今が生死

今が生死

2014.07.04
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カテゴリ: 政治
三権分立は、立法(議会)、行政(内閣)、司法(裁判所)をそれぞれ独立した機関が担当し、相互に抑制、均衡をはかり、互いに牽制して国家権力の暴走を防いで国民の権利、自由、幸福を確保しようとする制度である。今度のように内閣が暴走しそうなときには議会が内閣不信任案を提出して内閣をやめさせる事ができて、国会が暴走しそうな時には内閣は国会を解散させ国会議員を辞めさせる事ができる。最高裁判所は絶えず内閣や議会をチェックして内閣や議会が憲法や法律に触れる時には、厳格な裁定を下す事になっている。

しかしこれはあくまで建前上で、国会の多数派の中から首相が選ばれ、その首相によって組閣され行政府である内閣が誕生する。内閣のメンバーである大臣は首相が任命するので、内閣というのは首相の意思を実行する機関ともいえる。最高裁判所長官は国民の信任、不信任の投票は受けるが任命は国会である。

三権分立と言っても任命権などで相互につながっており、首相がその気になればやりたい放題のことができる制度と言ってもよいかもしれない。
安倍首相は国会議員によって日本のすべてを統括する内閣総理大臣に任命され行政府の長としてかねてから自分の思っていたことを次から次に実行に移している。集団的自衛権行使にしても、閣議決定事項は、国会に移され国会で十分討議された上で採用するかしないかが決められるので、本来なら一つの案にすぎないが、国会は政府の与党が過半数を占めており、閣議決定がそのまま国会決定になりうる状況にあり極めて緊迫した状況にあると言える。

他国を援助すると言っても日本が悪い国に攻め込まれた時同盟国が戦ってくれている時に自分もその同盟国を助けて一緒に戦えるように明文化しただけで遠方で戦っている同盟国を助けるために遠いところまで戦いにいくことはないと言っているが、従来の解釈はいかなる場合も自衛のため以外には武力を用いてはならないとなっていたので大転換である。自衛隊員は戦場に行かなければならないし、殺されるかもしれない。国民の大多数は反対である。

それをなぜ安倍首相は推し進めたのであろうか?それはかねてからそれを念願していたからである。何でも実現できる権力を握っている今しかそれはできないと考えたからだと思う。

総理大臣は終身ではないので、いつかは変わらなければならない。次の総理大臣が今回の閣議決定を覆すこともできるので、そうならないように様々な手を打つことが考えられるが、今度の安倍首相のやり口をみれば、次の人にだって強引に変更できないこともないと思う。全ては総理大臣の心中にかかっている。総理大臣の人間性にかかっている。とんでもない人を首相にしてしまったと後悔しても遅い。次の首相は心から信頼できる心正しい人を間接的ではあるが選んでもらいたいと思う。安倍首相はバイタリティーがあり、積極性もあり、リーダーシップがあると思えることがあるが、熟慮にかけ、国民を思いやる気持ちが欠けているところもあり、最高権力者としては、危うい人物だと思われる。

熟慮、学習と謙虚さを望むところである。また国民としては、次期首相には心が広くて実行力があり、国民一人一人のことを真に考えて政治を行ってくれる人を選ぼうではないか!!





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Last updated  2014.07.04 22:41:30
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