今が生死

今が生死

2014.08.05
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カテゴリ: 事件
衝撃的な大事件だ。ノーベル賞候補であり、日本のエースであり、世界の宝だった笹井氏はあっさり命を絶った。責任の取りかたはいろいろある。副センター長を辞める、理研を辞める、その他様々なことを考えたことと思うが、自殺という一見最も重い責任の取り方を選んでしまった。

自殺は最も深刻で重い責任の取り方のように見えるが、実際はかなり無責任な行為である。頭のいい笹井氏なら冷静に考えれば簡単に分かることだが、重圧に負け、手っ取り早い愚かな方法を選んでしまった。

豊かな才能に恵まれ、エリート街道をまっしぐらに進んできた笹井氏にとって、今度の不正論文に関する事件は想像を絶するダメージだったのだと思う。よく死ぬ気で頑張れば何事も出来ないことはないと言われる。死ぬ気で研究してSTAP細胞の存在を証明すれば、小保方さんも、笹井さんも疑いを晴らすことができるし、名誉も回復することができる。優秀な笹井さんにはそれができたはずだが、STAP細胞そのものに絶望してしまったのかもしれない。

前途有望な大きな星は落ちた。何でもいいから生きていて欲しかった。名誉も地位も、金も信用も家族も全てのものを失っても生きてさえいれば、いつかは取り戻すことができる。死んでしまったら終わりである。遺書があるとのことでその心情が追って明らかになるが、惜しい人材をなくしてしまい残念でならない。冥福を祈りたいがその前になぜ辛抱してくれなかったのだの怒りの気持ちのほうが強い。挑戦する気力がなくなった時に人は死を選ぶと言われるが、休めば気力は湧いてくるものだ。残念でならない。でも仕方ない。ご冥福をお祈り申し上げる。





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Last updated  2014.08.05 22:40:07
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