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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2015.09.26
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カテゴリ: 文芸
上巻 では災難続きで、騙されっぱなしだった陽子ですが、
 下巻に入ると、ようやく信じることのできる存在に出会います。
 それは、普段ネズミの姿をしている半獣の楽俊。
 でもしばらくの間、陽子は彼を信用することができませんでした。

 そりゃ、そうでしょう。
 あれだけ、散々な目に会い続けていたら、人間(?)不信になっても仕方ない。
 でも、そんな陽子の態度にもかかわらず、親身になって接してくれる彼に、
 やっと、陽子の方からも、心を開く時がやってきたのです。


陽子は、自分をこの世界に引きずり込んだケイキの正体と、
自分が、この世界でどんな存在なのかを知ることになります。
さらに、この世界では、名君として知られる延王にまで会うことに。

そして次やりとりは、延王の麒麟である延麒と、陽子とのもの。

 延麒は顔を顰めて笑った。
 「尚隆は胎果の王に増えて欲しいんだ。気にしてやることはない。
  何しろ、いままで一人だったからな」
 「いま現在、一人?」
 「いま現在、一人だな。過去に何人かいたようだけど、そんなに数は多くない」
 「延麒も胎果なんでしょう?」
 「そう。おれと尚隆と泰麒と。陽子で四人目だな」

 「そう。戴極国の雛さ」
 「雛、って」
 「成獣じゃなかった」
 「延麒は?」
 「おれは成獣だよ。麒麟は成獣すると外見の成長が止まる」(中略)

  いま戴国は争乱の渦中だ。泰麒も泰王も行方が知れない」(p.220)

何やら意味不明の言葉が飛び交っていますが、
ここまで読み進めてくれば、おおよそ話の内容は理解できるようになってます。
(逆に、いきなりこの文章を読んでも、理解するのは到底不可能)
注目すべきは「泰麒」という言葉。

そうです、 『魔性の子』 で登場したタイキです!
でも、『魔性の子』と『月の影 影の海』との、時間関係は明確には示されていないけれど、
多分、延王がお迎えに出かけたのは、このお話しの後のような気がします。
まぁ、とにかく、陽子は自分の運命を、自ら決め、歩んでいくことになるのです。





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Last updated  2015.09.26 18:57:57
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