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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2017.03.11
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​ 日曜日の朝10時少し前、ブルーのプリウスがやって来た。
 秋川笙子は、居間でソファーに腰かけて分厚い文庫本を読み始め、
 まりえは、私と一緒にスタジオに入り、椅子に座った。
 彼女は、私が絵を描くのを精神的に助けたいと言う。

 作業終了後、笙子がいれてくれたお茶を3人で飲んでいると、
 約束通りに免色がジャガーに乗って現れる。
 免色は、まりえに「絵のモデルになるのも疲れるでしょう?」と尋ねる。
 そして、モデルをしていると、時々魂をかすめ取られる気がしたと言う。


「かすめとられてはいない。
 わたしは何かを差し出し、わたしは何かを受け取る」と。
その後、助手席に笙子、後部席にまりえを乗せ、ジャガーは免色の家に向かった。

一人で『薔薇の騎士』を聴いていると、久しぶりに騎士団長が現れた。
私が「記憶喪失になったり、自然かつ完全に興味を失わない限り、
人はイデアからは逃げることができない」と言った時、
騎士団長は「イルカにはそれができる」と言う。

「イルカは左右の脳を別々に眠らせることができる」から、
イデアというものに関心を持たないのだと。

  「ああ、免色くんにはいつも何かしらの思惑がある。
   必ずしっかり布石を打つ。

   それは生来の病のようなものだ。
   左右の脳を常時めいいっぱい使って生きておる。
   あれではとてもイルカにはなれない」(p.123)

   ***

この節は、人が何かを考えるのをやめようと思って、

なぜなら、何かを考えるのをやめようと考えること自体が、
その何かにとらわれ、その何かについて考えているから。

「騎士団長」という存在・イデアは、
「私」が何かについて考え続けていることが生み出したものなのでしょうか?





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Last updated  2017.03.11 13:27:54
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