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2008年04月16日
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カテゴリ: 政治問題
 神戸大学教授・木村幹氏は、7日の読売新聞に寄稿して、最近の朝鮮半島情勢について次のように述べている;



年に数回行われる年中行事のようになっており、その背景には、イージス艦配備により海軍力を強化した韓国海軍に対する強い警戒感があると言われている。

 しかしながら、今回の北朝鮮による短距離ミサイル発射にはこれまでとは異なる側面がある。何故なら、通常、北朝鮮によるミサイル発射演習は、日本海や黄海が比較的穏やかな5月から6月の時期に集中するのに対し、今回は比較的早い時期に行われているからである。背景にあるのは、アメリカに対する北朝鮮の強い不満である。

 周知のように、北朝鮮による核実験後の2007年1月、ベルリンでの米朝首席代表会談においてアメリカは、北朝鮮の核保有を事実上認める方向で政策展開を行い、その内容は後の6か国協議にも反映された。

 そして、恐らく、北朝鮮は、これを自らの核実験成功の成果であり、以降もアメリカに対して強気で押せると考えた。だからこそ、北朝鮮は、約束した核計画リストの提出を行わず、核開発施設の無能力化も意図的に著しく遅延させた。

 しかし、北朝鮮にとって、不幸だったのは、この間に北朝鮮を巡る国際環境が変わってしまったことである。とりわけ、北朝鮮にとって重要なのは、彼等が貴重な2007年後半の時期を浪費している間に、ブッシュ政権のレイムダック化が進み、各種制裁の撤廃へ向けての政治的決断が困難になっていることである。共和党の大統領候補に事実上確定しているマケインは、北朝鮮問題に対しても強硬であることで知られている。北朝鮮は、或(ある)いは、民主党のオバマにかけているのかも知れない。

 確かにオバマは選挙戦で、「北朝鮮などの指導者」と「何の前提条件もつけずに会う」と述べたことがあるから、期待はあながち的外れでないのかもしれない。果たして、北朝鮮の浪費した時間は吉と出るか凶と出るか。彼らは民主主義国の選挙は所詮(しょせん)、みずものだ、ということを学ばされることになるのかもしれない。


2008年4月7日 読売新聞朝刊 12版 15ページ「アジアスコープ-米大統領選 北朝鮮の賭け」から引用

 ろくな実績も残すことができなそうなブッシュ大統領にとって、もし米朝国交正常化が実現できれば今までの汚名を返上できる願っても無いチャンスだったから、その辺に目をつけた朝鮮政府はいいように6カ国協議を利用してきたが、ここにきて協議が一向に進展しなくなったのは、朝鮮政府がブッシュ大統領を見限ったせいかも知れない。







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最終更新日  2008年04月16日 20時22分33秒


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