森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.07.14
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最近アダルトチルドレンという言葉をよく聞く。
アダルトチルドレンとは、幼少期から過度の責任を負わされ、子供らしい幼少期を味わえなかったことにより、精神的不安定や対人関係の問題を引き起こしやすい性格が形成された人のことを言う。

最近私もアダルトチルドレンかもしれないと思うようになった。父親はアル中で亡くなった。私は子供のころから父親と遊んだことがなく、どこにも連れて行ってもらった記憶がない。父親の楽しい記憶がほとんどないことに気がついた。
たまにあるのは家を追い出されそうになったこと。友達と喧嘩をして泣いて帰ると、もう一回けんかをしてやっつけて来いとけしかけられたことなどである。いつも不機嫌な顔をして叱りつけられていたのである。

父親にありのままの自分を受け入れてもらったことはない。「かくあるべし」で育てられた。
それがトラウマとなって、大人になってからも普通の人のように、自分の言いたいことややりたいことに手をだすことができない。

いつも人の思惑を気にしている。人に認めてもらうこと、受け入れられることが一番大切だと思うようになった。
一人はさみしい。孤独、孤立するということにとてつもなく怯えて暮らしている。
欠点、失敗やミスは絶対にダメ。ごめんなさいと謝ってばかりの子ども時代だった。

そのうち自分で物事を決められない。
周りを見て自分が何をすれば相手が喜ぶのかを考えて行動する。
だから自分の心の居場所はない。そのうち自分はなにを感じ、何をしたいのかが封印され、すごく閉鎖的な心境になり、いつも自分なんか生まれてこなければよかったと考えるようになった。

今は森田理論が大きな生活のよりどころとなったので、そんなことはあまり考えなくなった。
一番大きかったのはそんな自分をしっかりと自覚できたことだった。
以前はそんな自分が嫌で自己嫌悪に陥り、父親を恨んでいた。
森田の両面観を学習して自分のよさを気づかしてもらった。それを足がかりに生きていく態度に切り替えることができた。
父親を今は恨んでいない。父親も対人関係が苦手で酒に走っていたということが分かったのである。今生きていれば一緒に酒を酌み交わしたい。そしてこの神経質という素晴らしい性格を与えてくれたのは社交上手な母親ではなく、この父親だったのだと気がついた。
自覚しないとどんどんとらわれて泥沼に入っていくと思う。
そんな自分をあるがままに認めてしまうと新たな出発が可能になると思う。





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Last updated  2013.07.14 06:55:37
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…
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