森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.07.19
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元漫才師、現在マルチタレント、映画監督のビートたけしは、「間」ということを大切にする。反対に「間抜け」な行動をよく取り上げて面白おかしく紹介する。

ビートたけし曰く、「見渡せば世の中、間抜けな奴ばかり。どいつもこいつも、間が悪いったらありゃしない。間というものは厄介で、その正体は見えにくいし、コントロールするのも難しい。けれど、それを制した奴だけがそれぞれの世界で成功することができるんだよ」

「間」というのは何か。一応考えてみると、空白の時間。一呼吸置くこと。タイミングを合わせるころあい。相性。リズム、テンポ、相手に余韻を与えるゆとりなどであろうか。
一つ言えることは、人と人の間に生じる不思議な空間ではないだろうか。つまり自分と他人の間に発生するものなのだ。「間」をはずすと油の切れた歯車のようにギイギイ音を出してうるさいといったらありゃしない。またたけしは、「間」をはずすと、「魔」がその場をぶち壊しにするという。

これを森田理論で考えてみよう。不快感を持ちこたえるということだ。
人間関係にはこの「間」を身につけないとうまくいかない。歌舞伎でも必ずポーズを決めて「間」を作る。「間」がないと動作が連続してしまい、ワサビのきいていない刺身を食べるようなものだ。

人間関係で「間」を作るとは、例えば腹立たしい感情が発生したとき、その感情をあおってもいいからポーズを作るまで高めていくことだ。そしてそれを持ちこたえてじりじりとしていることだ。これが「間」にあたる。
歌舞伎ではこの「間」のポーズが決まれば拍手喝さいである。決して急いだりしない。十分に間をとる。そして「間」とったあとは一転して別の動作に移る。
私たちは腹立たしい感情はそこに置き去りにしてまま、別の動作に移るということである。簡単に言ってしまえば感情と行動は別ということである。そこに十分に「間」を作らないと、腹立たしい感情がその流れをひきづって、行動に出てしまうということである。それはいかにも見苦しい。自分だけではなく、見ている人にも不快感を与えてしまう。







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Last updated  2013.07.19 06:48:48
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…
長谷川勤@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田理論学習のすすめ のブログ 本日初…

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