに命令口調なタイトル…)75年6月30日 SBS 7:00~前年と同じ TS 6:00 宇宙戦艦ヤマト 6:55 冒険ロックバット 7:00 名犬ラッシー76年6月28日 SBS 7:00~前年と同じTS6:00 巨人の星7:00 集まれ!ドレミッコ 最終回(翌週からブロッカー軍団4 マシンブラスター)77年6月27日 SBS7:00 キックボクシング 7:30 パパは独身 TS 6:00 タイガーマスク 7:00 明日へアタック!78年7月3日 SBS 7:00 キックボクシング 7:30 コメットさん(大場久美子!) TS 6:00 あしたのジョー 7:00 一球さん KT 6:00 ひみつのアッコちゃん 6:30 ニュース 7:00 魔女っ子チックル 7:30 敬礼!さわやかさん79年7月2日 SBS 7:00 クイズ100人に聞きました 7:30 コメットさん TS 6:00 ニュース 7:00 メガロマン KT 6:00 宇宙海賊キャプテンハーロック 6:30 ニュース 7:00 まんが赤い鳥のこころ 7:30 一休さん D1 6:00 新エースをねらえ 6:30 ニュース 7:00 ルパン三世 7:30 本物はだれだ※ 日曜から今まで、PCなのかルーターが悪いのか分からないけどネットがまったくつながらなかった(オー、マイガー!)よって昨日は図らずもお休み。本日二日分をまとめて一挙大公開といたしました。-やっぱ無線LANはやばいかも-<日曜日編>いや~歯抜けばかりで申し訳ない。73年から74年にかけてはシルバー仮面やアイアンキングの年であるため、どちらかが放映されていたはずだ…。 この日曜日の夜の番組、案外ほとんど覚えてたのだけど、さすがに「そんな番組、やってたのか!」ってのもあるわけで、たとえば、後年、本で知った「へんしん!ポンポコ玉」が実際に静岡で放送されていたとは・・・ってのもそのうちのひとつ。まぁ、裏番組に強力無比なマジンガーZがあったから仕方ないのかもしれないが(いやいやこれ、今でも見てみたいって思うわけでもないんだけど)、現代のビデオデッキ(スゴ録とか)があの当時にあったらそうとうテープだかDVDだか貯まったんだろうなぁ。<月曜日編>なんかこうしてみると、月曜日の番組って地味というか渋いというか、ですなぁ。しかし「コメットさん」はよかったねぇ。昔そういえば、よく久美子対決、とか言いながら「大場久美子と相本久美子、どっちが好きか」なんて論争があったことを思い出すな。あと、「メガロマン」。数年前、CSで見たけど、古きよき特撮番組、って感じだった。けっしてメジャーなキャストじゃないんだけどね(唯一、主題歌と副主題歌を、水木一郎が歌ってたのはよかった)さて、明日はこれまでの“10年間分の1週間”を調べたときに気付いたり感じたりしたことを述べてみよう。ではでは。
2005.07.04
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さっそく土曜編、ど~んといってみよう。あ、前にも触れたがクイズグランプリとスター千一夜は、74年までは土曜日も放送されていたので省略ね。70年6月27日 SBS 6:00 巨人の星 6:30 ニュース(以下同じ) 7:00 ギジェットは15才 7:30 お笑い頭の体操(以下同じ) TS 6:00 パパ大好き 6:30 ニュース(以下同じ) 7:00 SOS・ドキドキクイズ 71年7月3日 SBS 6:00 巨人の星 7:00 クイズ・ジャンボ TS 5:45 土曜お笑い劇場(6:30まで) 7:00 忍法カムイ外伝(再)72年7月1日 SBS 6:00 天才バカボン 最終回(♪西から昇ったお日様が~) 7:00 海のトリトン TS 6:00 正義の使者 月光仮面 7:00 仮面ライダー73年6月30日 SBS 6:00 グリコ がっちり買いましょう 7:00 ど根性ガエル TS 6:00 ジャングル黒べえ 7:00 仮面ライダーV374年6月29日 SBS 6:00 グリコ がっちり買いましょう(以下同じ) 7:00 ど根性ガエル TS 6:00 不明(またしてもスマヌ、調べ損ねた) 7:00 仮面ライダーX75年6月28日 SBS7:00 仮面ライダーストロンガーTS6:00 サンダーバード7:00 動物家族7:30 欽ちゃんのド~ンとやってみよう76年7月3日 SBS 7:00 まんが日本昔ばなし(以下同じ) 7:30 巨泉のクイズダービー TS 6:00 いちばん星みつけた(以下同じ) 6:30 タイムボカン 7:00 ズバリ!当てましょう(以下同じ) 7:30 欽ちゃんのド~ンとやってみよう77年7月2日 SBS 前年に同じ TS 6:30 ヤッターマン 7:30 がんばれ!ピンクレディ ショー78年7月1日 SBS 6:00 新巨人の星 6:30~ 前年に同じ TS 6:30 ヤッターマン 7:30 たびたびスマヌ、不明だ KT 6:00 五年三組 魔法組 6:30 ニュース 7:00 小さなスーパーマン ガンバロン79年6月30日 SBS 6:00 料理天国 6:30~ 前年に同じ TS 6:30 ゼンダマン KT 6:00 はいからさんが通る 6:30 ニュース 7:00 新巨人の星パート2 7:30 土曜ナイター※それにしても、昔の番組ってのは長くなが~く放送してたのが多いんだなぁと実感。「いちばん星みつけた」は、葉村エツ子さん司会の、あのちびまるこちゃんにもエピソードとして登場のローカルバラエティ(?)番組。あまり見た記憶ってないんだけど、妙に覚えてる。そういえばローカルついでに、テレビ静岡のテーマソングってのがこの頃あった。いちばんインパクトが強かったのは「御殿場あさんの歌」(ごてんばあさんのうた)だったけど、♪レタスのなかにニンジンかくしてし~まった~ぞ モグラの涙ゲンゴロウのオナラ♪ってのも忘れがたいな。「欽ちゃんのど~んとやってみよう」は、番組の最後にスタジオでスポットを浴びた欽ちゃんが
2005.07.02
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ではいつものように、金曜日編を。注釈は・・・いつもの通り!70年7月3日 SBS 6:00 トップ・ミュージック・イン・ザ・ワールド 6:30 ニュース(以下同じ) 7:00 ばくはつ五郎(♪ワン、ツー、スリーフォーストップ、ストップ) 7:30 ドリフのドパンチ!!学園 TS 6:00 アストロ超人とジャンボ(アストロ球団ではない) 6:30 ニュース(以下同じ) 7:00 赤・白パネルマッチ71年7月2日 SBS 6:00 遠くへ行きたい 7:00 帰ってきたウルトラマン 7:30 ドレミファ学園 TS 6:00 魔法使いサリー 7:00 赤・白パネルマッチ72年6月30日 SBS 6:00 SBSテレビ夕刊(以下同じ) 7:00 ウルトラマンA 7:00 ドン・アタック(何の番組だ?) TS 6:00 変身忍者 嵐 6:55 カバトット 7:00 コートにかける青春73年6月29日 SBS 7:00 ウルトラマンタロウ 7:30 走れ!K-100 TS 6:00 動物の世界 6:55 かいけつタマゴン 7:00 Go!Go!スカイヤー(スカイヤーズ5のこと?)74年6月28日 SBS 7:00 ウルトラマンレオ 7:30 星の子チョビン TS 6:00 時間だよ!アイドル登場 6:55 クレクレタコラ 7:00 ボクは恋人75年6月27日 SBS 7:00 魔女っ子メグちゃん 7:30 野生の王国(以下同じ) TS 6:00 ニュース 6:55 冒険ロックバット 7:00 驚異の世界76年7月2日 SBS 7:00 宇宙鉄人キョ-ダイン TS 6:00 巨人の星 7:00 驚異の世界77年7月1日 SBS 7:00 大鉄人17 TS 6:00 タイガーマスク 7:00 驚異の世界78年6月30日 SBS 7:00 まんが偉人物語 TS 6:00 あしたのジョー 7:00 驚異の世界79年6月29日 SBS 7:00 まんが子供文庫 7:30 驚異の世界(まだやってる!) TS 6:00 ニュース 7:00 驚異の世界(これもまだ続いてる!) KT 6:00 バトルフィーバーJ 6:30 ニュース 7:00 花の子ルンルン 7:30 燃えろアタック!(荒木由美子!)※ しかしなぁ・・・。「野生の王国」にしても「驚異の世界」にしても、長い。長すぎる。いや別に難癖つけるわけじゃないけど、5年も番組を続けられるほど、この地球に野生や驚異が満ちあふれているものなのか?あと、金曜日は第二期ウルトラワールド、ってことで、今回紹介した日に放映した話は、帰ってきたウルトラマンが、「二大怪獣の恐怖 東京大竜巻」(シーゴラス・シーモンス)、おおっ、名作じゃないか!今でも船長が口ずさんだ「♪るれく~は~ひ~う~も~ けなけな し~もんす~」は覚えてるぞ。そして翌年のウルトラマンAは「死刑!ウルトラ5兄弟」。そうか、エーズキラーの話か。ウルトラセブンは都合、二度も十字架にかけられたことになるんだなぁ。まぁ、名作かどうかは別にして、エースの中でも有名なエピソードだ。しかし!その次の年の、タロウ!「怪獣の虫歯が痛い!」ヘナヘナと腰がくだける。たしか怪獣シェルターの話、はいいとして、文法上においても首を傾げたくなるこのタイトルとともに、やっぱりタロウ、だなぁ。ついでに翌年のレオはというと「冒険野郎が来た!」・・・なんでもビックリマークつければいいってもんじゃない!!それにしても気になる、「ドリフのドパンチ学園」。どんな番組だったんだろう?では、また明日。土曜日編でお会いしましょう。
2005.07.01
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