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2024年05月13日
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カテゴリ: ニュース
安倍派の議員だけ処分して、自分と二階議員の件は知らん顔という岸田首相の裏金問題への対応について、元自民党議員の三ツ矢憲生氏は4月21日の東京新聞で、次のように発言している;



(坂田奈央)


――首相は自身を処分しなかった。

 「おかしいと思う。裏金事件は安倍派と二階派だけの問題だと、人ごとみたいになってしまっている。岸田派も不記載のお金が3千万円以上あった。さらに元会計責任者は立件された。『事務的なミス』で3千万円とは、ちょっと常識的には考えられない」

――岸田派会長だった立場としての責任もあると。

 「あると思う。 例えば短期間でもいいから総裁を辞めると言うべきだった。 党の役職は停止しても、首相を続けることは可能だから。 トップは何かあった時に責任を取るためにいる。潔さとか覚悟が感じられないのは残念だ

――他の議員への処分内容をどう見るか。

 「離党勧告や党員資格停止は、その間に選挙があれば『実害』があるのだろうが、それ以外はほぼ影響がなく、実質的な処分になっていない。そもそも肝心の真相が究明されていない。裏金が何に使われていたのかが一番肝だ」

――選挙の年に裏金の額が多かった。

 「地方議員も含めて自民党という組織の、特に選挙時の対処が関わる話ではないか。普通の選挙はすべて表の金でやれるはず。それができないことをやるから、ああいう格好(還流)でやったんじゃないか」

――政治への信頼を回復するためにやるべきことは。

 「政治改革だ。だが私に言わせれば政治資金規正法すら守っていないだけの話。だから罰則の強化を考えた方がいい。法律に限らず大臣規範も守っていない。岸田さんは首相になってから(2022年に)パーティーを7回もやって1億何千万円も集めた。『勉強会だ』と言うが、詭弁(きべん)だ。自分たちがルールを守らないのに、国民がついてくるはずがない」

――首相は「国民、党員が判断する」という言い方をしている。

 「選挙で判断してもらうという意味だとしか考えられない。他に国民に判断する材料はないのだから」


<みつや・のりお> 1950年、三重県伊勢市生まれ。東大教養学部卒業後、75年に旧運輸省(現国土交通省)入省。 2003年衆院選に自民党の藤波孝生元官房長官の地盤を継いで旧三重5区(現在は三重4区)から出馬し初当選。 21年まで6期務めた。2期目から、岸田文雄首相が最後の会長を務めた「宏池会」に所属。財務政務官、外務副大臣、自民党政調会長代理などを歴任。


2024年4月21日 東京新聞朝刊 12版 3ページ 「裏金『首相の処分 必要』」から引用

 この記事で、元議員の三ツ矢氏は至ってまともな意見を述べているが、これはすでに引退した議員だから言えるのであって、現職でこのような発言をしたのではすぐに懲罰の対象にされて、次の選挙では公認してもらえないとか、すさまじい圧力が加えられるのが自民党なのだろうと思います。三ツ矢氏が言うように、岸田氏も自分の「裏金問題」をも、安倍派議員同様に処分の対象とし、「党の役職停止、1か月」とか恰好をつければ、少しは世間の評判も良くなったであろうと思いますが、いかんせん彼にはそんな度胸はなく、このままずるずるとぬるま湯のような政治状況が続くのは残念なことです。





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最終更新日  2024年05月13日 13時25分17秒


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