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「あの頃、エライ人がよく、『国のために死ねるのは若者の特権だ』と訓話をやっていました。若者たちは、まるで全国民におどかされて死に赴いているようだった」
こう言うのはラバウルの戦闘で片腕を失った漫画家の水木しげるさん。成人の写真といえば、軍服姿で撮ったものだけとのことです。(週刊文春15日号)
愛知県に住む板津忠正さんは、特攻隊員でしたが、エンジントラブルや悪天候のため、生き残りました。終戦後、悲劇を繰り返さないために正確な記録を後世に残したいと、遺族のもとを訪ね歩き、手紙や遺影を集めました。(週刊ポスト16、23日合併号)
その結果、知覧特攻平和会館(鹿児島県)には、陸軍特攻隊1036人全員の遺影が掲示され、その下には、家族・知人に残した遺書・手紙・辞世・絶筆等が展示されています。
まだ10代の長谷川三郎少尉(19)は、母に「三ちゃん」という一人称で遺書を。先立つ不孝を詫び、遺書の最後は「母上様御身体に注意してください」と締めくくっています。
ファシズム体制を批判する遺書も。上原良司大尉(22)は、敗れたイタリアやドイツに触れ、「今や権力主義国家は、土台石の壊れた建築物のごとく次から次へと滅亡しつつあります」。
サンデー毎日は、戦中は「敵性語」だからと「週刊毎日」の題字になっていました。玉音放送の日に新聞社を辞したむのたけじ氏は、戦時中、「新聞自身が『見ざる聞かざる言わざる』の姿勢に陥り、それが今なお克服できていない」と指摘します。(18日号)
安倍政権は集団的自衛権の行使を容認して若者たちを再び死地に送ろうとしています。 しかし、それは国家による殺人であり、断固阻止すべきです。 そのために、事実に基づき戦争の悲惨さを伝え続けることをメディアに求めます。(うえだ・つきこ=弁護士)
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