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その中で小川議員は、「昭恵夫人から森友学園のお話をたくさん聞いているんじゃないですか」と質問したが、以下のように首相の答弁はまったくの意味不明だった。
「(昭恵夫人に)権限がないということを私に伝えたのかと、ずっとしゃべられたから、何を、何を私に、言わば籠池さんが何か私に依頼したいことについて私に伝えたのかな、あるいはまた自分が権限がないという説明をしたのかなということも含めて、何を聞かれたのか、これはわからないですよ、あの程度の質問ではですね。そこで、そこで、私は、言わば自分の熱意については私に言いませんよ、それは」
この答弁を何度聞いても、言いたいことの意味は誰にもわかるまい。首相は森友学園疑惑への自身と妻の関与について問われるたびに「まったくかかわりがない」と否定するだけで、こうした 見当外れの妄言を何度か連発 している。
のみならず、興奮して声を荒らげ、醜態もさらす例も。
「それと、隠蔽というのは、これは……失礼ですよ。あなたたちはすぐにそうやってレッテル貼りをしようとしている。この問題についても、まるで私が関与しているかのごとくの……」
◆不誠実・感情丸出しの答弁
これは、衆議院予算委員会で2月24日、民進党の今井正人議員の質問に逆上した、首相の答弁だ。今井議員は「森友学園」の「瑞穂の國記念小學学院」のサイトから、「名誉校長」と紹介されていた昭恵氏関連の項目が削除された事実を取り上げ、「隠蔽するのかというふうに思いました」と発言。
同議員の質問は、昭恵氏が「名誉校長」を引き受けた際、 安倍首相に「相談」があったかどうかを確認する内容だが、それには答えず、 今井議員が「総理が隠蔽したとは言ってない」と指摘しても、「私を侮辱した」「私や妻を侮辱した」などと、 首相の勝手な思い込みからの興奮した状態が続いた。
だが、安倍首相がまともな答弁をせず、人前で感情をコントロールできない歴代首相経験者には稀な幼児性を晒そうが、昭恵氏の疑惑は深まるばかりだ。昭恵氏は、「首相夫人付」の政府職員を使って財務省に問題の国有地の土地取引について頻繁に問合せ、籠池前理事長夫妻からも土地取引の進捗状況の報告を受け、籠池前理事長と20回以上、電話のやり取りをしている。 まさに昭恵氏こそ、疑惑の解明に欠かせない人物だ。
にもかかわらず、安倍首相は昭恵氏の国会証人喚問を拒否し、 その名前が出ると意味なく激昂し始めて野党の質問に答えようとしない。 5月8日の衆議院予算委員会では、民進党の福島伸幸(のぶゆき)議員が、昭恵夫人と森友学園とは「ずぶずぶの関係ですよ」と指摘した上で、「国有財産の取得をめぐって財務省とやり取りをしている最中に首相夫人がその学校の名誉校長に就任するというのは、不適切だと思いませんか」と追及した。
ところが安倍首相は、こうしたごくまっとうな疑問に答えず、「ずぶずぶの関係とかいう品の悪い言葉は使うのをやめた方がいいですよ。それが民進党の支持率にあらわれている」などと、 質問と関係のない話にわざとそらすという「品の悪い」姿勢に終始 した。
もはや、その職に必要な資質を欠いている首相に、「疑惑解明」の姿勢など皆無だ。国有地払い下げで「私や妻が関係していたということになれば……総理大臣も国会議員も辞める」と発言した責任を取り、 さっさと辞職することだけが残された道だ。
<なるさわ むねお・編集部。>
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