アフガンで、悲劇が繰り返されています。
事実は、まだ、はっきりしませんが、
もし、タリバンの意図的なものだとしたら、
もうボランティアは、困難でしょう。
私は、被害のあったNPOの理念は、すばらしいと思いますし、
亡くなられた方も、尊い活動をされていたと敬意を表するところです。
しかし、中東の問題は、西側の論理で割り切れるものではないことは、
既に、私たちは、ずいぶん学習をしてきたはずです。
タリバンには、タリバンの正義があります。
外国人をすべて国外に追放しようという、
それなりの「正義」の論理があります。
それに対して、
NPOの「平和的な」支援活動を継続することにも
立派な「正義」の論理があります。
しかし、すべての戦争は、そして、すべてのケンカは、
そもそも「正義」と「正義」のぶつかり合いです。
すべての争いは、「自衛のため」の
「平和のための」戦いなのです。
あの太平洋戦争だって、
日本は「自衛のため」
「アジアの平和のために」
やむにやまれず、立ち上がった、
という主張も、あり得るし、
実際、当時の人は、そう思いこんでいたわけです。
戦争は、いつだって、「自国の平和を守るため」に
行われるのです。
情熱的な平和主義者が、
戦争を引き起こしているのです。
だから、もし、「戦争反対!」
「争い反対!」 「暴力反対!」
と言うのなら、
「正義」にこそ反対というべきです。
もし、平和運動や、支援活動を
「正義」の名のもとに、行っているのなら、
とても危険だと思います。
そういう人や団体は、両刃の剣であり、
すぐに戦いの火種になるのです。
歴史は、情熱的な平和主義者が、
いつの間にか、戦争を主体的に戦ってきた事実を物語っています。
本当の平和は、「正義」とは無縁の考え方から
育っていき、そして、発展するのだと思います。
平和教育も、正義とからめて教えることは、
次の戦争を仕込んでいるに等しいと思います。
NPOが撤退することに、躊躇は要らないと、私は思います。
楽しさの伝染病 2009.08.06
自分を好きになる難しさ 2009.07.21 コメント(4)
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