Comments
Freepage List

町山智浩『それでも映画は「格差」を描く』を語る 』
(町山智浩)『それでも映画は「格差」を描く』という本を今週はプレゼントします。集英社インターナショナルから出るんですけれども。10月7日発売ですね。それをお聞きの5名様にプレゼントします。
(赤江珠緒)はい。「『天気の子』はなぜ雨を止めないのか? 『ジョーカー』はなぜチャップリンを見るのか?」っていう。
(町山智浩)そう。『ジョーカー』っていう映画がありましたけども。あのジョーカーはチャップリンの映画を見るじゃないですか。あれはどうしてか?っていうと、チャップリンの映画っていうのは仕事がない人が一生懸命、仕事を求めていろんなことをやるんだけど、うまくいかないっていう映画ばっかりなんですよ。「モダン・タイムス』とか『街の灯』とか『キッド』とか。みんな、そういう話なんですよ。
(赤江珠緒)そうか。だからジョーカーがそれを見ているということはちゃんと意味があるんだ。
(町山智浩)ジョーカーも仕事がうまくいかなくて、貧乏のどん底にいるじゃないですか。でもチャップリンの映画はみんな、笑いながら見るけどジョーカーの映画はもう、ものすごい悲惨で強烈な映画として見るじゃないですか。でもチャップリンの映画作られたのは1920年代ぐらいなんですよ。それからほとんど100年近くたっているんですけど、実はこの2つはほとんど同じ映画なんですよ。チャップリンの映画とジョーカーの映画っていうのは。だって今、状況同じなんだもん。


PR
Keyword Search
さそい水さん