今が生死

今が生死

2008.06.27
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カテゴリ: 読書
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今モームの「月と六ペンス」を読んでいる。画家ゴーギャンの伝記にヒントを得て書いた小説で、ゴーギャンそのままの人物ではないが、ゴーギャンがモデルのストリックランドなる人物の数奇で奔放な人生が描かれている。

ストリックランドとその妻は、23歳と20歳の時に恋愛結婚した。その後17年間ロンドンで幸せな家庭を築いてきた。株仲買人としての商売も上々で、男女二人の可愛い子供ももうけた。奥さんは愛嬌のある心優しい人で、旦那を愛し、旦那に尽くしてきた。17年間喧嘩もしたことがなかったという。

そんな家庭だったのにある日突然ストリックランドが奥さんと子供を置いて若い女とパリに逃げてしまったのである。今読んでる段階では奥さんも周りの人も女が原因と思っているが、実際はどうなのかこれから楽しみな所である。

女が原因にしろ、別の事情にしろ、仲のよかった(少なくとも奥さんはそう思っていた)夫婦だったのに、いきなり何の話し合いもなく、旦那が家を出てしまい、「もう貴女とは一緒に生活しない」と手紙を書いてきたというのは、奥さんとしてはそれまで信じてきただけにいたたまれない。

奥さんが愛していなければ「あんな旦那、誰にでもくれてやる。これでせいせいした」になるのだが、奥さんは愛していたので悲しみに暮れ、これからの生活の不安にもかられている。

これから物語はどのような展開になるのか分からないが、何の話しあいもなく、いきなり出ていくとは、無責任な夫だと思う。奥さんに不満があったのかもしれないが、それならそれで、十分話し合いをした上で、離婚するなり出ていくなりするべきだと思う。





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Last updated  2008.06.28 23:49:07
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