寅さんは、会社をやめてから、
ずっとNPO活動をやってきたと言えるでしょう。
いくつも渡り歩いて、そしていくつもゼロから作ってきました。
失敗したり、ポシャったりもしてきました。
もちろん、成果もいっぱいあります。
端から見るより、簡単で、しかし、奥が深く難しいのが、NPOであり、
市民活動です。
実は、また新たに、教育NPOを作ろうという機運があるもんですから、
これまでの寅さんの反省をまとめておこうと思います。
よかったら、おつきあい下さい。
考えてみれば、国家や行政機関が今日のように大きくなったのは、
明治以来たかだか100年と少し。
それ以前の人々は、自分たちで自分たちの地域に必要なものをつくりだすことが
当たり前だったわけです。
(教育機関も、藩校からはじまって、寺子屋がいたるところにあって、
昔の日本人の知的レベルを支えてきました。
でも、本来、教育って市民活動なんだよ、って寅さんは思ってます。)
そして、現代の日本でも、薄くなったと嘆かれますが、、
災害のときのボランティアをみるまでもなく、
結構いざとなれば、人の役に立ちたいという気持ちは、わき上がっています。
特殊な緊急事態ばかりではなく、
同じ集落や町内に住む人々が
何らかの困難を抱えていれば、
助け合ってよりよい社会をつくろうとする仕組みや気持ちは
やっぱりどこにもあります。
人間誰の気持ちにもある「お互いさま」や「誰かのお役に立ちたい」という心こそが、
市民活動や、NPOに参加する人々の原動力です。
ですから、NPOや、ボランティア活動を大げさに考えるのは、止めたいものです。
普通の日常の気持ちが土台なのです。
少しでもお役に立てば、という軽い気持ちでいいのです。
ものの弾みではじめることだって、アリです。
ところで、ボランティア活動は、
「無償で他人のために奉仕する行為」
と大部分の人に理解されてきました。
この無償という言葉には、二つの意味がかけられています。
一つは、ボランティアされる人が、対価を払わないという意味です。
もう一つは、活動する人が、報酬を受け取らないという意味です。
つまり無報酬。
しかし、継続した一定の活動の維持のために、
受益者負担の料金が発生するのは、当然のことです。
ときどき手が空いた時に手伝うだけのスタッフばかりでは、
介護の援助やサービスを受ける人は、たまりません。
不登校の子の指導は、誰でもできるものでもありません。
現代の市民活動は、従来の伝統的なボランティア観では、
ボランティアではない、と言われてしまうものです。
ボランティアの無償原則が、当てはまらないからです。
じゃ、ボランティアではないとしたら、何なの? 何と言えばいいの?
これこそ、市民による社会的・公共的活動、
つまり「市民公益活動」と呼ぶべきものなのです。
「市民による自発的な問題解決行動」と言い直したほうが
わかりやすいかもしれません。
実は、寅さんは、NPOという言葉は、好きじゃありません。
日本でNPOと言うと、ほとんど、NPO法人のことを指し、
それは、法的な手続きのことにしか過ぎないのです。
外側の衣服でしかありません。
中身や人格は、全くと言っていいほど、関係ないのです。
だから、いろんなNPOがうじゃうじゃいます。
暴力団や、霊感商法が隠れ蓑に使っているNPOもいっぱいあります。
いくらでも悪用できるのが、NPOという言葉だと言えましょう。
でも、だからこそ、NPOの問題点をはっきりさせるためにも、
NPOという言葉を使っていきたいと思います。
NPOは、社会的課題や受益者のニーズに対する問題解決策を考え、
それを商品やサービス、政策提言に変え、実践します。
その場合、企業のサービスと違って、
必ずしも受益者から対価を受け取れるとは限りません。
虐待されている子どもからの相談電話に課金はできませんし、
守ろうとしている渡り鳥さんからも、お代をいただくわけにもいきません。
では、NPOはどうやって成り立っているのでしょうか?
ここが、企業と違うところですが、
NPOには、第二の顧客とも言うべき、「支援者」が存在します。
もっぱら、活動の後方支援を行っている人や組織です。
支援者は株主と似ていますが、
会員制度などにより、そのNPOの所有者でもあることが多いのです。
また、株主と違って現金での配当を求めません。
このように、
配当を禁じている組織のことを「非営利組織」と言うのです。
よく誤解されるのですが
、「非営利組織」とは、
利益をあげることを禁じているのでは全然ありません。
いわんや、無償ボランティアで成り立っている組織のことでもありません。
配当の代わりに支援者が求めているのは、 報告や社会的な成果 なのです。
NPOの本質は、金銭以外の人とのつながりの在り方をマネジメントする組織と言えるでしょう。
(しばらく、つづきます。 ときどきですが)
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