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「外国語の発想」
現代は世界中がインターネットで結ばれています。さまざま言語が使用されています。 特に英語は世界共通語といっても過言ではなさそうです。
インターネットを通じてコミュニケートする機会が増えてまいりました。
しかし単に外国語をコミュニケートの手段としてのみ学ぶのはもったいないような気もします。複眼の視点を養うには外国語の学習も効果的なものの1つです。
言葉は文化です。言葉にはその国の文化が反映されています。
外国語は異なる文化的背景を持っています。
言葉はそもそも、その国や地域で共有できるように成立したものですから、その言葉がそこに住む民族の文化を反映しているのは当然です。
従って表現する内容は同じでも、発想や表現方法が異なっています。 これを学ぶことにより複眼の視点すなわち多様な価値観を身に付けることができます。
例えば、励まし方の違いの例をあげてみます。
英語圏の人なら、試験や試合を間近かに控えている人に対して、Don’t work too hard! などとよく言います。この直訳は「あまり無理するなよ」、「頑張りすぎるなよ」です。 日本人なら、この場合、普通「頑張れよ」などと言います。
英語圏の人は相手の緊張を解いてやろうとし、一方日本人は相手のさらなる奮起を促そうとします。このように励まし方にも発想の違いがあります。発想の違いを学ぶことにより、相互理解が深まり、相手をよく理解できるようになります。
また、よく日本は縦社会、欧米は横社会といわれます。 一般に日本は歴史的に農耕社会であり、また日本神道系などの影響により、調和や秩序や礼儀が重んじられます。従って日本は年長者や目上の人が敬われる縦社会となっています。
一般に単純再生産の農耕社会では年配者ほど知識や経験や知恵が豊富だという考えが主流になると思われます。
これに対して欧米では年齢はさほどには重視されません。
年齢よりも実際の能力や経験が重視されます。
いわゆる実力主義です。
欧米は歴史的に狩猟民族であり、また隣国と国境を接しているため、常に他国からの侵入の脅威にさらされています。もし能力や実力のない者をリーダーにすれば、その集団や部族は危険にさらされることに なります。従って年齢に関係なく、実際に獲物を捕まえたり、他国の侵入を防ぐことのできる能力、経験が重視されます。
こうした社会は年齢による上下関係はそれほど強くなく、むしろ横のつながりが強い横社会となっています。ここが日本人と発想が異なる点です。