今が生死

今が生死

2021.03.27
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テーマ: 純愛(9)
カテゴリ: テレビ番組


NHKの朝ドラ再放送の「澪つくし」が本日をもって終了した。千葉県銚子市の300年続いた醤油醸造の老舗入兆の11代当主坂東久兵衛の妾の子かおるは外川の漁師吉武惣吉と熱愛の末結婚するが結婚3年目に惣吉は海で遭難して行方不明になってしまう。死んだと思ってかおるは2年後入兆の番頭梅木健作と結婚して双子を授かる。所が惣吉は外国船に救助され記憶喪失でフイリッピンで暮らしており遭難4年後日本に帰り記憶が戻る。
死んだと思った惣吉が帰ってきて梅木もかおるも苦しむ。かおるは惣吉に「今は梅木の妻です。諦めて下さい」という。惣吉はかおるの幸せを考え身を引く決心をして軍務で国外に去って行く。そして太平洋戦争に突入し梅木も召集を受けフィリッピンで戦死する。内地では銚子爆撃で久兵衛もその再婚妻(以前は妾だった)るいも死んでしまった。
焼け野原で入兆再興を胸にかおるは戦地から帰ってきた久兵衛の長男英一郎と共に醬油生産の仕事に励んでいたが、そこに戦地から不死身とも思える惣吉が帰還した。梅木が助かり惣吉が戦死したなら悲しいことは悲しいがそれまでの梅木との幸せの生活を続けられるが反対になってしまってかおるは苦しむ。そして本日の最終回で惣吉は「10何年間ずっと待っていたが気持ちは変わっていない。結婚してくれないかと迫る」がかおるは「今は入兆を立て直すことが最も大事なことです。家を空けることは出来ません」と断る。
しかし惣吉は自分の家族との話し合いで「決してあきらめない」といい家族も応援する雰囲気だった。かおる側も英一郎は再婚を勧めており、今後の進展の可能性を残した終了の仕方であった。これまでの朝ドラだと大体最終回は無理して終了させようとしてどたばたと終了させて不満が残る幕切れが多かった。このドラマも壮大なドラマだったが最終回はやはりドタバタ終了になるのではないかと懸念したが余韻を残した見事な終わり方だと思った。惣吉と結婚するとなると双子の子供達はどうなるのかとか様々な問題はあるがそれは視聴者の想像に任せてよいと思われた。
人生でも華々しい人生を歩んできた人でもその終了があっけなくて割り切れない終わり方もあるが、それは何時人生が終わるのかが分からないからに他ならない。それでも余韻を残した終わり方もあるのではないかと考えてみた。家庭とか地域に貢献するような生き方をしていたら死んでもその気持ちは余韻として残るのかなとちらっと思った。





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Last updated  2021.03.27 11:20:04
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