解りやすい言葉で、説明できるのは、それだけ、その知識の理解が深く、その人の「実」に為っている。といわれます。

説明がわかりにくいのは、一つは、説明する人の知識が生半可であることも多いです。

まあ知恵・知識の格差もありますが、その格差内で最大限解りやすいものが最良ですね。

再見! (2008.06.26 09:29:00)

科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

2008.06.26
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私が本選びの教訓としているのは、

「本を読んでよくわからなかったら、

自分のアタマが悪いと思うな。

その著者のアタマが悪いと思え。」

というものです。

これは、私の理解力不足を棚に上げる

負け惜しみではありますが、でも、実際

こう考えるのが、真っ当な筋道だと思います。

「この先生は、何て、アタマが悪いんだろう。

ボクにわからせることもできないんだから!」

という意識は、健全な子どもが持ってしかるべきだと思います。

だって、ある本では、チンプンカンプンなのに、

同じテーマで、別の著者は、とってもわかりやすく

目からウロコで、書いてくれていることが、ほとんどだからです。

で、どちらが、本質に迫った名著か、と言ったら、

当然、わかりやすい方だと思います。

と言うことは、

科学や学問の真髄は、

難しい専門用語を並べた専門書よりも

一般人向けや、子ども向けの啓蒙書の方に

見いだせる確率が高いということも、言えると思います。

なぜ、専門書はわかりづらく、また、面白くないか?

また、専門家の話(二流・三流の)は、わかりづらいか?

それは、一定の常識や権威を前提に、

話が始まっているからです。

学会の常識となっていることは、

知っているのが当たり前、という立場です。

それだけだったら、まだいいのですが、

読者や受講生が理解できないと、

「わからない?

世間では、この考えは、みんな正しいと言っているんだよ!

君は、ものわかりが悪いなあ!」

という立場で、脅されるからです。

科学というのは、そもそも権威に反抗するために生まれた

とも言えると思っています。(寅さんの理解では)

その場合、一般の人の常識や

学会の常識に反論することが、主な任務ですから、

だれでも、納得できるように、目からウロコのように

書いたり、話したりできなければなりません。

だから、本当の科学の最前線の人の話は、

わかりやすいものです。

ガリレオも、学会の専門用語のラテン語ではなく、民衆の言葉である

イタリア語をつかって、わかりやすく天体の動きを記しました。

ところが、いつの間にか、権威を押しつける側にくると

権威をかさにきた態度が、プンプンと臭うようになります。

これは、いつの間にか、科学の本質をはずれてしまった証拠でもあります。

だから、見かけは、最新情報を扱った、立派な本ですが、

中身は、昔の本のほうが、よっぽど良いということが

いっぱいあります。

そう言えば、権威を基にして、作られている本と言えば、

その代表作は、「学習指導要領準拠」と唄った

参考書たちでしょう。

これらは、教科書のことを覚えることが当然だ、という立場ですから

なぜ、こんなことを学ばなければならないか、

なんて問題意識は、ハナからありません。

著者は、自分のアタマで、これこれのことは、

子どもたちに、ぜひ覚えて欲しいことだ、との信念で書いていることは

まず、ないでしょう。

実際、本当に、何が子どもたちに必要かを

自分のアタマで考えたら、別の本ができるでしょうから。

授業もそうです。

面白くない授業というのは、

学習指導要領という権威に頼った話です。

理科離れを防ごうと指導要領が改訂されますが、

本当は、理科好きにさせるのは、とっても簡単なのです。

先生に自由裁量権をもっと与え、

教室で、何でも明るく意見が言える雰囲気を作ればいいのです。

先生が本心から、こんな面白いことや、タメになることを

「伝えたい!」と思ったことを

授業すれば、自然に授業技術も磨かれ、

生徒が本来もっている向学心が刺激されるのです。

別の言葉でいえば、常に生徒と同じ目線や立場に立てるかどうか

(何の商売でも言えますね)

に尽きるんでしょうね。

永遠の課題です。 






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Last updated  2008.06.26 09:08:54
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多分ね  
忠武飛龍  さん

子どもにも自由裁量を  
satomuta  さん
先生ももちろんですが、子どもにも自由裁量権が持てるといいですよね。
私の従兄弟は中学校で理科の教師をしていますが、子どもたちに何を研究したいのかを自分たちで決めさせて、その研究に必要な、資料や材料を子どもたちと一緒にいろいろ集めて研究し、その成果で文部科学大臣賞をもらっていました。(5年ぐらい前の話ですが・・・今それをやれるかどうか?)

子どもでも、本当は自分たちでいろいろ研究したいものですよね。

教科書をただ覚えさせるというのは、もしかしたら、死の知識を詰め込ませているだけかもしれませんよね。
歴史の捏造や間違いも発覚してきました。そういう時代遅れを必死になって暗記させるだけの勉強なんんて学校って一体何をやっているのか?って思うのですよね。

ネットを通じてこれだけ多彩に学べる時代です。私は、学校は学びのコミニティにすればいいと思うのですけどね。

学びに強制もテストもいらない!ですよね。




(2008.06.26 10:08:55)

Re:多分ね(06/26)  
科学寅  さん
忠武飛龍さん

誰もが、納得できるように、証明してみせるのが、実験だったわけで、
どうすれば、納得してもらえるか、
いろんな反論に鍛えられてこそ、
科学なんです。

講壇に立つ人が、聴衆を裁くんじゃなく、
逆に、袋叩きに合うことこそが、科学の良いところなんですね。 (2008.06.26 19:24:17)

Re:子どもにも自由裁量を(06/26)  
科学寅  さん
satomutaさん

>先生ももちろんですが、子どもにも自由裁量権が持てるといいですよね。

そうですね。

一人一人でなくても、数人でも、自主的に研究している姿を周囲で見ることができれば、
発見したり、創造したりすることを
体感できるでしょうね。

そのためには、子どもを信頼する哲学が、土台として必要ですね。 (2008.06.26 19:28:53)

今日図書館に行って…  
一通り本を眺めて子どものコーナーに戻ってきて
同じことを考えました。

…でも、本から新しい情報を得ることはほとんどなく…
…私の授業の方がおもしろい…
(だって教科書なしで私の伝えたいことを私の切り口で授業してるから♪)
と思ってしまった(笑)

ってことで
授業の足跡をちょっと形にしちゃおうかな~
と思って何も借りずに帰ってきました。

許可が下りたら学校のHPにちょこちょこアップするかもしれません。
そのときはいっぱいつっこんでくださいm(^^)m

(2008.06.26 22:10:27)

Re:今日図書館に行って…(06/26)  
科学寅  さん
*namiママ*さん

拍手!!
こういう先生の主張を待っていました。

楽しみにアップをお待ちしています。 (2008.06.27 18:16:00)

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