森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.09.23
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カテゴリ: 感情の法則
森田理論は不安な感情、怖い感情、怠惰な気持ち、本能的な欲望、神経症的なとらわれに対しての行動指針を示してくれています。

どんな感情が湧き上がってきても、天気と同じ自然現象なので意志の力でコントロールすることはできません。
我々ができることは、敵意を持って対抗するのではなく、自分の中の一部だと受け入れ、すべてをあるがままに認めて受け入れることだと学びました。
森田先生は「感情の法則」の中で、どんなに不都合な感情でも、拒否・抵抗・はからいをしなければ、時間の経過とともにいずれ消失していくと言われています。

これは何度も森田理論学習で学習してきました。
耳にタコができるまで分かっているつもりなのに、実際にはそのように行動することはできない。
これは、感情はコントロールすることはできないということと、感情はそのうち薄まっていくか消えてなくなるということが言葉の理解だけで終わっているからだと思います。

ではどうすればよいのでしょうか。
まず 感情と行動を別物として取り扱う
絶体絶命の窮地に立たされると、後がないわけですからそうせざるを得ないことになりますが、そういう状況に身を置くことは現実的には難しい。

嫌な感情は人間の習性として、それらを取り除いてすっきりしたいという気持ちを誰でも持っています。
昭和天皇が終戦宣言の中で、 ​​​ 「堪え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ」 ​​​ と言われました。
この気持ちを持って対応することです。
悔しい思いもある。つらい思いもある。イライラしている。しんどい。
それらを打ち捨ててすべてを受け入れることは断腸の思いであることを認める。
ひたすら耐える、ひたすら我慢するという覚悟を固める。
そうすれば、時間が味方についてくれて、感情が薄まり楽になっていく。

その逆の場合も考えておくことです。
不快な感情をそのままにしておくことはつらいので、対抗措置を講じるとどうなるのか。スズメバチをつつきまわすと、すぐに反撃されて身体中に毒針を刺される。

財産を失うだけではなく、命も奪われることになりかねない。
どんなに理不尽なことがあっても、怒りや腹立ちで腹の中が煮えくり返っても、売り言葉に買い言葉的な対応は大きな禍根を残すことを肝に銘じておく。
北野武氏は、「人間関係には間が必要だ。今の世の中、間抜けな人が多い」と言いました。
阿部亨先生は、「人間関係では十分な車間距離を保つことが肝心だ」と言われました。

感情はコントロール不能な自然現象なので、手出し無用な代物なのです。

そのために深呼吸をしたり、一時的に席を外してかわすことは意識すれば誰でもできます。
それが幼児並の人間と大人として常識のある人間の境目となります。
森田理論で感情と行動の分離、気分と行動の分離は是非とも身につけたい項目です。








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Last updated  2025.09.23 06:20:04
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
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