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『女性の品格』が大ベストセラーとなり、 すっかり時の人となった、昭和女子大の学長・坂東教授。 本著も、とっても売れ行き好調のようで、楽天ブックランキングで現在7位。 ただ、私は『女性の品格』を、まだ読んでいませんが……。 と言うことで、大いに期待しながら本著を購入し、読んでみました。 でも、ちょっとイメージとは違ったかな。 藤原正彦氏の『国家の品格』っぽい内容・構成を思い描いていたのですが、 それとはかなり違う、どちらかと言えば「ハウ・ツー本」でした。ということで、読んでいると、何だか、「親のあり方」とか「親としてすべきこと」について、坂東先生から、直々に、授業でお話を聞いているような感覚に陥ってしまいました。そういう内容を期待して購入した方には、とても価値ある一冊だと思います。そこで、教授される内容は、スタンダードなもの。目新しさや奇を衒った内容で、興味を引こうとすることは全くなく、あくまでも、これまで日本の社会で脈々と受け継がれてきた「子育て」のあり方を、オーソドックスに、そして、親切・丁寧に語りかけてくれています。
2008.01.26
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最新のさまざまなデータを元に、 今現在、日本が、世界の中でどんな位置づけになっているかを知ることが出来ます。 その様々な事実を通して、 今の日本が、どういうことになっているのかが、よく見えきます。 マクドナルドの店舗数は、アメリカに次ぐ第2位で、3位カナダを大きく引き離す。 紙巻きたばこ輸入量は、世界一。たばこに寛容な国・日本。 ブログ投稿数は世界一。世界中のブログ全体で使用される言語のうち、 日本語の占める割合は37%で、英語の36%を凌ぐ。セックスの頻度は、世界で最下位。年間回数トップのギリシャが138回であるのに対し、日本は45回。オーディオレコード売り上げは、アメリカに次いで第2位で、市場として重要。ブロードバンド普及率は、30か国中14位。北欧の普及率が高い。自殺率は9位。上位は不安定な社会状況にある国がほとんどなので、先進国だけなら1位。国の借金は第1位、世界トップの債務国。でも、同時に、世界トップクラスの債権国。穀物自給率は124位。食料自給率も、主要先進国12か国でダントツ最下位。人のよさは、第8位。どんな基準でこの順位を決めたかは、本著を読んでみてください。 *** 本著に記載されたランキング・データには、 「輸入量」や「失業率」などのように具体的数字の検証による統計もあれば、 「国際競争力」や「生活の質」などのように 抽象的な事柄を指標化しているものもあります。 どちらにしても、それだけで結論としてしまえるだけの決定的なデータではありません。 そのデータが提起する問題について議論をする「きっかけ」となるものです。 ランキング・データの出所についても、注意が必要です。 どんな性格の団体が、どのような意図を持ってそのデータを作成したのか。 そして、その意図はデータにどのように反映されているのかを考えて、 データの内容を読み取る視点が重要になります。 つまり、どんなに客観的に見えるデータであっても、 その周辺や背景を見つめることをしないで 信じてしまってはいけないのです。データを目の前にしたとき、それをどのように読み取っていけばよいのか、それを明快に示してくれたこの一文が、本著の中で最も印象に残りました。
2008.01.26
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なかなか衝撃的なタイトル。 やっぱり、サラリーマンたるもの、出世のためには、どんな上司様でも、 ヨイショヨイショと持ち上げなけりゃいけないということか。 でも、それが、自分の出世に9割も絡んでくるとは、何とも情けない……。 本著は、「あとがき」をまず読んで、それから「序章」へ戻るとイイかも。 この「あとがき」に書かれている事実を読んで、 「それでも、オレは我が道を行く!!」と思った人は、本著を読む必要なし? まぁ、そんな人は、それ以前に、この本を手にとって、読んでみようと思わないか。「あとがき」にある、ファラデーとガリレイのお話は、組織に生きる者にとって、日々の自身の行動を振り返らされる内容。いやいや、組織というより、この社会で生きている者は皆、二人のエピソードが物語る真実を、十分頭に入れておく必要がある。ファラデーとガリレイでは、ガリレイの方が多くの人に知られているかも。ガリレイは、一人で頑張り抜き、後世に名を残す偉大な科学者となった。しかし、その晩年の日々を、彼はどういう思いで過ごしていたのだろう……。この生き方を、良しとするか否とするかは、人それぞれ。ガリレイが、他人と折り合うことをしていたならば、さらに大きな業績を、後の世に残すことが出来たかもしれない。けれど、逆に、他人と折り合わていたならば、自分の本音を思うように出し切れず、それまでの常識を覆すような、大きな業績を残すことは、出来なかったかもしれない。ただ、よっぽどの人でない限り、自分一人だけで頑張るのと、言葉は悪いが、他人のチカラを上手く利用しながら頑張るのとでは、最終的に、出来ることと出来ないこととの間に、相当な差が生じてしまうだろう。自分のやってることを実現したいのなら、やはり後者を選択すべきか。本著のテーマは、「ヨイショ」である。「ヨイショ」と言えば、「ゴマすり」というイメージだが、本著は「ゴマすり」の仕方を書いたものではない。そこに書かれているのは、組織で、そして社会で生きぬくための「マナー」である。
2008.01.26
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最近、読むことが、何だか、とっても億劫になってしまいました。 そこで、立て直しのきっかけに、何か軽めのものをと購入したのが本著。 1ページ当たり13行、1行当たり33文字。 これは、新書版で発行されている書物としては、なかなかのもの。 スイスイ読めるというレベルを、遙かに超越しています。 でも、私は、この本を、古本屋さんで210円で購入したので、文句は言いません。 いえいえ、それどころか、あっという間に読破することに成功させて頂き、 「読書スランプ」脱出のきっかけを頂いたことに、大いに感謝しています。多分、この本、ジャンルでいうと「エッセイ」になるんでしょう。新書で「エッセイ」とは、なかなか、斬新。ただし、何を書こうとしたのか、誰に向けて書こうとしたのかは……?でも、私は、この本を、古本屋さんで210円で購入したので、大丈夫! けれども、自分の好きなことをとことん追求したとしても、 いいことばかりが起こるわけではない。 もしかしたら、いいことなど、全体から見れば1割ぐらいしか起こらないかもしれない。 つまり、10回中9回は駄目なこと、嫌なこと、悔しいこと、 そんな思いが待っているのだ。 それでも僕らは、その1回の快感のために、他の9回に耐えるのである。この部分は、柳井正さんの『一勝九敗』を連想させます。他にも、「なかなか、いいんじゃない!」と言う部分はありますが、掘り下げたり、深めたりという、奥行きの深さは……。この本、きっと「織田裕二ファン」の方が、読むために作られた本なのでしょう。ちなみに、私は、『東京ラブストーリー』も『踊る大捜査線』も『WHITE OUT』も『県庁の星』も、そして『世界陸上』も見ました。すなわち、かなりの織田裕二ファンと言えるかもしれません。『ラストクリスマス』も良かったなぁ。
2008.01.17
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昨年末に放映されたTVドラマ、しっかり見たのは最終回だけ。 その他の回は、何かしながら、片手間に見ていたので、印象はやや薄。 『スマスマ』の「ゴロレオ」の方が、私にとって、インパクトは強。 稲垣吾郎さんがやってた「福山雅治さんの物真似」は、お気に入り! そして、今回原作を読むと、柴咲コウが出てこない……。 なるほど、もうすぐ映画化される『チームバチスタの奇跡』と同じパターンか。 やっぱり、男同士の組み合わせより、 いい男といい女の組み合わせの方が、視聴率を稼ぎ、客を呼ぶということ。でも、よくよく考えると、私は既に『ガリレオ』シリーズを読んでいた。それは、『容疑者Xの献身』で、東野さんが直木賞を取って、大ブレークした頃。おまけに、ブログにちゃんと記事まで書いている。なのに、刑事・草薙と物理学者・湯川のコンビをすっかり忘れていた……。『容疑者Xの献身』に違って、本著に掲載されている5つの作品はどれも短編。でも、これがこのシリーズの原型だということが、よく伝わってくる。エンジニアさんらしく、専門分野を素材にしたトリックを駆使して、読む者を驚かせ、草薙・湯川コンビが、それを解明していくという、お約束のストーリー展開。犯人が追いつめられる場面や、逮捕される場面は、とても軽い扱いで、草薙・湯川コンビが、常に登場し続ける。登場人物の一人一人を、丹念に描き込もうという姿勢は、ほとんど感じられない。もちろん、『容疑者Xの献身』では、この状況は大きく変化しているけれど。 長身で色白、黒縁眼鏡をかけた秀才タイプの顔つきは、 学生の頃からほとんど変わっていない。 前髪を眉の少し上で切りそろえた髪型も、昔のままだった。これは、湯川が初めて登場するシーンでの、彼の描写だが、福山雅治さんとは、大いにかけ離れている。でも、巻末の「解説」を読んで、大いに納得。東野さんが、湯川に思い描いたイメージは、実は佐野史郎さんだった。やっぱり、佐野さんよりも、福山さんの方が視聴率を取れそうということか。でも、佐野さんが演じるガリレオも見てみたい気がする。その時は、草薙も、もちろん男性俳優が演じなければ。やっぱり、これは、男同士のコンビが活躍するお話でなければ。名前が同じだからという理由だけで、草薙剛君というのは、安直過ぎ。第一、草薙君じゃあ、佐野さんと同級生には、とても見えない……。誰がいいかなぁ……う~ん、なかなかピッタリの人が思い浮かばない……。と言うより、佐野さんが、30歳代の物理学者というのが、そもそも無理か。
2008.01.17
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