穂波の郷クリニック のお手伝いをするようになって、
生徒たちから、「先生、おくりびとになったのか?」
って、言われていました。
そうっかあ、おくりびと、かあ。
それもいいなあ。
でも、まだ、映画観てないんだよなあ、って思っていたら、
正に、映画(DVD)の上映会が、
穂波の郷クリニックで、行われました。
その画面のきれいなこと。そしてチェロの音色。
印象に残った、言葉などを、みんなで分かちあったのですが、
あの映画で、大切な言葉は、実は、ほとんどカットされていることに
気づきました。
観客が自分で、自分の心で語りかけるようにできているのです。
言葉を超えた気づきで、すべて構成されています。
ですから、今さらながら、この映画が、外国人にも理解されたことに
驚きを禁じ得ません。
人間共通の気づきの世界があるんだと、その連帯感に心熱くなります。
遺体に化粧を施すわけですが、
遺体が美しくなったから、みんなが感動するんじゃないんですね。
周囲の人が、故人を思う気持ち、大切に思う気持ちを引き出されるから
美しく見えて、そして、感動するんですね。
ある側面、汚らわしいとも思える仕事に、
とてつもない美しさがあるように、
すべての仕事に、極上の美しさが潜んでいるんですよね。
同じクラスでの授業でも、
美しい授業もあれば、
きたない、醜い授業もあります。
どこが違うんだろう?
それは、準備物の美しさを超えたもの。
それは、生徒、一人ひとりを思う気持ち。
愛情の力でしょう。
一人一人の心のヒダを包み込む授業は、
とてつもなく美しく、後で、涙が流れます。
どんな仕事だってそうです。
ああ、美しい仕事をしたい、そういう願いを醸し出してくれた映画でした。
本木さん、ありがとう。
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