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Nov 18, 2023
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テーマ: DIY (3479)
カテゴリ: DIY
本日入院してきたのはドライヤー。パナソニックのinonity EH-NE36です。





パッと見どこも壊れているようには見えませんが、折り畳み式のグリップの関節部分が壊れてて、ロックできないという症状。整形外科の領域です。ビニテとかでグルグル巻きにしないと使いにくくてしょうがないですな。





そもそも持ち主がドライヤー後部のメッシュ部分に溜まった埃を除去するために分解したものの、再び組み立てたらグリップのロックが効かなくなってしまったということでした。

ドライヤーの後部のメッシュ部分って、分解清掃しやすいように作ってくれればいいのに、意外とそうなってないの多いですよね。コスト削減のためなんでしょうけど。





再組立て後にグリップのロックが効かなくなったって聞いたので、ロックに使ってるベベルギアとかクラウンギアを裏表逆につけちゃったとか、そういうシンプルな原因なのかなぁ?とか思いながら、ひとまずグリップを止めている2本のネジを外します。





で、バラしてみると、ベベルギアとかが使われているわけではありません。
一瞬パーツ無くしたのかな?とも思いましたけど、他のパーツが入る隙間はあまりなさそう。





グリップ側はこんな感じ。
なんかカビが生えてて汚いので、シリコンリムーバーで清掃します。






パーツがきちんと合ってないのに無理やり嵌めようとしてつぶしちゃった感じです。
でも、この破損がグリップのロックができなくなるような原因とは思えません。





というわけで、軸側の方をもう少しじっくり見て、どのような仕組みでグリップがロックするのか考えてみます。





青い部分がストッパーになっていて、樹脂製のリングがこれ以上先に回らないように抑える役目のように見えます。
その他の赤い3つの部分は傾斜になってるので、リングが回って、傾斜を上って溝に落ち、ストッパーに当たってこれ以上先に進まないという構造なのかな?





う~ん、でもなんかおかしい。
その理論だと、反対側に回転した時、つまり対角線側にも同じようなストッパーがないとおかしいです。
しかも、それだと180度回転することになるので、せいぜい90度ぐらいしか動かないはずのグリップの可動域と合いません。
ということは、この考えは違います。

さっき見たように、グリップ側には穴が開いている部分がいっぱいある(↓)ので、やっぱりこの穴を使って何か他のパーツを嵌めるのかな?




軸側にあった樹脂のリングをグリップ側に嵌めてみます。





そして、リング内側の黄色い凸部は、グリップ側のオレンジ色のリボンに当たってこれ以上回転しないようになってます。

でもちょっと待てよ?
一見、赤い部分は緑や青の部分を越えることができないようになってるけど、仮にリングがしっかり固定されていれば、リング自体がある程度たわむから、緑や青の部分を越えることはできそうです。緑や青の部分に穴が開いているのも、ある程度柔らかさを持たせて、赤い部分が通過する時に凹むようにするためと考えられます。つまり、グリップを開いたり閉じたりする時に感じる「コクッ」というクリック感は、赤い部分が緑や青を通過する時の感触だと考えられます。

おそらくこれがグリップを可動させる時にロックする仕組みで正解でしょう。





上がグリップを開いている時、そして下がグリップを閉じている時のリングの位置です。






これで分かりました。
つまり、軸側(↓)の傾斜だと思ってた赤い部分は、本来青と同じストッパーがあったはずで、合計4つのストッパーでリングが動かないように固定していたということです。
今回は、このストッパーが3か所破損してしまったのでリングが動くようになってしまい、本来のロック機構が働かなくなってしまったということですね。





ここまで分かれば後は簡単。
毎度おなじみプラリペアの登場です。





プラリペアを使って破損したストッパー3つを作ります。
まずはプラリペアを山盛りにして・・・





10分程待って固まったら、リューターで削ってストッパーを作成し、リングを固定します。
ここでリューターで削るのは、グリップ側にあるリボン部分が干渉しないようにするためです。
必要以上にストッパーを大きくしてしまうと、グリップ側にあったリボンの部分が干渉して、可動域が狭くなってしまうので、残っている1つのストッパーと同じ大きさにするためにリューターで削るのです。ホントはカッターで整形できればよいのですが、プラリペアは硬化するとカッターの刃が通らないくらい固くなるので、リューターやヤスリで削るのが1番早いんです。




ついでに、グリップ側のリボン部分、壊れている赤丸部分もプラリペアで修正します。





こんな感じ。





オマケに、グリップ部分の破損していた所も・・・





プラリペアで埋めてあげます。





というわけで、作業完了。
グリップはちゃんと2段階のロックを備えて可動するようになりました。


さてさて、今回かなり中のパーツが壊れてました。
おそらく、清掃して組み立て直した時に、パーツが上手くハマってないのに無理矢理グリップ部分を嵌めたんじゃないかな。でも、私が分解した時にはパーツの破片は残っていなかったので、ロックが壊れた後で再びグリップ部分を分解して修理を試みたけど、そこで破損しているのに気がついたという感じだと思います。
この手の破損にはプラリペアが効果的ですけど、知らないと絶対に治せると思わないでしょうから、修理は諦めてたんだろうなぁ。


いやぁ、楽しかった。今回は「モノをじっくり見て構造や仕組みを推察する」という私の大好きな工程をじっくり堪能することができました。
パーツが揃ってない、壊れてる、あらゆることを念頭に置きながら本来の仕組みを考察するのはホントに楽しかったです。謎解きみたいなもんですな。


ロックかかるから開かな〜い。






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Last updated  Dec 25, 2023 08:29:28 PM
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