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わが愛犬ヨロを見ていてふと思った。そういや犬をモチーフにした怪獣、怪人ってなにがあったっけ?真っ先に思いついたのが、その名もズバリの「犬怪獣」(スペクトルマン)と「犬原人」(タイガーセブン)。ともにPプロ作品ってのと、犬怪獣も犬原人も、四足でないところが…なんともいえないところ、である(四足の怪獣なんていっぱいいるのになぁ)。あ、あと漫画版スペにはケンネラーってやつもいたっけ。あのスペの作風で是非テレビ化してほしかった話だ。これ、賢い飼い犬のジョンがゴリの手で怪獣に改造されるが、飼い主の機転で物を追いかける癖を利用されスペに倒されてしまうって、まぁよくあるストーリーなんだけど、きっとあの作風でビジュアル化されたら突っ込みどころ満載のストーリーに変貌したにちがいないと私はにらんでいる。まぁ、そりゃともかくとして。では、猫をモチーフの怪人は?そうか、「ネコヤモリ」(仮面ライダー)に「キャッティウス」(Xライダー)に「ジャコー」(赤影の山猫怪獣)がいたか。そこから枠を広げて、他の動物は?と考えてみた。そしたらあるわ、あるわ。思いつくままに挙げてみよう。あなたはいくつ怪人怪獣の名前を思い浮かべられるだろうか?ノミ、ナメクジ、カナリア、ハト、蚊、蛾、ハエ、アリ、アリ地獄、ウニ、エイ、クジラ、ミミズ、ネズミ、モグラ、カンガルー、サンショウウオ、パンダ、牛、馬、ナマズ、ゴキブリ、オコゼ、カメ、カラス、アブ、ヒル、カタツムリ、てんとう虫、サザエ、フグ、ゲンゴロウ、アメンボ、ヤマアラシ、ミノムシ、トド、イソギンチャク、エビ、イカ、タコ、カニ、ナマコ、イモリ、カエル、ゴリラ、ムササビ、クラゲ…あえてハチ、カブト虫などの昆虫図鑑の王道昆虫やトラヤサメ、ライオンなどの獰猛な動物などは外してみたけど、よくもまぁいろいろ考え出したもんだ。地球上の動物で、怪人になってないヤツを探す方がむずかしいくらい(そういやシャクトリ虫の怪人怪獣って、いないよなぁ)。パンダなんて、どういう発想で怪人になったのか?しかも、登場したのは西部劇風時代劇の風雲ライオン丸…。わけがわからん。まったくもってPプロだ。ついでに植物方面に目を向けてみると、ラン、バラ、ダリア、ハエ取り草、サボテン、竹…さすがにかすみ草や菊、アロエや紫陽花の怪人なんていないか。いやいや、怪獣ネタはこれだけに留まらない。雨(アメゴン)、台風(バリケーン)、カミナリ(エレキサンダー←これも“怪傑”ライオン丸)コールタール(コールタール原人←古代ムー大陸にもコールタールがあった?)、ミイラ(ミイラルゲ←わざわざ怪人にしなくたってもともと化け物扱いじゃん)、カビ(カビビンガ←兄弟にサビビンガでもいるのか?)、タイヤ(タイヤーマ)、ビル(ビルガモ)、絵の具・砂・骨・瘤(←全部後にバンバラをつけて読む)…。で、これを推し進めて考えてくと、ゴレンジャーやサンバルカンの○○仮面、○○モンガーになり、一気に何でもあり、もう好きにしてくれ~、って感じ。そこで、ウルトラ怪獣(といってもQとマンとセブン)を考えると、これがきれいにモチーフを動・植物にしていないのが多いんだなぁ。まぁ中にはスフランやグリーンモンスもいるし、ガメロン、モングラー、大亀、などのQ怪獣なんて元々の動物が単に巨大化しただけってのも多いからすべてとは言い切れないけど、ゴメスやゼットン、パンドン、レッドキング…めんどくさいから全部は書かないけど(ふと頭に浮かんだウルトラマンの怪獣の姿を思い浮かべてくれればいい)、元ネタは何?ってヤツばっかりでしょ?バルタン星人だって、別にストーリー上昆虫の顔してなくてもいいのに、あの顔じゃなきゃダメってとこあるしね。これ、スゴイことだよなぁ。想像力バンザイ!やはり初期ウルトラ怪獣は、その後生まれた星の数ほどの怪人怪獣とは一線を引いているところが、なんともすばらしい!(といって、ライダー怪人が劣ってるなんて思わないけどね)でもなぁ、どう考えても、「犬怪獣」はないよなぁ…。ひねりも何もない、かといってど真ん中直球、とも言いたくないし。あぁ、だからPプロって…。最後に、またもまったく関係ない話。11月に公開される映画仮面ライダーのおやっさん役に、な、な、なんと宮内洋が!!! …いいのかそれで?
2005.09.26
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先回チャフィーさんがコメントでふれていたように、ジャイアントロボでユニコーンの隊員たちの合図で、「スフィッ、スフィッ」と指を鳴らす、ってのがあった。ベージュに赤のラインの隊員服とともに、今思い返してもモダンで洒落た合図だったなぁ(ついでに、“東支部長”の呼称もね)。というわけで、そのチャフィーさんからの提案により、今回はそんな特撮、アニメの小技のひとつ、“合図”について書いてみよう。○○隊長の「出動!」の力強い命令に対する隊員たちの返事。まぁ一番多いのはオーソドックスな「了解!」だな。で、次に聞くのが「ラジャー!」。初めてガッチャマンでこの言葉を聞いたときは、おぉっ!と思ったもんだ。南部博士の「科学忍者隊、出動せよ!」に、あのケンやジョーのど太い声で「ラジャー!」カ~ッコイイ~。当時の子供は単純に、外来語に弱かった。しかし、それも行き過ぎるとなんだかわからなくなる。その代表が、マイティジャックの「SMJ!」だ。これ、そのまんま「エスエムジェイ!」と読む(言う)。劇中、こんな感じで使われていた。「源田隊員はQ(敵の名前)の動向を探ってくれ」「エスエムジェイ!」…あの~、かっこいいのはわかるけど、ちょっとムリがないですかぁ?だいたい言いにくいし(最初のSは何の略だろう?Sirか?)同様に、怪奇大作戦の「エスアールアイ!」ってのもあったかな?劇中あんまり使われていなかった気もするけど(まぁ、あの怪奇大作戦の作風にはちょっと合わないけどね)。あと、「キッサー!」ってのも忘れがたい。マッハバロンを所有する防衛隊、KissとSirの掛け言葉(たぶん)。う~ん、なんだかなぁ~。特撮界におけるマッハバロンの位置づけそのものの半端さがたまらない(そういやこいつの武器“メリコンパンチ”って、“めり込むパンチ”だとずっと思ってた…)。「10-4 10-10」の「テンフォー!」も、それって暗号のひとつだろうに、公衆の面前でわざわざクチで言うことないじゃん。そもそも悪の組織もない世界で号令その他を暗号化する理由はなんだろう?不思議だ(牧れいちゃんはかわいかったけど。しかし、彼女ならレッドバロンの時の方がよかったな、と、これは別の話)。合図といえば、毎度おなじみの仮面ライダーから、少年仮面ライダー隊の合図は「おーっす!」と言いながらのピースサインだった。これ、恥ずかしくないのか?考案者はやはり藤兵衛さんだろう。まさか本郷や滝とは考えにくいし。だけど、彼らにも相談くらいは持ちかけられたのかもしれないな。藤兵衛「猛、少年仮面ライダー隊の合図だが、ピースサインに『おっす!』ってのはどうだろう?」本郷「はっはっはっ、おやっさんらしいなぁ」なんて会話がきっとあったにちがいない。本郷君、もう少し真剣に考えてやれよ…(以上、妄想おしまい)。そういえば、タイムボカン(というか、ヤッターマン)の悪玉トリオの「アラホラサッサー」もあったなぁ。そこはかとなく情けなさ(こいつら絶対ヤッターマンには勝てない、的な)がにじむ、彼らにピッタリの合図だった。あっ。合図と言えば、やっぱり青影さんの“だいじょ~ぶ”“がってんがってんしょ~ち”は必須科目的なポイントの高さだな。当時、親からの注意や指摘にこの“だいじょ~ぶ”をやって、ふざけるな!と叱られた子供、多数あり(未確認)。で、これらのルーツをたどっていくと、「忍者部隊月光」にぶち当たるんだな。ほとんどテレビ探偵団的なつかしのTV 振り返り番組でしか見たことないけど、必ずと言っていいほど森や草むらの中で“おまえはあっちで待機”とばかりに両手をトンッと打って指差すシーンをやるんだ(あと、「拳銃は最後の武器だ」のセリフも有名か)。これ、妙にそそるものがあった。ああいうこだわりが子供心をつかむんだなぁ。今時の特撮も、話や設定にこだわる分、こうした小技にも力を注いでほしいもんだ。そういえば、合図とは関係ないけどアニメ「てんとう虫の歌」の、ひよ子ちゃんの口癖「~でしゅら」はどこの地方の言葉なんだ?はっ!そうか、口癖特集ってのもあったか…(これ、また機会を設けて書いてみたいなぁ)
2005.09.25
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思えばジャイアントロボって、日本初の巨大ロボットヒーローだったんだなぁ(実写版「鉄人28号」?しらんぞ。トラックの荷台に乗せられて移動するような&その荷台からひとりでは降りられないような、身長3メートル弱の巨大ロボットなんて、しらんったらしらん!)。しかもあの憂いに満ちた顔。彼を開発したBF団のドクトルガルチュアは何を思って巨大ロボットにはっきりと目鼻口をつけたんだろ?武器の発射口なら単なる穴でもいいじゃん。それに、スフィンクス頭だし。インパクト絶大。絶大すぎて、当時夢でうなされた少年もいたに違いない。それにしても、あれだけはっきりくっきりした“目”を持つ巨大ロボットって、他にいたっけ?思い当たらないぞ…。「飛べ!ジャイアントロボ!」「○※△■☆!」ジャイアントロボといえば即座に思い出される、ロボと彼を操る草間大作くんのこのやり取りだが、こんな短い会話のなかにも、多くの疑問が浮かんでくる。まず、ロボの特徴たるあの“声”。顔にマッチした哀愁の超低音の響きもいい感じだが、正確にはなんて言葉で(文字で)表現すればいいんだろう?「まっ!」「まっ(の、濁音)」「バァ」(←漫画「マカロニほうれん荘」でトシちゃんがこう言ってた)…う~む、ウルトラマンの“ショワッチ”(これも、正確にはショワッキュというか、なんというか)に匹敵する難解さだ。まぁ、とりあえず共通認識とすれば、挿入歌にある「マッシ」なんだろうな。でも、もっと正確には「マッシュ~」と、ガスだか放射能高が洩れる音のような(ヤバイっての!)余韻があるんだけど。いや、そんなことよりも、もっと疑問なのは大作君の命令そのものだ。「飛べ!」って言っただけで、目的地を伝えてないじゃん。ヘタすりゃその場からまっすぐ上昇して宇宙まで飛んでっちゃっても、大作君は文句言えないぞ(だいたいロボに“飛べ”と“跳べ”の聞きわけがつくんだろうか?)。しかも、たとえ目的地を“アメリカ”“与論島”と告げたとして、ロボの電子頭脳には世界地図がインプットされてるのか?百歩譲ってそれが入ってたとして、アメリカのどこまで行けばいいのかわかんないじゃん。西海岸?東海岸?ニューヨーク?ワシントン?いやいや、国内の移動にしたってそうだ。本来なら、○○県○○市○○町の、セブンイレ○ンのある交差点付近、まで伝えるべきだろう。しかし、だとしたらロボの電子頭脳にはゼンリンの地図並みの細かなものがインストールされてなきゃならない(ちなみに、カーナビでもいいけどあれもけっこう目印の店とか以外はわりとアバウトなとこがあるからなぁ)。もっともっと疑問なのは、仮にロボにはそんな極詳細版地図がインプットされてたとしても、命令する肝心の大作君は、その目的地の住所を知っているんだろうか?ロボを操れるばっかりに、日本のみならず世界中をまたにかけて活躍するユニコーンに入隊させられた大作君の最初の訓練は、世界地理(しかも詳細版)の習得かもしれないなぁ。で、とりあえず目的地に着いたとしよう。あの巨体が何も壊さず着陸できるのか?海や山、草原ならいいけど、たしか怪獣の出現は街中でも頻繁にあったはずだ。これもヘタすりゃ怪獣より先にロボが街を破壊することになりかねないのだが…。これら幾多の疑問を、ロボは毎回すべて完璧にクリアしていた。まさに“一を聞いて十を知る”すばらしい電子頭脳。21世紀の現代でも、そんなコンピュータは誕生していないってのに。足の裏にもいくつもの物体感知センサーがついていたに違いない。道理で背中からジェット噴射していたわけだ(そういや鉄人28号も同じだった)。そんな、すばらしき我らがロボに対して、まるでドラえもんの秘密道具を使いまくるのび太くんよろしく乱暴に扱いファジーすぎる命令をしまくる大作君。あぁ、これだからガキってやつは…。ロボも憂い顔になるわけだ。めげるなロボ!がんばれロボ!いつかおまえもおまえの意思で自由に活動できる時がきっと来るから、その日を信じて、耐えろロボ!あっ…もうこの世にはいないんだった…(もしかして最終回、ロボがギロチン帝王を抱えたまま宇宙で果てたのは、大作君の最高レベルの難解な命令に嫌気がさしたからでは?あぁ、これだから…。イレイメナクキ!)
2005.09.19
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というわけで、またも1週間ぶりになってしまったが、後編、というかスペクトルマンである。それにしても、子供の頃コイツに惹かれてたのって、なぜだったんだろう?前後編だったから?まさかね。やっぱりPプロ特有のグロテスクさにあったんだろうなぁ。ことに前半のヘドロン、ミドロン、ゴキノザウルスに恐怖の公害人間、ダストマン、ネズバードン…円谷プロでは考えられない、臭いすら漂いそうな公害怪獣たちの暴れっぷりが、子供心をくすぐったからかもしれない(子供って、きたないものが好きだから…)ところでこのスペ。今見直してみると、前編と後編で話が変っちゃってることがけっこうあったりする。別にさ、スフィンクス怪獣がクモ怪獣に変身しなくてもいいじゃん(なんて脈絡のない変化!)。恐怖の公害人間の話だって、前編はシリアスな展開なのに後編になったら急にラー1号2号対スペの愉快なバトル話になっちゃうし。巨匠!一峰大二の漫画では結末まで一気に読ませるまとまったストーリー展開(ただし、ツッコミどころは星の数ほど)なのに、映像化されるとなぜにこうも…。ここで突然、話は平成の仮面ライダーにうつる。その平成ライダーの第1号、仮面ライダークウガも、思えばスペと同じ前後編の様相だった。しかも、それでいて大河ドラマのような物語進行(1話から最終回まで話が続いている)という、凝った構成。で、これが何を意味するかっていうと…1回見逃すと、話が見えなくなるという現象が生まれるのであった。これねぇ、子供の目からすると辛いと思うよ。ヒーローのかっこよさ、強さをどう受け止めたらよいかわからなくなるから。もっと簡単に言っちゃえば、感情移入しにくくなる。もちろん、テレビ○ガジン等の副読本もあることだし、実際にはひととおりの話は理解できているのかもしれない。いやいやそれよりも、ビジュアル的にはそのヒーローのかっこよさをある程度は感じられるのかもしれない。しかし、だ。やっぱりヒーローは動いてなんぼ、敵を倒してなんぼ、なんだろう。初代ライダーやウルトラマンを思うとき、たとえそこに矛盾や破綻があってもストーリーを追う中で怪人や怪獣の恐怖と、それに立ち向かうヒーローの強さ、かっこよさが強烈にインプットされてきたんじゃないだろうか?そして、それを最も有効に伝える手段ってのが1話完結のストーリー方式だと思う。大河ドラマ的ストーリーとヒーローの追及は大人が楽しめばいい。その基本的なフォーマットが定着してこそ、たまに入る前後編が印象強くなるんだろう。だけど、やっぱり毎回ってのはなぁ、やっぱり辛いよなぁ。やっぱりなぁ…。ライダーついでに言えば。仮面ライダーストロンガーの最終クール、デルザー軍団登場~最終回までの流れが連続物でありながら夢中で見てしまったのは、第1期ライダーシリーズの集大成だったからだな。それまでブラックサタンに対して無敵の強さを誇っていたストロンガーが、デルザーにはまったくかなわない→チャージアップで対等の強さに→先輩ライダーの終結、総力戦→大首領との決戦…と、変身前の本物の役者が勢ぞろいという奇跡を見せながらあくまでストロンガー(ライダー)と敵の戦いが主軸だったからこそ、飽きずに見られた(夢中になれた)と思う。あれが最初からV3のように前後編続きだったら、当時の私はあそこまでのめりこんだかどうか…。やっぱり、1話完結は基本だよなぁ…。最後に全然関係ない話。今まだ放映してんのかな?最近見ないけど、こないだまでミョ~に気になるCMがあった。♪ユーユァーユーユァー♪なんて歌いながら駅のホームで異様に踊りまくるノ○中学生!な~んであんなに夢中で踊れるんだ?そもそもあんなところで歌い踊ることになったきっかけは?あのCMが流れるたびに、数秒間、私の目は私の体を離れ、あの不思議な世界に入っていってしまう…。
2005.09.18
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ウルトラマンで1回。セブンで2回。帰ってきたウルトラマンで4回。これ、なんのことかって言うと、前後編の回数、なんである。子供の頃この前後編っての、あまり好きじゃなかった。だってなぁ、前編を見たってその怪獣は倒されないもんなぁ。絶対話が途中で終わってしまう。これがヤだった。ビデオがなかったころ、そのヒーローに出会えるのは週に1回。だったらちゃんとその日のうちに決着をつけてくれ(エピソードを完結させてくれ)って思ってた。やだよ、ヒーローが絶体絶命のピンチで“引き”なんてさ。心なしか、ストーリー展開もおそかったように感じられた。もっとチャッチャと話を進めて、早く怪獣を出して、早くウルトラマンに変身して、そんで熱いバトルとカタルシスが見たいぞ~!ビデオって便利だなぁ。大人になって思った。好きな作品を心ゆくまで見られるのはもちろん、この前後編を続けて見られるんだもんなぁ。で、リバイバルブームからかつての作品を再放送したとき録画して見直してみたら、あ~ら不思議。あれだけかったるいと思っていたグドンとツインテール(言うまでもなく、帰ってきたウルトラマンの怪獣)の話が名作に変ったのである。なにこれ、ストーリーもしっかりしていて、重厚なドラマじゃん!MATや坂田兄弟の人間ドラマ、怪獣同士の、そしてウルトラマンとの戦いにも力が入る。印象が、見疲れる、から見応えある、に変った。い~な~前後編。に、しても。セブンの3回の前後編はどれもピ~ンチ!の引きだった。「U-警備隊西へ」では、大の字にひっくり返ったセブンにマウントポジションから今まさに圧し掛かろうとするキングジョーの絵で“つづく”。「セブン暗殺計画」は、ガッツ星人の策略で本邦初!十字架にかけられた巨大ヒーロー(セブン)が空に浮かぶシーンで“つづく”。そして特撮番組屈指の最終回「史上最大の侵略」では、“悪魔のような侵略者から地球を守るために戦ってきたウルトラセブンにも最後の時が近づいてきた”のナレーションも切なく、メディカルセンターのベッドで苦しそうにあえぐダンの姿で“つづく”…。う~む、最終回最後の場面での、ソガ隊員の言葉「ダンを殺したのはおれたち地球人だ」が、とてつもない説得力だ。思えばセブンって、ウルトラマンに比べてけっこう悲惨なやられ方してるんだなぁ。さすがファイター・セブン。♪戦うからは 傷もつく♪なんだなぁ。ただ、今見てもかったるいヒーロー作品の前後編っての、ある。いやこれ、前後編といってよいのかどうか。それは、「マグマ大使」。「マグマ大使」っての、驚くことに、基本的には1エピソード4話完結だった。つまり、約1ヶ月で1エピソード。ということは、新怪獣も月に1体!途中から前後編形式に変ったけど、子供のころよく退屈せずに見ていたもんだ。さすが巨大ヒーロー黎明期作品。70年代のヒーロー乱立時代だったらまず受け入れられなかったスローペースだ。で、不思議なのは、それでも毎回見ていたマグマ大使の怪獣。1体を4週ずっと見ていたのだからさぞ記憶に残っているはずなのに、同時期のウルトラ怪獣とは比べ物にならないほど印象が薄いってことだ。ジギラ、ピドラ、バルザス、グラニア、フレニックス、テラバーデン、カニックス、ストップゴン、バドラ、ダコーダー、ガレオンにドロックス…。あなたはこれらの怪獣たちが、どんな姿をしていたか覚えているだろうか?ヒドラじゃないよ、ピドラ(てんとう虫みたいな怪獣)だよ。バルサンじゃないよバルザス(トゲのないサボテンみたいな一つ目の怪獣)だよ。たとえばゴモラといったら、ストーリーは知らなくてもあの姿は瞬時に思い浮かべられる人は多いでしょう?でもなぁ、グラニアと聞いて、そもそも怪獣の名前とわかる人が今どのくらいいることだろうか?(以前ブログに書いた“キンドラ”ってヤツも、そのエピソードの恐怖さから覚えていたにすぎないしなぁ。怪獣自体は、な~んも特長のない姿であった…)まぁ、だからマグマ大使はダメなんだ、って言うつもりはないけど(実際、ウルトラ怪獣だって、再放送の多さゆえに覚えてたってヤツもあるしなぁ。未だに私はサイゴ-ウルトラマンの最終回の1回前に、キーラと一緒に出てきた怪獣-の全身の姿を覚えてない…)、おおらかだったと言うか、いかにも黎明期作品ゆえのお話ということで。なんだかんだ言ってきたけど、でもやっぱり、基本的には1回1エピソードが好きだな。リアルタイムで見る作品はね。あっと、忘れてた。数ある前後編作品でも、これだけはリアルタイムで好きだった巨大ヒーローがいたことを告白しよう。恥ずかしながら、スペクトルマンだ。ということで、次回はこのスペクトルマンから、さらに“前後編”について考察してみたい。結びに、今回とは全然関係ない話。つい最近気がついた。仮面ライダー響鬼の変身ベルトって、ベルトなのにヒモパンっていうか、ふんどしスタイル(股下までベルトが通ってる)だったんだなぁ…。
2005.09.12
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うひゃ~。気がつきゃ先週はほとんど書き込みできなかったぁ~。これだから決算期ってのは…(ブツブツ)ところでさっそく本題。こないだ「ミラーマン」が映画化されるって話を聞いた。へぇ~そうきたか、ってなもんである。ミラーマン。なんとも渋いところに目をつけたものである。70年代、第二次怪獣ブームを帰ってきたウルトラマンやスペクトルマンとともに引っ張ってきた立役者。しかし…暗い。暗かった。暗いのだ。そう、同時期に放映されていた、シルバー仮面第1話の、冒頭数分間のように(あるいは、映画「テンタクルズ」の、クライマックスシーンのように、でも可)。明るいのは主題歌と挿入歌「朝日に向かってジャンボフェニックス」くらいのもの。主人公の京太郎くんも御手洗博士もSGMの諸君も、果てはBGMに至っても、重く、暗いイメージだ。そういえば余談だけど、主題歌の中で「今だ!キックを使え!目だ!」って詩。誰がミラーマンにセコンドよろしくアドバイスしてるんだろう?それともミラーマン自身のモノローグか?いずれにしても、目にキック?だけどつづく詩は「ミラーナイフが宙を切る」…。キックじゃないじゃん!)だいたいなぁ。ミラーマンの技って、そのミラーナイフにしても、スライサーV、スライサーH(どう違うんだVとH)、ミラクルキックにミラーシュート…みんなぶった切り技ばっかじゃん。あの大技シルバークロスですら、光線よりもむしろアイスラッガーの様相。さすがミラー=ガラスの男。切り裂くことが得意のようだ。しかも、そんな多様な技を持っていながら、どうも思い出されるのは敵の攻撃などで苦しむシーンばかりだしなぁ。特に物語の後半。せっかくウルトラシリーズとの差別化を図って企画されたヒーローでありながら、そのウルトラのアイデンティティーのひとつカラータイマーを装着されるエピソード(敵のインベーダーによって体内に“エネルギーが尽きると作動する爆弾”-回りくどい爆弾だ-を埋め込まれたミラーマンに、「エネルギーの残量を示すこれを与えよう」なんて、彼の父!がわざわざ鏡の世界から運んでくる…)や、空を飛べない弱点をつかれ、大型ミサイルに閉じ込められたいように打ち込まれるエピソード。さらに、敵の作戦とはいえジャンボフェニックスに攻撃され瀕死の重傷を負わされるなんて情けない話など、なにかミラーマンの真髄って感じだもんなぁ。ミラーマンといえば、タイガーセブンの「タイガースパーク」に影響を与えたと言われる(言われてないか)変身シーン「ミラースパーク」。そういや胸のペンダントで変身するところも同じだが、あのアクション(腕を大きく両脇からまわして胸の前でトンッと合わせる、あれ)は、元々京太郎くん役の石田信之が柔道一直線に出演していた時、一条直也(桜木健一)が試合中に構えるポーズを参考にして考えたそうな。なるほど、だ。柔道一直線を見ると、たしかに納得できる(ってか、そのまんまじゃん!)してみると、ミラーマンって、後年のビデオ作品「ウルトラマンVS仮面ライダー」を待つまでもなく、円谷プロと東映のコラボだったんだなぁ。加えて先のタイガースパークをも合わせれば、Pプロとも融合する。まるでMMRのキバヤシくん並みの強引さであるが、あのミラースパークは、当時の三大特撮プロダクションをひとつに束ねた名場面だったのである!(本当に強引だ)こんな変り種の巨大ヒーロー(なんだそりゃ)ミラーマン。映画化されるなら是非これらのエッセンスを織り込んでほしいものだ。もし気が向いたら見に行ってやるぞ。で、次の映画化はファイヤーマンか?ジャンボーグAか?
2005.09.11
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昭和48年のヒット曲、小坂明子の「あなた」のフレーズにこんなのがある。♪真っ赤なバラと白いパンジー 子犬の横にはあなた♪当時の女性がいかにも夢見るようなスィートホームの描写が続くこの歌ではあるが、時空を超えた平成の今、ご忠告いたそう。新築の家で子犬を飼うのだけはやめなされ。さもなくば、バラやパンジーはいともたやすく食い千切られ“あなた”のズボンの裾は唾液でベタベタブルーの絨毯(2番の詩)は抜け毛と走り回った時の爪でボロボロになりぼうやの手には咬み跡が残り“わたし”がレースを編むその毛糸はおもちゃにされてからまり小さなドアの開け閉めには外に飛び出すことを防ぐのに神経を費やされそして大きな窓の下にはウンチがコロンところがっていること以上のことを覚悟なさるがよかろう…。(ところでこの歌、小さな新築に大きな暖炉っての、不釣合いじゃないのかなぁ?と、昔から疑問に思っていた。もしかして暖炉じゃなく、洋風の釜戸のことなのか?)ミニチュアダックスのオス、“ヨロ”を飼い始めて4週間あまり。みかけのかわいさとは裏腹に、こうも手がかかるとは、この海のリハクの目をもってしても見抜けなかったわ。上記の「あなた」の揶揄、けっして大げさではなく(経験者の人ならわかるよね)、ほとんど実話なのだ。ま、もちろん悪意があってのことではないためそれでもなんとかこらえられるが、ヨロ様の脅威はチトすごい。猫より犬の方がしつけは大変とは聞いていたけど、これほどとはねぇ。でまた、こいつの甘えた声がクセモノなのだ。ケージ(60×90cmくらいの檻)のなかで、小首をかしげながらつぶらな瞳でク~ンと鳴く彼を見ると、お~よしよし、と抱きかかえたくなってしまう。が!それはワナだ、ファイヤーマン!その切なく甘い声に負けてケージの外へ連れ出すことを繰り返していると、そのうち図に乗ってくる。ク~ンク~ン(ここから出してよぉ~)からやがてくぐもったグーングーン(出してって言ってるだろう)に変り、そして最後にはゥワン、ゥワン!(出せこら!早く出しやがれ!)となる。これ、ホントムカつくよ。てめぇは何様だ!ってね。実際、子犬を飼うときは成長するまで心を鬼にせねばならぬ。マジでみかけのかわいさに惑わされたら負け、なのである。でもなぁ、やっぱりかわいいのである。親バカ、犬バカではないが(いや、そうかもなぁ)、残業して疲れた体で帰宅しても、しっぽ振ってケージに飛びつく彼や、その寝顔を見るとふっと気がまぎれたりちょっと和んだりすることがあって、ぅおう、私はこんな性分であったのか、と気付かされたりして(ちなみにうちのヨロ。時々仰向けで寝てるときがある。ミニチュアダックスって、みんなこうなのかな?)というわけで、今現在の彼の姿である。こういう顔をたまにするもんだから、ヤツの妖術にかかってしまうのだなぁ。まだまだ子供(人間の年齢にして6~7歳くらい)だけど、大きくなれよ、ヨロ。
2005.09.06
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「とうっ!」やつらの太い声とともに、重いパンチがうなりをあげておれの腹めがけてとんできた。きたね~ぞ、ふたりがかりなんて!バキッ。未だかつてない衝撃がおれを襲う。くそう、やっぱり保護色の能力は最後までやつらに通用しなかった、ってことか。今度こそ最後の時だ、と悟った。結局一度も勝利することなく、おれの命は尽きるのか。パルパル遊園地に程近い湖のほとり。こんなところが死に場所になるなんてなぁ。あの吸血沼に比べればまだマシなんだろうけど、予想もしてなかったぜ。おれの心のスクリーンに、これまでのヤツらとの戦いが走馬灯のように映し出される…。長い戦いだった。ゲルショッカー結成後、おれはかねてから考えていた幾多の作戦を実行した。第1号怪人である、おれのかわいいガニコウモルは、ライダー1号との死闘の末に惜しくも敗れ去った。ヤツも重傷を負い、いたみわけかと思っていたが、どっこい復活しやがった。なんでも旧ショッカー解体時のどさくさにまぎれて脱走した科学者の手で看護を受けていたそうだ。ヤツの悪運のよさもこれ極まる、だ。思えばこのとき、ふと予感めいたものがよぎったが、どうやら的中したか。作戦のいくつかは成功しかけたものもあった。しかし、ことごとく憎いあいつらの手でつぶされてきた。それでは、と思い、世界征服を果たす前にやつらを倒そうと(ついでに、アンチショッカー同盟なるこざかしい集団も壊滅させようと)、旧ショッカーのデータベースの中からヤツら、すなわち怪人バッタ男の資料を元に、ヤツらと同じ、いや、同じ能力に加え特殊武器を加えたショッカーライダー(なぜ首領はゲルショッカーライダーと名づけさせてくれなかったのか、今でも不満だ)を6体も作ったが、完全優位であったはずにもかかわらず、負けた。まぁ、アンチショッカー同盟の壊滅だけは果たせたのが救いではあったが、また予感がつのった。ここだけの話だが、あの結城と名乗ったチーフによれば、ショッカーライダーは同士討ちを避けるためにマフラーの色でお互いを認識し、「赤いマフラーのモデルのみ攻撃せよ」とプログラミングされていた、らしい。アホか。それじゃニセライダーを作った意味がないんだよ!(だってそうだろう?ほかの誰もがヤツらとニセライダーとの区別ができるってのに、当の本人たちだけそれができないのは本末転倒としか言いようがない)と、おれは怒りに震え、その勢いでチーフを解任、追放したものだ。多くの作戦を邪魔されたおれは、ついにゲルショッカー本部のあるこの地を最終決戦の場として選んだ。人間の生き血を使って再生合成怪人を増産しようとおれ自らが行動し(ヒルゲリラ時代の能力もよみがえったおかげだ)、何体かを産み出すことに成功した。その傍ら、チーフの代わりに、首領の推薦であの死神博士と遠い血族というふれ込みの、“D博士”と名乗る胡散臭いオヤジを招き入れた。Dとはなにを意味するのか本人に問い質したが、ヤツはひと言“デストロン”と言っただけでそれ以上はなにも教えてくれなかった。その言葉の響きから、予感はますます強くなってきたのは仕方のないことだろう。さてはおれも首領に見捨てられるのか?あの地獄大使を葬ったときのように、と。しかし、D博士はいい仕事をしてくれた。再生したガニコウモルを使って、ついに念願であったヤツの弱点を見つけ出してくれたのだ。おれは歓喜した。やったぜD博士。祝杯でもあげたい気分。…おれはあせっていたのかもしれない。とうとうその弱点をつき、本郷猛を生け捕りにした…まではよかったが、「仮面ライダー2号を忘れていたな!」となまいきなことを言いながら一文字のヤツが突然現れ、ヤツを救出してしまった。バカ!忘れるわけないじゃないか!あの、吸血沼でひとりたたずんでいたときの寂しさはまだしっかり覚えとるわ!それより、おまえいつのまに日本に帰ってきてたんだよ!意識が遠のいていく。最後の時だ。かくなるうえは、おれが苦労して作り出した再生怪人たちよ、共闘して必ずやヤツらを倒してほしい。おれがついに果たし得なかった世界征服の野望と、ヤツらの殲滅の夢をかなえてほしいものだ。そうだ、チーフは今頃どうしているのだろう?おれを恨んでいるのだろうか?それとも、今なおでも新しい怪人の研究を続けているのだろうか?あぁ、おまえとゲルダムの話をしていた頃がなつかしいぜ。解任して悪かったよ。願わくば、おれの提案した機械とのハイブリッド怪人、ぜひ完成させてくれ。目の前がすうっと暗くなってゆく。もはや、痛みも感じない。妙に心が静まっている。そして、いきなり天啓のようにある考えがひらめいた。そうか、おれの計画を失敗させたのは、ヤツらではない。首領の仕業だったのだ!ゲルショッカー結成式をわざわざあんなところでやらせたのも、本郷の生け捕りの際、突然一文字が駆けつけたのも、みんな首領がなんらかの手を打って、情報をヤツらにリークしたのにちがいない。それなら、ヤツらの突然の出現も理解できる。いや、それしか思い当たらない。そもそも首領は本気で世界征服をたくらんではいなかったのだろう。でなければ、あんな穴だらけの作戦を数多く実行させるわけがない。首領にとって世界征服は、あくまでも“ごっこ”にしかすぎなかったのだ。いや、あれだけの組織力をもって本気で取り組めば、それもたやすくかなえられる。しかし、だからこそ首領は、それではあまりに簡単すぎておもしろくない、とばかりに、余裕を持った遊びとして、我々を駒として動かしていたのだ。なんだ、結局おれたちは首領の手のひらのうえで踊らされていただけだったのか。だが、首領、恨みはしない。イライラもやきもきもしたけれど、楽しかったぜ。いい夢も見させてくれたしな。もしも、いつか本気で世界征服を企てるようなことがあったら、そのときはまたおれを蘇らせてくれよな。今度こそヤツらを倒してご覧にいれるから。おい、ライダー1号2号、おまえら、それまで命を大切にしてろよ。ぼやけた視界の中にやつらの姿を捉えた。最後の時くらいはせめて、かっこよく散るとしよう。おれは最後の力を振り絞り、ブラック将軍の姿に形を変えた。そして、叫んだ。「わがゲルショッカー軍団に…栄光あれ!」力が尽きた。体が地におちる。命の火が消える瞬間、おれは心の中でつぶやいた。ありがとう首領。ありがとうチーフ。ありがとう、仮面ライ…。爆発。そして、闇。<完>
2005.09.05
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新しい組織を作るにあたり、おれはひとりの男をスカウトした。おれをたびたび改造したあの白衣のチーフだ。アジトに戻り、彼の部屋に忍び込む。死神カメレオン時代の能力が復活していたのが役に立ち、あっさり入り込んで説得にかかると、彼もおれの考えに賛同してくれ、ふたりでひとまず日本を離れることにした。行き先は、ショッカーの勢力が比較的薄いとされるアフリカだ。おれとチーフはアフリカに着くと、世界征服およびヤツを倒すためのさまざまな計画をねった。まず、従来の単体生物での改造人間ではヤツのパワーに負けてしまうこと。その対策として、おれのような複数の生物によるハイブリッドな怪人を開発すること。ふたつの生物の能力を持つ改造人間は、1体で2体分の力を持つことになる。つまり、ヤツは常に1対2の戦いを強いられるわけで、これで勝機は見えたも同然だ。また別なハイブリッドとして、生物と機械の合成怪人という案もおれは提案してみたが、チーフ(この地へ渡る飛行機の中で、彼は自分を結城丈二と名乗ったが、本名かどうかはしらない。おれには、そして新たな組織にとってはそんな素性など無用なので、今でもおれはチーフと呼んでいる)の話によれば、この合成には今しばらくの研究が必要と言う。まあいい。それはそれで継続して研究を続けてもらうことにした。次に、ショッカー組織の解体も議論の的になった。チーフも、やはり組織の運営やあり方、作戦の立て方進め方など、要するにショッカー自体に疑問を持っていたようで、古巣の解体には少し躊躇したものの、まもなく賛成してくれた。とはいえ、世界各地に支部を持つあれだけの集団を利用しない手はない。それに引き換えこちらは主要人物がおれとチーフだけ。合成怪人を製造するにしても、ショッカーの設備は必要だろうと考え、しばらくの間首領と手を組み、共同戦線を張ろうということで意見がまとまった。ただし、無能な幹部、時として一般市民にすらかなわない戦闘員、旧コンセプトで作られた怪人たちは一掃するという条件で。おれが、この地に着いてからスカウトした現地人を改造した、新しい戦闘員を特訓させる一方で、チーフは合成怪人の更なる研究と実験に明け暮れていた。そして、ついに第1号が完成した。おれとチーフはその怪人にガニコウモルと名づけた。その名の通り、カニとコウモリのハイブリッドだ。チーフの腕はさすがにすばらしい。こいつはおれと模擬戦闘をさせてもほとんど引けをとらないほどの力を持っていた。よし、まずこいつをヤツにぶつけてやる。ライダーめ、今に見ていろ!日本に戻った直後に臨んだ、ショッカー首領との会談はうまくいった。首領は、おれたち外流蛇武団(ゲルダム団、と読む。外の国からきた、戦う流れ者のヘビの集団、という意味だが、実のところ語呂がいいというのが一番の命名理由だ。ちなみにチーフは…難色を示した)と手を組むことを了承し、新組織ゲルショッカーの設立を約束してくれたのだ。むろん、最初のうちは首領も渋ったものだが、ガニコウモルが、再生怪人とはいえプラノドン、ドクガンダー(成虫)、コウモリ男らを圧倒的なパワーで倒したのを見て、あっさり気が変わったようだ。そして新組織の結成にあたり、おれは大幹部の座につくことになった。幹部となるからには、やはり怪人の姿では統制が取りにくい。そこでおれは、以前心の片隅であこがれていたゾル大佐の軍服姿をアレンジし、また、ヒルゲリラになる前に所属していた小隊の名前をいただき(彼らに敬意を表する意味から)ブラック将軍と名乗ることにした。なお、この時点で旧ショッカー日本支部には死神博士に代わり地獄大使という新幹部が着任していたが、首領もこいつの扱いには手を焼いていたらしく、日本に招聘したことを後悔していたようだ。無理もなかろう。あれだけおっちょこちょいでヒステリックなだけのヤツが、本来幹部など務まるはずがないのだ(こんなヤツを幹部にしてるからショッカーはダメなのだ!)。おれは即刻、彼の排除を提案。首領も同意した。その後すぐに、ガニコウモルの報告によれば、彼は浜松の中田島砂丘でライダー1号(いつのまにまた戻ってきたんだこいつ!)との戦いに敗れ、散っていったそうだ。それでいいのだ!さて、いよいよおれの出番が来た!かねてからの計画通り、おれは旧戦闘員たちを全員処刑した。実にたやすい仕事であった。そして、晴れて新組織、ゲルショッカー結成式の日を迎えた。合成怪人を増産すべくチーフを研究室に残し、他のものを引き連れておれは猿島に行った。ここを結成式会場に選んだのは、首領だ。なぜこんな辺境の島を選んだのか理由は例によって教えてくれなかったのだが、いつものことだとおれは気にしなかった。島の小高い丘の上に、おあつらえ向きのバルコニーがあった。よし、ここでやるとしよう。ガニコウモルをとなりに従えて、おれはポールを見る。スルスルと新たな軍団旗が上がってゆく。従来の、地球にまたがる鳥にゲルダムのダ、つまり蛇がからみついた紋章を印したすばらしい旗だ。おれは目を細めながら、風にはためくそれをまぶしく見つめた。とうとうおれの組織がここに誕生したのだ。なにかがグッと胸にせまる。これまでショッカーには文句もいっぱいだったが、さすがに今は感謝の気持ちがある。ほんのちょっぴりだが。しかし、ゆっくり感慨にふけるヒマはなかった。どこから情報を聞きつけてきたのか、突然、ヤツが目の前に現れたのだ。くそう!どこまでおれの邪魔をする気だライダー!!「やれ!ガニコウモルよ!」(次回、最終回)
2005.09.04
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決着はついた。またしてもおれの負けだ。ブラック小隊もすべてやられた。完敗だ。あとから改造されたせいか、それとも、もともと能力がすぐれているのか、1号ライダー以上にヤツのパンチは重かった。蹴りは強かった。あの忌まわしいライダーキックをまたも受け、吸血沼にふっとばされたおれは、さらに水中に高圧電流を流され、感電した。あぁ、これでおれも終わりか。くそう、ライダーめ、あれだけトレーニングも積んだってのに、今度も勝てなかったか。くやしさと怒り。汚い沼のなかで電流に体を蝕まれながら、おれの心はそのふたつの感情でいっぱいだった。くそう、くそう!そのとき、体のどこかでカチリと音が聞こえた。なんだ?次の瞬間、おれの体を電流とは別な痛みが走った。メキメキと音を立てておれの肉体がきしむ。まるで他のものに生まれ変わるかのような衝撃。そして、不意にその痛みが消え去った。気がつくと、心の中で荒れ狂っていたくやしさも怒りも収まり、妙に落ち着きを取り戻していた。水中がにごっていたのを幸いに、ライダーが追いかけてくるのを防ぐため擬似爆弾を破裂させ、爆死したように見せかけた。そして気配を殺し、おれは泥の中に身を潜めた。そうしている間にも体がムズムズするのを感じていたが、どうにかこらえた。どのくらい時が過ぎたのか。おれはそっと水面から顔を出し、辺りを見回した。だれもいない。むろんヤツもいない。どうやら欺くことには成功したようだ。やれやれ助かったか。おれは沼から上がった。やけに身が軽い。ふと手を見る。なんだこれは?その手で顔や体を触ってみた。ちがう。なにか無数のイボのようなものに覆われている。おれは沼の水面に顔を映してみた。サァッと風が渡り、水面を波立たせる。それが収まったとき、見慣れぬ顔がそこに映っていた。ヒル?そうとも言える。しかし、別な生き物のようにも見える。どこか見覚えのある顔。そう、カメレオンだ。…カメレオン?しばらくおれは、水面に映った自分の顔を見ながら考えた。どうしてこんなことになったのか。そうだ!度重なる身体の改造により、その時々の要素か能力、何かはわからないがさっきの電流のおかげでそれらが一気に融合し、まったく新しい怪人、合成怪人として生まれ変わったのか!すばらしい!おれは思わず興奮し、あたりの木々に拳を打った。バキッ!いとも簡単に折れ、音を立てて倒れる。なんてパワーだ!おれは夢中になって拳を打ち、蹴りを放った。そのたびごとにあっさりと倒れてゆく木々。ようし、これならヤツにも引けをとらない!おれは考えた。こうなったら、このパワーを生かし、今度こそやつを倒してくれるぞ。いやその前に、おれのこの手で、新しい組織を作り上げてやる。そして、おれがこの手で、世界を征服してやる!今日からおれの名は、ヒルカメレオン様だ!(つづく)
2005.09.02
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